JP7070589B2 - 光送信装置および光受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルコヒーレント方式の光通信技術に関するものであり、特に、受信品質を維持する技術に関するものである。
高速で大容量の伝送が可能な光通信技術としてデジタルコヒーレント光通信方式が用いられている。デジタルコヒーレント光通信方式には、偏波多重方式や多値変調方式などの様々な変調方式が提案されてきた。多値変調方式としては、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)または8QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などが用いられている。
デジタルコヒーレント方式では、受信された光信号と局部発振器からの出力光(局発光)を掛け合わせることにより、ベースバンド信号を生成する。このベースバンド信号をアナログ/デジタル変換し、デジタル信号処理を行うことにより、元の送信信号が再生される。そのため、受信品質を維持するためには、光信号のコヒーレント検波を安定的に行う必要がある。そのような、光信号のコヒーレント検波を安定的に行い信号品質を維持する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、デジタルコヒーレント方式の光伝送装置に関するものである。特許文献1の光伝送装置は、受信信号の信号品質が高まるように、局発光の波長及びパワーの調整し、光信号と局発光の波長差が生じないように局発光の波長を制御している。特許文献1は、そのような構成とすることで光信号の高精度な受信性能を実現できるとしている。また、特許文献2および特許文献3においても、同様に、デジタルコヒーレント方式の光伝送装置に関する技術が開示されている。
特開2015-170916号公報 国際公開第2012/132374号 特開2015-171083号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。受信側においてコヒーレント検波を行う際に、光信号と局発光の周波数が一致していると、シンボルがI(In - phase)軸またはQ(Quadrature)軸に固定される可能性がある。そのような場合に、光信号の検出素子において出力振幅が一定になるように自動的に利得を制御すると、軸に固定された状態の成分が0の成分は入力信号が無いため出力振幅を大きくしようと利得が大きく設定され得る。利得が大きく設定されると信号のノイズが高くなり、信号の品質劣化が生じる。また、特許文献2および特許文献3の技術も、同様に信号の品質劣化を防止する技術としては十分ではない。そのため、特許文献1、特許文献2および特許文献3の技術は、デジタルコヒーレント方式の光通信システムにおいて、安定した受信処理を行うことができる受信品質を維持するための技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、安定した受信処理を行える受信品質を維持することができる光送信装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の光送信装置は、光出力手段と、光変調手段と、受信情報取得手段と、周波数調整手段を備えている。光出力手段は、自装置に割り当てられた周波数の光を出力する。光変調手段は、光出力手段が出力する光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力する。受信情報取得手段は、光信号の送信先の光受信装置における光信号の受信状態の情報を取得する。周波数調整手段は、受信状態の情報を基に光出力手段が出力する光の周波数を制御し、光受信装置が光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、光出力手段が出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整する。
本実施形態の光通信方法は、自装置に割り当てられた周波数の光を出力し、出力した光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力する。本実施形態の光通信方法は、光信号の送信先の光受信装置における光信号の受信状態の情報を取得する。本実施形態の光通信方法は、記受信状態の情報を基に出力する光の周波数を制御し、光受信装置が光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整する。
本発明によると、受信側において安定したコヒーレント検波を行い受信信号の品質を維持することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の光通信システムの動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態における周波数オフセットごとのエラー数の計測結果の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の他の構成の例において送信されるフレームの例を示した図である。 多値変調方式におけるコンスタレーションの例を示す図である。 多値変調方式におけるコンスタレーションの変化の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第3の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第4の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の光通信システムの動作フローを示す図である。 本発明の第5の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第5の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第6の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態の光通信システムの動作フローを示す図である。 本発明の第7の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第7の実施形態の光送信装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態の光受信装置の構成を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の光送信装置の構成の概要を示したものである。本実施形態の光送信装置は、光出力手段1と、光変調手段2と、受信情報取得手段3と、周波数調整手段4を備えている。光出力手段1は、自装置に割り当てられた周波数の光を出力する。光変調手段2は、光出力手段1が出力する光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力する。受信情報取得手段3は、光信号の送信先の光受信装置における光信号の受信状態の情報を取得する。周波数調整手段4は、受信状態の情報を基に光出力手段1が出力する光の周波数を制御し、光受信装置が光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、光出力手段1が出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整する。
