JP7068682B2 - 製袋充填包装機 - Google Patents
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Description
この製袋包装機における横シール装置は、フィルム筒を挟んで対向する第1部材と第2部材とを有しており、これらの第1部材と第2部材とは、モーターにより、互いに開閉自在となっている。
また、第1部材と第2部材には、ヒータが内蔵されており、各部材でフィルム筒を押圧した状態でヒータにより熱が加えられ、これにより、押圧された部分が軟化し、かつ固着されるようになっている。
そして、そのままの状態で、横シールを施そうとすると、被包装物の一部を噛み込んでしまい、袋部から被包装品の一部が突出した製品となり、その結果、包装不良が発生することになる。
そして、横シールカット装置における上部のシャッターの左右の先端は、上下に段差を有する構成となっており、互い違いの状態で閉じるようになっている。
すなわち、まず、縦型製袋充填包装機の巻取りロール(図略)から送り込まれる包装筒Hを、フォーマ-102を介して且つ製品投入ガイド筒103に沿って、筒状に変換しつつその両端縁を前記フォーマ-102の前部分で合わせて縦シールし、これにより、包装筒Hが形成される。
また、「イ」に示すボックスモーションとは、一対の横シール部材105の動作が描く軌跡「ロ」~「ホ」が、円の一側面を直線で裁断したような一対のカム曲線を向かい合わせた二つの円弧ループを言い、包装筒Hの流れを止めずに「ロ」の直線部分で包装筒Hの流れに同期して横シールカッター装置105を下方に一緒に移動させるための動作をいう。
すなわち、図4の「ロ」の直線部分でヒータによるシールが継続されるので、包装筒Hの流れを止めずにシール時間を長くすることができる。
なお、図4では、包装筒Hの先端部側の、フォーマ-102、製品投入ガイド筒103、および横シールカッター装置105等のみを示し、巻取りロール等は省略してある。
包装筒Hの下部領域には、一対のシャッター106,106が設けられており、このシャッター106,106の近接した上方位置には、包装筒Hに横シールを施す一対の横シール部材105a,105aが設けられており、これらの横シール部材105a,105aにより前記横シールカッター装置105が構成されている。
各横シール部材105a,105aにはそれぞれ加熱部が内蔵され、また、一方の横シール部材105aには横シールした後に切断し、完成品Pを形成するためのカッター(図略)が内蔵されている。
このとき、一対のシャッター106,106も同時に押下げられる。
次に、図5(へ)に示すように、上記カッターにより切断されて形成された完成品Pを所定の包装体搬送装置(図略)に移載すると共に、一対の横シール部材105a,105aを初期位置まで開き、かつ初期位置に上昇する。それと同時に、一対のシャッター106,106も初期位置まで上昇させる。そして、この図5(へ)の状態が、図5(イ)に至る前の状態である。
なお、図5(イ)等に示す製品Pは、柄等が付いていない飴や豆菓子等である。
この図6では、包装筒Hに投入される一袋分の製品Pが、図6(A)に示すように、スティック状の製品P1や、例えば、飴玉P2aに柄P2bの付いた柄付き製品P2の場合である。
なお、図6において、図5に示した構成部材、および構成と同じものには同一符号を付して説明する。
すなわち、スティック状製品や柄付き製品が袋部内に投入された場合、それらの製品が重なり合って、例えば、柄付き製品の柄の一部が、所定長さに設定されている袋部から突出することが起こり得る。
そのため、柄付き製品の柄の一部が袋部から突出したまま、横シールすることになるが、そうすると、袋部から柄の一部が突出した製品となり、完成した製品として取り扱うことはできず、明らかに、不良品となり、廃棄処分することになる。
上述のように、特許文献1に開示された製袋包装機では、スティック状製品や柄付き製品が袋部内に投入される場合に対応できない、という問題がある。
その結果、被包装物が横シールに噛み込まれたままの状態で横シール動作を実行することになり、その結果、被包装物がスティック状製品や柄付き製品の場合、袋部から、例えば、柄の一部が突出した製品となり、完成した製品として取り扱うことはできず、明らかに、不良品となり、廃棄処分することになる。
その場合、袋部から突出した柄の一部を、横シールカッター装置によりしごき動作を実行して、無理やりに袋部内に押し込もうとすると、上述のように、穴が開いてしまったり、場合によっては破袋してしまうという問題が生じる。
