JP7080463B2 - 製袋充填包装機 - Google Patents

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Description

本発明は製袋充填包装機に係り、さらに詳しくは、袋充填包装機の運転停止中に帯状フィルムが引出されたことを検出することができ、かつ引出された部位から先端側を不良品として排出できる製袋充填包装機に関する。
従来、例えば、縦型製袋充填包装機においては、原反ロールから繰り出された帯状フィルムが紙送り機構により下流方向に送られ、製筒器により筒状に成形された筒状フィルムの幅方向の両端部に縦シール装置により縦シールを施した後、被包装品としての製品が投入、充填され、その後、製品と製品の間の位置で、筒状フィルムの幅方向に横シール装置により横シールを施し、当該横シールの中央部においてカッターで切断することにより、製品が包装袋内に充填された袋包装体が製作される。
そして、帯状フィルムの繰り出しにあたっては、弛みや過度の引っ張りがないように、すなわち適度なテンションを保った状態で行われている。
この適度なテンションを保つための機構として、直線昇降式のダンサロールを備え、このダンサロールの位置検出をデジタル信号によって行い、また、適度なテンションを保つための自重調整を容易に行える縦型製袋充填包装機のフィルムテンション機構が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された技術では、ダンサロールユニットとベルトユニットとが連結坂で連結され、ベルトユニット側にロータリーエンコーダが設けられ、このロータリーエンコーダによりダンサロールの位置が検出されるようになっている。
特開2012-240739号公報
ところで、縦型製袋充填包装機による袋包装体の製作途中において、何らかの理由によりその縦型製袋充填包装機の運転を停止せざるを得ない状況が生じることがある。
例えば、製筒器により製作された筒状包装材に製品が所定量投入された後、その製品の流れが悪くなって途中で詰まってしまう結果、それ以上の作業が進まなくなり、縦型製袋充填包装機に装備されている警報器から警報信号が発信される。そうすると、縦型製袋充填包装機の運転を停止して、警報信号が発信された原因を追究し、その原因を取除かなければならない。
そして、筒状フィルムに投入された被包装品が詰まってしまった場合、筒状フィルムを所定寸法だけ下方に向けて手繰る作業が行われ、それによって筒状フィルム内部の製品の詰まりを解除しようとすることが行われる。
ところが、筒状フィルムを所定寸法だけ下方に手繰った場合、製筒器に至る前の帯状フィルムも製筒器側に引出されることになる。
この場合、そのままの状態で運転が再開されると、手繰られて引出された帯状フィルムの部位に、本来であれば、印字されているはずの製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報が印字されていない状態、あるいは、袋にVノッチ等の切り込み加工やラベル貼作業がなされていない状態で帯状フィルムが順次送られてしまうことになる。
その結果、日付が印字されていなかったり、切り込み加工やラベルなしの製品が正常品として生産されてしまうという問題が生じてしまい、それらの製品が、誤って市場に出回った場合、大きな社会問題にもなり、会社にとっては非常に大きなマイナスイメージとなる。
しかし、前記特許文献1に開示された縦型製袋充填包装機のフィルムテンション機構では、紙送り手段による1袋分に相当する長さの包装材の送りを行うことに伴う包装材の弛みや伸びを防ぎ、適度なテンションを保つことを目的としたものであり、常に一定の緊張を維持するような構成とされている。
そのため、縦型製袋充填包装機の運転停止中に、作業員が、例えば筒状フィルムの部分を手繰ることにより帯状フィルムが引出された場合でも、引出されたままの状態を維持することになり、引出された帯状フィルムのずれ量(引き出し量)を検出することができない。その結果、引出された部位に日付が印字されていないものが正常な製品として生産されてしまう、という前記問題点を解決することはできない。
また、上記縦型製袋充填包装機のフィルムテンション機構では、ロータリーエンコーダによりダンサロールの位置が検出されるので、アナログ・デジタル変換回路が不要となり、制御部の構成が簡単となるが、ダンサロールを上下方向に移動させる機構が、スライドシャフトやスライダ、歯付き無端ベルト、ベルトユニットを機械フレーム側板に取り付けるための取付けブロック等により構成されており、機構が複雑となるという課題がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、製袋充填包装機の運転停止中に帯状フィルムが引出された場合、その引出された部位を検出し、かつ不良品として排出することができる簡単な構成の製袋充填包装機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の製袋充填包装機は、原反ロールから供給された帯状フィルムに加工を施すフィルム用加工装置と、前記帯状フィルムを搬送する帯状フィルム搬送装置と、前記原反ロールの下流側に配置されると共に複数の固定ガイドロールとこれらの固定ガイドロールにガイドされて垂直方向に移動する可動ロールとを備え前記帯状フィルムにテンションを付与する帯状フィルム用テンション付与装置と、前記可動ロールの変位を検出する帯状フィルム移動量検出センサと、前記帯状フィルム搬送装置の上流側に配置され前記帯状フィルムの引出し量を測定する測長器と、前記帯状フィルム移動量検出センサからの信号に基づき前記帯状フィルムのテンションを制御し、また前記測長器からの信号により前記帯状フィルムの搬送を制御する主制御装置と、を備えた製袋充填包装機において、
