JP7080960B1 - マンコンベアの運転制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】管理者の介在を必要とせず、雨の状態と浸水の状態に応じて運転を制御する。【解決手段】マンコンベアの運転制御システムは、降雨センサ41と、浸水センサ42と、制御手段とを備える。上記降雨センサ41は、制御対象となるマンコンベアの近くに設置される。上記浸水センサ42は、上記マンコンベアの機械室13a内に設置される。上記制御手段は、上記降雨センサ41から出力される降雨量を示す第1の信号と、上記浸水センサ42から出力される上記機械室13a内の浸水量を示す第2の信号とに基づいて、上記マンコンベアの運転を制御する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、例えばエスカレータ、動く歩道などのマンコンベアの運転制御システムに関する。
エスカレータや動く歩道などのマンコンベア(乗客コンベア)は、チェーンにより無端状に連結された多数の踏段(ステップ)を備える。これらの踏段をトラス内部に配設された案内レールに沿ってモータ駆動により循環移動させることで、踏段に搭乗した乗客を一方の乗降口から他方の乗降口へと搬送する。
この種のマンコンベアは構造上隙間が多いため、屋外に設置する場合には一般的な雨対策がなされており、小雨程度であれば、運転上に大きな支障はない。しかし、大雨の場合には機械室内が浸水して、機械的・電気的なトラブルなどが発生する可能性がある。また、雨で踏段が滑りやすくなり、利用者が転倒する危険もある。通常、管理者が降雨状態を判断して、運転を停止するなどして対策している。
特開2008-308268号公報
近年、大気の不安定な状態により、突発的な集中豪雨が発生することがある。突発的な集中豪雨が発生した場合には、短時間で機械室が浸水することがあるため、すぐに運転を停止する必要があるが、管理者の判断が間に合わないことも多い。
本発明が解決しようとする課題は、管理者の介在を必要とせず、雨の状態と浸水の状態に応じて運転を制御することのできるマンコンベアの運転制御システムを提供することである。
一実施形態に係るマンコンベアの運転制御システムは、降雨センサと、浸水センサと、制御手段とを備える。上記降雨センサは、制御対象となるマンコンベアの近くに設置される。上記浸水センサは、上記マンコンベアの機械室内に設置される。上記制御手段は、上記降雨センサから出力される降雨量を示す第1の信号と、上記浸水センサから出力される上記機械室内の浸水量を示す第2の信号とに基づいて、上記マンコンベアの運転を制御する。
上記構成のマンコンベアの運転制御システムにおいて、上記制御手段は、上記浸水センサによって上記機械室内の浸水が検知されていない状態で、上記降雨センサによって一定の降雨量が検知された場合に、上記マンコンベアの運転速度を通常速度よりも下げて運転を継続し、上記一定以上の降雨量が検知された場合に、上記マンコンベアの運転を停止することを特徴とする。
図1は第1の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。 図2は上記エスカレータの踏段の構成を示す斜視図である。 図3は第1の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの処理動作を示すフローチャートである。 図4は第2の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。 図5は第2の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの処理動作を示すフローチャートである。 図6は変形例1としてのエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。 図7は上記変形例1の処理動作を説明するためのフローチャートである。 図8は変形例2としてのエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、以下では乗客コンベアとして代表的なエスカレータを例にして説明する。各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は第1の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。図中の10はエスカレータ全体を示す。
エスカレータ10は、例えば建物の上階と下階との間に傾斜して設置され、利用者を踏段(ステップ)11に乗せて、上昇方向または下降方向に運ぶ。上階の乗降口には、乗降板12が配設され、乗降板12の下に上部機械室12aが設けられている。同様に、下階の乗降口に乗降板13が配設され、乗降板13の下に下部機械室13aが設けられている。下部機械室13aには排水設備32が備えられており、下部機械室13aが浸水した場合に排水される仕組みになっている。
