JP6016607B2 - 送信装置および符号化方法 - Google Patents

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本発明は、DSTBC(Differential Space-Time Block Coding)を適用した無線通信システムの送信装置および符号化方法に関する。
無線信号伝送に際してフェージングなどの影響を抑えるための技術として、ダイバーシチ技術が使用されている。例えば、複数の送信アンテナを用いて特定の規則で信号を送出することによりダイバーシチ効果を得ることが可能なSTBC(Space-Time Block Coding)は、受信側の処理が簡易であるなどの理由から、さまざまなシステムに利用されている。
STBCを適用したシステムでは受信側において伝搬路推定が必要であるが、受信側での伝送路推定を不要としつつダイバーシチ効果を得ることが可能な方式として、差動符号化をSTBCのブロック単位で行うことで伝送路推定を不要にするDSTBCが非特許文献1に開示されている。たとえば、2アンテナ送信によるDSTBCでは、2シンボルを1つのブロックとして構成し、2つのブロックのデータを用いて差動符号化を行い、受信側では2つのブロックの受信データを差動復号化することでデータを復調する。
一方、一般的な無線通信システムでは、同期ワード(SW:Sync Word)やユニークワード等の信号を用いて、受信側が相関演算などによって同期するための手段を提供する必要がある。たとえば、送信側では、受信側が既知の信号パターンであるSWの系列を送信し、受信側では、既知のSWの系列と受信信号との相関演算を行い、ピーク検出などの手法によって、フレームやシンボルのタイミングを抽出する。
ここで、差動符号化を用いるシステムにおいては、フレーム構成上、一定の周期で差動符号化の信号を初期化することが多い。たとえば、送信側ではフレームの先頭で差動符号化信号を固定の値に初期化し、それを基準として送信パターンに応じた信号を時系列に生成する。
V.Tarokh, H.Jafarkhani, "A Differential Detection Scheme for Transmit Diversity", IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol.18, pp1169-1174, July 2000.
差動符号化を用いるシステムにおいて、差動符号化初期化からSWが埋め込まれる系列までに、既知でないパターン(通信用のデータペイロードなど)が含まれる場合、そのパターンに依存してSW部分で実際に送信される無線信号のコンステレーションは変化してしまう。DSTBCを用いない一般的な方式、たとえばDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)などの方式においては、SW全体に不確定な位相オフセットが加わるという現象として受信側で観測される。一方、DSTBCを送信するシステムにおいて、差動符号化は複数のシンボルを単位とした行列演算形式で定義されるため、上記既知でないパターンによって、SW送信時のコンステレーションは、複雑に変化する。たとえば、QPSKを送信する場合でも、上記既知でないパターンに依存して、4通りを越える組み合わせの送信信号が与えられる。また、多値変調方式を利用すると、この組み合わせの数が爆発的に増大する。このため、受信側で既知のパターンを用いて相関をとる処理を行うのが困難になる。
この問題に対して、差動符号化の初期値を、上記既知でないパターンに応じて変更することでSW部分の送信信号を所望の値にすることができる。これを実現するために、シミュレーションによってパターンに対応する組み合わせ毎に、対応した必要な初期値を引くことができるテーブルを送信機に用意しておく方法が考えられるが、このテーブルの大きさであるテーブルインデクス数は、上記の組み合わせの数によって決まり、多値変調方式を採用する場合、インデクス数が現実的に搭載できない大きさになる可能性がある、という問題があった。また、差動符号化の初期化をSWの先頭で再度行う場合、その初期値を送るシンボルは情報伝送に寄与せず、通信のスループットが低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望系列(既知パターンなど)のフレーム内の位置によらず、所望系列部分の波形を固定化可能な送信装置および符号化方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、信号を差動符号化して送信する送信装置であって、差動符号化開始時の基準値として仮初期値を使用して前記信号を差動符号化する差動符号化手段と、前記差動符号化手段による差動符号化結果、所望値および前記仮初期値に基づいて、差動符号化開始時の基準値としての初期値を算出する初期値算出手段と、前記仮初期値、前記差動符号化手段による差動符号化結果、および前記初期値算出手段により算出された初期値に基づいて送信信号を生成する送信信号生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、たとえば固定パターンである同期ワードなど、送信系列内の所望の系列に対応する送信信号波形を固定化することができる、という効果を奏する。