前記製袋充填包装機の運転停止中に、前記帯状フィルム移動量検出センサ又は測長器からの信号を前記制御装置が検出した場合、前記帯状フィルムが作業者の手繰り作業により定位置からずらされたものと判断し、運転再開に際して、その検出された位置を前記帯状フィルムの引出された位置とすると共に前記フィルム用加工装置による加工位置の不良として、前記引出された位置から前記帯状フィルム先端側の一定範囲を不良品として排出するように指示する機能を前記主制御装置が備えていることを特徴とする。
本発明の製袋充填包装機によれば、製袋充填包装機の運転停止中に、主制御装置が帯状フィルム移動量検出センサ又は測長器からの信号を検出した場合、その位置を帯状フィルムが作業者の手繰り作業によりずらされた位置として、そこから帯状フィルム先端側の一定範囲を不良品として排出するように、所定の排出用装置に指示を与えることができる。
その結果、帯状フィルムの引出された部位に、日付印字、切込み付与およびラベル貼り付け等の加工が施されていない袋を不良品として排出することで、そのような不良品の流出の防止を図ることができる。
また、帯状フィルム用テンション付与装置が、複数の固定ガイドロールとこれらの固定ガイドロールにガイドされて垂直方向に移動する可動ロールとを備えた構成とされているので、簡単な構成とすることができる。
さらに、縦型製袋充填機の運転停止中に帯状フィルムが引出された場合でも、垂直な枠部材の係合溝に沿って可動ロールが垂直方向に昇降し、その可動ロールの垂直方向の昇降を帯状フィルム移動量検出センサが検出することで、帯状フィルムFwが作業者の手繰り作業により引出されたものであることを確認できる。その後、引出された部分から先端側の一定範囲を排出するように、主制御部が指令を出して印字漏れ等の不良品として排出することができ、その結果、日付印字なし等の製品の流出を防止することができる。
また、測長器が紙送り機構の上方、かつ紙送り機構の近接位置に配置されており、製袋充填筒に装着されている筒状フィルムが下方に向けて手繰られたとき、その筒状フィルムの移動を、測長器で直接検出することができるので、正確な移動量の検出が可能となる。その結果、その情報を正確に紙送り機構に送ることができ、紙送り機構による筒状フィルムの正確な搬送、つまり正確な送り作業が可能となる。
さらに、測長器の他に、帯状フィルム用テンション付与装置と、帯状フィルム移動量検出センサとが設けられており、これらでは帯状フィルムの引き出し量を検出することができる。その結果、測長器による検出と、帯状フィルム用テンション付与装置および帯状フィルム移動量検出センサによる検出との二重の検出が可能となり、より正確な検出が可能となる。
また、可動ロールの移動量を帯状フィルム移動量検出センサで検出できない場合でも、測長器で筒状フィルムの移動量を検出することで、帯状フィルムの引き出し量を検出できるので、安全性を確保できる。
本発明に係る縦型製袋充填包装機の第1実施形態を示す全体概略斜視図である。 前記縦型製袋充填包装機を示す全体側面図である。 本発明に係る縦型製袋充填包装機の第2実施形態を示す全体側面図である。 本発明に係る縦型製袋充填包装機の第3実施形態を示す全体側面図である。 図4におけるV矢視図であり、縦型製袋充填包装機の製袋充填筒の正面図である。
〔第1実施形態〕
以下に、添付図面を参照して本発明に係る縦型製袋充填包装機の第1実施形態を説明する。
本第1実施形態の縦型製袋充填包装機1は、その製袋充填包装機の運転停止中に、後述する検出器であるロータリーエンコーダ19からの信号を主制御装置26が監視し、ロータリーエンコーダ19からの信号を検出した場合、主制御装置26が有する機能により、運転再開に際して、日付印字装置10等のフィルム用加工装置による加工位置の不良として、引出された位置から帯状フィルム先端側の一定範囲を不良品として排出することができるように構成されているものである。
すなわち、当該縦型製袋充填包装機1の運転停止中に、例えば、製筒器3で形成され製袋充填筒4に装着されている筒状フィルムFtを手繰った結果引出された帯状フィルムFwに、日付情報の印字、切込み加工およびラベル貼り等の加工が施されていない製品、あるいは、加工位置がずれている製品が正常品として生産されないように、引出された帯状フィルムFwの部位を検出し、かつ不良品として排出できるようにしたものである。
そして、縦型製袋充填包装機1は、帯状フィルムFwが引出されたことを検出するために、帯状フィルム位置ずれ検出装置20を備えている。
図1、図2に示すように、縦型製袋充填包装機1は、所定量の帯状フィルムFwが巻付けられた原反ロールFrを備えている。
この原反ロールFrの帯状フィルムFwの流れの下流側(帯状フィルムFwの先端側)には、上記帯状フィルム位置ずれ検出装置20の一部を構成する帯状フィルム用テンション付与装置であるテンション機構15が配置されており、このテンション機構15の流れのさらに下流側には、当該テンション機構15を経由した帯状フィルムFwを筒状に形成する製筒器3と、この製筒器3を上部に装備すると共に、製筒器3で形成された筒状フィルムFtを装着する製袋充填筒4が配置されている。
縦型製袋充填包装機1には、原反ロールFrから引出された帯状フィルムFwが前記テンション機構15を経由した後、前記製筒器3に至る前の所定位置に配置されたフィルム用加工装置である日付印字装置10と、この日付印字装置10の近傍で流れの下流側に配置され、日付印字装置10によって印字された各日付情報を検査する日付検査装置11とが配置されている。
