JP7081853B1 - プリンタの印字濃度判定方法及び印字濃度判定装置 - Google Patents

プリンタの印字濃度判定方法及び印字濃度判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを低減させつつ、印字濃度の判定を短時間かつ高精度で行うプリンタの印字濃度判定方法、印字濃度判定装置を提供する。【解決手段】プリンタは、媒体に行われた印字に対し、センサを用いたサーチにより印字濃度を取得し、センサにより取得された印字濃度の情報をデジタル値に変換してメモリに保存し、デジタル値に変換されてメモリに保存された現在の印字濃度の情報と、過去にメモリに保存された複数の印字濃度の情報と、を用いて比較判定用濃度を設定し、比較判定用濃度と、あらかじめ設定された判定基準濃度と、を比較し、比較判定用濃度が判定基準濃度より低い場合に印字濃度が低下した旨の判定を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、通帳の印字に利用されるプリンタの印字濃度判定方法、及び印字濃度判定装置に関する。
金融機関において利用されるATM(Automatic Teller Machine)などの自動機では、印字濃度検知機能は必須機能である。一方、オペレータが使用する通伝プリンタでは、印字濃度検知機能は必須ではないが、安価に実現できるのであれば採用したいという一定のニーズがある。
特許文献1には、1列に配列された複数の受光素子を有するイメージセンサによって、通帳のバーコードや印字濃度を検出する方法が開示されている。この検出方法では、複数の受光素子を有するイメージセンサをラインセンサとして用いるため、高価なイメージセンサが利用される。
特開昭63-209970号公報
しかしながら、プリンタの印字濃度判定にかかるコストは、なるべく低減させたいという要望がある。したがって、高価なイメージセンサを利用せずに、安価な反射型センサを利用することが考えられる。しかしながら、印字濃度検出のために安価な反射型センサを利用する場合、高価なセンサを利用した場合に比べて、安定した結果を得ることが難しくなるという問題がある。
具体的には、図6に示すように印字ヘッドピン径とセンサの関係から、印字ドッド上をサーチする場合(a)と印字ドット間をサーチする場合(b)で検出結果が異なる可能性があるため、サーチ位置を変えながら複数回印字結果のサーチを実施しないと安定した印字濃度を得ることができない。
さらに、この問題を解消するために、サーチ位置を変更しながら反射型のセンサで複数回のサーチを行うことが考えられる。この方法によれば、反射型のセンサを利用した場合であっても安定した結果を得ることができるが、複数回のサーチを実行して処理を行う必要があり処理時間が増大する。そして、この処理時間の増大により、製品に要求されている性能を満足できなくなるおそれがある。
本開示の目的は、コストを低減させつつ、印字濃度の判定を短時間かつ高精度で行うプリンタの印字濃度判定方法、印字濃度判定装置を提供することにある。
本実施の形態にかかるプリンタの印字濃度判定方法は、媒体に行われた印字に対し、センサを用いたサーチにより印字濃度を取得し、前記センサにより取得された印字濃度の情報をデジタル値に変換してメモリに保存し、デジタル値に変換されて前記メモリに保存された現在の印字濃度の情報と、過去に前記メモリに保存された複数の印字濃度の情報と、を用いて比較判定用濃度を設定し、前記比較判定用濃度と、あらかじめ設定された判定基準濃度と、を比較し、前記比較判定用濃度が前記判定基準濃度より低い場合に印字濃度が低下した旨の判定を行う。
また、本実施の形態にかかるプリンタの印字濃度判定装置は、媒体に行われた印字に対してサーチを行い、印字濃度を取得するセンサと、前記センサにより取得された現在の印字濃度の情報をデジタル値に変換するADコンバータと、前記ADコンバータにより変換された印字濃度の情報を保存するメモリと、前記メモリに保存された現在の印字濃度の情報と、過去に前記メモリに保存された複数の印字濃度の情報とを、を用いて比較判定用濃度を設定する演算部と、を備え、前記演算部は、前記比較判定用濃度と、あらかじめ設定された判定基準濃度と、を比較し、前記比較判定用濃度が前記判定基準濃度より低い場合に、印字濃度の低下した旨の判定を行う。
