JP7083162B2 - トラック - Google Patents

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Description

本発明は、燃料チップ、家畜用の飼料、各種廃棄物等の固形物の集合体であり、流動性を有した荷物の輸送に使用されるトラックに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、小片状の軽量チップを運搬する運搬車であって、前壁、左壁、右壁及び後部ドアを備えた荷台に移動床が設けられ、さらに、移動床に前壁とほぼ同じ大きさの移動壁を設けた運搬車が利用されている。この運搬車は、ダンプカーのように荷台を傾動させなくても荷物を降ろすことができるという利点があり、移動床及び移動壁を移動させることによって、荷物を荷台の後部から搬出することができる。移動床の例として、ベルトコンベアやウォーキングハース等が挙げられている。
本願発明者は、流動性を有した荷物を輸送するためのトラックにおいて、荷台を傾動させずに荷物を降ろすため、荷台の底部に、前後方向に長い複数の床部材を左右方向に並設した可動床を設けることを検討した。可動床は、上面で前記荷物を受け、複数の床部材が前後方向に往復移動することによって荷物を荷台後部の搬出口の方向に移送するものであり、例えば、特許文献2のバルク材冷却装置等にも使用されている。
特開2005-112152号公報 特開2013-133954号公報
特許文献1の運搬車は、荷台に移動床と移動壁とを設置しなければならず、荷物移送機構の構成が複雑になる。しかも、荷物の排出当初に、荷台の荷物全体を移動させることができる力を要し、動力的に搬送可能な荷物が限られている。その他、特許文献1の段落0011には、比重が大きい荷物を輸送する場合、荷台の剛性を高くする必要があること記載されているが、剛性を高くするための具体的な方法は記載されていない。
本願発明者は、荷台に上記の可動床を設置して試験を行ったところ、比重が多少大きい荷物であっても荷降ろしを行うことができた。しかし、荷降ろしをよりスムーズに行うには、輸送中の荷台の変形が問題であることが分かった。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、容易かつ安価に製作することができ、比重が多少大きい荷物や大量の荷物を良好に輸送し荷降ろしすることができるトラックを提供することを目的とする。
本発明は、底部の周囲が前壁、2つの側壁及び後部ドアによって囲まれた箱形荷台を有し、流動性を有した固体の荷物を前記箱形荷台の中に入れて輸送するトラックであって、
前記箱形荷台の底部には、前後方向に長い複数の床部材が左右方向に並設されて成る可動床が設けられ、前記可動床は、複数の床部材の上面で前記荷物を受け、前記複数の床部材が前後方向に往復移動することによって前記荷物を前記後部ドアの方向に移送するものであり、前記2つの側壁の内面には、ロープの基端部を固定するための第一のフックと、前記ロープの先端部を着脱可能に保持するための第二のフックとが一対に設けられ、
前記箱形荷台は、前記第一及び第二のフックの間に前記ロープが架設された状態で前記荷物が入れられ、荷物の輸送中、前記荷物の中に埋まった前記ロープによって、前記2つの側壁の中央部の離間距離が一定以上にならないように制限され、前記後部ドアを開けて荷降ろしする時、前記荷物が前記可動床によって前記後部ドアの方向に移送され、前記ロープは、前記荷物に押されて前記先端部が前記第二のフックから外れて自動的に退避するトラックである。
前記2つの側壁は、外壁と、前記外壁の内面の上側領域を覆うように前記外壁に取り付けられた金属製の上側平板と、前記外壁の内面の下側領域を覆うように前記外壁に取り付けられた金属製の下側平板とで各々構成され、前記上側平板は、下端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記下側平板は、上端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記上側平板の下端部と前記下側平板の上端部とが重なって相互に接続されている構成にすることができる。
前記2つの側壁の中の一方の内面に、前記2つの側壁を相互に連結するための可動連結梁と、前記可動連結梁の基端部を軸支する軸部と、前記可動連結梁の先端部を着脱可能に固定する第一の固定部とが設けられ、他方の前記側壁の内面に、前記可動連結梁の先端部を着脱可能に固定する第二の固定部が設けられている構成にしてもよい。
