JP7076666B2 - 送信装置、基地局、無線通信システム、送信方法、制御回路および記憶媒体 - Google Patents

送信装置、基地局、無線通信システム、送信方法、制御回路および記憶媒体 Download PDF

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Description

本開示は、複数の信号を同時に送信する送信装置、基地局、無線通信システム、送信方法、制御回路および記憶媒体に関する。
無線通信では、フェージングによる通信性能の低下を防ぐ技術として、ダイバーシチ技術が適用される場合がある。たとえば、送信ダイバーシチの一つである時空間ブロック符号化(STBC:Space-Time Block Coding)を適用したSTBC方式の無線通信の場合、送信装置は、送信系列に対してSTBCを行い、直交した複数の系列を生成する。そして、送信装置は、生成した複数の系列を異なるアンテナで送信する。STBC方式の無線通信では、受信側でフルダイバーシチ利得を得ることができる。
STBC方式の無線通信(以下、単に「STBC方式」と記載する)では、複数のシンボルを1つの送信ブロックとして扱う。一般的に、STBC方式では、アンテナ数と1つの送信ブロックとして扱うシンボル数とが関連付けられる。たとえば、アンテナ数が2のSTBC方式では、2シンボルを1つの送信ブロックとする。STBC方式の受信装置は、受信したSTBCシンボルを復調するために伝送路情報の推定を行う必要がある。
また、STBCによるダイバーシチの効果を得ることができ、かつ伝送路情報の推定が不要な方式として、STBCの送信ブロック単位で差動符号化を行う差動時空間ブロック符号化(DSTBC:Differential Space-Time Block Coding)方式が存在する。たとえば、アンテナ数が2のDSTBC方式の場合、送信装置は、2シンボルを1つの送信ブロックとして2×2の行列を生成し、連続する2つの送信ブロックの行列間で差動符号化を行う。受信装置は、受信した2シンボルで2×2の行列を生成し、2つのブロックの行列間で差動復号を行うことで、復調を行う(非特許文献1参照)。
V.Tarokh and H.Jafarkhani,"A Differential Detection Scheme for Transmit Diversity",IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS,VOL.18,NO.7,JULY 2000.
複数の基地局を設置して無線通信システムを構築する場合、基地局と移動局とが通信できないエリアが発生しないように各基地局を配置することが望ましい。この場合、各基地局と移動局とが通信可能なエリアである通信エリア同士が一部重複するように各基地局を配置することになる。しかしながら、複数の基地局から同じ周波数で同じ信号を送信する場合、複数の基地局のそれぞれの通信エリア同士が重なる場所において、各基地局から送信された信号が等電力かつ逆位相で合成された状態で移動局に到達するという問題、すなわち、移動局が受信する信号の電力が低下する、いわゆるビート干渉が発生し、通信性能が低下するという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信システムにおいてビート干渉が発生するのを抑制することが可能な送信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、複数の基地局を含んで構成される無線通信システムの基地局が備える送信装置であって、送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピング部と、変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する差動時空間ブロック符号化部と、を備える。また、送信装置は、差動時空間ブロック符号化部における差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを、無線通信システムを構成する他の基地局において差動時空間ブロック符号化処理が初期化されるタイミングと異なるタイミングで有効にする初期化フラグ生成部を備える。
本開示にかかる送信装置は、無線通信システムにおいてビート干渉が発生するのを抑制することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる無線通信システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる基地局が備える送信装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる送信装置の動作を示すフローチャート 四位相偏移変調によるマッピングの一例を示す図 実施の形態1にかかる送信装置がDSTBC処理を初期化するタイミングの一例を示す図 実施の形態1にかかる各基地局の送信装置がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第1の例を示す図 実施の形態1にかかる各基地局の送信装置がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第2の例を示す図 実施の形態1にかかる各基地局の送信装置がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第3の例を示す図 