JP7082278B2 - 粘着剤組成物および粘着剤シート - Google Patents

粘着剤組成物および粘着剤シート Download PDF

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Description

本発明は、粘着剤組成物および粘着剤シートに関する。
画像表示パネルと保護カバープレートとの間の隙間を埋めるための光学樹脂接着剤組成物が知られている(特許文献1)。
特開2012-117028号公報
しかしながら、特許文献1に記載の粘着剤組成物の硬化物はリワークに際して被接着物同士を剥離すると画像表示パネルの表面に粘着剤が残る(以下、「糊残り」という。)ので、溶剤で膨潤させて除去する必要がある。
一方で糊が残らないように粘着力を弱めた場合シートを固定するという本来の機能を発揮できなくなる。
また、液晶表示パネル等の表示体の上に、保護カバープレートや透明タッチパネルプレート等の光学機能材料を、粘着剤を用いて貼り合わせる表示装置の組み立て工程において、表示体と光学機能材料の貼り合わせ位置がずれた場合に、表示パネルそのものを廃棄すると経済的損失が大きい。
そのため、表示装置の組み立て工程において、表示体から光学機能材料を剥離して貼り直し(リワーク)することが出来る性能が強く求められるようになってきている。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、例えば、表示装置を組み立てる際に不具合が生じて表示体に貼り合わせた光学機能材料を剥離してリワークする場合、表示体に硬化物の糊残りが少なく、なおかつ粘着力(ピール強度)の高い粘着剤組成物及び粘着剤シートを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る粘着剤組成物は、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート単量体が50~70質量部共重合された(メタ)アクリル共重合体と、下記一般式(1)で表される分岐(メタ)アクリレートと、イソシアネートと、を含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記分岐(メタ)アクリレートを10~50質量部含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記イソシアネートを1~3質量部含む。
CH=CR-COOR ・・・(1)
式(1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは分岐した10以上の炭素鎖を有する官能基である。
光重合開始剤をさらに含んでいてもよい。
前記分岐(メタ)アクリレートは、単官能の分岐(メタ)アクリレートであってもよい。
本発明の第二態様に係る粘着剤シートは、基材と、前記基材上に、上記態様に係る粘着剤組成物により形成された粘着層と、を備える。
上記態様に係る粘着剤組成物、および、粘着剤シートによれば、硬化物の糊残りが少なく、なおかつ粘着力(ピール強度)の高いリワーク性に優れる粘着剤および粘着シートを提供することができる。
すなわち、上記態様に係る粘着剤組成物によれば、前記粘着剤を使用した粘着シートは初期においては微粘着性を示し、糊が残らず貼り直しが容易である。
また、上記態様に係る粘着剤組成物は、貼着後に活性エネルギー線を照射することにより粘着力(ピール強度)が大幅にアップし対象物に確実に固定することが可能である。
以下、好適な実施形態に基づいて、本発明を説明する。
本発明の第一実施形態に係る粘着剤組成物は、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート単量体が50~70質量部共重合された(メタ)アクリル系共重合体と、下記一般式(1)で表される分岐(メタ)アクリレートと、イソシアネートと、を含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記分岐(メタ)アクリレートを10~50質量部含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記イソシアネートを1~3質量部含む。
CH=CR-COOR ・・・(1)
式(1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは分岐した10以上の炭素鎖を有する官能基である。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸およびメタクリル酸の総称である。
以下に、本実施形態に係る粘着剤組成物を構成する各構成要素について、詳細に説明する。
<(メタ)アクリル共重合体>
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体は、第1の単量体成分として2-エチルヘキシルアクリレートを含み、(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、2-エチルヘキシルアクリレート単量体が50~70質量部共重合されている。
(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、2-エチルヘキシルアクリレート単量体が50質量部未満であると分岐した10以上の炭素鎖をもつ(メタ)アクリレート(後述する一般式(1)で表される分岐(メタ)アクリレート)との相溶性が悪化し、活性エネルギー線照射後に白濁してしまい光学用としては使用できない。
また、(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、2-エチルヘキシルアクリレート単量体が70質量部を超えると凝集力が低下し糊残りを生じる。
また、本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体は、第2の単量体成分として、水酸基を有する(メタ)アクリル単量体が10~30質量部共重合されていてもよい。
本実施形態に係る水酸基を有する(メタ)アクリル単量体としては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
中でも、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体において、水酸基を有する(メタ)アクリル単量体が10質量部未満であると、高温高湿の条件に置かれた後に粘着剤層が水により白濁し、30質量部を超えると活性エネルギー線照射後の粘着力が低下する。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体は、第3の単量体成分として、2-エチルヘキシルアクリレートおよび上記第2の単量体成分以外の(メタ)アクリル単量体を用いてもよい。