また、本発明は、底部の周囲が前壁、2つの側壁及び後部ドアによって囲まれた箱形荷台を有し、一定の流動性を有した固体の荷物を前記箱形荷台の中に入れて輸送するトラックであって、
前記箱形荷台の底部には、前後方向に長い複数の床部材が左右方向に並設されて成る可動床が設けられ、前記可動床は、複数の床部材の上面で前記荷物を受け、前記複数の床部材が前後方向に往復移動することによって前記荷物を前記後部ドアの方向に移送するものであり、
前記2つの側壁は、外壁と、前記外壁の内面の上側領域を覆うように前記外壁に固定された金属製の上側平板と、前記外壁の内面の下側領域を覆うように前記外壁に固定された金属製の下側平板とで各々構成され、前記上側平板は、下端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記下側平板は、上端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記上側平板の下端部と前記下側平板の上端部とが重なって相互に接続されているトラックである。
前記外壁は、上下方向と直交する方向の断面が波形に形成された金属製の波板により形成されているとよい。
本発明のトラックは、既存のトレーラや海上コンテナ等を利用して容易かつ安価に製作できる箱形荷台と、可動床を用いたシンプルな荷物搬出機構とを備え、比重が多少大きい荷物であっても、輸送と荷降ろしを良好に行うことができる。
特に、請求項1,2,3記載のトラックは、箱形荷台の2つの側壁の間にロープを架設することによって、輸送中、側壁が荷物に強く押された時に、側壁の中央部が変形する不具合(左右に膨出する不具合)を防止することができる。また、荷物を可動床で後部ドアから搬出する時、架設されたロープは、荷物に押されて自動的に退避し、荷物の移動を妨げる障害物にならないので、荷降ろしを非常にスムーズに行うことができる。
また、請求項2,4,5記載のトラックは、箱形荷台の2つの側壁が、上側平板と下側平板との接続部分によって効果的に補強されているので、側壁が荷物に押された時、中央部が変形する不具合(左右に膨出する不具合)が発生しにくい。また、可動床で荷物を後部ドアから搬出する時に荷物の移動を妨げるものがないので、荷降ろしを非常にスムーズに行うことができる。
本発明のトラックの一実施形態(空荷状態)を示す正面図(a)、平面図(b)である。 この実施形態のトラック(空荷状態)を後部ドアの方から見た図である。 箱形荷台の構造を示す斜視図である。 箱形荷台が有する側壁の構造を示す図であって、側壁を後部ドアの方から見た図(a)、平面図(b)である。 図3の箱形荷台の、2つの側壁、前壁及び可動床を透視した時の斜視図である。 可動床が荷物を移送する時の動作を模式的に示す平面図である。 可動床が荷物を移送する時の動作を模式的に示す平面図である。 この実施形態のトラックの箱形荷台に荷物が投入される前に、ロープを架設した状態を示す平面図(a)、箱形荷台に荷物が投入された状態示す平面図(b)である。 この実施形態のトラックの荷降ろしを行っている様子を示す正面図(a)、平面図(b)である。
以下、本発明のトラックの一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のトラック10は、燃料チップ、家畜用の飼料、各種廃棄物等、粒状、チップ状、その他固体の集合体であり、流動性を有した荷物Nを輸送するトラックであり、図1、図2に示すように、箱形荷台12を有したトレーラ14と、トレーラ14の前方部分を牽引するトラクタ16とで構成されている。箱形荷台12は、トレーラ14の車両ユニットの上部に設置されている。
トレーラ14の箱形荷台12は、底部の周囲が前壁18、側壁20,22及び後部ドア24によって囲まれ、天面が開口している略直方体の箱体であり、底部に、可動床26と可動床駆動装置28とが設けられている。荷物Nは、例えば箱形荷台16の上部の開口から投入する形で搬入され、搬出する時は、可動床26が用いて荷物Nを後方に移送し、後部ドア24から落下させる。
箱形荷台12は、図3に示すように、略長方形の上枠28及び下枠30と、上枠28と下枠30の各角部を上下に連結し支持する4つの支柱(左前支柱32、左後支柱34,右前支柱33,右後支柱35)とで略直方体の骨格が形成され、前側が前壁18によって閉鎖され、左側が側壁20によって閉鎖され、右側が側壁22によって閉鎖され、後側には後部ドア24が取り付けられて開閉可能になっている。上側は閉鎖されずに開放している。なお、図3では、後部ドア24が省略されている。
