JP7070616B2 - 自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置 - Google Patents

自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャラクタラインが成形された自動車用外板パネルをプレス成形する、自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置に関する。
なお、本発明において、金属素板とは、熱延鋼板、冷延鋼板、あるいは鋼板に表面処理(電気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっき、有機皮膜処理等)が施された表面処理鋼板をはじめ、ステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム等、各種金属から構成される板のことをいう。
自動車のドアアウタ、フロントフェンダあるいはリアフェンダ等に使用される自動車用外板パネルは、自動車のデザイン性および張り剛性を高める観点から、その外表面にキャラクタラインが付される場合が多い。キャラクタラインは、通常、プレス金型のパンチに設けられた稜線部に金属素板(ブランク)を押し当て、ダイの谷線部で挟持することによって付与される。特に近年では、自動車のデザイン性のさらなる向上を図るため、シャープな(即ち稜線部の曲率が大きい(曲率半径が小さい))キャラクタラインを付与することが求められるようになってきている。
ところで、この種のプレス成形では、成形途中の金属素板に生じる張力に不均衡が生じた場合に張力の大きい方向に金属素板が滑り、キャラクタラインが付与されるべき部位以外の部位にパンチの稜線部が接触して線状模様が発生することがある。このような線状模様は、塗装後にも残留し外板パネルの線ずれ不良と呼ばれる外観不良となっている。この線ずれ不良は、断面半径の小さな円弧により稜線部の先端が形成されているパンチを用いて、シャープなキャラクタラインを付与すべくプレス成形を行う場合に特に顕著になることから、自動車のデザイン性向上の阻害要因となっている。
このような線状模様の発生を抑制してキャラクタラインを付与する技術がこれまでにいくつか提案されている。
例えば、特許文献1には、ダイスとブランクホルダに意匠凹部の成形補助断面形状を設けてブランクの周縁を挟持することにより該ブランクの中央部をパンチの成形面に沿うように予め曲げ変形させ、その後にパンチで成形して意匠面を形成するプレス成形する方法が開示されている。
特許文献2には、キャラクタラインを成形する線状凸部が設けられたプレス面に吸引口が形成され、該吸引口から気体流路を介して吸引する吸引装置により金属板を前記プレス面に吸着させてプレス加工することにより、金属板の移動を抑制して線ずれを防止する方法が開示されている。
特許文献3には、ポンチ角とクッションパッドにより素材を一次成形加工した後、ポンチを下降させながら絞り成形及び張出し成形を行うことにより、前記ポンチ角が当接した金属素材の部位に生じる線ずれを防止する技術が開示されている。
特許文献4には、稜線部を備えたプレス成形品を製造するに際し、中間形状を成形する第1プレス成形工程と、該中間形状をさらに成形する第2プレス成形工程により、線ずれを解消して高品質のプレス成形品を得る技術が開示されている。
特許文献5には、ポンチ稜線部を弾性体とすることで、成形初期の曲げを緩和する技術が開示されている。
特許第5876786号公報 特開2015-199102号公報 特公昭63-58652号公報 特許第5959702号公報 特開2018-103249号公報
しかしながら、特許文献1~特許文献6に開示されている技術には、以下のような課題があった。
特許文献1に開示されている技術では、成形補助断面形状を設けたダイスとブランクホルダによる変形はパンチによる拘束が無く、意匠凹部に対応するブランク両端部しか拘束できないため、当該曲げ変形は直線形状に制限されていた。
特許文献2に開示されている技術では、通常のプレス成形では使用されない吸引装置が必要となり、また、吸引口の形状が成形品表面に転写される懸念があった。
特許文献3に開示されている技術では、成形途中に部分的に最終製品形状を成形するため、成形未完了部位との間に面ひずみが生じる懸念があった。
特許文献4に開示されている技術では、中間形状を成形する金型と目標形状を成形する金型とが異なり、金型交換等の工程数が増加していた。
特許文献5に開示されている技術では、稜線部の凸側を弾性体で成形するため、稜線部が目標形状通りに成形されない懸念があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、プレス成形の工数を増加させずに線ずれを防止して、目標とするキャラクタラインを形成する自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法は、稜線部を有するパンチと、該パンチに対向して谷線部を有するダイと、該ダイの端部に対向するブランクホルダと、を用い、金属素板を、前記稜線部と前記谷線部とで形成されたキャラクタラインとその両側に連続するパネル面部とを有する自動車用外板パネルにプレス成形するものであって、前記パンチに、前記金属素板における前記キャラクタラインに相当する部位から離して当接するように該パンチにおける前記パネル面部を成形しパンチ側成形面部よりも前記ダイ側に突出する弾性体を設け、前記ダイと前記ブランクホルダとで前記金属素板の両端部を挟持した状態で前記ダイを前記パンチ側に相対移動させ、前記突出した弾性体の当接面部を前記金属素板に当接させる弾性体当接ステップと、前記突出した弾性体の当接面部を前記金属素板に当接させたまま前記ダイを前記パンチ側にさらに相対移動させ、成形下死点において前記弾性体がパンチ側成形面部と面一になるように変形させ、前記稜線部と前記谷線部とで前記キャラクタラインを形成するキャラクタライン形成ステップと、を備え、前記弾性体の前記パンチ側成形面部からの突出量は、前記金属素板に前記パンチの稜線部が当接して塑性変形する前に前記弾性体が当接するように設定することを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記弾性体は、プレス成形方向に沿って移動可能、かつ前記弾性体を前記ダイ側に加圧して支持する可動体を介して前記パンチ側に設けられていることを特徴とするものである。
(3)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記弾性体は、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の小さい側の部位に当接することを特徴とするものである。