第3の単量体成分としては、例えば、2-エチルヘキシルアクリレートおよび上記第2の単量体成分以外の(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
第3の単量体成分としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸へプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;アクリル酸2-メトキシエチル、アクリル酸2-エトキシエチル、アクリル酸2-(n-プロポキシ)エチル、アクリル酸2-(n-ブトキシ)エチル、アクリル酸3-メトキシプロピル、アクリル酸3-エトキシプロピル、アクリル酸2-(n-プロポキシ)プロピル、アクリル酸2-(n-ブトキシ)プロピル等のアクリル酸アルコキシアルキルエステルなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体を構成する全ての構成単位を100質量%としたとき、第3の単量体成分の含有率は、特に限定されないが、50質量%以下であってよく、40質量%以下であってもよく、30質量%以下であってもよく、20質量%以下であってもよく、10質量%以下であってもよい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体は、第1の単量体成分である2-エチルヘキシルアクリレート単量体と、第2の単量体成分と、が共重合されて形成されていてもよく、第1の単量体成分である2-エチルヘキシルアクリレート単量体と、第3の単量体成分と、が共重合されて形成されていてもよく、第1の単量体成分である2-エチルヘキシルアクリレート単量体と、第2の単量体成分と、第3の単量体成分と、が共重合されて形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体は、第1の単量体成分である2-エチルヘキシルアクリレート単量体と、第2の単量体成分(水酸基を有する(メタ)アクリル単量体)と、が共重合されて形成されること、または、第1の単量体成分である2-エチルヘキシルアクリレート単量体と、第2の単量体成分(水酸基を有する(メタ)アクリル単量体)と、第3の単量体成分と、が共重合されて形成されることが好ましい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体において、質量平均分子量は20万~150万の範囲であることが好ましい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体の質量平均分子量が150万を超えると粘度が高くなるため、塗工の際に塗膜の外観が悪化する傾向がある。
また、本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体の質量平均分子量が20万未満では凝集力が低下し糊残りしやすい傾向がある。
(メタ)アクリル共重合体の質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で測定される値である。具体的には、移動相としてテトラヒドロフラン(THF)を用い、流速1.0mL/分の条件で、ゲルパーミエーションクロマトグラフにて測定し、ポリスチレン換算した値を質量平均分子量とする。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体におけるガラス転移点(Tg)は-60~-20℃の範囲であることが好ましい。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体におけるガラス転移点(Tg)が-20℃を超えると、UV照射後の粘着力上昇の程度が小さくなる傾向がある。
本実施形態に係る(メタ)アクリル共重合体におけるガラス転移点(Tg)が-60℃未満では、凝集力が低下し、糊残りしやすい傾向がある。
(メタ)アクリル共重合体のガラス転移点は、単量体混合物に含まれる各単量体の種類やその配合量によって調整できる。
また、アクリル共重合体のガラス転移点(Tg)は、下記式(i)に示されるFoxの式から求められる値である。
1/(Tg+273.15)=Σ[W/(Tg+273.15)] ・・・(i)
式(i)中、Tgは(メタ)アクリル共重合体のガラス転移点(℃)であり、Wは(メタ)アクリル共重合体を構成する単量体mの質量分率であり、Tgは単量体mの単独重合体(ホモポリマー)のガラス転移点(℃)である。
なお、Tgはホモポリマーの特性値として広く知られており、例えば、「POLYMER HANDBOOK、THIRD EDITION」に記載されている値を用いればよい。
(メタ)アクリル共重合体の重合開始剤としては、特に限定されないが、既知のアゾ系重合開始剤や過酸化ベンゾイルなどの過酸化物系重合開始剤を用いることができる。
(メタ)アクリル共重合体の重合に用いられる溶媒については特に限定されず、メチルエチルケトン、酢酸エチルなど公知の溶媒を用いることができる。
<分岐(メタ)アクリレート>
本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートは、側鎖が分岐した10以上の炭素鎖をもつ(メタ)アクリレートであり、下記一般式(1)で表される分岐(メタ)アクリレートである。
CH=CR-COOR ・・・(1)
式(1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは炭素数10以上の分岐した炭素鎖を有する官能基である。
なお、本明細書においては、官能基Rを側鎖Rと呼ぶことがある。
すなわち、本実施形態における「側鎖が分岐した10以上の炭素鎖をもつ構造」とは、官能基R(側鎖R)の構造を示す。
側鎖Rにおける炭素数が10未満であると活性エネルギー線照射後のピール強度の向上が十分でない。
また、側鎖Rにおける炭素数が10以上であっても直鎖であると活性エネルギー線照射後に塗膜が白濁してしまい光学用としては使用できない。
側鎖Rは、炭素数18以上の分岐した炭素鎖を有する官能基であることがさらに好ましい。
また、側鎖Rは、炭素数10以上の分岐した炭素鎖を有するアルキル基またはアルコキシアルキル基であることが好ましい。
さらに、側鎖Rは、炭素数18以上の分岐した炭素鎖を有するアルキル基またはアルコキシアルキル基であることが特に好ましい。
本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートは、本実施形態に係る粘着剤組成物において、上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、10~50質量部含まれる。
