JP7073713B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子鍵盤楽器などの電子楽器に関する。
例えば、電子鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、スピーカを内蔵した楽器ケースの天板の前側下面に上前板を取り付けると共に、この上前板にスピーカの音を放音するためのスリットを設けた構造のものが知られている。
特開平10-39868号公報
このような電子鍵盤楽器では、放音効果を確保するために、スリットを楽器ケースの両側に位置する一対の側板間に連続させて設けると、上前板の両端部のみを一対の側板に取り付ける構造になるため、上前板の取付強度を確保することができない。このため、楽器ケースの一対の側板間にスリットを複数に分割し、これら複数に分割された箇所の上前板を天板の下面に取り付けると、十分な放音効果が得られない。
この発明が解決しようとする課題は、取付強度を確保し、かつ十分な放音効果を確保できる電子楽器を提供することである。
この発明の一態様は、第1スピーカの上側に配置されている上側部材と、前記第1スピーカの前側かつ前記上側部材の下側に配置されている前側部材と、前記上側部材と前記前側部材の間に前記第1スピーカの音が放音される隙間が設けられている状態で、前記上側部材の下側及び前記前側部材の後側で、前記上側部材及び前記前側部材に取り付けられている取付部材と、を備えることを特徴とする電子楽器である。
この発明によれば、取付強度を確保することができると共に、十分な放音効果を確保することができる。
この発明を適用した電子鍵盤楽器の一実施形態を示した斜視図である。 図1に示された電子鍵盤楽器のA-A矢視において、鍵盤部を鍵盤蓋で覆った状態を示した拡大断面図である。 図2に示された電子鍵盤楽器において、鍵盤蓋を楽器ケース内に収納した状態を示した拡大断面図である。 図2に示された電子鍵盤楽器において、天板に上前板を取付部材で取り付けた箇所の要部を示し、(a)はその天板および上前板を内面側から見た拡大裏面図、(b)は(a)のB-B矢視において破断した状態を示した拡大斜視図である。 図4(a)のB-B矢視における拡大断面図である。
以下、図1~図5を参照して、この発明を適用した電子鍵盤楽器の一実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1~図3に示すように、楽器ケース1を備えている。この楽器ケース1は、前後方向と直交する横方向の長さが長いほぼ箱状に形成されている。この楽器ケース1は、内部に鍵盤部2および第1、第2スピーカ3、4が設けられているほか、鍵盤部2を開閉可能に覆う開閉蓋である鍵盤蓋5を備えている。
鍵盤部2は、図1~図3に示すように、楽器ケース1内の前部側に配置された鍵盤シャーシ6と、この鍵盤シャーシ6上に配列された複数の鍵7と、を備えている。これら複数の鍵7は、白鍵7aおよび黒鍵7bを有し、これらが楽器ケース1の前部上方に露出するようになっている。第1スピーカ3は、楽器ケース1内における鍵盤部2の後方に下向きに配置されている。第2スピーカ4は、楽器ケース1内における後部側の上部に前側斜め上方に向けて配置されている。
ところで、楽器ケース1は、図1~図3に示すように、底板8と、この底板8の前端部に起立した設けられた前板9と、底板8の後端部に起立して設けられた後板10と、底板8の両側に起立して設けられた一対の側板11と、を備えている。この場合、後板10は、その高さが前板9の高さよりも高く形成されている。
一対の側板11は、図1~図3に示すように、楽器ケース1の前後方向の中間部よりも後部側が後板10の高さと同じ高さで、楽器ケース1の前後方向の中間部よりも前部側の高さが前板9の高さよりも少し高い高さで形成されている。この場合、一対の側板11は、楽器ケース1の前後方向の中間部に段差部11aが設けられ、この段差部11aよりも前側の上部が前下りに傾斜した構造になっている。
また、この楽器ケース1は、図2~図5に示すように、一対の側板11の後部側の上部に架け渡された上側部材である天板12と、この天板12の前端部の下面に配置される前側部材である上前板13と、この上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付ける複数の取付部材14と、これら複数の取付部材14によって上前板13の内面に取り付けられて隙間Sを放音可能に塞ぐ放音ネット15と、を備えている。
