JP7083183B2 - インスツルメントホルダー - Google Patents

インスツルメントホルダー Download PDF

Info

Publication number
JP7083183B2
JP7083183B2 JP2020126369A JP2020126369A JP7083183B2 JP 7083183 B2 JP7083183 B2 JP 7083183B2 JP 2020126369 A JP2020126369 A JP 2020126369A JP 2020126369 A JP2020126369 A JP 2020126369A JP 7083183 B2 JP7083183 B2 JP 7083183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument
holder
backward
state
standby state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020126369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022023429A (ja
JP2022023429A5 (ja
Inventor
優汰 中尾
裕之 寺山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Belmont Corp
Original Assignee
Takara Belmont Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Belmont Corp filed Critical Takara Belmont Corp
Priority to JP2020126369A priority Critical patent/JP7083183B2/ja
Priority to CA3187395A priority patent/CA3187395A1/en
Priority to US18/006,984 priority patent/US20230270532A1/en
Priority to PCT/JP2021/026909 priority patent/WO2022024830A1/ja
Publication of JP2022023429A publication Critical patent/JP2022023429A/ja
Publication of JP2022023429A5 publication Critical patent/JP2022023429A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7083183B2 publication Critical patent/JP7083183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/002Cleaning devices specially adapted for dental instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G15/00Operating chairs; Dental chairs; Accessories specially adapted therefor, e.g. work stands
    • A61G15/14Dental work stands; Accessories therefor
    • A61G15/16Storage, holding or carrying means for dental handpieces or the like

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、歯科診療に用いられるインスツルメントを保持するためのインスツルメントホルダーに関するものである。
従来、歯科医院に設置された歯科診療装置には、インスツルメントが保持されたインスツルメントホルダーが備えられている。一般的に、インスツルメントホルダーは、歯科医師や歯科衛生士等(以下、「施術者」と記す。)から視して、インスツルメントのヘッド部が手前側を向いた姿勢でインスツルメントを保持するため、ヘッド部が施術者や周囲の機器と接触する可能性がある。ヘッド部に、切削バーやスケーラーチップ等の鋭利な刃が取り付けられていた場合、刃が施術者と接触するのは危険であるし、不衛生でもある。
例えば、下記特許文献1に記載された発明(以下、「文献公知発明」と記す。)は、施術者から視して、インスツルメントのヘッド部が奥側を向いた姿勢で、インスツルメントを保持するものである。詳説すれば、文献公知発明は、平板状のインスツルメント固定板の上面に、インスツルメントホルダーが設けられたものであり、このインスツルメントホルダーに、ヘッド部が奥側を向いた姿勢でインスツルメントが水平な姿勢で保持される。したがって、ヘッド部が手前側を向いた姿勢でインスツルメントが保持される場合と比較して、施術者がヘッド部と接触する可能性が低いため、安全であるし、衛生的でもある。
特許第3587668号公報
しかし、文献公知発明は、上記したとおり、インスツルメントが水平な状態で保持されるものであるため、施術者が扱い難い場合がある。すなわち、インスツルメントの握り方は、施術者毎に異なるところ、起立した状態で保持されたインスツルメントを掴み、施術に応じた握り方に持ち替える場合と、水平な状態で保持されたインスツルメントを掴み、施術に応じた握り方に持ち替える場合とでは、扱い易さが異なる。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、使用時には、インスツルメントを起立した姿勢で保持し、不使用時には、施術者と接触し難い姿勢でインスツルメントを保持することで、円滑に、安全かつ衛生的にインスツルメントを取り扱うことができるインスツルメントホルダーの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントの先端が後側に傾斜した後傾姿勢で前記インスツルメントを保持する後傾保持状態から、前記先端が前方に傾斜した前傾姿勢となる向きに回転して前傾待機状態となるホルダー部、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、複数の前記ホルダー部が、別個に回転可能である、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部の回転角度を調節する前傾角度調節手段を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記前傾待機状態における前記インスツルメントが前記ホルダー部から外された状態において、前記前傾待機状態を維持する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記インスツルメントが前記ホルダー部に保持された状態において、前記後傾保持状態を維持する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部の前面が、前記ホルダー部の回転軸方向から視して弧状に形成された、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部の前面に、前記後傾保持状態から前記前傾待機状態にするための外力が作用する被操作部が形成された、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記被操作部が、前記後傾保持状態における前記ホルダー部のうち、前記ホルダー部の回転軸を通る水平線から上側にある、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記インスツルメントの有無を検知する検知部が、前記ホルダー部の回転軸又は当該回転軸の近傍に備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部が、円形であると共に同軸上に配置された一対の支持体部と、回転可能に前記支持体部に支持された回転本体部と、前記回転本体部に取り付けられたホルダー本体部と、を有し、前記ホルダー本体部に、前記インスツルメントが挿入される挿入孔を形成する筒状部と、当該筒状部の前部が開放されて前記挿入孔に通じた開放部と、当該開放部の前方において上下に隣接した湾曲外面部及び平坦外面部と、が形成された、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部が、当該ホルダー部から外された前記インスツルメントのホースを支持するローラーを有する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記ホルダー部の重心が、前記ホルダー部の回転軸よりも前方にあることで、前記前傾待機状態を維持する、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前記インスツルメントの重心が前記ホルダー部の回転軸よりも後方となる位置で、前記インスツルメントを保持することで、前記前傾待機状態から前記後傾保持状態となる、ことを特徴とする。