また、破袋した場合は、袋部内に収納された被包装物(製品)が周囲に散乱するため、散乱した被包装物(製品)を片付けなければならない。そのため、作業を続行することができず、機械の稼動を一端停止しなければならず、その結果、生産性の悪化を招くことにもなる。
本発明は上記課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、筒状フィルムに投入された被包装物を横シール装置により押し込む動作時の破袋を防止することで、生産性の向上を図れると共に横シール装置の故障を防止できる製袋充填包装機を提供することにある。
前記製袋充填筒が、前記筒状包装材の先端部を加熱シールして閉じた後、前記一定量の被包装品が投入された前記筒状包装材の製品投入側を水平方向両側から加圧しつつ下方に移動させる押下動作の後に加熱シールする一対の横シール部材を備えた横シール装置を装備して成る製袋充填包装機において、
前記横シール装置に、前記一対の横シール部材の前記押下動作を駆動させる横シール部材用圧接上下駆動機構と、この横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を制御する横シール部材用駆動制御部とを併設すると共に、前記横シール部材用圧接上下駆動機構に負荷トルク検出部を併設し、
この負荷トルク検出部は、予め設定され許容値を越えた負荷トルクを検知した場合に機能して前記筒状包装材への製品投入状態が異常であると判定し、前記主制御部に対して異常信号を発信する充填異常検知処理機能を有し、
この負荷トルク検出部からの異常信号に基づいて作動し、前記横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を一時的に停止させる本体動作緊急停止制御機能を、前記主制御部が備えていることを特徴とした。
このとき、被包装物が、例えば柄付き製品であり、柄の部分が筒状包装材の袋部から突出していた場合、横シール装置で押し込もうとすると柄の部分がシャッター部に引っ掛かって、一対の横シール部材を駆動させる横シール部材用圧接上下駆動機構に大きな負荷が掛かる。
この負荷は、主制御部に接続されている負荷トルク検出部により検出され、検出された負荷が、予め設定され許容値を越えた場合に、袋状包装材への製品投入状態が異常であると判定し、その判定結果に基づいて、主制御部が、製袋充填筒および横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を一時的に停止させるようになっている。
その結果、不利な条件で無理に押し込むと袋部が破れてしまうが、被包装物が収納された筒状包装材を両側から加圧しつつ下方に移動させる押下動作の途中で、横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を一時的に停止させることができる。そのため、穴あきや破袋を防止することができるので、破袋に伴う被包装物の散乱等を予め防ぐことができ、これにより、生産性の向上を図れると共に横シール装置の故障を防止できる。
まず、図1~3に基づいて、本実施形態の製袋充填包装機を構成する縦型製袋充填包装機1の全体を説明する。
なお、本実施形態における柄付き製品P2は、前記図5で説明した一般的な製品Pと異なり、図6(A)で説明した柄付き製品P2と同一のものである。
また、主制御部21は、上記負荷トルク検出部25からの異常信号に基づいて作動し、製袋充填筒4の動作を一時的に停止させる本体動作緊急停止制御機能を備えている。
図2,3に示すように、縦型製袋充填包装機1は、所定量の帯状フィルムFwが巻付けられた巻取りロールFrを備えている。上記筒状フィルムFtは、包装用フィルム搬送手段6を介して、巻取りロールFrから製筒器3、製袋充填筒4、および横シール装置9側まで搬送されるようになっている。
ここで、包装用フィルム搬送手段6は、巻取りロールFrの回転を制御するサーボモータ(図略)、テンション機構15、複数の固定ガイドロール2a~2h、および紙送り機構5で構成されている。
日付印字装置10は、例えば、帯状フィルムFwに、製造年月日、消費期限および賞味期限等の日付情報を印字できるような構成となっている。
この紙送り機構5は、図2に示すように、製袋充填筒4を挟んで設置してある一対の紙送りベルト5A,5Aで構成されており、これらの紙送りベルト5A,5Aにより筒状フィルムFtが、所定の送り量で下方(横シール装置9側)へ送られるようになっている。
この縦シール装置8は、対向配置されると共にそれぞれヒーター(図示せず)を内蔵した一対の縦シール用部材8a,8aを備えて構成されている。