日付印字装置10は、例えば、帯状フィルムFwに、製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報を印字できるような構成となっている。
具体的には、日付印字装置10は、帯状フィルムFwのテンション機構15の下流側で、固定ガイドロール2dとトップ位置の固定ガイドロール2fとの略中間位置に配置されている。
そして、この日付印字装置10は帯状フィルムFwの一方の面側に配置され、図略の機械フレームに図略の取付け部材を介して固定されている。
また、日付検査装置11は、日付印字装置10のさらに流れの下流側で、日付印字装置10に近接した位置に配置され、図略の機械フレームに取付け部材を介して固定されている。
また、日付検査装置11のさらに流れの下流側で、日付検査装置11に近接した位置には、袋に例えば、Vノッチ等の切込みを入れるフィルム用加工装置である切込み機構12が配置されている。
さらに、切込み機構12の流れの下流側には、袋に所定のラベルを貼り付けるフィルム用加工装置であるラベル貼り装置13が配置されている。これらの切込み機構12およびラベル貼り装置13は、図略の機械フレームに取付け部材を介して固定されている。
原反ロールFrから引出された帯状フィルムFwは、原反ロールFrとテンション機構15との間に配置された固定ガイドロール2a,2bに案内されると共に、上記テンション機構15を経由した後、複数本の固定ガイドロール2c~2hに案内されながら上記製筒器3に送られるようになっている。
製筒器3に送られた帯状フィルムFwは、製筒器3に覆い被さった状態から製袋充填筒4に巻付けられるようになっており、同時に、帯状フィルムFwの幅方向の両縁部が重ね合わされて前記筒状フィルムFtが成形されるようになっている。
上記製袋充填筒4において製筒器3の下方には、筒状フィルムFtを下方側に送出すフィルム搬送装置である紙送り機構5が設けられている。
この紙送り機構5は、図1に示すように、製袋充填筒4を挟んで設置してある一対の紙送りベルト5A,5Aで構成されており、これらの紙送りベルト5A,5Aにより筒状フィルムFtが所定の送り量で下方(横シール装置9側)へ送られるようになっている。
各紙送りベルト5A,5Aは、それぞれ、上下に配置されたベルト支持軸5a,5aと、これらのベルト支持軸5a,5a間に掛け回されたベルト5b,5bと、上記ベルト5b,5bの所定の張力を維持するためにベルト支持軸5a,5aの外方に配置されたガイド部材5c,5cと、を備えて構成されている。
図2に示すように、ベルト支持軸5a,5aには、紙送りベルト5A,5Aを駆動させる紙送り用サーボモータ6が連結されており、この紙送り用サーボモータ6は、紙送り制御部7によって送り速度が制御されるようになっている。
製袋充填筒4において紙送り機構5と直交する一方側の側方(日付印字装置10を挟んで原反ロールFrの反対方向側)には、筒状フィルムFtの重ね合わされた両端部に縦シールFt1を施す縦シール装置8が配置されている。
この縦シール装置8は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の縦シール用部材8a,8aを備えて構成されている。
縦シール用部材8a,8aは、図1に示すように垂直方向に長くなった形状とされると共に、紙送りベルト5A,5Aを結ぶ水平方向(Y方向;図2参照)に開閉自在とされており、この開閉動作はサーボモータ(図略)により行われる。そして、このサーボモータは、主制御装置26に接続されている。
また、縦シールFt1は、筒状フィルムFtの重ね合わされた端部を縦シール用部材8a,8aにより左右から加熱狭圧することで施されるようになっている。
製袋充填筒4において紙送り機構5および縦シール装置8の下方には、横シール装置9が配置されている。この横シール装置9は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の横シール用部材9a,9aを備えて構成されている。
横シール用部材9a,9aは、図1に示すように水平方向に長い形状とされると共に、水平方向(Y軸と直交するX軸方向)に開閉自在とされており、この開閉動作はサーボモータ(図略)により行われる。また、このサーボモータは前記主制御部26に接続されている。
そして、筒状フィルムFtの重ね合わされた端部を横シール用部材9a,9aにより筒状フィルムFtを横切るように前後方向から加熱狭圧することで横シールFt2が施される。
最後に、内部に被包装品である製品Pが納められると共に縦シールFt1および横シールFt2が施された筒状フィルムFtは、横シール装置9の横シール用部材9a,9aに内蔵された切断刃(図示せず)により切断される。そして、これにより、上記製品Pを内部に納めた袋包装体BPが製造される。
なお、筒状フィルムFtは、前記紙送り機構5により所定の送り量が下方へと送られた後に、一時停止し、その間に縦シール加工が施されると共に、製品Pが製袋充填筒4の内部を通って投入される。また、製品Pは、製袋充填筒4の上部に装備された製品投入部4Aから投入されるようになっている。
次いで、横シールFt2が施された後、横シール用部材9a,9aに内蔵された切断刃(図示せず)により切断される。そして、これにより、製品Pを内部に納めた袋包装体BPが製造される。
図1,2に示すように、前記帯状フィルム位置ずれ検出装置20は、前記製袋充填筒4の外周に当接可能に設けた測長器50を備えて構成されている。
この測長器50は、縦型製袋充填機1の運転停止中に筒状フィルムFtが手繰られたとき、その筒状フィルムFtの移動量を測長器50で直接検出できるようにしたものである。なお、測長器50の正面形状は、図5に示すような形状となっている。