この場合、上前板13と天板12との間の隙間Sは、図2~図5に示すように、第2スピーカ4の音を放音する放音空間である。このため、上前板13は、図1~図3に示すように、上下方向の長さ(高さ)が一対の側板11の段差部11aの上下方向の長さよりも短い長さ(高さ)で、上下方向と直交する幅方向の長さが一対の側板11間の長さと同じ長さの帯板状に形成されている。
これにより、上前板13は、図1~図3に示すように、一対の側板11間に配置された状態で、複数の取付部材14によって天板12の下面に隙間Sをもって取り付けられている。また、この上前板13の内面には、図4および図5に示すように、放音ネット15を介して複数の取付部材14が所定間隔で取り付けられている。
放音ネット15は、図4および図5に示すように、上下方向の長さが上前板13の上下方向の長さのほぼ半分の長さで、前後方向と直交する幅方向の長さが上前板13と同じ長さに形成されている。この場合、放音ネット15は、その上端部15aが上前板13と天板12との隙間Sよりも上方に長く突出して貼り付けられて仮固定され、この状態で複数の取付部材14によって上前板13の内面に取り付けられている。
このため、天板12の下面には、図4および図5に示すように、上前板13と天板12との隙間Sよりも上方に長く突出した放音ネット15の上端部15aが挿入されて配置される溝部16が、上前板13の内面に沿って設けられている。
すなわち、この溝部16は、図4および図5に示すように、その深さが上前板13と天板12との間の隙間Sよりも上方に突出した放音ネット15の上端部15aの長さよりも長い深さで形成されている。また、この溝部16は、天板12の前後方向の溝幅が深さとほぼ同じ長さで、断面形状が四角形に形成されていることにより、放音ネット15の厚みよりも十分に広い大きさで形成されている。
これにより、放音ネット15は、図4および図5に示すように、上前板13の内面に複数の取付部材14によって取り付けられた状態で、複数の取付部材14によって上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付ける際に、天板12の下面に放音ネット15の厚みよりも溝幅が広い溝部16内に放音ネット15の上端部15aが挿入されるようになっている。
また、この放音ネット15は、図4および図5に示すように、その上端部15aが溝部16内に挿入された状態で、天板12に対して上前板13を前側にずらして位置決めされることにより、放音ネット15の上端部15aが溝部16内の前側面に押し当てられて、隙間Sを塞ぐようになっている。
この場合、複数の取付部材14それぞれは、図4および図5に示すように、天板12と上前板13とを保持する保持部17と、天板12の下面に取り付けられる第1取付片18と、上前板13の内面に取り付けられる第2取付片19と、を備え、これらがステンレスなどの金属板によって一体に形成されている。保持部17は、上辺部が天板12の下面に配置され、側辺部が上前板13の内面に配置されるほぼ直角三角形の板状に形成されている。
第1取付片18は、図4および図5に示すように、天板12の下面と平行になるように、保持部17の上辺部に直角に折り曲げられたほぼ長方形の板状に形成され、ねじ20によって天板12の下面に取り付けられている。第2取付片19は、上前板13の内面と平行になるように、保持部17の側辺部に直角に折り曲げられたほぼ長方形の板状に形成され、ねじ20によって上前板13の内面に放音ネット15を介して取り付けられている。
この場合、第1取付片18は、図4および図5に示すように、天板12の下面に設けられた溝部16を避けて保持部17の上辺部に設けられている。これにより、第1取付片18は、天板12の溝部16を塞ぐことなく、天板12の下面に取り付けられるようになっている。第2取付片19は、天板12の下面から隙間Sに対応する間隔を隔てて保持部17の側辺部に設けられている。これにより、第2取付片19は、天板12と上前板13との間の隙間Sを遮ることなく、上前板13の内面に取り付けられている。