図1は、DSTBC方式を使用する従来の送信装置の構成例を示す図である。 図2は、送信されるフレームの構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる送信装置の構成例を示す図である。 図4は、実施の形態2にかかる送信装置の構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる送信装置および符号化方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、参考のため、DSTBC方式を使用して通信を行う従来の一般的な送信装置について説明する。
図1は、DSTBC方式を使用する従来の送信装置の構成例を示す図である。図示したように、従来の送信装置は、系列生成部101、マッピング部102、差動符号化部103、初期値設定部104および送信部105を備えている。なお、図1の構成では送信アンテナを2本としている。
系列生成部101は、フレームを構成するビットパターンを生成する。マッピング部102は、系列生成部101で生成されたビットパターン受け取り、IQ信号に変換する。たとえば、QPSKでは2ビットの値を1シンボルの情報へ、具体的には、2ビットの値を4つの候補点のうちいずれかにマップすることでIQ信号を生成する。IQ信号は、差動符号化部103に送られ、差動符号化部103は、一定の範囲のデータごとに差動符号化処理を行う。DSTBCを用いた差動符号化は、次式(1)で表現することができる。
Figure 0006016607
ここで、C(k)はあるブロックkにおける差動符号化結果、すなわち差動符号化部103の出力と対応する行列で、S(k)はマッピング結果、すなわちマッピング部102の出力と対応する行列である。差動符号化部103は、自らの出力C(k−1)を用いて次のブロックの出力C(k)を計算する。例として、2アンテナDSTBC送信を行うものとすると、ブロックは2シンボルを単位に構成することになり、行列は2×2の大きさとなる。以降、2アンテナDSTBCを仮定して説明するが、アンテナ数については特に限定しない。この例において行列は、次式(2)のように構成される。
Figure 0006016607
ここで、*は複素共役演算を意味している。C(k)の行列要素は、2つのアンテナと2つのシンボル(DSTBCでは、時間と対応)で送信される送信部105の各アンテナの出力波形と対応しており、たとえばブロックを構成する2つのシンボルのうち前のシンボルでc(1,k)およびc(2,k)を2本のアンテナでそれぞれ送り、次のシンボルで−c*(2,k)およびc*(1,k)を送ることを意味するが、実際にはブロックのどの時刻にどの要素をどのアンテナで送信するかについては、特に限定されない。送信部105は、このように演算結果を空間(アンテナ)、時間などにアサインし、周波数変換やフィルタリングなどを施し、所望の搬送波上に変調してアンテナから送出する。一方、マッピング信号の行列S(k)についても、各ブロックkについて同様に2つのシンボルs(1,k)およびs(2,k)を、それぞれの複素共役と対応させる形で配置する。この行列演算操作は、正方行列の乗算の形式になっているが、この例では半分の要素は、もう半分の要素の複素共役であるから、実際の実装においては、より乗算回数などを減らし、複素共役処理などでC(k)の一部の要素が、他の要素から簡易に生成できることは自明であり、必ずしも行列形式で全要素を演算し求めることは必須とはしない。
差動符号化によって、任意のブロックnにおける送信波形は、次式(3)で表される。
Figure 0006016607
式(3)は、ある初期値C(0)から、マッピング信号Sの各ブロックを乗算していった結果として、ブロックnの送信波形が得られることを示している。図1の送信装置において、初期値は初期値設定部104により設定され、一定の時間間隔で初期化することが多い。図2のように、1フレームごとに先頭の波形が初期化信号に対応し、任意のビットパターンから生成されたデータ部をまたいでSWなどの固定パターンFを付加するようなフォーマットとする例が考えられる。DSTBCではない差動符号化送信機では、初期値設定部104は、ある固定の値を設計時に決めておき、それを毎フレームで共通して使い続けることが一般的であるが、DSTBCの場合、送信波形が初期値とその後の系列により大きく変化し、SW部分で固定ビットパターンを使ったとしても、差動符号化後の送信波形のパターンを固定化することが困難であった。この問題を回避するため、ある初期値で生成した仮送信波形の値から、所望の波形を送信するための対照表をテーブルで持ち、そのテーブル出力を真の初期値として送信する方法が考えられるが、これは仮送信波形のとりうる信号点数にテーブルサイズが依存する構成であり、この取り得る信号点数が拡大する高次の変調多値数では、実装が困難である。
