JP7078416B2 - 管継手部材 - Google Patents

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Description

本発明は、弁部材によって流体通路を開閉するようにされた管継手部材に関する。
互いに連結される雌型管継手部材と雄型管継手部材とからなる管継手において、一方又は両方の管継手部材が弁機構を有していて、連結を解除して互いに分離したときに弁機構により内部流体が漏れないようになっているものがある。例えば特許文献1には、雄型管継手部材がその管継手本体の流体通路内に弁部材を有し、弁部材が管継手本体の内周面に形成された弁座面に押し付けられることにより、該流体通路を閉止するようにした管継手が示されている。弁部材の外周面には環状の溝が形成され、この環状の溝にリング状のシール部材が取り付けられている。弁部材が閉止位置となったときにシール部材が弁座面に密封係合することにより、流体通路がより確実に閉止されるようになっている。
国際公開第2016/208681号
上述の弁機構を有する雄型管継手部材が高圧の流体源に接続されている場合には、連結を解除したときに弁部材は大きな流体圧を受けて管継手本体の弁座面に押し付けられることになる。そのため、弁部材に取り付けられたシール部材は、弁部材と弁座面との間で圧縮されて大きく変形することになる。そうすると、大きく変形したシール部材は、弁部材の溝から部分的にはみ出し該溝の縁と弁座面との間に挟まれ、その部分に応力が集中して大きな剪断力を受けることになる。管継手部材同士の着脱を繰り返すと、このような大きな剪断力がシール部材に繰り返し作用することになり、シール部材の溝からはみ出した部分が破断してしまう虞がある。
そこで本発明は、シール部材が大きな力で繰り返し圧縮されてもシール部材の破断が生じにくいようにした弁機構を有する管継手部材を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
先端開口から後方に延びる流体通路を画定する内周面、及び該内周面に形成され後方に向かって拡径した弁座面を有する筒状の管継手本体と、
該流体通路内に配置され、該流体通路を閉止する閉止位置と該閉止位置から後方に変位して該流体通路を開放する開放位置との間で変位可能とされた弁部材と、
該弁部材に取り付けられたシール部材と、
を備え、
該弁部材が後方に向かって拡径した取付外周面を有し、該シール部材が該取付外周面上に配置されており、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁座面と該取付外周面とが対向し該シール部材が該取付外周面と該弁座面との間で圧縮されるようにされた、管継手部材を提供する。
当該管継手部材においては、シール部材が、後方に向かって拡径した弁座面と同様に後方に向かって拡径した取付外周面との間で圧縮されるようになっているため、シール部材の一部に応力が集中せず、また弁部材の変位方向での剪断力が生じにくくなる。これにより、シール部材が繰り返し圧縮された場合でも、シール部材の破断を生じにくくことが可能となる。
好ましくは、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁座面と該取付外周面とが互いに略平行であるようにすることができる。
また、該弁座面と該取付外周面とが該流体通路の長手軸線に対して一定の角度で傾斜した円錐状傾斜面であるようにすることができる。
このような構成により、シール部材には弁座面と取付外周面との間でより均一に応力が作用するようになり、シール部材の破断をより確実に防止することが可能となる。
好ましくは、該シール部材が該弁座面に向かって突出した突出部を有し、該弁部材が該閉止位置に変位する際に該シール部材が該弁座面に該突出部から接触していくようにすることができる。
シール部材が、弁座面に突出部から徐々に接触していくようにすることによって、弁部材にあまり大きな力が作用していないときにも流体通路を確実に閉止することが可能となる。
好ましくは、
該管継手本体の前記内周面が、該弁座面から該流体通路の長手軸線に略平行に先端方向に延びる先端側内周面を有し、
該弁部材が、該閉止位置にあるときに該先端側内周面の半径方向内側で該先端側内周面に近接する先端側外周面と、該先端側外周面と該取付外周面との間に設けられ、該先端側外周面及び該取付外周面より小径とされた固定溝とを有し、
