JP7085580B2 - 制御装置、移動体、及び、プログラム - Google Patents

Description

本発明は、制御装置、移動体、及び、プログラムに関する。

特許文献１には、疑似有段変速モードを有するハイブリッド車両において、タコメータに表示されるエンジン回転数を調整することが開示されている。特許文献２には、ハイブリッド車両に関し、動力源の作動状態、回生状態などを運転者に報知する計器が開示されている。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］ 特開２０１６－８４９１５号公報
［特許文献２］ 特開２００８－１１４７９１号公報

本発明の第１の態様においては、制御装置が提供される。上記の制御装置は、例えば、動力表示器を制御する。動力表示器は、例えば、駆動輪、原動機及び蓄電装置を備える移動体において原動機及び蓄電装置から駆動輪に供給される動力の大きさを、移動体のユーザに提示する。

上記の制御装置は、例えば、駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、原動機の出力の大きさを決定する原動機出力決定部を備える。上記の制御装置は、例えば、原動機出力決定部が決定した原動機の出力の大きさに基づいて、原動機の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定部を備える。上記の制御装置は、例えば、原動機が第１モードで駆動輪に動力を供給する場合と、原動機が第１モードとは異なる第２モードで駆動輪に動力を供給する場合とで、動力表示器の表示方法を変更する表示制御部を備える。上記の制御装置において、例えば、原動機は、原動機出力決定部が決定した原動機の出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、第１回転数決定部が決定した回転数の第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、第２モードで駆動輪に動力を供給する。

上記の制御装置は、動力表示器に表示される動力の大きさを示す表示値を決定する表示値決定部を備えてよい。表示値決定部は、第１回転数決定部が決定した原動機の回転数に基づいて、表示値を決定してよい。上記の制御装置において、第１モードは、原動機が動力を出力する場合における原動機の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、予め定められた値よりも大きくなるように、原動機の回転数が調整される運転モードであってよい。第２モードは、移動体が疑似的に有段変速しているように、原動機の回転数及びトルクが調整される運転モードであってよい。

上記の制御装置は、原動機出力決定部が決定した原動機の出力の大きさに基づいて、第２モードにおける原動機の回転数の目標値である第２目標値を決定する第２回転数決定部を備えてよい。表示値決定部は、（ｉ）動力の大きさと、（ｉｉ）原動機の最大回転数又は定格回転数に対する、第１目標値及び第２目標値の差の割合とに基づいて、表示値を決定してよい。

上記の制御装置において、移動体は、原動機が発生させた動力を電力に変換する発電機を備えてよい。上記の制御装置において、原動機出力決定部は、発電機が発生させる電力の大きさを、原動機の出力の大きさとして決定してよい。

本発明の第２の態様においては、移動体が提供される。上記の移動体は、例えば、駆動輪を備える。上記の移動体は、例えば、電動機を備える。上記の移動体は、例えば、電動機を介して駆動輪に動力を供給する原動機及び蓄電装置を備える。上記の移動体は、例えば、原動機及び蓄電装置から電動機を介して駆動輪に供給される動力の大きさを移動体のユーザに提示する動力表示器を備える。上記の移動体は、例えば、上記の第１の態様に係る制御装置であって、動力表示器を制御する制御装置を備える。

上記の移動体は、原動機が発生させた動力を電力に変換する発電機を備えてよい。上記の移動体において、電動機は、発電機及び／又は蓄電装置の少なくとも一方から供給される電力を利用して、駆動輪に動力を供給してよい。

本発明の第３の態様においては制御方法が提供される。上記の制御方法は、例えば、動力表示器を制御するために用いられる。上記の制御方法において、例えば、動力表示器は、駆動輪、原動機及び蓄電装置を備える移動体において、原動機及び蓄電装置から駆動輪に供給される動力の大きさを移動体のユーザに提示する。

上記の制御方法は、例えば、駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、原動機の出力の大きさを決定する原動機出力決定段階を有する。上記の制御方法は、例えば、原動機出力決定段階において決定された原動機の出力の大きさに基づいて、原動機の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定段階を有する。上記の制御方法は、例えば、原動機が第１モードで駆動輪に動力を供給する場合と、原動機が第１モードとは異なる第２モードで駆動輪に動力を供給する場合とで、動力表示器の表示方法を変更する表示制御段階を有する。上記の制御方法において、原動機は、原動機出力決定段階において決定された原動機の出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、第１回転数決定段階において決定された回転数の第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、第２モードで駆動輪に動力を供給してよい。

本発明の第４の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の第１の態様に係る制御装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の第３の態様に係る制御方法を実行させるためのプログラムであってもよい。上記のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。

車両１００のシステム構成の一例を概略的に示す。 入出力システム１２０の内部構成の一例を概略的に示す。 車両運動システム１３０の内部構成の一例を概略的に示す。 センシングシステム１４０の内部構成の一例を概略的に示す。 制御システム１５０の内部構成の一例を概略的に示す。 入力制御ＥＣＵ５２０の内部構成の一例を概略的に示す。 表示制御ＥＣＵ５３０の内部構成の一例を概略的に示す。 回転数補正部７３８における情報処理の一例を概略的に示す。 出力表示値決定部７４０における情報処理の一例を概略的に示す。 コンピュータ３０００のシステム構成の一例を概略的に示す。

以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。

［車両１００の概要］
図１は、車両１００のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、車両１００は、入出力システム１２０と、車両運動システム１３０と、センシングシステム１４０と、制御システム１５０とを備える。

車両１００としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。自動二輪車としては、（ｉ）バイク、（ｉｉ）三輪バイク、（ｉｉｉ）セグウェイ（登録商標）、動力ユニット付きキックボード（登録商標）、動力ユニット付きスケートボードのような、動力ユニットを有する立ち乗り二輪車又は三輪車などが例示される。車両１００は、蓄電装置及び電動機を備えることが好ましい。

本実施形態において、入出力システム１２０は、車両１００のユーザとの間のユーザインタフェースとして機能する。上記のユーザは、車両１００の搭乗者であってよい。上記の搭乗者は、車両１００の運転者であってよい。

例えば、入出力システム１２０は、車両１００のユーザの指示又は操作を受け付ける。入出力システム１２０は、上記の指示又は操作の内容を示す情報を、制御システム１５０に出力してよい。また、入出力システム１２０は、車両１００の状態を示す情報をユーザに提示する。入出力システム１２０は、車両１００の状態を示す計器を制御することで、車両１００の状態を示す情報をユーザに提示してよい。入出力システム１２０の詳細は後述される。

本実施形態において、車両運動システム１３０は、車両１００を駆動したり、車両１００を制動したり、車両１００の進行方向を変更したりする。車両運動システム１３０は、少なくとも電気エネルギーを利用して、車両１００を駆動してよい。車両運動システム１３０は、車両１００の運動エネルギーの少なくとも一部を電気エネルギーに変換することで、車両１００を制動してよい。車両運動システム１３０の詳細は後述される。

本実施形態において、センシングシステム１４０は、車両１００に関する各種の物理量を測定する。センシングシステム１４０は、測定結果を示す情報を、制御システム１５０に出力してよい。センシングシステム１４０の詳細は後述される。

本実施形態において、制御システム１５０は、車両１００の各部を制御する。例えば、制御システム１５０は、入出力システム１２０から、車両１００のユーザの指示又は操作を示す情報を取得する。制御システム１５０は、車両１００が上記のユーザの指示又は操作に従って運動するように、車両運動システム１３０を制御する。

制御システム１５０は、車両１００の状態を管理してよい。例えば、制御システム１５０は、センシングシステム１４０から、車両１００の各部の状態を示す情報を取得する。制御システム１５０は、入出力システム１２０を制御して、車両１００の状態を示す情報を、ユーザに提示する。車両１００の状態としては、車両運動システム１３０が出力する動力の状態、車両運動システム１３０の回生電力の状態、車両１００の駆動力の状態、車両運動システム１３０の制動力の状態などが例示される。

制御システム１５０は、車両１００の運転モードを管理してよい。本実施形態において、制御システム１５０は、車両１００の運転モードに応じて、車両運動システム１３０により出力される動力の大きさを示す値（出力表示値と称される場合がある。）を調整する。出力表示値は、例えば、入出力システム１２０を介して、ユーザに提示される。