左側の側壁20は、図4(a)、(b)に示すように、外壁である金属製の波板38と、波板38の内面の上側領域を覆うように波板38に取り付けられた金属製の上側平板40と、波板38の内面の下側領域を覆うように波板38に取り付けられた金属製の下側平板42とで構成されている。なお、図4(b)では、後述する左補助梁50とカバー48は省略してある。
波板38は、使用状態において、上下方向と直交する水平方向の断面が波形に形成された略長方形の鉄板等である。上側平板40は、上下方向の長さが波板38の約1/2に設定された略長方形の鉄板等であり、下端部40aがL字状に屈曲して内側に突出している。下側平板42は、上下方向の長さが波板38の約1/2に設定された略長方形の鉄板等であり、上端部42aがL字状に屈曲して内側に突出している。
上側平板40と下側平板42は、下端部40aと上端部42aとが互いに重なっており、この重なった部分が、ネジ等の締結具44を用いて相互に接続されている。そして、一体になった上側平板40及び下側平板42は、ネジ等の締結具46を用いて波板38に接続され、波板38と一体化している。
上側平板40と下側平板42は、波板38の凹凸をマスクし、側壁20の内面を平坦にする働きをする。また、下端部40a及び上端部42aを内側に突出させることによって、側壁20の前後の支柱32,34間の撓みを抑え、前後方向中央部が変形しにくいように(外向きに膨出しにくいように)、波板38の弱点を補強する働きをする。なお、カバー48は、断面L字状に形成された長尺の鉄板等であり、内側に突出している下端部40a、上端部42a及び締結具44,46を覆うことによって、側壁20の内面をなだらかにしている。
右側の側壁22は、図4(a)、(b)に示す側壁20と左右対称な構造になっている。前壁18は、外壁である金属製の波板に、内面全体を覆う1枚の金属製の平板が取り付けた構造になっている。
左側の側壁20の、カバー48よりも少し高い位置に、前後方向に長い左補助梁50が設けられている。左補助梁50は、長さ方向の複数の箇所が、側壁20(波板38及び上側平板40)にしっかりと接続され、側壁20と一体化している。また、図5に示すように、右側の側壁22にも、前後方向に長い右補助梁52が設けられている。右補助梁52も同様に、長さ方向の複数の箇所が側壁22にしっかりと接続され、側壁22と一体化している。
また、箱形荷台12には、略直方体の形状を安定化するため、図3、図5に示すように、上枠28の前端部の内側を左右に連結する前補助梁54が設けられ、上枠28の後端部の内側を左右に連結する後補助梁56が設けられている。また、左右補助梁50,52と前壁18とが交差する部分が筋交58によって補強され、上枠28と後補助梁56とが交差する部分が筋交59によって補強されている。
2つの側壁20,22の内面には、後述するロープ60(1)の基端部を固定するための第一のフック62(1)と、ロープ60(1)の先端部を着脱可能に保持するための第二のフック64(1)とが左右一対に設けられている。第一のフック62(1)は、例えば環状の金具であり、右補助梁52の長さをほぼ3等分する2箇所のうちの前側の箇所に、溶接等の方法で取り付けられている。第二のフック64(1)は、例えばU字状の金具であり、左補助梁50の長さをほぼ3等分する2箇所のうちの前側の箇所に、U字の2つの先端部が後向きに開口するように、溶接等の方法で取り付けられている。
さらに、2つの側壁20,22の内面には、後述するロープ60(2)の基端部を固定するための第一のフック62(2)と、ロープ60(2)の先端部を着脱可能に保持するための第二のフック64(2)とが左右一対に設けられている。第一のフック62(2)は、第一のフック62(1)と同様に環状の金具であり、右補助梁55の長さをほぼ3等分する2箇所のうちの後側の箇所に、溶接等の方法で取り付けられている。第二のフック64(2)は、第二のフック64(1)と同様にU字状の金具であり、左補助梁50の長さをほぼ3等分する2箇所のうちの後側の箇所に、U字の2つの先端部が後向きに開口するように、溶接等の方法で取り付けられている。
