JP2007093169A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器のケーシングの温度上昇を低減させてケーシングの耐久性を高めると共に、熱効率に優れる熱交換器を提供すること。
【解決手段】ガスバーナの燃焼ガスが流動するケーシング12内にその燃焼ガスの流動方向に沿って多数枚の集熱フィン14が平行に配置されると共に、内部に被加熱流体が流動する伝熱管16が集熱フィン14を貫通して配置された熱交換器において、ケーシング12の内壁面に近接した部位から内方向かつ燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、集熱フィン14の表面に整流部材18を設けた熱交換器10とする。整流部材18は、例えば、集熱フィン14を局所的に切起こし折曲形成した切起こし片により構成されたものであっても良い。
【選択図】 図1
【解決手段】ガスバーナの燃焼ガスが流動するケーシング12内にその燃焼ガスの流動方向に沿って多数枚の集熱フィン14が平行に配置されると共に、内部に被加熱流体が流動する伝熱管16が集熱フィン14を貫通して配置された熱交換器において、ケーシング12の内壁面に近接した部位から内方向かつ燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、集熱フィン14の表面に整流部材18を設けた熱交換器10とする。整流部材18は、例えば、集熱フィン14を局所的に切起こし折曲形成した切起こし片により構成されたものであっても良い。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱交換器に関し、さらに詳しくは、給湯器等のガス燃焼機器に用いられる熱交換器に関する。
従来から、この種の熱交換器は、フィンアンドチューブ式熱交換器と呼ばれ、図5に示すように、板状の銅板からなる複数の集熱フィン34を所定間隔で縦に平行に配列させ、この複数の集熱フィン34に伝熱管36を複数本貫通させて構成される。
この複数の集熱フィン34は、その両端を角筒状のケーシング32にロー付けにより接合されており、このケーシング32には、ガスバーナ(図示略)からの燃焼ガスが図中下方から導かれる。従って、ガスバーナからの燃焼ガスがケーシング32内の集熱フィン34間に流れ、この燃焼ガスの熱が直接又は各集熱フィン34から伝熱管36に伝達され、伝熱管36から伝熱管36の内部を流れる水に熱が伝達されて、温水を得ることができる。
このような熱交換器30において、従来、ケーシング32が高温になりすぎるとケーシング32の耐久性が低下するという問題があった。すなわち、燃焼ガスの加熱による集熱フィン34の膨張により、ケーシング32の集熱フィン34と接合されている部分が横方向に開くように付勢される。一方、集熱フィン34と接合されていない下部においては、その周囲に伝熱管(図示略)が巻かれているため、横方向の変形が規制される。これによって、接合部と非接合部との境目において曲げ変形が繰り返され、ケーシング32にクラックが生じるようになる。この傾向は、ケーシング32の集熱フィン34との接合部が高温になるほど、顕著になる。そのため、ケーシング32の温度を下げる試みがなされている。
例えば特許文献1には、図6に示すように、集熱フィン34と接合されたケーシング32の接合部分の燃焼ガスの流動方向上流側に、この接合部分に燃焼ガスが流れ込まないようにするための遮蔽部材38を設けたものが開示されている。これにより、ケーシング32の温度上昇を低減させて、ケーシング32の耐久性を向上させている。
しかしながら、燃焼ガスは上流から下流に向かって真っ直ぐにケーシング32内を流れることから、特許文献1に示される熱交換器40では、伝熱管36の外周面の下側の面には燃焼ガスが当たるものの、伝熱管の上側の面には燃焼ガスが当たらないため、熱効率が低いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、熱交換器のケーシングの温度上昇を低減させてケーシングの耐久性を高めると共に、熱効率に優れる熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る熱交換器は、ガスバーナの燃焼ガスが流動するケーシング内にその燃焼ガスの流動方向に沿って多数枚の集熱フィンが平行に配置されると共に、内部に被加熱流体が流動する伝熱管が前記集熱フィンを貫通して配置された熱交換器において、前記ケーシングの内壁面に近接した部位から内方向かつ前記燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、前記集熱フィンの表面に整流部材を設けたことを要旨とする。