また、本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートは、本実施形態に係る粘着剤組成物において、上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、15~45質量部含まれることが好ましく、20~40質量部含まれることがより好ましい。
本実施形態に係る粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが、上記範囲((メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、10~50質量部)であれば、粘着性組成物を用いて形成した粘着剤層において光学機能材料のリワークが容易となる。
また、本実施形態に係る粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが、上記範囲((メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、10~50質量部)であれば、活性エネルギー線照射後のピール強度が十分に向上する。
粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して10質量部未満であると、粘着剤層を形成した際に常温貼り合わせ後のピール強度が高くなりすぎてしまう。
粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して50質量部より多いと、活性エネルギー線照射後のピール強度が十分ではなくなる。
本実施形態に係る粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが、(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、15~45質量部であれば、粘着性組成物を用いて形成した粘着剤層において光学機能材料のリワークがより容易となり、活性エネルギー線照射後のピール強度がより向上する。
また、本実施形態に係る粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが、(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、20~40質量部であれば、粘着性組成物を用いて形成した粘着剤層において光学機能材料のリワークがさらに容易となり、活性エネルギー線照射後のピール強度がさらに向上し、リワーク性と硬化後の粘着力の観点から、より好ましい。
また、本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートは、単官能の分岐(メタ)アクリレートであることが好ましい。
粘着剤組成物において、単官能の分岐(メタ)アクリレートを用いると、活性エネルギー線照射後の粘着剤層の粘着性(ピール強度)が向上する。
本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートとは、例えば、イソデシルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2-メチルドデシルアクリレート、イソウンデシルアクリレート、イソトリデシルアクリレート、イソテトラデシルアクリレート、イソペンタデシルアクリレート、2-メチルデシルアクリレート、2-メチルウンデシルアクリレート、2-メチルドデシルアクリレート、2-メチルトリデシルアクリレート、2-メチルペンタデシルアクリレート、2-メチルヘキサデシルアクリレート、2-メチルヘプタデシルアクリレート、2-ブチルオクチルアクリレート、イソヘキサデシルアクリレートなどが挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、本実施形態に係る分岐(メタ)アクリレートは、イソデシルアクリレート、および、イソステアリルアクリレートが好ましい。
<イソシアネート>
本実施形態に係るイソシアネートとしては一般的なものが使用でき、たとえばヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネートの3量体、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施形態に係る粘着剤組成物において、本実施形態に係るイソシアネートは上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して1.0~3.0質量部含まれる。
また、本実施形態に係るイソシアネートは、本実施形態に係る粘着剤組成物において、上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、1.5~2.5質量部含まれることが好ましい。
粘着剤組成物において、イソシアネートが上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して1.0質量部未満であると、粘着剤層を形成した際に常温貼り合わせ後のピール強度が高くなりすぎてしまう。
粘着剤組成物において、イソシアネートが上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して3.0質量部より多いと、活性エネルギー線照射後のピール強度が十分ではなくなる。
粘着剤組成物において、イソシアネートが上記(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、1.5~2.5質量部であれば、粘着剤層を形成した際の常温貼り合わせ後のピール強度がリワークにより適しており、および、活性エネルギー線照射後のピール強度がより十分に確保される。
<光重合開始剤>
本実施形態に係る粘着剤組成物は、光重合開始剤を含むことが望ましい。本実施形態に係る粘着剤組成物が光重合開始剤を含むことにより、活性エネルギー線として、電子線だけでなく紫外線でも硬化が可能となる。
本実施形態に係る光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、BASF株式会社製の「イルガキュア651」、「イルガキュア184」、「イルガキュア1173」、「イルガキュア2959」、「イルガキュア127」、「イルガキュア907」、「イルガキュア369E」、「イルガキュア379EG」、「イルガキュア819」、「イルガキュアTPO」、「イルガキュア754」、「イルガキュアMBF」、「ダロキュア1173」;日本化薬株式会社製の「カヤキュアDETX-S」等が挙げられる。これら光重合開始剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
