JP7083707B2 - 包装箱 - Google Patents

包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP7083707B2
JP7083707B2 JP2018120201A JP2018120201A JP7083707B2 JP 7083707 B2 JP7083707 B2 JP 7083707B2 JP 2018120201 A JP2018120201 A JP 2018120201A JP 2018120201 A JP2018120201 A JP 2018120201A JP 7083707 B2 JP7083707 B2 JP 7083707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
engaging
packaging box
extension
extension plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018120201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020001721A (ja
Inventor
佑美 石橋
恵 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2018120201A priority Critical patent/JP7083707B2/ja
Publication of JP2020001721A publication Critical patent/JP2020001721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7083707B2 publication Critical patent/JP7083707B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、商品を収納する包装箱に関し、更に詳細には、包装箱内において商品を固定するとともに、包装箱から商品を取り出す際に商品を簡便に且つ安定した姿勢で引き上げることが可能な台紙を有する包装箱に関する。
物品を収納するための収納箱は、一般的には収納される物品とほぼ同じ高さに形成されており、蓋部などで上から抑えることで物品を安定的に保持することができる。
一方、物品よりも高さを有する収納箱の場合、特に、高さの異なる複数の物品を収納する包装箱では、高さの低い物品の上部に生じる収納箱のデッドスペースを適切に処理しなければ、物品が包装箱内で動いてしまい、物品や包装箱の破損につながるおそれもある。
さらに、高さの低い物品に対しては包装箱が深すぎるため、包装箱から物品を取り出す際は、箱を傾けることにより、箱外へと滑り出させるなどする必要があったが、物品が割れ物などの場合、箱からの取り出しに伴う物品の破損のおそれが常にあった。
その点、包装箱からの物品の取り出しを補助するものとして、特許文献1には、側面板部の開口側端部を延長して容器の持ち手とする容器が開示され、また、特許文献2には、補助板の上面に形成された取手用の穴部に指を入れて引き出すことにより、物品を取り出すことができる梱包体が開示されている。
しかしながら、これらの従来技術では、両手で持ち手や取手を保持して引き上げる必要があり、片手で持ち上げようとした際、物品のバランスが偏り、箱内で引っ掛かりが生じてスムーズに取り出せない場合があり、特に、高さを有する収納箱から物品を取り出す際に、箱内における物品の移動距離が長くなる分、このような引っ掛かりが生じやすい傾向にあった。
特開2006-335361 特開2014-181059
そこで本発明は、従来の包装箱のかかる欠点を克服し、物品よりも高さを有する包装箱内において物品を固定保持するとともに、包装箱から物品を取り出す際に、簡便に且つ安定した姿勢で物品を引き上げることが可能な台紙を有する包装箱の提供をその課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、上部開口を封止する蓋部を有する外箱と、該外箱内において収納された物品を固定保持するための台紙とからなる包装箱であって、該台紙は、底板と、該底板の一辺に順次連設された正面板と第一係合板と、該正面板が連設された辺とは対向する辺部に順次連設された背面板、第二係合板、延長板、天板とを備え、組み立て時には、該正面板と該背面板は該底板から立ち上げられ、該第一係合板と該第二係合板はそれぞれ正面板と背面板から収納物品側に折り曲げられ、該延長板は該第二係合より外箱の蓋部方向へ立ち上げられ、該天板は該蓋部の内側に沿って延在するように折り曲げられており、さらに、前記第一係合板と第二係合板は収納物品の係合部に係合可能に形成されていることを特徴とする包装箱である。
