JP7077122B2 - 熱交換器 - Google Patents
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Description
特許文献1には、管の各領域が接触しないようにする具体例として、線材を曲げ加工したスペーサを用いる旨が記載されている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、複数の管を安定的に位置決め可能な熱交換器を提供することを目的とする。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る熱交換器10は、それぞれ複数の流路部11を筺体12内に有する複数の管13と、流路部11を位置決めする位置決め手段(第1、第2の位置決め手段)27、28とを備え、筺体12内に取り込まれた燃焼ガスで管13内の液体を加熱する。以下、詳細に説明する。
一の管13は、図2に示すように、各流路部11のZ方向位置が異なり、並列配置された複数の管13の流路部11同士は並列に配置され、隣り合う流路部11はZ方向位置が同じである。
位置決め手段27は、図1、図2、図3(A)、図4(A)、(B)に示すように、1)それぞれX方向に長い1本の棒状片29(棒状片E)、N-3本の棒状片30、1本の棒状片31(棒状片E’)、及び、棒状片29、30、31の各基端(X方向一端)が連結された支持片32を有する位置決め部材24と、2)それぞれX方向に長い1本の棒状片33(棒状片E)、N-3本の棒状片34、1本の棒状片35(棒状片E’)、及び、棒状片33、34、35の各基端(X方向一端)が連結され、支持片32からY方向に間隔を空けて配置された支持片36を有する位置決め部材24aと、3)Y方向両端がそれぞれ支持片32、36に連結されて、2つの位置決め部材24、24aを接続して一体化する接続体37とを具備している。
そして、棒状片29(棒状片33についても同じ)には、X方向他端に、Z方向他側に突出した突出部40(突出部P)が、直線領域39に連続して形成されている。突出部40は、Z方向一端位置から2つ目の流路部群21のX方向他端に配された流路部11にX方向他側から接触することによって、棒状片29(棒状片33)が2つの流路部群21の間から抜けるのを防止する。
棒状片31(棒状片35についても同じ)には、先端(X方向他端)に、Z方向一側に突出した突出部44(突出部P’)が、直線領域42に連続して形成されている。突出部44は、Z方向他端位置から2つ目の流路部群21のX方向他端に配された流路部11にX方向他側から接触することによって、棒状片31(棒状片35)が2つの流路部群21の間から抜けるのを防止する。
以下、屈曲部45、46、47、48が形成される前の位置決め手段27に対応するもの(即ち、直線部50、51、52、53を有するもの)を未屈曲手段54と言う。
接続体37は、図4(B)に示すように、Z方向に間隔を空けて配された、それぞれY方向に長い複数(本実施の形態では3本)の長尺片55を有している。長尺片55はそれぞれ間隔を空けて配されているため、燃焼ガスは長尺片55の各間(接続体37)を通過できる。よって、接続体37は燃焼ガスの流れの遮りを抑制する設計となっている。
波状領域66は、Z方向一端位置に配された流路部群23のZ方向他側の凹凸形状に合わせて形成され、当該流路部群23を構成する5つの流路部11にそれぞれ対応した5つの窪み部を有している。直線領域67は、Z方向一端位置から2つ目の流路部群23の各流路部11にZ方向一側から接触(又は、当該流路部群23の各流路部11に近接)している。
接続体65は、Z方向に間隔を空けて配された、それぞれY方向に長い複数の長尺片を有している。
まず、側壁部16を貫通した状態の複数の管13に対し、X方向一側から未屈曲手段54を接近させ、未屈曲手段54のN-1本の棒状片29、30、31の各先端及びN-1本の棒状片33、34、35の各先端を、流路部群21の各間にX方向一側から挿入すると共に、未屈曲手段αをX方向他側から接近させ、当該未屈曲手段のN-1本の棒状片57、58、59の各先端及びN-1本の棒状片61、62、63の各先端を、流路部群23の各間にX方向他側から挿入する。このとき、各管13は、側壁部16に固定されておらず、側壁部16に対して一定範囲で変位可能な状態である。
棒状片85、87、89、91はそれぞれ、基端から先端に向かって形成された直線部94と先端に設けられた幅広部95を有し、棒状片86、90は基端から先端に亘って直線的に形成されている。
