JP7081248B2 - ガイド機構およびガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法 - Google Patents

ガイド機構およびガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガイド機構およびガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法に関する。
室炉式コークス炉においては、炭化室と燃焼室とが炉団長方向(炉幅方向)に交互に配置され、炭化室と燃焼室の上部には炉頂部、下部には蓄熱室が配列されている。燃焼室と蓄熱室との間の部分は蛇腹部ともいわれる。蓄熱室の下部にはソールフリューが配置されている。通常、炭化室の寸法は、炉高4~7.5m余、炉幅350~550mm、炉長13~17m程度である。燃焼室は炉長方向に配列された燃焼室フリュー列からなる。炭化室と燃焼室との隔壁および燃焼室フリュー同士の隔壁、炉頂部、蛇腹部、蓄熱室、ソールフリューは、いずれも耐火物煉瓦の煉瓦積み構造で形成される。例えば、炭化室を64室有する室炉式コークス炉(以下単に「コークス炉」という。)においては、上記耐火物煉瓦を合計で200万個用いて構成されている。
既存のコークス炉は、現在、全国的に、20年~30年の稼働期間を経て老朽化してきており、新たなコークス炉を建設する必要が迫ってきている。
コークス炉の建設は、従来、築炉工が耐火物煉瓦を手積みすることで行っている。手積みによる建設では、耐火物煉瓦の一つ一つにコテでモルタルを塗り、これを積み上げるという作業を繰り返し行う必要がある。さらに、コークス炉に使用される耐火物煉瓦は、一つあたり十数kgの重さがあり、これを積み上げる作業は極めて重労働といえる。
また、コークス炉は、様々な形状、大きさの多種類の耐火物煉瓦を複雑に組み合わせる必要があり、据付精度については、±2mm以内に抑える必要がある。
コークス炉の耐火煉瓦を積み上げる方法として、上記のように現地で耐火物レンガを組み立てるのではなく、予め、築炉現場から離れた作業しやすい広い場所で、複数の耐火物煉瓦を所定の大きさまで積み上げてモルタルにより一体化した大ブロックとし、この大ブロックを築炉現場で組み込んでコークス炉を積み上げる、プレハブ工法が公知である(特許文献1~3)。
また、耐火物煉瓦を大ブロック化するのではなく、粒状の耐火物組成物に水を加えて混練し、型枠に流し込んで、乾燥させることで耐火物の大ブロックを形成する、プレキャスト工法も公知である(特許文献4)。
プレハブ工法、あるいは、プレキャスト工法は、一つあたりの耐火物のブロックが大ブロックになったことにより、築炉現場で積み上げるブロック数が減少し、狭い築炉現場での作業が短縮されるため、作業効率が良く、築炉期間が短くなるとされている。
特開2015-081300号公報 特開2016-223647号公報 特開2016-222758号公報 特開2016-210643号公報
プレハブ工法、プレキャスト工法であっても、なくとも、築炉現場で耐火物煉瓦等の煉瓦やブロック(以下代表して「ブロック」という。)を積み上げる際には、少なくとも一つあたり十数kgはあるブロックを所定の据付位置に精密に配置しなければならない。
特に、プレハブ工法、あるいは、プレキャスト工法のように、ブロック一つあたりの大きさと重さが大型化した場合、従来工法では、クレーンで数十mm程度浮かしたブロックを、作業者が手添えしながら下架し、最終的な位置の微調整はハンマリング(ハンマーでブロックを叩いて位置合わせする)等で実施する。
すなわち、所定の据付位置に配置するブロックを持ち上げて、ブロックを下ろすと同時に所定の据付位置に一度で正確に配置することは容易ではないため、一旦、ある程度所定の据付位置から誤差のある場所に下ろし、その後、正確に所定の据付位置に位置合わせする微調整により、精密にブロックを配置している。
しかし、1.手添えやハンマリング時の作業安全性の確保、2.ブロック下架完了までのクレーン占有時間が長い、等の課題があった。