すなわち、測長器50は、上述のように、縦型製袋充填機1の運転停止中に手繰られた筒状フィルムFtの実際の送り量を測定するものであり、ロータリーエンコーダ51と、このロータリーエンコーダ51の回転軸に取付けられた測長ロール52とで構成されている。そして、製袋充填筒4と測長ロール52とが筒状フィルムFtを狭圧するように取付けられている。なお、ロータリーエンコーダ51は、図略の取付け具を介して図略の機械フレームに取付けられている。
測長ロール52が、筒状フィルムFtと接触しているので、筒状フィルムFtを下流に向けて手繰ると測長ロール52が回転する。この測長ロール52はロータリーエンコーダ51の回転軸に取付けられているので、ロータリーエンコーダ51の回転角度によって、筒状フィルムFtの移動量を計測することができる。
言い換えれば帯状フィルムFwの引き出し量、つまりずれ量を計測することができる。
測長器50は前記紙送り制御部7に接続されており、測長器50からの信号に基づいて紙送り制御部7により紙送り機構5の送り量が制御されるようになっている。
次に、図1,2に基づいて、前記包装材位置ずれ検出装置20の構成の一部であるテンション機構15の詳細を説明する。
テンション機構15は、前記原反ロールFrと日付印字装置10との間に設けられており、原反ロールFrの幅方向両端方向に所定の間隔をおいて配置された枠部材16,16を備えている。
これらの枠部材16,16は、所定長さのプレート状部材で形成されており、枠部材16,16の前記製袋充填筒4側の一端部には、両枠部材16,16同士を連結する固定ロール17が固定されている。そして、この固定ロール17の両端部は図略の機械フレームに固定されている。
枠部材16,16の他端部(原反ロールFr側)側には、所定の間隔をおいて可動ロールである2本のテンションロール18a,18bが架けわたされている。これらのテンションロール18a,18bは、回動自在となっていると共に、それぞれのテンションロール18a,18bの外周一部に前記帯状フィルムFwが掛け回されている。
また、テンションロール18a,18bの外部上方位置には、固定ガイドロール2cが配置されている。
この固定ガイドロール2cは、両テンションロール18a,18bの上方位置でかつ水平方向の略中間位置に配置され、固定ガイドロール2cの端部は図略の機械フレームに固定されている。
前述したように、これらのテンションロール18a,18bおよび固定ガイドロール2cの外周には、前記原反ロールFrから繰り出された帯状フィルムFwがジグザグ状態に掛け回されている。
固定ガイドロール2cの両端部は、上述のように機械フレームに固定されており、テンションロール18a,18bは回動自在なので、筒状フィルムFtが手繰られた結果、帯状フィルムFwが下流側に引出されたとき、その帯状フィルムFwの移動に連れて、テンションロール18a,18bが固定ガイドロール2cを経由して上方向に移動する。
すると、枠部材16,16の他端部側が、枠部材16,16の固定ロール17を基点にして矢印A方向に沿って上方向に揺動する。
図2に示すように、前記固定ロール17には、当該固定ロール17の回動角度を検出するロータリーエンコーダ19が接続されており、このロータリーエンコーダ19は、テンション制御部25に接続されている。
ここで、図2で示す実線の枠部材16,16およびテンションロール18a,18bの位置が通常運転時の配置位置(初期位置)であり、仮想線で示す位置が、筒状フィルムFtが手繰られた結果、下流側に引出されたときの位置である。
テンション制御部25では、前記原反ロールFrに装備された原反ロール駆動用サーボモータ27の駆動軸の動作量(回転角度の変移量)を検出することで、帯状フィルムFwの引出し量を検出できるようになっている。
また、テンション制御部25には、原反ロール駆動用のサーボモータ27が接続されており、このサーボモータ27は、テンション制御部25で検出された帯状フィルムFwの引出し量に基づいて、引出された後の最適な回転、つまり、原反ロールFrの直径に応じた回転となるように制御されている。
そして、以上に述べた前記テンション機構15、ロータリーエンコーダ19、テンション制御部25、および測長器50により、前記位置ずれ検出装置20が構成されている。
なお、本実施形態において上記測長器50を設けない構成とすることができる。
縦型製袋充填包装機1では、製品Pが上流側から製品投入部4Aを介して、製袋充填筒4の内部を通じて筒状フィルムFtの内部に充填され、製品Pと製品Pとの間の位置で、筒状フィルムFtを横切る方向に横シール装置9により横シールFt2を施し、当該横シールFt2の中間で横シール装置9に設けられた切断刃(図示せず)により切断することにより、製品Pが包装体内に包まれた袋包装体BPが製作される。
ここで、機械の運転停止中に引出された帯状フィルムFwを不良品として排出する際には、主制御装置26からの指令により、不良品に該当する部位が横シール装置9の位置に達したとき、上記切断刃で切断すると共に、その切断した部位を所定の排出品置き場に搬送すればよい。
なお、本実施形態の縦型製袋充填包装機1は、縦シールFt1および横シールFt2を施したときに筒状フィルムFtの降下を一時停止する間欠型のものである。
ここで、前記紙送り機構5を制御する紙送り用サーボモータ6と、前記位置ずれ検出装置20とは、機械全体を制御する主制御装置26により制御されている。
また、主制御装置26では、縦型製袋充填包装機1の運転開始、停止、日付印字装置10および日付検査装置11の作動、切込み装置12による切込み加工の指示、ラベル貼り装置13によるラベル貼り加工の指示、製品投入部4Aからの製品Pの投入のタイミング、縦シール装置8および横シール装置9の開閉動作等の制御を行うようになっている。
次に、以上のような構成の縦型製袋充填包装機1の作用を説明する。
