JP7296129B2 - 草刈装置 - Google Patents
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Description
この装置は、車両等に接続された複数のブームからなるブーム体、このブーム体の先端に取り付けた第1および第2のアームからなる。第1および第2のアームのそれぞれには草刈機構が備えられていて、車両等から遠方に配置した第1および第2のアームによって障害物を挟み込むよう位置させ、垂直軸回りに旋回させることで、障害物の周囲に存在する植物を切断していくものである。
また、ブーム体を有する草刈装置を装着した車両の重量バランスは、適正な範囲内に収めた方が良く、ブーム体の遠方の先端側に掛かる荷重は極力少なくすることが求められている。
本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、簡易な構造で草刈装置の位置合わせを容易に行うことが可能な草刈装置を提供することを目的とする。
第1基部材と、
該第1基部材に一端側を回動自在に設け、作業面に対して平行方向に回動可能な平行リンク機構と、
該平行リンク機構の他端側に設けるとともに、前記平行リンク機構を介して前記第1基部材に対して水平移動可能な第2基部材と、
該第2基部材に設け、作業面と交差する方向に向けた旋回軸と、
該旋回軸を軸に旋回可能に設け、前記作業面に存在する障害物に接することが可能な第1作業アームと、
前記第1作業アームとは別体に設け、且つ、前記第1作業アームとは独立して前記旋回軸を軸に回動可能に設け、障害物に接したとき前記障害物を挟んで前記第1作業アームと対向配置した第2作業アームと、
を備え、
前記平行リンク機構は、展開位置と退避位置とに位置変更が可能であって、前記展開位置における前記平行リンク機構は障害物と前記第1作業アーム及び前記第2作業アームが接触した初期段階で後方に移動する成分が大きくなるように設けて、前記第1作業アーム及び前記第2作業アームが障害物と接触開始時の衝撃を、前記平行リンク機構が後方に移動する前記退避位置に移行することで、緩和する、
ことを特徴とする草刈装置、
に係る。
前記平行リンク機構は、作業アームが障害物に接触時に接触する障害物に近い側の前アームと障害物から離れた側の後アームとからなり、前記旋回軸は、前記第2基部材に取り付ける前記前アームの取り付け位置の方が、前記第2基部材に取り付ける前記後アームの取り付け位置よりも、近い、ことを特徴とする草刈装置、
に係る。
前記第2基部材を前記第1基部材に対して前記展開位置側に常時付勢する第1弾性体と、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
に係る。
前記第1作業アームは、前記第1作業アームの回動を駆動するアクチュエータと、を備え、
前記第2作業アームは、第1作業アーム及び第2作業アームに架け渡して連結し、前記第2作業アームを前記第1作業アーム側に回動する側に常時付勢する第2弾性体と、
前記第2基部材に当接可能であるとともに回動を規制するストッパと、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
に係る。
前記平行リンク機構は、前記退避位置において、前記展開位置側に移動することを阻止することが可能な固定具と、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
に係る。
前記第2作業アームには、障害物を前記第1アーム側に相対移動させることができる案内部材と、
をさらに備えたことを特徴とする草刈装置、
に係る。
草刈装置Aは、ブーム装置等に連結される。ブーム装置(伸縮手段)は、特願2019-194694「作業機」、特願2020-14070「作業機」等と同様で、特願2020-84471「着脱機構及び着脱機構を備えた作業機」の連結機構によって連結する。なお、本願草刈装置Aが連結するのは、先願の特開2019-187386(特願2018-087440)「草刈装置」の図示と同様、例示のブーム装置(伸縮手段)だけとは限らない。
第1作業アーム21及び第2作業アーム31は、複数の部材である、ブーム装置とも呼ばれる草刈装置取付け用アームUを介してトラクタ等からなる走行機体Tに装着し、草刈装置Aは走行機体Tの前方又は後方又は側方に位置して作業する。草刈装置取付け用アームUに取り付ける場合は、第1基部材111上に設けた連結部61によって、草刈装置取付け用アームUの先端部に連結する。