前記整流部材は、前記集熱フィンを局所的に切起こし折曲形成した切起こし片により構成されているものであっても良い。
そして、前記伝熱管は、前記燃焼ガスの流動方向に複数列、複数段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材は、少なくとも最外側に位置する伝熱管の外周面に向けて設けられていることが望ましい。
また、前記伝熱管は、前記燃焼ガスの流動方向に複数列、2段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材は、下段最外側に位置する伝熱管と2段目最外側に位置する伝熱管の両方の外周面に向けて前記燃焼ガスを流動させる長さの切起こし片により構成されていることが望ましい。
本発明に係る熱交換器によれば、ケーシングの内壁面に近接した部位から内方向かつ燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、集熱フィンの表面に整流部材を設けたことから、ケーシングと集熱フィンとが接合された部分に燃焼ガスが流れ込みにくくなる。これにより、ケーシングが高温になりすぎることを防ぐことができる。そして、この整流部材により、ケーシングの内壁面に沿って流れる燃焼ガスは伝熱管側に向けて流動するようになることから、従来の熱交換器よりも伝熱管の外周面に燃焼ガスが多く当たるようになり、熱交換器の熱効率を高くすることができる。
この場合、前記整流部材が、集熱フィンを局所的に切起こし折曲形成した切起こし片により構成されることにより、集熱フィンに容易に整流部材を設けることができる。これにより、本発明に係る熱交換器の生産性を高めることができる。また、切起こしにより形成された開口部によって、高温となった集熱フィンの熱がケーシングに伝わりにくくなるため、ケーシングの温度上昇を抑えることができる。
そして、前記伝熱管が、燃焼ガスの流動方向に複数列、複数段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材が、少なくとも最外側に位置する伝熱管の外周面に向けて設けられることにより、少なくとも最外側に位置する伝熱管には、外周面の下側の面だけでなく上側の面にも燃焼ガスを当てることができるため、熱交換器の熱効率を高くすることができる。
また、前記伝熱管が、燃焼ガスの流動方向に複数列、2段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材が、下段最外側に位置する伝熱管と2段目最外側に位置する伝熱管の両方の外周面に向けて燃焼ガスを流動させる長さの切起こし片により構成されることにより、下段最外側と2段目最外側に位置する伝熱管の両方について、外周面の下側の面だけでなく上側の面にも燃焼ガスを当てることができるため、さらに熱効率を高くすることができる。
以下に本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る熱交換器の第1実施形態を表す斜視図である。本実施形態に係る熱交換器10には、角筒状のケーシング12内の上部に、そのケーシング12内を流動する燃焼ガスの流動方向に沿って多数枚の集熱フィン14が所定間隔で平行に配置されている。そして、この集熱フィン14を貫通して、集熱フィン14と直交する方向に伝熱管16が複数本配置されている。
この伝熱管16は、ケーシング12を貫通して出たところで他の伝熱管16と繋がり、長い1本の管を形成しており、その一端は図示しない給水管に、他端は図示しない給湯管に繋がっている。そして、この内部には、冷水等の被加熱流体が通される。
集熱フィン14の下部両端には、切起こし折曲形成した切起こし片からなる整流部材18が設けられている。ケーシング12と集熱フィン14とは、ロー付けにより固着され、集熱フィン14と集熱フィン14を貫通する伝熱管16もロー付けにより固着されている。
ケーシング12の下方には、図示しないガスバーナが設けられており、このガスバーナからの高温の燃焼ガスがケーシング12を通って集熱フィン14に送られる。送られてきた燃焼ガスは、集熱フィン14や伝熱管16を加熱する。そして、伝熱管16の壁を通して伝熱されることによりその内部を流れる冷水は温水に変えられ、給湯管に送られる。