まず、通常運転時では、主制御装置26により、原反ロール駆動用のサーボモータ27、紙送り機構駆動用の紙送りサーボモータ6、日付印字装置10、および日付検査装置11、切込み装置12、ラベル貼り装置13等を駆動させることで、原反ロールFrから帯状フィルムFwが連続的に引出される。
帯状フィルムFwは、テンション機構15を経由して製筒器3に送られ、この製筒器3を通過して製袋充填筒4に移行し、その製袋充填筒4の内面形状に沿って筒状に形成される。そして、このとき、帯状フィルムFwの移動方向両側縁部同士が重なり合って、縦シールの施工が可能な状態となる。
製袋充填筒4の内面形状に沿って筒状に形成された筒状フィルムFtに対して、縦シール装置8により縦シールFt1が施された後、被収容物である製品Pが製品投入部4Aから所定間隔ごとに筒状フィルムFt内に供給される。
そして、その筒状フィルムFtは製品Pを内包した状態で下方に送られ、所定の位置で横シーラ装置9により横シールFt2が施されると共に、カッターにより切断され、これにより、製品Pを内包した包装袋体BPが完成する。
ここで、縦型製袋充填包装機1による袋包装体BPの製作途中において、例えば、製筒器により製作された筒状フィルムFtに製品Pが所定量投入された後、何らかの理由で流れが悪くなって途中で詰まったりして、それ以上の作業が進まなくなることがあるので、機械を一旦停止して原因を調べることが行われる。
そして、筒状フィルムFtに投入された製品Pが詰まってしまった場合、筒状フィルムFtを所定寸法だけ下方に手繰り、これにより、筒状フィルムFt内部の製品Pの流れをよくすることが行われている。
ところが、筒状フィルムFtを所定寸法下方に手繰った場合、製筒器3に至る前の帯状フィルムFwも製筒器3側に引出されることになる。
この場合、そのままの状態で運転が再開されると、手繰られた結果引出された帯状フィルムFwの部位に、本来であれば、印字されているはずの製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報が印字されていない状態、切り込み作業がなされていない状態、ラベルが貼られていない状態で帯状フィルムFwが順次送られてしまうことになる。
その結果、前述のように、日付が印字されていない製品が正常品として生産されてしまうという問題が生じる。
本第1実施形態では、そういうことがないように、運転再開に際して、前記位置ずれ検出装置20のテンション制御部25が、前記ロータリーエンコーダ19からの信号を受信して帯状フィルムFwが引出されたことを検出し、かつ引出された部位の先端側の一定範囲を不良品として排出することが行われる。
すなわち、まず、主制御装置26により、位置ずれ検出装置20とテンション制御部25を制御し、このテンション制御部25で、前記ロータリーエンコーダ19の回転角度の変移量を検出して帯状フィルムFwが引出されたことを検出する。
その後、引出された部位を含む帯状フィルムFwの先端側を、不良品として排出するべく、主制御装置26からの指令により、帯状フィルムFwが製筒器3を経由して製袋充填筒4に導かれ、そこで筒状フィルムFtに形成された後、縦シール装置8により縦シールFt1が施された後、横シール装置9に送られる。
そして、引出された部位を含む不良品として扱われる先端側の一定範囲の部分が、横シールFt2は施すが、カッターは動作させない処理を行うことで連包袋として排出される。
なお、本第1実施形態においては、引出された部位を含む一定範囲の帯状フィルムFwが筒状フィルムFtに形成された後、その部位をカッターにより切断した後、排出したが、安全のため、引出された部位を含むそれ以前(先端側)の帯状フィルムFw、および筒状フィルムFtをすべて不良品として排出してもよい。
以上のような構成の第1実施形態の縦型製袋充填包装機1によれば、次のような効果が得られる。
(1)縦型製袋充填包装機1の運転停止中に、主制御装置26がロータリーエンコーダ19からの信号を検出した場合、その位置を帯状フィルムFwが引出された位置として、そこから帯状フィルム先端側の一定範囲を不良品として排出するように、横シール装置9に指示を与えることができる。
その結果、帯状フィルムFwの引出された部位に、日付印字、切込み付与およびラベル貼り付け等の加工が施されていない袋を不良品として排出することができ、そのような不良品の流出の防止を図ることができる。
(2)テンション機構15が、一対の枠部材16に、固定ロール17と、2本のテンションロール18a,18bとを取付けた構成とされているので、簡単な構成で揺動角度の変位を検出し、ずれ量を検出することができる。
(3)テンション機構15が、一対の枠部材16に設けられた固定ロール17と、当該固定ロール17を基点として揺動する2本のテンションロール18a,18bとで構成され、各テンションロール18a,18bには、それらの上方に配置された固定ガイドロール2cを介して帯状フィルムFwが掛け回されている。その結果、帯状フィルムFwの引き出し量が多くても、各テンションロール18a,18bの中間に固定ガイドロール2cが介在しているので、揺動範囲(揺動角度)を小さくすることができ、省スペースを図ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図3を参照して、本発明に係る縦型製袋充填包装機の第2実施形態を説明する。
本第2実施形態の縦型製袋充填包装機1Aは、図3に示すように、位置ずれ検出装置30を備えた構成とされている。また、位置ずれ検出装置30を、テンション機構35と、移動量検出センサ39と、テンション制御部45とを備えた構成としたものである。
