JP7084597B2 - 組立式ラック - Google Patents
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まず、特許文献1に記載された発明による「収納棚における棚板支持装置」の場合には、略三角形をなすブラケットを各支柱に取り付け、それらブラケットの上に棚板を設置する。上記ブラケットには3個のフックが突設されていて、一方、上記支柱にはそれに対応する3個の係止孔が形成されている。上記フックはそれら3個のフックを上記3個の係止孔に係合させることにより支柱に取り付けられている。
まず、特許文献1に記載された発明の場合には、ブラケットの3個のフックを支柱の3個の係止孔に係合させなければならず、分解・組立作業が面倒であるという問題があった。又、ブラケットの形状が複雑になってしまうとともに、その分支柱側にも数多くの係止孔を形成しなければならないという問題もあった。又、棚板の下方にフックが大きく出っ張ることになるので有効スペースが狭くなってしまうという問題もあった。
又、特許文献2に記載された発明の場合には、ブラケットに2個の係止フックを形成する構成になっているので、特許文献1に記載された発明におけるブラケットに比べると、分解・組立作業が容易であって構成も簡略化されることになるが、2個のフックの向きが同じであるため、組立時における強度が低下してしまうという問題があった。又、この場合にも棚板の下方にフックが大きく出っ張ることになるので有効スペースが狭くなってしまうという問題もあった。
又、請求項2による組立式ラックは、請求項1記載の組立式ラックにおいて、上記ラック板の下面側にはTスロット溝が横方向に延長・形成されていて、該Tスロット溝を利用して任意の位置に仕切板を取付可能にしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による組立式ラックは、請求項1又は請求項2記載の組立式ラックにおいて、上記梁材にはタップ用中空部が長手方向に全長にわたって延長・形成されていて、上記柱材側から上記タップ用中空内に固定ねじを螺合することにより上記梁材と柱材を連結・固定するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による組立式ラックは、請求項2記載の組立式ラックにおいて、上記仕切板は仕切板取付具を介して取り付けられ、上記仕切板取付具には上記Tスロット溝に篏合されるTスロット駒部材を備えていて、上記仕切板に無理な荷重が作用した場合には上記Tスロット溝が上記Tスロット溝に傾斜した状態で衝突して移動を規制するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による組立式ラックによると、請求項1記載のラックにおいて、上記ラック板の奥行方向両端部は下部が削られた薄肉部になっていて、該薄肉部に上記フックが嵌合・配置されるように構成されているので、有効スペースの拡大を図ることができる。
又、請求項3による組立式ラックによると、請求項1又は請求項2記載のラックにおいて、上記ラック板には溝が横方向に延長・形成されていて、該溝を利用して任意の位置に仕切板を取付可能にしたので、仕切板を任意の位置に容易に取り付けることができる。
又、請求項4による組立式ラックによると、請求項1~請求項3の何れかに記載のラックにおいて、上記梁材にはタップ用凹部が長手方向に延長・形成されていて、上記柱材側から上記タップ用凹部内にセルフタップねじを螺合することにより上記梁材と柱材を連結・固定するようにしたので、針材の柱材への取付が容易になった。
まず、上記柱材3であるが、図4に示すように、中空形状であって略長方形の端面形状をなしていて、中空部11、13が形成されている。上記中空部13側にはタップ用中空部15が形成されている。又、上記中空部13側の外面であって幅方向両端には位置決め突起16、16が突設されている。
まず、一組の柱材3、3の間に梁材5、5を設置する。すなわち、図8に示すように、柱材3、3の間に梁材5を配置し、柱材3の外側から固定ねじ51をねじ込んでいく。上記柱材3側には予め貫通孔が形成されていて、上記固定ねじ51をその貫通孔を通して、梁材5のタップ用中空部21内にねじ込んでいく。これを両側から行うことにより柱材3、3の間に梁材5、5を連結する。
図1に示す組立式ラック1の場合には三組の柱材3、3があるので、同様の作業を三組の柱材3、3について行う。
尚、図9に示すように、柱材3側の位置決め突起16、16によって梁材5の位置決めがなされる。