例えば、制御システム１５０は、ユーザの五感により知覚される車両１００の状態の変動パターンと、ユーザに提示される出力表示値の変動パターンとが略一致するように、出力表示値を調整する。これにより、例えば、計器に表示される車両運動システム１３０が出力する動力の大きさの変動と、ユーザに聞こえるエンジン音とが略一致する。そのため、ユーザが車両１００の運転中に感じる違和感が大きく抑制される。その結果、ユーザは、より安全に車両１００を運転することができる。制御システム１５０の詳細は後述される。

［車両１００の各部の具体的な構成］
車両１００の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。車両１００の各部は、その少なくとも一部が、ＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）などの制御ユニットにより実現されてよい。車両１００の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。例えば、パーソナルコンピュータ又は携帯端末が、入出力システム１２０のユーザインタフェースとして利用され得る。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡ、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。

車両１００を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の情報処理装置は、例えば、（ｉ）各種プロセッサ（プロセッサとしては、ＣＰＵ、ＧＰＵなどが例示される）、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、（ｉｉ）メモリ、ＨＤＤなどの記憶装置（外部記憶装置を含む。）とを備える。上記の情報処理装置は、（ｉｉｉ）キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、ＧＰＳ受信機などの入力装置を備えてもよく、（ｉｖ）表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置を備えてもよい。

上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、プログラムを格納してよい。上記のプログラムに記述された情報処理は、例えば、当該プログラムがコンピュータに読込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、車両１００の各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じた車両１００が構築される。

上記のプログラムは、コンピュータ可読媒体に格納されていてもよい。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のプログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ－ＲＯＭ、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、車両１００の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。

上記のプログラムが実行されることにより、車両１００に搭載されたコンピュータが、車両１００の各部の少なくとも一部として機能してもよい。上記のプログラムが実行されることにより、車両１００に搭載されたコンピュータが、車両１００の各部の少なくとも一部における情報処理方法を実行してもよい。

車両１００に搭載されたコンピュータを車両１００の各部の少なくとも一部として機能させるためのプログラムは、例えば、車両１００の各部の少なくとも一部の動作を規定したモジュールを備える。上記のプログラム又はモジュールが実行されると、上記のプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータを車両１００の各部として機能させたり、コンピュータに車両１００の各部における情報処理方法を実行させたりする。

上記の情報処理方法は、車両１００の制御方法であってよい。車両１００の制御方法は、車両運動システム１３０が出力する動力の大きさを車両１００のユーザに提示する入出力システム１２０を制御するための制御方法であってよい。

上記の制御方法は、例えば、駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさや、車両補機、車載バッテリから要求された電力の大きさに基づいて、原動機の出力の大きさを決定する原動機出力決定段階を有する。上記の制御方法は、例えば、原動機出力決定段階において決定された原動機の出力の大きさに基づいて、原動機の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定段階を有する。上記の制御方法は、例えば、原動機が第１モードで駆動輪に動力を供給する場合と、原動機が第１モードとは異なる第２モードで駆動輪に動力を供給する場合とで、動力表示器の表示方法を変更する表示制御段階を有する。上記の制御方法において、原動機は、例えば、原動機出力決定段階において決定された原動機の出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、第１回転数決定段階において決定された回転数の第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、第２モードで駆動輪に動力を供給する。

車両１００は、移動体の一例であってよい。制御システム１５０は、制御装置の一例であってよい。

本実施形態においては、制御システム１５０が車両１００の状態を示す計器を制御する場合を例として、制御システム１５０の詳細が説明された。しかしながら、制御システム１５０は、本実施形態に限定されない。制御システム１５０は、任意の種類の移動体の状態を示す計器を制御してよい。

移動体としては、車両の他、船舶、飛行体などが例示される。船舶としては、船、ホバークラフト、水上バイク、潜水艦、潜水艇、水中スクータなどが例示される。飛行体としては、飛行機、飛行船又は風船、気球、ヘリコプター、ドローンなどが例示される。

図２は、入出力システム１２０の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、入出力システム１２０は、運転操作機器２２０と、インストルメントパネル２４０とを備える。本実施形態において、運転操作機器２２０は、ステアリング２２２と、パドルシフト２２４と、アクセルペダル２２６と、ブレーキペダル２２８とを備える。本実施形態において、インストルメントパネル２４０は、機械式計器２４２と、機械式スイッチ２４４と、表示機器２５０とを備える。本実施形態において、表示機器２５０には、例えば、計器画像２５２と、スイッチ画像２５４とが表示される。

本実施形態において、運転操作機器２２０は、ユーザによる車両１００の操作を受け付ける。ユーザがステアリング２２２を操作することで、車両１００の操舵量が入力される。ユーザがパドルシフト２２４を操作することで、車両１００の回生による制動力の大きさに関する設定が変更される。ユーザがアクセルペダル２２６を操作することで、車両１００の加速操作量が入力される。ユーザがブレーキペダル２２８を操作することで、車両１００の制動操作量が入力される。

本実施形態において、インストルメントパネル２４０には、ユーザの指示又は操作を受け付ける各種のスイッチ類が配される。また、インストルメントパネル２４０には、ユーザに車両１００の状態を提示する各種の計器類が配される。

機械式計器２４２は、機械的な機構により、車両１００の状態を示す。機械式スイッチ２４４は、機械的な機構により、ユーザの指示又は操作を受け付ける計器画像２５２は、車両１００の状態を示す任意の種類の計器として機能するデジタル画像であってよい。スイッチ画像２５４は、ユーザの指示又は操作を受け付けるためのスイッチとして機能するデジタル画像であってよい。

なお、（ｉ）機械式計器２４２及び計器画像２５２のそれぞれが、単独で、車両１００の状態を示す情報をユーザに提示してもよく、（ｉｉ）機械式計器２４２及び計器画像２５２の組み合わせにより、車両１００の状態を示す情報がユーザに提示されてもよい。また、（ｉ）機械式スイッチ２４４及びスイッチ画像２５４のそれぞれが、単独で、ユーザの指示又は操作を受け付けてもよく、（ｉｉ）機械式スイッチ２４４及びスイッチ画像２５４の組み合わせにより、ユーザの指示又は操作が受け付けられてもよい。

表示機器２５０としては、液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ、プロジェクタなどの任意の表示装置が利用できる。表示機器２５０は、透過型ディスプレイを有してもよく、非透過型ディスプレイを有してもよい。表示機器２５０は、透過型スクリーンに画像を表示させるヘッドアップディスプレイであってもよい。

インストルメントパネル２４０は、動力表示器の一例であってよい。機械式計器２４２は、動力表示器の一例であってよい。表示機器２５０は、動力表示器の一例であってよい。計器画像２５２は、動力表示器の一例であってよい。

本実施形態においては、運転操作機器２２０及びインストルメントパネル２４０が、ユーザの指示又は操作を受け付ける場合を例として、入出力システム１２０の詳細が説明された。しかしながら、入出力システム１２０は本実施形態に限定されない。ほかの実施形態において、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、視線入力装置などが、入出力システム１２０として利用され得る。

図３は、車両運動システム１３０の内部構成の一例を概略的に示す。また、図３は、制御システム１５０による車両運動システム１３０の制御の一例を概略的に示す。

本実施形態において、車両運動システム１３０は、車輪３２０と、蓄電システム３３０と、動力システム３４０と、動力伝達システム３５０と、機械的ブレーキ３６０とを備える。本実施形態において、動力システム３４０は、発電機３４２と、内燃機関３４４と、電動機３４６とを有する。また、本実施形態において、制御システム１５０は、運動制御ＥＣＵ３９０を備える。本実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０は、回転数設定部３９２と、トルク設定部３９４とを有する。

本実施形態において、発電機３４２、内燃機関３４４、電動機３４６及び動力伝達システム３５０は、車両１００を駆動する駆動システム３７２の一部を構成してよい。また、本実施形態において、内燃機関３４４、電動機３４６、動力伝達システム３５０及び機械的ブレーキ３６０は、車両１００を制動する制動システム３７４の一部を構成してよい。図３に示されるとおり、本実施形態において、駆動システム３７２の少なくとも一部は、制動システム３７４として機能する。

本実施形態において、車輪３２０は、動力伝達システム３５０から伝達される駆動力により回転する。また、動力伝達システム３５０から伝達される制動力により、車輪３２０の回転速度が低下する。

