JP7076064B2 - ケースのヒンジ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースのヒンジ構造に関する。
機器等を収容するケースのヒンジ構造として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示された車両用計器は、ケースを構成するケース本体に対して開閉する蓋となるカバーとの間にヒンジ構造を有する。この計器は、例えば予めケース本体にスピーカー等を取り付けて組み立てた後、スピーカーの配線用のコネクタを、開いた状態のカバーを利用してケース本体内の回路基板に接続する。これにより、回路基板とスピーカーを接近させ最短な配線として組立時の噛み込み等による配線の損傷等を防止する。
ケースのヒンジ構造は、ケース本体とカバーとの間に厚さ方向に薄肉部を残して切り込み溝を形成し、薄肉部で折り曲げ可能としてカバーを開閉可能とする。
特開2008-26117号公報
ケース本体に対して蓋となるカバーを閉じる場合に、ヒンジ構造の薄肉部が想定範囲よりも曲がり過ぎてしまうと、薄肉部に過大な応力が加わり、カバーがケース本体から破断する等損傷が生じる虞がある。また、カバーの開閉に伴う回転時、薄肉部において回転が不安定となり、カバーをケース本体に固定するためのフック及びフック保持部の掛かり合いのための動作が不安定になる虞がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、カバーの開閉動作性を向上することができるケースのヒンジ構造を提供することを目的とする。
本発明に係るヒンジ構造は、上述した課題を解決するために、ケース本体と前記ケース本体に対して開閉するカバーとの間に形成されるケースのヒンジ構造であって、前記ケース本体と前記カバーとを接続するヒンジ部と、前記ヒンジ部の前記ケース本体と前記カバーとの接続方向に直交する方向に沿って設けられ、2つの溝側面が溝底部で交わることにより形成される複数の切り込み溝と、前記複数の切り込み溝のうち少なくとも一方の切り込み溝の一方の前記溝側面から突出して形成され、前記カバーが閉じたときに他方の前記溝側面に当接することで前記カバーの閉じる位置を規制する位置規制部と、を備え、前記カバーが前記ケース本体に対して閉じる際、前記カバーは、前記位置規制部により前記一方の切り込み溝部分の位置が規制された後、他方の切り込み溝部分を支点に回転する。
本発明によれば、カバーの開閉動作性を向上することができる。
本実施形態におけるケースのヒンジ構造を有する車両用計器の正面図。 本実施形態におけるケースのヒンジ構造を有する車両用計器の背面図。 カバーが開いた状態を示す、車両用計器の背面側の斜視図。 カバーが閉じた状態を示す、車両用計器の背面側の斜視図。 受けリブ及び凸部を特に示す拡大断面図。 検査窓を特に示す拡大断面図。 カバーが開いた状態のヒンジ部を特に示す拡大断面図。 カバーが開いた状態から閉じた状態に遷移し位置規制部が作用しているヒンジ部を特に示す拡大断面図。 カバーが閉じた状態のヒンジ部を特に示す拡大断面図。 カバーが開いた状態から閉じた状態の遷移の様子を説明する断面図。
本発明の一実施形態に係るケースのヒンジ構造を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるケースのヒンジ構造10を有する車両用計器1の正面図である。
図2は、本実施形態におけるケースのヒンジ構造10を有する車両用計器1の背面図である。
図3は、カバー40が開いた状態を示す、車両用計器1の背面側の斜視図である。
図4は、カバー40が閉じた状態を示す、車両用計器1の背面側の斜視図である。
以下の説明において、「前面側」は、図1における手前側、及び図2における奥側を意味する。「背面側」は、図1における奥側、及び図2における手前側を意味する。
本発明のケースのヒンジ構造は、例えば車両用計器1のケース本体32とカバー40とのヒンジ部分に適用される。車両用計器1(計器1)は、車両のインストルメントパネル内に搭載される。計器1は、速度計2及びエンジン回転数計3を介して、運転者(視認者)に種々の情報を表示する。
計器1は、指針4と、文字板5と、回路基板6と、電子部品と、ケース8と、で主に構成される。ケースのヒンジ構造10(ヒンジ構造10)は、ケース8の背面側に設けられる。