実施の形態1にかかる各基地局の送信装置がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第4の例を示す図 実施の形態1にかかる送信装置を実現するハードウェアの一例を示す図 実施の形態1にかかる移動局が備える受信装置の構成例を示す図 実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図 実施の形態2にかかる各基地局の送信装置がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの一例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる送信装置、基地局、無線通信システム、送信方法、制御回路および記憶媒体を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態にかかる無線通信システム1は、通信エリア10-1Eを形成する基地局10-1と、通信エリア10-2Eを形成する基地局10-2と、移動局20と、基地局10-1および基地局10-2を制御する制御装置30と、を備える。なお、以下の説明では、基地局10-1と基地局10-2とを区別する必要が無い場合、これらを、基地局10と称する場合がある。
図1に示す無線通信システム1において、基地局10-1が送信する信号の周波数と基地局10-2が送信する信号の周波数とは同一である。また、基地局10-1の通信エリア10-1Eと基地局10-2の通信エリア10-2Eの一部が重複している。
2台の基地局10は、制御装置30からの制御に基づき、制御装置30から受け取った情報である送信ビット系列を無線で送信する。各基地局10は、制御装置30から同一の送信ビット系列を同じタイミングで受け取るものとする。
移動局20は、基地局10から送信された情報を受信する。
制御装置30は、基地局10-1および10-2に対し、フレームごとに、送信ビット系列、フレーム番号および初期化情報を送信する。
ここで、基地局10-1と基地局10-2とは同期して信号を送信する。たとえば、GPS(Global Positioning System)の時刻情報を基に基地局10-1と基地局10-2とが同期して信号を送信する。なお、基地局10-1と基地局10-2とが同期する方法を、これに限定するものではない。例えば、制御装置30が基地局10-1および10-2に対して同期用の信号を送信し、この信号に基づいて基地局10-1と基地局10-2とが同期して信号を送信してもよい。
なお、図1では、無線通信システム1が、2台の基地局10と、1台の移動局20とを含む構成としているが、基地局10の数および移動局20の数をこれに限定するものではない。
図2は、実施の形態1にかかる基地局10が備える送信装置の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施の形態にかかる送信装置100は、送信ビット系列を変調シンボルとして複素平面上にマッピングするマッピング部101と、変調シンボルに対して差動時空間ブロック符号化(DSTBC)を行い、DSTBCシンボルを生成する差動時空間ブロック符号化部102と、差動時空間ブロック符号化部102に対してDSTBC処理の初期化を指示するための初期化フラグを生成する初期化フラグ生成部103と、DSTBCシンボルに基づいて送信信号を生成する無線部104-1および104-2と、無線部104-1から入力される信号を送信するアンテナ105-1と、無線部104-2から入力される信号を送信するアンテナ105-2と、を備える。
次に、送信装置100の動作について説明する。図3は、実施の形態1にかかる送信装置100の動作を示すフローチャートであり、このフローチャートは、より詳細には、制御装置30から受け取った1フレーム分の送信ビット系列をDSTBC符号化して送信する動作を示す。送信装置100は、制御装置30から1フレーム分の送信ビット系列を受信すると、図3のフローチャートが示す動作を実行する。
送信装置100においては、まず、マッピング部101が、制御装置30から入力される送信ビット系列を、複素数で表されるシンボルにマッピングして変調シンボルを生成する(ステップS11)。マッピング部101は、変調シンボルを生成すると、これを差動時空間ブロック符号化部102に出力する。マッピング部101で使用するマッピング方式には、たとえば、四位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)を使用する。QPSKは送信ビット2ビットを1シンボルにマッピングする方式であり、QPSKにおける変調シンボルの配置は図4に示す通りとなる。すなわち、マッピング部101は、マッピングの対象とする送信ビット2ビットの値が“00”の場合、図4の“A:(0,0)”の信号点にマッピングを行う。同様に、マッピング部101は、マッピングの対象とする送信ビット2ビットの値が“01”の場合は図4の“A:(0,1)”の信号点にマッピングを行い、マッピングの対象とする送信ビット2ビットの値が“10”の場合は図4の“A:(1,0)”の信号点にマッピングを行い、マッピングの対象とする送信ビット2ビットの値が“11”の場合は図4の“A:(1,1)”の信号点にマッピングを行う。なお、図4は、四位相偏移変調によるマッピングの一例を示す図である。
送信装置100が使用する変調方式は何でもよく、QPSKに限定するものではない。また、図2では制御装置30から送信装置100のマッピング部101に送信ビット系列を入力し、マッピング部101が変調シンボル系列を生成する構成としたが、変調シンボル系列そのものを制御装置30から入力してもよい。この場合、マッピング部101は経由せずに差動時空間ブロック符号化部102に変調シンボル系列を入力する。