本発明は、作業安全性を確保し、ブロックの据付精度を向上させ、少ない人手で築造期間を短縮できる、ガイド機構およびガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法を提供することを目的とする。
本発明の課題を解決するための要旨は以下のとおりである。
(1)ブロックを積み上げて建築物を建設する際のブロックの水平方向の位置を所定の位置に合わせるガイド機構であって、
前記ガイド機構は、
ブロックの水平方向の一方向の長さよりも長い長尺状の本体部と、
前記本体部の一端側に設けられた側板と、
ブロックの水平方向位置を調整することができるブロック据付位置調整手段とを
備えることを特徴とするガイド機構。
(2)前記ガイド機構は、前記側板が設けられた前記本体部の一端とは反対側の本体部の一端に設けられたクランプ装置と、
積み上げるブロックが滑り降りることによりある程度所定の位置に合わせることができる下方から上方に向けて斜めに開いたスロープを有することを特徴とする(1)に記載のガイド機構。
(3)前記スロープは、各々直行する方向にブロックの位置を合わせることができるように複数設けられていることを特徴とする(2)に記載のガイド機構。
(4)前記ブロック据付位置調整手段は、前記クランプ装置と同じ側の前記本体部の一端側に設けられ、前記側板側にブロックを押し込むことができるように設けられていることを特徴とする(2)又は(3)に記載のガイド機構。
(5)前記ブロック据付位置調整手段は、前記本体部の中央部に、前記本体部の長手方向と垂直方向に、ブロックを押し込むことができるように設けられていることを特徴とする(1)に記載のガイド機構。
(6)前記ブロック据付位置調整手段は、油圧ジャッキ、スクリュージャッキのいずれかまたは双方であることを特徴とする(1)~(5)のいずれか1つに記載のガイド機構。(7)前記ガイド機構は、(4)に記載されたガイド機構と、(5)に記載されたガイド機構を接続し、一体化し、前記本体部の長手方向および垂直方向にブロックを押し込めるものであることを特徴とするガイド機構。
(8)ブロックを積み上げて建築物を建設する際のブロックの据付位置合わせ方法において、
前記ブロックの水平方向の一方向の位置を、所定の位置範囲に合わせる(1)~(7)のいずれか1つに記載のガイド機構と、
前記一方向と直角方向の位置を、所定の位置範囲に合わせる(1)~(7)のいずれか1つに記載のガイド機構と、
前記ブロックの垂直方向の位置を所定の位置に合わせるスペーサを配置し、
前記ブロックを、前記スペーサの上に載置し、前記ブロック据付位置調整手段により、スペーサの上に配置された前記ブロックの前記水平方向の位置を調整する
ことを特徴とするガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法。
本発明により、ブロック建築物を築造するにあたり、安全性向上、作業性向上、作業負荷低減、築造期間短縮、工数減を実現することができる。
本発明のガイド機構をブロック上に配置した斜視図である。 (A)図1のD-D断面図である。(B)ガイド機構2aの内側方向から見た正面図である。 (A)図1のE-E断面図である。(B)ガイド機構2bの内側方向から見た正面図である。 (A)図1のF-F断面図である。(B)図1のF’-F’断面図である。
図1に、本発明のガイド機構を説明する図として、ガイド機構2a、2b、2cの三種類の態様を、ブロック1上に配置した斜視図を示す。
例として図1においては、ガイド機構2a、2b、2cの配置後、次に積み上げて、ガイド機構により後に据付位置を微調整するブロック1aを、破線で示した据付位置に配置する場合を示している。また、図1では、炉高方向Zに二つの孔を有するコークス炉を構築するためのブロック1を配置する場合を示している。なお、図1において、コークス炉でいえば、Xは、炉幅方向、Yは、炉長方向、Zは、炉高方向を示している。