本実施形態において、蓄電システム３３０は、車輪３２０にエネルギーを供給する。蓄電システム３３０は、電気エネルギーを蓄積する。蓄電システム３３０は、外部の充電設備から供給される電力を受けとり、電気エネルギーを蓄積してよい。蓄電システム３３０は、電動機３４６から供給される回生電力を受けとり、電気エネルギーを蓄積してもよい。蓄電システム３３０は、発電機３４２が発生させた電力を受けとり、電気エネルギーを蓄積してもよい。また、本実施形態において、蓄電システム３３０は、蓄電システム３３０に蓄積された電気エネルギーを電動機３４６に供給する。蓄電システム３３０は、例えば、バッテリ、インバータ、コントローラなどを有する。

本実施形態において、動力システム３４０は、車両１００の駆動力を発生させる。動力システム３４０は、内燃機関３４４及び電動機３４６の出力を任意の割合で混合して、車両１００の駆動力を発生させてよい。例えば、動力システム３４０は、車両１００の動作モードによって定められた割合で、内燃機関３４４及び電動機３４６の出力を混合してよい。なお、車両１００の動作モードによっては、内燃機関３４４及び電動機３４６の何れか一方からの出力によって、車両１００を駆動する場合がある。

本実施形態において、動力システム３４０は、回生による制動力を発生させる。動力システム３４０は、内燃機関３４４のエンジンブレーキによる制動力と、電動機３４６の回生による制動力とを任意の割合で混合して、車両１００の制動力を発生させてよい。例えば、動力システム３４０は、車両１００の動作モードによって定められた割合で、内燃機関３４４及び電動機３４６の制動力を混合してよい。なお、車両１００の動作モードによっては、内燃機関３４４及び電動機３４６の何れか一方からの制動力によって、車両１００を制動する場合がある。

本実施形態において、発電機３４２は、車輪３２０にエネルギーを供給する。発電機３４２は、内燃機関３４４を利用して発電する。より具体的には、発電機３４２は、内燃機関３４４が発生させた動力を、電力に変換する。発電機３４２は、発生した電力を電動機３４６に供給してよい。

本実施形態において、内燃機関３４４は、車輪３２０にエネルギーを供給する。内燃機関３４４は、燃料の化学エネルギーを車両１００の運動エネルギーに変換する。これにより、車両１００の駆動力が発生する。また、内燃機関３４４は、エンジンブレーキにより制動力を発生させる。

本実施形態において、内燃機関３４４は、発電機３４２を介して車輪３２０にエネルギーを供給する。具体的には、内燃機関３４４は、内燃機関３４４が発生させたエネルギーを発電機３４２に供給する。上述されたとおり、発電機３４２は、内燃機関３４４が発生させた動力を電力に変換し、当該電力を電動機３４６に供給する。詳細は後述されるが、電動機３４６は、発電機３４２から供給された電力を利用して車輪３２０を回転させる。なお、他の実施形態において、内燃機関３４４は、内燃機関３４４が発生させたエネルギーを、動力伝達システム３５０に直接供給することで、車輪３２０にエネルギーを供給してもよい。

本実施形態において、内燃機関３４４は、複数の運転モードを有する。上記の運転モードとしては、（ｉ）内燃機関３４４の回転数及びトルクが、内燃機関３４４の燃費効率を考慮して調整される運転モード（高効率運転モードと称される場合がある）、（ｉｉ）内燃機関３４４の回転数及びトルクが、車両１００が疑似的に有段変速しているように調整される運転モード（疑似有段変速モードと称される場合がある。）などが例示される。

高効率運転モードにおいて、内燃機関３４４が動力を出力する場合における内燃機関３４４の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、予め定められた値よりも大きくなるように、内燃機関３４４の回転数が調整される。なお、高効率運転モードにおいて、内燃機関３４４が動力を出力する場合における内燃機関３４４の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、予め定められた値よりも大きくなるように、内燃機関３４４の回転数及びトルクが調整されてよい。これにより、内燃機関３４４に要求された出力に対し、内燃機関３４４が高い燃費効率を実現するように、内燃機関３４４の出力が制御され得る。

疑似有段変速モードにおいて、車両１００が疑似的に有段変速しているように、内燃機関３４４の回転数が、予め定められた範囲内で変更される。なお、疑似有段変速モードにおいて、車両１００が疑似的に有段変速しているように、内燃機関３４４の回転数及びトルクのそれぞれが、予め定められた範囲内で変更されてよい。これにより、内燃機関３４４に要求された出力に対し、車両１００が疑似的に有段変速しているように、内燃機関３４４の出力が制御され得る。

内燃機関３４４の回転数及びトルクは、例えば、制御システム１５０に配された運動制御ＥＣＵ３９０により制御される。運動制御ＥＣＵ３９０の詳細は後述される。

なお、内燃機関３４４の運転モードが高効率運転モードから疑似有段変速モードに変更された場合であっても、内燃機関３４４の出力自体、又は、発電機３４２の出力自体は大きく変動しない。そのため、内燃機関３４４の運転モードの変更は、車両１００の出力に大きな影響を与えない。

一実施形態において、内燃機関３４４は、ユーザがインストルメントパネル２４０に入力した設定により定められた運転モードで動作する。他の実施形態において、内燃機関３４４は、例えば、内燃機関３４４が高効率運転モードで動作している場合において、アクセルペダル２２６の踏み込み量により示される要求出力が予め定められた値に等しい又は当該値よりも大きく、且つ、当該要求出力を達成するために必要となる内燃機関３４４の回転数が予め定められた値に等しい又は当該値よりも大きいときに、疑似有段変速モードに移行する。

本実施形態において、電動機３４６は、車輪３２０にエネルギーを供給する。電動機３４６は、例えば、内燃機関３４４及び／又は蓄電システム３３０の少なくとも一方から供給される電気エネルギーを利用して、車輪３２０にエネルギーを供給する。電動機３４６は、蓄電システム３３０の放電により供給される電気エネルギーを車両１００の運動エネルギーに変換する。これにより、車両１００の駆動力が発生する。電動機３４６は、発電機３４２から供給された電力を利用して、車両１００の駆動力を発生させてもよい。

また、電動機３４６は、回生ブレーキにより制動力を発生させる。電動機３４６は、車両１００の運動エネルギーが電気的エネルギーに変換されて発生する回生エネルギーにより、蓄電システム３３０を充電してよい。

本実施形態において、動力伝達システム３５０は、動力システム３４０が発生させた駆動力を車輪３２０に伝達する。例えば、動力伝達システム３５０は、内燃機関３４４及び／又は電動機３４６の少なくとも一方が出力したエネルギーを車輪３２０に伝達する。動力伝達システム３５０としては、トランスミッション、シャフト、ベルト及びこれらの組み合わせが例示される。

本実施形態において、機械的ブレーキ３６０は、制動力を発生させる。機械的ブレーキ３６０としては、機械式ブレーキ、油圧式ブレーキ、空気圧式ブレーキ、空気油圧複合式ブレーキ、排気ブレーキなどが例示される。機械的ブレーキ３６０は、動力システム３４０と協調して、制動力を発生させてもよい。

例えば、制御システム１５０が、パドルシフト２２４により設定された回生による制動力の大きさに関する設定と、ブレーキペダル２２８から入力された制動操作量とに基づいて、動力システム３４０による制動力と、機械的ブレーキ３６０による制動力とを決定する。動力システム３４０及び機械的ブレーキ３６０は、制御システム１５０からの指示に従って、制動力を発生させる。これにより、動力システム３４０及び機械的ブレーキ３６０が協調して制動力を発生させることができる。

上述されたとおり、本実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０は、内燃機関３４４の回転数及びトルクを制御する。例えば、運動制御ＥＣＵ３９０は、内燃機関３４４の運転モードに応じて、内燃機関３４４の回転数及びトルクの設定値を調整する。

本実施形態において、回転数設定部３９２は、内燃機関３４４の回転数の目標値を設定する。回転数設定部３９２は、例えば、入出力システム１２０から、ユーザがインストルメントパネル２４０に入力した車両１００の運転モードに関する設定を示す情報を所得する。また、回転数設定部３９２は、例えば、入出力システム１２０から、アクセルペダル２２６の踏み込み量を示す情報を取得する。