また本発明は、前記第一係合片には前記正面板と連設された辺部と対向する辺部に凹部が形成されており、該凹部の辺部が収納物品の係合部と係合し、さらに、前記第二係合と前記延長板には、それらにまたがって孔部が形成されており、該孔部の第二係合板側の辺部が収納物品の係合部と係合することを特徴とする包装箱である。
また本発明は、前記収納物品は蓋部と本体とからなる容器であり、前記係合部は、該蓋部と該本体との間の凹状の隙間であることを特徴とする包装箱である。
また本発明は、前記延長板には、前記第二係合板との連設部の折り曲げ線に並行して折り曲げ線が形成されており、物品の収納時には、該折り曲げ線において延長板が上方へと折り曲げられ、立ち上がっていることを特徴とする包装箱である。
また本発明は、前記延長板は斜め上方へ立ち上げられており、該延長板に対して第二係合板と天板はそれぞれ反対方向へ折り曲げられ、側面視で、Z字状もしくは逆Z字状となるように形成されていることを特徴とする包装箱である。
また本発明は、前記延長板と前記第二係合板の連設部の折り曲げ線は、該第二係合板の係合時に収納物品の中心とほぼ一致するように形成されていることを特徴とする包装箱である。
さらに本発明は、前記底板に側板が連設されていることを特徴とする包装箱である。
さらに本発明は、前記延長板が連設された辺部とは対向する前記天板の辺部に、さらに、第二延長板を設けたことを特徴とする包装箱である。
本発明にかかる包装箱は、台紙の第一係合板と第二係合板が容器を上から抑えるとともに、延長板が外箱の蓋部との間で支えの役割を果たすため、容器が上方へ移動することを確実に防ぐことができる。
本発明にかかる包装箱は、台紙の天板が外箱の蓋部の内側に沿って延在するため、延長板が外箱内でずれ動くことを防ぎ、さらに、容器から延長板を介して上方へ加わる力を天板の面で分散するため、延長板により蓋部が押し開けられることなどを確実に防ぐことができる。
本発明にかかる包装箱で前記延長板が斜め上方へ立ち上げられたものは、第二係合板に対しては正面板方向へと力が加わり、第二係合板がより外れにくくなる。また、容器を抑える力も、外箱の蓋部に当接した延長板の上端部より斜め方向にかかるため、容器の横方向の揺れに対しても安定した保持力を発揮する。
本発明にかかる包装箱は、第一係合板と第二係合板が容器の蓋部の下部に係合した状態となっているため、台紙ごと容器を引き上げて外箱より取り出すことができる。
本発明にかかる包装箱で、前記延長板と前記第二係合板の連設部の折り曲げ線が容器の中心とほぼ一致するように形成されているものは、引き上げ時に容器が傾いたりせずに姿勢が安定し、よりスムーズに外箱から取り出すことが可能となる。
本発明の台紙の展開図。 (a)本発明の台紙の第一係合板を容器に係合させた状態を示す平面図、(b)本発明の台紙の第二係合板を容器に係合させた状態を示す平面図。 本発明の包装箱に台紙と物品を収納した状態を示す斜視図。 本発明の包装箱に台紙と物品を収納した状態を模式的に示す図。 本発明の包装箱から台紙と物品を取り出す状態を模式的に示す図。 本発明の台紙の異なる実施態様の展開図。 本発明の台紙の異なる実施態様の展開図。
以下、本発明の包装箱の実施態様を、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
本発明の包装箱は、外箱2と、外箱2に収納される物品を内部で固定するための台紙1とからなる。外箱2は、物品を出し入れするための上部開口を封止する蓋部21を有する箱体に形成されており、本実施態様では、高さを有する棒状物品4(例えばフレグランスディフューザー用のスティック)と高さの低い容器3(例えばフレグランス容器)とを収納可能に形成されている。なお、本発明の包装箱に収納される物品は、これらの容器や棒状物品に限定されない。さらに、外箱2は一般的な包装箱をそのまま利用することができるが、本実施態様では、側壁22の内側面に棒状物品4を収納するための収納部23が形成されている。