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントの先端が後側に傾斜した後傾姿勢でインスツルメントを保持する後傾保持状態から、先端が前方に傾斜した前傾姿勢となる向きに回転して前傾待機状態となるホルダー部を有している。すなわち、ホルダー部は、インスツルメントが引き出される際、インスツルメントを前傾姿勢で保持するため、施術者は、円滑にインスツルメントを引き出すことができる。又、ホルダー部は、インスツルメントが引き出された後、インスツルメントが引き出される際と同じ姿勢でインスツルメントを待ち受けているため、施術者は、円滑にインスツルメントを戻すことができる。更に、施術者がインスツルメントを戻した後にも、ホルダー部は、インスツルメントを保持したまま、前傾待機状態を維持することができる。一方で、ホルダー部は、インスツルメントの不使用時に、施術者と接触し難い後傾姿勢でインスツルメントを保持するため、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメントを取り扱うことができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、複数のホルダー部が、別個に回転可能である。すなわち、ホルダー部毎に回転し、前傾待機状態又は後傾保持状態となることで、使用するインスツルメントのみが前傾姿勢となり、使用していない他のインスツルメントは、後傾姿勢を維持する。したがって、複数のインスツルメントを、インスツルメント毎に、使用の有無に応じて、円滑に、安全かつ衛生的に取り扱うことができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、前傾待機状態におけるホルダー部の回転角度を調節する前傾角度調節手段を有している。したがって施術者は、前傾待機状態におけるホルダー部を、自身がインスツルメントを掴み易い角度に調節することができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントがホルダー部から外された状態において、前傾待機状態を維持している。すなわち、インスツルメントが外された後であっても、前傾待機状態が継続している。前傾待機状態では、ホルダー部は、インスツルメントを前傾姿勢で受け入れる向きに向けられているため、施術者は、インスツルメントをホルダー部に戻しやすいし、円滑にインスツルメントを取り扱うことができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントがホルダー部に保持された状態において、後傾保持状態を維持している。すなわち、インスツルメントを保持したホルダー部は、後傾保持状態を維持する。後傾保持状態では、インスツルメントが後傾姿勢であって、施術者と接触し難いため、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメントを取り扱うことができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、ホルダー部の前面が、ホルダー部の回転軸方向から視して弧状に形成されている。この構成により、ホルダー部の前面に、外力が加わった場合であっても、ホルダー部の状態が変化し難い。すなわち、例えば、前傾待機状態において、施術者がインスツルメントをホルダー部に戻す際、ホースや施術者の身体がホルダー部の前部に接触した場合であっても、前部が湾曲していることから、ホルダー部を回転させる力が生じ難く、ホルダー部は、後傾保持状態になり難い。したがって、ホルダー部は、回転せずに前傾待機状態を維持する。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、ホルダー部の前面に、後傾保持状態から前傾待機状態にするための外力が作用する被操作部が形成されている。すなわち、被操作部に外力が作用することで、ホルダー部が、後傾保持状態から前傾待機状態となる。例えば、ホルダー部が、前傾待機状態から不本意に後傾保持状態となった場合であっても、施術者が、指を被操作部に当てることで、ホルダー部を前傾待機状態にすることができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、被操作部が、後傾保持状態におけるホルダー部のうち、ホルダー部の回転軸を通る水平線から上側にある。この構成により、指やインスツルメントのホース等が、被操作部に当たり易い。すなわち、施術者が被操作部を操作する場合、上方から下方に向けて押す場合が多いと考えられるところ、例えば、ホルダー部が、前傾待機状態から不本意に後傾保持状態となった場合、この後傾保持状態におけるホルダー部のうち、ホルダー部の回転軸を通る水平線から上側に被操作部があれば、施術者は、指で被操作部を操作し易いし、ホースをホルダー部に収容する動作の過程で、インスツルメントやホースを被操作部に当てることができるため、ホルダー部は前傾待機状態となる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントの有無を検知する検知部が、ホルダー部の回転軸又は当該回転軸の近傍に備えられている。ホルダー部は、回転することで、後傾保持状態又は前傾待機状態となるため、ホルダー部の姿勢は、各状態によって異なっているところ、回転軸は、ホルダー部の状態がいずれであっても変わらない。すなわち、仮に、検知部の位置が回転軸から離れていた場合、ホルダー部の状態が変化する都度、回転軸に対する検知部の位置が変位するため、検知部の配線が煩雑となる一方で、本発明のように、検知部の位置が回転軸の近傍であれば、検知部の配線が、容易となる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、ホルダー部が、円形であると共に同軸上に配置された一対の支持体部と、回転可能に支持体部に支持された回転本体部と、この回転本体部に取り付けられたホルダー本体部とを有し、このホルダー本体部に、インスツルメントが挿入される挿入孔を形成する筒状部と、当該筒状部の前部が開放されて挿入孔に通じた開放部と、当該開放部の前方において上下に隣接した湾曲外面部及び平坦外面部とが形成されている。すなわち、挿入孔の前部が開放されているため、施術者は、ホースを前方から挿入孔に挿入することができる。又、例えば、前傾待機状態において、施術者の身体が湾曲外面部に接触した場合であっても、湾曲外面部が湾曲していることから、ホルダー部を回転させる力が生じ難く、ホルダー部は、回転せずに前傾待機状態を維持する。又、例えば、ホルダー部が、前傾待機状態から不本意に後傾保持状態となった場合であっても、施術者が、指やインスツルメントのホース等を平坦外面部に当てることで、ホルダー部を前傾待機状態にすることができる。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、ホルダー部が、当該ホルダー部から外されたインスツルメントのホースを支持するローラーを有している。この構成により、ローラーによってホースが支持され、ローラーが回転することによって荷重が分散されるため、インスツルメントの操作性が向上し、インスツルメントを引っ張る際の施術者の負担が軽減される。又、ホースが、ホルダー部とローラーとの間を通ることから、インスツルメントが引き出される際も戻される際も、ホースの通り道がホルダー部内に規制され、ホルダー部から外れることがないため、施術者は、インスツルメントを戻し易い。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、ホルダー部の重心が、ホルダー部の回転軸よりも前方にあることで、前傾待機状態を維持している。この構成により、ホルダー部は、重心に作用する重力によって、前傾待機状態を維持する。重心に作用する重力を超える外力が働かない限り、前傾待機状態が継続される。したがって、不本意に後傾保持状態となることが抑止される。