草刈装置Aは、鋏状に回動可能に設けた第1作業アーム21及び第2作業アーム31の間に、障害物Wを挟むことが可能であるとともに、第1作業アーム21及び第2作業アーム31のそれぞれが回動して作業を行うことが可能である。鋏状となった第1作業アーム21及び第2作業アーム31の回動支点軸から離れた先端側は進行方向に向けられる。例示する第1作業アーム21及び第2作業アーム31の先端側は円弧状に湾曲している。
15は、ストッパである。ストッパ15は、第2作業アーム31に備える。
16は第1金具、17は第2金具である。第1金具16、第2金具17は、互いに連結させるとともに旋回軸12の周囲の第2基部材112(11)と第1作業アーム21を連結するように取り付ける。第1金具16及び第2金具17は、第1作業アーム21の旋回軸12を軸にした回動に伴い、それぞれ連結しながら旋回軸12の周囲近傍で回動する。
したがって、図9に示す第1実施例のように、走行機体Tの後方に装着した草刈装置取付け用アームUの先端部に草刈装置Aを装着した場合、第1作業アーム21及び第2作業アーム31の先端部は、より前方側に位置する。このため、草刈装置Aの先端部を、走行機体Tに搭乗して草刈装置Aを操作する作業者に対して、進行方向に対する幅方向の側方に位置させることが可能となる。作業者Pは、障害物Wと第1作業アーム21及び第2作業アーム31との相対的な位置関係が把握のために後方を振り向くことがないため、位置合わせが容易となる。
また、図6に示すように、第1作業アーム21及び第2作業アーム31の間に位置し、且つ、支点軸12の近傍に位置に二点鎖線で示す障害物Wがある状態でも、作業者から障害物Wが第2基部材112(11)や平行リンク機構Bに妨げられずに視認でき、作業中でも障害物Wの草刈装置Aに対する位置関係の把握が容易である。
第1作業アーム21及び第2作業アーム31の向き等の姿勢における排出可能姿勢とは、第1作業アーム21及び第2作業アーム31が障害物Wと接触し、受入可能姿勢から水平方向に反転回動している姿勢のことをいう。
平行リンク機構Bの退避位置とは展開位置から第1作業アーム21及び第2作業アーム31を進行方向に対する幅方向の内側に移動した状態であり、図5、図6、図8にあらわす状態をいう。
障害物Wと作業アーム(第1作業アーム21及び第2作業アーム31)が接触した初期段階では、後方に移動する成分が大きくなるように設けている。
障害物Wと作業アーム(第1作業アーム21及び第2作業アーム31)の接触後、平行リンク機構Bの円運動によって、幅方向に移動する成分を大きくするように設ける。
平行リンク機構Bの展開位置から待避位置に移動する限界位置である格納位置での前アーム13A及び後アーム13Bは、進行方向に対する左右に対して、後方へ70度角乃至80度角程度まで傾斜することができる。したがって、第1作業アーム21及び第2作業アーム31は、平行リンク機構Bによって展開位置から格納位置まで第1基部材に対して平行移動が自在である。
また、平行リンク機構Bの後方移動によって、障害物Wは第2作業アーム31に走行機体Tの進行に伴う強制的な押圧を回避できる。その結果、障害物W、第2作業アーム31を含む作業機S全体の保護ができる。
13B1は、孔である。孔13B1は、後アーム13Bの第1基部材111(11)付近に設ける。
第1実施例の場合、平行リンク機構Bを構成する前アーム13Aと後アーム13Bとを接触させ、後アーム13Bの回動支点部に設けた孔13B1と、前アーム13Aの長手方向の中間位置に設けた孔13A1を合わせて、固定具43を差し込むことで、第2基部材112(11)を最も走行機体T側に寄せた退避位置での固定が完了する。平行リンク機構Bの退避位置の内、固定具43で平行リンク機構Bの移動を固定した位置を格納位置と呼ぶ。
平行リンク機構Bが備える固定具43によって、平行リンク機構Bを退避位置の内の格納位置で固定することができる。これにより、平行リンク機構Bは退避位置から展開位置に移動せず、幅方向への長さを短縮できるので、草刈装置Aは作業時以外の移動走行時に邪魔にならない。