回転数設定部３９２は、例えば、内燃機関３４４の１以上の運転モードのそれぞれにおける内燃機関３４４の回転数の目標値を示す情報を参照して、ユーザにより入力された車両１００の運転モードに対応する内燃機関３４４の回転数の目標値を決定する。回転数設定部３９２は、内燃機関３４４の１以上の運転モードのそれぞれにおける、内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４の回転数の目標値との対応関係を示す情報を参照して、（ｉ）ユーザにより入力された車両１００の運転モード及び（ｉｉ）内燃機関３４４に要求された出力に対応する内燃機関３４４の回転数の目標値を決定してよい。これにより、車両１００の運転モードに応じて、内燃機関３４４の回転数の目標値が設定され得る。

また、回転数設定部３９２は、センシングシステム１４０から、内燃機関３４４の回転数の測定結果を示す情報を取得する。回転数設定部３９２は、内燃機関３４４の回転数が、上記の目標値に近づくように、内燃機関３４４の動作を制御してもよい。

本実施形態において、トルク設定部３９４は、内燃機関３４４のトルクの目標値を設定する。トルク設定部３９４は、例えば、入力制御ＥＣＵ５２０から、ユーザがインストルメントパネル２４０に入力した車両１００の運転モードに関する設定を示す情報を所得する。また、トルク設定部３９４は、例えば、入力制御ＥＣＵ５２０から、アクセルペダル２２６の踏み込み量を示す情報を取得する。

トルク設定部３９４は、例えば、内燃機関３４４の１以上の運転モードのそれぞれにおける内燃機関３４４のトルクの目標値を示す情報を参照して、ユーザにより入力された車両１００の運転モードに対応する内燃機関３４４のトルクの目標値を決定する。トルク設定部３９４は、内燃機関３４４の１以上の運転モードのそれぞれにおける、内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４のトルクの目標値との対応関係を示す情報を参照して、（ｉ）ユーザにより入力された車両１００の運転モード及び（ｉｉ）内燃機関３４４に要求された出力に対応する内燃機関３４４のトルクの目標値を決定してよい。これにより、車両１００の運転モードに応じて、内燃機関３４４のトルクの目標値が設定され得る。

また、トルク設定部３９４は、センシングシステム１４０から、内燃機関３４４のトルクの推定結果を示す情報を取得する。トルク設定部３９４は、内燃機関３４４のトルクが、上記の目標値に近づくように、内燃機関３４４の動作を制御してもよい。

なお、本実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０は、蓄電システム３３０の動作を制御してもよい。例えば、運動制御ＥＣＵ３９０は、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて、蓄電システム３３０の動作を制御する。運動制御ＥＣＵ３９０は、（ｉ）アクセルペダル２２６の踏み込み量と、（ｉｉ）車両補機、車載バッテリなどから要求された電力の大きさとに基づいて、蓄電システム３３０の動作を制御してもよい。運動制御ＥＣＵ３９０は、蓄電システム３３０に関する各種の情報を取得してもよい。

本実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０は、機械的ブレーキ３６０の動作を制御してもよい。例えば、運動制御ＥＣＵ３９０は、ブレーキペダル２２８の踏み込み量に基づいて、機械的ブレーキ３６０の動作を制御する。運動制御ＥＣＵ３９０は、機械的ブレーキ３６０に関する各種の情報を取得してもよい。

車輪３２０は、駆動輪の一例であってよい。蓄電システム３３０は、蓄電装置の一例であってよい。内燃機関３４４は、発動機の一例であってよい。高効率運転モードは、第１モードの一例であってよい。疑似有段変速モードは、第２モードの一例であってよい。

図４は、センシングシステム１４０の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、センシングシステム１４０は、電流測定部４３２と、電圧測定部４３４と、回転数測定部４４２と、トルク推定部４４４とを備える。

本実施形態において、電流測定部４３２は、蓄電システム３３０の入出力端子における電流の大きさを測定する。また、電圧測定部４３４は、蓄電システム３３０の入出力端子における電圧の大きさを測定する。電流測定部４３２及び電圧測定部４３４は、測定結果を示す情報を制御システム１５０に出力してよい。これにより、制御システム１５０は、蓄電システム３３０の出力電力及び／又は回生電力を決定することができる。

本実施形態において、電流測定部４３２は、電動機３４６への供給電流の大きさを測定してよい。また、電圧測定部４３４は、電動機３４６への供給電圧の大きさを測定してもよい。電流測定部４３２及び電圧測定部４３４は、測定結果を示す情報を制御システム１５０に出力してよい。これにより、制御システム１５０は、電動機３４６への供給電力を算出することができる。

本実施形態において、回転数測定部４４２は、内燃機関３４４の回転数を測定する。回転数測定部４４２は、測定結果を示す情報を制御システム１５０に出力してよい。

本実施形態において、トルク推定部４４４は、内燃機関３４４のトルクを推定する。例えば、トルク推定部４４４は、内燃機関３４４の吸入空気量、燃料噴射量などを測定する。トルク推定部４４４は、内燃機関３４４の吸入空気量、燃料噴射量などの測定結果に基づいて、内燃機関３４４のトルクを推定する。トルク推定部４４４は、推定結果を示す情報を制御システム１５０に出力してよい。

図５は、制御システム１５０の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、制御システム１５０は、入力制御ＥＣＵ５２０と、表示制御ＥＣＵ５３０と、運動制御ＥＣＵ３９０と、格納部５５０とを備える。本実施形態において、格納部５５０は、シフト情報格納部５５２と、画像データ格納部５５４とを有する。

本実施形態において、入力制御ＥＣＵ５２０は、制御システム１５０への情報の入力を制御する。例えば、入力制御ＥＣＵ５２０は、入出力システム１２０から、入出力システム１２０が受け付けたユーザからの指示又は操作を示す情報（入力情報と称される場合がある。）を取得する。入力制御ＥＣＵ５２０は、センシングシステム１４０から、センシングシステム１４０が測定した車両１００の状態に関する物理量の測定結果を示す情報を取得してよい。入力制御ＥＣＵ５２０の詳細は後述される。

本実施形態において、表示制御ＥＣＵ５３０は、機械式計器２４２及び表示機器２５０の少なくとも一方を制御する。表示制御ＥＣＵ５３０は、機械式計器２４２における情報の表示を制御してもよく、表示機器２５０における情報の表示を制御してもよい。表示制御ＥＣＵ５３０は、機械式計器２４２において、車両１００の状態に関する指標の値を指示する指針の動作を制御してよい。表示制御ＥＣＵ５３０は、表示機器２５０において、計器画像２５２の表示内容及び表示態様の少なくとも一方を制御してよい。

例えば、表示制御ＥＣＵ５３０は、入力制御ＥＣＵ５２０から車両１００の状態に関する各種の情報を取得する。表示制御ＥＣＵ５３０は、入力制御ＥＣＵ５２０が取得した情報に基づいて、車両１００の状態に関する各種の指標の値を決定する。例えば、表示制御ＥＣＵ５３０は、予め定められた計算式、関数又はアルゴリズムに基づいて、入力制御ＥＣＵ５２０が取得した情報から、車両１００の状態に関する各種の指標の値を算出する。

表示制御ＥＣＵ５３０は、上記の各種の指標の値に基づいて、機械式計器２４２及び表示機器２５０の少なくとも一方の表示を制御してよい。例えば、表示制御ＥＣＵ５３０は、機械式計器２４２及び表示機器２５０の少なくとも一方に、上記の各種の指標の現在値を表示させる。また、入力制御ＥＣＵ５２０が取得した情報に、車両１００に関する各種の設定に関する情報が含まれる場合、表示制御ＥＣＵ５３０は、機械式計器２４２及び表示機器２５０の少なくとも一方に、当該設定の内容を示す情報を表示させてよい。表示制御ＥＣＵ５３０の詳細は後述される。

本実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０は、車両１００の運動を制御する。運動制御ＥＣＵ３９０は、入力制御ＥＣＵ５２０から取得した入力情報に基づいて車両運動システム１３０を制御することで、車両１００の運動を制御してよい。

本実施形態において、格納部５５０は、各種の情報を格納する。格納部５５０は、制御システム１５０における情報処理において利用される各種の情報を格納してよい。格納部５５０は、制御システム１５０における情報処理において生成される各種の情報を格納してもよい。