指針4は、回路基板6に設けられた指針駆動部の指針軸に接続されており、文字板5の面に平行する面上を回転する。指針4は、車両の速度やエンジン回転数に応じて、文字板5に形成された目盛や数字(意匠)を指し示す。
文字板5は、基材と、意匠層と、を有する。基材は、例えば透過性(透光性)の合成樹脂(例えばポリカーボネート)の板状部材である。意匠層は、基材の前面側又は背面側に形成された黒色の遮光性インキで印刷された印刷層である。意匠層は、抜き文字状に形成された目盛、数字、文字及び記号等の意匠を有する。意匠は、文字板5の背面側から照射された意匠用の光源の光が透過することにより、点灯表示される。意匠用の光源は、回路基板6に搭載される。
回路基板6は、例えばガラスエポキシ樹脂(Glass Fiber Reinforced Plastics)からなる絶縁性を有する板状の基材と、基材上にプリントされた各種配線と、を有する。回路基板6は、必要な電子部品として、例えば指針駆動部、スピーカー11、これらの制御に必要な回路を構成する抵抗やコンデンサを有し、これら電子部品と電気的に接続される。
回路基板6は、電子部品を制御するための制御部を有する。制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、例えば、ROMに書き込まれたプログラムに従って所定の演算処理を実行する。制御部は、例えば、指針駆動部を制御し、速度計2及びエンジン回転数計3で車両の速度等の車両情報を表示させる。制御部は、計器1の外部装置(例えば、車両のECU(Electronic Control Unit))から車両情報を取得し、取得した情報に基づいて指針駆動部を制御する。
スピーカー11は、車両情報に基づき音声や警報音等を発する。スピーカー11は、ケース本体32の内側(前面側)の係止爪に係止固定される。スピーカー11は、回路基板6に実装されたコネクタ21に、スピーカー11の配線用のコード12のコネクタ13を介して電気的に接続される。このコード12は、組み付け作業に好適な長さを有する。
なお、スピーカー11は、以下の手順により回路基板6と接続される。すなわち、スピーカー11が係止固定され、切り欠き33にコネクタ13を配置したケース本体32と、表側ケース31とを、回路基板6を収容した状態で組み立てる。その後、ケース本体32に設けられたカバー40を開けた状態で、スピーカー11の配線用のコード12のコネクタ13を回路基板6のコネクタ21に接続する。
ケース8は、指針4、文字板5や回路基板6を囲む(収容する)ように設けられ、回路基板6等の部品を保持し、塵や水滴等が内部へ浸入することを防止する。また、ケース8は、前面側の表側ケース31と、背面側のケース本体32と、を有する。
表側ケース31は、速度計2及びエンジン回転数計3の表示を透過し車両利用者に視認させる透過部材35を有する。透過部材35は、透明や半透明等の光透過性の合成樹脂材からなり、フックを介して表側ケース31の保持部に係止されて保持される。
ケース本体32は、表側ケース31の背面側を覆う。ケース本体32は、合成樹脂材からなり、例えば、遮光性のある白色のポリプロピレン(Polypropylene)樹脂から構成される。ケース本体32は、ケース8内の回路基板6等を覆い、フックを介して表側ケース31の保持部に係止して保持される。ケース本体32は、後述するヒンジ構造10を介して開閉されるカバー40を有する。
カバー40は、回路基板6に実装されたコネクタ21を臨むことができる位置のケース本体32に設けられる。カバー40は、ケース本体32に形成された略コの字状の切り欠き33を塞ぐように、ケース本体32に一体に形成される。カバー40は、ヒンジ構造10によってケース本体32に対して開閉可能な蓋として機能する。カバー40は、カバー本体41と、側壁42と、保持部44と、を有する。
カバー本体41は、閉じた状態においてケース本体32の主表面32aと同一面となるような面方向を有し、主表面32aと共に、計器1の背面を構成する。側壁42は、カバー本体41のケース本体32と接続される側の端部41b(図3)に対向する端部41aから略垂直に、カバー40が閉じた状態において背面から前面方向(図4のZ方向)に延びている。側壁42は、先端42aよりも端部41a側の内側(回路基板6側)に、受けリブ43を有する。受けリブ43は、側壁42に対して略垂直に、端部41b方向(図4のY方向)に延びている。受けリブ43は、カバー40が閉じる際に、後述するフック面52の端面52a(凸部55)と接触し撓むような厚さ(例えば1.0mm)を有する。