図1は、本発明に係る包装箱の台紙1の展開図である。台紙1は1枚のブランクシートを打ち抜いて形成されており、組み立て時に物品を包むような立方体を形成する底板11、正面板12、側板13、側板14、背面板15、第一係合板16、第二係合板17と、第二係合板17の端部に連設された延長板18、延長板18の端部に連設された天板19とからなる。なお、側板13、14は必須ではなく省略することも可能であるが、物品の保護の観点からは側板13、14を設けることが好ましい。かかる側板13、14は、正面板12もしくは背面板15の左右辺部に設けてもよいが、物品を外箱2に収納しやすくなるため底板11に設けることが好ましい。なお、本明細書において、台紙1の「正面」、「背面」、「側板」などの表現は、厳密に包装箱や外箱2の正面や背面、側面と対応するものではなく、説明の便宜上使用するものである。
図1に示すように、略正方形に形成された底面11の四つの辺部には、折り曲げ線111を介して、正面板12、側板13、側板14、背面板15がそれぞれ連設され、底面11が連設された辺部と対向する正面板12の辺部には、折り曲げ線112を介して第一係合板16が連設され、さらに、底板11が連設された辺部と対向する背面板15の辺部には、折り曲げ線112を介して第二係合板板17が連設されている。
また、背面板15が連設された辺部と対向する第二係合板17の辺部には、折り曲げ線113を介して延長板18が連設され、さらに、第二係合板17が連設された辺部と対向する延長板18の辺部には、折り曲げ線114を介して天板19が連設されている。なお、延長板18には、折り曲げ線113の近傍に折り曲げ線115が並行して設けられている。以上説明した各部材は、折り曲げ線111ないし115において山折りもしくは谷折り可能に形成されている。
第一係合板16には、正面板12と連設された辺部と対向する辺部に、凹部102が形成されている。凹部102は、折り曲げ線112側の切れ込みの最も深い部分において円弧状であり、第一係合板16の先端(図1では下端)方向へ同間隔に形成されるとともに、先端にかけて徐々に第一係合板16の左右辺部へ緩やかな弧を描いて広がる溝部として切り欠き形成されている。
また、第二係合板17と延長板18にまたがって、一つの孔部101が形成されている。孔部101は、折り曲げ線113から延長板18の先端(図1では上端)方向へ同間隔に形成されるとともに、先端側は円弧状に切り欠き形成されている。そして、折り曲げ線113から第二係合板17の基端(図1では下端)方向には円弧状に切り欠き形成されている。そして、孔部101は折り曲げ線113部分において段差部101aが形成され、延長板18側よりも第二係合板17側の幅が狭くなっている。
天板19には、本実施態様のように指掛け部104を設けることが好ましい。本実施態様の指掛け部104は、延長板18と連設された辺部とは対向する辺部に凹状に切り欠いて形成されているが、指掛け部104はこの態様に限定されず、天板19の左右の辺部のいずれか、あるいは両方に凹状に切り欠いて形成したり、または、天板19の一部に形成した孔部としてもよい。かかる指掛け部104に指を掛けて天板19を引き上げることで、台紙1の取り出しが容易となる。
さらに、延長板18には、必要に応じて切り欠き103を設けてもよい。本実施態様の切り欠き103は、延長板18の左辺部より中央方向へ一定の幅を有する溝状に形成されており、物品収納時に、棒状物品4と延長板18の干渉を防ぐことができる。
第一係合板16と第二係合板17は、ともに収納物品の係合部に係合可能に形成されている。図2(a)、(b)により、その具体的な態様について説明する。図2(a)、(b)は、収納物品の容器3に第一係合板16、第二係合板17をそれぞれ係合させた状態を、平面図で表している。なお、理解しやすいように、図2(a)では第二係合板17を、図2(b)では第一係合板16の記載をそれぞれ省略する。
本実施態様の容器3は、略円筒状に形成された本体31と、該本体31の頸部に装着される蓋部32とからなり、本体31と蓋部32の隙間には蓋部32を冠着する頸部33の一部が露出し、該頸部33が、第一係合板16の一部を挿し込み可能な凹部となっている。そして、第一係合板16の凹部102の幅W1は蓋部32の外径よりもやや幅が狭い切り欠きとなっており、且つ、本体31の頸部33よりも幅が広く形成されているため、第一係合板16を本体31と蓋部32との隙間に挿し込み、凹部102内に頸部33が完全に挿入された状態において、蓋部32の周縁部の下に辺部102aが位置する。これにより、第一係合板16が容器3に対して係合する。
