JP7080476B2 - 草刈装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、走行する機体に対して陰になる部分は、一方向から一度通過しただけでは物理的に幹の全周囲の草刈が不可能である。また、自走型乗用草刈機が走行できる路面が片面側に限定された場合は、機体に対して陰になる部分の草刈作業はできない問題がある。
しかしながら、標識等の柱の周囲以外の草を刈る場合、刈刃部の間で草の刈残しが発生する問題がある。
特許文献3記載の「草刈り装置」は、二つの柄7、9が一定角度で固定される。そのため、特許文献3のFig.1の状態で、障害物6が無いまま進行方向に進行した場合、刃部13及び15の上側の接線と、刃部17の下側の空間には、刃部が無い状態になる。
更に、特許文献3の草刈装置は、符号11と符号19の2つの支点が設けられ、必要とされる。
特許文献3は、障害物6を受ける凹部10が前方に位置する障害物6を予め受け入れるように開放されている。
基部材と、
基部材に設けられた鉛直方向の旋回軸と、
該旋回軸を軸として水平方向に旋回可能に設け、第1刈刃部を下部に有する第1アームと、
前記旋回軸を軸として水平方向に旋回可能に設け、第2刈刃部を下部に有する第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームに設け前記第1アーム及び前記第2アームの作動を規制する旋回規制手段と、
前記第1アームの回転軸と前記第1刈刃部の間に前記第1刈刃部に連続して隣接させて設けて、前記旋回軸と前記第1アームの先端側の前記第1刈刃部を結んだ線分より後方側に位置して障害物を受け止める当接部と、
前記基部材に設け、前記第1アームを旋回駆動するための動作手段と、
前記第1アーム及び前記第2アームに設け、前記第2アームを前記第1アームに寄せるための弾性体と、
前記第1アームの前方外周に沿って設け、前記障害物が接触すると、動作手段を作動させ、前記第1アームを前記障害物の周囲で回転動作をさせるセンサーアームと、
を備えたことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
前記動作手段は、前記動作手段を作動させるスイッチと、伸縮するロッドと、
を有し、
前記センサーアームは、前記障害物が接触すると、スイッチオン状態として前記動作手段を作動させ、前記動作手段の前記ロッドを伸縮させ、前記第1アームを前記障害物の周囲で回転動作をさせて、前記障害物へのアーム衝突による損傷を防ぐ、
ことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
前記基部材、前記第1アーム、前記動作手段をそれぞれ連結するように設け、前記動作手段の動作を前記第1アームに伝動する第1リンク部材及び第2リンク部材と、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
前記第2アームの先端部に設け、進行方向に対して後方で前記第1アーム側に傾斜させて障害物を前記当接部に誘導するための案内部と、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
前記第1アーム及び前記第2アームの後方で、刈刃の高さを一定に保つために回転軸を進行方向と直交する向きで水平に設けたローラと、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
前記第1アーム及び前記第2アームは、複数の部材を介して走行機体に装着し、該走行機体の前方又は後方又は側方に位置して作業する、
ことを特徴とする草刈装置、
を、提供する。
第1アームに設けられた刈刃と、第2アームに設けられた刈刃は、進行方向から見たそれぞれの刃部の回転径が重合している状態である場合は、複数ある刃部の間で刈残しが発生しない。
Aは、草刈装置である。Bは、走行機体である。Cは、草刈装置取付け用アームである。草刈装置Aは、1又は複数の草刈装置取付け用アームCにより、走行機体Bに取り付けられる。
基部材11は、草刈装置Aに設ける。第1アーム21、第2アーム31は、それぞれ基部材11に設ける。
第1アーム21、第2アーム31は、それぞれ略板状体からなる。12は、旋回軸である。旋回軸12は、基部材11に設けた鉛直方向の軸からなる。