本実施形態の帯状フィルム用テンション付与装置であるテンション機構35は、当該テンション機構35を構成する可動ロールであるテンションロール38の軸部が枠部材36の係合溝36Aに沿って垂直方向に昇降する構成となっており、前記第1実施形態の揺動型のテンション機構15と異なる構成とした。
しかし、その他の構成は第1実施形態と略同一である。そのため、同一構成部材には、同一符号を付すと共にその詳しい説明は省略する。
また、本第2実施形態の位置ずれ検出装置30では、原反ロールFrから引出された帯状フィルムFwは、原反ロールFrとテンション機構35との間に配置された固定ガイドロール32a,32bに案内されると共に、上記テンション機構35を経由した後、複数本の固定ガイドロール32c~32eに案内されながら上記製筒器3および製袋充填筒4に送られるようになっている。
製筒器3に送られた帯状フィルムFwは、製筒器3に覆い被さった状態から製袋充填筒4に巻付けられるようになっており、同時に、帯状フィルムFwの幅方向の両縁部が重ね合わされて筒状フィルムFtが成形されるようになっている。
前記テンション機構35は、前記可動ロールであるテンションロール38が2本の固定ガイドロール32b,32cの間に配設され垂直方向に可動する構成となっている。そして、このテンション機構35は、前記原反ロールFrと日付印字装置10との間に配置されている。
テンション機構35は、プレート状の枠部材36を備えて構成され、この枠部材36は、略垂直になるように配置されている。
この枠部材36は、例えばその両端部が図略の取付け部材により機械フレームに取付け、固定されている。また、枠部材36には、上述のように、テンションロール38の軸部が垂直方向に昇降できるような所定長さの係合溝36Aが形成されている。
テンションロール38の外周一部には、固定ガイドロール32bと固定ガイドロール32cとに繋がる帯状フィルムFwが巻き掛けられており、機械運転停止中に、作業者が筒状フィルムFtを手繰った場合、その手繰り作業により引出される帯状フィルムFwの移動に連れてテンションロール38が、枠部材36の係合溝36Aに沿って上方に移動することになる。
テンション機構35の近傍には、テンションロール38の上下方向の移動量を検出する帯状フィルム移動量検出センサ39が配置されている。
この移動量検出センサ39は、最下方に配置されている第1センサ部材39-1から上方に順に配置された第2センサ部材39-2、第3センサ部材39-3、第4センサ部材39-4、および最上方に配置された第5センサ部材39-5により構成されている。
そして、例えば、テンションロール38が第1センサ部材39-1の位置にあるときが帯状フィルムFwの基準の位置(初期位置)とされ、図3で示す第3センサ部材39-3の位置が、筒状フィルムFtが手繰られた結果所定量だけ引出された帯状フィルムFwの位置である。
移動量検出センサ39はテンション制御部45に接続されている。
このテンション制御部45では、移動量検出センサ39の所定のセンサ間の距離、例えば第1センサ部材39-1と第3センサ部材39-3間の差を調べることで、帯状フィルムFwの引出し量を検出できるようになっている。
また、テンション制御部45には、原反ロール駆動用の前記サーボモータ27が接続されており、このサーボモータ27は、テンション制御部35で検出された帯状フィルムFwの引出し量に基づいて、引出された後の最適な回転、つまり、原反ロールFrの直径に応じた回転となるように制御されている。
そして、以上に述べた前記テンションロール38を含むテンション機構35、第1センサ部材39-1~第5センサ部材39-5からなる移動量検出センサ39、テンション制御部45により、前記第2実施形態の位置ずれ検出装置30が構成されている。
以上のような構成の第2実施形態の縦型製袋充填包装機1Aの作用を説明する。
この縦型製袋充填包装機1Aの全体の作用は、テンション機構35と移動量検出センサ39との構成が、第1実施形態のテンション機構15とロータリーエンコーダ19との構成と異なるのみであるので、その部分の作用が両者で異なるが、全体の作用は両実施形態の縦型製袋充填包装機1、1Aとも略同じである。
縦型製袋充填包装機1Aの運転停止中に筒状フィルムFtが手繰られ、それに連れて状フィルムFwが所定量引出された場合、運転を再開する前に、テンション制御部35により、移動量検出センサ39の所定のセンサ間の距離、例えば基準の位置(初期位置)である第1センサ部材39-1から、引出されて止まっているテンションロール38の第3センサ部材39-3の位置の間の差を調べて、帯状フィルムFwの引出し量を検出する。
帯状フィルムFwの引出し量が検出されたら、その情報に基づいて、原反ロール駆動用サーボモータ27の回転が、引出された後の最適な回転、つまり、原反ロールFrの直径に応じた回転となるように制御されている。
その後の手順は、前記第1実施形態と同様である。
すなわち、引出された部位を含む不良品として扱われる帯状フィルムFwが、製筒器3を経由して製袋充填筒4に導かれ、そこで筒状フィルムFtに形成された後、縦シール装置8により縦シールFt1が施された後、横シール装置9に送られる。
そして、引出された部位を含む不良品として扱われる先端側の一定範囲の部分が、横シールFt2は施すが、カッターは動作させない処理を行うことで連包袋として排出される。
以上のような構成の第2実施形態の縦型製袋充填機1Aによれば、次のような効果を得ることができる。
(4)縦型製袋充填機1Aの運転停止中に帯状フィルムFwが引出された場合でも、テンション機構35を構成する垂直な枠部材36の係合溝36Aに沿ってテンションロール38が垂直方向に昇降し、そのテンションロール38の垂直方向の昇降を複数の移動量検出センサ39が検出することで、帯状フィルムFwが引出されたことを確認できる。その後、引出された部分から先端側の一定範囲を排出するように、主制御部26が横シール装置9に指令を出して印字漏れ等の不良品として排出することができ、その結果、日付印字なし等の製品の流出を防止することができる。