一方、第二係合板17と延長板18にまたがって形成されている孔部101は、延長板18側の幅W2が蓋部32の外径よりもやや幅が広く形成されているのに対し、第二係合板17側の幅W3が、蓋部32の外径よりもやや幅が狭く、且つ、本体31の頸部33よりも幅が広く形成されている。これにより、まず、延長板18側から孔部101に蓋部32を挿入し、蓋部32が孔部101より完全に露出した状態とし、次に、第二係合板17側へ蓋部32を移動させ、本体31と蓋部32との隙間に第二係合板17側を挿し込む。そして、第二係合板17側の孔部101に頸部33が挿入された状態となり、蓋部32の周縁部の下に辺部101bが位置する。これにより、第一係合板17が容器3に対して係合する。
なお、容器3側の係合部は本実施態様のような蓋部と本体との間の凹状の隙間に限定されず、第一係合板16と第二係合板17の一部を係合可能に形成されたアンダーカット状の凸部や凹部、あるいは括れ等であってもよい。
次に、本発明の包装箱に物品を収納した状態の台紙1の組み立て方法を説明する。まず、底板11の上に容器3を載置し、正面板12、側板13、14、背面板15を底板11からそれぞれ略垂直方向に立ち上げる。そして、第一係合板16を正面板12から容器3側へと略水平に折り曲げる。このとき、先に説明した要領で、第一係合板16の凹部102を容器3に係合させる。
さらに、第二係合板17を背面板15から同じく容器3側へと略水平に折り曲げ、第二係合板17の一部を第一係合板16の一部の上に重複するように折り重ねる。このとき、先に説明した要領で、第二係合板17の孔部101を蓋部32に係合させる。
次に、延長板18を第二係合板17より外箱2の蓋部21方向へ立ち上げるが、このとき、折り曲げ線113ではなく、折り曲げ線115において上方へと折り曲げ、立ち上げる。本実施態様の延長板18は、その先端部が外箱2の開口端(側壁22の上端)に達するように傾斜して配置される。
最後に、天板19を外箱2の開口部を封止するように、すなわち、外箱2の蓋部21を閉じたときに該蓋部21の内側に沿って延在するように、延長板18から略水平方向に折り曲げる。これらの作業により、図3に示す台紙1の組み立てが完了する。なお、本実施態様の台紙1は、延長板18に対して、第二係合板17と天板19はそれぞれ反対方向へ折り曲げられるため、側面視では、Z字状(もしくは本実施態様のような逆Z字状)となっている。また、外箱2の側壁22には、棒状物品4を収納する収納部23が形成されているが、延長板18の切り欠き部103により、棒状物品4と延長板18とが干渉することはない。
図4は、本発明の包装箱に物品を収納した内部の状態を模式的に示したもので、本図ではより理解しやすいように、側板13の記載を省略している。図に示すように、容器3の上方には外箱2のデッドスペースが生じているため、外箱2に外部から衝撃などを加えると、容器3はかかるデッドスペース方向に移動しようとする力が加わる。そこで、かかる移動を規制することが重要となる。
その点、本発明の包装箱では、台紙1の第一係合板16と第二係合板17が容器3の肩部を上から抑えるとともに、延長板18が外箱2の蓋部21との間で支えの役割を果たすため、容器3が上方へ移動することを確実に防ぐことができる。なお、第一係合板16の上から第二係合板17の一部が重複しているため、容器3の抑えの強度も十分に確保されている。
天板19は、外箱2の蓋部21とほぼ同一ないしやや小さい外寸に形成されており、収納時には蓋部21の内側に沿って延在するため、延長板18が外箱2内でずれ動くことを防ぎ、さらに、容器3から延長板18を介して上方へ加わる力を天板19の面で分散するため、延長板18により蓋部21が押し開けられることなどを確実に防ぐことができる。
なお、延長板18は、斜め上方へと延伸して配置されるものに限らず、例えば、第二係合板17より略垂直方向に立ち上げるものでも良いが、本実施態様のように斜め上方へ立ち上げた場合、第二係合板17に対しては正面板12方向へと力が加わり、第二係合板17がより外れにくくなる。また、容器3を抑える力も、単に真下にかかるのではなく、外箱2の蓋部21に当接した延長板18の上端部(折り曲げ線114)より折り曲げ線115へと斜め方向にかかるため、容器3の横方向の揺れに対しても安定した保持力を発揮する。これらの理由により、容器3を安定的に固定保持するためには、斜め方向に立ち上げて、第二係合板17、延長板18、天板19が、Z字状(もしくは本実施態様のような逆Z字状)となることが好ましい。