各踏段11は、図2に示す無端状の連結チェーン14a,14bによって連結されている。トラス15の内部には、上部スプロケット16と下部スプロケット17が配置されており、これらの間に連結チェーン14が巻き掛けられている。
上部スプロケット16と下部スプロケット17のいずれか一方(この例では上部スプロケット16)には、モータや減速機などを有する駆動装置18が連結されている。この駆動装置18の駆動により、スプロケット16,17が回転し、連結チェーン14を介して複数の踏段11が案内レール30,31にガイドされながら上階の乗降口と下階の乗降口との間を循環移動する。
トラス15の上部には、各踏段11の両側面と対向するように、図示せぬ一対のスカートガードが踏段11の移動方向に沿って設置されている。この一対のスカートガード上にそれぞれ欄干19が立設されている。欄干19の周囲にはベルト状のハンドレール20が装着されている。ハンドレール20は、踏段11に搭乗している乗客が把持する手摺であり、踏段11の移動と同期して周回する。
図2はエスカレータ10の踏段11の構成を示す斜視図である。
踏段11は、略扇形の側面形状を有するブラケット21と、ブラケット21の上部に設けられた踏板22と、ブラケット21の弧形状に沿って配置されたライザ23とを備える。
ブラケット21の先端部にはシャフト取付け部24が形成されており、そこに踏段連結シャフト25が回転自在に取り付けられる。踏段連結シャフト25は、踏段11の移動方向に沿って所定の間隔で水平方向に配設されている。この踏段連結シャフト25は、左右の連結チェーン14a,14bに係合しており、その両端部に左右一対の車輪(以下、前輪と称す)26a,26bが設けられている。また、ブラケット21のライザ23の下端部の両側には左右一対の車輪(以下、後輪と称す)27a,27bが設けられている。
踏段11の左右両側には走行経路に沿って一対の案内レール30,31が配設され、トラス15内にボルト等で固定されている。案内レール30は踏段11の前側に設けられた前輪26を支持し、案内レール31は踏段11の後側に設けられた後輪27を支持している。
このような構成において、エスカレータ10が屋根のない屋外に設置されている場合を想定して、降雨時の運転制御について説明する。
本実施形態における運転制御システムは、制御装置40と、降雨センサ41と、浸水センサ42とを備える。制御装置40は、上部機械室12aに設置されている。制御装置40は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータからなり、エスカレータ10の運転制御を行う。
降雨センサ41は、エスカレータ10の近くに設置されている。降雨センサ41は、短時間当たりの降雨量を測定し、その測定結果として得られた降雨量を示す第1の信号S1を制御装置40に出力する。なお、降雨量の測定方法としては、例えばセンサ面の電極に水分が付着したときの抵抗値の変化によって測定する方法などがある。
浸水センサ42は、エスカレータ10の下部機械室13aの所定の高い位置h1に設置されている。浸水センサ42は、下部機械室13aが高さ位置h1まで浸水したときに、一定の浸水状態にあることを示す第2の信号S2を制御装置40に出力する。なお、浸水の検知方法としては、例えば電極式や超音波式などの各種方法があるが、本発明は特にこれらの方法に限定されるものではない。
上記高さ位置h1は、踏段11の移動経路の帰路(下側)を下向きで移動中の踏段11が浸水で濡れる位置に設定されている。図2に示したように、踏段11の下部には連結チェーン14a,14bなどの部品が設けられており、これらの部品が水で濡れると、油が落ちて運転に支障が出る。したがって、上記高さ位置h1まで浸水したときには、エスカレータ10の運転を止めて、排水後に保守員が下部機械室13aに入って点検を行う必要がある。
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
図3は第1の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである制御装置40が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。他のフローチャートで示される処理についても同様であり、コンピュータである制御装置40が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
制御装置40は、降雨センサ41と浸水センサ42を通じて、エスカレータ10の設置近辺の降雨状態と下部機械室13aの浸水状態を常時監視している。
いま、降雨センサ41によって一定の雨が検知されたとする。「一定の雨」とは、例えば気象庁が発表している雨の強さの分類で「やや強い雨」に相当する。具体的には、「やや強い雨」は10~20mm/時であり、本実施形態における「一定の雨」とは、少なくとも10mm/時程度である。なお、降雨センサ41の測定範囲は、例えば0~600mm/時である。