これにより、コストを低減させつつ、印字濃度の判定を短時間かつ高精度で行うことができる。
印字濃度の判定を行われるプリンタの最小構成の一例を示した図である。 印字濃度の判定が行われるプリンタが有する要素の一例を示した図である。 印字ヘッドの付近について上方からの視点による一例を示した図である。 制御基板の構成の一例を示した図である。 印字動作完了から印字濃度を決定するまでの動作プログラムの概要を示すフローチャートである。 関連する印字ヘッドピン径とセンサの関係から、印字ドッド上をサーチする場合の一例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、印字濃度の判定を行うプリンタ1における最小構成の一例を示した図である。プリンタ1は、センサと、演算部、メモリ、ADコンバータを有する。
図2は、金融機関で使用される通帳伝票プリンタ(以下、プリンタ)1の構成をより具体的に示したものであり、具体的な要素を記載している。以下では、印字濃度の判定を行うプリンタ1について、図2の構成を利用して説明する。
プリンタ1には、上段側接客口2と、フィードローラ3,4,5と、テンションローラ6,7,8と、下段側接客口9と、フィードローラ10,11と、テンションローラ12,13と、印字ヘッド14と、プラテン15と、センサ16,17,18,19,20と、めくりローラ21と、搬送路切り替えゲート22と、媒体ストッパ23,24と、制御基板25と、フィードシャフト26と、を備える。
最初に、上段側接客口2及び下段側接客口9について説明する。上段側接客口2及び下段側接客口9はそれぞれ、オペレータにより印字対象物(以下、媒体)が挿入される挿入口である。ここで印刷対象物とは、後述する通帳27等である。
またプリンタ1は、上段側接客口2や下段側接客口9から挿入された媒体を内部で搬送する搬送路を有している。
具体的にはプリンタ1では、上段側接客口2に上段側搬送路が接続されており、下段側接客口9に下段側搬送路が接続されている。さらにプリンタ1では、その内部において上段側搬送路と下段側搬送路が合流している。この合流後の搬送路を、共通搬送路とする。
以下では、プリンタ1において上段側接客口2及び下段側接客口9が設けられている側を前方側とする。すなわち、これらの接客口2,9から媒体が挿入された場合には、媒体は後方側に向けて搬送されながら印字やセンサによる印字濃度の検出が行われ、その後、媒体は前方側に搬送されて各接客口2,9から排出されるものとして説明する。
言い換えると、図2における左方向側をプリンタ1の前方側、図2における右方向側をプリンタ1の後方側とする。なお、図2における奥側をプリンタ1の右側、図2における手前側をプリンタ1の左側とする。
ここで、上段側搬送路、下段側搬送路、及び共通搬送路に設けられた構成物品について説明する。
上段側搬送路には、フィードローラ3、及びフィードローラ3に対向するテンションローラ6が設けられている。
ここでフィードローラ3は、媒体を1枚ずつ分離して送り出すためのローラである。なお、フィードローラ3は、用紙に接触してその摩擦力にて送り出すために、摩擦係数が高くかつ経時変化が少ない材料が利用される。他のフィードローラ4,5,10,11についても同様である。
ここで、上段側搬送路には、上段側搬送モータ(図示せず)が設けられている。例えば上段側搬送モータは、フィードローラ3やテンションローラ6を駆動させることで、上段側接客口2から媒体を吸引することや、排出することができる。
さらに、上段側搬送路には、テンションローラ6を上昇/下降させる上段側インサータモータ(図示せず)が設けられている。ここでは、上段側インサータモータから与えられた駆動力により、テンションローラ6を上昇させた場合には、フィードローラ3とテンションローラ6の間を広げて隙間を作ることができ、逆に、テンションローラ6を下降させた場合には、フィードローラ3とテンションローラ6との間を狭めて隙間を小さくすることができる。
なおテンションローラ6を上昇させ、フィードローラ3とテンションローラ6の間を広げて隙間を作った状態とすることにより、オペレータは、上段側接客口2から媒体を挿入することが可能となる。