粘着剤組成物における光重合開始剤の量は、特に限定されないが、(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、0.1~5.0質量部であってよく、0.2~3.0質量部であってよく、0.5~2.0質量部であることが好ましく、0.7~1.5質量部であることがより好ましい。
例えば、光重合開始剤の量が、0.7~1.5質量部であれば、粘着剤層を形成して常温貼り合わせを行った際の粘着力がリワークのしやすさの観点からより良好になる。
<粘着剤組成物の製造方法>
本実施形態に係る粘着剤組成物は、上記(メタ)アクリル共重合体、上記分岐(メタ)アクリレート、および、上記イソシアネート、必要に応じて、上記光重合開始剤を、混合することにより製造できる。
また、粘着剤組成物は、通常、上記(メタ)アクリル共重合体の調製工程に由来した溶媒を含有するが、さらに適当な溶媒が加えられ、粘着層を形成するのに適した粘度となるように希釈されたものであってもよい。
<用途>
本実施形態に係る粘着剤組成物は、例えば、表示体や光学機能材料等の対象物に、粘着剤組成物を常温にて、ドクターブレード法、スプレー法、刷毛塗り法、ローラ塗装法、カーテンコート法、フローコート法、浸漬塗り法など公知の方法により塗布して用いることができる。
例えば、常温にて、粘着剤組成物を対象物に塗布し、所定の時間(例えば、1時間)静置することによっても形成できる。
例えば、塗布された本実施形態に係る粘着剤組成物は、表示体に貼り合わせた光学機能材料を剥離してリワークする場合、表示体に硬化物の糊残りが少なく、かつ、粘着力(ピール強度)の高い粘着剤として用いることができる。
換言すれば、常温塗布した本実施形態に係る粘着剤組成物は、リワーク用途に適している。
本実施形態に係る粘着剤組成物の硬化には、例えば、紫外線(UV)等の活性エネルギー線の照射を用いることができる。
塗布された本実施形態に係る粘着剤組成物は、例えば、活性エネルギー線照射としてUV照射(80mW、400mJ)を1~複数回(例えば、2回)繰り返すことより、硬化させることができる。
これにより、粘着剤組成物は、硬化後には、表示装置における表示体と光学機能材料との貼り合わせにおいて、十分な粘着力(ピール強度)を示す。
すなわち、本実施形態に係る粘着剤組成物によれば、リワーク等の作業を行った後に、UV照射によって表示体の組み立てに十分な粘着力を示す粘着剤組成物を提供できる。
<作用効果>
以上説明した本実施形態に係る粘着剤組成物によれば、表示体に貼り合わせた光学機能材料を剥離してリワークする場合、表示体に硬化物の糊残りが少なく、かつ、粘着力(ピール強度)の高い粘着剤及び粘着剤シートを提供することができる。
[粘着剤シート]
本発明の第二実施形態に係る粘着剤シートは、基材と、当該基材上に、上記実施形態に係る粘着剤組成物により形成された粘着層と、を備える。
<基材>
基材の材質としては、特に限定されないが、例えば、透明基材が挙げられ、光学用途の基材や液晶表示パネル等の表示体に一般的に用いられる基材を用いてもよい。
基材の厚みは、特に限定されないが、例えば、光学用途の基材や液晶表示パネル等の表示体に一般的に用いられる厚みが適用されてよい。
<粘着層>
粘着層は、本実施形態に係る粘着剤組成物を基材上に塗布して形成される。
粘着剤組成物の塗布方法としては、ドクターブレード法、スプレー法、刷毛塗り法、ローラ塗装法、カーテンコート法、フローコート法、浸漬塗り法などが挙げられる。
また、粘着層の硬化については、上述の粘着剤組成物の項において示したのと同様に、例えば、活性エネルギー線照射としてUV照射(80mW、400mJ)を1~複数回(例えば、2回)繰り返すことより、硬化させることができる。
<用途>
本実施形態に係る粘着剤組成物、および、粘着剤シートは、液晶表示パネル等の表示体の上に、保護カバープレートや透明タッチパネルプレート等の光学機能材料を、粘着剤を用いて貼り合わせる表示装置の組み立て工程において使用できる。
<作用効果>
本実施形態に係る粘着剤組成物、および、粘着剤シートによれば、表示体と光学機能材料の貼り合わせ位置がずれた場合に、剥離して貼り直し(リワーク)が容易であるとともに、活性エネルギー線照射後のピール強度が十分に確保される。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例および比較例で製造した接着剤組成物を構成する成分を以下に示す。
<(メタ)アクリル共重合体>
表1に示す各単量体混合物を以下のように共重合して、(メタ)アクリル共重合体A~Cを製造した。
(1)(メタ)アクリル共重合体Aの製造
2-エチルヘキシルアクリレート(2-EHA)70質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)30質量部とから構成される単量体混合物100質量部と、メチルエチルケトン42.9質量部と、過酸化ベンゾイル0.1質量部とを反応容器に投入した。
ついで、この反応容器内の空気を窒素ガスで置換し、窒素雰囲気中、攪拌下で反応容器内の反応溶液を75℃まで昇温し、12時間反応させた。
反応後、反応容器内の液を酢酸エチルで希釈して固形分60質量%に調整し、ガラス転移点(Tg)が-56℃、数平均分子量(Mn)が57000、質量平均分子量(Mw)が398000の(メタ)アクリル共重合体Aの溶液を得た。
(ガラス転移点の算出)
なお、(メタ)アクリル共重合体のガラス転移点は上記式(i)に示されるFoxの式から求めた。
(分子量の測定)
(メタ)アクリル共重合体の数平均分子量(Mn)および質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法(GPC法)により下記条件にて測定した。なお、数平均分子量(Mn)および質量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン換算した値である。
GPCの測定条件:
GPC装置:GPC-101(昭光通商株式会社製)
カラム:Shodex A-806M×2本直列つなぎ(昭和電工株式会社製)
検出器:Shodex RI-71(昭和電工株式会社製)
移動相:テトラヒドロフラン
流速:1mL/分
(2)(メタ)アクリル共重合体Bの製造
表1に示すように、単量体混合物の組成を、2-エチルヘキシルアクリレート(2-EHA)50質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)30質量部、アクリル酸メチル20質量部とから構成される単量体混合物100質量部に変更した以外は、アクリル共重合体(A-1)と同様の方法により、ガラス転移点(Tg)が-42℃、数平均分子量(Mn)が75000、質量平均分子量(Mw)が512000の(メタ)アクリル共重合体Bの溶液を得た。