図2は、上記第1実施形態の熱交換器の断面図である。これは、集熱フィン14と直交する方向から見るように表したものである。図示しないガスバーナからの燃焼ガスは、図中下方から上方に流れる。
伝熱管16は、上下方向に3段に配置されており、一番下の段には一列に複数本の伝熱管16が配置され、2段目には、1番下の段と横方向に位置をずらせて互い違いになるように一列に複数本の伝熱管16が配置されている。さらに、3段目には、2段目と横方向に位置をずらせて互い違いになるように配置されている。図示するものは、1番下の段と3段目に配置された伝熱管16が、上下方向から見ると重なって見えるように配置されているが、これらも横方向に互い違いになるように配置させたものであっても良い。
整流部材18は、ケーシング12の内壁面に近接した部位から内方向かつ燃焼ガスが流動する方向の上流側から下流側に向けて、集熱フィン14の表面に設けられている。これによって、ケーシング12の内壁面に沿って流れてきた燃焼ガスは、図中矢印で示すように、一番下の段の最外側に位置する伝熱管(16a、16a)の外周面に向けられ、下側の面だけでなく上側の面にも燃焼ガスを当てることができる。そして、従来の熱交換器よりも熱効率を高くすることができる。
なお、ここでいう熱効率とは、燃焼ガスによって供給された熱量に対する伝熱管を流れる水等の被加熱流体に吸収された熱量の割合で表される。
よって、熱交換器の伝熱面積(集熱フィンの面積と伝熱管の外周面の面積の総和)が同じ場合には、従来、伝熱管の外周面の下側のみに燃焼ガスが当たっていたのを、その上側にも当たるようにすることで、伝熱管の内部を流れる被加熱流体の吸熱量が増えるため、熱効率が高くなることになる。
この場合、整流部材18は、ケーシング12と集熱フィン14との接合部22にできるだけ近い部位であって接合部22の下部よりも下の位置から、伝熱管16側に向けるようにすることが好ましい。このようにすることにより、燃焼ガスは接合部22に流れ込みにくくなるからである。
図2に示す熱交換器10において、さらに、3段目の最外側に位置する伝熱管の外周面に燃焼ガスを向けたものとすることもできる。それを図3によって示す。
図3は、本発明に係る熱交換器の第2実施形態を表す断面図である。整流部材18は、集熱フィン14の両端にそれぞれ2箇所ずつ設けられ、ケーシング12の内壁面に近接した部位から一番下の段の最外側に位置する伝熱管(16a、16a)と3段目の最外側に位置する伝熱管(16b、16b)の外周面にそれぞれ向けられている。
これによって、ケーシング12の内壁面に沿って流れてきた燃焼ガスは、図中矢印で示すように、一番下の段の最外側に位置する伝熱管(16a、16a)だけでなく3段目の最外側に位置する伝熱管(16b、16b)の外周面にも流れるため、これら伝熱管(16a、16b)の外周面の下側と上側の両面に燃焼ガスを当てることができる。そして、熱交換器10よりさらに熱効率を高くすることができる。
また、熱交換器は、その用途に応じて種々の形態にすることが可能である。例えば、伝熱管16の内部を流れる水を所定温度に加熱できるのであれば、上下方向に3段ではなく、2段としたものであっても良い。
図4は、本発明に係る熱交換器の第3実施形態を表す断面図であり、伝熱管16が上下方向に2段に配置されたものである。1段目の伝熱管16と2段目の伝熱管16とが互い違いに配置されており、1段目の伝熱管16と伝熱管16との間に、2段目の伝熱管16が配置されている。そして、上下方向に2段となっているため、上下方向から見て伝熱管16が重ならないものである。このような配置とすることにより、下方から流れてくる燃焼ガスが、全部の伝熱管16の外周面の下側を加熱することができるため、熱効率が高いものとなる。
整流部材18は、ケーシング12の内壁面に近接した部位であって接合部22の下部よりも下の位置から下段最外側に位置する伝熱管(16a、16a)と2段目最外側に位置する伝熱管(16c、16c)の両方の外周面に向けて燃焼ガスを流動させる長さの切起こし片により構成されている。
このような構成により、下の段の伝熱管(16a、16a)の外周面だけでなく、上の段の伝熱管(16c、16c)の外周面にも燃焼ガスを向けることができる。そして、これらの伝熱管の外周面の下側だけでなく上側にも燃焼ガスが当たるようになるため、熱交換器の熱効率を高めることができる。