保持部44は、側壁42の例えば2箇所に並列して設けられ、側壁42の面方向(図4のZ方向)に沿って、先端42aから前面側へ突出して延びる片である。保持部44は、フック孔45と、押し込み面47と、を有する。フック孔45は、ケース本体32に設けられた突起状のフック51を保持部44に引っ掛け、係止固定する。押し込み面47は、保持部44の先端44aにおいて略垂直に計器1の外側(図4のY方向とは逆の方向)に向って延びている部分である。押し込み面47は、後述する抜き孔56を覆うような寸法を有する。押し込み面47は、カバー40をフック51に掛ける際に、作業者が指を掛ける場所として利用されることにより、カバー40を閉じる際の作業性を向上させることができる。また、押し込み面47は、カバー40を閉じた際に後述する抜き孔56を背面側から覆うことができ、計器1内への塵埃等の侵入を防止することができる。
ケース本体32は、カバー40の保持部44に掛かり合い、カバー40をケース本体32に固定するためのフック51を有する。フック51は、ケース本体32の側面32bの一部であり、側面32bから計器1の内側(図3及び図4のY方向)に奥まったフック面52に設けられる。このように、フック51及び保持部44を計器1の外表面から視認可能な位置に設けることにより、目視で掛かり合いの良否を確認することができる。なお、フック51は、計器1の内側に奥まらせることなく、ケース本体32の側面32bに設定してもよい。
更に、ケース本体32は、凸部55と、抜き孔56と、検査窓57と、を有する。
図5は、受けリブ43及び凸部55を特に示す拡大断面図である。
凸部55は、フック面52の先端面であり、受けリブ43に対向する端面52aの、保持部44の位置に対応して例えば各保持部44に2個ずつ、計4個設けられる半球状の突起である。凸部55は、カバー40が閉じられた際、受けリブ43と当接する。また、カバー40が閉じられた際に、カバー40がガタつく場合には、凸部55の高さを調整することにより、ガタつきを解消することができる。
図3及び図4に示すように、抜き孔56は、射出成形によりケース本体32を成形する際に、フック51を成形するために意図せずフック51に対応して設けられてしまう孔である。抜き孔56は、ケース本体32内部に貫通した穴であるが、上述したとおり、カバー40を閉じた際に押し込み面47により覆われることにより、計器1内への塵埃等の侵入が防止される。
図6は、検査窓57を特に示す拡大断面図である。
検査窓57は、2つのフック51の並列する間の位置に設けられており、端面52aから略コの字状に切り欠かれた部分である。検査窓57は、カバー40が閉じた状態で、カバー40の側壁42の端面(先端42a)とこれに対向するフック面52の端面52aとに所定長さ(例えば2.0mm以上)の隙間を形成することにより、カバー40の内部の切り欠き33に位置する回路基板6のコネクタ21と、コード12のコネクタ13との接続部を視認可能に設けられ、両者の接続状態を作業者等に確認させることができる。なお、検査窓57は、2つのフック51の並列する間の位置に限るものではない。
次に、ヒンジ構造10の詳細について説明する。
図7は、カバー40が開いた状態のヒンジ部60を特に示す拡大断面図である。
図8は、カバー40が開いた状態から閉じた状態に遷移し位置規制部62が作用しているヒンジ部60を特に示す拡大断面図である。
図9は、カバー40が閉じた状態のヒンジ部60を特に示す拡大断面図である。
ヒンジ構造10は、ケース本体32と、ケース本体32に対して開閉するカバー40との間に形成される。ヒンジ構造10は、ヒンジ部60と、このヒンジ部60に設けられた切り込み溝61a、61bと、位置規制部62と、を有する。
ヒンジ部60は、ケース本体32とカバー40とを接続する。ヒンジ部60は、ケース本体32とカバー40との接続方向に直交する方向である幅方向(図3及び図4のX方向)において3分割される。ヒンジ部60を3分割することで、例えば、ヒンジ部60の1つが破損した場合でも、残った2つのヒンジ部60でケース本体32とカバー40を接続した状態を維持することができる。