また、縦シールFt1は、筒状フィルムFtの重ね合わされた端部を縦シール用部材8a,8aにより左右から加熱狭圧することで施されるようになっている。
横シール用部材9a,9aは、図2に示すように水平方向に長い形状とされると共に、水平方向(Y軸と直交するX軸方向)に開閉自在とされており、この開閉動作はサーボモータ(図略)により行われる。また、このサーボモータは前記制御装置20を構成する主制御部21(図4参照)に接続されている。
また、横シール用部材9a,9aの下部には、当該横シール用部材9a,9aと同期して動くシャッター(図略)が設けられている。これらのシャッターは、前記従来例として説明した図5,6のシャッター106と略同様の構成および動作を実行するようになっている。
この横シール部材用圧接上下駆動機構14は、横シール装置9を構成する上記横シール用部材9a,9aの開閉動作(X軸方向)を行う開閉用サーボモータ(図略)と、横シール用部材9a,9aの上下移動動作(Z軸方向)を行う上下駆動用サーボモータ(図略)とで構成されている。
開閉用サーボモータおよび上下駆動用サーボモータは、図略のサーボドライブを介して前記主制御部21に接続されている。
そして、横シール部材用圧接上下駆動機構14は、前述した図5(イ)~(ヘ)、および図6(イ)~(ニ)に示すように、製品P収容後に筒状フィルムFtの袋部をしごく動作を行うようになっているものである。
なお、本実施形態の縦型製袋充填包装機1は、縦シールFt1および横シールFt2を施したときに筒状フィルムFtの降下を一時停止する間欠型のものである。
これらの枠部材16,16の一端部には、両枠部材16,16同士を連結する固定連結ロール17が固定されている。そして、この固定連結ロール17の両端部は図略の機械フレームに固定されている。
枠部材16,16の他端部側には、所定の間隔をおいて2本のテンションロール18a,18bが架けわたされ、各テンションロール18a,18bは、回動自在となっていると共に、それぞれのテンションロール18a,18bの外周一部に前記帯状フィルムFwが掛け回されている。
この固定ガイドロール2cは、両テンションロール18a,18bの上方位置でかつ水平方向の略中間位置に配置され、固定ガイドロール2cの端部は図略の機械フレームに固定されている。
制御装置20は、巻取りロールFr、日付印字装置10、包装用フィルム搬送手段6、縦シール装置8、横シール装置9、横シール部材用圧接上下駆動機構14等の製袋充填包装機1の全体の駆動を制御する主制御部21を備えている。
主制御部21は、キーボード等の情報入力部22と、日付印字装置10等に動作を指令する印字指令出力部27、縦シール装置8の加熱部を制御する縦シール部材用加熱制御部26と、横シール部材用圧接上下駆動機構14の駆動を制御する横シール部材用駆動制御部24と、横シール装置9の加熱部を制御する横シール部材用加熱制御部23と、横シール部材用圧接上下駆動機構14に加えられた負荷を検出する負荷トルク検出部25と、を備えている。
まず、制御装置20により、巻取りロールFr、紙送り機構5、日付印字装置10、フィルム搬送手段6、および日付検査装置11等を駆動させることにより、巻取りロールFrから帯状フィルムFwが連続的に繰り出される。
帯状フィルムFwは、前記包装用フィルム搬送手段6を構成するテンション機構15を経由して製筒器3に送られ、この製筒器3を通過して製袋充填筒4に移行し、その製袋充填筒4の内面形状に沿って形成された筒状フィルムFtに形成される。そして、このとき、筒状フィルムFtの移動方向両側縁部同士が重なり合って、縦シールの施工が可能な状態となる。
そして、その筒状フィルムFtは柄付き製品P2を内包した状態で下方に送られ、所定の位置で、横シーラ装置9により横シールFt2が施されると共に、カッターにより切断され、これにより、柄付き製品P2を内包した包装袋BPが完成する。
言い換えれば、横シール部材用圧接上下駆動機構14と横シール部材9a,9aとにより横シール部をしごく動作が行われる。
そして、上記動作は、前述した図6(B)の(イ)~(ニ)で説明した動作と略同様である。
また、この異常信号は、例えば、外部表示部28に表示されるようになっている。
なお、外部表示部28に表示される異常信号としては、例えば、波型のグラフ式の信号が用いられ、一定模様の波型の中で突出した部分が表れたとき、異常信号が発せられるようになっている。また、異常信号が発せられた際、何らかの警報が発せられるようにしてもよい。