(3)(メタ)アクリル共重合体Cの製造
表1に示すように、単量体混合物の組成を、2-エチルヘキシルアクリレート(2-EHA)40質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)30質量部、アクリル酸メチル30質量部とから構成される単量体混合物100質量部に変更した以外は、アクリル共重合体(A-1)と同様の方法により、ガラス転移点(Tg)が-35℃、数平均分子量(Mn)が78000、質量平均分子量(Mw)が589000の(メタ)アクリル共重合体Cの溶液を得た。
Figure 0007082278000001
表1中の略号は下記化合物を示す。また、各単量体のカッコ内のTg(ガラス転移点)は、ホモポリマーのTgである。
「2-EHA」:2-エチルヘキシルアクリレート(Tg:-70℃)
「HEA」:2-ヒドロキシエチルアクリレート(Tg:-15℃)
「MA」:アクリル酸メチル(Tg:10℃)
[実施例1]
(粘着剤組成物の製造)
表2に示す配合により、粘着剤組成物を製造した。表中の各成分の配合量は、固形分換算した量(質量部)である。
すなわち、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを20質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートである旭化成工業製デュラネート24A-100を1質量部、光重合開始剤であるビー・エー・エスエフジャパン製(BASF製)ダロキュア1173を1質量部となるように加えて粘着剤組成物を調製した。
(粘着力の測定)
300mm×300mmサイズのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上の略中央に、乾燥後の膜厚が175μmになるように粘着剤組成物を塗工し粘着剤層を形成した。この粘着剤層を25mm×100mmサイズに裁断しガラスと貼り合わせ、試験片とした。
試験片のPETフィルムについて、JIS Z 0237:2009の8.3.1「180度引きはがし法」に準拠して粘着力を測定した。
なお、粘着剤組成物の粘着力(ピール強度)の測定は、(1)常温貼り合わせ1時間後と、(2)常温貼り合わせ1時間後に、活性エネルギー線照射としてUV照射(80mW、400mJ)を2回行い、粘着剤組成物を硬化させた場合と、の2段階で評価した。
(1)常温貼り合わせ1時間後の評価においては、粘着力を以下の評価基準にて評価した。
A(優):粘着力(N/25mm)が、1.0以上5.0未満の範囲にあり、リワーク性に優れ、合格である。
B(良):粘着力(N/25mm)が、0.5以上1.0未満、または、5.0以上6.0未満であり、合格である。
C(不良):粘着力(N/25mm)が、0.5未満、または、6.0以上であり、リワーク性に適しておらず、不合格である。
また、(2)常温貼り合わせ1時間後に、UV照射(80mW、400mJ)を2回行い、粘着剤組成物を硬化させた場合における評価においては、粘着力を以下の評価基準にて評価した。
A(優):粘着力(N/25mm)が、12以上であり、優れた粘着性を有し、合格である。
B(良):粘着力(N/25mm)が、10以上12未満であり、合格である。
C(不良):粘着力(N/25mm)が、10未満であり、UV照射後に十分な粘着性が得られず、不合格である。
実施例1に係る粘着力の測定結果を表2に示す。
(白濁の有無の観察)
さらに、(3)UV照射後において、硬化させた粘着剤組成物の塗膜における白濁の有無の観察も行った。
(3)UV照射後において、硬化させた粘着剤組成物の塗膜における白濁の有無については、塗膜に白濁が無い場合、光学用途の粘着剤組成物としも適していると判断した。
一方、塗膜に白濁が有る場合、光学用途の粘着剤組成物としては、使用できないと判断した。
実施例1に係る塗膜の白濁の有無の観察結果を表2に示す。
なお、表2中において、白濁がなかった場合は、「なし」と示した。
また、表2中において、白濁があった場合は、「白濁」と示した。
<実施例2~19>
粘着剤組成物の組成を表2、および、表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2~19に係る粘着剤組成物を製造し、(1)常温貼り合わせ1時間後と、(2)常温貼り合わせ1時間後に、UV照射(80mW、400mJ)を2回行い、粘着剤組成物を硬化させた場合と、の2段階における粘着力の評価を行った。
さらに、実施例1と同様にして、(3)UV照射後に硬化させた粘着剤組成物の塗膜における白濁の有無の観察も行った。
結果を、表2および表3に示す。
各実施例について、以下に詳細に示す。
[実施例2]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを30質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例2に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例3]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを40質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例3に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例4]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを50質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例4に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例5]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを20質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例5に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例6]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを40質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例6に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例7]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを40質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