また、天板12と上前板13との間の隙間Sに対する箇所の保持部17の角部には、図4および図5に示すように、切欠き部17aが天板12と上前板13との間の隙間Sと天板12の溝部16とに対応して設けられている。これにより、保持部17の角部は、切欠き部17aによって天板12と上前板13との間の隙間Sと天板12の溝部16とを遮らないようになっている。
一方、鍵盤蓋5は、図2および図3に示すように、鍵盤部2の上側を開閉可能に覆う平板であり、ガイドレール(図示せず)によってガイドされて天板12の下側に移動して楽器ケース1内に収納されるようになっている。すなわち、この鍵盤蓋5は、前端下部と後端下部とにガイドローラ5a(後端下部のガイドローラは図示せず)が設けられ、これらガイドローラ5aがガイドレールに沿って移動するようになっている。
これにより、鍵盤蓋5は、図2に示すように、楽器ケース1の前側に向けて引き出された際に、鍵盤蓋5の前端下部のガイドローラ5aが前板9上に位置するガイドレールの前端部に位置し、鍵盤蓋5の後端下部のガイドローラ(図示せず)が上前板13の下側に位置するガイドレールのほぼ中間部に位置するようになっている。これにより、鍵盤蓋5は、鍵盤部2の上方に前下りに傾斜した状態で配置されて、鍵盤部2を覆って楽器ケース1の前側開放部を塞ぐようになっている。
また、この鍵盤蓋5は、図3に示すように、楽器ケース1の後部側に向けて押し込まれた際に、鍵盤蓋5の前端下部のガイドローラ5aが上前板13の下側に位置するガイドレールのほぼ中間部に位置し、鍵盤蓋5の後端下部のガイドローラ(図示せず)が後板10の近傍に位置するガイドレールの後端部に位置するようになっている。これにより、鍵盤蓋5は、上前板13の下側を通して天板12の下方に天板12とほぼ平行な状態で配置されて、楽器ケース1内に収納されるようになっている。
この場合、楽器ケース1の内部は、図3に示すように、鍵盤蓋5が天板12とほぼ平行な状態で収納された際に、鍵盤蓋5によって下部音響空間E1と上部音響空間E2とに仕切られる。すなわち、下部音響空間E1は、鍵盤蓋5の下側に位置して、底板8と前板9と後板10と一対の側板11と鍵盤蓋5とで囲われた空間である。上部音響空間E2は、鍵盤蓋5の上側に位置して、鍵盤蓋5と上前板13と後板10と天板12とで囲われた空間である。
下部音響空間E1内における左右両側、つまり楽器ケース1の前後方向と直交する幅方向の両側には、図3に示すように、第1スピーカ3がそれぞれ配置されている。すなわち、第1スピーカ3は、メインスピーカであり、底板8上に下向きに取り付けられている。この場合、底板8における左右両側、つまり楽器ケース1の前後方向と直交する幅方向の両側には、円形状の第1放音孔8aが第1スピーカ3にそれぞれ対応して設けられている。
上部音響空間E2内における左右両側、つまり楽器ケース1の前後方向と直交する幅方向の両側には、図3に示すように、第2スピーカ4がそれぞれ配置されている。この第2スピーカ4は、ツイータなどのサブスピーカであり、後板10に取付金具10aによって前側斜め上方に向けてそれぞれ取り付けられている。
一方、天板12は、図1~図3に示すように、補助天板21を備えている。この補助天板21は、天板12の後部側に天板12よりも一段低い高さで設けられている。この補助天板21の後端部には、放音蓋22が複数の蝶番23によって開閉可能に取り付けられている。この放音蓋22は、補助天板21上に配置された際に、その上面が天板12の上面とほぼ同一平面上に配置されるようになっている。
また、この放音蓋22は、図1~図3に示すように、複数の蝶番23を中心に回転して、前上がりに傾斜して起立した際に、補助天板21上に設けられたスタンド24によって支持されるようになっている。この場合、補助天板21の左右両側、つまり楽器ケース1の前後方向と直交する幅方向の両側には、第2放音孔21aが第2スピーカ4にそれぞれ対応して設けられている。
次に、このような電子鍵盤楽器の作用について説明する。
この電子鍵盤楽器で演奏する場合には、まず、鍵盤蓋5をスライドさせて楽器ケース1内に収納すると共に、放音蓋22を開いてスタンド24で保持させる。すなわち、鍵盤蓋5を楽器ケース1内に収納する際には、鍵盤蓋5の前端部を持ち上げて楽器ケース1の後部側に向けてスライドさせる。
このときには、鍵盤蓋5の前端下部と後端下部との各ガイドローラ5aがガイドレール(図示せず)に沿って移動する。そして、鍵盤蓋5が上前板13の下側を通して移動し、鍵盤蓋5の前端下部のガイドローラ5aを上前板13の下側に位置するガイドレールのほぼ中間部に位置させ、鍵盤蓋5の後端下部のガイドローラ(図示せず)を後板10の近傍に位置するガイドレールの後端部に位置させる。