そして、このような構成の熱交換器(10、24、26)によれば、ケーシング12の内壁面に沿って流れてきた燃焼ガスが進行方向を変えられて、ケーシング12と集熱フィン14との接合部22に流れないようになる。これによって、ケーシング12が高温になりすぎることを防ぐことができる。また、伝熱管(16a、16b、16c)の外周面の下側だけでなく上側も燃焼ガスによって加熱することができることから、伝熱管の外周面の加熱される面積が増え、その内部を流れる水に、より多く伝熱することができるため、熱効率に優れるものとなる。
図2〜図4に示す整流部材18は、その一例として、集熱フィン14の局所的な切起こしにより形成されたものについて示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ロー付け等によって集熱フィン14の表面に整流板を立設させたものであっても良い。また、ロー付けしやすいように、L字状部材の一面を集熱フィン14にロー付けしたものとすることもできる。そして、整流部材18は、ロー付けにより集熱フィン14に固着することだけに限られず、ビス止め等によっても良いし、その他の方法によって固着することも可能である。
この整流部材18は、集熱フィン14と90°の角度で集熱フィン14表面に立設させても良いし、90°よりも少し傾斜させても良い。いずれの場合であっても、集熱フィン14と集熱フィン14との間隔又はそれ以上の長さに立設させたものが良い。集熱フィン14と集熱フィン14との間隔未満の長さに立設したものとすると、整流部材18と他の集熱フィン14との間に隙間が生じるため、整流部材18で規制する方向に燃焼ガスが流れるだけでなく、その隙間を通って接合部22にも燃焼ガスが流れてしまい、ケーシング12の温度上昇につながるからである。
また、例えば、整流部材18を切起こしにより形成する場合には、切起こしにより開口部(スリット)20が形成されるが、1つの切起こし片が、他の集熱フィン14に切起こしにより形成された開口部20に入り込むようにしても良い。これによって、集熱フィン14が多少ずれることがあっても、整流部材18と集熱フィン14との間に隙間が生じないからである。
なお、伝熱管16は、上下方向に4段以上配置することも可能であり、その時に、各段の最外側に位置する伝熱管16の外周面に向けて、ケーシング12の内壁面に近接した部位より内方向、燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、整流部材18を設けたものとしても良い。
また、最外側に位置する伝熱管以外の伝熱管の外周面の上側にも燃焼ガスが回り込むように、ケーシング12の内壁面に近接した部位だけでなく、ケーシング12の中心近辺にも、整流部材を適宜設けることもできる。
一方、図6に示すように、従来の熱交換器40の場合には、ケーシング32の内壁面に沿って流れてきた燃焼ガスは遮蔽板38に当たるため、ケーシング32の内壁面に沿って流れてきた燃焼ガスがケーシング32と集熱フィン34との接合部に流れないようにすることはできる。
しかしながら、遮蔽板38に当たった後は、矢印に示すように、一番下の段の最外側に位置する伝熱管(36a、36a)の横を通り過ぎるだけで、その伝熱管(36a、36a)の外周面の上側には回り込まない。つまり、燃焼ガスの流れが、伝熱管36の近郊に行かない部分が多く生じている。よって、第1〜第3実施形態に示すものと比べて、伝熱管外周面が加熱される面積が小さくなり、熱効率が低いものとなる。
次に、本実施形態に係る熱交換器と従来の熱交換器における熱効率をそれぞれ測定した結果を示す。
〔熱効率試験の条件〕(JISS2019に準拠)
ガスバーナからの燃焼ガスを熱交換器に通過させながら、伝熱管に常温の水を流す。この時、伝熱管を通過する水が温められ、給湯管より出湯される出湯温度が水温より40±5℃高くなるように、燃焼ガスの供給速度を調節する。そして、ほぼ安定した湯温が得られる状態となった後、熱効率(燃焼ガスによる供給熱量に対する伝熱管を通過する水が吸収した熱量の割合)の測定を開始する。熱効率の測定は、ガスメータが1回転以上整数回転する間出湯し、次式(数1)により算出する。
ガスバーナからの燃焼ガスを熱交換器に通過させながら、伝熱管に常温の水を流す。この時、伝熱管を通過する水が温められ、給湯管より出湯される出湯温度が水温より40±5℃高くなるように、燃焼ガスの供給速度を調節する。そして、ほぼ安定した湯温が得られる状態となった後、熱効率(燃焼ガスによる供給熱量に対する伝熱管を通過する水が吸収した熱量の割合)の測定を開始する。熱効率の測定は、ガスメータが1回転以上整数回転する間出湯し、次式(数1)により算出する。