本発明に係るインスツルメントホルダーは、インスツルメントの重心がホルダー部の回転軸よりも後方となる位置で、インスツルメントを保持することで、前傾待機状態から後傾保持状態となる。この構成により、インスツルメントを保持したホルダー部は、インスツルメントの重心に作用する重力によって、前傾待機状態から自動的に後傾保持状態となり、後傾保持状態を維持する。したがって、施術者と接触する可能性のある前傾姿勢でインスツルメントが保持されないため、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメントを取り扱うことができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る歯科診療装置が示された外観斜視図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーにおいてホルダー部が後傾保持状態である場合の外観斜視図である。 図3は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーにおいてホルダー部が前傾待機状態である場合の外観斜視図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーにおいてホルダー部が前傾待機状態であって、インスツルメントが引き出された場合の外観斜視図である。 図5は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーの外観斜視図である。 図6は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーの拡大分解斜視図である。 図7は、図5のVII-VII断面であって、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の側面断面図である。 図8は、図5のVIII-VIII断面であって、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が後傾保持状態である場合の側面断面図である。 図9は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が後傾保持状態である場合の一部分解側面図である。 図10は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の一部分解側面図である。 図11は、本発明の第二実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合であって、前傾角度調節手段における第一態様が示された側面断面図である。 図12は、本発明の第二実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合であって、前傾角度調節手段における第二態様が示された側面断面図である。 図13は、本発明の第三実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が後傾保持状態である場合の一部分解側面図である。 図14は、本発明の第三実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の一部分解側面図である。 図15は、本発明における第四実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が後傾保持状態である場合の概略側面断面図である。 図16は、本発明における第四実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の概略側面断面図である。 図17は、本発明の第五実施形態に係るインスツルメントホルダーの外観斜視図である。 図18は、図17のXVIII-XVIII断面であって、本発明の第五実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が後傾保持状態である場合の側面断面図である。 図19は、本発明の第五実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の側面断面図である。 図20は、図17のXX-XX断面であって、本発明の第五実施形態に係るインスツルメントホルダーのホルダー部が前傾待機状態である場合の側面断面図である。
以下は、本発明の第一実施形態に係るインスツルメントホルダーの説明である。図1は、インスツルメントホルダー12を有する歯科診療装置1の外観が示されている。
図1に示されているとおり、歯科診療装置1は、患者である被施術者(図示省略。)が横たわる診療シート2と、被施術者が口内に含んだ水を吐き出すためのスピットン3と、被施術者の口元を照らすデンタルライト4と、施術者が施術において活用するドクターテーブル5とを有している。ドクターテーブル5は、種々のインスツルメント6が保持されたインスツルメントホルダー12が取り付けられている。
スピットン3及びデンタルライト4は、カスピダーユニット8に支持されている。このカスピダーユニット8は、診療シート2の隣に設置されている。スピットン3は、ボウルであって、カスピダーユニット8の上に設置されている。デンタルライト4は、カスピダーユニット8に取り付けられたライト用可動アーム10の先端に接続されている。カスピダーユニット8は、インスツルメント6を保持するサブホルダー9を有している。ドクターテーブル5は、診療シート2の近傍に取り付けられたテーブル用可動アーム11の先端に接続されている。ライト用可動アーム10及びテーブル用可動アーム11は、複数の関節を有している。そのため、デンタルライト4は、ライト用可動アーム10を介して、自在に移動することができる。又、ドクターテーブル5は、テーブル用可動アーム11を介して、自在に移動することができる。
サブホルダー9及びインスツルメントホルダー12に保持されたインスツルメント6は、例えば、タービン、マイクロモーター、エアモーター、スケーラー、シリンジ等である。このインスツルメント6は、インスツルメントホース7が接続され、このインスツルメントホース7は、ドクターテーブル5又はカスピダーユニット8に接続されている。
ここで、インスツルメントホルダー12を図面に基づいて説明する。図2、図3及び図4は、インスツルメントホルダー12の動作の過程が示されている。図2は、インスツルメント6の先端が後側に傾斜した姿勢である後傾姿勢で、インスツルメント6を保持することが可能な後傾保持状態が示され、図3は、インスツルメント6の先端が前方に傾斜した姿勢である前傾姿勢で、インスツルメント6を保持することが可能な前傾待機状態が示され、図4は、前傾待機状態であって、インスツルメント6がインスツルメントホルダー12から引き出された後、インスツルメント6を待ち受けている状態が示されている。なお、以下の説明では、図2、図3及び図4に示されているとおり、インスツルメント6の先端がドクターテーブル5側に傾斜した方向又は回転軸Aよりもドクターテーブル5側を後方(Back)とし、その反対側であって、インスツルメント6の先端が施術者(図示省略。)側に傾斜する方向又は回転軸Aよりも施術者側を前方(Front)とし、複数のインスツルメント6が並ぶ方向を左右側方(Left Side、Right Side)とし、重力が作用する方向を下方(Down)とし、その反対側を上方(Up)とする。
図2、図3及び図4に示されているとおり、インスツルメントホルダー12は、長手の板状である台座部13に、複数のホルダー部15が取り付けられたものである。ホルダー部15は、回転することで後傾保持状態と前傾待機状態とに相互に変化するものであって、インスツルメント6を、後傾姿勢又は前傾姿勢に変化させる。ホルダー部15は、同一の回転軸A上において、左右方向に並べられ、別個に回転することが可能である。ホルダー部15の数は任意であるが、本実施形態は、5個のホルダー部15を有している。
図2に示されているとおり、後傾保持状態のホルダー部15は、インスツルメント6を後傾姿勢で保持し、後傾保持状態を維持している。したがって、インスツルメント6の先端は、施術者がいる側から離れ、ドクターテーブル5のある側に向けられている。この状態で、施術者がインスツルメント6を前方に押すことで、インスツルメント6に外力が働くと、インスツルメント6が前方に向けて倒れると共にホルダー部15が前方に回転し、図3に示されているとおり、ホルダー部15は前傾待機状態となる。前傾待機状態のホルダー部15は、インスツルメント6を前傾姿勢で保持している。したがって、インスツルメント6の先端は、ドクターテーブル5のある側から離れ、施術者がいる側に向けられている。この状態で、施術者がインスツルメント6を把持して、ホルダー部15から引き出すと、図4に示されているとおり、ホルダー部15は、前傾待機状態を維持する。前傾待機状態のホルダー部15は、インスツルメント6を前傾姿勢で受け入れることができる。
更に、インスツルメントホルダー12を図面に基づいて詳説する。図5は、後傾保持状態及び前傾待機状態のインスツルメントホルダー12の外観が示され、図6は、各状態において分解されたインスツルメントホルダー12が示されている。図7及び図8は、インスツルメントホルダー12の断面が示されている。