切り込み溝61a、61bは、ヒンジ部60の内側(回路基板6側)に設けられ、2つの溝側面65が溝底部66で交わることにより形成される。2つの切り込み溝61a、61bは、ヒンジ部60に薄肉部を形成することにより、ケース本体32に対するカバー40の開く角度を大きくしている。溝側面65は、溝底部66で曲線的に交わることにより、図9に示すように、カバー40が閉じた状態において隙間68を有する。切り込み溝61a、61bは、ヒンジ部60の幅方向に沿って、並列して2本設けられる。具体的には、ヒンジ部60には、カバー40側に位置するカバー側切り込み溝61aと、ケース本体32側に位置するケース本体側切り込み溝61bと、が設けられる。各切り込み溝61a、61bは、ヒンジ部60と同様に、幅方向において3分割される。
カバー側切り込み溝61aの溝底部66部分のヒンジ部60の板厚は、他方の切り込み溝としてのケース本体側切り込み溝61bの溝底部66部分のヒンジ部60の板厚よりも薄い。
位置規制部62は、複数の切り込み溝61a、61bのうちカバー側切り込み溝61aの一方の溝側面65aから他方の溝側面65bに向い突出して形成される。位置規制部62は、カバー40が閉じたときに他方の溝側面65bに当接することでカバー40の閉じる位置を規制する。すなわち、位置規制部62は、カバー40とヒンジ部60との成す角度がカバー側切込み溝61a部分において略180度となった際に、カバー側切込み溝61a部分を支点に更に回転しないよう、カバー40の回転を規制する。
なお、本実施形態においては、カバー40側に近い溝側面65aと、ケース本体32側に近い溝側面65bと、のうち、カバー40側に近い溝側面65aに位置規制部62を設けたが、もう一方の溝側面65bに設けてもよい。また、位置規制部62は、カバー40の幅方向全体の溝側面65に設けてもよいし、カバー40の幅方向に複数に分割して設けてもよい。
次に、カバー40が開いた状態から閉じた状態へと遷移する際の、ヒンジ構造10の作用を説明する。
図10は、カバー40が開いた状態から閉じた状態の遷移の様子を説明する断面図である。
カバー40が開いた状態から閉じた状態に遷移する場合、作業者に押し込み面47等が保持されながらヒンジ部60を軸にカバー40が回転する。このとき、カバー側切り込み溝61aの溝底部66部分の板厚が、ケース本体側切り込み溝61bの溝底部66部分の板厚よりも薄いので曲がりやすい。このため、ケース本体側切り込み溝61b部分よりも、カバー側切り込み溝61a部分を支点に、カバー40は回転し(曲り)やすくなる。
カバー側切込み溝61a部分においてヒンジ部60とカバー40との成す角度が略180度となると、カバー40は、位置規制部62により位置が規制された後、ケース本体側切り込み溝61b部分を支点に回転する。具体的には、カバー側切り込み溝61aの一方の溝側面65aから位置規制部62が突出して形成されるので、位置規制部62がカバー側切り込み溝61aの他方の溝側面65bに当接する。これにより、カバー40は、ヒンジ部60においてカバー側切り込み溝61a部分の位置が規制され、カバー40はカバー側切り込み溝61a部分に関して回転しなくなる。カバー40は、以後は、ケース本体側切り込み溝61bを支点に回転することになる。カバー40は、回転支点(折れ曲がる部分)がケース本体側切り込み溝61b部分の1箇所となるため、以後の回転を安定して行うことができる。
また、ケース本体32のリブ32c等の近傍のように、構造強度が高い位置、すなわち、最もケース本体32側に設けられたケース本体側切り込み溝61b部分を回転支点としてカバー40が回転することにより、回転時のふらつきを低減することができる。このため、位置規制部62は、カバー40側に位置する切り込み溝61aに設け、最もケース本体32側に位置する切り込み溝61bには設けないのが好ましい。
保持部44がフック51に到達するまでカバー40が回転し、例えば押し込み面47を介して保持部44がフック51を乗り越えるよう押し込まれると、保持部44のフック孔45がフック51と掛かり合い(係合し)、カバー40は閉じた状態でケース本体32に固定される。押し込まれる際、ケース本体側切り込み溝61bの隙間68が設けられるため、カバー本体41は、ケース本体側切り込み溝61bの溝側面65同士が接触するまでケース本体32の主表面32aよりも沈み込むことができる。すなわち、カバー40は、ケース本体側切り込み溝61b部分において、ヒンジ部60とカバー40との成す角度が略180度より大きくなるまで回転できる。また、受けリブ43が撓むことにより、フック51を引っ掛ける際の作業性を向上させる。