そして、図3に示すように、固定ねじ81をラック板9からフック7側に掛けてねじ込んで固定する。
以上の工程を経ることにより組立式ラック1を組み立てることができる。
そして、上記仕切板取付具93、93のTスロット駒部材97、97をラック板9のTスロット溝39、41内に嵌合させる。これによって、上記仕切板取付具93をラック板9に取り付けることができる。
まず、組立・分解作業の容易化を図ることができる。これは、フック7の係止爪を2個にしたからであり、それによって、フック7の柱材3への取付作業が容易になったからである。
又、構成の簡略化を図ることができる。これもフック7の係止爪を2個にしたからであり、それによって、フック7の形状が単純化されるとともに、柱材3の構成も単純化されるからである。
又、強固な取付状態を得ることができる。これは、フック7に二つの上側係止爪27、下側係止爪29の屈曲方向が上側、下側と逆向きになっているからであり、作用するモーメント荷重に対して効果的に支持できるからである。
又、組立式ラック1の各段における有効スペースを拡大することができる。これは、ラック板9の奥行き方向両端部を薄板部43、45とし、その薄板部43、45の下側にフック7の横片23が入り込むようにし、フック7による出っ張りを少なくしたからである。
又、ラック板9の下に仕切板91を移動可能な状態で取り付けることができる。又、仕切板91に無理な荷重が作用した場合には、スロット駒部材97、97がTスロット溝39、41内に若干傾斜した状態で衝突することになり(いわゆるカジッタ状態)、仕切板91の不用意な移動は規制され、それによって、積層物の転倒等を防止することができる。
まず、柱材、梁材、フック、ラック板の端面形状は図示したものに限定されない。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 柱材
5 梁材
7 フック
9 ラック板
27 上向係止片
29 下向係止片
43 薄肉部
45 薄肉部
51 固定ねじ
71 上向係止片用開口部
73 下向係止片用開口部
Claims (4)
- 複数本の柱材と、上記複数本の柱材を連結する梁材と、上記複数本の柱材に取り付けられるフックと、上記フック上に設置されるラック板と、を具備してなる組立式ラックにおいて、
上記フックは横片と縦片とからなり上向係止片と下向係止片を備えていて、
上記柱材には上向係止片用開口部と下向係止片用開口部が形成されていて、
上記フックは上記上向係止片と下向係止片を上記上向係止片用開口部と下向係止片用開口部に係合させることにより上記柱材に取り付けられていて、
上記ラック板の奥行方向両端部は下部が全長にわたって削られた薄肉部になっていて、該薄肉部に上記フックの横片が直接嵌合・配置されるように構成されていることを特徴とする組立式ラック。 - 請求項1記載の組立式ラックにおいて、
上記ラック板の下面側にはTスロット溝が横方向に延長・形成されていて、該Tスロット溝を利用して任意の位置に仕切板を取付可能にしたことを特徴とする組立式ラック。 - 請求項1又は請求項2記載の組立式ラックにおいて、
上記梁材にはタップ用中空部が長手方向に全長にわたって延長・形成されていて、
上記柱材側から上記タップ用中空部内に固定ねじを螺合することにより上記梁材と柱材を連結・固定するようにしたことを特徴とする組立式ラック。 - 請求項2記載の組立式ラックにおいて、
上記仕切板は仕切板取付具を介して取り付けられ、上記仕切板取付具には上記Tスロット溝に篏合されるTスロット駒部材を備えていて、上記仕切板に無理な荷重が作用した場合には上記Tスロット溝が上記Tスロット溝に傾斜した状態で衝突して移動を規制するようにしたことを特徴とする組立式ラック。
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JP2017227416A JP7084597B2 (ja) | 2017-11-28 | 2017-11-28 | 組立式ラック |
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JP2017227416A JP7084597B2 (ja) | 2017-11-28 | 2017-11-28 | 組立式ラック |
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- 2017-11-28 JP JP2017227416A patent/JP7084597B2/ja active Active
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