図5及び図6に示されているとおり、インスツルメントホルダー12は、台座部13と、この台座部13の前面に固定されたホルダー部15とから構成されている。台座部13は、配線が通される通線孔14が、ホルダー部15毎に形成されている。又、台座部13は、ホルダー部15を固定するためのビス等が通されるビス孔が適宜形成されている。ホルダー部15は、台座部13に固定される一対の支持体部16と、この支持体部16に支持されると共に支持体部16に対して回転可能である回転本体部23と、この回転本体部23に取り付けられるホルダー本体部31と、支持体部16に内蔵されてインスツルメント6の有無を検知する検知部39と、回転本体部23の回転角度を決定する角度位置決め手段とを有している。検知部39は、例えば、赤外線センサー等である。なお、錘46は、後述する第二実施形態の状態保持手段である。状態保持手段は、後傾保持状態又は前傾待機状態を強制的に維持するための構造である。第一実施形態は、状態保持手段を有していない。
一対の支持体部16は、円板状であって、各支持体部16が、更に一対の部材で構成されている。支持体部16は、円板状の固定側支持体部17と、この固定側支持体部17と同形の円板状であって固定側支持体部17に取り付けられる蓋側支持体部18とから構成されている。固定側支持体部17の内側には、ほぼ中央に、検知部39が取り付けられる検知部収容部19が形成されている。固定側支持体部17の外周面には、台座部13に取り付けられる接続部20が形成されている。接続部20は、外周面から後方に向けて張り出している。接続部20と固定側支持体部17とは、内側において通じており、検知部39の電線や信号線が、接続部20内に通される。蓋側支持体部18は、固定側支持体部17において、回転本体部23と対面する側から、固定側支持体部17の側面に取り付けられる。蓋側支持体部18の中央には、回転本体部23を回転させる際の回転軸Aとなる軸突部21が形成されている。軸突部21は、回転本体部23に向けて突出している。蓋側支持体部18の中央であって、軸突部21には、支持体窓部22が形成されている。支持体窓部22は、軸突部21を軸方向に貫通した孔である。蓋側支持体部18において、回転本体部23と対面する側には、角度位置決め手段としての位置決め突部47が形成されている。位置決め突部47は、回転本体部23に向けて突出し、軸突部21の周囲であって、回転軸Aよりも後方に配置されている。
回転本体部23の外観は、左右を軸として回転に適した円柱状であると共に、この円柱において、回転軸Aと直交する方向に、ホルダー本体部31が取り付けられる被取付孔24が形成され、かつ、この被取付孔24の前方が開放されている。すなわち、回転本体部23は、支持体部16に支持される一対の被支持部25と、この被支持部25の後部同士を連接する後面部26とを有している。被支持部25の前部同士は離れており、連接されていない。被支持部25は、左右の外側面が円形であり、内側に、軸凹部51と、錘収容部27と、角度位置決め手段としての位置決め溝部48とが形成されている。軸凹部51は、被支持部25の外側面の中心に形成された円形の溝である。錘収容部27は、軸凹部51(回転軸A)よりも前方にある。位置決め溝部48は、軸凹部51よりも後方にあり、第一位置決め部49と第二位置決め部50とから構成されている。各位置決め部49,50は、平板状であって、軸凹部51から後方に向けて放射状に伸びている。各位置決め部49,50の間には、空間が形成されている。後面部26は、軸凹部51を中心として湾曲している。後面部26は、後方に向けて突出した被係止部28が形成されている(図7及び図8参照。)。被取付孔24は、軸凹部51と直交し、被取付孔24の中心は、軸凹部51とほぼ直交している。回転本体部23の内側(被取付孔24)において、被支持部25の中央であって、軸凹部51上には、回転本体窓部29が形成されている。回転本体窓部29は、回転本体部23を軸凹部51方向に貫通した孔である。回転本体窓部29には、左右外側から、例えば、ガラスやプラスチック等の透光性部材30が取り付けられる。
図6、図7及び図8に示されているとおり、ホルダー本体部31は、インスツルメント6が挿入される挿入孔33を形成した筒状部32と、この筒状部32の上端に連接されると共に筒状部32の前方に至るカバー部34と、筒状部32の前部が開放されて挿入孔33に通じた平坦な開放部35とを有している。筒状部32は、回転本体部23の被取付孔24に倣った形状であり、前方が開放されたことで、挿入孔33の軸方向から視してC字状に形成されている。挿入孔33の中心は、回転軸Aとほぼ直交している。筒状部32の内面であって、回転軸A上には、ホルダー窓部36が形成されている。ホルダー窓部36は、ホルダー本体部31を回転軸A方向に貫通した孔である。筒状部32の下端には、回転本体部23に係止する係止片37が形成されている。カバー部34は、筒状部32の上端から左右側方、後方及び前方に伸びたフランジである。カバー部34の前面は、左右部から筒状部32の下端に至り、開放部35と連接されている。開放部35は、カバー部34の前部に連接され、この前部から挿入孔33に向けて奥まって形成されている。開放部35は、挿入孔33の軸方向に沿って伸びている。図7及び図8に示されているとおり、カバー部34は、開放部35の前部かつ上部に連接された湾曲外面部52と、この湾曲外面部52の下部に連接されると共に開放部35の前部に連接された被操作部としての平坦外面部53とが形成されている。湾曲外面部52は、回転軸A方向から視して弧状に湾曲して形成されている。平坦外面部53は、回転軸A方向から視して平坦に形成されている。湾曲外面部52は、ホルダー部15が前傾待機状態である場合において、回転軸Aを通る水平線Hから上側に配置される(図7参照。)。一方で、平坦外面部53は、ホルダー部15が後傾保持状態である場合において、回転軸Aを通る水平線Hから上側に配置される(図8参照。)。
上記のとおり形成された各部材は、次のように組み立てられる。
図6において、支持体部16における固定側支持体部17の検知部収容部19に、検知部39が取り付けられ、検知部39の配線が、固定側支持体部17の接続部20に通される。固定側支持体部17に、支持体部16における蓋側支持体部18が取り付けられる。回転本体部23の回転本体窓部29に、左右外側から、透光性部材30が取り付けられる。回転本体部23の両被支持部25に、左右外側から、支持体部16が取り付けられ、この支持体部16の軸突部21が、両被支持部25の軸凹部51に挿入される。その際、支持体部16の位置決め突部47が、回転本体部23における各位置決め部49,50の間に配置される。回転本体部23は、両支持体部16によって挟まれることで支持され、自在に回転可能となる。支持体部16及び回転本体部23は、回転軸A上に配置される。組み立てられたホルダー部15は、台座部13に固定される。その際、接続部20に通された検知部39の配線は、台座部13の通線孔14に通される。複数のホルダー部15が、台座部13に固定される場合、隣接する回転本体部23は、共通の支持体部16によって支持される。又、隣接したホルダー部15のうち、最端の支持体部16には、化粧蓋38が取り付けられる。
次に、ホルダー本体部31が回転本体部23に取り付けられる。その際、ホルダー本体部31の筒状部32が、回転本体部23の被取付孔24に挿入され、ホルダー本体部31の係止片37が、被取付孔24の下縁に係止する。回転本体部23及び支持体部16は、上面から全面に渡って、ホルダー本体部31のカバー部34で覆われる(図5参照。)。支持体部16の支持体窓部22、回転本体部23の回転本体窓部29及びホルダー本体部31のホルダー窓部36は、回転軸A上に揃えられ、検知部39の赤外線光源及び受光素子も、回転軸A上に配置される。
ここで、ホルダー本体部31の挿入孔33の中心は、回転軸Aとほぼ直交しているため、インスツルメント6が挿入孔33に挿入されてホルダー部15に保持された状態において、ホルダー部15の重さを無視できると仮定した場合、インスツルメント6を含むホルダー部15(以下、「インスツルメント付ホルダー部」と記す。)の重心は、インスツルメント6にある。又、インスツルメント6は、インスツルメント付ホルダー部の重心が、回転軸Aよりも上方となるように、ホルダー部15に保持されている。そのため、インスツルメント6に対して、回転軸Aから後方に向けて外力が作用するか、インスツルメント6の先端が、回転軸Aよりも後方にある場合、重心が回転軸Aよりも後方となり、インスツルメント付ホルダー部に作用するモーメントは、回転本体部23が後方に向けて回転する方向(例えば図7において右回り。)となる。したがって、ホルダー部15は、後傾保持状態となる。後傾保持状態は、重力が作用することで維持される。一方で、インスツルメント6に対して、回転軸Aから前方に向けて外力が作用するか、インスツルメント6の先端が、回転軸Aよりも前方にある場合、重心が回転軸Aよりも前方となり、インスツルメント付ホルダー部に作用するモーメントは、回転本体部23が前方に向けて回転する方向(例えば図8において左回り。)となる。したがって、ホルダー部15は、前傾待機状態となる。前傾待機状態は、重力が作用することで維持される。前傾待機状態において、インスツルメント6が引き出された場合であっても、外力が作用しない限り、ホルダー部15の前傾待機状態は維持される。