下段側搬送路には、フィードローラ10,11とテンションローラ12,13が設けられている。なお、フィードローラ10に対してテンションローラ12が対向し、フィードローラ11に対してテンションローラ13が対向している。
ここで、下段側搬送路には、下段側搬送モータ(図示せず)が設けられている。例えば下段側搬送モータは、フィードローラ10,11やテンションローラ12,13を駆動させることで、下段側接客口9から媒体を吸引することや、排出することができる。なお、フィードローラ10及びテンションローラ12は、フィードローラ11及びテンションローラ13より前方に配されている。
さらに、下段側搬送路には、テンションローラ12を上昇/下降させる上段側インサータモータ(図示せず)が設けられている。ここでは、下段側インサータモータから与えられた駆動力により、テンションローラ12を下降させた場合には、フィードローラ10とテンションローラ12の間を広げて隙間を作ることができ、逆に、テンションローラ12を上昇させた場合には、フィードローラ10とテンションローラ12との間を狭めて隙間を小さくすることができる。
なおテンションローラ12を下降させ、フィードローラ10とテンションローラ12の間を広げて隙間を作った状態とすることにより、オペレータは、下段側接客口9から媒体を挿入することが可能となる。
共通搬送路には、フィードローラ4,5とテンションローラ7,8が設けられている。なお、フィードローラ4に対してテンションローラ7が対向し、フィードローラ5に対してテンションローラ8が対向している。
なお共通搬送路において、フィードローラ4及びテンションローラ7は、フィードローラ5及びテンションローラ8に比べて、上段側搬送路と下段側搬送路の合流部に近接している。
また共通搬送路には、印字ヘッド14と、プラテン15が設けられている。ここでは、印字ヘッド14の下方にプラテン15が配されている。
なお、印字ヘッド14及びプラテン15は、上段側搬送路と下段側搬送路の合流部に近接するフィードローラ4及びテンションローラ7と、合流部から遠方であるフィードローラ5及びテンションローラ8の間に設置されている。言い換えると、印字ヘッド14はフィードローラ4より後方、かつ、フィードローラ5より前方に設置されている。
プラテン15は、プラテンモータ(図示せず)により昇降する機構である。より具体的には、媒体が印字ヘッド14の下方に搬送された状態となった場合に、プラテン15は、プラテンモータから与えられた駆動力により昇降を行い、印字ヘッド14とプラテン15との隙間を規定距離で保つ。この規定距離となった状態において、印字ヘッド14は、媒体への印字を行う。
次に、上段側搬送路、下段側搬送路、及び共通搬送路に設けられたセンサ16~20について説明する。センサ16~20は、それぞれ媒体が通過することにより遮光、通光を検知することが可能である。
一例として、センサ16は、上段側搬送路において、フィードローラ3及びテンションローラ6より後方、かつ、フィードローラ3及びテンションローラ6に近接して配されている。センサ16は、主に、上段側搬送路への媒体のセットや、抜き取りの監視の用途に用いられる。
また一例として、センサ17は、共通搬送路において、フィードローラ4及びテンションローラ7より後方、かつ、フィードローラ4及びテンションローラ7に近接して配されている。センサ17は、主に、媒体への印字の位置決めの用途に用いられる。
また一例として、センサ18は、共通搬送路において、フィードローラ5及びテンションローラ8より前方、かつ、フィードローラ5及びテンションローラ8に近接して配されている。センサ18は、主に、媒体である通帳をめくる動作を行う際に、めくりの位置決めの用途に用いられる。
また一例として、センサ19は、下段側搬送路において、フィードローラ10及びテンションローラ12より後方、かつ、フィードローラ10及びテンションローラ12に近接して配されている。センサ19は、主に、下段側搬送路への媒体のセットや、抜き取りの監視の用途に用いられる。
また一例として、センサ20は、下段側搬送路において、フィードローラ11及びテンションローラ13より後方、かつ、フィードローラ11及びテンションローラ13に近接して配されている。センサ20は、主に、後に説明する搬送路切り替えゲート22による搬送路切り替えの条件の監視の用途に用いられる。