本発明にかかる送信装置は、上記従来の送信装置が有している問題を解決可能な構成としている。本発明にかかる送信装置によれば、変調多値数によらない固定送信波形の生成が簡易に可能となる。以下、送信装置の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
まず、固定送信波形の生成原理について説明する。一例として、ブロックnにおいて上記の式(3)のC(n)が希望の送信波形であるとして説明する。このとき、目的とする初期値はC(0)であることは式(3)より明らかであり、マッピング信号S(k)(k=1,2,…,n)のパターンに対して決まるC(0)を初期値とすれば、C(n)が送信できることを示している。一方、初期値をD(0)、マッピング信号を上記と同じとし、その仮初期値から生成されるブロックnの波形をD(n)とすると、D(n)は次式(4)で表すことができる。
Figure 0006016607
式(3)と式(4)の間で、マッピング信号S(k)(k=1,2,…,n)のパターンは共通であることに注意すると、C(n)とD(n)は次の式(5)で結びつくことがわかる。
Figure 0006016607
式(5)を変形すると、C(0)は、次式(6)で求められることがわかる。
Figure 0006016607
すなわち、あるブロックnで固定の波形C(n)を送りたい場合は、任意の初期値D(0)、その初期値から生成されたブロックnの波形D(n),それと希望の波形C(n)を使って、希望の初期値C(0)が求められることを式(6)は示している。
ここで、特にDSTBCでは、行列S,C,Dは各ブロックについてユニタリ行列であることが一般的であり、そのとき逆行列演算は複素共役転置で表現できることが明らかであるので、そのような計算に代替してもよい。また、D(0)の選び方は特に問わないが、単位行列にすることが望ましい。単位行列を使用することで、希望の初期値C(0)は実質的に2つの行列の間の乗算で表現でき、計算処理を簡略化することが可能になる。行列の形式が上記の式(2)のように複素共役と対称な形式の場合は、対称性を利用し行列の一部要素の計算を簡略化してもよく、必ずしも行列形式で全要素を求めることを必須とはしない。
上記のあるタイミングnがSWに対応する差動符号化ブロックのうちいずれかのブロックを示しているのであれば、このブロックで波形の固定化を行えば、このブロックを含むSWを構成するブロック系列においても、ビットパターンが固定であることから送信波形はSW区間に渡って固有のパターンを遷移することになり、SWパターンの波形系列を固定化することができる。明らかに、nの値はSWが送信されるブロックのうち任意のブロックから選ぶことができるし、SWの直前のブロックを使用してもよい。
以上のように、差動符号化の仮初期値を与える手段と、仮初期値に基づいて、差動符号化系列を仮送信信号として生成する手段と、系列の生成順のうちある特定の順番の仮送信信号と、その順番における所望の送信信号とに基づいて新しい初期値を生成する手段と、新しい初期値を用いて最終的に送信する送信信号を生成する手段とによって、SW部分を固定した送信波形を送信することができる。
次に、実施の形態1にかかる送信装置の構成について説明する。
図3は、実施の形態1にかかる送信装置の構成例を示す図である。この送信装置は、上記従来の送信装置を拡張したものであり、具体的には、従来の送信装置(図1)の初期値設定部104に代えて仮初期値設定部106、仮送信信号記憶部107、所望値設定部108、初期値計算部109および送信信号生成部110を備えた構成となっている。これら以外の構成要素は従来の送信装置と同様であるため、図1と同じ符号を付して説明を省略する。
図3に示した送信装置は、全体の動作として、図2に示したようなフレーム構成で信号を送出するものとし、SWの固定パターンのあるブロックnにおける波形をC(n)とすることで、SW全体の送信波形を固定化するように動作するものとする。
仮初期値設定部106は、差動符号化部103が差動符号化処理を行う際の基準となる初期値として仮初期値を設定し、差動符号化部103は設定された仮初期値を使用して各フレームを差動符号化する。仮初期値設定部106は、差動符号化部103に設定する仮初期値を初期値計算部109および送信信号生成部110に対しても出力する。
仮送信信号記憶部107は、差動符号化部103による差動符号化結果を受け取り記憶する。仮送信信号記憶部107は、また、初期値を算出する際に使用されるブロックnの差動符号化結果D(n)を受け取ると、これを初期値計算部109に出力する。
初期値計算部109は、仮送信信号記憶部107からD(n)を受け取ると、このD(n)と、所望値設定部108からの入力であるC(n)と、仮初期値設定部106からの入力であるD(0)とに基づき、上記の式(6)を使用して初期値C(0)を算出する。また、算出した初期値C(0)を送信信号生成部110に出力する。