差動時空間ブロック符号化部102は、マッピング部101から変調シンボルを受け取ると、フレームの最初の処理か否か、すなわち、フレームの先頭の変調シンボルを受け取ったか否かを確認する(ステップS12)。フレームの最初の処理ではない場合(ステップS12:No)、差動時空間ブロック符号化部102は、DSTBC処理を行う(ステップS15)。一方、フレームの最初の処理の場合(ステップS12:Yes)、差動時空間ブロック符号化部102は、初期化フラグ生成部103から入力される初期化フラグが有効か否かを確認する(ステップS13)。差動時空間ブロック符号化部102は、初期化フラグが無効の場合(ステップS13:No)、DSTBC処理を行う(ステップS15)。一方、初期化フラグが有効の場合(ステップS13:Yes)、差動時空間ブロック符号化部102は、DSTBC処理を初期化し(ステップS14)、その後、DSTBC処理を行う(ステップS15)。
ここで、差動時空間ブロック符号化部102の動作の詳細、具体的には、DSTBC処理、および、DSTBC処理の初期化について、説明する。
差動時空間ブロック符号化部102は、マッピング部101から変調シンボルが入力されると差動時空間ブロック符号化を行い、差動時空間ブロック符号化後のシンボル系列をDSTBCシンボルとして無線部104-1および104-2に出力する。
具体的には、差動時空間ブロック符号化部102は、マッピング部101から入力される変調シンボル2シンボルを1つのブロックとして変調シンボル行列S[k]を生成し、下記の式(1)~式(3)に示す通り、変調シンボル行列S[k]と1ブロック前のDSTBC行列C[k-1]を乗算し、DSTBC行列C[k]を生成する。ここで、kは整数でありブロック番号(k=1,2,…)を示している。差動時空間ブロック符号化部102は、生成したDSTBC行列C[k]を、2つのDSTBCシンボルに分解し、それぞれを無線部104-1および104-2に出力する。
Figure 0007076666000001
Figure 0007076666000002
Figure 0007076666000003
式(3)において、s[k,1]およびs[k,2]はマッピング部101から入力される変調シンボル2シンボルを表す。また、s*[k,1]およびs*[k,2]はそれぞれ、s[k,1]およびs[k,2]の共役複素をとったものである。
式(1)に示す通り、差動時空間ブロック符号化部102が生成したDSTBC行列C[k]は、次のブロックに対するDSTBC処理で必要となる。そのため、差動時空間ブロック符号化部102は、生成したDSTBC行列C[k]を、無線部104-1および104-2に出力するとともに、次回のDSTBC処理のために保持しておく。
なお、式(1)では、行列演算として全ての要素を対象に乗算および加減算を行っているが、差動時空間ブロック符号化部102は、たとえば、c[k,1]およびc[k,2]の2要素のみを行列演算により算出し、符号の入替および共役複素を行い残りの要素c*[k,1]および-c*[k,2]を求めるようにして演算量を削減してもよい。
差動時空間ブロック符号化部102は、DSTBCシンボルとして、無線部104-1にc[k,1]、-c*[k,2]の順番で出力するとともに、無線部104-2にc[k,2]、c*[k,1]の順番で出力する。
差動時空間ブロック符号化部102は、最初の演算処理、および、DSTBC処理を初期化した後に初めて行う演算処理においては、式(1)のDSTBC行列C[k-1]として、式(4)に示すDSTBC行列C[0]を使用する。
Figure 0007076666000004
例えば、ブロック番号kがk0のときにDSTBC処理を初期化する場合、DSTBC行列C[k0]は式(5)で表される。
Figure 0007076666000005
図3に示すように、差動時空間ブロック符号化部102は、フレームの先頭の変調シンボルを受け取った場合、初期化フラグ生成部103から入力される初期化フラグが有効か否かを確認し、初期化フラグが有効の場合、DSTBC処理を初期化する。すなわち、差動時空間ブロック符号化部102は、前回のDSTBC処理で生成し、保持しておいたDSTBC行列C[k]の代わりに、DSTBC行列C[0]を使用して、DSTBC処理を行うようにする。
初期化フラグ生成部103は、制御装置30から入力されるフレーム番号および初期化情報に基づいて初期化フラグを生成し、差動時空間ブロック符号化部102に初期化フラグを出力する。初期化情報はフレームごとに初期化の有無を示す情報である。初期化情報は、たとえば、図5に示すタイミングで初期化を行うように指示する情報である。図5は、実施の形態1にかかる送信装置100がDSTBC処理を初期化するタイミングの一例を示す図である。図5に示す例では、送信開始時に、すなわち、基地局10を構成する送信装置100が送信動作を開始する時に差動時空間ブロック符号化を初期化し、その後、フレーム番号が偶数のときにフレームの先頭で差動時空間ブロック符号化を初期化する。図5に示す例の場合、制御装置30がフレーム#1、フレーム#2およびフレーム#4のそれぞれの送信ビット系列とともに送信する初期化情報は「初期化あり」を示し、その他のフレームの送信ビット系列とともに送信する初期化情報は「初期化なし」を示す。なお、ここではフレームごとに制御装置30が初期化情報を送信するものとしたが、送信開始時に1度だけ初期化情報を送信するようにしてもよい。この場合、初期化情報は、どの番号のフレームの先頭で差動時空間ブロック符号化を初期化するかを示す情報となる。