めくりローラ21は、共通搬送路において、フィードローラ5及びテンションローラ8より後方に配置されている。典型的には、めくりローラ21は、共通搬送路に搬送されてきた通帳に対し接触し、めくりモータ(図示せず)から駆動力が与えられて回転動作することで、ページめくりを実行する。
搬送路切り替えゲート22は、上段側搬送路と下段側搬送路の合流部分に設けられている。搬送路切り替えゲート22は、ソレノイド(図示せず)を吸着、あるいは解放することにより、搬送の合流部分の切り替えを行う。
媒体ストッパ23は、フィードローラ3の近傍に配されている。媒体ストッパ23は、上段インサータ(図示せず)を駆動することにより、昇降する機構となっている。ここで、媒体ストッパ23が下りている状態、かつ、テンションローラ6が上がっている状態の場合は、オペレータがストッパ位置まで媒体をセットすることが可能となる。
媒体ストッパ24は、フィードローラ10の近傍に配されている。媒体ストッパ24は、下段インサータ(図示せず)を駆動することにより、昇降する機構となっている。ここで、媒体ストッパ24が下りている状態、かつ、テンションローラ12が上がっている状態の場合は、オペレータがストッパ位置まで媒体をセットすることが可能となる。
制御基板25は、プリンタ1の動作制御を行うための電子部品がセットされた基板であり、プリンタ1内に配されている。
ここで図3は、印字ヘッド14付近の機構を上方から示した図である。
フィードシャフト26は、印字ヘッド14に接続されている。また、フィードシャフト26は、スペーシングモータ(図示せず)を動作させることにより、左右に動作することが可能となっている。
なお、プラテン15を上昇させ、印字ヘッド14とプラテン15の隙間を一定に保った状態で、スペーシングモータを駆動しながらヘッドを印加することにより、通帳27に文字を印字することができる。
ここで、印字ヘッド14には、印字ヘッド14を保護するためのプロテクタ28が装着されている。さらに、プロテクタ28には、PFセンサ29が装着されている。なお、このPFセンサ29は、一般的に安価で調達が可能である反射型センサである。
PFセンサ29は、印字ヘッド14と同じモータを駆動することにより左右に動作を行う。PFセンサ29は、この左右の動作により、通帳に印刷済の日付欄をサーチすることにより、日付印字部分の濃度波形を取得することが可能となる。
ここで図4を参照して、制御基板25の構成について説明する。なお図4は、制御基板25の主要要素の一例を示したものである。
制御基板25は、後に説明するプリンタ1で行われる動作を実行するために、実行プログラムにかかる演算を行う演算部30と、実行プログラムを格納するROM(Read Only Memory)31と、プログラム実行時のデータ保存を行うRAM(Random Access Memory)32と、動作の実行タイミングを計るために利用されるタイマコントローラ33と、各モータの動作を制御するモータドライバ34と、PFセンサ29の入力電圧をデジタル値に変換するAD(analog digital)コンバータ35と、ADコンバータ35により変換された変換結果について、演算部30を介さずに、バスを通じて周辺機能とメモリ間のデータ転送をさせるDMA(Direct Memory Access)コントローラ36と、が実装されている。なお以下では、演算部30は、CPU(Central Processing Unit)30として説明する。またタイマコントローラ33は、タイマコントローラ33により制御されるタイマと一体であり、図4ではタイマ33として示す。
なお典型的には、RAM32は、プリンタ1において予期せぬ電源切断が発生した場合であっても、データの保存内容が破壊されないように、電池やコンデンサ等によるバックアップ機能が備えられている。また、RAM32には、ADコンバータ35により変換を行うデータを一時的に保存する、AD変換バッファが設けられている。
さらにRAM32には、PFセンサ29の入力電圧をADコンバータ35によりAD変換された印字濃度情報を格納するための印字濃度格納バッファAを有している。この印字濃度格納バッファAは、十分な容量を有しており、過去に測定した印字濃度の情報を複数保存しておくことができる。