本実施形態において、シフト情報格納部５５２は、パドルシフト２２４の設定に関する各種の情報を格納する。例えば、シフト情報格納部５５２は、車両１００の回生による制動力に関する複数の設定のそれぞれと、当該設定が選択された場合の減速度の値とを対応付けて格納する。

シフト情報格納部５５２は、複数の設定同士の関係を示す情報を格納してもよい。例えば、シフト情報格納部５５２は、特定の設定が選択されている場合に、ユーザが選択可能な他の設定に関する情報を格納する。なお、上記の複数の設定には、パドルシフト２２４が操作されている場合に対応する設定だけでなく、パドルシフト２２４が操作されていない場合に対応する設定が含まれてよい。

本実施形態において、画像データ格納部５５４は、表示制御ＥＣＵ５３０における情報処理に利用される各種の画像のデータを格納する。例えば、画像データ格納部５５４は、表示制御ＥＣＵ５３０が計器画像２５２を生成するために利用される各種のオブジェクトに関する情報を格納する。上記のオブジェクトとしては、（ｉ）計器盤のアイコン、（ｉｉ）各種の指標の現在の状態を示すために、計器盤上又は計器盤の周囲に配されるアイコン、（ｉｉｉ）各種の設定の現在の状態を指し示すために、計器盤上又は計器盤の周囲に配されるアイコンなどが例示される。

本実施形態において、高効率設定格納部５５６は、車両１００の運転モードが高効率運転モードである場合における、内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値に関する情報を格納する。高効率設定格納部５５６は、内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値との対応関係を示す情報を格納してもよい。上記の対応関係を示す情報は、データテーブルであってもよく、関数であってもよい。

本実施形態において、疑似有段設定格納部５５８は、車両１００の運転モードが疑似有段変速モードである場合における、内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値に関する情報を格納する。疑似有段設定格納部５５８は、内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値との対応関係を示す情報を格納してもよい。上記の対応関係を示す情報は、データテーブルであってもよく、関数であってもよい。

各種の設定の現在の状態には、指示又は入力の受け付けを拒否する状態（拒否状態と称される場合がある。）が含まれてよい。拒否状態としては、ＥＶ優先走行モードへの移行に関する指示又は入力の受け付けを拒否する状態、パドルシフト２２４により示される減速パドルの特定の段への移行に関する指示又は入力の受付を拒否する状態などが例示される。

表示制御ＥＣＵ５３０は、制御装置の一例であってよい。なお、他の実施形態において、運動制御ＥＣＵ３９０が、本実施形態における表示制御ＥＣＵ５３０の機能の一部を有する場合がある。この場合、運動制御ＥＣＵ３９０は、例えば、原動機出力決定部、第１回転数決定部、又は、第２回転数決定部の一例であってよい。このとき、表示制御ＥＣＵ５３０は、表示値決定部、又は、表示制御部の一例であってよい。

図６は、入力制御ＥＣＵ５２０の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、入力制御ＥＣＵ５２０は、操舵量取得部６２０と、加速操作量取得部６３０と、制動レベル取得部６４０と、制動操作量６５０と、センサ出力取得部６６０とを備える。

本実施形態において、操舵量取得部６２０は、ステアリング２２２が受け付けた、操舵量を示す情報を取得する。本実施形態において、加速操作量取得部６３０は、アクセルペダル２２６が受け付けた、加速操作量を示す情報を取得する。本実施形態において、制動レベル取得部６４０は、パドルシフト２２４が受け付けた、回生による制動力の大きさに関する設定の内容又は変更を示す情報を取得する。例えば、制動レベル取得部６４０は、回生による制動力の大きさに関する複数の設定のうち、現在の設定を示す情報を取得する。本実施形態において、制動操作量６５０は、ブレーキペダル２２８が受け付けた、制動操作量を示す情報を取得する。

本実施形態において、センサ出力取得部６６０は、センシングシステム１４０から、各種の物理量の測定結果を示す情報を取得する。例えば、センサ出力取得部６６０は、車両運動システム１３０の動力の入出力に関する測定結果又は推定結果を示す情報を取得する。例えば、センサ出力取得部６６０は、電流測定部４３２及び電圧測定部４３４から、電動機３４６に供給される電圧及び電流の測定結果を示す情報を取得する。センサ出力取得部６６０は、回転数測定部４４２から、内燃機関３４４の回転数の測定結果を示す情報を取得する。センサ出力取得部６６０は、トルク推定部４４４から、内燃機関３４４のトルクの推定結果を示す情報を取得する。

センサ出力取得部６６０は、車両運動システム１３０の制動力に関する測定結果を示す情報を取得してよい。センサ出力取得部６６０は、車両運動システム１３０の回生による制動力に関する測定結果を示す情報を取得してもよい。

図７は、表示制御ＥＣＵ５３０の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態においては、インストルメントパネル２４０が、蓄電システム３３０及び内燃機関３４４から車輪３２０に供給される動力の大きさを、車両１００のユーザに提示する場合を例として、表示制御ＥＣＵ５３０の詳細が説明される。

本実施形態において、表示制御ＥＣＵ５３０は、例えば、入力受付部７１０と、運転モード判定部７２０を備える。本実施形態において、表示制御ＥＣＵ５３０は、例えば、目標駆動力算出部７３２と、発電量算出部７３４と、目標回転数算出部７３６と、回転数補正部７３８と、出力表示値決定部７４０と、計器制御部７５０とを備える。

本実施形態において、入力受付部７１０は、ユーザからの各種の入力を受け付ける。一実施形態において、入力受付部７１０は、入力制御ＥＣＵ５２０の加速操作量取得部６３０から、アクセルペダル２２６が受け付けた、加速操作量を示す情報を取得する。他の実施形態において、入力受付部７１０は、入力制御ＥＣＵ５２０から、ユーザがインストルメントパネル２４０に入力した車両１００の運転モードに関する設定を示す情報を所得する。

入力受付部７１０は、例えば、上記の加速操作量を示す情報を目標駆動力算出部７３２に出力する。入力受付部７１０は、例えば、上記の車両１００の運転モードに関する設定を示す情報を運転モード判定部７２０に出力する。

本実施形態において、運転モード判定部７２０は、車両１００の運転モードを判定する。一実施形態において、運転モード判定部７２０は、車両１００の運転モードに関する設定に基づいて、車両１００の運転モードを判定する。他の実施形態において、運転モード判定部７２０は、発電量算出部７３４が決定した内燃機関３４４の出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、目標回転数算出部７３６が決定した内燃機関３４４の回転数の目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、車両１００の運転モードを疑似有段変速モードに設定することを決定する。

車両１００の運転モードが高効率運転モードから疑似有段変速モードに変更されたると、内燃機関３４４の運転モードが高効率運転モードから疑似有段変速モード変更される。これにより、車両１００が疑似的に有段変速しているように、内燃機関３４４の回転数及びトルクが調整される。また、計器制御部７５０が、インストルメントパネル２４０における動力の表示方法を変更する。

本実施形態において、目標駆動力算出部７３２は、例えば、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて、車輪３２０に供給されることを要求された駆動力の目標値を決定する。目標駆動力算出部７３２は、アクセルペダル２２６の開度と、車両１００の速度とに基づいて、上記の駆動力の目標値を決定してよい。目標駆動力算出部７３２は、駆動力の目標値を示す情報を、例えば発電量算出部７３４に出力する。

より具体的には、目標駆動力算出部７３２は、入力受付部７１０から、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて決定された上記の加速操作量を示す情報を取得する。目標駆動力算出部７３２は、例えば予め定められたアルゴリズムに基づいて、上記の加速操作量に合致するように車両１００を加速させるために要求される駆動力を算出する。

本実施形態において、発電量算出部７３４は、発電機３４２の発電量の目標値を決定する。発電量算出部７３４は、例えば、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて、発電機３４２の発電量の目標値を決定する。発電量算出部７３４は、（ｉ）アクセルペダル２２６の踏み込み量と、（ｉｉ）車両補機、車載バッテリなどから要求された電力の大きさとに基づいて、発電機３４２の発電量の目標値を決定してもよい。発電量算出部７３４は、発電量の目標値を示す情報を、例えば目標回転数算出部７３６に出力する。

