JP7083567B2 - 制御回路 - Google Patents
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Description
図9に示すように、例えば特許文献1に記載された表面粗さ測定ユニット100(測定機)は、ワークWの表面に接触するスタイラスSと、スタイラスSをワークWの表面に沿って移動させる駆動部200と、駆動部200によるスタイラスSの移動方向と交差する方向のスタイラスSの変位量を検出する検出器300と、を備える。表面粗さ測定ユニット100は、変位量と駆動部200によるスタイラスSの移動量とを対応させて記録することで、表面粗さを測定できる。
したがって、制御回路は、検出手段の発熱を抑制し、測定機における測定精度の低下を防止することができる。
しかしながら本発明によれば、送信部は間欠駆動され発熱が抑制されるため、送信部に用いられる部材が累計使用時間や熱により劣化することを抑制し、長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る制御回路を示す回路図である。
制御回路1は、図1に示すように、図示しない測定機における測定子などの監視対象の状態を検出する検出手段2と、検出手段2を制御する制御手段3と、を備える。
受光部22は、例えばフォトトランジスタである。なお、受光部22は、フォトトランジスタに限らず、フォトダイオードやフォトICなどの任意の受光素子であってもよい。
発光部21と受光部22とは互いに向かい合せて配置され、遮蔽板23は、発光部21と受光部22との間に配置されている。遮蔽板23は、監視対象の状態に応じて、発光部21から受光部22に向かって照射される光を遮蔽する。
パルス発生器4は、一定の周期のパルスを発生し、間欠駆動部31および信号取得部32(信号保持部5)に出力する。
具体的には、間欠駆動部31は、パルス発生器4と同期して発光部21を駆動させるとともに、パルス発生器4によるパルスに基づいて発光部21を停止させる。
したがって、発光部21は、間欠駆動部31により間欠駆動することになる。
信号取得部32および信号保持部5は、遮蔽板23が発光部21を遮蔽していない場合において、パルス発生器4によるパルスにより間欠駆動する発光部21からの光に基づく信号を、パルス発生器4によるパルスに同期して取得および保持する。
また、測定機は、制御回路1とは別に測定機を制御するメイン制御部を備え、図1に示すように、OUTPUT2は、メイン制御部に接続されている。メイン制御部は、必要に応じてOUTPUT2より、信号取得部32および信号保持部5を介した信号の読み込みを行う。
図2(A)における(a)は遮蔽板23の動作を示し、(b)はパルス発生器4によるパルスを示し、(c)は検出手段2より出力される信号を示している。
図2(B)における(1)は遮蔽板23の動作を示し、(2)は検出手段2から出力される信号の変化を示し、(3)はパルス発生器4が出力するパルスの列を示し、(4)は信号保持部5の出力信号の状態を示す。また、図2(B)における(5)はメイン制御部による信号の読み込みタイミングを示し、(6)はメイン制御部におけるリードデータの状態を示している。
以下、制御回路1における検出手段2の発光部21の間欠駆動について、図2を参照して説明する。
測定機のメイン制御部は、(5),(6)に示すように、信号の読み込みのタイミングに応じて信号取得部32または信号保持部5が出力する信号を読み込む。
(1)検出手段2における発光部21は、間欠駆動部31により、信号取得部32が信号を取得するタイミングに同期して駆動されるとともに、所定のタイミングにて停止されるため、常に通電している場合と比較して、発光部21の発熱を抑制することができる。したがって、制御回路1は、検出手段2の発熱を抑制し、測定機における測定精度の低下を防止することができる。
(3)発光部21が間欠駆動されることにより、発熱が抑制されるため、熱膨張に敏感な機器の近傍に設置することができる。したがって、制御回路1は、設計の自由度の向上を図ることができる。
(4)発光部21は間欠駆動され発熱が抑制されるため、発光部21に用いられる部材が累計使用時間や熱により劣化することを抑制し、長寿命化を図ることができる。
(7)検出手段2はフォトセンサであるため、制御回路1を容易に実装することができる。
以下、本発明の第2実施形態を図3から図5に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記第1実施形態の制御回路1における制御手段3は、図1に示すように、パルス発生器4と、信号保持部5(ラッチ)を備えていた。
本実施形態では、図3に示すように、制御回路1Aにおける制御手段3Aは、CPU(Central Processing Unit)からなるコントローラ7を備え、物理的なパルス発生器4と、信号保持部5と、を備えず、プログラムとしてパルス発生器4と、信号保持部5と、に相当する機能を備えている点で前記第1実施形態と異なる。なお、コントローラ7は、CPUではなくFPGA(Field-Programmable Gate Array)であってもよく、検出手段2の発光部21の駆動を制御することができるとともにコントローラとして用いることができればどのようなものであってもよい。
本実施形態では、間欠駆動部31Aは、検出手段2における送信部である発光部21および受信部である受光部22を間欠駆動させ、発光部21が駆動または停止するタイミングに同期して受光部22を駆動または停止させる点で前記第1実施形態と異なる。また、間欠駆動部31Aは、コントローラ7内に設けられている点で前記第1実施形態と異なる。
図4に示すように、制御手段3Aにおけるコントローラ7は、間欠駆動部31Aと、信号取得部32Aと、信号保持部5Aと、を備える。信号取得部32Aと信号保持部5Aとは、コントローラ7内に設けられているが、それぞれの機能は前記第1実施形態における制御手段3の信号取得部32と信号保持部5と同様である。
以下、制御回路1Aにおける検出手段2の発光部21の間欠駆動について、図5を参照して説明する。
また、本発明において、抵抗R1,R2が発熱の要因となる場合、抵抗R1,R2をコントローラ7の近傍に配置することができる。これにより、制御回路1Aは、抵抗R1,R2による検出手段2等の発熱を抑制することができる。
(8)間欠駆動部31Aは、信号取得部32Aが信号を取得し、かつ、検出手段2の応答周波数を超えないタイミングにて、駆動させた発光部21を停止させるため、信号取得部32Aが信号を取得しないときは、発光部21を停止させることができる。したがって、制御回路1Aは、効率的に検出手段2にて消費される電力の削減を図ることができる。