ここでRAM32において、印字濃度格納バッファAのうち、PFセンサ29により取得された現在の印字濃度の情報について記憶するアドレスを、オフセットXとする。
また、オフセットXのアドレスは、印字濃度格納バッファAに記憶されている複数の印字濃度の情報のうちの古い情報が記憶されたバッファのアドレスとすることができる。
これにより、印字濃度格納バッファAに記憶されている情報が更新されるため、これに伴い、現在の印字濃度の検出に用いられる判定基準濃度が更新される。
なお、ADコンバータ35は、変換結果を一時的に保存する変換結果レジスタを有している。
次に、図5を参照して、プリンタ1の動作とプリンタの印字濃度検出方法について説明する。図5は、プリンタ1による印字動作完了から印字濃度を決定するまでの動作プログラムの概要を示すフローチャートである。なお以下では、プリンタ1で印字が行われる媒体は通帳であるものとして説明する。
まず、フローの初期状態は、取引による通帳の印字動作が完了した状態とする。
プリンタ1は、今回の取引で印字を実施した行の最終行の文字中心を、PFセンサ29の位置に合わせるように媒体の搬送を実施する(ステップS101)。
この例では、印字ヘッド14の中心(図3における印字ヘッド14の中央の+印)から、PFセンサ29の中心までの媒体搬送方向の差分を移動量として、通帳を排出方向に搬送することとなる。
次に、PFセンサ29は、スペーシングモータから与えられた駆動力により、サーチ開始位置に移動する(ステップS102)。
次に、PFセンサ29からの入力電圧を一定周期で取り込むため、タイマコントローラ33、ADコンバータ35、DMAコントローラ36の設定を行う(ステップS103)。
具体的には、タイマコントローラ33には、ADコンバータ35で実行するAD変換の変換周期を設定する。一方で、ADコンバータ35では、タイマコントローラ33により設定された時間の経過をAD変換の開始トリガとするように設定を行う。
さらに、DMAコントローラ36は、ADコンバータ35によるAD変換の完了をトリガにして起動し、ADコンバータ35内の変換結果レジスタの内容を、RAM32内のAD変換バッファに順次格納するための設定を実施する。
DMAコントローラ36における設定が完了後、スペーシングモータをサーチ終了位置まで動作させる。このとき、PFセンサ29では、サーチ開始位置からサーチ終了位置まで移動する間に、通帳に印字された箇所をサーチして、通帳の印字箇所の濃度情報を取得する。言い換えると、通帳に行われた印字に対し、PFセンサ29を用いたサーチにより印字濃度を取得する。
このとき、PFセンサ29で取得される情報は、アナログ情報である。そして、ADコンバータ35は、PFセンサ29により取得された日付欄の印字内容について、AD変換を行う(ステップS104)。なお変換後の情報は、ADコンバータ35内における、AD変換バッファに格納される。
次にCPU30は、ADコンバータ35のAD変換バッファに格納された内容を解析する演算を行い、通帳の現在の印字濃度Nを確定する(ステップS105)。このとき、印字濃度Nを確定させるためにCPU30で実行される実行プログラムは、ROM31に格納されている実行プログラムである。
次に、RAM32では、現在の印字濃度Nを、印字濃度格納バッファAに保存する。こで、ADコンバータ35内のAD変換バッファに格納された、印字濃度Nを含めた最新の測定にかかる印字の情報は、DMAコントローラ36により、CPU30を介さずにRAM32に送信される。これにより、PFセンサ29により取得された印字濃度の情報は、デジタル値に変換されてメモリであるRAM32に保存される。
本実施例では、RAM32に設けられた印字濃度格納バッファAでは、100回分の濃度結果を保存できるようになっている。この印字濃度格納バッファAには、プリンタ1が複数回利用され、PFセンサ29によって取得された情報に対し印字濃度Nが確定されていくことにより、順次、情報が入力されていく。そして、印字濃度格納バッファAとして用意したアドレスの全てに印字濃度にかかる情報が入力された場合は、最も古い印字濃度の情報を上書きすることとする。
次に、RAM32の印字濃度格納バッファAに、現在の印字濃度Nを保存しての比較判定用濃度Mを算出し、印字濃度の低下を検出する手順について説明する。