これにより、鍵盤蓋5が天板12の下方に天板12とほぼ平行な状態で配置されて、楽器ケース1内に収納される。このため、楽器ケース1の前部側が開放されて鍵盤部2が露出される。この状態では、楽器ケース1の内部が鍵盤蓋5によって上下に仕切られることにより、鍵盤蓋5の下側に下部音響空間E1が設けられると共に、鍵盤蓋5の上側に上部音響空間E2が設けられる。
一方、放音蓋22を開いてスタンド24で保持させる際には、複数の蝶番23を支点として放音蓋22を回転させて前上りに傾斜させて起立させる。この状態で、スタンド24によって放音蓋22を前上りに傾斜させた状態で保持する。これにより、補助天板21の左右両側に設けられた第2放音孔21aが開放される。
この状態では、鍵盤部2の複数の鍵7を押鍵操作して演奏することができる。すなわち、複数の鍵7を押鍵操作すると、その押鍵操作に応じた楽音が第1、第2スピーカ3、4から放音される。この場合、下部音響空間E1内に配置された第1スピーカ3で発生した楽音は、底板8の第1放音孔8aから楽器ケース1の下側に放音される。
また、この第1スピーカ3の上部から放出された一部の楽音は、楽器ケース1内に収納された鍵盤蓋5と鍵盤部2との間を通して楽器ケース1の前側斜め上方に放出される。また、第1スピーカ3の上部から放出された他の一部の楽音は、鍵盤蓋5の後端部と後板10との間を通して上部音響空間E2に放出され、この放出された楽音が補助天板21の第2放音孔21aから楽器ケース1の前側斜め上方に向けて放出される。
一方、上部音響空間E2内に配置された第2スピーカ4で発生した一部の楽音は、上前板13に設けられた放音ネット15を通して天板12と上前板13との間の隙間Sから楽器ケース1の前側に向けて放音される。また、第2スピーカ4で発生した他の一部の楽音は、補助天板21の第2放音孔21aから楽器ケース1の前側斜め上方に向けて放出される。
この場合、天板12と上前板13との間の隙間Sは、一対の側板11間の全長に亘って設けられており、複数の取付部材14は、各第2取付片19が隙間Sを塞ぐことなく設けられているので、天板12と上前板13との間の隙間Sの全域から楽音が効率良く放音される。このため、天板12と上前板13との間の隙間Sによって放音効果が確保される。
すなわち、取付部材14は、保持部17が板状に形成され、その厚み方向の表裏面に沿って楽音が通過し、かつ第2取付片19が天板12の下面から隙間Sに対応する間隔を隔てて上前板13の内面に取り付けられていることにより、第2取付片19が天板12と上前板13との間の隙間Sを遮ることない。このため、天板12と上前板13との間の隙間Sから第2スピーカ4の音が良好に放音させるので、放音効率が高められる。
また、取付部材14の保持部17の角部には、切欠き部17aが隙間Sに対応して設けられていることにより、保持部17の角部が切り欠き部17aによって隙間Sを遮ることがない。このため、これによっても、天板12と上前板13との間の隙間Sの全域から楽音が効率良く放音されるので、天板12と上前板13との間の隙間Sによって放音効果が確保される。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、第1、第2スピーカ3、4の上側に配置されている上側部材である天板12と、第1、第2スピーカ3、4の前側でかつ天板12の下側に配置されている前側部材である上前板13と、天板12と上前板13との間に第1、第2スピーカ3、4のうち、少なくとも第2スピーカ4の音が放音される隙間Sが設けられている状態で、天板12の下側及び上前板13の後側で、天板12及び上前板13に取り付けられている取付部材14と、を備えていることにより、簡単な構造で、取付強度を確保することができると共に、十分な放音効果を確保することができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、取付部材14によって上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付けているので、上前板13にスリットを切削加工などの加工によって設ける必要がないため、上前板13の製作が容易にできる。また、隙間Sを一対の側板11間の全長に亘って設けても、複数の取付部材14によって上前板13を天板12の下面に取り付けることができるので、取付強度を確保することができると共に、隙間Sを一対の側板11間の全長に亘って設けていることができるので、放音効果を確保することができる。