また、延長板18を斜め方向に立ち上げる場合、本実施態様のように側壁22側ではなく、側壁22に対向する側壁方向へ立ち上げてもよい。この場合、延長板18と天板19の折り曲げ方向は図4とは反対となり、延長板18と天板19の連設部は右側に、天板19の先端部は左側に配置される。すなわち、この組み立て方法によると、第二係合板17、延長板18、天板19が、略コの字状(もしくは逆コの字状)となる。
次に、本発明の包装箱から物品を取り出す際の状態について、図5により説明する。まず、図4の状態で外箱2の蓋部21を開け、次に、台紙1の天板19を外箱2内から上方へと立ち上げる。この時、天板19の指掛け部104に指を掛けることにより、簡単に天板19を引き上げることができる。
そして、天板19を指等で保持し、そのまま上方へと真っ直ぐ引き上げると、天板19と延長板18は直線状に伸びる。このとき、延長板18側の孔部101は容器3の蓋部32に係合しておらず、それに対して、第二係合板17側の孔部101は係合状態が維持されているため、収納時には折り曲げられていた延長板18の折り曲げ線115が伸び、その代わり、折り曲げ線113において延長板18が折り曲げられて立ち上げられる。
かかる状態で、天板19を保持したままさらに上方へと引き上げると、第二係合板17は延長板18により上方へ引っ張られるが、図2(b)に示したように、孔部101の辺部101bが容器3の蓋部32の下部に係合した状態となっているため、第二係合板17が外れることなく、図5の状態のまま台紙1ごと容器3を引き上げて外箱2より取り出すことができる。なお、第一係合板16の上から第二係合板17の一部が重複しているため、外箱2から取り出した後においても、第一係合板16と第二係合板17は容器3に係合した状態が維持され、台紙1から容器3が外れて誤って落下することなどを防ぐことができる。
また、本実施態様の台紙の折り曲げ線113は、図2(b)に示すように、係合時に容器3の蓋部32の中心、すなわち、容器3の中心とほぼ一致するように形成されている。これにより、図5の取り出し時の状態で、延長板18を介して天板19から伝わる上方へ引き上げる力が、容器3の中心に働くことになるため、引き上げ時に容器3の重心が傾いたりせずに姿勢が安定し、よりスムーズに外箱2から取り出すことが可能となる。
収納時は第一係合板16と第二係合板17を容器3に係合させ、天板19を保持した状態で台紙1ごと外箱2内へと真っ直ぐ降ろしていけばよい。このように、本発明の包装箱によれば、収納物品よりも深い外箱から片手で簡単に物品を収納、取り出すことが可能である。
図6は、本発明の包装箱の台紙1における異なる実施態様である。この態様では、延長板18が連設された辺部とは対向する天板19の辺部に、さらに、第二延長板181を設けられている。かかる第二延長板181は、蓋部21の内側に沿って延在するように配置された天板19より垂下し、正面板12もしくは背面板15と外箱2の側壁の間に挿し込まれ、その先端部が外箱2の底部に当接するように配置される。かかる第二延長板181を設けることにより、容器3の固定保持力と包装箱の強度が向上する。
図7は、本発明の包装箱の台紙1におけるさらに異なる実施態様である。この態様では、第二延長板181の先端側に、左右へ突出する耳部183を設けている。かかる耳部183の手前には、略V字状の切り欠き182が形成されており、かかる切り欠き182側の耳部183の辺部には、切り欠き182方向へ突出する係止突起183aが形成されている。さらに、延長板18側の孔部101は略矩形に形成されており、その左右両辺がそのまま天板19側に延伸するように係止溝101cが形成されている。
本実施態様のものは、第二延長板181を天板19より垂下し、耳部183の係止突起183aにより延長板18の孔部に係止させる。具体的には、第二延長板181を天板19より垂下させ、折り曲げ線117において耳部183を延長板18側へ向くように折り曲げる。そして、耳部183の係止突起183aを孔部101の係止溝101cに挿入し、係止する。かかる構成により、第二延長板181は延長板18に対して固定され、強度がより向上する。
本発明の包装箱の材質については、一般的な包装箱に使用される素材であれば特に限定はされないが、台紙1についてはある程度の剛性を備えた紙、合成樹脂などが好ましい。具体的には、和紙、上質紙、中質紙、コート紙、ボール紙、カード紙、コートボール紙、コートカード紙、アルミや合成樹脂に蒸着させたアルミ等を表面被覆した蒸着紙等の紙類や、ポリプロピレン、ポリエチレンテフレタート(PET)などの透明合成樹脂や不透明合成樹脂等の合成樹脂類を適宜用いることができる。
1 … … 台紙