RAM32では、まず格納先となる印字濃度格納バッファAにおけるオフセットXを確認する。例えば、印字濃度格納バッファAのアドレスは0~99とするが、オフセットXにより指定されるアドレスが100以上である場合は、オフセットXは0であるものとする。(ステップS106)。なお、オフセットXにより指定されるアドレスが100以上でない場合には、ステップS106はスキップする。
その後、印字濃度格納バッファAにおいて、オフセットXとして指定されたアドレスに濃度結果を格納する(ステップS107)。
なお例えば、リボン交換、あるいは何らかメモリ異常の検出などが発生した場合には、オフセットXとする印字濃度格納バッファAのアドレスを0に初期化するとともに、印字濃度格納バッファAに記憶されている全ての印字濃度の情報について、印字が十分に濃いことを示す情報であるものとして初期化することができるが、ここでは説明は省略する。
次に、プリンタ1では、濃度判定を実施する。
CPU30は、RAM32の印字濃度格納バッファAに格納されているバッファの100個分の印字濃度の情報の平均値し、この平均値を比較判定用濃度Mとして設定する。(ステップS108)。言い換えると、デジタル値に変換されてRAM32に保存された現在の印字濃度の情報と、過去にメモリRAMに保存された複数の印字濃度の情報と、を合わせた濃度の平均値を、比較判定用濃度として設定する。
さらにCPU30では、比較判定用濃度Mと、あらかじめRAM32に記憶されている判定基準濃度Yを比較する演算を行う。
この演算によりM<Yである場合には、プリンタ1では、印字濃度が低下したと判定して、濃度が低下している旨の警告(濃度アラーム)を発生することができる(ステップS109)。
さらにプリンタ1では、この濃度アラームの通知を起動条件として、プリンタ1に設けられている表示部(図示せず)に、インクリボンの交換を促すガイダンスを表示させることができる。その後、処理を終了する。
なおCPU30による演算により、比較用判定濃度M<判定基準濃度Yの条件を満たさないと判定された場合には、濃度アラームを発生させずに処理を終了する。
これにより、PFセンサ29により取得されてRAM32に保存された印字濃度の情報から設定された比較判定用濃度Mと、あらかじめ設定された判定基準濃度Yと、を比較し、比較判定用濃度Mが判定基準濃度Yより低い場合に印字濃度が低下した旨の判定を行うことができる。
なお、プリンタ1において、上記のPFセンサ29による印字濃度の情報の取得は、印字取引毎に実行することができる。また、上記の印字濃度検出方法の一連の動作について、印字取引毎に実行することができる。
ここで比較判定用濃度Mの設定には、複数回の印字濃度の情報を用いていることから、PFセンサ29により1回のみ取得した印字濃度を利用して印字濃度を判定する場合に比べて、高い精度で判定が可能である。
また、複数回の印字濃度の値を利用することから、1媒体についてPFセンサ29によるサーチの範囲やサーチ回数を低減させることができる。そのため、プリンタ1において1回ごとにかかる処理時間が増大することはない。
さらに、ADコンバータ35からRAM32への情報の転送を、CPU30を介さずに行うことにより、情報の転送にかかる時間を短縮することができる。
したがって、安価で利用できるハードウェア構成を用いた状態で、処理性能を著しく低下させることなく、印字濃度の検知を実行することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
ADコンバータ35によるAD変換の実施タイミングを、タイマコントローラ33を利用して時刻を設定したタイマを使用するものとして説明したが、スペーシングモータがステッピングモータの場合は、モータの相切り替えタイミングでAD変換を実施することも可能である。
また、上記では印字取引毎にサーチ動作を実施していたが、複数回取引毎に実施する、あるいは1日1回1取引目に実施するなど、サーチ回数を絞り込むことによりさらに性能低下を防ぐ方法も考えられる。
また例えば、RAM32に設けられている印字濃度格納バッファAに格納される印字濃度情報が100個であるものとして説明したが、この個数は任意に変更可能である。