また、右側の側壁22の内面には、側壁20,22を相互に連結するための可動連結梁66(1)が設けられている。可動連結梁66(1)の基端部は、右補助梁52の、第一のフック62(1)の近傍に設けられた軸部68(1)によって軸支されている。そして、右補助梁52の、軸部68(1)から可動連結梁66(1)の長さ分だけ後側の位置に、可動連結梁66(1)の先端部を着脱可能に固定する第一の固定部70(1)が設けられ、左補助梁50の、第二のフック64(1)の近傍に、可動連結梁66(1)の先端部を着脱可能に固定する第二の固定部72(1)が設けられている。
さらに、左側の側壁20の内面には、側壁20,22を相互に連結するための可動連結梁66(2)が設けられている。可動連結梁66(2)の基端部は、左補助梁50の、第二のフック64(2)の近傍に設けられた軸部68(2)によって軸支されている。そして、左補助梁50の、軸部68(2)から可動連結梁66(2)の長さ分だけ前側の位置に、可動連結梁66(2)の先端部を着脱可能に固定する第一の固定部70(2)が設けられ、右補助梁52の、第一のフック62(2)の近傍に、可動連結梁66(2)の先端部を着脱可能に固定する第二の固定部72(2)が設けられている。
この箱形荷台12は、例えば、一般的な海上コンテナを改造することによって製作することができる。すなわち、海上コンテナの天板を取り外し、左右の側面を構成している波板(波板38)の内側に平板(上側平板40及び下側平板42)を取り付け、前面を構成している波板の内側に平板を取り付け、複数の補助梁等を取り付けることにより、容易かつ安価に製作することができる。
箱形荷台12の底部には、箱形荷台12に投入された荷物Nを後部ドア24の方向に移送するための可動床26及び可動床駆動装置28が設けられている。図2、図3に示すように、可動床26は、前後方向に長い複数の床部材26aが左右方向に並設されたものであり、複数の床部材26aの上面で荷物Nを受け、複数の床部材26aが所定の順番で前後方向に往復移動することによって荷物Nを移送する。可動床駆動装置28は、可動床26の下方に配置され、複数の床部材26aが往復移動する動作を制御する。
可動床26の動作原理は、図6、図7のように表すことができる。例えば、合計12個の床部材26aで搬送物Dを移送する場合、まず、互いに離れた位置にある4個の床部材26a(1)が後退する。この動作が行われても、搬送物Dと接する他の可動床材26a(2),26a(3)による摩擦抵抗の方が大きいので、搬送物Dは移動しない。次に、互いに離れた位置にある4個の床部材26a(2)が後退する。この動作が行われても、上記と同様に搬送物Dは移動しない。さらに、互いに離れた位置にある4個の床部材26a(3)が後退する。この動作時も上記のように搬送物Dは移動しない。そして、12個の床部材26a全体が同時に前進すると、搬送物Dが床部材26aとともに移動する。このように、可動床26は、床部材26aと搬送物との間に発生する摩擦を利用した装置であり、図6、図7の動作を繰り返すことによって、搬送物Dを間欠的な駆動により後部ドアの方向に移送することができる。
トラック10で荷物Nを輸送する時は、箱形荷台12に荷物Nを入れる前に、箱形荷台12のセッティングを行う。まず、可動連結梁66(1),66(2)を退避させる作業を行う。可動連結梁66(1)は、側壁22の側に倒し、先端部を第一の固定部70(1)に固定することによって退避させることができ、可動連結梁66(2)は、側壁20の側に倒し、先端部を第一の固定部70(2)に固定することによって退避させることができる。さらに、ロープ60(1),60(2)を用意して、2つの側壁20,22の間に架設する作業を行う。ロープ60(1)を架設する時は、基端部を環状の金具で成る第一のフック62(1)に外れないように固定し、先端部に輪を形成した後、その輪をU字状の金具で成る第二のフック64(1)に引っ掛けて保持させる。ロープ60(2)を架設する時は、基端部を環状の金具で成る第一のフック62(2)に外れないように固定し、先端部に輪を形成した後、その輪をU字状の金具で成る第二のフック64(1)に引っ掛けて保持させる。その後、後部ドア24を閉じると図8(a)に示す状態になり、セッティングが終了する。
箱形荷台12のセッティングが終了すると、箱形荷台12に荷物Nを搬入する。荷物Nは、燃料チップ、家畜用の飼料、各種廃棄物等の流動性を有した固体であり、例えばホッパ状に形成された貯蔵タンクの下部の搬出口から送り出され、箱形荷台12の上部の開口から投入される。荷物Nは、箱形荷台12の上端付近まで入れられ、図8(b)に示す状態で輸送される。