(4)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記弾性体は、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の大きい側の部位に当接することを特徴とするものである。
(5)本発明に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置は、稜線部を有するパンチと、該パンチに対向し谷線部を有するダイと、該ダイの端部に対向するブランクホルダと、を用い、金属素板を、前記稜線部と前記谷線部とで形成されたキャラクタラインとその両側に連続するパネル面部とを有する自動車用外板パネルにプレス成形するものであって、前記パンチは、前記両側のパネル面部をそれぞれ成形するパンチ側成形面部を有し、該パンチ側成形面部のいずれか一方に、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位から離して当接可能となるように前記パンチ側成形面部よりも前記ダイ側に突出し、かつ、前記金属素板に当接する当接面部が前記パンチ側成形面部と面一になるまで変形可能な弾性体が設けられ、前記弾性体の前記パンチ側成形面部からの突出量は、前記金属素板に前記パンチの稜線部が当接して塑性変形する前に前記弾性体が当接するように設定されていることを特徴とするものである。
(6)上記(5)に記載のものにおいて、前記弾性体は、プレス成形方向に沿って移動可能、かつ前記弾性体を前記ダイ側に加圧して支持する可動体を介して前記パンチ側に設けられていることを特徴とするものである。
(7)上記(5)又は(6)に記載のものにおいて、前記弾性体は、前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の小さい側の部位に当接するように前記パンチ側成形面部に設けられていることを特徴とするものである。
(8)上記(5)又は(6)に記載のものにおいて、前記弾性体は、前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の大きい側の部位に当接するように前記パンチ側成形面部に設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、弾性体をパンチ側成形面部から突出させて前記金属素板に当接させながらプレス成形することにより、金属素板におけるパンチの稜線部と弾性体の当接面部とが当接する部位を徐々に曲げ変形させて緩やかな形状とし、成形下死点においてキャラクタラインを形成することで、パンチの稜線部による金属素板の初期曲げ痕の発生を防止することができ、線ずれを低減してキャラクタラインが形成された自動車用外板をプレス成形することができる。
本発明の実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置及びプレス成形方法の他の態様を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置及びプレス成形方法の他の態様を説明する図である。 従来の自動車用外板パネルのプレス成形装置及びプレス成形方法と、プレス成形過程において生じる線ずれを説明する図である。 実施例において、プレス成形解析により求められた外板パネルの断面形状の結果を示す図である。 実施例において、プレス成形解析により求められた外板パネルの面ひずみの評価値Δsの結果を示す図である。
本発明の実施の形態1及び2に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置を説明するに先立ち、キャラクタラインを有する自動車用外板パネルのプレス成形において生じる線ずれについて説明する。
<線ずれが生じる理由>
本発明で対象とする自動車用外板パネル61は、一例として図7(d)に示すように、キャラクタライン63とその両側に連続するパネル面部65a及び65bとを有するものであり、紙面表裏方向に延在する稜線部43aを有するパンチ43と、紙面表裏方向に延在する谷線部45aを有するダイ45と、ダイ45の両端部に対向するブランクホルダ47とを備えたプレス成形装置41を用いて、以下のように絞り成形される。
まず、図7(a)に示すように、金属素板51の端部51a及び51bそれぞれをダイ45とブランクホルダ47で挟持する。そして、該挟持した状態のまま、図7(b)~(d)に示すように、ダイ45及びブランクホルダ47をパンチ43側に成形下死点まで相対移動させて、パンチ43の稜線部43aとダイ45の谷線部45aとでキャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形する。
このプレス成形過程においてダイ45をパンチ43側に相対移動させると、まず、パンチ43の稜線部43aが金属素板51に当接し、金属素板51に初期曲げが発生する(図7(b))。そして、ダイ45とパンチ43とにより絞り成形が進行する過程において、金属素板51には初期曲げ痕を境として端部51a側と端部51b側のそれぞれに向かう方向に張力が発生する(図7(b)、(c))。
このような金属素板51に発生する張力は、初期曲げ痕から端部51a及び端部51bまでのそれぞれの距離やプレス成形方向に対するパネル面部65a及びパネル面部65b(図7(d))の角度、及び、これらによる稜線部43aから端部51a及び端部51bまでの成形方向深さ等の違いにより、初期曲げ痕を境として差が生じる。
例えば、パンチ43の稜線部43aからプレス成形方向と逆方向に引いた線を基準としてパネル面部65aとの鋭角をθa、パネル面部65bとの鋭角をθとすると、自動車用外板パネル61のプレス成形のように、プレス成形方向に対するパネル面部65bの角度θがパネル面部65aの角度θに比べて小さい場合(図7(d)参照)、プレス成形過程においては金属素板51における端部51a側(部位55a)に生じる張力に比べて端部51b側(部位55b)に生じる張力の方が大きくなる(図7(b)、(c))。
そして、このように初期曲げ痕を境として張力差が生じると、金属素板51においては張力の大きい側への滑りが生じ、初期曲げ痕は張力の大きい端部51b側へとずれる(図7(c))。そして、初期曲げ痕は、成形下死点においてパンチ43とダイ45とにより潰されて、線状の模様、すなわち線ずれが発生する(図7(d))。