この場合、この電子鍵盤楽器では、上前板13と取付部材14との間に隙間Sを放音可能に塞ぐ放音部材である放音ネット15、を備えていることにより、この放音ネット15を通して上前板13と天板12との間の隙間Sから第2スピーカ4の音を放音させることができると共に、放音ネット15によって上前板13と天板12との間の隙間Sを放音可能に確実にかつ良好に塞ぐことができる。
このため、この電子鍵盤楽器では、放音ネット15によって上前板13と天板12との間の隙間Sからゴミなどの異物の侵入を防ぐことができると共に、隙間Sを通して楽器ケース1の内部が見えないように隠すことができるので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
また、この電子鍵盤楽器では、天板12の下面に、放音ネット15の上端部15aが挿入されて配置される溝部16が、上前板13の内面に沿って設けられていることにより、上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付ける際に、放音ネット15の上端部15aを溝部16に挿入させることができる。このため、放音ネット15が天板12の下面に当接して折れ曲がることないので、放音ネット15を確実にかつ良好に設置することができ、これにより放音ネット15の取付作業を向上させることができる。
この場合、天板12の溝部16は、その深さが上前板13と天板12との間の隙間Sよりも上方に突出した放音ネット15の上端部15aの長さよりも深く、かつ溝幅が深さとほぼ同じ長さで、断面形状が四角形状に形成され、これにより放音ネット15の厚みよりも十分に広い大きさで形成されているため、上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付ける際に、放音ネット15の上端部15aを溝部16内に確実にかつ良好に挿入させることができる。
このため、この電子鍵盤楽器では、上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって取り付ける際に、放音ネット15の上端部15aを溝部16内に挿入させた状態で、天板12に対して上前板13を前側にずらして位置決めすることができる。このため、放音ネット15の上端部15aを溝部16内の前面に確実に押し当てることができるので、放音ネット15によって上前板13と天板12との間の隙間Sを確実にかつ良好に塞ぐことができ、これによりデザイン性を更に向上させることができる。
また、この電子鍵盤楽器では、取付部材14が、天板12の下面に取り付けられる第1取付片18と、上前板13の内面に取り付けられる第2取付片19と、第1取付片18及び第2取付片19が天板12および上前板13にそれぞれ取り付けられている状態で天板12と上前板13とを保持する保持部17と、を備えていることにより、取付部材14の保持部17によって上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって確実にかつ強固に保持して取り付けることができる。
すなわち、取付部材14は、予め、第2取付片19を上前板13の内面に取り付けて上前板の上側に第1取付片18を隙間Sだけ突出させ、この状態で第1取付片18を天板12の下面に取り付ける際に、天板12に対して上前板13を前側にずらして位置決めすることができる。このため、上前板13を天板12の下面に隙間Sをもって正確にかつ精度良く取り付けることができると共に、保持部17によって天板12と上前板13とを強固に保持して取り付けることができる。
この場合、第2取付片19は、天板12の下面から隙間Sに対応する間隔を隔てて保持部17に設けられていることにより、第2取付片19が天板12と上前板13との間の隙間Sを遮ることないので、天板12と上前板13との間の隙間Sから第2スピーカ4の音を良好に放音させることができ、これにより放音効率を高めることができる。