第1弾性体41はガススプリング、コイルバネ等からなり、第1実施例においてはガススプリングを採用している。第1弾性体41は、図1以下に図示するように、両端を第1基部材111(11)と後アーム13Bの第2基部材112(11)側とに取り付ける。
第1弾性体41によって、平行リンク機構Bは常時、進行方向に対する前方及び外側側方に付勢されている。障害物W等に接触していない状態の平行リンク機構Bは、展開位置に復帰して、進行と共に接近する障害物Wを待ち構えることができる。
42は、第2弾性体である。第2弾性体42はガススプリング、コイルバネ等からなり、第1実施例においてはガススプリングを採用している。第2弾性体42は、第1作業アーム21及び第2作業アーム31に架け渡して連結し、第2作業アーム31を第1作業アーム21側に回動する側に常時付勢する。
第2弾性体42は、障害物Wが第1作業アーム21と第2作業アーム31で挟まれる内側ではない、第2作業アーム31の外側に設ける。このため、第1作業アーム21と第2作業アーム31で障害物Wを挟んで作業を行う場合において、第2弾性体42が障害物と接触することがない。
第1作業アーム21、第2作業アーム31は、図2、図3に図示するように、積層して、基部材112(11)に取り付けた旋回軸12を軸として水平方向に旋回可能に、第2基部材112(11)に取り付ける。第1作業アーム21及び第2作業アーム31は、それぞれ先端側に刈刃用モータ242,342で回転駆動する第1刈刃部24及び第2刈刃部34を設けている。第1作業アーム21、第2作業アーム31は、作業面に存在する障害物Wに接しながら第1刈刃部24及び第2刈刃部34で草刈り作業をすることが可能である。
第2作業アーム31は、第1作業アーム21とは別体に設け、且つ、第1作業アーム21とは独立して旋回軸12を軸に回動可能に設け、障害物Wに接したとき障害物Wを挟んで第1作業アーム21と対向配置する。
動作手段14は、この実施例ではアクチュエータ、油圧シリンダからなる。動作手段14は、基部材11に取り付ける。第1実施例において、動作手段14は第2基部材112の後方部に取り付けている。141は、動作手段14先端に設けるロッドである。ロッド141は、油圧シリンダである動作手段14により伸縮する。動作手段14は、第1作業アーム21を旋回駆動する。
第1作業アーム21は、旋回軸12を軸に旋回可能に設けているので、作業面に存在する障害物Wに接することによって旋回動作が可能である。
ストッパ15は、受入可能姿勢における第1作業アーム21及び第2作業アーム31の位置を安定的に維持することができ、作業者が障害物Wと第2作業アーム31との接触位置を適正位置に調整することが容易である。
ストッパ15は、第2基部材112(11)に当接可能であるとともに回動を規制する。図1、図4、図5乃至図8に示すように、ストッパ15は、第2基部材112(11)の前端部に当接して、第2作業アーム31が第1作業アーム21から離反を図る方向である、走行機体T側への移動を規制するので、受入可能姿勢を維持可能である。
ストッパ15は、受入可能姿勢及び受入可能姿勢時の第1作業アーム21と第2作業アーム31との開口角度を鋭角に保つので、草刈装置Aの作業域が不必要に広がることがなく、円滑に草刈作業を行うことができる。
24は、第1刈刃部である。第1刈刃部24は、刈刃あるいは刈刃部あるいは作業部である。第1刈刃部24は、第1作業アーム21の下部に取り付ける。第1作業アーム21は、1つ以上の刈刃部を下部に有する。
第2刈刃部34は、刈刃あるいは刈刃部あるいは作業部である。
そのため、第1作業アーム21と第2作業アーム31の、それぞれ対向する内側で障害物Wを挟みながら、第1刈刃部24及び第2刈刃部34によって、障害物Wの全周囲の草を刈る。
第2作業アーム案内部は、進行方向に対して後方で前記第1作業アーム21側に傾斜させて障害物Wを当接部23に誘導する。
第1作業アーム21と第2作業アーム31は取り付け端である旋回軸12で重ねて取り付けている。そのため、第1作業アーム21に取り付けた第1作業アーム案内部と、第2作業アームに取り付けた第2作業アーム案内部は、上下に配置させている。
図1及び図2に図示するように、進行方向から見た第1刈刃部24、第2刈刃部34に設けたそれぞれの刈刃241、刈刃341は、水平方向に回転する。
油圧モータ342は、第2作業アーム31が備えるモータ基部の、第2刈刃部34の回転中心軸上にそれぞれに設ける。