該シール部材が、該固定溝内に配置されて該先端側外周面と略面一とされた延長先端部を有しているようにすることができる。
シール部材は、多くの場合ゴム材料からなり、また弁部材に金型を嵌めてインサート成形により形成される。このような場合には、弁部材と金型の寸法公差の関係で成形したシール部材が弁部材の外周面から僅かに出っ張り、シール部材が管継手本体と干渉して弁部材の変位を妨げる虞がある。これに対して当該管継手部材においては、弁部材が固定溝を有し、弁部材の先端側外周面と面一となるシール部材の延長先端部が固定溝に形成されるようになっている。これにより、延長先端部の径方向での厚みを大きくして成形後にシール部材が冷却されたときの延長先端部の径方向での収縮量を大きくすることができるため、該延長先端部が成形直後には先端側外周面から出っ張っていたとしても冷却後には径方向に十分に縮んでその出っ張りを解消することが可能となる。
また本発明は、上述のいずれかの管継手部材と、該管継手部材と着脱可能に連結される対応管継手部材とからなる管継手であって、該管継手部材が雄型管継手部材であり、該対応管継手部材が雌型管継手部材であり、該管継手部材が該対応管継手部材に連結されるときに該管継手部材の該弁部材が該対応管継手部材に押されて該開放位置に変位されるようにされた管継手を提供する。
以下、本発明に係る管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係る管継手の連結解除状態における側面断面図である。 図1の管継手の連結状態における側面断面図である。 雄型管継手部材のシール部材の周囲の拡大図であり、弁部材が閉止位置となりシール部材が弁座面に密封係合した状態を示す図である。 雄型管継手部材の弁部材に大きな流体圧が作用して、弁部材が図3の位置からさら弁座面に押し付けられて圧縮された状態を示す図である。 雌型管継手部材のシール部材の周囲の拡大図であり、シール部材が雄型管継手部材のシール溝に接していない状態を示す図である。 雌型管継手部材のシール部材の周囲の拡大図であり、シール部材の突起部が雄型管継手部材のシール溝の外周面に接して径方向内側に変形した状態を示す図である。 雌型管継手部材のシール部材の周囲の拡大図であり、シール部材の突起部が雄型管継手部材のシール溝の外周面と内周面とに密封係合した状態を示す図である。
本発明の一実施形態に係る管継手1は、図1及び図2に示すように、互いに着脱可能に連結される雄型管継手部材(管継手部材)2及び雌型管継手部材(対応管継手部材)3からなる。
雄型管継手部材2は、流体通路12を有する筒状の雄型管継手本体10と、流体通路12内に配置された弁部材14とを備える。雄型管継手本体10は、先端開口16から後方(図で見て右方)に延びる流体通路12を画定している内周面10aと、内周面10aに形成され後方に向かって拡径した弁座面18とを有する。弁座面18は、流体通路12の長手軸線Lに対して一定の角度で傾斜した円錐状傾斜面となっている。弁部材14にはゴム材料で形成されたシール部材20が設けられている。弁部材14は、流体通路12を閉止する閉止位置(図1)と流体通路12を開放する開放位置(図2)との間で変位可能となっている。雄型管継手部材2はさらに、雄型管継手本体10と弁部材14との間に設定されたスプリング22を備え、弁部材14はスプリング22によって閉止位置に向かって付勢されている。
図3に示すように、雄型管継手本体10には、弁座面18から流体通路12の長手軸線Lに平行に先端方向(図で見て左方)に延びる先端側内周面10bが形成されている。また弁部材14の外周面14aには、後方に向かって拡径した取付外周面14bと、弁部材14が閉止位置にあるときに雄型管継手本体10の先端側内周面10bに半径方向内側で近接する先端側外周面14cと、先端側外周面14cと取付外周面14bとの間に設けられた固定溝14dとが形成されている。取付外周面14bは、一定の角度で傾斜した円錐状傾斜面となっており、弁座面18に対して平行となっている。また、固定溝14dは先端側外周面14c及び取付外周面14bよりも小径となっている。シール部材20は、主として弁部材14の外周面14aのうちの取付外周面14bと固定溝14dとに配置されており、取付外周面14b上に配置されているシール部24と、シール部24から先端側に延びて固定溝14d内に配置されている延長先端部26とからなる。