所望値設定部108は、初期値計算部109が初期値を算出する際に使用する所望値(たとえばSW)を設定する。フレーム構成によって異なるSWを用いる場合、各SWに応じた値を所望値設定部108が初期値計算部109に対して設定するようにすれば、各フレーム構成において、対応する固定したSWの送信信号を生成することができる。
送信信号生成部110は、仮初期値設定部106から受け取った仮初期値D(0)と、初期値計算部109から受け取った初期値C(0)と、仮送信信号記憶部107が記憶している差動符号化結果D(n)とを使用し、上記の式(5)に従って送信信号C(n)を生成する。生成した信号C(n)は送信部105によって送信される。なお、他のブロックkについても、仮送信信号記憶部107が記憶しているk番目のブロックの信号D(k)に右からD(0)の逆行列およびC(0)を順番に乗算することで送信信号を生成する。上述したように、仮初期値D(0)は単位行列を使用することができ、このとき仮初期値分の乗算処理などは省略することができる。構成上、仮初期値設定部106が陽に存在せず、差動符号化部103,初期値計算部109,送信信号生成部110で同じ行列D(0)を持って処理する構成においても、同様に希望の送信系列C(k)を生成することが可能である。
このように、本実施の形態の送信装置は、仮初期値と、あるブロックにおける仮送信信号と、所望の送信信号とを使用して、所望の送信信号を実現するための初期値を生成し、これに従って差動符号化信号を生成する。これにより、SWなど固定パターンの送信波形を固定化することができる。特に、マッピング信号が多値変調方式である場合など、マッピング信号の系列の乗算結果のとりうる点数が増大する場合においても、計算量や処理コストを拡大せずに初期値を求めることができるようになり、多値変調方式を利用したDSTBCシステムの構成が容易になるという効果を奏する。本発明はマッピング信号の生成方法について特に依存するものではなく、一般的なPSKやQAMについて適用可能である。
なお、本実施の形態ではDSTBCを想定した差動符号化を例に説明したが、送信信号を時間ではなく周波数方向に並べるDSFBC(Differential Space-Frequency Block Coding)でも同様に、固定パターン生成のために利用することができる。また、DSTBCではない差動符号化においても、行列をスカラー値と見なして処理することで、同様にSW部分の波形を固定化することができる。また、送信部105は、2つのアンテナから送信する構成としたが、特にこれに限定するものではなく、送信ダイバーシチの都合により、それ以下またはそれ以上のアンテナ数を用いて送信してよい。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2にかかる送信装置の構成例を示す図である。図2に示した送信装置は、従来の送信装置(図1)の初期値設定部104に代えて所望値設定部108、初期値計算部109、バッファ部111、初期化制御部112および信号選択出力部113を備えた構成となっている。これら以外の構成要素は従来の送信装置と同様であるため、図1と同じ符号を付して説明を省略する。また、所望値設定部108および初期値計算部109は実施の形態1の送信装置(図3)が備えていたものと同様である。
バッファ部111は、系列生成部101で生成されたビット系列を保持し、初期化制御部112からの指示に従ってビット系列をマッピング部102へ出力する。このバッファ部111は、系列生成部101からの信号をそのままマッピング部102に出力しながら保存する第1のモードと、保存されているデータをマッピング部102に出力する第2のモードとを有し、これらのモードを初期化制御部112の指示に従って切り替える。
マッピング部102は、実施の形態1の送信装置(図3)が備えていたものと同様に規定の変調方式でマッピングを行う。差動符号化部103は、初期化制御部112から与えられる仮初期値を用いて差動符号化を行う。信号選択出力部113は、差動符号化部103から出力された差動符号化結果のうち、初期値計算部109が初期値を算出する際に必要な差動符号化結果、すなわち、ブロックnの仮送信信号D(n)を初期値計算部109に出力する。
初期値計算部109は、信号選択出力部113から取得したD(n)、所望値設定部108から取得したC(n)および初期化制御部112から取得した仮初期値D(0)を用いて、上記の式(6)に従って初期値C(0)を算出する。また、求めた初期値C(0)を初期化制御部112に出力する。
初期化制御部112は、送信動作の動作開始直後は第1のモードで動作するようバッファ部111に指示を行うとともに、仮初期値D(0)を差動符号化部103および初期値計算部109に設定する(出力する)。その後、仮初期値D(0)を用いてブロックnの差動符号化が行われ、この差動符号化結果を用いて初期値計算部109で算出された初期値C(0)が入力されると、初期化制御部112は、バッファ部111に対して、第2のモードでの動作を開始して再度フレームのデータを先頭から出力するよう制御するとともに、差動符号化部103に新しい初期値C(0)を設定する。この新しい初期値C(0)を使用して差動符号化部103により生成された差動符号化系列は、信号選択出力部113を経由して送信部105に送られ、送信部105によって送信される。