より具体的には、発電量算出部７３４は、目標駆動力算出部７３２から、駆動力の目標値を示す情報を取得する。発電量算出部７３４は、例えば予め定められたアルゴリズムに基づいて、車輪３２０に供給される駆動力を、上記の駆動力の目標値に合致させるために要求される発電機３４２の発電量を算出する。例えば、発電量算出部７３４は、（ｉ）駆動力の目標値と、（ｉｉ）補機負荷、蓄電システム３３０の充放電量の目標値などとに基づいて、発電機３４２の発電量の目標値を決定する。

本実施形態において、目標回転数算出部７３６は、内燃機関３４４の回転数の目標値を決定する。目標回転数算出部７３６は、高効率運転モードにおける内燃機関３４４の回転数を決定してよい。目標回転数算出部７３６は、回転数の目標値を示す情報を、例えば回転数補正部７３８に出力する。

より具体的には、目標回転数算出部７３６は、発電量算出部７３４から、発電量の目標値を示す情報を取得する。目標回転数算出部７３６は、例えば予め定められたアルゴリズムに基づいて、内燃機関３４４の効率が予め定められた条件を満足するように、内燃機関３４４の回転数及びトルクを決定する。

本実施形態において、回転数補正部７３８は、内燃機関３４４の回転数の目標値を補正する。回転数補正部７３８は、目標回転数算出部７３６が算出した回転数の目標値を補正して、疑似有段変速モード時の内燃機関３４４の回転数の目標値（回転数の補正値と称される場合がある。）を決定してよい。回転数補正部７３８は、回転数の補正値を示す情報を、例えば出力表示値決定部７４０に出力する。

より具体的には、回転数補正部７３８は、目標回転数算出部７３６から、回転数の目標値を示す情報を取得する。回転数補正部７３８は、例えば予め定められたアルゴリズムに基づいて、目標回転数算出部７３６が算出した回転数の目標値を補正して、疑似有段変速モード時の内燃機関３４４の回転数の目標値を算出する。

本実施形態において、出力表示値決定部７４０は、インストルメントパネル２４０に表示される動力の大きさを示す表示値を決定する。出力表示値決定部７４０は、高効率運転モード時と、疑似有段変速モード時とで、表示値の決定方法を変更してよい。

高効率運転モードにおいて、出力表示値決定部７４０は、駆動システム３７２が車輪３２０に供給している動力の現在値又は目標値に基づいて、上記の表示値を決定する。出力表示値決定部７４０は、発電量算出部７３４が決定した発電機３４２の発電量に基づいて、駆動システム３７２が車輪３２０に供給している動力の目標値を算出してもよい。

高効率運転モードにおいて、出力表示値決定部７４０は、駆動システム３７２が車輪３２０に供給している動力の現在値を、表示値として決定してよい。出力表示値決定部７４０は、駆動システム３７２が車輪３２０に供給することのできる動力の最大値又は定格値に対する、駆動システム３７２が車輪３２０に供給している動力の現在値の割合を、表示値として決定してもよい。

一方、疑似有段変速モードにおいて、出力表示値決定部７４０は、内燃機関３４４の回転数を考慮して、上記の表示値を決定する。例えば、出力表示値決定部７４０は、回転数補正部７３８が決定した内燃機関３４４の回転数の補正値に基づいて、疑似有段変速モード時の表示値を決定する。

出力表示値決定部７４０は、（ｉ）駆動エネルギー量の大きさと、（ｉｉ）内燃機関３４４の最大回転数又は定格回転数に対する、目標回転数算出部７３６が決定した回転数の目標値及び回転数補正部７３８が決定した回転数の補正値の差の割合とに基づいて、疑似有段変速モード時の表示値を決定してよい。出力表示値決定部７４０は、（ｉ）駆動エネルギー量の大きさと、（ｉｉ）内燃機関３４４の最大回転数又は定格回転数に対する、目標回転数算出部７３６が決定した回転数の目標値及び回転数補正部７３８が決定した回転数の補正値の差の絶対値の割合とに基づいて、疑似有段変速モード時の表示値を決定してよい。

一実施形態において、（ｉ）駆動システム３７２が車輪３２０に供給することのできる動力の最大値又は定格値をＡとし、（ｉｉ）駆動システム３７２が車輪３２０に供給している動力の現在値又は目標値をＢとし、（ｉｉｉ）内燃機関３４４の回転数の最大値又は定格値をＣとし、（ｉｖ）内燃機関３４４の回転数の目標値をＤとし、（ｖ）内燃機関３４４の回転数の補正値をＥとした場合、出力表示値決定部７４０は、例えば、下記の数式（１）により表示値Ｖを決定する。
表示値Ｖ＝Ｂ－（Ｄ－Ｅ）／Ｃ×Ａ （数式１）

他の実施形態において、出力表示値決定部７４０は、例えば、下記の数式（２）により表示値Ｖを決定してもよい。
表示値Ｖ＝Ｂ／Ａ－（Ｄ－Ｅ）／Ｃ （数式２）

なお、上述されたとおり、回転数補正部７３８が決定した内燃機関３４４の回転数の補正値は、目標回転数算出部７３６が決定した内燃機関３４４の回転数の目標値に基づいて決定される。そのため、出力表示値決定部７４０は、目標回転数算出部７３６が決定した内燃機関３４４の回転数の目標値に基づいて、上記の表示値を決定することができる。

本実施形態において、計器制御部７５０は、インストルメントパネル２４０を制御する。計器制御部７５０は、インストルメントパネル２４０の表示動作を制御してよい。計器制御部７５０は、出力表示値決定部７４０が決定した表示値に基づいて、インストルメントパネル２４０の表示動作を制御する。より具体的には、インストルメントパネル２４０に表示される動力が、出力表示値決定部７４０の決定した表示値となるように、インストルメントパネル２４０の表示動作を制御する。これにより、内燃機関３４４が高効率運転モードで車輪３２０に動力を供給する場合と、内燃機関３４４が疑似有段変速モードで車輪３２０に動力を供給する場合とで、インストルメントパネル２４０の表示方法が変更され得る。

発電量算出部７３４は、原動機出力決定部の一例であってよい。目標回転数算出部７３６は、第１回転数決定部の一例であってよい。回転数補正部７３８は、第２回転数決定部の一例であってよい。出力表示値決定部７４０は、表示値決定部の一例であってよい。計器制御部７５０は、表示制御部の一例であってよい。駆動力は、要求出力の一例であってよい。駆動力の目標値は、要求出力の大きさの一例であってよい。発電機３４２の発電量は、要求出力の一例であってよい。発電機３４２の発電量は、発電機が発生させる電気エネルギー量の一例であってよい。目標回転数算出部７３６が決定した回転数の目標値は、第１目標値の一例であってよい。回転数補正部７３８が決定した回転数の目標値（補正値）は、第２目標値の一例であってよい。

本実施形態においては、回転数補正部７３８が、例えば予め定められたアルゴリズムに基づいて、目標回転数算出部７３６が算出した回転数の目標値を補正して、疑似有段変速モード時の内燃機関３４４の回転数の目標値を算出する場合を例として、回転数補正部７３８の詳細が説明された。しかしながら、回転数補正部７３８は、本実施形態に限定されない。

他の実施形態において、回転数補正部７３８は、疑似有段設定格納部５５８に格納されている、（ｉ）内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値に関する情報、又は、（ｉｉ）疑似有段設定格納部５５８は、内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４の回転数及びトルクの目標値との対応関係を示す情報を利用して、疑似有段変速モード時の内燃機関３４４の回転数の目標値を決定してよい。例えば、回転数補正部７３８は、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて、内燃機関３４４への要求出力を決定する。回転数補正部７３８は、疑似有段設定格納部５５８に格納されている内燃機関３４４への要求出力と、内燃機関３４４の回転数の目標値との対応関係を示す情報を参照して、アクセルペダル２２６の踏み込み量に基づいて決定された内燃機関３４４への要求出力に対応する、疑似有段変速モード時の内燃機関３４４の回転数の目標値を決定する。

図８は、回転数補正部７３８における情報処理の一例を概略的に示す。図８は、時刻ｔ０から時刻ｔ５までの期間において、疑似有段変速モードで車両１００を加速する場合における、内燃機関３４４の回転数の変動パターンの一例を示す。上述されたとおり、高効率運転モード時における内燃機関３４４の回転数の制御目標値８２２は、アクセルペダルの踏み込み量に応じて決定される。一方、図８に示されるとおり、疑似有段変速モード時における内燃機関３４４の回転数の制御目標値８２２は、時刻ｔ１、時刻ｔ２、時刻ｔ３及び時刻ｔ５において、車両１００が有段変速したかのように回転数が変動するように決定される。これにより、ユーザが知覚する車両１００の車速８３０の上昇感と、ユーザが知覚する内燃機関３４４の回転数の上昇感とが一致する。