初期化フラグ生成部103は、初期化情報が「初期化あり」を示す場合、差動時空間ブロック符号化部102に出力する初期化フラグを‘1’に設定し、初期化情報が「初期化なし」を示す場合、差動時空間ブロック符号化部102に出力する初期化フラグを‘0’に設定する。初期化フラグに設定する値は逆であってもよい。
ここで、本実施の形態にかかる無線通信システム1においては、基地局10-1が備える送信装置100における初期化フラグと基地局10-2が備える送信装置100における初期化フラグとが同時に有効にならないように、制御装置30は基地局10-1と基地局10-2に異なる初期化情報を送信する。制御装置30は、たとえば、図6に示すように、基地局10-1ではフレーム番号が偶数のときにフレームの先頭で初期化フラグが有効となり、基地局10-2ではフレーム番号が奇数のときにフレームの先頭で初期化フラグが有効となるような初期化情報を生成して基地局10-1および10-2へ送信する。図6は、実施の形態1にかかる各基地局10の送信装置100がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第1の例を示す図である。
図6のフレーム番号が2のときのフレーム先頭のブロック番号をk2、フレーム番号が3のときのフレーム先頭のブロック番号をk3とする。図6に示すように、基地局10-1ではブロック番号がk2のとき、基地局10-2ではブロック番号がk3のときに、それぞれ初期化したとする。フレーム番号が3のときのあるブロック番号tにて、基地局10-1で生成されるDSTBC行列をC1[t]、基地局10-2で送信されるDSTBC行列をC2[t]とすると、C1[t]およびC2[t]は、それぞれ式(6)および式(7)で表される。
Figure 0007076666000006
Figure 0007076666000007
ここで、C1[k3-1]≠C[0]の場合は式(8)が成り立つ。
Figure 0007076666000008
式(8)より、基地局10-1および10-2のそれぞれにおいて異なるフレームの先頭でDSTBC処理の初期化を行うことで、基地局10-1からの送信信号と基地局10-2からの送信信号とを異なる信号にすることができる。送信信号が異なる場合、ビート干渉による受信信号電力の低下を抑制できる。
図6では、基地局10-1および10-2のそれぞれにおいて送信開始時にフレームの先頭で初期化を行うため、フレーム番号が1のフレームでは基地局10-1および10-2から同じ信号が送信されるが、フレーム番号が2以降のフレームでは、基地局10-1において初期化を行うフレームと基地局10-2において初期化を行うレームとが異なるため、基地局10-1からの送信信号と基地局10-2からの送信信号とを異なる信号にすることができる。
ビート干渉による受信信号電力の低下を抑制するには、基地局10-1および10-2のそれぞれにおいて初期化を行うフレームが異なればよい。図6に示す例では基地局10-1と基地局10-2とがフレームの先頭で交互に初期化を行うようにしているが、たとえば、図7に示すように、フレームの途中で初期化を行うようにしてもよい。図7は、実施の形態1にかかる各基地局10の送信装置100がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第2の例を示す図である。
また、必ずしもフレーム番号に基づいて初期化を行う必要はなく、図8に示すように時刻情報を用いて周期的に初期化を行うようにしてもよい。たとえば、時刻情報はGPSにて取得することが可能であり、この場合、初期化情報は、初期化を行うフレーム番号を示す情報ではなく、初期化を行う時刻の情報となる。図8は、実施の形態1にかかる各基地局10の送信装置100がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第3の例を示す図である。さらに、必ずしも各基地局10が周期的に初期化を行う必要もなく、図9に示すように基地局10-1のみ、フレーム番号が2のフレームの先頭で初期化を行い、以降は初期化を行わないようにしてもよい。図9は、実施の形態1にかかる各基地局10の送信装置100がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの第4の例を示す図である。
このように、基地局10-1の送信装置100および基地局10-2の送信装置100は、送信ビット系列の送信動作において、DSTBC処理の初期化を異なるタイミングで行えばよい。
図3の説明に戻り、無線部104-1および104-2は差動時空間ブロック符号化部102から入力されるDSTBCシンボル系列に対し、波形整形、D/A(Digital to Analog)変換、アップコンバート、増幅処理などを実行して送信信号を生成し、生成した送信信号をアンテナ105-1および105-2から移動局20に送信する(ステップS16)。なお、無線部104-1および104-2が行う処理は一般的な処理であり、本実施の形態にかかる無線通信システム1を限定するものではない。また、本実施の形態では、DSTBCが送信ダイバーシチ技術であることから2送信アンテナ用の構成としたが、無線部104-1およびアンテナ105-1からなる送信ブロックと、無線部104-2およびアンテナ105-2からなる送信ブロックとのうち、いずれか一方の送信ブロックのみを備える構成としてもよい。この場合、差動時空間ブロック符号化部102が出力するDSTBCシンボル系列は1つのアンテナから送信される。