このように、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61における線ずれは、その絞り成形過程において金属素板51に生じる張力の不均衡が発生要因となる。そして、張力の不均衡が発生する要因としては、前述のように、パンチ43の稜線部43aが当接する部位から金属素板51の端部51a及び端部51bまでのそれぞれの距離や角度の違いを原因とする金属素板51の両端部51a及び51bにおける成形深さの違いが挙げられる。
すなわち、金属素板の両端部における成形深さが違う場合、絞り成形過程において成形深さが大きい方の端部側に生じる張力の方が大きくなり、成形深さが小さい方との張力差により線ずれが発生する。
次に、本発明の実施の形態1及び実施の形態2に係る自動車用外板部品のプレス成形方法及びプレス成形装置について説明する。なお、以下の説明においては、同一の機能を有する部位については上述の説明と同一の符号を付し、重複する説明を避けることとした。
[実施の形態1]
<プレス成形装置>
本実施の形態1に係る自動車用外板部品のプレス成形装置1(以下、単に「プレス成形装置1」という。)は、図1及び図2に例示するように、金属素板51を、キャラクタライン63とその両側に連続するパネル面部65a及び65bを有する自動車用外板パネル61(図2(d))にプレス成形するものであって、パンチ3と、ダイ5と、ブランクホルダ7と、弾性体9と、を備えたものである。
本実施の形態1で成形対象とする自動車用外板パネル61(図2(d))は、前述の図7に示すように、プレス成形方向に対するパネル面部65aの角度θaに比べてパネル面部65bの角度θbが小さく、プレス成形過程において、パンチ3の稜線部3aが当接する部位を境として端部51a側(部位55a)に生じる張力に比べて端部51b側(部位55b)に生じる張力の方が大きいものであるとする(図2)。
パンチ3は、図1及び図2に示すように、稜線部3aと、稜線部3aを挟んで両側に位置するパンチ側成形面部3b及び3cと、溝部3dと、を有する。
稜線部3aは、キャラクタライン63(図2(d))を形成するものである。
パンチ側成形面部3b及び3cは、それぞれ、パネル面部65a及び65b(図2(d))を成形するものである。
溝部3dは、パンチ側成形面部3cに凹状に形成されたものであり、弾性体9が設けられる。なお、溝部3dの稜線部3a側の境界は、パンチ側成形面部3cの長さの10%以上を稜線部3aから離すとよい。
ダイ5は、谷線部5aと、谷線部5aを挟んで両側に連続するダイ側成形面部5b及び5cと、を有する。
谷線部5aは、パンチ3の稜線部3aと協働してキャラクタライン63(図2(d))を形成するものである。
ダイ側成形面部5b及び5cは、それぞれパンチ側成形面部3b及び3cと協働してパネル面部65a及び65b(図2(d))を成形するものである。
ここで、パンチ側成形面部3b及びダイ側成形面部5bは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が小さい側の部位55aをパネル面部65aに成形する。
一方、パンチ側成形面部3c及びダイ側成形面部5cは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が大きい側の部位55bをパネル面部65bに成形する。
ブランクホルダ7は、ダイ5の両端部に対向して配置され、ダイ5と協働して金属素板51の端部51a及び51bを挟持するものである。
弾性体9は、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を部位53に沿って当接可能となるようにパンチ3の溝部3dに設けられたものであり、パンチ側成形面部3cよりもダイ5側に突出し、かつ金属素板51に当接する当接面部9aがパンチ側成形面部3cと面一になるまで変形(プレス成形方向に収縮)可能に溝部3dの底部に設置されている。
弾性体9のパンチ側成形面部3cからの突出量は、ダイ5をパンチ3側に相対移動させた際に、金属素板51におけるパンチ3の稜線部3aが接触した部位が塑性変形する前に当接面部9aが金属素板51に当接するように設定されている。
そして、弾性体9は、成形下死点まではパンチ側成形面部3cよりも突出して金属素板51に当接した状態で稜線部3aによる金属素板51の曲げ形状を緩やかにし、かつ、成形下死点において金型形状(パンチ側成形面部3cの形状)に沿って変形しうる硬さと形状を有するものであればよい。このような弾性体9の具体的な材料としては、ショア硬さが40~100HSのゴム材料またはウレタン材料が例示できる。
<プレス成形方法>
本実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法について、図1に例示するプレス成形装置1を用い、図2に示すように、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形する場合について説明する。
本実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法は、図1に示すパンチ3とダイ5とブランクホルダ7と弾性体9とを備えたプレス成形装置1を用いて、図2に示すようにキャラクタライン63とその両側に連続するパネル面部65a及び65bとを有する自動車用外板パネル61にプレス成形するものであって、ダイ5をパンチ3側に相対移動させて弾性体9を金属素板51に当接させる弾性体当接ステップと、成形下死点において弾性体9を押し潰してパンチ3の稜線部3aとダイ5の谷線部5aとによりキャラクタライン63を形成するキャラクタライン形成ステップと、を備えている。
ここで、弾性体9は、前述のとおり、パンチ側成形面部3cに形成された溝部3dに設けられ、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を当接可能とするように、パンチ側成形面部3cよりもダイ5側に突出し、かつ、金属素板51に当接する当接面部9aがパンチ側成形面部3cと面一になるまで変形(プレス成形方向に収縮)可能に溝部3dの底部に設置されている。
以下、上記の弾性体当接ステップと、キャラクタライン形成ステップと、について説明する。
≪弾性体当接ステップ≫
弾性体当接ステップは、ダイ5とブランクホルダ7とで金属素板51の端部51a及び51bをそれぞれ挟持した状態でダイ5とブランクホルダ7をパンチ3側に相対移動させ、パンチ3のパンチ側成形面部3cよりも突出させた弾性体9の当接面部9aを金属素板51に当接させるステップである。
弾性体9のパンチ側成形面部3cからの突出量は、ダイ5をパンチ3側に相対移動させた際に、金属素板51にパンチ3の稜線部3aが当接して塑性変形する前に弾性体9の当接面部9aが当接し、成形下死点においてパンチ側成形面部3cと面一となるまで変形(プレス成形方向に収縮)可能となるように設定する。