降雨センサ41によって一定の雨が検知された場合、つまり、降雨センサ41から「一定の雨」に相当する降雨量を示す第1の信号S1が出力されると(ステップS11のYes)、制御装置40は、利用者の安全を考慮して、エスカレータ10の運転速度を通常速度よりも下げる(ステップS12)。
「エスカレータ10の運転速度」とは、踏段11の移動速度のことである。「通常速度よりも下げる」とは、例えば通常速度の半分程度に切り替えることである。具体的には、例えば通常速度が10mm/minとした場合、5mm/minに切り替えることである。一定の雨が降っている場合には、踏段11が雨で滑りやすくなるので、エスカレータ10の運転速度を下げることで、利用者の転倒を防ぐことができる。
その後、雨が強くなり、降雨センサ41によって一定以上の雨が検知されとする。つまり、降雨センサ41から10mm/時を超える降雨量を示す第1の信号S1が出力されると(ステップS13のYes)、制御装置40は、エスカレータ10の運転を停止する(ステップS14)。この場合、利用者が踏段11に乗っている可能性もあるので、急停止するのではなく、徐々に運転を停止することが好ましい。
一定以上の雨のときに運転停止するのは、下部機械室13aの浸水によって、エスカレータ10の運転に支障を来すためである。特に、局地的な集中豪雨が発生した場合、下部機械室13aが短時間で浸水するため、早めの運転停止が求められる。通常、管理者が降雨状態を判断して運転停止していたが、それでは間に合わないことがある。本システムでは、降雨センサ41を利用することで、降雨状態に応じて早めの運転停止が可能である。
エスカレータ10を運転停止したとき、制御装置40は、その旨を所定の場所に発報する(ステップS15)。「所定の場所」とは、管理者などが常駐している建物内の監視室や、遠隔地に存在する監視センタなどである。監視センタは、図示せぬ通信ネットワークを介してエスカレータ10の運転状態を遠隔監視している。また、「所定の場所」として、エスカレータ10を定期点検している保守員の端末装置などを含めても良い。
一方、降雨センサ41によって一定の雨が検知されていない場合であっても(ステップS11のNo)、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知された場合には(ステップS16のYes)、制御装置40は、エスカレータ10の運転を停止する(ステップS17)。降雨センサ41によって一定以上の雨が検知されていない場合も同様であり(ステップS13のNo)、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知された場合には(ステップS16のYes)、制御装置40は、エスカレータ10の運転を停止する(ステップS17)。
単位時間当たりの降雨量は少なくても、エスカレータ10の周辺から水が流れ出して、エスカレータ10の下部機械室13aに入り込むことがある。このため、浸水センサ42が一定以上の浸水を検知した場合には、エスカレータ10の運転を停止する必要がある。「一定以上の浸水」とは、図1に示した高さ位置h1以上の浸水量のことである。浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知されていると、浸水センサ42から第2の信号S2が制御装置40に出力される。制御装置40は、この第2の信号S2を受けて、エスカレータ10の運転を禁止する旨を所定の場所に発報する(ステップS18)。
浸水センサ42から第2の信号S2が出力されている間、上記発報が継続している。したがって、保守員が現場に行って下部機械室13aの中を確認しなくても、上記発報によって、まだ浸水状態にあることを把握できる。また、排水設備32による排水が進み、浸水量が高さ位置h1よりも下がると、第2の信号S2がOFFして上記発報も停止する。このとき、保守員が現場に行けば、下部機械室13aに入って点検することができ、エスカレータ10の運転を早めに再開できる。
また、浸水センサ42によって一定の浸水が検知されていない場合には(ステップS16のNo)、制御装置40は、エスカレータ10の運転を継続する(ステップS19)。この場合、上記ステップS11で降雨センサ41によって一定の雨が検知されていれば、通常の運転速度よりも下げた速度で運転が継続される。その後、雨が止むなどして、降雨センサ41によって一定の雨が検知されない状態になると、エスカレータ10の運転速度が通常の運転速度に戻される。ただし、踏段11がまだ濡れている可能性があるため、所定時間経過した後に通常の運転速度に戻すことが好ましい。