延長先端部26は、弁部材14の先端側外周面14cと略面一となるように形成されている。シール部24には弁座面18に向かって突出した突出部28が形成されている。突出部28は、その頂部28aよりも先端側の第1面28bと後方側の第2面28cにより構成されており、第1面28bは延長先端部26から後方に向かって径方向外側に弁座面18よりも急な角度で傾斜して弁座面18に次第に近づくように延びており、第2面28cは流体通路12の長手軸線Lに略平行となっていて弁座面18から次第に遠ざかっていくように延びている。
図1に示す連結解除状態においては、雄型管継手部材2の弁部材14はスプリング22の付勢力によって閉止位置に保持されている。弁部材14が閉止位置にあるときには、図3に示すように、弁座面18と取付外周面14bとが互いに対向する位置となり、シール部材20のシール部24が弁座面18と取付外周面14bとの間に挟まれた状態となる。流体通路12内に高圧流体がないときには弁部材14は主としてスプリング22の付勢力によって弁座面18に押し付けられ、シール部材20は突出部28の頂部28a付近のみにおいて弁座面18に密封係合する。このようにスプリング22による比較的に小さな付勢力だけが作用していてシール部材20が小さな力で弁座面18に押圧されているときには、シール部材20は突出部28の頂部28a付近において比較的に小さな面積で弁座面18に当接するようになっている。これにより、比較的に小さな力でもシール部材20と弁座面18との間の面圧が大きくなり弁座面18との間の密封性が高くなるようになっている。雄型管継手部材2が高圧の流体源に接続されていて流体通路12内が高圧流体で満たされている場合には、弁部材14は高圧流体から受ける圧力により弁座面18に対して強く押圧される。そうするとシール部材20のシール部24は、図4に示すように、弁座面18と取付外周面14bとの間でさらに圧縮されて突出部28が潰れ、より広い面積で弁座面18に対して接触して密封係合した状態となる。シール部材20は互いに対向して平行となっている弁座面18と取付外周面14bとの間で圧縮されるため、シール部材20に作用する応力は特定の場所に集中せずに広く分散される。また、平行な面の間で圧縮されることにより、シール部材20には弁部材14の変位方向での剪断力があまり作用しない。さらには、弁座面18と取付外周面14bとが平行であることによりシール部材20の径方向外側に十分な空間が形成され、圧縮されたシール部材20が径方向外側に変形することが妨げられないため、シール部材20が大きく圧縮した際に径方向外側に膨張した部分に無理な力が作用しない。したがって、シール部材20は、比較的に大きな力で圧縮された場合でも局所的な圧縮応力や剪断力が生じにくいため、破断が生じにくい。
当該実施形態におけるシール部材20は、インサート成形により弁部材14の外周面14a上に直接成形されている。インサート成形を行なう際には、成形金型内に弁部材14を配置しておいて、弁部材14と成形金型との間の空間にゴム材料を射出するようにする。このとき、寸法公差の関係で、シール部材20の延長先端部26が弁部材14の先端側外周面14cよりも径方向外側に僅かに出っ張ってしまうことがある。図示のように、雄型管継手部材2の先端側内周面10bと弁部材14の先端側外周面14cは近接しているため、シール部材20の出っ張りが大きくなるとシール部材20が先端側内周面10bと干渉して弁部材14の変位が妨げられることになる。当該実施形態においては、このような不具合が生じないように、上述のように弁部材14に固定溝14dを形成するとともにシール部材20の延長先端部26を固定溝14d内に配置して、延長先端部26の径方向での厚さが大きくなるようにしている。これにより、成形後にシール部材20が冷却されたときの延長先端部26の径方向での収縮量が大きくなり、延長先端部26が成形直後には弁部材14の先端側外周面14cから出っ張っていたとしても、冷却後には収縮して先端側外周面14cから出っ張っていないようにすることが可能となる。