稜線部3aによる金属素板51の塑性変形は、例えば、金属素板51における稜線部3aが当接した部位のひずみが下記の式(1)により算出されるひずみε0を超えたときに生じると判断することができる。
ε0=t/2R ・・・ (1)
ここで、Rはキャラクタライン63の曲げの曲率半径、tは金属素板51の板厚である。
なお、弾性体9の突出量は、パンチ3の稜線部3aに先行して弾性体9の当接面部9aを金属素板51に当接するように設定してもよい。金属素板51にパンチ3の稜線部3aが当接して塑性変形する前に弾性体9の当接面部9aを確実に当接できて、その結果、金属素板51の両側の端部51a及び端部51bの張力差による金属素板51のずれが終了した後に稜線部3aで塑性変形することができて、線ずれを防止できる。
≪キャラクタライン形成ステップ≫
キャラクタライン形成ステップは、パンチ側成形面部3cよりも突出した弾性体9の当接面部9aを金属素板51のパンチ3側に当接させたままダイ5をパンチ3側にさらに相対移動させ、成形下死点において弾性体9の当接面部9aが押し潰されてパンチ側成形面部3cと面一となるように変形し、パンチ3の稜線部3aとダイ5の谷線部5aとでキャラクタライン63を形成するステップである。
そして、成形下死点において、パンチ側成形面部3bはダイ側成形面部5bと協働してパネル面部65aを成形し、面一となったパンチ側成形面部3c及び当接面部9aはダイ側成形面部5cと協働してパネル面部65bを成形する。
<線ずれが防止される理由>
本実施の形態1に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置により、線ずれを防止して自動車用外板パネル61をプレス成形することができる理由を、図2に基づいて以下に説明する。
まず、パンチ側成形面部3cよりも突出している弾性体9の当接面部9aが金属素板51に当接する(図2(a)~(b))。
次いで、当接面部9aが金属素板51のパンチ3側に当接した状態のままダイ5がパンチ3側に相対移動し、金属素板51におけるパンチ3の稜線部3aが当接する(図2(c))。この間に、金属素板51の端部51a側と端部51b側との張力差による金属素板51のずれが進行する。
このとき、金属素板51に弾性体9の当接面部9aを当接させたままダイ5をパンチ3側に相対移動させると、プレス成形が進むにしたがって弾性体9が変形する。そのため、金属素板51における稜線部3aと弾性体9とが当接する部位は徐々に曲げ変形して緩やかな形状となり、塑性変形による初期曲げ痕の発生を防止することができる。また、塑性変形が開始されると弾性体9とダイ側成形面部5cにより金属素板51が挟まれてずれが生じにくくなる。
そのため、プレス成形過程において金属素板51に生じる張力差(図7参照)により稜線部3aと弾性体9とが当接する部位が張力の大きい端部51b側へ移動し、成形下死点においてダイ側成形面部5bとパンチ側成形面部3bとで挟まれたとしても、金属素板51においては初期曲げ痕の発生が防止されているため、線ずれを発生させずに、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形することができる。
なお、本実施の形態1において、金属素板51に弾性体9を当接させる位置は、キャラクタライン63に相当する部位53よりも離れた位置がよい。これは、パンチ3の稜線部3aが金属素板51に当接する前に弾性体9により金属素板51を支え易くするためである。例えば、図2に示す自動車用外板パネル61のように、パネル面部65bに相当する部位55bに対して、キャラクタライン63に相当する部位53に沿って当接させばよい。
<他の態様>
上述の本実施の形態1に係るプレス成形方法及びプレス成形装置は、図2に示すように、プレス成形過程において金属素板51における張力の大きい側の部位55bに対し、パンチ側成形面部3cよりも突出させた弾性体9を当接させて稜線部3aによる曲げ変形を緩やかな形状にし、成形下死点において弾性体9を押し潰してキャラクタライン63を形成するものであった。
もっとも、本発明の実施の形態1の他の態様として、図3に示すように、プレス成形過程において金属素板51における張力の小さい側の部位55aに対し、パンチ側成形面部13bよりも突出させた弾性体15を当接させるプレス成形装置11を用いたものであってもよい。
プレス成形装置11は、図3に示すように、パンチ13とダイ5とブランクホルダ7と、弾性体15とを備えたものである。プレス成形装置11の構成要素のうちダイ5とブランクホルダ7は、前述したプレス成形装置1(図1及び図2)と同様のものであるので、以下、パンチ13と弾性体15について説明する。
パンチ13は、稜線部13aと、稜線部13aを挟んで両側に連続するパンチ側成形面部13b及び13cと、パンチ側成形面部13bに凹状に形成された溝部13dと、を有する。
稜線部13aは、ダイ5の谷線部5aと協働してキャラクタライン63(図3(d))を形成する。
パンチ側成形面部13bは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が小さい側の部位55aをパネル面部65aに成形するものである。
一方、パンチ側成形面部13cは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が大きい側の部位55bをパネル面部65bに成形するものである。
溝部13dは、パンチ側成形面部13bに凹状に形成されたものであり、弾性体15が設けられる。なお、溝部13dの稜線部13a側の境界は、パンチ側成形面部13bの長さの10%以上を稜線部13aから離すとよい。
弾性体15は、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を部位53に沿って当接可能となるようにパンチ側成形面部13bに形成された溝部3dに設けられたものであり、パンチ側成形面部13bよりもダイ5側に突出し、かつ、金属素板51に当接する当接面部15aがパンチ側成形面部13bと面一になるまで変形可能に溝部13dの底部に支持されている。
このようなプレス成形装置11を用いた自動車用外板パネル61のプレス成形においては、まず、ダイ5とブランクホルダ7とで金属素板51の端部51a及び51bをそれぞれ挟持した状態でダイ5をパンチ13側に相対移動させ、パンチ13のパンチ側成形面部13bよりも突出させた弾性体15の当接面部15aを金属素板51に当接させる(弾性体当接ステップ、図3(a)~(b))。