(5)テンション機構35が、1本のテンションロール38が2本の固定ガイドロール32b,32cの間に配設されて垂直方向に可動する構成となっているので、簡単な構成でずれ量を検出することができる。
〔第3施形態〕
次に、図4、図5を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
本第3実施形態の縦型製袋充填機1Bにおける位置ずれ検出装置40は、図4に示すように、前記第2実施形態のテンション機構35および帯状フィルム移動量検出センサ39と、前記製袋充填筒4の外周に当接可能に設けた測長器50とを備えて構成されている。
本第3実施形態の縦型製袋充填機1Bでは、前記第2実施形態の縦型製袋充填機1Aの構成に前記測長器50を追加して設けた全体構成としたものである。
そのため、第2実施形態と第3実施形態とにおいて、同一構成および同一構成部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、異なる構成部である測長器50の説明を行う。
測長器50は、前記第1実施形態でも説明したように、縦型製袋充填機1Bの運転停止中に手繰られた(外力により)筒状フィルムFtの実際の送り量を測定するものであり、ロータリーエンコーダ51と、このロータリーエンコーダ51の回転軸に取付けられた測長ロール52とで構成されている。
そして、製袋充填筒4と測長ロール52とが筒状フィルムFtを狭圧するように取付けられている。なお、ロータリーエンコーダ51は、図略の取付け具を介して図略の機械フレームに取付けられている。
測長ロール52が、筒状フィルムFtと接触しているので、筒状フィルムFtを下流に向けて手繰ると測長ロール52が回転する。この測長ロール52はロータリーエンコーダ51の回転軸に取付けられているので、ロータリーエンコーダ51の回転角度によって、筒状フィルムFtの移動量を計測することができる。
言い換えれば帯状フィルムFwの引き出し量、つまりずれ量を計測することができる。
測長器50は主制御部26に接続されており、この主制御部26でロータリーエンコーダ51の回転角度を検出できるようになっている。
本第3実施形態の位置ずれ検出装置40では、測長器50の他に、前記テンション機構35と、帯状フィルム移動量検出センサ39とが設けられており、これらでは帯状フィルムFwの引き出し量を検出することが できる。その結果、本第3実施形態では、測長器50による検出と、テンション機構35および帯状フィルム移動量検出センサ39による検出との二重の検出が可能となり、より正確な検出が可能となる。
また、本第3実施形態では、テンション機構35のテンションロール38の移動を帯状フィルム移動量検出センサ39で検出できない場合、例えば、テンションロール38の移動が、初期位置の第1センサ部材39-1から第2センサ部材39-2まで達しない距離であった場合、第2センサ部材39-2では、その移動距離を検出することができないが、その場合でも、測長器50で筒状フィルムFtの移動量を検出することで、帯状フィルムFwの引き出し量を検出できるので、安全性を確保できる。
以上のような構成の第3実施形態の縦型製袋充填機1Bによれば、前記(4)、(5)と略同様の効果の他、次のような効果を得ることができる。
(6)測長器50が紙送り機構5の上方、かつ紙送り機構5の近接位置に配置されており、近傍製袋充填筒4に装着されている筒状フィルムFtが下方に向けて手繰られたとき、その筒状フィルムFtの移動を、測長ロール52とロータリーエンコーダ51とでなる測長器50で直接検出することができるので、正確な移動量の検出が可能となる。その結果、その情報を正確に紙送り機構5に送ることができ、紙送り機構5による筒状フィルムFtの正確な搬送、つまり正確な送り作業がかのうとなる。
(7)第3実施形態では、測長器50の他に、テンション機構35と、帯状フィルム移動量検出センサ39とが設けられており、これらでは帯状フィルムFwの引き出し量を検出することができる。その結果、測長器50による検出と、テンション機構35および帯状フィルム移動量検出センサ39による検出との二重の検出が可能となり、より正確な検出が可能となる。
(8)また、第3実施形態では、テンションロール38の移動量を帯状フィルム移動量検出センサ39で検出できない場合でも、測長器50で筒状フィルムFtの移動量を検出することで、帯状フィルムFwの引き出し量を検出できるので、安全性を確保できる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記第1実施形態における位置ずれ検出装置20では、テンション機構15を、一対の枠部材16の一端に固定ロール17、他端側に2本のテンションロール18a,18bを設けた構成としたが、これに限らない。テンションロールを1本設けた構成としてもよい。
すなわち、図2において、例えば、帯状フィルムFwを固定ガイドロール2bからテンションロール18bに掛け回すと共に、固定ガイドロール2cと固定ガイドロール2dとにジグザグ状に掛け回す構成としてもよい。
また、前記第1実施形態の縦型製袋充填包装機1における位置ずれ検出装置20は、製袋充填筒4の外周に当接可能に設けた測長器50を備えた構成としたが、これに限らず、測長器50を含まない構成としてもよい。そして、このようにしても、テンション機構15と検出器であるロータリーエンコーダ19とにより、帯状フィルムFwが引出されたことを検出することができ、また、その後の不良品としての排出作業に結びつけることができる。