次に、1フレームの送信が終了したか、すなわち、1フレーム分の送信ビット系列の送信が終了したかを、例えばマッピング部101が確認する(ステップS17)。1フレームの送信が終了していない場合(ステップS17:No)、ステップS11に戻り、送信装置100の各部はステップS11およびこれに続く各処理を繰り返す。1フレームの送信が終了した場合(ステップS17:Yes)、送信装置100は動作を終了する。
ここで、送信装置100を実現するハードウェアについて説明する。送信装置100のマッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103は、これらの各部として動作する専用の処理回路で実現してもよいし、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で実現してもよい。専用の処理回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路である。また、CPUを用いてマッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103を実現する場合、送信装置100は、図10に示すCPU400およびメモリ401からなる制御回路を備える。図10は、実施の形態1にかかる送信装置100を実現するハードウェアの一例を示す図である。メモリ401には、マッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103のそれぞれの機能が記述されたプログラムが格納される。CPU400は、メモリ401に格納されているプログラムを実行することにより、マッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103として動作する。なお、マッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103の一部を専用の処理回路で実現し、残りを図10に示すCPU400およびメモリ401で実現してもよい。無線部104-1および104-2は送信機で実現される。
つづいて、図2に示す送信装置100が送信する信号を受信する受信装置、すなわち、上記の移動局20が備える受信装置について説明する。
図11は、実施の形態1にかかる移動局20が備える受信装置の構成例を示す図である。なお、図11に示す受信装置200は、一般的なDSTBC送信ダイバーシチの送信信号を受信する受信装置である。
本実施の形態にかかる受信装置200は、信号を受信するアンテナ201と、受信信号から受信シンボルを生成する無線部202と、受信シンボルに対して差動時空間ブロック復号を行う差動時空間ブロック復号部203と、差動時空間ブロック復号された受信シンボルからビットを生成するデマッピング部204とを備える。なお、図11では、一例として、受信装置200が1本のアンテナ201を備える構成を示したが、アンテナの数をこれに限定するものではない。アンテナ201の数が複数の場合、無線部202も複数必要となる。本実施の形態では、受信装置200のアンテナ201が1本の場合について説明する。
アンテナ201は、送信装置100が送信した信号を受信する。無線部202は、アンテナ201から入力される受信信号に対し、増幅、ダウンコンバート、A/D(Analog to Digital)変換、波形整形など、複素数で表される受信シンボルを生成するまでの一般的な処理を行う。無線部202は、生成した受信シンボルを差動時空間ブロック復号部203に出力する。
差動時空間ブロック復号部203は、無線部202から入力される受信シンボル2シンボルr[k,1]およびr[k,2]を1つのブロックとして、式(9)に示すように受信シンボル行列R[k]を生成する。
Figure 0007076666000009
差動時空間ブロック復号部203は、次に、式(10)に示すようにR[k]とR[k-1]のエルミート転置行列R[k-1]を乗算して推定シンボル行列S(ハット)[k]を生成し、デマッピング部204に出力する。
Figure 0007076666000010
式(10)において、s(ハット)[k,1]は、s[k,1]に対する推定シンボルであり、s(ハット)[k,2]は、s[k,2]に対する推定シンボルである。なお、差動時空間ブロック復号部203は、次回の復号処理におけるs(ハット)[k+1,1]およびs(ハット)[k+1,2]の計算のために、r[k,1]およびr[k,2]を保持しておく。
なお、式(10)では、行列演算として全ての要素を対象に乗算および加減算を行っているが、差動時空間ブロック復号部203は、たとえば、s(ハット)[k,1]およびs(ハット)[k,2]の2要素のみを行列演算により算出し、符号の入替および共役複素を行い残りの要素s(ハット)*[k,1]および-s(ハット)*[k,2]を求めるようにして演算量を削減してもよい。
デマッピング部204は、差動時空間ブロック復号部203から入力された推定シンボルs(ハット)[k,1]およびs(ハット)[k,2]を複素数からビットにデマッピングし、受信ビットを出力する。たとえば、送信装置100のマッピング部101がQPSKに従ったマッピングを行った場合、デマッピング部204は、s(ハット)[k,1]の実部、s(ハット)[k,1]の虚部、s(ハット)[k,2]の実部およびs(ハット)[k,2]の虚部、のそれぞれが0以上の場合は0を割り当て、0より小さい場合は1を割り当てる。
なお、受信装置200の差動時空間ブロック復号部203およびデマッピング部204は、上述した送信装置100のマッピング部101、差動時空間ブロック符号化部102および初期化フラグ生成部103と同様に、専用の処理回路で実現してもよいし、CPUおよびメモリで実現してもよい。無線部202は受信機で実現される。