ここで、弾性体15のパンチ側成形面部13bからの突出量は、ダイ5をパンチ13側に相対移動させた際に、パンチ13の稜線部13aが当接して金属素板51が塑性変形する前に弾性体15の当接面部15aが当接するように設定する。これにより、金属素板51の両側の端部51a及び51bの張力差が生じても、金属素板51の稜線部13aでの塑性変形が始まる前に金属素板51のずれが進行する。
弾性体15のパンチ側成形面部13bからの突出量は、ダイ5をパンチ13側に相対移動させた際に、金属素板51にパンチ13の稜線部13aが当接して塑性変形する前に弾性体15の当接面部15aが当接し、成形下死点においてパンチ側成形面部13bと面一となるまで変形可能となるように設定する。
次に、パンチ側成形面部13bよりも突出した弾性体15の当接面部15aを金属素板51のパンチ13側に当接させたままダイ5をパンチ13側にさらに相対移動させ、成形下死点において弾性体15の当接面部15aがパンチ側成形面部13bと面一に押し潰され、パンチ13の稜線部13aとダイ5の谷線部5aとでキャラクタライン63を形成する(キャラクタライン形成ステップ、図3(c)~図3(d))。
このように、金属素板51における張力の小さい側の部位55aにパンチ側成形面部13bよりも突出させた弾性体15を当接させてプレス成形する態様であっても、プレス成形の進展に伴って弾性体15が変形することで、稜線部13aと弾性体15の当接する部位が徐々に変形して曲げ形状を緩やかにし、塑性変形による初期曲げ痕の発生を防止することができる。また、パンチ13の稜線部13aによる塑性変形が開始されると、弾性体15の当接面部15aとダイ側成形面部5bにより金属素板51が挟まれてずれが生じにくくなる。
これにより、プレス成形過程において張力の大きい端部51b側に金属素板51の滑りが生じたとしても、線ずれを発生させずに、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形することができる。
なお、張力の小さい端部51a側の部位55aに当接させる弾性体15についても、成形下死点まではパンチ側成形面部3bよりも突出して金属素板51に当接した状態で稜線部3aによる金属素板51の曲げ変形を緩やかな形状にすることができ、かつ、成形下死点において金型形状(パンチ側成形面部13bの形状)に沿って変形しうる硬さと形状を有するものであればよく、ショア硬さが40~100HSのゴム材料またはウレタン材料が例示できる。
[実施の形態2]
<プレス成形装置>
本実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形装置21(以下、単に「プレス成形装置21」という。)は、図4及び図5に一例として示すように、金属素板51を、キャラクタライン63とその両側に連続するパネル面部65a及び65bとを有する自動車用外板パネル61にプレス成形するものであって、パンチ23と、ダイ5と、ブランクホルダ7と、弾性体25と、可動体27と、を備えたものである。
ダイ5とブランクホルダ7は、前述した本実施の形態1に係るプレス成形装置1と同様であるので、以下、パンチ23と弾性体25と可動体27とについて説明する。
パンチ23は、前述の本実施の形態1に係るプレス成形装置1のパンチ3と同様、稜線部23aと、稜線部23aを挟んで両側に連続するパンチ側成形面部23b及び23cと、パンチ側成形面部23cに凹状に形成された溝部23dと、を有する。
稜線部23aは、ダイ5の谷線部5aと協働してキャラクタライン63(図5(d))を形成する。
パンチ側成形面部23b及び23cは、それぞれ、ダイ側成形面部5b及び5cと協働してパネル面部65a及び65b(図5(d))を成形するものである。
パンチ側成形面部23bは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が小さい端部51a側の部位55aをパネル面部65aに成形するものである。
一方、パンチ側成形面部23cは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が大きい端部51b側の部位55bをパネル面部65bに成形するものである。
溝部23dは、パンチ側成形面部23cに凹状に形成されたものであり、弾性体25と可動体27とが設けられている。なお、溝部23dの稜線部23a側の境界は、パンチ側成形面部23cの長さの10%以上を稜線部23aから離すとよい。
弾性体25は、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を部位53に沿って当接して支持可能となるようにパンチ側成形面部23cの溝部23dに設けられたものであり、パンチ側成形面部23cよりもダイ5側に突出し、かつ、金属素板51に当接する当接面部25aがパンチ側成形面部23cと面一になるまで変形(プレス成形方向に収縮)可能に溝部23dに設けられている。
さらに、弾性体25は、可動体27を介して溝部23dの底部に支持されている。
可動体27は、弾性体25をダイ5側に加圧して金属素板51に当接可能となるように溝部23d内に支持するものであり、弾性体25が取り付けられてプレス成形方向に沿って移動可能なパッド27aと、パッド27aに圧力を作用させる圧力源27bとを備えてなる。ここで、圧力源27bとしては、ガスクッションやウレタン等が例示できる。
本実施の形態2に係るプレス成形装置21において、弾性体25のパンチ側成形面部23cからの突出量は、ダイ5をパンチ23側に相対移動させた際に、金属素板51におけるパンチ23の稜線部23aが接触した部位が塑性変形する前に当接面部25aが金属素板51に当接するように設定されている。金属素板51の両側の端部51a及び端部51bの張力差が生じていても、金属素板51の稜線部23aでの塑性変形が始まる前に金属素板51のずれが進行する。また、塑性変形が開始されると弾性体25とダイ側成形面部5cにより金属素板51が挟まれて、ずれが生じにくくなる。
なお、弾性体25は、成形下死点まではパンチ側成形面部23cよりも突出した状態で金属素板51に当接して稜線部23aによる金属素板51の曲げ形状を緩やかにし、かつ、成形下死点において金型形状(パンチ側成形面部23cの形状)に沿って変形しうる硬さと形状を有するものであればよい。このような弾性体25の具体的な材料としては、ショア硬さが40~100HSのゴム材料またはウレタン材料が例示できる。
さらに、可動体27は、プレス成形過程において押し潰された弾性体25が溝部23dの底部側に押し戻され、成形下死点においては押し潰されて変形(収縮)した弾性体25の当接面部25aがパンチ側成形面部23cと面一になるように、弾性体25をダイ5側に加圧する圧力源27bの圧力が設定される。
<プレス成形方法>