また、第1取付片18は、天板12の下面に設けられた溝部16を避けて保持部17に設けられていることにより、第1取付片18が天板12の溝部16を塞ぐことないので、放音ネット15の上端部15aを溝部16内に確実にかつ良好に挿入させることができる。
この場合、取付部材14は、天板12と上前板13との間の隙間Sに対する箇所の保持部17の角部に、切欠き部17aが天板12の溝部16に対応して設けられているので、保持部17の角部が天板12と上前板13との間の隙間Sを遮ることない。このため、これによっても放音効率を高めることができる。
また、この電子鍵盤楽器では、楽器ケース1内の鍵盤部2を開閉可能に塞ぎ、かつ鍵盤部2が開放されて楽器ケース1内に収納される開閉蓋である鍵盤蓋5を備えていることにより、楽器ケース内の前部側に鍵盤部2を設けても、楽器ケース1の前板9と上前板13との間を鍵盤蓋5で塞ぐことができるので、この鍵盤蓋5で鍵盤部2を覆って良好に保護することができる。
また、楽器ケース1は、天板12の下側に収納された鍵盤蓋5によって、楽器ケース1の内部を下部音響空間E1と上部音響空間E2とに仕切ることができるので、音響効果を高めることができる。すなわち、下部音響空間E1は、その内部に配置された第1スピーカ3で発生した音の音圧を高めることができる。また、上部音響空間E2は、その内部配置された第2スピーカ4で発生した音の音圧を高めることができる。これにより、第1、第2スピーカ3、4の音響性能を高めることができる。
この場合、この電子鍵盤楽器では、下部音響空間E1内に第1スピーカ3が下向きに配置されていることにより、第1スピーカ3で発生した音を楽器ケース1の底板8の第1放音孔8aから楽器ケース1の下側に良好に放音させることができると共に、楽器ケース1内に収納された鍵盤蓋5と鍵盤部2との間を通して楽器ケース1の前側斜め上方にも放音させることができる。
また、この電子鍵盤楽器では、上部音響空間E2内に第2スピーカ4が前側斜め上方に向けて配置されていることにより、第2スピーカ4で発生した音を天板12と上前板13との間の隙間Sから楽器ケース1の前側に向けて良好に放音させることができる。この場合、天板12の後側には、放音蓋22が開閉可能に設けられているので、この放音蓋22を開くことにより、第2スピーカ4で発生した音を楽器ケース1の前側斜め上方に向けて放音させることができる。
すなわち、天板12は、左右両側に第2放音孔21aが設けられた補助天板21を備え、この補助天板21上に放音蓋22が開閉可能に設けられているので、放音蓋22を開いて補助天板21の第2放音孔21aを開放させることがき、この第2放音孔21aから第2スピーカ4で発生した音を楽器ケース1の前側斜め上方に向けて確実にかつ良好に放音させることができる。
なお、上述した実施形態では、電子鍵盤楽器に適用した場合について述べたが、この発明は、必ずしも電子鍵盤楽器である必要はなく、例えばスピーカを備えた電子楽器、または音響機器などの電子機器にも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、スピーカの上側に配置されている上側部材と、前記スピーカの前側かつ前記上側部材の下側に配置されている前側部材と、前記上側部材と前記前側部材の間に前記スピーカの音が放音される隙間が設けられている状態で、前記上側部材の下側及び前記前側部材の後側で、前記上側部材及び前記前側部材に取り付けられている取付部材と、を備えることを特徴とする電子楽器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子楽器において、前記前側部材と前記取付部材の間に、前記隙間を放音可能に塞ぐ放音部材、を備えていることを特徴とする電子楽器である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子楽器において、前記上側部材の下面に、前記放音部材の上部が配置される溝が、前記前側部材の内面に沿って設けられていることを特徴とする電子楽器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の電子楽器において、前記取付部材は、前記上側部材の下面に取り付けられる第1取付片と、前記前側部材の内面に取り付けられる第2取付片と、前記第1取付片及び前記第2取付片が前記上側部材及び前記前側部材にそれぞれ取り付けられている状態で前記上側部材及び前記前側部材を保持している保持部と