油圧モータ242、油圧モータ342は、第1刈刃部24、第2刈刃部34にそれぞれに設けた、刈刃241、刈刃341を回転する。
51は、センサアームである。センサアーム51は、検知部5に設ける。センサアーム51は、接触センサであって、第1作業アーム21の前方外周に沿って設ける。
図1、図4乃至図8、図10、図11に図示するように、第1センサアーム511は、一端は第1作業アーム21の進行方向左側である外側に取り付ける。第2センサアーム512は、一端は第1センサアームの第1作業アーム21への取り付端より第1作業アーム21の障害物Wが通過する側である内側に取り付ける。
図1に示すように、障害物Wを非検知状態のセンサアーム51である第1センサアーム511、第2センサアーム512は、平面視において、作業部である第1刈刃部24から外側に突出した状態である。
センサアーム51の先端部は、作業部である第1刈刃部24と一定の距離以内に保てるので、作業部である第1刈刃部24から一定の距離内で障害物を検知することができる。
スイッチ52は当接片53に接触することで、センサアーム51が回動したか否かの信号を発することが可能である。
センサアーム51が備える当接片53は、所謂カム片からなる。当接片53は、第1センサアーム511と共に、回動自在であり、スイッチ52に接触可能である。
55は、連結部である。連結部55は、摺動部551と、ピン552とからなる。摺動部551は、一方のセンサアームである第1センサアーム511に長孔状に形成する。
ピン552は、摺動部551に向けて突出させるように他方のセンサアームである第2センサアーム512に設け、摺動部551に嵌合する。ピン552は、摺動部551に設けた長孔の範囲で、摺動部551に対して摺動可能である。
湾曲部56の外側の側面は、前記検知部5が検知状態の平面視において、作業部である第1刈刃部24の側面の外周縁に大略一致するように位置するように設ける。または、作業部である第1刈刃部24の側面の外周縁より内側に位置するように設ける。
複数のセンサアームで構成したセンサアーム51の回動支点から離れた先端において、1つのセンサアームのみで構成したときに比べ、大きく外側に突出することがないので、設置する場所が小さくて済む。スペースを有効的に活用でき、適正な部品配置をすることができる。
センサアーム51は、この実施例では、第1作業アーム21の前方外周に沿って設けたが、第2作業アーム31の前方外周に沿うように併せて設けて、同様の作用を行っても良い。
また、複数のセンサアーム51の連結により、センサアームの先端部の回動に係る移動距離が短縮できる。障害物Wが接触・押圧して各センサアーム51が回動した場合に、各回動支点部511a,512aから障害物Wが押圧した位置までの距離の差によって生じるスイッチの検精度のばらつきを、可能な限り小さくでき、障害物Wの検出の確実性を向上させる。
本願発明第1実施例は、センサアーム51に対し、障害物Wが水平方向に摺動しながら作業をするため、この点は重要である。
動作手段14のロッド141の伸縮によって、第1作業アーム21ひいては第2作業アーム31を障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
センサアーム51は障害物Wに対して装置側が能動的に旋回する為の感知機構となる。
第1弾性体41は、第2作業アーム31を第1作業アーム21に寄せる方向に付勢しているため、第1作業アーム21と第2作業アーム31とは近接され、両者間の先端部は閉鎖されている。また、第1作業アーム21は動作手14によって先端部を前方に向けられる。同時に第2作業アーム31は、第1作業アーム21に押されるので第2弾性体42の付勢力に抗して前方に向けられる。したがって、第1作業アーム21及び第2作業アーム31は、受入可能姿勢を取っている状態である。
センサアーム51(第1センサアーム511、第2センサアーム512)は、障害物Wに接触しておらず、障害物Wを感知していない。
第1作業アーム21、第2作業アーム31、センサアーム51は、このような状態をとって受入可能姿勢となり、走行機体Tは、草刈装置Aを進行方向前方に移動させる。