(10)間欠駆動部31Aは、発光部21が駆動または停止するタイミングに同期して受光部22を駆動または停止させるため、発光部21だけを間欠駆動させた場合と比較して、消費される電力の削減を図ることができる。
(12)制御手段3Aは、コントローラ7内に検出手段2を制御する手段を機能として備えることができるため、設計の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の第3実施形態を図6に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、制御回路1Bにおける制御手段3Bは、制御信号DRV_CTLをグランドGNDと兼用することで、フォトセンサである検出手段2の接続線数を3本とすることできる点で前記第2実施形態と異なる。このような場合でも、前記第2実施形態の制御回路1Aと同様の効果を得ることができる。
(13)制御回路1Bは、制御信号DRV_CTLをグランドGNDと兼用することで、フォトセンサである検出手段2の接続線数を3本とすることできるため、接続線を削減することができる。したがって、制御回路1Bは、コスト削減を図ることができる。
(14)制御手段3Bは、基準電圧入力端子24に供給される、いずれか一方の基準電圧と、制御入力端子25に供給される制御信号と、の電位差に応じて発光部21を間欠駆動させるため、設計の自由度の向上を図ることができるとともに、発光部21が常に通電している場合と比較して、発光部21の発熱を抑制することができる。
以下、本発明の第4実施形態を図7および図8に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
(15)制御回路1Cは論理反転となるような接続形態となっており、また、前記第2実施形態における制御回路1Aと同様の効果を得ることができる。したがって、制御回路1Cは、設計の自由度の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、検出手段2はフォトセンサであったが、フォトセンサでなくてもよい。監視対象の状態を検出することができ、送信部および受信部を備えていれば、検出手段はどのようなものであってもよく、検出手段の形式や検出方式等は特に限定されるものではない。
前記第2実施形態から前記第4実施形態におけるコントローラ7は、あらかじめ間欠駆動部31Aと、信号取得部32Aと、信号保持部5Aと、を備えていたが、あらかじめ備えていなくてもよく、後から追加してもよい。要するに、コントローラは、プログラムにより検出手段を制御することができればよい。
要するに、間欠駆動部は、信号取得部が信号を取得するタイミングに同期して送信部を駆動させるとともに、所定のタイミングにて送信部を停止させることができればよい。
2 検出手段
3,3A~3C 制御手段
5,5A 信号保持部
7 コントローラ
21 発光部(送信部)
22 受光部(受信部)
31,31A 間欠駆動部
32,32A 信号取得部
Claims (8)
- 監視対象の状態を検出する検出手段と、前記検出手段を制御する制御手段と、を備える制御回路であって、
前記検出手段は、
前記監視対象の状態に基づく信号を送信する送信部と、
前記送信部から送信された前記信号を受信する受信部と、を備え、
前記制御手段は、
前記送信部を間欠駆動させる間欠駆動部と、
前記受信部にて受信された前記信号を取得する信号取得部と、を備え、
パルスを発生し、前記送信部を間欠駆動するための制御信号として前記パルスを前記間欠駆動部に供給し、
前記信号取得部は、
前記パルスに同期して前記信号を取得し、
前記間欠駆動部は、
前記信号取得部が前記信号を取得するタイミングに同期して前記送信部を駆動させるとともに、前記制御信号に応じたタイミングにて前記送信部を停止させることを特徴とする制御回路。 - 請求項1に記載された制御回路において、
前記間欠駆動部は、
前記信号取得部が前記信号を取得し、かつ、前記検出手段の応答周波数を超えないタイミングにて、駆動させた前記送信部を停止させることを特徴とする制御回路。 - 請求項1または請求項2に記載された制御回路において、
前記制御手段は、
前記間欠駆動部が前記送信部を停止させるタイミングに同期して前記信号を保持する信号保持部を備えることを特徴とする制御回路。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された制御回路において、
前記制御手段は、
プログラムにより前記検出手段を制御するコントローラを備えることを特徴とする制御回路。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載された制御回路において、
前記検出手段は、
基準電圧が供給される基準電圧入力端子と、
前記制御手段からの制御信号が供給される制御入力端子と、
前記信号を出力する出力端子と、を備え、
前記制御手段は、
前記送信部を間欠駆動するための前記制御信号を前記間欠駆動部から前記制御入力端子に供給し、
前記基準電圧入力端子に供給される前記基準電圧と、前記制御入力端子に供給される前記制御信号と、の電位差に応じて前記送信部を間欠駆動させることを特徴とする制御回路。 - 請求項5に記載された制御回路において、
前記基準電圧入力端子に供給される一方の基準電圧と、
前記一方の基準電圧と対になる他方の基準電圧と、を有し、
前記制御手段は、
前記基準電圧入力端子に供給される、いずれか一方の前記基準電圧と、前記制御入力端子に供給される前記制御信号と、の電位差に応じて前記送信部を間欠駆動させることを特徴とする制御回路。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載された制御回路において、
前記間欠駆動部は、
前記送信部および前記受信部を間欠駆動させ、
前記送信部が駆動または停止するタイミングに同期して前記受信部を駆動または停止させることを特徴とする制御回路。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載された制御回路において、
前記検出手段は、
前記送信部を発光部および遮蔽板とし、前記受信部を受光部とするフォトセンサであり、
前記間欠駆動部は、
前記発光部を間欠駆動させることを特徴とする制御回路。
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