このように第1の実施形態によれば、降雨センサ41と浸水センサ42を用いて、降雨状態と浸水状態に応じてエスカレータ10の運転を効率的に制御することができる。この場合、一定の雨が降っている場合には、低速運転に切り替えることで利用者の安全を確保でき、一定以上の雨になった場合に直ちに運転停止しておくことで、局地的な集中豪雨に備えることができる。また、一定の雨が降っていなくとも、一定の浸水が検知されれば、運転停止しておくことで、周辺から流れてきた水の影響など、他の要因による浸水に対しても対処できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、エスカレータ10の運転停止後、保守員が現場に行って運転を再開していたが、第2の実施形態では、下部機械室13aの排水状態に応じて自動的に運転を再開する構成としたものである。
図4は第2の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの概略構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略するものとする。
第2の実施形態では、エスカレータ10の下部機械室13aに浸水センサ42とは別の浸水センサ43が設置されている。浸水センサ43は、下部機械室13aの排水状態をチェックするためのもので、下部機械室13aの底面近くの高さ位置h2に設置される(h1>h2)。浸水センサ43は、浸水が高さ位置h2まできたときに第3の信号S3を制御装置40に出力する。エスカレータ10の運転停止後に、制御装置40は、この浸水センサ43から出力される第3の信号S3に基づいて下部機械室13aの排水状態を判断し、エスカレータ10の運転を再開する。
図5は第2の実施形態におけるエスカレータの運転制御システムの処理動作を示すフローチャートである。
図中のステップS21~S29までの処理は、上記第1の実施形態における図4のステップS11~S19までの処理と同様である。すなわち、降雨センサ41によって一定の雨が検知された場合に低速運転に切り替えられ、一定以上の雨が検知され場合に運転停止となる。また、一定の雨が検知されていなくても、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知され場合には運転停止となる。
ここで、第2の実施形態では、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知されて運転停止となったときに、制御装置40は、浸水センサ43から出力される第3の信号S3に基づいて、下部機械室13aの排水状態を判断することが特徴である。
すなわち、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知されている場合、その浸水センサ42の下に設置されている浸水センサ43も浸水を検知している(第3の信号S3:ON)。その後、例えば雨が止み、下部機械室13aの排水設備32による排水が進んで、浸水量が高さ位置h2よりも下がると、第3の信号S3がOFFする。第3の信号S3がOFFしたとき(ステップS30のYes)、制御装置40は、運転可能な状態まで排水されたものと判断し、エスカレータ10の運転を再開する(ステップS31)。
ただし、保守員の点検なしに、運転を再開することになるので、運転速度を通常速度よりも下げた仮復旧モードで運転再開することが好ましい。制御装置40は、運転再開した旨を所定の場所に発報する(ステップS32)。この発報を受けて、保守員は現場に行き、下部機械室13aを点検した後、通常運転モードに戻す操作を行う。
このように第2の実施形態によれば、浸水による運転停止後に、排水が進んで浸水量が運転可能な位置まで下がれば、保守員を待たずに、早めに運転を再開することができる。
(変形例1)
上記第1の実施形態において、エスカレータ10の運転を低速あるいは停止する場合に、利用者にその旨を通知するようにしても良い。具体的には、図6に示すように、例えば上階の乗降口と下階の乗降口の近くに音声出力装置(スピーカ)44a,44bを通知手段として設置しておく。そして、図7に示すように、降雨センサ41によって一定の雨が検知されたときに(ステップS11のYes)、制御装置40は、音声出力装置44a,44bを通じて運転速度を低速にする旨を音声アナウンスしてから低速に切り替える(ステップS12a,S12)。
降雨センサ41によって一定以上の雨が検知されたときも同様であり、制御装置40は、運転を停止する旨を音声アナウンスしてから運転停止する(ステップS14a,S14)。また、浸水センサ42によって一定以上の浸水が検知されたときも、制御装置40は、運転を停止する旨を音声アナウンスしてから運転停止する(ステップS17a,S17)。このように、音声アナウンスしてから運転速度を変更あるいは運転停止することで、利用者に注意を促して、転倒などを防ぐことができる。
なお、上記第2の実施形態において、図5のステップS31で運転を再開するときに、その旨を音声アナウンスすることでも良い。
(2)変形例2