ここで、それぞれが上述した送信装置100を備え、DSTBC処理を初期化するフレームが異なる2つの基地局10-1および10-2から送信される信号を、受信装置200を備える移動局20が受信する場合について考える。ブロック番号tにおける基地局10-1の2本のアンテナと移動局20のアンテナとの間の伝送路情報をh[t,1]およびh[t,2]、ブロック番号tにおける基地局10-2の2本のアンテナと移動局20のアンテナとの間の伝送路情報をh[t,1]およびh[t,2]とすると、受信シンボル行列R[t]は式(11)~式(14)で表される。なお、式(11)における行列N[t]は雑音成分を表す。
Figure 0007076666000011
Figure 0007076666000012
Figure 0007076666000013
Figure 0007076666000014
雑音成分を無視すると、受信シンボル行列R[t]は、式(15)のように展開できる。
Figure 0007076666000015
ここで、ブロック番号t-1の信号を受信してからブロック番号tの信号を受信するまでの間に伝送路情報が変動しないと仮定すると、式(16)が導出される。
Figure 0007076666000016
式(16)から上記の式(10)が導出されるため、DSTBC処理を異なるフレームで初期化する2台の送信装置100(基地局10-1,基地局10-2)から送信された信号を同時に受信装置200(移動局20)が受信しても、一方の送信装置100から信号を受信した場合と同一の方法で推定シンボル行列S(ハット)[k]を計算できる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる無線通信システム1において、2台の基地局10の送信装置100は、それぞれ異なるフレーム番号のフレームで差動時空間ブロック符号化の初期化を行う。すなわち、2台の基地局10の送信装置100は、DSTBC処理を異なるタイミングで初期化する。このため、複数の基地局10からそれぞれ異なる信号を送信することができ、移動局20において複数の基地局10の送信信号が合成されて受信される場合に受信電力が低下するビート干渉を抑制することができる。また、移動局20を構成する受信装置200は、送信アンテナ数が2のDSTBC方式の一般的な受信装置であり、新たな処理を特に追加することなく、送信装置100が送信する信号を受信することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、基地局の数を2つとしたものであるが、次に基地局の数を3つとした場合の実施形態を説明する。
図12は、実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態にかかる無線通信システム1aは、通信エリア11-1Eを形成する基地局11-1と、通信エリア11-2Eを形成する基地局11-2と、通信エリア11-3Eを形成する基地局11-3と、移動局21と、基地局11-1、基地局11-2および基地局11-3を制御する制御装置31と、を備える。なお、以下の説明では、基地局11-1~11-3を区別する必要が無い場合、これらを、基地局11と称する場合がある。
図12に示す無線通信システム1aにおいて、基地局11-1~11-3のそれぞれが送信する信号の周波数は同一である。また、基地局11-1~11-3のそれぞれの通信エリア11-1E~11-3Eの一部が重複している。
3台の基地局11は、制御装置31からの制御に基づき、制御装置31から受け取った情報である送信ビット系列を無線で送信する。各基地局11は、制御装置31から同一の送信ビット系列を同じタイミングで受け取るものとする。
移動局21は、基地局11から送信された情報を受信する。
制御装置31は、基地局11-1~11-3に対し、フレームごとに、送信ビット系列と、基地局11-1~11-3を制御する制御情報とを送信する。制御装置31が送信する制御情報は、実施の形態1で説明した制御装置30が送信する制御情報と同様に、フレーム番号および初期化情報を含む。なお、基地局11-1~11-3は、同一の情報を送信するものとする。
基地局11-1~11-3は、制御装置31からの制御情報に基づき同期して送信信号を送信する。なお、基地局11-1~11-3の同期方法については、これに限定されない。たとえば、GPS情報を基に基地局11-1~11-3が同期してもよい。
なお、図12では、無線通信システム1aが、3台の基地局11と、1台の移動局21とを含む構成としているが、基地局11の数および移動局21の数をこれに限定するものではない。本実施の形態では、無線通信システム1aを構成する基地局11が3台、移動局21が1台であるものとして説明を行う。
図12に示す例では、移動局21の位置は、基地局11-1の通信エリア11-1E、基地局11-2の通信エリア11-2E、および基地局11-3の通信エリア11-3Eが重複した地点である。そのため、移動局21における受信信号は、基地局11-1からの送信信号と基地局11-2からの送信信号と基地局11-3からの送信信号が合成された信号となる。
3台の基地局11は、実施の形態1にかかる無線通信システム1の基地局10と同様に、図2に示す構成の送信装置100を備える。基地局11が備える送信装置100の動作は、基地局10が備える送信装置100と同様である。また、移動局21は、実施の形態1にかかる無線通信システム1の移動局20と同様に、図11に示す構成の受信装置200を備える。移動局21が備える受信装置200の動作は、移動局20が備える受信装置200と同様である。