本発明のガイド機構(2a、2b、2c)は、略外形直方体のブロック1の炉幅方向Xの一辺の長さよりも長い長尺状の本体部20と、本体部20の一端に設けられた側板22と、ブロック据付位置調整手段21とを備える。ガイド機構2a、2cは、さらに本体部20の端部にクランプ装置23を備える。この場合、クランプ装置23は、側板22が設けられた一端とは反対側の本体部20の一端に設ける。
本体部20は、長尺状の板状部材を断面L字状、T字状等に組み合わせたものを使用できる。また、強度を確保するためには、本体部20を構成する板状部材の厚さを厚くすることが好ましいが、厚くし過ぎると重量がかさみ、人手での運搬が難しくなる。
側板22は、本体部20の長手方向に板面が略垂直になるように設けられている。この側板22は、後述するブロック据付位置調整手段21やクランプ装置23から微調整するブロック1aに付加される力を微調整するブロック1aの反対側で受け止める役割を有する。
ブロック据付位置調整手段21は、本発明の最も重要な構成である。微調整するブロック1aをブロック1上のある程度所定の位置に配置したのち、ガイド機構2a、2b、2cに設けたブロック据付位置調整手段21により、微調整するブロック1aの据付位置を微調整することができる。ブロック据付位置調整手段21として、具体的には、油圧ジャッキ、スクリュージャッキを使用することができる。
ブロック据付位置調整手段21は、炉幅方向Xを微調整するガイド機構2a、2bでは、本体部20の一方の端部に、本体部20のもう一方の端部に設けた側板22と対向するように設けている。そのため、ブロック据付位置調整手段21は、側板22に向けて微調整するブロック1aを押し込んで据付位置を微調整できる。すなわち、最初に配置する際に、微調整するブロック1aの一方の面は、側板22に添わせ、ある程度据付位置に近い場所に導入し、その後、もう片方の面を、反対側に設けたブロック据付位置調整手段21で押し込んで、側板22に密着させることにより最終位置出しを行なう。
一方、ブロック据付位置調整手段21は、炉長方向Yに微調整するガイド機構2c(設置したガイド機構の本体部20と垂直方向の位置を微調整する)では、図1、図4に示したように、本体部20の中央部に、本体部20の長手方向と垂直方向に、微調整するブロック1aを押し込むことができるように、ブロック据付位置調整手段21が設けられている。
また、ガイド機構2a、2cにおいては、側板22を設けた側と反対側の本体部20に、クランプ装置23を設けている。すなわち、クランプ装置23は、側板22と、互いに対向する位置に設けられている(図1、図2(A)(B)、図4(A))。本体部20の両端に設けられたクランプ装置23と側板22でブロック1を挟み込むことにより、ガイド機構2a、2cをブロック1上に固定できる。
クランプ装置23は、ネジとハンドル等でクランプ装置23と側板22との距離をある程度自在に調節することができるから、一片の大きさがさまざまであるブロック1にガイド機構2a、2cを設置することができる。すなわち、クランプ装置23を設けることにより、ブロック1の形状、重量が単一ではない場合でも、ブロック1ごとのガイド機構の専用設計が不要となる。側板22とクランプ装置23により、ブロック1に固定できるように、ガイド機構2bにクランプ装置23を設けてもよい。
ガイド機構は、ガイド機構の設置位置と、微調整するブロック1aの据付位置との関係により、本体部20と、ブロック据付位置調整手段21の位置関係を決定する。逆にいえば、ガイド機構を設置する場所に応じて、適切なガイド機構2a、2b、2cを選択するする必要がある。
たとえば、図1に示したように、ガイド機構2a、2b、2cを設置し、破線で示した、据付位置に微調整するブロック1aを配置する場合を例に説明する。
図1において、ガイド機構2aを設置している場所は、これから配置して微調整するブロック1aと、同じ段に既に据え付けられたブロック1上の端である。
この場合、ガイド機構2aは、本体部20よりも下に、ブロック据付位置調整手段21を備える(図2(A)参照。)。そうでないと、ブロック据付位置調整手段21と、本体部20の他端に設けられた側板22により、炉幅方向Xの所定の場所まで微調整することができない。