棒状片85(棒状片87、89、91についても同じ)は、幅広部95がX方向他側から当該幅広部95のZ方向一側及び他側にそれぞれ配された流路部81に接触することによって、棒状片85(棒状片87、89、91)が当該2つの流路部81の間から抜けるのを防止する。
まず、側壁部17を貫通した状態の5本の管80に対し、未屈曲手段104の棒状片85、86、87、89、90、91の各先端を、流路部群81aの各間にX方向一側から挿入させ、未屈曲手段104をX方向他側に移動させる。このとき、各管80は側壁部17に対して一定範囲で変位可能な状態である。
例えば、図7に示すように、各流路部群105は、流路部106が水平に対して傾斜(例えば、0°を超え30°未満の角度で傾斜)したX方向に並列配置していてもよく、その場合(X方向が水平に対して傾斜している場合)、1本の棒状片107、複数の棒状片108及び1本の棒状片109がそれぞれX方向(水平に対して傾斜した方向)に長い位置決め手段110を用いて、各流路部106が位置決めされる。
そして、Z方向は、鉛直でなく、鉛直に対して傾斜(例えば、0°を超え30°未満の角度で傾斜)した方向であってもよく、その場合、支持片がZ方向(鉛直に対して傾斜した方向)に長い位置決め手段を用いて、各流路部を位置決めすることができる。
棒状片Eが波状領域を有する場合、Z方向他端位置には波状領域を有さない棒状片E’を設けてもよい。そして、棒状片E、E’は、突出部を有さなくてもよく、位置決め手段は屈曲部を具備していなくてもよい。なお、流路部を安定的に位置決めする観点では、棒状片E、E’が共に、波状領域及び突出部を有すること、及び、位置決め手段が屈曲部を具備することが好ましい。
Claims (7)
- それぞれ複数の流路部を筺体内に有する複数の管と前記流路部を位置決めする位置決め手段とを備え、前記筺体内に取り込まれた燃焼ガスで前記管内の液体を加熱する熱交換器において、
それぞれ水平な又は水平に対して傾斜するX方向に前記流路部を並列配置してなる3個以上の流路部群が、鉛直な又は鉛直に対して傾斜するZ方向に隙間を有して並列に配置され、
前記位置決め手段は、前記Z方向一端位置に配された前記流路部群及び前記Z方向一端位置から2つ目の前記流路部群の間に差し込まれた前記X方向に長い棒状片Eと、前記Z方向他端位置に配された前記流路部群及び前記Z方向他端位置から2つ目の前記流路部群の間に差し込まれた前記X方向に長い棒状片E’と、前記棒状片E、E’それぞれの前記X方向一端が連結された支持片とを有する位置決め部材を具備し、
前記棒状片Eは、前記Z方向一側に、前記Z方向一端位置に配された前記流路部群の前記Z方向他側の凹凸形状に合わせて形成された波状領域Wを有し、前記Z方向他側に直線領域Sを有し、
前記棒状片E、E’の前記X方向他端は、何らの部材にも非連結であることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1記載の熱交換器において、前記棒状片E’は、前記Z方向一側に直線領域S’を有し、前記Z方向他側に、前記Z方向他端位置に配された前記流路部群の前記Z方向一側の凹凸形状に合わせて形成された波状領域W’を有することを特徴とする熱交換器。
- 請求項1又は2記載の熱交換器において、前記棒状片Eには、前記Z方向他側に突出した突出部Pが、前記直線領域Sに連続して形成されていることを特徴とする熱交換器。
- 請求項2記載の熱交換器において、前記棒状片Eには、前記Z方向他側に突出した突出部Pが、前記直線領域Sに連続して形成され、前記棒状片E’には、前記Z方向一側に突出した突出部P’が、前記直線領域S’に連続して形成されていることを特徴とする熱交換器。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の熱交換器において、前記位置決め手段は、前記Z方向一端位置に配された流路部群に前記Z方向一側から接触する屈曲部Dと、前記Z方向他端位置に配された流路部群に前記Z方向他側から接触する屈曲部D’とを具備することを特徴とする熱交換器。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の熱交換器において、前記位置決め手段は、前記X方向及び前記Z方向に垂直なY方向に間隔を空けて配置された複数の前記位置決め部材と、該各位置決め部材の前記支持片を連結する接続体とを具備することを特徴とする熱交換器。
- 請求項6記載の熱交換器において、前記接続体は、前記Z方向に間隔を空けて配された、それぞれ前記Y方向に長い複数の長尺片を有することを特徴とする熱交換器。
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