ここで、ホルダー部15の回転角度は、角度位置決め手段によって決定される。図9及び図10は、インスツルメントホルダー12の角度位置決め手段が示されている。図9は、角度位置決め手段により後傾保持状態となったインスツルメントホルダー12の内部が示され、図10は、角度位置決め手段により前傾待機状態となったインスツルメントホルダー12の内部が示されている。
図9において、インスツルメント付ホルダー部に作用するモーメントは、回転本体部23が後方に向けて回転する方向(例えば同図において右回り。)であるところ、回転本体部23の第一位置決め部49が、支持体部16の位置決め突部47に当たっているため、回転本体部23は停止している。よって、後傾保持状態が維持される。一方で、図10において、インスツルメント付ホルダー部に作用するモーメントは、回転本体部23が前方に向けて回転する方向(例えば同図において左回り。)であるところ、回転本体部23の第二位置決め部50が、位置決め突部47に当たっているため、回転本体部23は停止している。よって、前傾待機状態が維持される。
以上のとおり、第一実施形態が構成されている。
次に、第一実施形態の効果を説明する。
上記したとおり、本実施形態では、インスツルメントホルダー12のホルダー部15は、台座部13に固定される一対の支持体部16と、この支持体部16に支持されると共に支持体部16に対して回転可能である回転本体部23と、この回転本体部23に取り付けられるホルダー本体部31とを有している(図5参照。)。すなわち、回転本体部23が回転させられることで、ホルダー部15は、後傾保持状態と前傾待機状態とに相互に変化し、各状態が維持される。ホルダー部15は、後傾保持状態において、施術者と接触し難い後傾姿勢でインスツルメント6を保持する。したがって、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメント6を取り扱うことができる。一方で、ホルダー部15は、前傾待機状態において、インスツルメント6を前傾姿勢で保持するため、施術者は、円滑にインスツルメント6を引き出すことができる。又、ホルダー部15は、インスツルメント6が引き出された後、前傾待機状態を維持するため、施術者は、インスツルメント6をホルダー部15に戻しやすいし、円滑にインスツルメント6を取り扱うことができる。更に、施術者は、インスツルメント6を戻した後でも、用途に応じて、前傾待機状態でインスツルメント6を保持させておくことができる。
本実施形態では、ホルダー本体部31は、インスツルメント6が挿入される挿入孔33を形成した筒状部32と、この筒状部32の上端に連接されると共に筒状部32の前方に至るカバー部34と、筒状部32の前部が開放されて挿入孔33に通じた平坦な開放部35とを有している(図7参照。)。筒状部32は、挿入孔33の軸方向から視してC字状に形成されている。この構成により、施術者は、開放部35を通してインスツルメントホース7を前方から挿入孔33に挿入することができる。ここで、カバー部34は、開放部35の前部に連接されて回転軸A方向から視して平坦な平坦外面部53が形成されていることから、例えば、前傾待機状態において、何らかの外力がホルダー部15に作用したことによって、ホルダー部15が不本意に後傾保持状態となっていた場合であっても(図8参照。)、施術者が、指を平坦外面部53に当てることで、又は、インスツルメントホース7を開放部35に当てることで、ホルダー部15を前傾待機状態にすることができる。
特に、平坦外面部53は、後傾保持状態において、回転軸Aを通る水平線Hから上側に配置される(図8参照。)。すなわち、施術者が平坦外面部53を操作する場合、上方から下方に向けて押す場合が多いと考えられるところ、仮に、ホルダー部15が、前傾待機状態から不本意に後傾保持状態となった場合であっても、この後傾保持状態におけるホルダー部15のうち、回転軸Aを通る水平線Hから上側に平坦外面部53があれば、施術者が、指を平坦外面部53に当てることで、ホルダー部15は前傾待機状態となる。したがって、施術者は、回転本体部23を操作して、前傾待機状態にすることができる。
本実施形態では、ホルダー本体部31のカバー部34は、開放部35の前部かつ上部に連接されて回転軸A方向から視して弧状に湾曲した湾曲外面部52が形成されている(図8参照。)。この構成により、仮に、前傾待機状態において、施術者がインスツルメント6をホルダー部15に戻す際、インスツルメントホース7や施術者の身体がホルダー本体部31の前部に接触した場合であっても、ホルダー本体部31の前部が湾曲していることから、ホルダー部15を回転させる力が生じ難く、ホルダー部15は、後傾保持状態になり難い。したがって、ホルダー部15の状態が変化し難く、ホルダー部15は、回転せずに前傾待機状態を維持する。
本実施形態では、ホルダー部15の支持体部16は、固定側支持体部17と蓋側支持体部18とから構成され、固定側支持体部17における内側のほぼ中央に形成された検知部収容部19に、インスツルメント6の有無を検知する検知部39が取り付けられている(図6参照。)。検知部39は、例えば、赤外線センサー等である。支持体部16の支持体窓部22、回転本体部23の回転本体窓部29及びホルダー本体部31のホルダー窓部36は、回転軸A上に揃えられ、検知部39の赤外線光源及び受光素子も、回転軸A上に配置されている。したがって、検知部39の配線が、容易である。すなわち、ホルダー部15は、回転本体部23が回転することで、後傾保持状態又は前傾待機状態となるため、ホルダー部15の姿勢は、各状態によって異なっているところ、回転軸Aは、ホルダー部15の状態がいずれであっても変わらない。仮に、支持体部16の内部における検知部39の位置が回転軸Aから離れていた場合、ホルダー部15の状態が変化する都度、回転軸Aに対する検知部39の位置が変位するため、配線が煩雑となる。したがって、本実施形態のように、検知部39が回転軸A上に配置されることで、整線し易くなる。
本実施形態では、複数のホルダー部15が、同一の回転軸A上において、左右方向に並べられ、隣接する回転本体部23は、共通の支持体部16によって支持されるため(図5参照。)、回転本体部23は、別個に回転することが可能である。すなわち、ホルダー部15毎に回転し、前傾待機状態又は後傾保持状態となることで、使用するインスツルメント6のみが前傾姿勢となり、使用していない他のインスツルメント6は、後傾姿勢を維持する。したがって、複数のインスツルメント6を、インスツルメント6毎に、使用の有無に応じて、円滑に、安全かつ衛生的に取り扱うことができる。
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。第二実施形態に係るインスツルメントホルダーは、前傾角度調節手段を有している点において、第一実施形態に係るインスツルメントホルダー12と異なる。図11及び図12は、第二実施形態に係るインスツルメントホルダー212において、前傾角度調節手段が示されている。図11と図12とでは、前傾角度調節手段によるホルダー部15の回転角度が異なっている。前傾待機状態においてホルダー部15が止まる角度は任意であり、前傾角度調節手段によって決定される。
図11及び図12に示されているとおり、前傾角度調節手段は、台座部13に取り付けられる逆L字状の調節片部材40と、回転本体部23の被係止部28とで実現する。調節片部材40は、台座部13に固定される第一片部41と、この第一片部41と直角に連接された第二片部42とから形成されている。第一片部41は、長孔43が形成され、台座部13の前面に当てられた状態で、長孔43にビス44が通され、台座部13に固定される。第二片部42は、台座部13から前方に向けて張り出している。調節片部材40は、長孔43の範囲において、ビス44に対して任意の位置に移動することができるため、第二片部42の位置は、台座部13に対する第一片部41の位置によって決定される。
被係止部28は、第二片部42に下方から当たることから、被係止部28が第二片部42の下面に当たることで、前方に回転(図11及び図12において左回りに回転)する回転本体部23は、停止する。したがって、図11に示されているとおり、第二片部42の位置が比較的高い場合、被係止部28が第二片部42に当たる位置も高いため、回転本体部23の回転角度は大きくなる。すなわち、インスツルメント6の先端が、施術者のいる側に傾斜する度合いは、大きくなる。一方で、図12に示されているとおり、第二片部42の位置が比較的低い場合、被係止部28が第二片部42に当たる位置も低いため、回転本体部23の回転角度は小さくなる。すなわち、インスツルメント6の先端が、施術者のいる側に傾斜する度合いは、小さくなる。