例7に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例8]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを40質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を3質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例8に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例9]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを40質量部となるように、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を3質量部となるように、かつ、光重合開始剤であるダロキュア1173を0.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例9に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例10]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを10質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例10に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例11]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを10質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を1.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例11に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例12]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを10質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例12に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例13]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを20質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例13に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例14]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを30質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例14に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例15]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを40質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例15に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例16]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを30質量部となるように、かつ、光重合開始剤であるダロキュア1173を0.1質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例16に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例17]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを30質量部となるように、かつ、光重合開始剤であるダロキュア1173を0.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例17に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例18]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを30質量部となるように、かつ、光重合開始剤であるダロキュア1173を3.0質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例18に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[実施例19]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを30質量部となるように、かつ、光重合開始剤であるダロキュア1173を5.0質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、実施例19に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
<比較例1~12>
粘着剤組成物の組成を表4に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1~12に係る粘着剤組成物を製造し、(1)常温貼り合わせ1時間後と、(2)常温貼り合わせ1時間後に、UV照射(80mW、400mJ)を2回行い、粘着剤組成物を硬化させた場合と、の2段階における粘着力の評価を行った。
さらに、実施例1と同様にして、(3)UV照射後に硬化させた粘着剤組成物の塗膜における白濁の有無の観察も行った。
結果を、表4に示す。
各比較例について、以下に詳細に示す。
[比較例1]
イソデシルアクリレートに代えてTMPTAを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、TMPTAを10質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を0.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例1に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例2]