すなわち、製袋充填筒4への柄付き製品P2の投入を停止すると共に、紙送り機構5による筒状フィルムFtの送りを停止し、さらに、横シール部材用圧接上下駆動機構14による横シール装置9の下降動作および開閉動作を停止する。
その後、紙送り機構5の駆動により、横シールを施さない状態で柄付き製品P2が収納された袋部と当該袋部の次に送られてきた袋部とを連包として、かつ不良品として排出する。
(1)被包装物が、例えば柄付き製品P2であり、柄の部分P2aが筒状フィルムFtの袋部から突出していた場合、横シール装置9で押し込もうとすると柄の部分P2aがシャッター部(図略)に引っ掛かって、一対の横シール部材9a,9aを駆動させる横シール部材用圧接上下駆動機構14に大きな負荷が掛かる。
この負荷は、主制御部21に接続されている負荷トルク検出部25により検出され、検出された負荷が、予め設定され許容値を越えた場合に、筒状フィルムFtへの製品投入状態が異常であると判定し、その判定結果に基づいて、主制御部21が、横シール部材用圧接上下駆動機構14の動作を一時的に停止させるようになっている。その結果、不利な条件で無理に押し込むと袋部が破れてしまうが、柄付き製品P2が収納された筒状フィルムFtを圧接且つ滑り押下動作の途中で、横シール部材用圧接上下駆動機構14等の動作を一時的に停止させることができる。そのため、穴あきや破袋を防止することができるので、破袋に伴う柄付き製品P2の散乱等を予め防ぐことができ、これにより、生産性の向上を図ることができる。
この場合、負荷電流検知回路が、前記横シール部材用駆動制御部24から出力される駆動電流を監視すると共に、当該駆動電流が予め設定した許容値をこえた場合に作動して、前記筒状フィルムFtへの製品投入状態が異常であると判定し、前記主制御部21に対して、緊急停止制御機能の発動を要請する充填異常検知処理機能を備えているようにしてもよい。
そして、このような構成としても、前記(1)~(3)と略同様の効果を得ることができる。
3 製筒器
4 製袋充填筒
5 紙送り機構
6 包装用フィルム搬送手段
9 横シール装置
9a,9a 一対の横シール部材
10 日付印字装置
14 横シール部材用圧接上下駆動機構
15 テンション機構
20 制御装置
21 主制御部
23 横シール部材用加熱制御部
24 横シール部材用駆動制御部
25 負荷トルク検出部
28 外部表示部
Fr 巻取りロール
Ft 筒状フィルム
BP 包装体
P 被収容物である製品
P1 被収容物であるスティック状製品
P2 被収容物である柄付き製品
Claims (2)
- 巻取りロールから繰り出される面状の包装材を製品包装用の筒状包装材とし且つ外部から所定のタイミングで順次投入される一定量の被包装品を順次取り込む製袋機能及び製品格納機能を備えた製袋充填筒と、この製袋充填筒を含む全体的な動作を制御する主制御部を有する制御装置とを備えると共に、
前記製袋充填筒が、前記筒状包装材の先端部を加熱シールして閉じた後、前記一定量の被包装品が投入された前記筒状包装材の製品投入側を水平方向両側から加圧しつつ下方に移動させる押下動作の後に加熱シールする一対の横シール部材を備えた横シール装置を装備して成る製袋充填包装機において、
前記横シール装置に、
前記一対の横シール部材の前記押下動作を駆動させる横シール部材用圧接上下駆動機構と、この横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を制御する横シール部材用駆動制御部とを併設すると共に、前記横シール部材用圧接上下駆動機構に負荷トルク検出部を併設し、
この負荷トルク検出部は、予め設定され許容値を越えた負荷トルクを検知した場合に機能して前記筒状包装材への製品投入状態が異常であると判定し、前記主制御部に対して異常信号を発信する充填異常検知処理機能を有し、
この負荷トルク検出部からの異常信号に基づいて作動し、前記横シール部材用圧接上下駆動機構の動作を一時的に停止させる本体動作緊急停止制御機能を、前記主制御部が備えていることを特徴とした製袋充填包装機。 - 請求項1記載の縦型製袋充填包装機において、
前記負荷トルク検出部に代えて、前記横シール部材用駆動制御部に負荷電流検知回路を装備すると共に、
この負荷電流検知回路が、
前記横シール部材用駆動制御部から出力される駆動電流を監視すると共に、当該駆動電流が予め設定した許容値をこえた場合に作動して、前記筒状包装材への製品投入状態が異常であると判定し前記主制御部に対し、前記本体動作緊急停止制御機能の発動を要請する充填異常検知処理機能を備えていることを特徴とした製袋充填包装機。
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