したがって、本実施形態では、施術者は、前傾待機状態におけるホルダー本体部31を、自身がインスツルメント6を掴み易い角度に調節することができる。
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。図13及び図14は、第三実施形態に係るインスツルメントホルダー312が示されている。図13は、側面において、回転本体部323の被支持部325が露出した状態におけるホルダー部315の後傾保持状態が示され、図14は、ホルダー部315の前傾待機状態が示されている。インスツルメントホルダー312は、状態保持手段として、錘46を有している点において、第一実施形態に係るインスツルメントホルダー12と異なっている。なお、錘46の材料や形状は任意である。
図13及び図14に示されているとおり、ホルダー部315の重心となる錘46が、ホルダー部315における回転本体部323の錘収容部327に収容されている。錘収容部327は、回転軸Aよりも前方にあるため、回転本体部323の重心は、錘46に相当する分、インスツルメントホルダー12と比較して、回転軸Aよりも前方となる。ここで、ホルダー部315の重さを無視できると仮定した場合、錘46とインスツルメント6とを含むホルダー部315(以下、「ホルダー部全体」と記す。)に作用するモーメントは、回転軸Aよりも前方にある錘46の重さ、回転軸A上で保持されたインスツルメント6の重さ、及び、回転軸Aからそれぞれの作用点までの距離によって決定される。
例えば、回転軸Aから錘46の重心までの距離と、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離とが同じであって、錘46に作用する重さよりもインスツルメント6に作用する重さの方が大きい場合や、両方の重さが同じであって、回転軸Aから錘46の重心までの距離よりも、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離の方が長い場合や、錘46に作用する重さよりもインスツルメント6に作用する重さの方が小さく、回転軸Aから錘46の重心までの距離よりも、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離の方が長い場合等において、後傾保持状態が実現する。
又、例えば、回転軸Aから錘46の重心までの距離と、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離とが同じであって、インスツルメント6に作用する重さよりも錘46に作用する重さの方が大きい場合や、両方の重さが同じであって、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離よりも、回転軸Aから錘46の重心までの距離の方が長い場合や、インスツルメント6に作用する重さよりも錘46に作用する重さの方が小さく、回転軸Aからインスツルメント6の重心までの距離よりも、回転軸Aから錘46の重心までの距離の方が長い場合等において、前傾待機状態が実現する。
上記した条件に基づき、インスツルメントホルダー312は、後傾保持状態において、ホルダー部全体に作用するモーメントが、回転本体部323が後方に向けて回転する方向(図13において、右回り。)となるように設計されている。一方で、インスツルメントホルダー312は、前傾待機状態において、ホルダー部全体に作用するモーメントが、回転本体部323が前方に向けて回転する方向(図14において、左回り。)となるように設計されている。したがって、前傾待機状態において、インスツルメント6がホルダー部315に保持され、回転本体部323が後方に向けて回転し、重心の位置が回転軸Aを超えたとき(以下、後傾保持状態と前傾待機状態との変化の過程において、重心の位置が回転軸Aを跨ぐ瞬間の位置を、「臨界位置」と記す。)は、図13に示されているとおり、後傾保持状態に変化すると共にこの状態が維持される。一方で、後傾保持状態において、回転本体部323が前方に向けて回転して臨界位置を超えたときは、図14に示されているとおり、前傾待機状態に変化すると共にこの状態が維持される。前傾待機状態は、インスツルメント6がホルダー部315に保持されている場合であっても、保持されていない場合であっても、変わらない。
ここで、ホルダー全体部に作用するモーメントが、後傾保持状態において、回転本体部323が後方に向けて回転する方向となり、前傾待機状態において、回転本体部323が前方に向けて回転する方向となるように、ホルダー部315が設計されている限りにおいて、インスツルメントホルダー312は、ホルダー部315の中心が、回転軸Aよりも前後に僅かにズレていてもよい。
上記したとおり、本実施形態では、錘46が取り付けられていることから、重心に作用する重力を超える外力が働いて臨界位置を超えない限り、前傾待機状態が継続される。したがって、不本意に後傾保持状態となることが抑止される。
本実施形態では、インスツルメント6を保持したホルダー部315は、インスツルメント6の重心に作用する重力によって、後傾保持状態を維持する。後傾保持状態では、インスツルメント6が後傾姿勢であって、施術者と接触し難いため、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメント6を取り扱うことができる。一方で、インスツルメント6が引き出された後、ホルダー部315は、錘46の重心に作用する重力によって、前傾待機状態を維持する。前傾待機状態では、ホルダー部315は、インスツルメント6を前傾姿勢で受け入れる向きに向けられているため、施術者は、インスツルメント6をホルダー部315に戻しやすいし、円滑にインスツルメント6を取り扱うことができる。更に、施術者は、インスツルメント6を戻した後でも、用途に応じて、前傾待機状態でインスツルメント6を保持させておくことができる。
次に、本発明の第四実施形態に係るインスツルメントホルダーを図面に基づいて説明する。図15及び図16は、第四実施形態に係るインスツルメントホルダー412が示されている。図15は、側面において、回転本体部423の被支持部425が露出した状態におけるホルダー部415の後傾保持状態が示され、図16は、ホルダー部415の前傾待機状態が示されている。インスツルメントホルダー412は、錘部46の構成、及び、インスツルメント6が保持される位置が、他の実施形態と異なっている。
図15及び図16に示されているとおり、錘46が、ホルダー部415における回転本体部423の錘収容部427に収容されている。錘収容部427は、回転軸Aよりも前方にあるため、錘46によって、回転本体部423の重心が、回転軸Aよりも前方となる。一方で、インスツルメント6は、ホルダー部415の挿入孔433に挿入されている。挿入孔433の中心は、回転軸Aよりも後方にズレており、ホルダー部415に保持された状態のインスツルメント6の重心は、回転軸Aよりも後方である。なお、ホルダー部全体に作用するモーメントが、回転軸Aよりも前方にある錘46の重さ、回転軸Aよりも後方で保持されたインスツルメント6の重さ、及び、回転軸Aからそれぞれの作用点までの距離によって決定される点は、第三実施形態に係るインスツルメントホルダー312と同じである。
インスツルメントホルダー412は、インスツルメント6がホルダー部415で保持されている場合にのみ後傾保持状態となり、インスツルメント6がホルダー部415で保持されていない場合にのみ前傾待機状態となる。すなわち、図16に示されているとおり、インスツルメントホルダー412は、前傾待機状態において、インスツルメント6がホルダー部415に保持されることで、回転本体部423が後方に向けて自動的に回転して臨界位置を超え、図15に示されているとおり、後傾保持状態に変化すると共にこの状態が維持される。後傾保持状態において、回転本体部423が前方に向けて回転して臨界位置を超えると、図16に示されているとおり、前傾待機状態に変化し、インスツルメント6がホルダー部415から引き出されることで、前傾待機状態が維持される。すなわち、インスツルメント6がホルダー部415に戻されると、自動的に後傾保持状態に変化する。
上記したとおり、本実施形態では、インスツルメント6を保持したホルダー部415は、インスツルメント6の重心に作用する重力によって、前傾待機状態から自動的に後傾保持状態となり、後傾保持状態を維持する。したがって、施術者と接触する可能性のある前傾姿勢でインスツルメント6が保持されないため、施術者は、安全かつ衛生的にインスツルメント6を取り扱うことができる。