本実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法について、図4に例示するプレス成形装置21を用い、図5(d)に示すキャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形する場合について説明する。
本実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法は、図4及び図5に示すように、パンチ23とダイ5とブランクホルダ7と弾性体25と可動体27とを備えたプレス成形装置21を用いて、キャラクタライン63とその両側に連続するパネル面部65a及び65bとを有する自動車用外板パネル61にプレス成形するものであって、ダイ5をパンチ23側に相対移動させて弾性体25を金属素板51に当接させる弾性体当接ステップと、成形下死点において弾性体25を押し潰してパンチ23の稜線部23aとダイ5の谷線部5aとによりキャラクタライン63を形成するキャラクタライン形成ステップと、を備えている。
ここで、弾性体25は、前述のとおり、パンチ側成形面部23cに形成された溝部23dに設けられ、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を部位53に沿って当接可能となるように、パンチ側成形面部23cよりもダイ5側に突出し、かつ、金属素板51に当接する当接面部25aがパンチ側成形面部23cと面一になるまで変形(収縮)可能に溝部23dの底部に支持されている。
以下、上記の弾性体当接ステップと、キャラクタライン形成ステップと、について説明する。
≪弾性体当接ステップ≫
弾性体当接ステップは、ダイ5とブランクホルダ7とで金属素板51の端部51a及び51bをそれぞれ挟持した状態でダイ5をパンチ23側に相対移動させ、パンチ23のパンチ側成形面部23cよりも突出させた弾性体25の当接面部25aを金属素板51に当接させるステップである。
弾性体25のパンチ側成形面部23cからの突出量は、ダイ5をパンチ23側に相対移動させた際に、パンチ23の稜線部23aが当接して金属素板51が塑性変形する前に、弾性体25の当接面部25aが当接するように設定する。
稜線部23aによる金属素板51の塑性変形は、例えば、金属素板51における稜線部23aが当接した部位のひずみが前述の式(1)により算出されるひずみε0を超えたときに生じると判断すればよい。
≪キャラクタライン形成ステップ≫
キャラクタライン形成ステップは、弾性体25の当接面部25aが金属素板51のパンチ23側に当接して稜線部23aによる曲げ形状を緩やかにしながらダイ5をパンチ23側に成形下死点までさらに相対移動させ、成形下死点において弾性体25の当接面部25aがパンチ側成形面部23cと面一に押し潰され、パンチ23の稜線部23aとダイ5の谷線部5aとでキャラクタライン63を形成するステップである。
キャラクタライン形成ステップにおいて、ダイ5をパンチ23側へ相対移動させると、可動体27の圧力源27bによりダイ5側に加圧されて支持された弾性体25は、押し潰されて変形(収縮)するとともに、可動体27のパッド27aとともに溝部23dの底部側に押し戻される。
そして、成形下死点において、パンチ側成形面部23bとダイ側成形面部5bとによりパネル面部65aを成形し、弾性体25が押し潰されて面一となったパンチ側成形面部23c及び当接面部25aとダイ側成形面部5cとによりパネル面部65bを成形する。
<作用効果>
本実施の形態2に係るプレス成形方法及びプレス成形装置の作用効果は以下のとおりである。
図5に示すように、可動体27を介してパンチ側成形面部23cの溝部23dの底部に支持された弾性体25を金属素板51に当接させながらダイ5をパンチ23側に相対移動させると、金属素板51におけるパンチ23の稜線部23aと弾性体25の当接面部25aとが当接する部位は徐々に曲げ変形して緩やかな形状となり、塑性変形による初期曲げ痕の発生を防止することができる。
そのため、前述した本実施の形態1と同様に、プレス成形過程において、金属素板51の端部51a側と端部51b側との張力差により稜線部23aと弾性体25とが当接する部位が張力の大きい端部51b側へ移動し、成形下死点においてダイ側成形面部5bとパンチ側成形面部23cとで挟んだとしても、金属素板51においては初期曲げ痕の発生が防止されているため、パネル面部65bに線ずれを発生させず、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形することができる。
さらに、弾性体25は、可動体27の圧力源27bによりダイ5側に加圧されて支持されているため、ダイ5のパンチ23側への相対移動により弾性体25が変形(収縮)しても、弾性体25をダイ5側に加圧したまま金属素板51に当接させて支持することができる。
ここで、前述した本実施の形態1と比較すると、本実施の形態2においては、弾性体25の材質や形状・寸法の変更に加えて、弾性体25を支持する圧力源27bの圧力を調整することで、金属素板51における稜線部23aと弾性体25の当接面部25aとが当接する部位の曲げ変形を緩やかな形状とする自由度を増してプレス成形することが可能となる。
<他の態様>
上述した本実施の形態2に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置は、金属素板51における張力の大きい側の部位55bに可動体27で支持された弾性体25をダイ5側に加圧して金属素板51に当接させながらダイ5をパンチ23側に相対移動させ、成形下死点においてパンチ23の稜線部23aとダイ5の谷線部5aとでキャラクタライン63を形成するものであった。
もっとも、本発明の実施の形態2の他の態様として、図6に示すように、金属素板51における張力の小さい側の部位55aに可動体37で支持された弾性体35を当接させるプレス成形装置31を用いたものであってもよい。
プレス成形装置31は、図6に示すように、パンチ33と、ダイ5と、ブランクホルダ7と、弾性体35と、可動体37と、を備えたものである。ダイ5とブランクホルダ7は、前述したプレス成形装置1のものと同様であるので、以下、パンチ33と弾性体35と可動体37について説明する。
パンチ33は、稜線部33aと、稜線部33aを挟んで両側に連続するパンチ側成形面部33b及び33cと、パンチ側成形面部33bに凹状に形成された溝部33dと、を有する。
稜線部33aは、ダイ5の谷線部5aと協働してキャラクタライン63(図6(d))を形成する。
パンチ側成形面部33bは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が小さい側の部位55aをパネル面部65aに成形するものである。