一方、図1において、ガイド機構2bを設置している場所は、これから配置して微調整するブロック1aの、一段下に既に据え付けられたブロック1上の端である。
この場合、ガイド機構2bは、本体部20と同じ高さか、本体部20よりも上に、ブロック据付位置調整手段21を備える(図3(A)参照。)。そうでないと、ブロック据付位置調整手段21と、本体部20の他端に設けられた側板22により、炉幅方向Xの所定の場所まで微調整することができない。
また、図1において、ガイド機構2cを設置している場所は、ガイド機構2bが設置されたブロック1と同じ段の上であって、微調整するブロック1aに対してガイド機構2bの後方である。ガイド機構2cは、ガイド機構2bの本体部20を押し込むことにより、間接的に微調整するブロック1aを炉長方向Yに押し込んで微調整できる。
図1に示したように、ブロック1に孔が設けられている場合は、ガイド機構2cには、図1に図示したような反力受け24を設けることが好ましい。反力受け24は、ブロック据付位置調整手段21によって、微調整するブロック1aを押し込んで据付位置を微調整する際の反力を受けて、ガイド機構2cが反力により後退するのを防止する。図1、4に示した例では、反力受け24は、本体部20の中央部の下部に、本体部20の長手方向と垂直な方向に設けられている。この反力受け24が、ブロック1の孔に差し込まれ、ブロック1内の孔の壁によって、微調整の際にガイド機構2cが後退することを防止する。ブロック1に、孔がない、もしくは孔の強度が弱い(壁となる仕切りが薄い)という理由で、反力受け24が設けられない場合に関しては、コークス炉のバックステー(金物)にベルトを巻き付けたり、コンクリート壁にアンカーボルトを打ち込んだりして、ガイド機構2cの反力を受ける手段が別に必要となる。
さらに、図4(B)に示したように、ガイド機構2cには、ブロック据付位置調整手段21を設けた本体部20の対応する裏側に、本体部20を補強する補強リブ26を設けることが好ましい。補強リブ26を設けることにより、微調整の際に本体部20の変形を防止できる。補強リブ26は、本体部20から、反力受け24にかけて設けることが好ましい。補強リブ26についても、運搬の利便性を考慮し、重量が大きくなりすぎない程度の大きさと厚さで設けることが好ましい。
以上のように、本発明では、ブロック据付位置調整手段21を備えたガイド機構2a、2bにより炉幅方向X、ガイド機構2cにより炉長方向Yの据付位置を微調整できるため、ブロック1を配置する時の手添え作業、およびハンマリング作業を不要とした。特に、ブロック1の一つあたりの重さが、30kg以上、あるいは、200kg以上と大型化した場合に、人力でブロック1の据付位置を微調整する必要がなく、据付位置を±2mm以下の精度で調整することができるため、非常に有用である。
さらに、ガイド機構は、図2(B)、図3(B)のガイド機構2a、2bに示したように、微調整するブロック1aが滑り降りることにより、ある程度所定の位置に合わせることができる、下方から上方に向けて斜めに開いたスロープ25を設けることが好ましい。スロープ25は、板状部材により設けることが好ましい。
また、図2(B)においては、微調整するブロック1aが炉幅方向Xのみに滑り降りるスロープ25のみ設けられているが、図3(B)に示したように、炉長方向Yに滑り降りるスロープ25をさらに設けてもよい。あるいは、炉長方向Yのみに滑り降りるスロープ25を設けてもよい。
炉長方向Yに滑り降りるスロープ25は、図3(B)では、本体部20の長手方向に短く、幅が狭いが、より幅広く、本体部20の長手方向全体まで設けてもよい。このようなスロープ25を設けることにより、人手によらず、たとえば、据付精度の悪いクレーン等の重機により、直接配置しても、スロープ25により所定の据付位置近辺までガイドされ、微調整する距離を小さくすることができる。