次に、本発明の第五実施形態を図面に基づいて説明する。図17、図18、図19及び図20は、第五実施形態に係るインスツルメントホルダー512が示されている。図17は、インスツルメントホルダー512の外観が示され、図18は、後傾保持状態における側面断面が示され、図19は、前傾待機状態における側面断面が示され、図20は、前傾待機状態においてインスツルメント6がホルダー部515から引き出された状態の側面断面が示されている。インスツルメントホルダー512は、ホルダー部515が、インスツルメント6を支持するローラー45を有している点において、第一実施形態に係るインスツルメントホルダー12と異なっている。
図17及び図18に示されているとおり、ホルダー部515のホルダー本体部531には、ローラー45が取り付けられている。ローラー45は、筒状部532における挿入孔533の前方であって、開放部535の一部に配置されている。ローラー45は、棒状であると共に、回転本体部523の回転軸Aと平行な軸を回転の軸としている。ローラー45は、着脱が可能である。すなわち、清掃時等において、ローラー45が外されることで、インスツルメントホース7が開放部535を通過する。図19及び図20に示されているとおり、前傾待機状態において、インスツルメント6が引き出される際、インスツルメントホース7は、ローラー45に支持されて挿入孔533を通る。インスツルメントホース7は、回転するローラー45によって、荷重が分散され、円滑に引き出される。検知部539は、例えば、マグネットセンサーである。スイッチがホルダー部515に内蔵され、磁性体(図示省略。)がインスツルメント6に取り付けられている。
上記したとおり、本実施形態では、ホルダー部515のホルダー本体部531には、ローラー45が取り付けられている。この構成により、ローラー45によってインスツルメントホース7が支持され、ローラー45が回転することによって荷重が分散されるため、インスツルメント6の操作性が向上し、インスツルメント6を引っ張る際の施術者の負担が軽減される。又、インスツルメントホース7が、ホルダー本体部531とローラー45との間を通ることから、インスツルメント6が引き出される際も戻される際も、インスツルメントホース7の通り道がホルダー本体部531の挿入孔533内に規制され、インスツルメントホース7がホルダー本体部531から外れることがないため、施術者は、インスツルメント6を戻し易い。本実施形態では、回転本体部523が、別個に回転し、使用していない他のインスツルメント6が、後傾姿勢であるため、インスツルメントホース7の通り道が規制されても、インスツルメントホース7が他のインスツルメント6と干渉することが無い。仮に、他のインスツルメント6が、前傾姿勢のまま変わらない仕様であって、ローラー45によってインスツルメントホース7が規制される場合、インスツルメントホース7の通り道が、前傾姿勢である他のインスツルメント6の付近に限定されるため、インスツルメントホース7が、他のインスツルメント6に引っ掛かる場合がある。
本実施形態では、検知部539として、回転軸Aの位置に捉われず、マグネットセンサー等を用いることができる。
なお、本発明の他の実施形態では、複数ではなく単一のホルダー部を有している。
他の実施形態では、前傾角度調節手段を有していない。
他の実施形態では、ホルダー部の前面が、弧状ではなく、平坦である。
他の実施形態では、被操作部は、平坦ではなく、接触による外力が作用し易い形状であれば、任意である。被操作部は、例えば、凹凸、ザラザラした表面、突起、窪み、穴等である。
他の実施形態では、検知部及び各窓部は、同一線上にある限りにおいて、回転軸上ではなく、回転軸の近傍又は回転軸から離れた位置に配置されている。この場合、ホルダー部の各状態に応じて、検知部の位置が異なるため、検知部の配線に工夫を要する。
他の実施形態では、検知部は、反射型の赤外線センサーである。この場合、検知部は、例えば、回転本体部又は支持体部に内蔵されている。
他の実施形態では、検知部は、マグネットセンサーである。この場合、各窓部は形成されておらず、回転本体部に、センサーが内蔵され、インスツルメントに磁性体が内蔵される。又、支持体部に、センサーが内蔵され、このセンサーが、インスツルメントの磁力を検知する。
他の実施形態では、検知部は、接点スイッチである。この場合、ホルダー本体部の挿入孔に接点スイッチが配置される。
他の実施形態では、検知部は、ビデオカメラ等の撮像手段である。
他の実施形態では、ホルダー部は、検知部を有していない。
他の実施形態では、状態保持手段は、錘が錘収容部に収容された構成ではなく、回転本体部自身の重心が所定の位置に設計されている。
他の実施形態では、状態保持手段は、例えば、エアー、空圧又は油圧ピストンシリンダー、スプリング、電磁石等によってモーメントを作用させる。
他の実施形態では、状態保持手段は、支持体部と回転本体部との間に施された適当な抵抗であって、摩擦力によって、回転本体部が停止する。この場合、回転本体部は、施術者等による外力から解放された任意の位置で停止する。
他の実施形態では、回転本体部とホルダー本体部とが一体であって、回転本体部にホルダー本体部と同様の構成が形成されている。
他の実施形態では、ホルダー部の各状態を検知する状態検知部が、台座部又は支持体部に備えられている。状態検知部は、回転本体部の位置を検知することで、ホルダー部が、後傾保持状態か前傾待機状態かを判断するものであり、例えば、赤外線センサー、マグネットセンサー、接点スイッチ、傾斜センサー等である。この場合、例えば、検知部によるインスツルメントの検知と、状態検知部による後傾保持状態の検知とが、いずれもONであった場合にのみ信号を出力する等の制御が可能である。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 歯科診療装置
2 診療シート
3 スピットン
4 デンタルライト
5 ドクターテーブル
6 インスツルメント
7 インスツルメントホース(ホース)
8 カスピダーユニット
9 サブホルダー
10 ライト用可動アーム
11 テーブル用可動アーム
12,212,312,412,512 インスツルメントホルダー
13 台座部
14 通線孔
15,315,415,515 ホルダー部
16 支持体部
17 固定側支持体部
18 蓋側支持体部
19 検知部収容部
20 接続部
21 軸突部
22 支持体窓部
23,323,423,523 回転本体部
24 被取付孔
25,325,425 被支持部
26 後面部
27,327,427 錘収容部
28 被係止部(前傾角度調節手段)
29 回転本体窓部
30 透光性部材
31,531 ホルダー本体部
32,532 筒状部
33,533 挿入孔
34,534 カバー部
35,535 開放部
36 ホルダー窓部
37 係止片
38 化粧蓋
39,539 検知部
40 調節片部材(前傾角度調節手段)
41 第一片部
42 第二片部
43 長孔
44 ビス
45 ローラー
46 錘(状態保持手段)
47 位置決め突部(角度位置決め手段)
48 位置決め溝部(角度位置決め手段)
49 第一位置決め部
50 第二位置決め部
51 軸凹部
52 湾曲外面部
53 平坦外面部(被操作部)
A 回転軸
H 水平線

Claims (8)

  1. インスツルメントの先端が後側に傾斜した後傾姿勢で前記インスツルメントを保持する後傾保持状態から、前記先端が前方に傾斜した前傾姿勢となる向きに回転して前傾待機状態となるホルダー部、を有し、
    前記ホルダー部が、
    前記前傾待機状態において前記インスツルメントが前記ホルダー部に戻された後、前記後傾保持状態となって前記後傾保持状態を維持する、
    ことを特徴とするインスツルメントホルダー。
  2. 前記ホルダー部は、
    外力が作用することで、前記後傾保持状態から前記前傾待機状態となり、前記インスツルメントが前記ホルダー部から外された状態において、前記前傾待機状態を維持する
    ことを特徴とする請求項1に記載されたインスツルメントホルダー。
  3. 複数の前記ホルダー部が、別個に回転可能である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたインスツルメントホルダー。
  4. 前記ホルダー部が、当該ホルダー部から外された前記インスツルメントのホースを支持するローラーを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたインスツルメントホルダー。
  5. 前記ホルダー部の前面が、
    前記ホルダー部の回転軸方向から視して弧状に形成された湾曲外面部と、前記後傾保持状態から前記前傾待機状態にするための外力が作用する被操作部と、が形成され、
    前記被操作部が、前記後傾保持状態における前記ホルダー部のうち、前記ホルダー部の回転軸を通る水平線から上側にある、