平行リンク機構Bは、障害物Wが第2作業アーム31を相対的な後方側に押圧することによって、第2基部材112(11)側が、進行方向後方に移動し、展開状態から退避状態に移動する。障害物Wの接触に伴う平行リンク機構Bの作動によって、障害物Wに対して第2作業アーム31が相対的に左右方向の一側に受動的に移動し、障害物Wが第1作業アーム21と第2作業アーム31の間に位置する。
第1弾性体41は、常時第2基部材112(11)を前進及び左方向である展開位置に戻す向きに付勢しているので、障害物Wは、第1作業アーム21又は第2作業アーム31に接触させることができ、刈刃241、刈刃341で障害物Wの周囲の植物を刈ることができる。
障害物Wが第1作業アーム21に当接するとともに、障害物Wがセンサアーム51に接触して感知し、センサアーム51が後方に回動する。センサアーム51後方に設置しているスイッチ52を押し、スイッチオン状態とする。
図6に実線で図示する状態では、走行機体Tの進行による障害物Wの押圧によって、第1作業アーム21を外側に開き、障害物Wが第1作業アーム21と第2作業アーム31との間に位置した状態となる。図6に2点鎖線であらわす障害物Wは、走行機体Tの進行が進み、更に相対移動した位置である。図6に2点鎖線であらわす第1作業アーム21は、受入可能姿勢の位置である元の第1作業アーム21の位置である。
この時、第2弾性体42は短縮動作をするため、受入可能姿勢のときに比較して、反発力をさらに増加させた状態となる。図6に示すように、障害物Wが当接部23付近に相対移動すると、第2作業アーム31は第2弾性体42によって、実線で示す第1作業アーム21側に旋回移動する。
動作手段14のロッド141の短縮によって、第1作業アーム21、第1作業アーム21に連結する第2作業アーム31、を障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
障害物Wが、第1作業アーム21と第2作業アーム31の刈刃241、刈刃341の間を通過中は、第1弾性体41で第1作業アーム21と第2作業アーム31を障害物Wに対して前方に押し出す。第1弾性体41の展開位置側への付勢と走行機体Tの進行方向への進行の継続によって、障害物Wを当接部23あるいは旋回軸12付近に効率的に送り込むことができる。
その後、第1作業アーム21と第2作業アーム31の回動支点である旋回軸12側に障害物Wを相対移動させる。
第2作業アーム31は、旋回駆動可能となった第1作業アーム21に連結するので、第1作業アーム21に連動して旋回する。また、第2作業アーム31は、第1作業アーム21とは別に旋回自在であるが、第2弾性体42により第1作業アーム21側に付勢されているので、障害物Wを旋回軸12及び当接部23付近で挟みながら旋回する。
すると、障害物Wに接触した草刈装置Aの第1作業アーム21及び第2作業アーム31の先端部は、後方側を向く。
第1弾性体41は、第1作業アーム21及び第2作業アーム31に挟まれるとともに、旋回軸12及び当接部23付近に位置する障害物Wの相対位置に応じて、受動的に動作する平行リンク機構Bの動作によって、伸縮を行う。排出可能姿勢を、図7のように平行リンク機構Bが展開位置にあるものとして例示したが、平行リンク機構Bが展開位置にあるとは限らない。すなわち、平行リンク機構Bの位置によらずに、排出可能姿勢を形成することができる。
センサアーム51で障害物Wを感知しなくなると、スイッチ52がオフ状態をとり、動作手段14のロッド141伸長させる。すると、第1作業アーム21は先端部を前方に向けた元の位置に復帰する。
第2作業アーム31は第2弾性体42の弾性力で、回転移動する第1作業アーム21に付随して第2作業アーム21も移動する。
本願発明では、ロッド141の伸縮に合わせて第1作業アーム21を旋回させる。
第2作業アーム31は、あくまで第1作業アーム21に付随して第2弾性体42によって緩衝しながら旋回する。
図4のように、第2作業アーム31に障害物Wが当接することで平行リンク機構Bが可動するものとして説明したが、第1作業アームに障害物Wが当接しても平行リンク機構Bは同様に可動する。
第1作業アーム21及び第2作業アーム31の障害物Wへの進行方向左右に対する位置合わせは、第1作業アーム21及び第2作業アーム31への接触に伴う、平行リンク機構Bによる平行移動によって受動的に行われる。
走行機体Tを進行させながら動作手段14のロッド141の伸縮によって、第1作業アーム21ひいては第2作業アーム31を閉鎖部C内に位置する障害物Wの周囲で回転動作させて、障害物Wへのアーム衝突による損傷を防ぐ。