イソデシルアクリレートを添加しなかった他は、実施例1と同様の手法にて、比較例2に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例3]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソデシルアクリレートを5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例3に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例4]
(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を0.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例4に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例5]
イソデシルアクリレートに代えて2-エチルヘキシルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、2-エチルヘキシルアクリレートを20質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例5に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例6]
イソデシルアクリレートに代えてステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、ステアリルアクリレートを20質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例6に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例7]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Bを用い、イソデシルアクリレートに代えてラウリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体B100質量部に対して、ラウリルアクリレートを20質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例7に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例8]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Cを用い、イソデシルアクリレートに代えて2-エチルヘキシルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体C100質量部に対して、2-エチルヘキシルアクリレートを20質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例8に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例9]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを20質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を0.5質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例9に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例10]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを20質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を4.0質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例10に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例11]
イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体A100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを60質量部となるように、かつ、ヘキサメチレンジイソシアネートであるデュラネート24A-100を2.0質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例11に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
[比較例12]
(メタ)アクリル共重合体Aに代えて(メタ)アクリル共重合体Cを用い、かつ、イソデシルアクリレートに代えてイソステアリルアクリレートを用い、(メタ)アクリル共重合体C100質量部に対して、イソステアリルアクリレートを30質量部となるように変更した他は、実施例1と同様の手法にて、比較例12に係る粘着剤組成物を調製した。
実施例1と同様に、上記(1)~(3)の評価を行った。
Figure 0007082278000002
表2中の略号は下記化合物を示す。
「TMPTA」:トリメチロールプロパントリアクリレート
「24A-100」:旭化成工業製デュラネート24A-100(ビウレット型ヘキサメチレンジイソシアネート)
「ダロキュア1173」:ビー・エー・エスエフジャパン製(BASF製)ダロキュア1173(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン)
Figure 0007082278000003
Figure 0007082278000004
以上に示すように、実施例1~19に係る粘着剤組成物は、上記(1)~(3)の評価において、いずれも合格となり、良好な結果が得られた。
また、粘着剤組成物において、分岐(メタ)アクリレートが、(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、15~45質量部であった実施例1~3、5~8、13~19は、上記(1)~(3)の評価において優れた結果が得られ、光学機能材料のリワークがより容易となり、活性エネルギー線照射後のピール強度がより向上する結果が得られた。
一方、3官能アクリレートであり、かつ、上記一般式(1)の条件を満たさないアクリレート化合物であるTMPTAを用いた比較例1では、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