図8に示すように、降雨センサ41に無線装置45を設け、降雨量を示す第1の信号S1を無線により制御装置40に送信する構成としても良い。このように、降雨センサ41に無線機能を持たせれば、降雨センサ41の設置場所の制約がなくなり、降雨量を正確に計測できる適切な場所でセンシングすることができる。なお、図8の例では、降雨センサ41と無線装置45とが独立した構成を示したが、降雨センサ41と無線装置45とを一体化させた無線機能付きの降雨センサを用いることでも良い。
また、本発明は、屋根のない屋外型のエスカレータに限らず、屋根はあっても、雨が入り込む準屋外型のエスカレータなどでも適用可能である。さらに、エスカレータに限らず、動く歩道などを含む乗客コンベアのすべてに適用可能であり、雨の影響を受けやすい構造の乗客コンベアであれば、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、管理者の介在を必要とせず、雨の状態と浸水の状態に応じて運転を制御することのできるマンコンベアの運転制御システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…エスカレータ、11…踏段、12,13…乗降板、12a,13a…機械室、14a,14b…連結チェーン、15…トラス、16,17…スプロケット、18…駆動装置、19…欄干、20…ハンドレール、21…ブラケット、22…踏板、23…ライザ、24…シャフト取付け部、25…踏段連結シャフト、26a,26b…前輪、27a,27b…後輪、30,31…案内レール、40…制御装置、41…降雨センサ、42,43…浸水センサ、44a,44b…音声出力装置、45…無線装置。

Claims (8)

  1. 制御対象となるマンコンベアの近くに設置された降雨センサと、
    上記マンコンベアの機械室内に設置された浸水センサと、
    上記降雨センサから出力される降雨量を示す第1の信号と、上記浸水センサから出力される上記機械室内の浸水量を示す第2の信号とに基づいて、上記マンコンベアの運転を制御する制御手段とを具備し
    上記制御手段は、
    上記浸水センサによって上記機械室内の浸水が検知されていない状態で、上記降雨センサによって一定の降雨量が検知された場合に、上記マンコンベアの運転速度を通常速度よりも下げて運転を継続し、上記一定以上の降雨量が検知された場合に、上記マンコンベアの運転を停止することを特徴とするマンコンベアの運転制御システム。
  2. 上記制御手段は、
    上記一定以上の降雨量によって上記マンコンベアの運転を停止したことを所定の場所に発報することを特徴とする請求項記載のマンコンベアの運転制御システム。
  3. 上記制御手段は、
    上記浸水センサによって上記機械室内の浸水が検知された場合には、上記降雨センサによって上記一定の降雨量が検知されていない場合であっても、上記マンコンベアの運転を停止することを特徴とする請求項1記載のマンコンベアの運転制御システム。
  4. 上記制御手段は、
    上記浸水センサによって上記機械室内の浸水が検知されている間、上記マンコンベアの運転を禁止する旨を所定の場所に発報することを特徴とする請求項記載のマンコンベアの運転制御システム。
  5. 制御対象となるマンコンベアの近くに設置された降雨センサと、
    上記マンコンベアの機械室内に設置された第1の浸水センサと、
    上記機械室内の上記第1の浸水センサよりも低い位置に設置された第2の浸水センサと、
    上記降雨センサから出力される降雨量を示す第1の信号と、上記第1の浸水センサから出力される上記機械室内の浸水量を示す第2の信号とに基づいて、上記マンコンベアの運転を制御する制御手段とを具備し
    上記制御手段は、
    上記第1の浸水センサによって上記機械室内の浸水が検知された場合には、上記降雨センサによって一定の降雨量が検知されていない場合であっても、上記マンコンベアの運転を停止し、
    上記第2の浸水センサから出力される上記機械室内の浸水量を示す第3の信号に基づいて、上記機械室内の排水状態を判断し、予め設定された位置までの排水が確認された時点で上記マンコンベアの運転を再開し、その旨を所定の場所に発報することを特徴とするマンコンベアの運転制御システム。
  6. 上記制御手段は、
    上記マンコンベアの運転速度を通常速度よりも下げた仮復旧モードで運転再開することを特徴とする請求項記載のマンコンベアの運転制御システム。
  7. 上記マンコンベアの運転速度が変更されたとき、あるいは、運転が停止したことを通知する通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマンコンベアの運転制御システム。
  8. 上記降雨センサは、無線通信により上記制御手段に上記第1の信号を送信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマンコンベアの運転制御システム。
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