25、36は、モータ基部である。モータ基部25は、第1アーム21の裏面に取り付ける。モータ基部36は、第2アーム31の裏面に取り付ける。
14は、動作手段である。動作手段14は、この実施例では油圧シリンダからなる。動作手段14は、基部材11中央部に取り付ける。141は、動作手段14先端に設けるロッドである。ロッド141は、油圧シリンダにより伸縮する。動作手段14は、第1アーム21を旋回駆動する。
第1リンク部材15は、円弧状からなり、一端は動作手段14の先端に取り付け、他端は、第1アーム21の旋回軸12付近に取り付ける。
第2リンク部材16は、第1リンク部材15より半径の小さい円弧状からなる。第2リンク部材16の一端は、第1リンク部材15の中間部に取り付け、他端は、第1アーム21に取り付ける。
第1リンク部材15、第2リンク部材16は、基部材11、第1アーム21、動作手段14をそれぞれ連結し、動作手段14の動作を第1アーム21に伝動する。
第1リンク部材15、第2リンク部材16に連結するため、第1アーム21の旋回駆動に連動させて、第2アーム31も旋回する。第1アーム21が後方に向けて回転すると、第2アーム31も連動して後方に向けて旋回する。
22は、旋回規制手段ガイドである。旋回規制手段ガイド22は、第1アーム21に設ける。旋回規制手段ガイド22は、旋回軸12を中心とする円弧状からなる。
23は、当接部である。当接部23は、第1アーム21の旋回軸12と作業部である第1刈刃部24との間に設ける。当接部23は、旋回軸12と第1アーム21の先端側の作業部である第1刈刃部24を結んだ図4に図示する線分FGより後方側に位置して障害物Wを受け止めるように、凹状に設ける。
第1アーム案内部26は、進行方向に対して後方で第2アーム31側に傾斜させて障害物Wを前記当接部23に誘導するため、障害物Wを案内するような円弧状あるいは曲線形状からなる。
32は、旋回規制突起である。旋回規制突起32は、第2アーム31表面から突設して設ける。旋回規制突起32は、第1アーム21に設けた旋回規制手段である旋回規制手段ガイド22に、嵌め込み、第1アーム21及び第2アーム31の作動を規制する。旋回規制手段ガイド22と旋回規制突起32で、旋回規制手段を構成する。
旋回軸12および第1アーム21の端部側の作業部である第1刈刃部24を結んだ図4に図示する線分FG、旋回軸12および第2アーム31の端部側の作業部である第3刈刃部35を結んだ図4に図示する線分で挟まれた角度Θは鋭角である。角度は30乃至70度が望ましい。より好適な角度は50乃至60度が望ましい。
第1アーム21と第2アーム31との開口角度は鋭角であるので、草刈装置Aの作業域が不必要に広がることがなく、円滑に草刈作業を行うことができる。
第2アーム案内部33は、進行方向に対して後方で前記第1アーム21側に傾斜させて障害物Wを当接部23に誘導する。
第1アーム21と第2アーム31は取り付け端である旋回軸12で重ねて取り付けている。そのため、第1アーム21に取り付けた第1アーム案内部26と、第2アームに取り付けた第2アーム案内部33は図5、図7に図示するように、上下に配置させている。
図4及び図5に図示するように、進行方向から見た第1刈刃部24、第2刈刃部34、第3刈刃部35に設けたそれぞれの刈刃241、刈刃341、刈刃351の回転径は互いに重合していて水平方向に回転する。
油圧モータ342及び油圧モータ352は、第2アーム31の裏面に取り付けたモータ基部36に、第2刈刃部34、第3刈刃部35の中心にそれぞれに設ける。
油圧モータ242、油圧モータ342、油圧モータ352は、第1刈刃部24、第2刈刃部34、第3刈刃部35にそれぞれに設けた、刈刃241、刈刃341、刈刃351を回転する。
弾性体41はオイルダンパー、スプリングダンパー、エアダンパーからなる。411は弾性体シリンダである。弾性体シリンダ411は、弾性体41を常時伸長する方向に付勢されている。
弾性体41は、第2アーム31を第1アーム21と連動するための作用を有する。弾性体41は回動軸12の後方側に配置する。
センサーアーム51に障害物Wが接触すると、センサーアーム51が後方に回動する。すると、センサーアーム51後方に設置しているスイッチ52を押し、スイッチオン状態とする。
センサーアーム51は、この実施例では、第1アーム21の前方外周に沿って設けたが、第2アーム31の前方外周に沿っても併せて設けて、同様の作用を行っても良い。