雌型管継手部材3は、図1及び図2に示すように、先端開口32から後方(図で見て左方)に延びる流体通路34を有する筒状の雌型管継手本体30と、流体通路34内に配置されたスライド弁36と、流体通路34内において流体通路34の長手軸線Lに沿って延びるように配置されている固定弁座部材37と、雌型管継手本体30の外周面30a上に配置されたスリーブ38とを備える。固定弁座部材37は、その先端において拡径した弁座部40を有しており、この弁座部40は雌型管継手本体30の内周面30bとの間に環状の弁開口42を画定している。スライド弁36は、この弁開口42を閉止する先端側位置(図1)と、弁開口42を開放する後端側位置(図2)との間で長手軸線Lの方向で変位可能となっている。雌型管継手部材3はさらに、雌型管継手本体30とスライド弁36との間に設定されたスプリング44を備え、スライド弁36はこのスプリング44によって先端側位置に向かって付勢されている。
スライド弁36には、端面シール部材46と摺動シール部材48とが取り付けられている。端面シール部材46は、雌型管継手部材3の先端方向(図で見て右方)に向かって環状に突出した突起部50を有する。摺動シール部材48は、スライド弁36の外周面36a上に形成された外側部分52と、スライド弁36の内周面36b上に形成された内側部分54と、スライド弁36に複数形成された貫通孔36cを通り外側部分52と内側部分54とを連結している連結部56とから構成されている。外側部分52は、スライド弁36が先端側位置と後端側位置との間で変位するときに雌型管継手部材3の内周面30bに対して密封係合した状態で摺動する。内側部分54は、スライド弁36が先端側位置にあるときに固定弁座部材37の弁座部40に密封係合する。図1の連結解除状態においては、スライド弁36がスプリング44によって先端側位置に保持され、摺動シール部材48が雌型管継手本体30の内周面30bと固定弁座部材37の弁座部40とにそれぞれ密封係合することにより、弁開口42が閉じられて流体通路34が閉止されている。
雌型管継手部材3には、スリーブ38を保持するためのスリーブ施錠子58と、雄型管継手部材2を保持するための連結施錠子60とがさらに配置されている。スライド弁36は、雌型管継手本体30の内周面30bに沿って先端方向に延びる施錠子支持部62を有し、図1の連結解除状態においては、施錠子支持部62がスリーブ施錠子58を径方向内側から支持している。施錠子支持部62に支持されたスリーブ施錠子58は、雌型管継手本体30の外周面30aから径方向外側に突出して、スリーブ38に設けられた後方側係止溝68に係合する。これによりスリーブ38はスリーブ施錠子58に係止されて連結解除位置(図1)に保持される。このとき連結施錠子60の径方向外側にはスリーブ38の先端側係止溝70が位置しており、連結施錠子60は径方向外側に変位可能となっている。
図1の連結解除状態から雄型管継手部材2を雌型管継手部材3の流体通路34内に挿入していくと、雄型管継手本体10の先端部分66が連結施錠子60に当たって連結施錠子60を径方向外側に変位させる。連結施錠子60は、その一部が雌型管継手本体30の外周面30aから径方向外側に突出してスリーブ38の先端側係止溝70内に収容された状態となる。さらに雄型管継手部材2を挿入していくと、雄型管継手本体10の先端部分66が端面シール部材46に当接してスプリング44を圧縮しながらスライド弁36を先端側位置から後端側位置に向かって変位させるとともに、固定弁座部材37の先端面37aが雄型管継手部材2の弁部材14に当接して弁部材14を閉止位置から開放位置に向かって変位させる。スライド弁36が後端側位置に向かって変位することにより、スライド弁36の施錠子支持部62によるスリーブ施錠子58に対する径方向内側からの支持が解除され、スリーブ施錠子58によるスリーブ38に対する係止が解除される。ただしこの時点においては、スリーブ38は連結施錠子60によって先端側係止溝70において係止されて、引き続き連結解除位置に保持される。雄型管継手部材2をさらに挿入して、雄型管継手本体10の外周面30aに形成された施錠子係止溝64が連結施錠子60の径方向内側位置にまで至ると、連結施錠子60がスリーブ38によって径方向内側に押し込まれて施錠子係止溝64に部分的に収容され、連結施錠子60によるスリーブ38に対する係止が解除される。そうすると、スリーブ38は、スプリング71に押されて雌型管継手部材3の先端方向(図で見て右方)に変位して連結位置となる。これにより、当該管継手1は、図2に示すように、雄型管継手部材2と雌型管継手部材3とが連結された連結状態となる。