このようなヒンジ構造10は、カバー側切り込み溝61aに位置規制部62を有するため、カバー40を閉じる際に、ケース本体側切り込み溝61b部分において、ヒンジ部60とカバー40との成す角度が略180度になると位置規制部62がカバー側切り込み溝61a部分の回転を規制し、以後の回転をケース本体側切り込み溝61b部分で行わせることができる。これにより、ヒンジ構造10は、カバー40の回転を安定させることができ、フック51と保持部44との掛かり合い動作をも安定させることができる。すなわち、ヒンジ構造10は、カバー40の回転時の位置を安定させた結果、フック51と保持部44との位置をずらすことなく、掛かり合いをスムーズに行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ヒンジ構造は、2本以上の切り込み溝を有してもよい。切り込み溝の本数は、ケース本体に対するカバーの開く角度に応じて設定すればよく、数を多くすることで開く角度を大きくできる。
位置規制部は、最もカバー側に位置する切り込み溝に限らず、他方の切り込み溝に設けてもよい。また、少なくとも1本の切り込み溝に設けられればよく、複数の切り込み溝や、全ての切り込み溝に設けられてもよい。この場合、切り込み溝部分のヒンジ部の肉厚を任意に設定することにより切り込み溝部分間で回転のしやすさを調整することにより、回転支点となる位置の順序を設定することができる。
検査窓57は、ケース本体32に形成されていたが、カバー40の側壁42に形成されてもよい。凸部55は、ケース本体32に形成されていたが、カバー40の受けリブ43に形成されてもよい。
1 車両用計器(計器)
2 速度計
3 エンジン回転数計
4 指針
5 文字板
6 回路基板
8 ケース
10 ヒンジ構造
11 スピーカー
12 コード
13、21 コネクタ
31 表側ケース
32 ケース本体
32a 主表面
32b 側面
32c リブ
33 切り欠き
35 透過部材
40 カバー
41 カバー本体
41a、41b 端部
42 側壁
42a 先端
43 受けリブ
44 保持部
44a 先端
45 フック孔
47 押し込み面
51 フック
52 フック面
52a 端面
55 凸部
56 抜き孔
57 検査窓
60 ヒンジ部
61a カバー側切り込み溝
61b ケース本体側切り込み溝
62 位置規制部
65、65a、65b 溝側面
66 溝底部
68 隙間

Claims (7)

  1. ケース本体と前記ケース本体に対して開閉するカバーとの間に形成されるケースのヒンジ構造であって、
    前記ケース本体と前記カバーとを接続するヒンジ部と、
    前記ヒンジ部の前記ケース本体と前記カバーとの接続方向に直交する方向に沿って設けられ、2つの溝側面が溝底部で交わることにより形成される複数の切り込み溝と、
    前記複数の切り込み溝のうち少なくとも一方の切り込み溝の一方の前記溝側面から突出して形成され、前記カバーが閉じたときに他方の前記溝側面に当接することで前記カバーの閉じる位置を規制する位置規制部と、を備え、
    前記カバーが前記ケース本体に対して閉じる際、前記カバーは、前記位置規制部により前記一方の切り込み溝部分の位置が規制された後、他方の切り込み溝部分を支点に回転する、ケースのヒンジ構造。
  2. 前記一方の切り込み溝の前記溝底部の板厚は、前記他方の切り込み溝の前記溝底部の板厚よりも薄い、請求項1記載のケースのヒンジ構造。
  3. 前記一方の切り込み溝は、最も前記カバー側に位置する切り込み溝である、請求項1又は2記載のケースのヒンジ構造。
  4. 前記ケース本体又は前記カバーは、内部を視認可能な検査窓を有する、請求項1記載のケースのヒンジ構造。
  5. 前記カバーは、前記ケース本体のフックに係合する保持部を有し、
    前記ケース本体は、前記フックに対応する抜き孔を有し、
    前記保持部は、前記抜き孔を覆う押し込み面を有する、請求項1記載のケースのヒンジ構造。
  6. 前記ヒンジ部は、前記ケース本体と前記カバーとの接続方向に直交する方向である幅方向において3分割される、請求項1記載のケースのヒンジ構造。
  7. 前記ケース本体は、前記カバーが閉じられた際に、前記カバーのガタつきを調整する凸部を有する、請求項1記載のケースのヒンジ構造。
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