一方、パンチ側成形面部33cは、プレス成形過程において金属素板51に作用する張力が大きい側の部位55bをパネル面部65bに成形するものである。
溝部33dは、パンチ側成形面部33bに凹状に形成されたものであり、弾性体35と可動体37が設けられている。なお、溝部33dの稜線部33a側の境界は、パンチ側成形面部33bの長さの10%以上を稜線部33aから離すとよい。
弾性体35は、金属素板51におけるキャラクタライン63に相当する部位53から離れた位置を部位53に沿って当接して支持可能となるようにパンチ側成形面部33bの溝部33dに設けられたものであり、パンチ側成形面部33bからダイ5側に突出し、かつ、金属素板51に当接する当接面部35aがパンチ側成形面部33bと面一になるまで変形(プレス成形方向に収縮)可能に溝部33dに設けられている。
さらに、弾性体35は、可動体37を介して溝部33dの底部に支持されている。
可動体37は、弾性体35をダイ5側に加圧して金属素板51に当接可能となるように弾性体35を溝部33dの底部に支持するものであり、弾性体35が取り付けられてプレス成形方向に沿って移動可能なパッド37aと、パッド37aに圧力を作用させる圧力源37bとを備えてなる。
そして、弾性体35のパンチ側成形面部33bからの突出量は、ダイ5をパンチ33側に相対移動させた際に、金属素板51におけるパンチ33の稜線部33aが接触した部位が塑性変形する前に当接面部35aが金属素板51に当接するように設定されている。そのため、金属素板51の端部51a側と端部51b側との間に張力差が生じていても、金属素板51の稜線部33aで塑性変形が始まる前に金属素板51のずれが進行する。
さらに、可動体37は、プレス成形過程において押し潰された弾性体35が溝部33dの底部側に押し戻され、成形下死点において変形(収縮)した弾性体35の当接面部35aがパンチ側成形面部33cと面一になるように、弾性体35をダイ5側に加圧する圧力源37bの圧力が設定されている。そのため、キャラクタラインの塑性変形が開始されると、弾性体35とダイ側成形面部5cにより金属素板51が挟まれて、ずれが生じにくくなる。
このようなプレス成形装置31を用いた自動車用外板パネル61のプレス成形においては、まず、ダイ5とブランクホルダ7とで金属素板の端部51a及び51bをそれぞれ挟持した状態でダイ5をパンチ33側に相対移動させ、パンチ33のパンチ側成形面部33bよりも突出させた弾性体35の当接面部35aを金属素板51に当接させる(弾性体当接ステップ、図6(a)~(b))。
続いて、ダイ5側に加圧された弾性体35の当接面部35aを金属素板51に当接させたままダイ5をパンチ33側にさらに相対移動させ、成形下死点において弾性体35の当接面部35aがパンチ側成形面部35bと面一に押し潰し、パンチ33の稜線部33aとダイ5の谷線部5aとでキャラクタライン63を形成する(キャラクタライン形成ステップ、図6(c)~(d))。
このように、金属素板51における張力の小さい側の部位55aにパンチ側成形面部33bよりも突出させた弾性体35を当接させてプレス成形する態様であっても、プレス成形の進展に伴って弾性体35が変形することで、稜線部33aと弾性体35の当接する部位が徐々に変形して緩やかな曲げ形状となり、塑性変形による初期曲げ痕の発生を防止することができる。
これにより、プレス成形過程において張力の大きい端部51b側に金属素板51の滑りが生じたとしても、線ずれを発生させず、キャラクタライン63が形成された自動車用外板パネル61をプレス成形することができる。
そして、本実施の形態2の他の態様においては、弾性体35の材質を変更することに加えて弾性体35を支持する圧力源37bの圧力を調整することができる。これにより、前述した本実施の形態1と比べると、金属素板51における稜線部33aと弾性体35の当接面部35aとが当接する部位の曲げ変形を緩やかな形状とするための自由度を増してプレス成形することが可能となる。
本発明に係る自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置により、自動車用外板パネルをプレス成形してキャラクタラインを形成したときの線ずれの防止効果を検証する実施例を行ったので、以下、これについて説明する。
本実施例では、キャラクタラインを有する自動車用外板パネルを模擬した外板パネルを本発明に係るプレス成形方法によりプレス成形するプレス成形解析を行い、該プレス成形された外板パネルの線ずれ発生の有無を評価した。
プレス成形解析では、金属素板として厚さ0.7mmの鋼板S6CC-Fを用い、キャラクタラインとその両側に連続するパネル面部を有する外板パネル(図示なし)を解析対象とした。
ここで、キャラクタラインの曲率半径Rは3mm、パネル面部のプレス成形方向に対する角度はθa=85°及びθb=65°とし、パネル面部の幅(キャラクタラインとの境界から端部までの長さ)は、θa=85°のパネル面部の幅を500mm、θb=65°のパネル面部の幅を200mmとした。
本実施例では、従来例として、パンチとダイとブランクホルダとを備えたプレス成形装置により金属素板を外板パネルに絞り成形する過程(図7参照)のプレス成形解析を行った。
そして、角度の大きい(θa=85°)パネル面部側に比べて、角度の小さい(θb=65°)パネル面部側の方がプレス成形過程において生じる張力が大きいことを確認した。
次に、発明例として、パンチとダイとブランクホルダと弾性体とを備えたプレス成形装置を用い、金属素板におけるキャラクタラインに相当する部位から離れた位置に弾性体を当接させて、金属素板におけるパンチの稜線部と弾性体の当接面部とが当接する部位を徐々に曲げ変形させて緩やかな形状とし、成形下死点においてキャラクタラインを形成する絞り成形過程(図2参照)のプレス成形解析を行った。
弾性体は、金属素板におけるキャラクタラインに相当する部位から離れた位置を当該部位に沿って当接可能となるように、パンチ側成形面部からダイ側に5mm突出させて該パンチ側成形面部に設けた。
ここで、弾性体のパンチ側成形面部からの突出量は、パンチの稜線部が金属素板に当接して塑性変形する前に弾性体の当接面部が当接するように設定した。
なお、当該プレス解析において、弾性体の材質は硬質ウレタンとし、弾性体の弾性係数は253N/mmとした。
図8に、プレス成形解析により得られた外板パネルの断面形状の結果を示す。ここで図8は、プレス成形方向に対する角度が小さい側のパネル面部が水平となるように断面形状の結果を回転させて配置し、パネル面部に平行な水平方向を横軸とし、パネル面部に対して直交方向を縦軸とした座標平面上において、プレス成形した外板パネルにおけるキャラクタラインを中心とする部位の断面形状を拡大して示したものである。