、を備えていることを特徴とする電子楽器である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子楽器において、前記第2取付片は、前記上側部材の下面から前記隙間に対応する間隔を隔てて前記保持部に設けられており、前記第1取付片は、前記上側部材の前記溝部を避けて前記保持部に設けられていることを特徴とする電子楽器である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載の電子楽器において、鍵盤を開閉可能に塞ぎ、前記鍵盤が開かれた際にケース内に収納される開閉蓋、を備えていることを特徴とする電子楽器である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子楽器において、前記ケースの内部は、前記開閉蓋によって、下部音響空間と上部音響空間とに仕切られることを特徴とする電子楽器である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電子楽器において、前記スピーカは、前記下部音響空間内に配置される第1スピーカと、前記上部音響空間内に配置される第2スピーカと、を備えていることを特徴とする電子楽器である。
請求項9に記載の発明は、請求項1~請求項8のいずれかに記載の電子楽器において、前記上側部材の後側に、開閉可能に設けられている放音蓋、を備えることを特徴とする電子楽器である。
1 楽器ケース
2 鍵盤部
3、4 第1、第2スピーカ
5 鍵盤蓋
8 底板
9 前板
10 後板
11 側板
12 天板
13 上前板
14 取付部材
15 放音ネット
15a 上端部
16 溝部
17 保持部
18 第1取付片
19 第2取付片
20 ねじ
21 補助天板
21a 第2放音孔
22 放音蓋
S 隙間
E1 下部音響空間
E2 上部音響空間

Claims (9)

  1. 第1スピーカの上側に配置されている上側部材と、
    前記第1スピーカの前側かつ前記上側部材の下側に配置されている前側部材と、
    前記上側部材と前記前側部材の間に前記第1スピーカの音が放音される隙間が設けられている状態で、前記上側部材の下側及び前記前側部材の後側で、前記上側部材及び前記前側部材に取り付けられている取付部材と、
    を備えることを特徴とする電子楽器。
  2. 請求項1に記載の電子楽器において、前記前側部材と前記取付部材の間に、前記隙間を放音可能に塞ぐ放音部材、を備えていることを特徴とする電子楽器。
  3. 請求項2に記載の電子楽器において、前記上側部材の下面に、前記放音部材の上部が配置される溝が、前記前側部材の内面に沿って設けられていることを特徴とする電子楽器。
  4. 請求項3に記載の電子楽器において、前記取付部材は、前記上側部材の下面に取り付けられる第1取付片と、前記前側部材の内面に取り付けられる第2取付片と、前記第1取付片及び前記第2取付片が前記上側部材及び前記前側部材にそれぞれ取り付けられている状態で前記上側部材及び前記前側部材を保持している保持部と、を備えていることを特徴とする電子楽器。
  5. 請求項4に記載の電子楽器において、前記第2取付片は、前記上側部材の下面から前記隙間に対応する間隔を隔てて前記保持部に設けられており、前記第1取付片は、前記上側部材の前記溝を避けて前記保持部に設けられていることを特徴とする電子楽器。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載の電子楽器において、鍵盤を開閉可能に塞ぎ、前記鍵盤が開かれた際にケース内に収納される開閉蓋、を備えていることを特徴とする電子楽器。
  7. 請求項6に記載の電子楽器において、前記ケースの内部は、前記開閉蓋によって、下部音響空間と上部音響空間とに仕切られることを特徴とする電子楽器。
  8. 請求項7に記載の電子楽器において、前記下部音響空間内に配置される第2スピーカと、前記上部音響空間内に配置される前記第1スピーカと、を備えていることを特徴とする電子楽器。
  9. 請求項1~請求項8のいずれかに記載の電子楽器において、前記上側部材の後側に、開閉可能に設けられている放音蓋、を備えることを特徴とする電子楽器。
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