本実施の形態の送信装置(図4)と実施の形態1の送信装置(図3)の違いは、差動符号化後の仮送信信号をバッファリングして、新しい初期値との演算で送信信号を出力する代わりに、送信系列(ビット系列)を記憶しておき、新しい初期値が算出された後に再度差動符号化するように構成した点である。このように構成することで、バッファのためのメモリ使用量を節約することができる。なお、本発明はデータを一時保存する方法や箇所について限定するものではなく、仮初期値と、その仮初期値を使用して差動符号化により生成したあるブロックnの仮送信信号と、そのブロックnに対する希望の送信信号とを用いて新しい初期値を計算し、この初期値を用いて最終的な送信波形を生成することができる各種の送信装置に対して適用可能である。
このように、本実施の形態のような構成とした場合にも実施の形態1と同様の送信信号を生成することが可能であり、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる送信装置は、送信系列を差動符号化して送信する送信装置に適している。
101 系列生成部、102 マッピング部、103 差動符号化部、104 初期値設定部、105 送信部、106 仮初期値設定部、107 仮送信信号記憶部、108 所望値設定部、109 初期値計算部、110 送信信号生成部、111 バッファ部、112 初期化制御部、113 信号選択出力部。

Claims (6)

  1. 信号を差動符号化して送信する送信装置であって、
    差動符号化開始時の基準値として仮初期値を使用して前記信号を差動符号化する差動符号化手段と、
    前記差動符号化手段による差動符号化結果、所望値および前記仮初期値に基づいて、差動符号化開始時の基準値としての初期値を算出する初期値算出手段と、
    前記仮初期値、前記差動符号化手段による差動符号化結果、および前記初期値算出手段により算出された初期値に基づいて送信信号を生成する送信信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 信号を差動符号化して送信する送信装置であって、
    差動符号化開始時の初期値として仮初期値を使用し、かつ前記信号の中の先頭から所定の長さの信号を対象として差動符号化を行う第1の差動符号化処理と、差動符号化開始時の初期値として正式な初期値を使用し、かつ前記信号の全体を対象として差動符号化を行い送信信号を生成する第2の差動符号化処理と、を選択的に実行する差動符号化手段と、
    前記第1の差動符号化処理による差動符号化結果、所望値および前記仮初期値に基づいて、前記第2の差動符号化処理で使用する初期値を算出する初期値算出手段と、
    を備え、
    前記差動符号化手段は、前記初期値算出手段で前記初期値が算出される前は前記第1の差動符号化処理を実行し、前記初期値が算出された後は前記第2の差動符号化処理を実行することを特徴とする送信装置。
  3. 前記差動符号化手段は、処理対象のビット系列をDSTBCまたはDSFBCにて符号化することを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記仮初期値は1または単位行列であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の送信装置。
  5. 信号を差動符号化する符号化方法であって、
    差動符号化開始時の基準値として仮初期値を使用して前記信号を差動符号化する第1の差動符号化ステップと、
    前記第1の差動符号化ステップにおける差動符号化結果、受信側で既知の所望値および前記仮初期値に基づいて、差動符号化開始時の基準値としての初期値を算出する初期値算出ステップと、
    前記仮初期値、前記第1の差動符号化ステップにおける差動符号化結果、および前記初期値算出ステップで算出した初期値に基づいて、最終的に送信する差動符号化系列を生成する第2の差動符号化ステップと、
    を含むことを特徴とする符号化方法。
  6. 信号を差動符号化する符号化方法であって、
    差動符号化開始時の初期値として仮初期値を使用し、かつ前記信号の中の先頭から所定の長さの信号を対象として差動符号化を行う第1の差動符号化ステップと、
    前記第1の差動符号化ステップにおける差動符号化結果、受信側で既知の所望値および前記仮初期値に基づいて、差動符号化開始時の正式な初期値を算出する初期値算出ステップと、
    前記正式な初期値を使用し、かつ前記信号の全体を対象として差動符号化を行う第2の差動符号化ステップと、
    を含むことを特徴とする符号化方法。
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