また、RAM32において印字濃度格納バッファAに格納されている印字濃度情報の平均値を基準判定濃度として設定するものとして記載したが、これに限られない。例えば、印字濃度格納バッファAに格納されている印字濃度情報の中央値を、基準判定濃度として用いることができる。
また判定基準濃度Yは、オペレータの操作等により、印字濃度検出の動作を開始する前にあらかじめ設定しておくことができる。また典型的には、判定基準濃度Yは任意のタイミングで、任意の濃度に変更することができる。
また例えば、各種のフィードローラやテンションローラと、これらに近接して設けられている各種のセンサの位置関係については、適宜変更可能である。すなわち各センサは、前述したように、各センサの主要な目的を果たすことが可能であるように配されていればよい。
1 プリンタ
2 上段側接客口
3,4,5 フィードローラ
6,7,8 テンションローラ
9 下段側接客口
10,11 フィードローラ
12,13 テンションローラ
14 印字ヘッド
15 プラテン
16,17,18,19,20 センサ
21 めくりローラ
22 搬送路切り替えゲート
23 媒体ストッパ
24 媒体ストッパ
25 制御基板
26 フィードシャフト
27 通帳
28 プロテクタ
29 PFセンサ
30 演算部(CPU)
31 ROM
32 RAM
33 タイマコントローラ
34 モータドライバ
35 ADコンバータ
36 DMAコントローラ

Claims (5)

  1. 媒体に行われた印字に対し、センサを用いたサーチにより印字濃度を取得し、
    前記センサにより取得された印字濃度の情報をデジタル値に変換してメモリに保存し、
    デジタル値に変換されて前記メモリに保存された現在の印字濃度の情報と、過去に前記メモリに保存された複数の印字濃度の情報と、を用いて比較判定用濃度を設定し、
    前記比較判定用濃度と、あらかじめ設定された判定基準濃度と、を比較し、前記比較判定用濃度が前記判定基準濃度より低い場合に印字濃度が低下した旨の判定を行い、
    前記比較判定用濃度は、
    前記メモリに保存された複数の前記印字濃度の平均値である、
    プリンタの印字濃度判定方法。
  2. 前記デジタル値に変換されて前記メモリに保存される現在の印字濃度の情報は、
    過去に前記メモリにあらかじめ保存された複数の印字濃度の情報のうち、最も古い印字濃度の情報に代えて保存される、
    請求項1に記載のプリンタの印字濃度判定方法。
  3. ADコンバータを用いて、前記センサにより取得された印字濃度のデジタル値への変換を行うとともに、ADコンバータのバッファ内に変換された前記印字濃度のデジタル値を記憶し、
    DMAコントローラは、前記ADコンバータのバッファ内に記憶された前記印字濃度のデジタル値を、演算部を介さずに前記メモリに転送し、
    前記演算部は、前記判定基準濃度と、比較判定用濃度とを比較し、前記比較判定用濃度が前記判定基準濃度より低い場合に印字濃度の低下を判定する演算を行う、
    請求項1又は請求項2に記載のプリンタの印字濃度判定方法。
  4. 前記印字濃度が低下している旨の判定が行われた場合に、印字濃度が低下した旨の警告を発生させる、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のプリンタの印字濃度判定方法。
  5. 媒体に行われた印字に対してサーチを行い、印字濃度を取得するセンサと、
    前記センサにより取得された現在の印字濃度の情報をデジタル値に変換するADコンバータと、
    前記ADコンバータにより変換された印字濃度の情報を保存するメモリと、
    前記メモリに保存された現在の印字濃度の情報と、過去に前記メモリに保存された複数の印字濃度の情報とを、を用いて比較判定用濃度を設定する演算部と、を備え、
    前記演算部は、
    前記比較判定用濃度を、前記メモリに保存された複数の前記印字濃度の平均値として、前記比較判定用濃度と、あらかじめ設定された判定基準濃度と、を比較し、前記比較判定用濃度が前記判定基準濃度より低い場合に、印字濃度の低下した旨の判定を行う、
    プリンタの印字濃度判定装置。
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