なお、ほぼ安定した湯温が得られる状態とは、出湯温度を試験出湯温度に調節した後、停水、通水の操作によるガスバーナの点滅操作を行い、通水の都度出湯温度を測定し、試験出湯温度±8%以内の温度が連続して3回以上得られる状態を言う。また、熱効率試験は、同一条件で2回以上行い、連続2回の熱効率の値の差が、この2回の平均値の5%以下になったとき、この平均値を求める熱効率の値とした。
(実施例1)
燃焼ガスの流動方向上流側に4本、下流側に3本、合計7本の伝熱管(上下2段)が貫通した集熱フィンに、第3実施形態のように、ケーシングと集熱フィンとがロー付けされた接合部の下部よりも上流側から、上の段に配置された両端の伝熱管の下流側にかけて、切起こし片が形成された熱交換器(総伝熱面積=80×10−2m2)を用いた。この熱交換器では、熱効率は82%であった。
燃焼ガスの流動方向上流側に4本、下流側に3本、合計7本の伝熱管(上下2段)が貫通した集熱フィンに、第3実施形態のように、ケーシングと集熱フィンとがロー付けされた接合部の下部よりも上流側から、上の段に配置された両端の伝熱管の下流側にかけて、切起こし片が形成された熱交換器(総伝熱面積=80×10−2m2)を用いた。この熱交換器では、熱効率は82%であった。
(比較例1)
実施例1と同様、燃焼ガスの流動方向上流側に4本、下流側に3本、合計7本の伝熱管(上下2段)が貫通した集熱フィンを有し、切起こし片が形成されていない熱交換器(総伝熱面積=107×10−2m2)を用いた。この熱交換器では、熱効率は82%であった。
実施例1と同様、燃焼ガスの流動方向上流側に4本、下流側に3本、合計7本の伝熱管(上下2段)が貫通した集熱フィンを有し、切起こし片が形成されていない熱交換器(総伝熱面積=107×10−2m2)を用いた。この熱交換器では、熱効率は82%であった。
実施例1と比較例1の熱交換器は、熱交換率が共に82%であった。そして、実施例1の熱交換器の伝熱面積は比較例1のものの約75%であり、同じ伝熱面積で考えると、実施例1のものが比較例1のものよりも1.34倍優れることが分かった。このように、熱交換器の集熱フィンに切起こし片(整流部材)を形成することによって、熱交換器の熱効率が向上することが確認できた。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施例において、集熱フィンや伝熱管の形状、枚数、整流部材の形状、枚数等は、実施形態に示されるものに限定されるものではない。また、熱交換器(ケーシング)の形状も、角形に限られず、円筒形等であっても構わない。
本発明に係る熱交換器は、給湯器等のガス燃焼機器に用いられる熱交換器として使用することができる。
10、24、26 熱交換器
12 ケーシング
14 集熱フィン
16 伝熱管
18 整流部材(切起こし片)
20 開口部
22 接合部
12 ケーシング
14 集熱フィン
16 伝熱管
18 整流部材(切起こし片)
20 開口部
22 接合部
Claims (4)
- ガスバーナの燃焼ガスが流動するケーシング内にその燃焼ガスの流動方向に沿って多数枚の集熱フィンが平行に配置されると共に、内部に被加熱流体が流動する伝熱管が前記集熱フィンを貫通して配置された熱交換器において、
前記ケーシングの内壁面に近接した部位から内方向かつ前記燃焼ガスの流動方向上流側から下流側に向けて、前記集熱フィンの表面に整流部材を設けたことを特徴とする熱交換器。 - 前記整流部材は、前記集熱フィンを局所的に切起こし折曲形成した切起こし片により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 前記伝熱管は、前記燃焼ガスの流動方向に複数列、複数段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材は、少なくとも最外側に位置する伝熱管の外周面に向けて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
- 前記伝熱管は、前記燃焼ガスの流動方向に複数列、2段に亘って互い違いに配列され、前記整流部材は、下段最外側に位置する伝熱管と2段目最外側に位置する伝熱管の両方の外周面に向けて前記燃焼ガスを流動させる長さの切起こし片により構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の熱交換器。
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---|---|---|---|---|
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