本発明のガイド機構は、ガイド機構2bと、ガイド機構2cを連結して一体化し、炉幅方向X、炉長方向Yの双方に微調整するブロック1aを押し込むことを可能とし、両方向に微調整できるようにしてもよい。この場合、ガイド機構2bと、ガイド機構2cの相互間隔は、炉長方向Yに微調整するブロック据付位置調整手段21によって調整される。ガイド機構2cによってガイド機構2bの本体部20を押し込むことにより、間接的に微調整するブロック1aを押し込むことができる。
ガイド機構2bと、ガイド機構2cを連結する場合も、取扱いのしやすさをかんがみると、それぞれに分離可能とし、各々で運搬できるようにすることが好ましい。分離できるようにすることで、作業者2名程度で手軽に持ち運びできるためのガイド機構の軽量化(<20kg)が可能となる。
なお、水平方向の据付位置は、ガイド機構で行うが、垂直方向(炉高方向Z)の位置決めは、図1中に示したスペーサ3にて行う。スペーサ3については後述する。
本発明ガイド機構によるブロック1の据付位置合わせ方法、および、その後のブロック1の築造方法について図1を参照して説明する。
図1に示したように、ガイド機構2a、2b、2cと、スペーサ3を配置する。このガイド機構2a、2b、2cとスペーサ3の配置後、微調整するブロック1aを重機などにより所定位置に配置する。ここで、微調整するブロック1aを配置する前であれば、ガイド機構2a、2b、2cとスペーサ3を配置する順序については特に限定されない。
ガイド機構2a、2bは、微調整するブロック1aを上から下ろして積み上げる際に、水平方向、すなわち、炉幅方向Xおよび炉長方向Yを、スロープ25によりの所定の位置を合わせることができる。そして、ガイド機構2a、2bは、さらに、炉幅方向Xを精密に微調整することができる。一方、ガイド機構2cは、炉長方向Yを精密に微調整することができる。
ガイド機構2a、2b、2cを配置することにより、据付精度が±10mmと低い重機により、微調整するブロック1aを配置しても、炉幅方向Xおよび炉長方向Yについて、所定の位置に±2mmの据付精度で配置することができる。さらに、人手による精密な据付精度とするための再調整が必要ないので、微調整するブロック1aの下で人が作業する必要がなく、安全に微調整するブロック1aを配置できる。
スペーサ3は、垂直方向、すなわち、炉高方向Zの位置を所定の位置に合わせる。スペーサ3は、炉高方向Zの目地4の厚さを所定の厚さに調整する役目も有する。なお、ブロック1を配置後、モルタルで目地4を形成するが、スペーサ3は、目地4を形成した後も目地4の中に残留する。そのため、スペーサ3は、目地4を形成するモルタルと同じ材質となるように、モルタルを固めて製造することが好ましい。
ガイド機構2a、2cと、スペーサ3を配置したら、クランプ装置23でガイド機構2a、2cを固定し、スロープ25に従った位置に微調整するブロック1aを配置する。あとで微調整するので、この時点では、ガイド機構2a、2bによって決定されるこれから配置するブロック1の位置は、所定の据付位置からは、2mm以上のルーズにしておく。
微調整するブロック1aを配置したら、ガイド機構2a、2bに設けられたブロック据付位置調整手段21により矢印で示す炉幅方向Xに押し込み、据付位置を微調整する。また、ガイド機構2cに設けられたブロック据付位置調整手段21により矢印で示す炉長方向Yに押し込み、据付位置を微調整する。炉幅方向X、炉長方向Yへの押し込みは、どちらを先に行ってもよいし、ガイド機構2a、2b、2cに設けたブロック据付位置調整手段21をそれぞれ、任意の順序で任意の押し込み量で押し込んで、据付位置を微調整してもよい。
なお、ガイド機構2bにクランプ装置23を設け、微調整するブロック1aを下すまでガイド機構2bを固定する場合も考えられる。その場合は、ガイド機構2cにより炉長方向Yに微調整するブロック1aを押し込んで据え付け位置を微調整する際は、ガイド機構2bがスライドすることができるように、ガイド機構2bに設けたクランプ装置23は緩めておく。
微調整するブロック1aを所定の位置に配置し、据付位置を微調整したら、ガイド機構2a、2b、2cは取り除く。据付位置を微調整されたブロック1(微調整するブロック1a)は、スペーサ3の上に載置されており、ガイド機構2a、2b、2c上には載っていないので、微調整後にガイド機構2a、2b、2cを取り除くことができる。