この状態では、ロープ60(1),60(2)が荷物Nに埋まっており、輸送中に振動が加わったとしても、先端部の輪が第二のフック64(1),64(2)から外れることはない。したがって、ロープ60(1),60(2)により、2つの側壁20,22の中央部の離間距離が一定以上にならないように制限され、輸送中、側壁20,22が荷物Nに強く押されても、中央部が変形する不具合(左右に膨出する不具合)は発生しない。また、側壁20,22の上側平板40及び下側平板42の接続部分が内側に突出しているという構成と、左補助梁50及び右補助梁52が一体に取り付けられているという構成も、側壁20,22を変形しにくくすることに寄与している。
荷物Nを輸送した後、荷降ろしする時は、図9(a)に示すように、後部ドア24を開き、可動床26を動作させて荷物Nを後部ドア24の方向に移送する。荷物Nが移動し始めると、ロープ60(1),60(2)が荷物に押され、先端部の輪が第二のフック64(1),64(2)から外れる。そして、図9(b)に示すように、ロープ60(1),60(2)が側壁22の側に自動的に退避する。ロープ60(1),60(2)が退避すると、荷物Nの移動を妨げる障害物にならないので、荷物Nがスムーズに移動することができる。また、側壁20,22の中央部が外向きに膨出すると荷物Nが移動しにくくなるところ、上記のように、側壁20,22の上側平板40と下側平板42の下端部40a及び上端部42aが内側に突出しているので、波板38と1枚の平板のみの場合と比較して、側壁20,22の前後方向における撓みが抑えられ、特に側壁20,22の前後方向中央部の外向きの変形が抑えられているので、荷物Nはスムーズに移動することができる。
トラック10を空荷状態で運行させる時は、箱形荷台12のセッティングを変更する。まず、側壁22の側に退避している可動連結梁66(1)を起こし、先端部を側壁20の第二の固定部72(1)に固定して、側壁20,22を可動連結梁66(1)で連結する。同様に、側壁20の側に退避している可動連結梁66(2)を起こし、先端部を側壁20の第二の固定部72(1)に固定して、側壁20,22を可動連結梁66(2)で連結する。その後、後部ドア24を閉じると、箱形荷台12のセッティングが終了する。
空荷の時は、側壁20,22をロープ60(1),60(2)で連結すると、ロープ60(1),60(2)の各先端部が振動で外れてしまうおそれがある。しかし、可動連結梁66(1),66(2)で連結すれば、振動で外れる心配がない。
以上説明したように、トラック10は、海上コンテナ等を利用して容易かつ安価に製作できる箱形荷台12と、可動床26を用いたシンプルな荷物搬出機構とを備え、荷物Nの比重が多少大きい場合でも、輸送と荷降ろしを良好に行うことができる。特に、箱形荷台12の独特な構造により、側壁20,22の中央部が変形する不具合(左右に膨出する不具合)が防止され、さらに波板38の弱点を補強して、側壁20,22の前後方向中央部の膨らみを抑え、荷降ろしも非常にスムーズに行うことができる。
なお、本発明のトラックは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、トラック10の箱形荷台12は、左右の側壁にロープを架設する構成が2組、左右の側壁を可動連結梁で連結する構成が2組設けられているが、各構成の数は増減することができる。例えば、箱形荷台の前後の長さが箱形荷台12よりも長い時や、荷物の比重が荷物Nよりも大きい時は、側壁の中央部が相対的に変形しやすくなる(左右に膨出しやすくなる)ので、各構成の数をもっと増やすことが好ましい。反対に、箱形荷台の前後の長さが箱形荷台12よりも短い時や、荷物の比重が荷物Nよりも小さい時は、側壁の中央部が相対的に変形しにくくなる(左右に膨出しにくくなる)ので、各構成の数を減らすことができる。また、空荷の時に使用される可動連結梁については、省略することも可能である。
また、側壁の上側平板及び下側平板の接続部分が内側に突出している構成と、左右の側壁にロープを架設する構成は、必ず両方を備えていなければならないわけではなく、側壁の中央部が変形しないことが確認できれば、どちらか一方を省略してもよい。