説明した実施例において、センサアーム51は第1センサアーム511、第2センサアーム512の2つで構成したが、さらに3つ以上のセンサアームを連結させて構成してもよい。この場合、各センサアームの先端部の回動に係る移動距離が短縮できるので、スイッチの検出精度のさらなる向上が期待できる。
図10に平面図をあらわす第2実施例では、案内部材32によって、作業アーム(第1作業アーム21、第2作業アーム31)から右側に大きくずれた位置に障害物Wがあっても、障害物を第1作業アーム21と第2作業アーム31の間に案内することができる。
111 第1基部材
112 第2基部材
12 旋回軸
13 アーム
13A 前アーム
13B 後アーム
14 動作手段(アクチュエータ、シリンダ)
15 ストッパ
21 第1作業アーム
22 旋回規制手段ガイド(旋回規制手段)
23 当接部
24 第1刈刃部(刈刃、刈刃部、作業部)
31 第2作業アーム
32 旋回規制突起(旋回規制手段)
34 第2刈刃部(刈刃、刈刃部、作業部)
41 第1弾性体
42 第2弾性体
5 検知部
51 センサアーム
511 第1センサアーム
511a 第1センサアームの回動支点軸
512 第2センサアーム
512a 第2センサアームの回動支点軸
52 スイッチ
53 当接片
54 付勢体
55 連結部
551 摺動部
552 ピン
56 湾曲部
61 連結部
A 草刈装置
S 作業機
T 走行機体
W 障害物
Claims (6)
- 第1基部材と、
該第1基部材に一端側を回動自在に設け、作業面に対して平行方向に回動可能な平行リンク機構と、
該平行リンク機構の他端側に設けるとともに、前記平行リンク機構を介して前記第1基部材に対して水平移動可能な第2基部材と、
該第2基部材に設け、作業面と交差する方向に向けた旋回軸と、
該旋回軸を軸に旋回可能に設け、前記作業面に存在する障害物に接することが可能な第1作業アームと、
前記第1作業アームとは別体に設け、且つ、前記第1作業アームとは独立して前記旋回軸を軸に回動可能に設け、障害物に接したとき前記障害物を挟んで前記第1作業アームと対向配置した第2作業アームと、
を備え、
前記平行リンク機構は、展開位置と退避位置とに位置変更が可能であって、前記展開位置における前記平行リンク機構は障害物と前記第1作業アーム及び前記第2作業アームが接触した初期段階で後方に移動する成分が大きくなるように設けて、前記第1作業アーム及び前記第2作業アームが障害物と接触開始時の衝撃を、前記平行リンク機構が後方に移動する前記退避位置に移行することで、緩和する、
ことを特徴とする草刈装置。 - 前記平行リンク機構は、作業アームが障害物に接触時に接触する障害物に近い側の前アームと障害物から離れた側の後アームとからなり、前記旋回軸は、前記第2基部材に取り付ける前記前アームの取り付け位置の方が、前記第2基部材に取り付ける前記後アームの取り付け位置よりも、近い、ことを特徴とする請求項1に記載の草刈装置。
- 前記第2基部材を前記第1基部材に対して前記展開位置側に常時付勢する第1弾性体と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の草刈装置。 - 前記第1作業アームは、前記第1作業アームの回動を駆動するアクチュエータと、を備え、
前記第2作業アームは、第1作業アーム及び第2作業アームに架け渡して連結し、前記第2作業アームを前記第1作業アーム側に回動する側に常時付勢する第2弾性体と、
前記第2基部材に当接可能であるとともに回動を規制するストッパと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の草刈装置。 - 前記平行リンク機構は、前記退避位置において、前記展開位置側に移動することを阻止することが可能な固定具と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の草刈装置。 - 前記第2作業アームには、障害物を前記第1アーム側に相対移動させることができる案内部材と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の草刈装置。
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