上述したように、実施の形態1にかかる無線通信システム1では、2台の基地局10において送信装置100がDSTBC処理の初期化を異なるタイミングで行うよう、制御装置30が各基地局10を制御する。これに対して、実施の形態2にかかる無線通信システム1aは3台の基地局11で構成されるため、制御装置31は、例えば、図13に示すように、3台の基地局11において送信装置100がDSTBC処理の初期化を実行するフレームが重ならないよう、各基地局11を制御する。図13は、実施の形態2にかかる各基地局11の送信装置100がDSTBC処理の初期化を行うタイミングの一例を示す図である。
図13に示す例では、基地局11-X(X=1,2,3)のそれぞれは、フレーム番号をY(Y=1,2,3,…)としたき、式(17)を満たすフレーム番号Yのフレームの先頭でDSTBC処理を初期化する。
Figure 0007076666000017
図13に示す例では、基地局11-1~11-3のそれぞれにおいて、送信開始時に、すなわち、送信装置100が送信動作を開始する時に、フレーム#1の先頭で差動時空間ブロック符号化を初期化し、その後、フレームごとに、基地局11-1、基地局11-2、基地局11-3の順番で、基地局11-1~11-3が差動時空間ブロック符号化の初期化を繰り返し行う。そのため、フレーム#1では基地局11-1~11-3のすべてが同じ信号を送信し、フレーム#2では、基地局11-2および基地局11-3が同じ信号を送信するが、フレーム#3以降では、基地局11-1~11-3がそれぞれ異なる信号を送信するようになる。
図12に示す例では、移動局21の位置を基地局11-1の通信エリア11-1Eと基地局11-2の通信エリア11-2Eと基地局11-3の通信エリア11-3Eが重複した地点としたが、これらの通信エリア11-1E、11-2Eおよび11-3Eのうち2つのみが重複した地点でもビート干渉が発生する。
図13に示す通り初期化した場合、通信エリア11-1Eと通信エリア11-2Eのみが重複した地点では、フレーム#2以降で基地局11-1からの送信信号と基地局11-2からの送信信号が異なる信号となり、ビート干渉を抑制できる。同様に、通信エリア11-1Eと通信エリア11-3Eのみが重複した地点では、フレーム#2以降で基地局11-1からの送信信号と基地局11-3からの送信信号が異なる信号となり、ビート干渉を抑制できる。また、通信エリア11-2Eと通信エリア11-3Eのみが重複した地点では、フレーム#3以降で基地局11-2からの送信信号と基地局11-3からの送信信号が異なる信号となり、ビート干渉を抑制できる。
以上から、無線通信システム1aは、通信エリア11-1E、通信エリア11-2Eおよび通信エリア11-3Eのうち少なくとも2つ以上の通信エリアが重複する地点で発生するビート干渉を抑制できる。
ここで、無線通信システムを構成する基地局の数がNの場合、基地局11-X(X=1,2,…,N)では、式(18)を満たすフレーム番号Yのフレームの先頭でDSTBC処理を初期化する。これにより、図12に示す基地局11の数が3の場合の例と同様に、N個の通信エリアのうち少なくとも2つ以上の通信エリアが重複する地点で発生するビート干渉を抑制できる。
Figure 0007076666000018
以上説明したように、実施の形態2にかかる無線通信システム1aにおいては、基地局11が3台以上の場合に、基地局11ごとに異なるブロック番号のブロックで差動時空間ブロック符号化の初期化を行う。すなわち、無線通信システム1aを構成する複数の基地局11の送信装置100は、それぞれ、DSTBC処理を異なるタイミングで初期化する。このため、複数の基地局11からそれぞれ異なる信号を送信することができ、移動局21において複数の基地局11の送信信号が合成されて受信される場合に受信電力が低下するビート干渉を抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 無線通信システム、10-1,10-2,11-1,11-2,11-3 基地局、10-1E,10-2E,11-1E,11-2E,11-3E 通信エリア、20,21 移動局、30,31 制御装置、100 送信装置、101 マッピング部、102 差動時空間ブロック符号化部、103 初期化フラグ生成部、104-1,104-2,202 無線部、105-1,105-2,201 アンテナ、200 受信装置、203 差動時空間ブロック復号部、204 デマッピング部。

Claims (13)

  1. 複数の基地局を含んで構成される無線通信システムの前記基地局が備える送信装置であって、
    送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピング部と、
    前記変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する差動時空間ブロック符号化部と、