2 … … 外箱
3 … … 容器
4 … … 棒状物品
11 … … 底板
12 … … 正面板
13 … … 側板
14 … … 側板
15 … … 背面板
16 … … 第一係合板
17 … … 第二係合板
18 … … 延長板
19 … … 天板
21 … … 蓋部
22 … … 側壁
23 … … 収納部
31 … … 本体
32 … … 蓋部
33 … … 頸部
101 … … 孔部
101a … … 段差部
101b … … 辺部
101c … … 係止溝
102 … … 凹部
102a … … 辺部
103 … … 切り欠き部
104 … … 指掛け部
111 … … 折り曲げ線
112 … … 折り曲げ線
113 … … 折り曲げ線
114 … … 折り曲げ線
115 … … 折り曲げ線
116 … … 折り曲げ線
117 … … 折り曲げ線
181 … … 第二延長板
182 … … 切り欠き
183 … … 耳部
183a … … 係止突起

Claims (8)

  1. 上部開口を封止する蓋部(21)を有する外箱(2)と、該外箱(2)内において収納された物品を固定保持するための台紙(1)とからなる包装箱であって、該台紙(1)は、底板(11)と、該底板(11)の一辺に順次連設された正面板(12)と第一係合板(16)と、該正面板(12)が連設された辺とは対向する辺部に順次連設された背面板(15)、第二係合板(17)、延長板(18)、天板(19)とを備え、組み立て時には、該正面板(12)と該背面板(15)は該底板(11)から立ち上げられ、該第一係合板(16)と該第二係合板(17)はそれぞれ正面板(11)と背面板(15)から収納物品側に折り曲げられ、該延長板(18)は第二係合(17)より外箱(2)の蓋部(21)方向へ立ち上げられ、該天板(19)は該蓋部(21)の内側に沿って延在するように折り曲げられており、さらに、前記第一係合板(16)と前記第二係合板(17)は収納物品の係合部に係合可能に形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記第一係合片(16)には、前記正面板(12)と連設された辺部と対向する辺部に凹部(102)が形成されており、該凹部(102)の辺部(102a)が収納物品の係合部と係合し、さらに、前記第二係合(17)と前記延長板(18)には、それらにまたがって孔部(101)が形成されており、該孔部(101)の第二係合板(17)側の辺部(101b)が収納物品の係合部と係合することを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記収納物品は蓋部(32)と本体(31)とからなる容器(3)であり、前記係合部は、該蓋部(32)と該本体(31)との間の凹状の隙間であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記延長板(18)には、前記第二係合板(17)との連設部の折り曲げ線(113)に並行して折り曲げ線(115)が形成されており、物品の収納時には、該折り曲げ線(115)において延長板(18)が上方へと折り曲げられ、立ち上がっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記延長板(18)は斜め上方へ立ち上げられており、該延長板(18)に対して前記第二係合板(17)と前記天板(19)はそれぞれ反対方向へ折り曲げられ、側面視で、Z字状もしくは逆Z字状となるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記延長板(18)と前記第二係合板(17)の連設部の折り曲げ線(113)は、前記第二係合板(17)の係合時に収納物品の中心とほぼ一致するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の包装箱。
  7. 前記底板(11)に、さらに、側板(13)、(14)が連設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の包装箱。
  8. 前記延長板(18)が連設された辺部とは対向する前記天板(19)の辺部に、さらに、第二延長板(181)を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の包装箱。