図8より、発明例と比べると、従来例においては、単位面積あたりの張力が大きい側となるパネル面部に線ずれに起因する凹形状(図8中の点線楕円で囲んだ部位)が見られた。
図9に、プレス成形解析により得られた外板パネルについて面ひずみを評価した結果を示す。図9は、プレス成形方向に対する角度が小さい側のパネル面部が水平となるように配置したときのパネル部品の水平方向の座標を横軸とし、各水平方向位置における面ひずみの評価値Δsを縦軸としたグラフである。
そして、面ひずみの評価値Δsは、以下に示す公知の参考文献に記載のとおり、3点ゲージ(固定スパンL)による山高さの最大・最小差で表したものである。
(参考文献)薄鋼板成形技術研究会編、プレス成形難易ハンドブック第4版、「第5章 面形状精度不良と成形難易評価」、pp.218-221、日刊工業新聞社、(2017)
図9より、面ひずみの評価値Δsの最大値と最小値の差は、従来例においては0.0102であるのに対し、発明例においては0.0039であった。これより、パンチの稜線部と弾性体の当接面部とを金属素板に当接させて曲げ変形が緩やかな形状となるようにプレス成形することで、パネル面部における面ひずみが減少したことが分かる。
以上、本発明によれば、線ずれを防止してキャラクタラインが形成させた自動車用外板パネルをプレス成形できることが示された。
1 プレス成形装置
3 パンチ
3a 稜線部
3b、3c パンチ側成形面部
3d 溝部
5 ダイ
5a 谷線部
5b、5c ダイ側成形面部
7 ブランクホルダ
9 弾性体
9a 当接面部
11 プレス成形装置
13 パンチ
13a 稜線部
13b、13c パンチ側成形面部
13d 溝部
15 弾性体
15a 当接面部
21 プレス成形装置
23 パンチ
23a 稜線部
23b、23c パンチ側成形面部
23d 溝部
25 弾性体
25a 当接面部
27 可動体
27a パッド
27b 圧力源
31 プレス成形装置
33 パンチ
33a 稜線部
33b、33c パンチ側成形面部
33d 溝部
35 弾性体
35a 当接面部
37 可動体
37a パッド
37b 圧力源
41 プレス成形装置
43 パンチ
43a 稜線部
45 ダイ
45a 谷線部
51 金属素板
53 部位
55a、55b 部位
61 自動車用外板パネル
63 キャラクタライン
65a、65b パネル面部

Claims (8)

  1. 稜線部を有するパンチと、該パンチに対向して谷線部を有するダイと、該ダイの端部に対向するブランクホルダと、を用い、金属素板を、前記稜線部と前記谷線部とで形成されたキャラクタラインとその両側に連続するパネル面部とを有する自動車用外板パネルにプレス成形する自動車用外板パネルのプレス成形方法であって、
    前記パンチに、前記金属素板における前記キャラクタラインに相当する部位から離して当接するように該パンチにおける前記パネル面部を成形しパンチ側成形面部よりも前記ダイ側に突出する弾性体を設け、
    前記ダイと前記ブランクホルダとで前記金属素板の両端部を挟持した状態で前記ダイを前記パンチ側に相対移動させ、前記突出した弾性体の当接面部を前記金属素板に当接させる弾性体当接ステップと、
    前記突出した弾性体の当接面部を前記金属素板に当接させたまま前記ダイを前記パンチ側にさらに相対移動させ、成形下死点において前記弾性体がパンチ側成形面部と面一になるように変形させ、前記稜線部と前記谷線部とで前記キャラクタラインを形成するキャラクタライン形成ステップと、を備え、
    前記弾性体の前記パンチ側成形面部からの突出量は、前記金属素板に前記パンチの稜線部が当接して塑性変形する前に前記弾性体が当接するように設定することを特徴とする自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  2. 前記弾性体は、プレス成形方向に沿って移動可能、かつ前記弾性体を前記ダイ側に加圧して支持する可動体を介して前記パンチ側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  3. 前記弾性体は、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の小さい側の部位に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  4. 前記弾性体は、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の大きい側の部位に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  5. 稜線部を有するパンチと、該パンチに対向し谷線部を有するダイと、該ダイの端部に対向するブランクホルダと、を用い、金属素板を、前記稜線部と前記谷線部とで形成されたキャラクタラインとその両側に連続するパネル面部とを有する自動車用外板パネルにプレス成形する自動車用外板パネルのプレス成形装置であって、
    前記パンチは、前記両側のパネル面部をそれぞれ成形するパンチ側成形面部を有し、
    該パンチ側成形面部のいずれか一方に、前記金属素板における前記パンチの稜線部が当接する部位から離して当接可能となるように前記パンチ側成形面部よりも前記ダイ側に突出し、かつ、前記金属素板に当接する当接面部が前記パンチ側成形面部と面一になるまで変形可能な弾性体が設けられ、
    前記弾性体の前記パンチ側成形面部からの突出量は、前記金属素板に前記パンチの稜線部が当接して塑性変形する前に前記弾性体が当接するように設定されていることを特徴とする自動車用外板パネルのプレス成形装置。
  6. 前記弾性体は、プレス成形方向に沿って移動可能、かつ前記弾性体を前記ダイ側に加圧して支持する可動体を介して前記パンチ側に設けられていることを特徴とする請求項5記載の自動車用外板パネルのプレス成形装置。
  7. 前記弾性体は、前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の小さい側の部位に当接するように前記パンチ側成形面部に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の自動車用外板パネルのプレス成形装置。
  8. 前記弾性体は、前記パンチの稜線部が当接する部位の両側の部位のうち、プレス成形過程において張力の大きい側の部位に当接するように前記パンチ側成形面部に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の自動車用外板パネルのプレス成形装置。
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