また、比較例1では、UV照射後に、粘着力が向上せず、十分なピール強度が得られなかった。
上記一般式(1)の条件を満たす分岐(メタ)アクリレート化合物を添加しなかった比較例2、および、(メタ)アクリル共重合体100質量部に対して、イソデシルアクリレートの量が10質量部に満たない比較例3では、(1)常温貼り合わせ後において、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
(メタ)アクリル共重合体100質量部に対してイソシアネートの量が1質量部に満たない比較例4では、(1)常温貼り合わせ後において、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
上記一般式(1)の条件を満たさないアクリレート化合物であり、(メタ)アクリル共重合体のモノマー成分として使用した2-エチルヘキシルアクリレートを用いた比較例5では、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
側鎖が直鎖状であり、上記一般式(1)の条件を満たさないアクリレート化合物であるステアリルアクリレートを用いた比較例6では、UV照射後に、粘着力が向上せず、十分なピール強度が得られなかった。
また、比較例6に係る粘着剤層は、白濁が観察され、光学用途には適していないと判断した。
側鎖が直鎖状であり、上記一般式(1)の条件を満たさないアクリレート化合物であるラウリルアクリレートを用いた比較例7に係る粘着剤層は、白濁が観察され、光学用途には適していないと判断した。
共重合体成分中の2-エチルヘキシルアクリレートの割合が50質量部に満たない(メタ)アクリル共重合体Cを用い、かつ、(メタ)アクリル共重合体のモノマー成分として使用した2-エチルヘキシルアクリレートのモノマーを添加した比較例8に係る粘着剤組成物では、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
アクリル共重合体を共重合する際に2-エチルヘキシルアクリレートの比率が50質量部に満たない場合、粘着剤組成物に別途モノマーとして2-エチルヘキシルアクリレートを添加しても、リワークに適した粘着力を得ることができないと考えられる。
(メタ)アクリル共重合体100質量部に対してイソシアネートの量が1質量部に満たない比較例9では、(1)常温貼り合わせ後において、常温貼り合わせ後の粘着力が高くなりすぎて、リワークに適した範囲の粘着力が得られなかった。
(メタ)アクリル共重合体100質量部に対してイソシアネートの量が3質量部を超えて添加された比較例10では、UV照射後に、粘着力が向上せず、十分なピール強度が得られなかった。
(メタ)アクリル共重合体100質量部に対してイソステアリルアクリレートを50質量部を超えて添加された比較例11では、UV照射後に、粘着力が向上せず、十分なピール強度が得られなかった。
共重合体成分中の2-エチルヘキシルアクリレートの割合が50質量部に満たない(メタ)アクリル共重合体Cを用いた比較例12では、得られた粘着剤層に白濁が観察された。
すなわち、(メタ)アクリル共重合体Cと、分岐(メタ)アクリレートであるイソステアリルアクリレートと、の相溶性が十分ではないため、粘着剤層に白濁が観察されたと考えられる。そのため、比較例12に係る粘着剤組成物は、光学用途には適していないと判断した。
実施例1~19、および、比較例1~12の結果によれば、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート単量体が50~70質量部共重合された(メタ)アクリル共重合体と、一般式(1):CH=CR-COOR(式(1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは分岐した10以上の炭素鎖を有する官能基である)で表される分岐(メタ)アクリレートと、イソシアネートと、を含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記分岐(メタ)アクリレートを10~50質量部含み、前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記イソシアネートを1~3質量部含む、粘着剤組成物により、リワークする場合、表示体に硬化物の糊残りが少なくリワークが容易になり、かつ、活性エネルギー線照射後には粘着力(ピール強度)が高くなる傾向が観察された。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されない。
本発明の粘着剤組成物は、表示装置を組み立てる際に不具合が生じて表示体に貼り合わせた光学機能材料を剥離してリワークする場合、表示体に硬化物の糊残りが少なく、かつ、活性エネルギー線照射後には粘着力(ピール強度)の高い粘着剤として有用である。

Claims (5)

  1. 粘着剤組成物であって、
    2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート単量体50~70質量部および水酸基を有する(メタ)アクリル単量体10~30質量部が共重合された(メタ)アクリル共重合体と、
    下記一般式(1)で表される分岐(メタ)アクリレートと、
    イソシアネートと、を含み、
    前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記分岐(メタ)アクリレートを10~50質量部含み、
    前記(メタ)アクリル共重合体の100質量部に対して、前記イソシアネートを1~3質量部含み、
    3官能アクリレートであり、かつ、前記一般式(1)を満たさないアクリレート化合物を含まない、粘着剤組成物。
    CH=CR-COOR ・・・(1)
    式(1)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは分岐した炭素数10以上の炭素鎖を有する官能基である。
  2. 光重合開始剤をさらに含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
  3. 前記(メタ)アクリル共重合体、前記分岐(メタ)アクリレート、前記イソシアネートおよび前記光重合開始剤のみからなる、請求項2に記載の粘着剤組成物。
  4. 前記分岐(メタ)アクリレートは、単官能の分岐(メタ)アクリレートである、請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
  5. 基材と、
    前記基材上に、請求項1~のいずれか一項に記載の粘着剤組成物により形成された粘着層と、を備える
    粘着剤シート。
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