動作手段14のロッド141の伸縮によって、第1アーム21ひいては第2アーム31を障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
センサーアーム51は障害物Wに対して装置側が能動的に旋回する為の感知機構となる。
草刈装置Aは、図1に図示するように、複数の草刈装置取付け用アームCを介して走行機体Bの側方に位置させて装着する場合、あるいは、図2に図示するように、左右に移動可能な草刈装置取付け用アームCを介して走行機体Bの後方及び側方に位置させて装着する場合、あるいは、図3に図示するように、左右に移動可能な草刈装置取付け用アームを介して走行機体の後方及び側方に位置させて装着する場合の選択が可能である。
草刈装置Aは、草刈装置取付け用アームCにより進行方向に向けられる。
弾性体41は、第2アーム31を第1アーム21に寄せる方向に付勢しているため、第1アーム21と第2アーム31とは近接され、両者間は閉鎖されている。
旋回規制突起32は、旋回規制手段ガイド22に沿って進行方向側に移動しており、旋回規制手段ガイド22の進行方向側端部まで、移動して、旋回規制突起32と旋回規制手段ガイド22は係止している。
第1アーム21と第2アーム31との開口角度は鋭角となるので、草刈装置Aの作業域が不必要に広がることがなく、円滑に草刈作業を行うことができる。
センサーアーム51は、障害物Wに接触しておらず、障害物Wを感知していない。
第1アーム21、第2アーム31、センサーアーム51は、このような状態をとって、走行機体Bは、草刈装置Aを移動する。
弾性体41は、第2アーム31を第1アーム21に寄せる作用を有するため、第1アーム21と第2アーム31の先端は、近接したままで、すんなりとそのまま第1アーム21と第2アーム31の間に障害物Wが入りこみ難い。
障害物Wが第2アーム案内部33に当接するとともに、障害物Wがセンサーアーム51に接触して感知し、センサーアーム51が後方に回動する。センサーアーム51後方に設置しているスイッチ52を押し、スイッチオン状態とする。
障害物Wが第1アーム21と第2アーム31の間に入り込むと、図14二転鎖線に示す状態から実線で図示するように、第2アームは、旋回軸12を旋回中心として第1アーム21から離れる方向に旋回する。
動作手段14のロッド141の伸長によって、第1アーム21ひいては第1リンク部材15、第2リンク部材16により第1アーム21に連結する第2アーム31を障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
第2アーム31表面から突設して設ける旋回規制突起32は、第1アーム21に設けた旋回規制手段ガイド22に沿って、旋回規制手段ガイド22先端側から中央側への移動状態を維持する。
第2アーム31は、第1リンク部材15、第2リンク部材16により旋回駆動可能となった第1アーム21に連結するので、第1アーム21に連動して旋回する。また、第2アーム31は、第1アーム21とは別に旋回規制手段の許容する範囲内で旋回自在であるが、弾性体41により第1アーム21側に付勢されているので、障害物Wを挟みながら旋回する。
すると、障害物Wに接触した草刈装置Aの第1アーム21及び第2アーム31の先端部は、後方側を向く。
弾性体41の弾性体シリンダ411は縮んだ状態からやや伸び、第2アーム31表面から突設して設ける旋回規制突起32は、第1アーム21に設けた旋回規制手段ガイド22に沿って、旋回規制手段ガイド22中央側から先端側へ移動する。
障害物Wが、第1アーム21及び第2アーム31間から離脱すると、弾性体41の第2アーム31を第1アーム21に寄せる作用により、弾性体41の弾性体シリンダ411は縮伸張する。すると、第2アーム31表面から突設して設ける旋回規制突起32は、第1アーム21に設けた旋回規制手段ガイド22に沿って、旋回規制手段ガイド22中央側から先端側へ移動し、第1アーム21及び第2アーム31は近接する。
この状態では、図12に図示するように、動作手段14は、図16同様ロッド141が伸びている。
センサーアーム51で障害物Wを感知しなくなると、動作手段14の作動スイッチ52はオフ状態をとる。スイッチ52がオフ状態をとると、動作手段14のロッド141が縮まる。すると、第1アーム21は元の位置に復帰する。
第2アーム31は、第1リンク部材15、第2リンク部材16により第1アーム21に連結するので、弾性体41の弾性力で、旋回規制突起32、旋回規制ガイド22の範囲で第1アーム21の移動にともない、第1アーム21に付随して第2アーム21も移動する。