    ことを特徴とする請求項3に記載されたインスツルメントホルダー。
  6. 前記インスツルメントの有無を検知する検知部が、前記ホルダー部の回転軸又は当該回転軸の近傍に備えられた、
    ことを特徴とする請求項3に記載されたインスツルメントホルダー。
  7. 前記ホルダー部の重心が、前記ホルダー部の回転軸よりも前方にあることで、前記前傾待機状態を維持する
    ことを特徴とする請求項3に記載されたインスツルメントホルダー。
  8. インスツルメントの先端が後側に傾斜した後傾姿勢で前記インスツルメントを保持する後傾保持状態から、前記先端が前方に傾斜した前傾姿勢となる向きに回転して前傾待機状態となるホルダー部、を有し、
    前記インスツルメントの重心が前記ホルダー部の回転軸よりも後方となる位置で、前記インスツルメントを保持することで、前記前傾待機状態から前記後傾保持状態となる、
    ことを特徴とするインスツルメントホルダー。
JP2020126369A 2020-07-27 2020-07-27 インスツルメントホルダー Active JP7083183B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020126369A JP7083183B2 (ja) 2020-07-27 2020-07-27 インスツルメントホルダー
CA3187395A CA3187395A1 (en) 2020-07-27 2021-07-19 Instrument holder
US18/006,984 US20230270532A1 (en) 2020-07-27 2021-07-19 Instrument holder
PCT/JP2021/026909 WO2022024830A1 (ja) 2020-07-27 2021-07-19 インスツルメントホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020126369A JP7083183B2 (ja) 2020-07-27 2020-07-27 インスツルメントホルダー

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022023429A JP2022023429A (ja) 2022-02-08
JP2022023429A5 JP2022023429A5 (ja) 2022-04-12
JP7083183B2 true JP7083183B2 (ja) 2022-06-10

Family

ID=80036429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020126369A Active JP7083183B2 (ja) 2020-07-27 2020-07-27 インスツルメントホルダー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230270532A1 (ja)
JP (1) JP7083183B2 (ja)
CA (1) CA3187395A1 (ja)
WO (1) WO2022024830A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023110553A (ja) * 2022-01-28 2023-08-09 タカラベルモント株式会社 インスツルメントホルダー

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1333453A (fr) 1962-09-12 1963-07-26 Emda Dispositif d'étui repliable contenant des instruments logés sur un support d'appareillage dentaire
JP2018000736A (ja) 2016-07-06 2018-01-11 株式会社モリタ製作所 医療用装置および媒体導管セット
DE102018121969A1 (de) 2018-09-10 2020-03-12 Kavo Dental Gmbh Gerätehaltereinheit für eine dentale Behandlungseinheit

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5249916Y2 (ja) * 1974-10-16 1977-11-12
JPH0724024A (ja) * 1993-07-13 1995-01-27 Osada Res Inst Ltd インスツルメントホルダー機構及びインスツルメントホルダー
JPH08289910A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 G C:Kk 歯科用インスツルメントホルダー
JP3565634B2 (ja) * 1995-11-02 2004-09-15 株式会社長田中央研究所 歯科用インスツルメントホルダー装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1333453A (fr) 1962-09-12 1963-07-26 Emda Dispositif d'étui repliable contenant des instruments logés sur un support d'appareillage dentaire
JP2018000736A (ja) 2016-07-06 2018-01-11 株式会社モリタ製作所 医療用装置および媒体導管セット
DE102018121969A1 (de) 2018-09-10 2020-03-12 Kavo Dental Gmbh Gerätehaltereinheit für eine dentale Behandlungseinheit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022023429A (ja) 2022-02-08
CA3187395A1 (en) 2022-02-03
US20230270532A1 (en) 2023-08-31
WO2022024830A1 (ja) 2022-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5149790B2 (ja) 自動摂食装置
JP3910624B1 (ja) 車椅子のフットプレート操作装置
WO2022024830A1 (ja) インスツルメントホルダー
JP2009018157A (ja) アームサポート、および、このようなアームサポートを有する着座サポート
US20230009753A1 (en) Pill cutters and methods of use
JP5627095B2 (ja) 歯科用口腔外バキューム装置
JP2010137044A (ja) 歯科用インスツルメントホルダー、歯科診療用トレーテーブル及び歯科診療用ユニット
WO2023145097A1 (ja) インスツルメントホルダー
JP2000316920A (ja) 医療用診療台及びインスツルメントホルダ
JP2011036589A (ja) 歯科ユニット
JP6745321B2 (ja) 採水ディスペンサー及び純水製造装置
WO2020183548A1 (ja) 水量検知装置及び歯科診療装置
JP6745320B2 (ja) 採水ディスペンサー及び純水製造装置
JP2008178504A (ja) 歯科用インスツルメントホルダー
JP7426684B2 (ja) 歯科治療ユニット
KR20220140213A (ko) 휠체어용 전동장치
JP7306681B2 (ja) 診療用装置
FR2671507A1 (fr) Dispositif de telemanipulation d'appareils medicaux.
JPH0938162A (ja) 歩行補助器
JP2008061671A (ja) 椅子式マッサージ機
JP4668560B2 (ja) 歯科診療装置
WO2022107577A1 (ja) 内視鏡用殺菌装置及び内視鏡用殺菌システム
JP4360846B2 (ja) 内視鏡の操作部
JP2001078850A (ja) 理美容用椅子の回転ステップ装置
JP4004488B2 (ja) インスツルメントホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220404

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7083183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150