図5に示すように、雄型管継手本体10は、その先端部分66が雌型管継手部材3の流体通路34内に挿入されたときに端面シール部材46の突起部50に面する環状のシール溝72を先端部分66に有する。このシール溝72は、雄型管継手部材2の先端方向(図で見て左方)に向かって径方向外側に傾斜した外側面72aと、先端方向に向かって径方向内側に傾斜した内側面72bと、これら外側面72aと内側面72bとをつなぐ底面72cとからなっている。外側面72aは内側面72bよりも先端方向により長く延びて広い面積を有している。
上述のようにして雄型管継手部材2と雌型管継手部材3とが連結されるときに、端面シール部材46の突起部50は、まず雄型管継手部材2のシール溝72の外側面72aに当接する。雄型管継手部材2が雌型管継手部材3の流体通路34内に挿入されるにしたがって、突起部50はシール溝72の外側面72aにより強く押し付けられ、図6に示すように、傾斜した外側面72aに沿って径方向内側に変形していく。さらに雄型管継手部材2を挿入していくと、最終的には図7に示すようにシール溝72の内側面72b及び底面72cにも当接する。これにより端面シール部材46の突起部50はシール溝72の外側面72aと内側面72bと底面72cとに密封係合した状態となる。なお、雄型管継手部材2を挿入していく過程で、上述のようにスライド弁36は雄型管継手部材2によって押されてスプリング44を圧縮しながら先端側位置から後端側位置に向かって変位していくため、雄型管継手部材2が挿入されるに従ってスプリング44の付勢力は大きくなっていく。そのため、スライド弁36を介してスプリング44によって付勢されている端面シール部材46の突起部50は、雄型管継手部材2が挿入されるに従ってスプリング44によってシール溝72により強く押圧されていくことになる。端面シール部材46の突起部50がシール溝72の外側面72aと内側面72bとに密封係合した状態となるときのスライド弁36の位置はスプリング44のバネ定数や端面シール部材46の硬さなどに依存し、例えばスプリング44のバネ定数が十分に大きい場合には、スライド弁36が先端側位置にある状態で端面シール部材46の突出部28はシール溝72に密封係合することになる。
上述のように連結状態において端面シール部材46の突起部50がシール溝72の外側面72aと内側面72bとに密封係合することにより、スライド弁36と雄型管継手部材2との間の密封性を向上させることができる。端面シール部材46の突起部50は、内部流体からの流体圧を受けると径方向外側に押されることになるが、シール溝72の外側面72aによって支持されているため径方向外側に変位せずに外側面72aにより強く押し付けられることになる。これにより、端面シール部材46の突起部50とシール溝72の特に外側面72aとはより強く密封係合されることになるため、流体圧が高くなるほど密封性も高くなる。よって高圧流体が流体通路34内を流れるような場合においても端面シール部材46からの流体の漏洩が生じにくい。また、連結状態において雄型管継手部材2が雌型管継手部材3に対して傾いたときには、端面シール部材46の突起部50は、シール溝72の外側面72aと内側面72bとに挟まれていることにより、雄型管継手部材2の相対的変位に追従して変形する。特に低温流体を流すなどして当該管継手1が冷たくなったときには、主としてゴム材料で形成される端面シール部材46も冷却されて固くなり変形しにくくなるが、そのような場合であっても突起部50はシール溝72によって変形されるため、端面シール部材46と雄型管継手部材2との間に隙間が生じることなく密封性を維持し続けることが可能となる。
なお、雌型管継手部材3は弁機構を備えている必要は必ずしもなく、雌型管継手部材3の端面シール部材46は弁機能を有さないスライド部材に取り付けられていてもよい。また、雄型管継手部材2のシール溝72の形状は種々変更可能である。例えば、シール溝72の外側面72aと内側面72bの一方のみが傾斜するようにしてもよいし、両方とも傾斜していないようにしてもよい。端面シール部材46の突起部50が、シール溝72の内側面に先に当接して径方向外側に向かって変形して外側面に当接するようにしてもよいし、外側面と内側面とに同時に当接して径方向には変形しないようにしてもよい。