第1アームに設けられた刈刃と、第2アームに設けられた第1刈刃部24、第2刈刃部34、第3刈刃部35にそれぞれに設けた、刈刃241、刈刃341、刈刃351は、進行方向から見たそれぞれの刃部の回転径が重合している状態である。
第1アーム21の刈刃を第1刈刃部24、第2アーム31の刈刃の前方側を第2刈刃部34、後方側を第3刈刃部35とすると、前方側面から見た刈刃部の位置は、第3刈刃部35と第1刈刃部24に挟まれるように第2刈刃部34が位置する。
そのため、複数ある刃部241、341、352の間で刈残しが発生しない。この点、特許文献3記載発明と異なる。
本願発明では、ロッド141の伸縮に合わせて第1リンク部材15、第2リンク部材16を介し、第1アーム21を旋回させる。
第2アーム31は、あくまで第1アーム21に付随して弾性体41によって緩衝しながら旋回する。
動作手段14のロッド141の伸縮によって、第1アーム21ひいては第2アーム31を障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
12 旋回軸
13 ローラ
14 動作手段
21 第1アーム
22 旋回規制手段ガイド(旋回規制手段)
23 当接部
24 第1刈刃部
26 第1アーム案内部
31 第2アーム
32 旋回規制突起(旋回規制手段)
33 第2アーム案内部
34 第2刈刃部
35 第3刈刃部
41 弾性体
A 草刈装置
B 走行機体
C 草刈装置取付け用アーム
W 障害物
Claims (6)
- 基部材と、
基部材に設けられた鉛直方向の旋回軸と、
該旋回軸を軸として水平方向に旋回可能に設け、第1刈刃部を下部に有する第1アームと、
前記旋回軸を軸として水平方向に旋回可能に設け、第2刈刃部を下部に有する第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームに設け前記第1アーム及び前記第2アームの作動を規制する旋回規制手段と、
前記第1アームの回転軸と前記第1刈刃部の間に前記第1刈刃部に連続して隣接させて設けて、前記旋回軸と前記第1アームの先端側の前記第1刈刃部を結んだ線分より後方側に位置して障害物を受け止める当接部と、
前記基部材に設け、前記第1アームを旋回駆動するための動作手段と、
前記第1アーム及び前記第2アームに設け、前記第2アームを前記第1アームに寄せるための弾性体と、
前記第1アームの前方外周に沿って設け、前記障害物が接触すると、動作手段を作動させ、前記第1アームを前記障害物の周囲で回転動作をさせるセンサーアームと、
を備えたことを特徴とする草刈装置。 - 前記動作手段は、前記動作手段を作動させるスイッチと、伸縮するロッドと、
を有し、
前記センサーアームは、前記障害物が接触すると、スイッチオン状態として前記動作手段を作動させ、前記動作手段の前記ロッドを伸縮させ、前記第1アームを前記障害物の周囲で回転動作をさせて、前記障害物へのアーム衝突による損傷を防ぐ、
ことを特徴とする請求項1記載の草刈装置。 - 前記基部材、前記第1アーム、前記動作手段をそれぞれ連結するように設け、前記動作手段の動作を前記第1アームに伝動する第1リンク部材及び第2リンク部材と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載の草刈装置。 - 前記第2アームの先端部に設け、進行方向に対して後方で前記第1アーム側に傾斜させて障害物を前記当接部に誘導するための案内部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の草刈装置。 - 前記第1アーム及び前記第2アームの後方で、刈刃の高さを一定に保つために回転軸を進行方向と直交する向きで水平に設けたローラと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の草刈装置。 - 前記第1アーム及び前記第2アームは、複数の部材を介して走行機体に装着し、該走行機体の前方又は後方又は側方に位置して作業する、
ことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の草刈装置。
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