また、前記第2、第3実施形態の縦型製袋充填包装機1A,1Bにおける位置ずれ検出装置30,40では、移動量検出センサ39を、第1~第5センサ部材39-1~39-5の5個のセンサ部材で構成したが、これに限らない。センサ部材を、それ以上、あるいはそれ以下設置した構成としてもよい。ただし、最低でも1個は設置する必要はある。
さらに、前記第2実施形態では、製袋充填筒4に装着された筒状フィルムFtを下方に向けて手繰った結果引出された帯状フィルムFwの引き出し量を検出する際の検出方法であったが、これに限らない。
例えば、夜間の休業時後の機械運転再開時、機械点検等の機械運転停止中に、作業者が誤って帯状フィルムFwの、例えば製筒器3の近傍を手繰ってしまった場合等にも適用することができ、その結果、テンション機構35により帯状フィルムFwが引出されたことを検出することができ、その後の不良品としての排出作業に結びつけることができる。
また、前記各実施形態では、製袋充填包装機として、それぞれ縦型製袋充填包装機1,1A,1Bが用いられていたが、これに限らず、製袋充填包装機としては横型製袋充填包装機に適用することもできる。
本発明は、例えば、縦型製袋充填包装機の運転停止中に帯状フィルムが引出されたことを検出し、かつその部分を不良品として排出する際に利用できる。
1 縦型製袋充填包装機(第1実施形態)
1A 縦型製袋充填包装機(第2実施形態)
1B 縦型製袋充填包装機(第3実施形態)
3 製筒器
4 製袋充填筒
5 紙送り機構(フィルム搬送装置)
7 紙送り制御部
8 縦シール装置
9 横シール装置
10 日付印字装置
15 テンション機構(テンション付与装置)
16 枠部材
17 固定ロール
18a テンションロール
18b テンションロール
19 ロータリーエンコーダ(検出器)
20 位置ずれ検出装置(第1実施形態)
25 テンション制御部
26 主制御装置
30 位置ずれ検出装置(第2実施形態)
35 テンション機構(テンション付与装置)
36 枠部材
38 テンションロール(可動ロール)
39 移動量検出センサ
40 位置ずれ検出装置(第3実施形態)
50 測長器
51 ロータリーエンコーダ
52 測長ロール
Fr 原反ロール
Fw 帯状フィルム
Ft 筒状フィルム
BP 包装体
P 被収容物である製品

Claims (7)

  1. 原反ロールから供給された帯状フィルムに加工を施すフィルム用加工装置と、
    前記帯状フィルムを搬送する帯状フィルム搬送装置と、
    前記原反ロールの下流側に配置されると共に複数の固定ガイドロールとこれらの固定ガイドロールにガイドされて垂直方向に移動する可動ロールとを備え前記帯状フィルムにテンションを付与する帯状フィルム用テンション付与装置と、
    前記可動ロールの変位を検出する帯状フィルム移動量検出センサと、
    前記帯状フィルム搬送装置の上流側に配置され前記帯状フィルムの引出し量を測定する測長器と、
    前記帯状フィルム移動量検出センサからの信号に基づき前記帯状フィルムのテンションを制御し、また前記測長器からの信号により前記帯状フィルムの搬送を制御する主制御装置と、を備えた製袋充填包装機において、
    前記製袋充填包装機の運転停止中に、前記帯状フィルム移動量検出センサ又は測長器からの信号を前記制御装置が検出した場合、前記帯状フィルムが作業者の手繰り作業により定位置からずらされたものと判断し、運転再開に際して、その検出された位置を前記帯状フィルムの引出された位置とすると共に前記フィルム用加工装置による加工位置の不良として、前記引出された位置から前記帯状フィルム先端側の一定範囲を不良品として排出するように指示する機能を前記主制御装置が備えていることを特徴とする製袋充填包装機。
  2. 前記帯状フィルム用加工装置が、日付印字装置、切込み機構およびラベル貼り付け装置であることを特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機。
  3. 前記帯状フィルム用テンション付与装置が、垂直方向に配置された縦長のプレート状の枠部材と、この枠部材の長手方向に沿って形成された係合孔に係合すると共に垂直方向に移動自在な前記可動ロールと、を備えて構成され、
    前記可動ロールは、前記枠部材の上方に配置された2本の前記固定ガイドロールに前記帯状フィルムを介して垂直方向に昇降自在となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製袋充填包装機。
  4. 前記帯状フィルム移動量検出センサが、前記可動ロールの垂直方向の移動を検出する複数個で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の製袋充填包装機。
  5. 前記測長器が、前記帯状フィルムに接触すると共に当該帯状フィルムの移動に連れて回転する回転ロールと、この回転ロールの回転量を検出するロータリーエンコーダと、で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ一つに記載の製袋充填包装機。
  6. 前記製袋充填包装機が縦型製袋充填包装機である、ことを特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機。
  7. 前記製袋充填包装機が横型製袋充填包装機である、ことを特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機。
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