図９は、出力表示値決定部７４０における情報処理の一例を概略的に示す。図９において、高効率運転モード時の表示値９２２は、内燃機関３４４の回転数が図８に関連して説明された制御目標値８２２に基づいて制御された場合に、インストルメントパネル２４０に表示される動力の値を示す。一方、疑似有段変速モード時の表示値９２４は、内燃機関３４４の回転数が図８に関連して説明された制御目標値８２４に基づいて制御された場合に、インストルメントパネル２４０に表示される動力の値を示す。

これにより、本実施形態によれば、ユーザが知覚する車両１００の車速８３０の上昇感と、ユーザが知覚する内燃機関３４４の回転数の上昇感と、インストルメントパネル２４０に表示される動力の値の上昇感とが一致する。そのため、ユーザが車両１００の運転中に感じる違和感が大きく抑制される。その結果、ユーザは、より安全に車両１００を運転することができる。

図１０は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ３０００の一例を示す。車両１００の一部は、コンピュータ３０００により実現されてよい。例えば、制御システム１５０又はその一部がコンピュータ３０００により実現される。

コンピュータ３０００にインストールされたプログラムは、コンピュータ３０００に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の１又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該１又は複数の「部」を実行させることができ、及び／又はコンピュータ３０００に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ３０００に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、ＣＰＵ３０１２によって実行されてよい。

本実施形態によるコンピュータ３０００は、ＣＰＵ３０１２、ＲＡＭ３０１４、グラフィックコントローラ３０１６、及びディスプレイデバイス３０１８を含み、それらはホストコントローラ３０１０によって相互に接続されている。コンピュータ３０００はまた、通信インターフェース３０２２、ハードディスクドライブ３０２４、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ３０２６、及びＩＣカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ３０２０を介してホストコントローラ３０１０に接続されている。コンピュータはまた、ＲＯＭ３０３０及びキーボード３０４２のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ３０４０を介して入出力コントローラ３０２０に接続されている。

ＣＰＵ３０１２は、ＲＯＭ３０３０及びＲＡＭ３０１４内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ３０１６は、ＲＡＭ３０１４内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、ＣＰＵ３０１２によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス３０１８上に表示されるようにする。

通信インターフェース３０２２は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ３０２４は、コンピュータ３０００内のＣＰＵ３０１２によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ３０２６は、プログラム又はデータをＤＶＤ－ＲＯＭ３００１から読み取り、ハードディスクドライブ３０２４にＲＡＭ３０１４を介してプログラム又はデータを提供する。ＩＣカードドライブは、プログラム及びデータをＩＣカードから読み取り、及び／又はプログラム及びデータをＩＣカードに書き込む。

ＲＯＭ３０３０はその中に、アクティブ化時にコンピュータ３０００によって実行されるブートプログラム等、及び／又はコンピュータ３０００のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ３０４０はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ３０２０に接続してよい。

プログラムが、ＤＶＤ－ＲＯＭ３００１又はＩＣカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ３０２４、ＲＡＭ３０１４、又はＲＯＭ３０３０にインストールされ、ＣＰＵ３０１２によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ３０００に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ３０００の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。

例えば、通信がコンピュータ３０００及び外部デバイス間で実行される場合、ＣＰＵ３０１２は、ＲＡＭ３０１４にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース３０２２に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース３０２２は、ＣＰＵ３０１２の制御の下、ＲＡＭ３０１４、ハードディスクドライブ３０２４、ＤＶＤ－ＲＯＭ３００１、又はＩＣカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。

また、ＣＰＵ３０１２は、ハードディスクドライブ３０２４、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ３０２６（ＤＶＤ－ＲＯＭ３００１）、ＩＣカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がＲＡＭ３０１４に読み取られるようにし、ＲＡＭ３０１４上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。ＣＰＵ３０１２は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。

様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。ＣＰＵ３０１２は、ＲＡＭ３０１４から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索／置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をＲＡＭ３０１４に対しライトバックする。また、ＣＰＵ３０１２は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第２の属性の属性値に関連付けられた第１の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、ＣＰＵ３０１２は、当該複数のエントリの中から、第１の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第２の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第１の属性に関連付けられた第２の属性の属性値を取得してよい。

上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ３０００上又はコンピュータ３０００近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はＲＡＭのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ３０００に提供する。

上記実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び／又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び／又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路（ＩＣ）及び／又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、及びプログラマブルロジックアレイ（ＰＬＡ）等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。

コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー（登録商標）ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、リードオンリメモリ（ＲＯＭ）、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュメモリ）、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、静的ランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、コンパクトディスクリードオンリメモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、ブルーレイ（登録商標）ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。

コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ（ＩＳＡ）命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はＳｍａｌｌｔａｌｋ、ＪＡＶＡ（登録商標）、Ｃ＋＋等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「Ｃ」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、１又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。

コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。

以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

１００ 車両、１２０ 入出力システム、１３０ 車両運動システム、１４０ センシングシステム、１５０ 制御システム、２２０ 運転操作機器、２２２ ステアリング、２２４ パドルシフト、２２６ アクセルペダル、２２８ ブレーキペダル、２４０ インストルメントパネル、２４２ 機械式計器、２４４ 機械式スイッチ、２５０ 表示機器、２５２ 計器画像、２５４ スイッチ画像、３２０ 車輪、３３０ 蓄電システム、３４０ 動力システム、３４２ 発電機、３４４ 内燃機関、３４６ 電動機、３５０ 動力伝達システム、３６０ 機械的ブレーキ、３７２ 駆動システム、３７４ 制動システム、３９０ 運動制御ＥＣＵ、３９２ 回転数設定部、３９４ トルク設定部、４３２ 電流測定部、４３４ 電圧測定部、４４２ 回転数測定部、４４４ トルク推定部、５２０ 入力制御ＥＣＵ、５３０ 表示制御ＥＣＵ、５５０ 格納部、５５２ シフト情報格納部、５５４ 画像データ格納部、５５６ 高効率設定格納部、５５８ 疑似有段設定格納部、６２０ 操舵量取得部、６３０ 加速操作量取得部、６４０ 制動レベル取得部、６５０ 制動操作量、６６０ センサ出力取得部、７１０ 入力受付部、７２０ 運転モード判定部、７３２ 目標駆動力算出部、７３４ 発電量算出部、７３６ 目標回転数算出部、７３８ 回転数補正部、７４０ 出力表示値決定部、７５０ 計器制御部、８２２ 制御目標値、８２４ 制御目標値、８３０ 車速、９２２ 表示値、９２４ 表示値、３０００ コンピュータ、３００１ ＤＶＤ－ＲＯＭ、３０１０ ホストコントローラ、３０１２ ＣＰＵ、３０１４ ＲＡＭ、３０１６ グラフィックコントローラ、３０１８ ディスプレイデバイス、３０２０ 入出力コントローラ、３０２２ 通信インターフェース、３０２４ ハードディスクドライブ、３０２６ ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ、３０３０ ＲＯＭ、３０４０ 入出力チップ、３０４２ キーボード

Claims (11)