以上に本発明の実施形態について説明をしたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。弁座面と取付外周面とは互いに平行であることが好ましいが、必ずしも平行である必要はなく、それぞれが後方に向かって拡径するようになっていればシール部材の破断を抑制する効果を得られる。また、弁座面と取付外周面とは、必ずしも一定の角度で傾斜している必要はなく、全体として後方に向かって拡径しながら湾曲しているようにしてもよい。
1 管継手
2 雄型管継手部材(管継手部材)
3 雌型管継手部材(対応管継手部材)
10 雄型管継手本体
10a 内周面
10b 先端側内周面
12 流体通路
14 弁部材
14a 外周面
14b 取付外周面
14c 先端側外周面
14d 固定溝
16 先端開口
18 弁座面
20 シール部材
22 スプリング
24 シール部
26 延長先端部
28 突出部
28a 頂部
28b 第1面
28c 第2面
30 雌型管継手本体
30a 外周面
30b 内周面
32 先端開口
34 流体通路
36 スライド弁
36a 外周面
36b 内周面
36c 貫通孔
37 固定弁座部材
37a 先端面
38 スリーブ
40 弁座部
42 弁開口
44 スプリング
46 端面シール部材
48 摺動シール部材
50 突起部
52 外側部分
54 内側部分
56 連結部
58 スリーブ施錠子
60 連結施錠子
62 施錠子支持部
64 施錠子係止溝
66 先端部分
68 後方側係止溝
70 先端側係止溝
71 スプリング
72 シール溝
72a 外側面
72b 内側面
72c 底面
L 長手軸線

Claims (5)

  1. 先端開口から後方に延びる流体通路を画定する内周面、及び該内周面に形成され後方に向かって拡径した弁座面を有する筒状の管継手本体と、
    該流体通路内に配置され、該流体通路を閉止する閉止位置と該閉止位置から後方に変位して該流体通路を開放する開放位置との間で変位可能とされた弁部材と、
    該弁部材に取り付けられたシール部材と、
    を備え、
    該弁部材が後方に向かって拡径した取付外周面を有し、該シール部材が該取付外周面上に配置されており、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁座面と該取付外周面とが対向し該シール部材が該取付外周面と該弁座面との間で圧縮されるようにされ
    該管継手本体の前記内周面が、該弁座面から該流体通路の長手軸線に略平行に先端方向に延びる先端側内周面を有し、
    該弁部材が、該閉止位置にあるときに該先端側内周面の半径方向内側で該先端側内周面に近接する先端側外周面と、該先端側外周面と該取付外周面との間に設けられ、該先端側外周面及び該取付外周面より小径とされた固定溝とを有し、
    該シール部材が、該取付外周面上に配置されたシール部と、該固定溝内に配置されて該先端側外周面と略面一とされた延長先端部とを有し、該シール部が該弁座面に密封係合し、該延長先端部は該先端側内周面と干渉しないようにされた、管継手部材。
  2. 該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁座面と該取付外周面とが互いに略平行であるようにされた、請求項1に記載の管継手部材。
  3. 該弁座面と該取付外周面とが該流体通路の長手軸線に対して一定の角度で傾斜した円錐状傾斜面である、請求項1又は2に記載の管継手部材。
  4. 該シール部材が該弁座面に向かって突出した突出部を有し、該弁部材が該閉止位置に変位する際に該シール部材が該弁座面に該突出部から接触していくようにされた、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管継手部材。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の管継手部材と、該管継手部材と着脱可能に連結される対応管継手部材とからなる管継手であって、該管継手部材が雄型管継手部材であり、該対応管継手部材が雌型管継手部材であり、該管継手部材が該対応管継手部材に連結されるときに該管継手部材の該弁部材が該対応管継手部材に押されて該開放位置に変位されるようにされた管継手。
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