JP2018120201A 2018-06-25 2018-06-25 包装箱 Active JP7083707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018120201A JP7083707B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018120201A JP7083707B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 包装箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020001721A JP2020001721A (ja) 2020-01-09
JP7083707B2 true JP7083707B2 (ja) 2022-06-13

Family

ID=69098516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018120201A Active JP7083707B2 (ja) 2018-06-25 2018-06-25 包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7083707B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504180A (ja) 2004-07-02 2008-02-14 グラクソ グループ リミテッド パッケージ
JP2016003031A (ja) 2014-06-17 2016-01-12 朝日印刷株式会社 包装用箱

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2377602A (en) * 1943-08-30 1945-06-05 Nat Union Radio Corp Carton
JPS5229070Y2 (ja) * 1972-09-01 1977-07-02
JPS58113656U (ja) * 1982-01-23 1983-08-03 大日本印刷株式会社 輸送用函

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504180A (ja) 2004-07-02 2008-02-14 グラクソ グループ リミテッド パッケージ
JP2016003031A (ja) 2014-06-17 2016-01-12 朝日印刷株式会社 包装用箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020001721A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200492642Y1 (ko) 포장상자와 물품 디스펜서
JP7083707B2 (ja) 包装箱
JP7423029B2 (ja) 容器
JP2012025434A (ja) 段ボール箱
JP5964644B2 (ja) 梱包用固定材およびこれを用いた梱包用ケース
JP2023060945A (ja) 包装箱用台紙
JP7123382B2 (ja) 容器
KR20160123043A (ko) 포장박스
JP3170609U (ja) 包装箱
KR200457917Y1 (ko) 포장박스
JP3185873U (ja) 組仕切り、包装資材セット及び包装容器
JP2011219127A (ja) 仕切材
JP2012210981A (ja) 容器
JP3179593U (ja) 包装体
JP5946266B2 (ja) 包装体
KR102431858B1 (ko) 포장방법
JP4460997B2 (ja) 包装容器
JP2007326589A (ja) 化粧兼用輸送箱
JP6754136B2 (ja) 組み立て式容器及び包装体
JP6322236B2 (ja) 箱詰め瓶体用天部側緩衝部材及び瓶体収納箱
JP3059376U (ja) 内装材の脱出防止装置付き贈答箱
KR200485234Y1 (ko) 포장용 박스
KR20230068919A (ko) 포장상자
JP2544231Y2 (ja) 包装箱
KR200407967Y1 (ko) 이중 덮개 구조를 갖는 포장용 상자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7083707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150