1. 駆動輪と、内燃機関及び電動機を有する動力システムとを備える移動体において、前記動力システムから前記駆動輪に供給される動力の大きさを前記移動体のユーザに提示する動力表示器を制御する制御装置であって、
   前記動力システムが第１モードで前記駆動輪に動力を供給する場合と、前記動力システムが前記第１モードとは異なる第２モードで前記駆動輪に動力を供給する場合とで、前記動力表示器の表示値の決定方法を変更する表示制御部と、
   前記駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、前記動力システムの出力の大きさを決定する出力決定部と、
   前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記内燃機関の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定部と、
   前記第１回転数決定部が決定した前記第１目標値を補正して、前記第２モードにおける前記内燃機関の回転数の目標値である第２目標値を決定する第２回転数決定部と、
   前記動力表示器に表示される前記動力の大きさを示す前記表示値を決定する表示値決定部と、
   を備え、
   前記表示値決定部は、
   前記動力システムが前記駆動輪に供給している動力の現在値又は前記第１目標値に基づいて、前記第１モードにおける前記表示値を決定し、
   前記第２目標値に基づいて、前記第２モードにおける前記表示値を決定し、
   前記表示制御部は、前記表示値決定部が決定した表示値に基づいて、前記動力表示器の表示動作を制御し、
   前記動力システムは、前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、前記第１回転数決定部が決定した前記回転数の前記第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、前記第２モードで前記駆動輪に動力を供給するように構成されており、
   前記第１モードは、前記内燃機関が動力を出力する場合における前記内燃機関の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、前記予め定められた値よりも大きくなるように、前記内燃機関の回転数が調整される運転モードであり、
   前記第２モードは、前記移動体が疑似的に有段変速しているように、前記内燃機関の回転数及びトルクが調整される運転モードである、
   制御装置。
2. 駆動輪と、内燃機関及び電動機を有する動力システムとを備える移動体において、前記動力システムから前記駆動輪に供給される動力の大きさを前記移動体のユーザに提示する動力表示器を制御する制御装置であって、
   前記動力システムが第１モードで前記駆動輪に動力を供給する場合と、前記動力システムが前記第１モードとは異なる第２モードで前記駆動輪に動力を供給する場合とで、前記動力表示器の表示値の決定方法を変更する表示制御部と、
   前記駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、前記動力システムの出力の大きさを決定する出力決定部と、
   前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記内燃機関の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定部と、
   前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記第２モードにおける前記内燃機関の回転数の目標値である第２目標値を決定する第２回転数決定部と、
   前記動力表示器に表示される前記動力の大きさを示す前記表示値を決定する表示値決定部と、
   を備え、
   前記表示値決定部は、
   前記動力システムが前記駆動輪に供給している動力の現在値又は前記第１目標値に基づいて、前記第１モードにおける前記表示値を決定し、
   （ｉ）前記動力の大きさと、（ｉｉ）前記内燃機関の最大回転数又は定格回転数に対する、前記第１目標値及び前記第２目標値の差の割合とに基づいて、前記第２モードにおける前記表示値を決定し、
   前記動力システムは、前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、前記第１回転数決定部が決定した前記回転数の前記第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、前記第２モードで前記駆動輪に動力を供給するように構成されており、
   前記第１モードは、前記内燃機関が動力を出力する場合における前記内燃機関の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、前記予め定められた値よりも大きくなるように、前記内燃機関の回転数が調整される運転モードであり、
   前記第２モードは、前記移動体が疑似的に有段変速しているように、前記内燃機関の回転数及びトルクが調整される運転モードである、
   制御装置。
3. 前記第２回転数決定部は、前記第１回転数決定部が決定した前記第１目標値を補正して、前記第２目標値を決定する、
   請求項２に記載の制御装置。
4. 前記移動体は、蓄電装置をさらに備える、
   請求項１から請求項３までの何れか一項に記載の制御装置。
5. 前記移動体は、前記内燃機関が発生させた動力を電力に変換する発電機をさらに備え、
   前記出力決定部は、前記発電機が発生させる電力の大きさを、前記動力システムの出力の大きさとして決定する、
   請求項１から請求項４までの何れか一項に記載の制御装置。
6. 前記移動体は、前記内燃機関が発生させた動力を電力に変換する発電機をさらに備え、
   前記制御装置は、前記出力決定部が決定した前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記発電機の発電量の目標値を決定する発電量決定部をさらに備え、
   前記第１回転数決定部は、前記発電量決定部が決定した前記発電量の前記目標値に基づいて、前記第１目標値を決定する、
   請求項１に記載の制御装置。
7. 駆動輪と、
   前記動力システムと、
   前記動力システムから前記駆動輪に供給される動力の大きさを前記移動体のユーザに提示する動力表示器と、
   請求項１から請求項４までの何れか一項に記載の制御装置であって、前記動力表示器を制御する制御装置と、
   を備える、移動体。
8. 蓄電装置と、
   前記内燃機関が発生させた動力を電力に変換する発電機と、
   をさらに備え、
   前記動力システムの前記電動機は、前記発電機及び前記蓄電装置の少なくとも一方から供給される電力を利用して、前記駆動輪に動力を供給する、
   請求項７に記載の移動体。
9. コンピュータを、請求項１から請求項６までの何れか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
10. 駆動輪と、内燃機関及び電動機を有する動力システムとを備える移動体において、前記動力システムから前記駆動輪に供給される動力の大きさを前記移動体のユーザに提示する動力表示器を制御するための制御方法であって、
    前記動力システムが第１モードで前記駆動輪に動力を供給する場合と、前記動力システムが前記第１モードとは異なる第２モードで前記駆動輪に動力を供給する場合とで、前記動力表示器の表示値の決定方法を変更する表示制御段階と、
    前記駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、前記動力システムの出力の大きさを決定する出力決定段階と、
    前記出力決定段階において決定された前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記内燃機関の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定段階と、
    前記第１回転数決定段階において決定された前記第１目標値を補正して、前記第２モードにおける前記内燃機関の回転数の目標値である第２目標値を決定する第２回転数決定段階と、
    前記動力表示器に表示される前記動力の大きさを示す前記表示値を決定する表示値決定段階と、
    を有し、
    前記表示値決定段階は、
    前記動力システムが前記駆動輪に供給している動力の現在値又は前記第１目標値に基づいて、前記第１モードにおける前記表示値を決定する段階と、
    前記第２目標値に基づいて、前記第２モードにおける前記表示値を決定する段階と、
    を含み、
    前記表示制御段階は、
    前記表示値決定段階において決定された表示値に基づいて、前記動力表示器の表示動作を制御する段階、
    を含み、
    前記動力システムは、前記出力決定段階において決定された前記動力システムの前記出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、前記第１回転数決定段階において決定された前記回転数の前記第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、前記第２モードで前記駆動輪に動力を供給するように構成されており、
    前記第１モードは、前記内燃機関が動力を出力する場合における前記内燃機関の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、前記予め定められた値よりも大きくなるように、前記内燃機関の回転数が調整される運転モードであり、
    前記第２モードは、前記移動体が疑似的に有段変速しているように、前記内燃機関の回転数及びトルクが調整される運転モードである、
    制御方法。
11. 駆動輪と、内燃機関及び電動機を有する動力システムとを備える移動体において、前記動力システムから前記駆動輪に供給される動力の大きさを前記移動体のユーザに提示する動力表示器を制御するための制御方法であって、
    前記動力システムが第１モードで前記駆動輪に動力を供給する場合と、前記動力システムが前記第１モードとは異なる第２モードで前記駆動輪に動力を供給する場合とで、前記動力表示器の表示値の決定方法を変更する表示制御段階と、
    前記駆動輪に供給することを要求された出力である要求出力の大きさに基づいて、前記動力システムの出力の大きさを決定する出力決定段階と、
    前記出力決定段階において決定された前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記内燃機関の回転数の第１目標値を決定する第１回転数決定段階と、
    前記出力決定段階において決定された前記動力システムの前記出力の大きさに基づいて、前記第２モードにおける前記内燃機関の回転数の目標値である第２目標値を決定する第２回転数決定段階と、
    前記動力表示器に表示される前記動力の大きさを示す前記表示値を決定する表示値決定段階と、
    を有し、
    前記表示値決定段階は、
    前記動力システムが前記駆動輪に供給している動力の現在値又は前記第１目標値に基づいて、前記第１モードにおける前記表示値を決定する段階と、
    （ｉ）前記動力の大きさと、（ｉｉ）前記内燃機関の最大回転数又は定格回転数に対する、前記第１目標値及び前記第２目標値の差の割合とに基づいて、前記第２モードにおける前記表示値を決定する段階と、
    を含み、
    前記動力システムは、前記出力決定段階において決定された前記動力システムの前記出力が予め定められた第１閾値以上であり、且つ、前記第１回転数決定段階において決定された前記回転数の前記第１目標値が予め定められた第２閾値以上である場合に、前記第２モードで前記駆動輪に動力を供給するように構成されており、
    前記第１モードは、前記内燃機関が動力を出力する場合における前記内燃機関の効率が、予め定められた値に以上となる、又は、前記予め定められた値よりも大きくなるように、前記内燃機関の回転数が調整される運転モードであり、
    前記第２モードは、前記移動体が疑似的に有段変速しているように、前記内燃機関の回転数及びトルクが調整される運転モードである、
    制御方法。

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