箱形荷台の側壁を、外壁の内面に上側平板及び下側平板を固定した構造にする場合、外壁は、波板とは異なるものであってもよい。上記の箱形荷台12は、外壁が波板38であり、一般的な海上コンテナを改造することによって容易に製作することができる。しかし、箱形荷台は、海上コンテナ以外の箱体を改造して製作してもよいし、すべてを新規に製作してもよく、外壁は、内面の形状が上側平板及び下側平板を固定しやすい形状であれば、波板以外の構造物であってもよい。
その他、トラックの形態は、トラクタでトレーラを牽引するタイプでもよいし、それ以外の単車と呼ばれるタイプでもよい。
10 トラック
12 箱形荷台
18 前壁
20,22 側壁
24 後部ドア
26 可動床
26a 床部材
40 上側平板
40a 下端部
42 下側平板
42a 上端部
60(1),60(2) ロープ
62(1),62(2) 第一のフック
64(1),64(2) 第二のフック
66(1),66(2) 可動連結梁
68(1),68(2) 軸部
70(1),70(2) 第一の固定部
72(1),72(2) 第二の固定部
N 荷物

Claims (5)

  1. 底部の周囲が前壁、2つの側壁及び後部ドアによって囲まれた箱形荷台を有し、流動性を有した固体の荷物を前記箱形荷台の中に入れて輸送するトラックにおいて、
    前記箱形荷台の底部には、前後方向に長い複数の床部材が左右方向に並設されて成る可動床が設けられ、前記可動床は、複数の床部材の上面で前記荷物を受け、前記複数の床部材が前後方向に往復移動することによって前記荷物を前記後部ドアの方向に移送するものであり、
    前記2つの側壁の内面には、ロープの基端部を固定するための第一のフックと、前記ロープの先端部を着脱可能に保持するための第二のフックとが一対に設けられ、
    前記箱形荷台は、前記第一及び第二のフックの間に前記ロープが架設された状態で前記荷物が入れられ、荷物の輸送中、前記荷物の中に埋まった前記ロープによって、前記2つの側壁の中央部の離間距離が一定以上にならないように制限され、
    前記後部ドアを開けて荷降ろしする時、前記荷物が前記可動床によって前記後部ドアの方向に移送され、前記ロープは、前記荷物に押されて前記先端部が前記第二のフックから外れて自動的に退避することを特徴とするトラック。
  2. 前記2つの側壁は、外壁と、前記外壁の内面の上側領域を覆うように前記外壁に取り付けられた金属製の上側平板と、前記外壁の内面の下側領域を覆うように前記外壁に取り付けられた金属製の下側平板とで各々構成され、
    前記上側平板は、下端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記下側平板は、上端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記上側平板の下端部と前記下側平板の上端部とが重なって相互に接続されている請求項1記載のトラック。
  3. 前記2つの側壁の中の一方の内面に、前記2つの側壁を相互に連結するための可動連結梁と、前記可動連結梁の基端部を軸支する軸部と、前記可動連結梁の先端部を着脱可能に固定する第一の固定部とが設けられ、
    他方の前記側壁の内面に、前記可動連結梁の先端部を着脱可能に固定する第二の固定部が設けられている請求項1又は2記載のトラック。
  4. 底部の周囲が前壁、2つの側壁及び後部ドアによって囲まれた箱形荷台を有し、一定の流動性を有した固体の荷物を前記箱形荷台の中に入れて輸送するトラックにおいて、
    前記箱形荷台の底部には、前後方向に長い複数の床部材が左右方向に並設されて成る可動床が設けられ、前記可動床は、複数の床部材の上面で前記荷物を受け、前記複数の床部材が前後方向に往復移動することによって前記荷物を前記後部ドアの方向に移送するものであり、
    前記2つの側壁は、外壁と、前記外壁の内面の上側領域を覆うように前記外壁に固定された金属製の上側平板と、前記外壁の内面の下側領域を覆うように前記外壁に固定された金属製の下側平板とで各々構成され、
    前記上側平板は、下端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記下側平板は、上端部がL字状に屈曲して内側に突出し、前記上側平板の下端部と前記下側平板の上端部とが重なって相互に接続されていることを特徴とするトラック。
  5. 前記外壁は、上下方向と直交する方向の断面が波形に形成された金属製の波板により形成されている請求項1乃至4のいずれか記載のトラック。
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