    前記差動時空間ブロック符号化部における差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを、前記無線通信システムを構成する他の基地局において差動時空間ブロック符号化処理が初期化されるタイミングと異なるタイミングで有効にする初期化フラグ生成部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記初期化フラグ生成部は、前記無線通信システムを構成する基地局のそれぞれを制御する制御装置から受信する制御情報に基づいて前記初期化フラグを有効にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記制御情報は、前記初期化フラグを有効にするフレームのフレーム番号を示す、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記制御情報は、前記初期化フラグを有効にする時刻を示す、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  5. 前記差動時空間ブロック符号化部は、前記初期化フラグが有効の場合に前記差動時空間ブロック符号化処理を初期化する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の送信装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の送信装置を備える、
    ことを特徴とする基地局。
  7. それぞれが送信装置を備える複数の基地局と、
    複数の前記基地局を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピング部と、
    前記変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する差動時空間ブロック符号化部と、
    前記差動時空間ブロック符号化部における差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを生成する初期化フラグ生成部と、
    を備え、
    前記制御装置は、複数の前記基地局のそれぞれが備える前記送信装置において、前記初期化フラグ生成部がそれぞれ異なるタイミングで前記初期化フラグを有効にするよう制御する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 前記制御装置は、前記初期化フラグを有効にするフレームのフレーム番号を示す制御情報を前記初期化フラグ生成部へ送信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 前記制御装置は、前記初期化フラグを有効にする時刻を示す制御情報を前記初期化フラグ生成部へ送信する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  10. 前記差動時空間ブロック符号化部は、前記初期化フラグが有効の場合に前記差動時空間ブロック符号化処理を初期化する、
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれか一つに記載の無線通信システム。
  11. 複数の基地局を含んで構成される無線通信システムの前記基地局が備える送信装置が実行する送信方法であって、
    送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピングステップと、
    前記変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する符号化ステップと、
    前記符号化ステップで生成した差動時空間ブロック符号を送信する送信ステップと、
    前記符号化ステップにおける差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを、前記無線通信システムを構成する他の基地局において差動時空間ブロック符号化処理が初期化されるタイミングと異なるタイミングで有効にする初期化フラグ生成ステップと、
    を含むことを特徴とする送信方法。
  12. 複数の基地局を含んで構成される無線通信システムの前記基地局が備える送信装置を制御する制御回路であって、
    送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピングステップと、
    前記変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する符号化ステップと、
    前記符号化ステップで生成した差動時空間ブロック符号を送信する送信ステップと、
    前記符号化ステップにおける差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを、前記無線通信システムを構成する他の基地局において差動時空間ブロック符号化処理が初期化されるタイミングと異なるタイミングで有効にする初期化フラグ生成ステップと、
    を前記送信装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  13. 複数の基地局を含んで構成される無線通信システムの前記基地局が備える送信装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    送信ビット系列を変調して変調シンボルを生成するマッピングステップと、
    前記変調シンボルを差動時空間ブロック符号化する符号化ステップと、
    前記符号化ステップで生成した差動時空間ブロック符号を送信する送信ステップと、
    前記符号化ステップにおける差動時空間ブロック符号化処理を初期化するための初期化フラグを、前記無線通信システムを構成する他の基地局において差動時空間ブロック符号化処理が初期化されるタイミングと異なるタイミングで有効にする初期化フラグ生成ステップと、
    を前記送信装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
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