ガイド機構2a、2b、2cを取り除いた後は、目地4を形成するために、モルタルを目地4に流し込んで建築物の築造を行うことができる。
このように、本発明によれば、ブロック1の据付位置を精密に合わせることができる。
以上のように、本発明により、人手によらず、ブロック1の据付位置を微調整できるので、作業を機械化し、安全性が向上し、築炉工等の作業員の労力を低減でき、据付精度も良好であるので、ブロック1を積み上げた建築物の建設を安価で安全に、短い工期で行うことができる。
1…ブロック、1a…微調整するブロック、2a、2b、2c…ガイド機構、20…本体部、21…ブロック据付位置調整手段、22…側板、23…クランプ装置、24…反力受け、25…スロープ、26…補強リブ、3…スペーサ、4…目地、X…炉幅方向、Y…炉長方向、Z…炉高方向

Claims (8)

  1. ブロックを積み上げて建築物を建設する際のブロックの水平方向の位置を所定の位置に合わせるガイド機構であって、
    前記ガイド機構は、
    ブロックの水平方向の一方向の長さよりも長い長尺状の本体部と、
    前記本体部の一端側に設けられた側板と、
    ブロックの水平方向位置を調整することができるブロック据付位置調整手段とを
    備えることを特徴とするガイド機構。
  2. 前記ガイド機構は、前記側板が設けられた前記本体部の一端とは反対側の本体部の一端に設けられたクランプ装置と、
    積み上げるブロックが滑り降りることによりある程度所定の位置に合わせることができる下方から上方に向けて斜めに開いたスロープを有することを特徴とする請求項1に記載のガイド機構。
  3. 前記スロープは、各々直行する方向にブロックの位置を合わせることができるように複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガイド機構。
  4. 前記ブロック据付位置調整手段は、前記クランプ装置と同じ側の前記本体部の一端側に設けられ、前記側板側にブロックを押し込むことができるように設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のガイド機構。
  5. 前記ブロック据付位置調整手段は、前記本体部の中央部に、前記本体部の長手方向と垂直方向に、ブロックを押し込むことができるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガイド機構。
  6. 前記ブロック据付位置調整手段は、油圧ジャッキ、スクリュージャッキのいずれかまたは双方であることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のガイド機構。
  7. 前記ガイド機構は、請求項4に記載されたガイド機構と、請求項5に記載されたガイド機構を接続し、前記本体部の長手方向および垂直方向にブロックを押し込めるものであることを特徴とするガイド機構。
  8. ブロックを積み上げて建築物を建設する際のブロックの据付位置合わせ方法において、
    前記ブロックの水平方向の一方向の位置を、所定の位置範囲に合わせる請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のガイド機構と、
    前記一方向と直角方向の位置を、所定の位置範囲に合わせる請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のガイド機構と、
    前記ブロックの垂直方向の位置を所定の位置に合わせるスペーサを配置し、
    前記ブロックを、前記スペーサの上に載置し、前記ブロック据付位置調整手段により、スペーサの上に配置された前記ブロックの前記水平方向の位置を調整する
    ことを特徴とするガイド機構によるブロックの据付位置合わせ方法。
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