本実施形態の光送信装置は、受信情報取得手段3において光受信装置における受信状態の情報を取得し、周波数調整手段4において光受信装置の局発光の周波数と、光出力手段1が出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整している。本実施形態の光送信装置では、局発光の周波数と、光出力手段1が出力する光の周波数にオフセットを付加することで、光受信装置の信号の検出素子において出力振幅が0になる成分が生じない。そのため、光受信装置において利得を大きくしようとして信号にノイズが発生する状態を防ぐことができるので受信品質を維持することができる。その結果、本実施形態の光送信装置を用いることで、受信側において安定したコヒーレント検波を行い受信信号の品質を維持することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示す図である。本実施形態の光通信システムは、光送信装置10と、光受信装置20を備えている。光送信装置10と、光受信装置20は、通信路201と、通信路202を介して互いに接続されている。本実施形態の光通信システムは、光送信装置10と光受信装置20の間で、通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。
光送信装置10の構成について説明する。図3は、本実施形態の光送信装置10の構成を示したものである。光送信装置10は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部14と、周波数調整部15を備えている。
クライアント信号入力部11は、通信路201を介して伝送するクライアント信号の入力ポートである。クライアント信号入力部11に入力されたクライアント信号は、信号処理部12に送られる。
信号処理部12は、入力されたクライアント信号に冗長化等の処理を施し、通信路201で伝送する際のフレームにマッピングする。
信号変調部13は、光源部14から入力される光に、信号処理部12から入力される信号を基に変調を施し、通信路201に送信する光信号を生成する。本実施形態の信号変調部13は、例えば、
BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式によって変調を行う。変調方式は、BPSK以外のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や8QAM(Quadrature Amplitude Modulation)など他の多値変調方式であってもよい。また、本実施形態の信号変調部13の機能は、第1の実施形態の光変調手段2に相当する。
光源部14は、所定の周波数の連続光を信号変調部13に出力する。所定の周波数は、光通信ネットワークの波長設計に基づいて割り当てられている。光源部14は、所定の周波数を設定値として、設定値に対してオフセットを付加した周波数の光を出力する。周波数のオフセット量は、周波数調整部15によって制御される。また、本実施形態の光源部14の機能は、第1の実施形態の光出力手段1に相当する。
周波数調整部15は、光源部14の周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部15は、光受信装置20から送られてくるエラー情報に基づいて、周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部15は、エラー情報として送られてくるBER(Bit Error Rate)が小さくなるように周波数のオフセット量を制御する。また、本実施形態の周波数調整部15の機能は、第1の実施形態の受信情報取得手段3および周波数調整手段4に相当する。
光受信装置20の構成について説明する。図4は、本実施形態の光受信装置20の構成を示したものである。光受信装置20は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24を備えている。また、光受信装置20は、ADC(Analog to Digital Converter)25と、DSP(Digital Signal Processor)26と、局発光出力部27と、エラー検出部28を備えている。
クライアント信号出力部21は、復調されたクライアント信号を出力する出力ポートである。
PBS(Polarizing Beam Splitter)22は、入力された光信号を偏波分離して出力する。PBS22は、光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。PBS22-1は、通信路201から入力された光信号を偏波分離し、X偏波を90度ハイブリッド23-1に出力し、Y偏波を90度ハイブリッド23-2に送る。また、PBS22-2は、局発光出力部27から入力される光を偏波分離し、X偏波を90度ハイブリッド23-1に出力し、Y偏波を90度ハイブリッド23-2に送る。
90度ハイブリッド23は、入力された光信号と局発光を位相が90度異なる2つの経路で合波する。90度ハイブリッド23-1は、PBS22-1から入力される光信号のX偏波成分と、PBS22-2から入力される局発光のX偏波成分を位相が互いに90度異なる2つの経路で合波する。
90度ハイブリッド23-1は、光信号と局発光を位相が90度異なる経路で合波することで生成したI相(In - phase)成分とQ相(Quadrature)成分の信号を光検出部24-1に送る。90度ハイブリッド23-2は、PBS22-1から入力される光信号のY偏波成分と、PBS22-2から入力される局発光のY偏波成分を位相が互いに90度異なる2つの経路で合波する。90度ハイブリッド23-2は、光信号と局発光を位相が90度異なる経路で合波することで生成したI相成分とQ相成分の信号を光検出部24-2に送る。
光検出部24は、入力された光信号を電気信号に変換して出力する。光検出部24は、フォトダイオードを用いて構成されている。光検出部24-1は、90度ハイブリッド23-1から入力されるX偏波のI相成分とQ相成分の光信号をそれぞれ電気信号に変換しADC25-1に送る。また、光検出部24-2は、90度ハイブリッド23-2から入力されるY偏波のI相成分とQ相成分の光信号をそれぞれ電気信号に変換しADC25-2に送る。
ADC25は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。ADC25-1は、光検出部24-1から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、DSP26に送る。また、ADC25-2は、光検出部24-2から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、DSP26に送る。
DSP26は、入力された信号の歪み補正、復号および誤り訂正等の受信処理を行ってクライアント信号を復調する。DSP26は、半導体装置によって構成されている。DSP26の受信処理機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成されていてもよい。また、DSP26の受信処理機能は、CPU(Central Processing Unit)のような汎用プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで行われてもよい。DSP26は、復調したクライアント信号をクライアント信号出力部21に送る。
局発光出力部27は、通信路201を介して伝送されてくる光信号と合波し、中間周波数の光信号を生成する際に用いる局発光を生成する。局発光出力部27は、半導体レーザを備え、通信路201を介して伝送されてくる光信号の周波数を基に設定されている周波数の光を出力する。
エラー検出部28は、DSP26における誤り訂正処理を監視し、エラーの数を計測する。本実施形態のエラー検出部28は、計測したエラーの数を基にBERを算出し、算出したBERの情報をエラー情報として通信路202を介して光送信装置10に送る。また、エラー検出部28は、DSP26の一部としてDSP26と一体化されていてもよい。。
通信路201は、光ファイバを用いた光通信ネットワークとして構成されている。通信路201は、光送信装置10から光受信装置20の方向に光信号を伝送する。通信路202は、光受信装置20から光送信装置に制御信号等を送信する通信ネットワークである。通信路202は、例えば、通信管理システムによる各装置の制御用の回線として備えられている。
本実施形態の光通信システムの動作について説明する。始めに、クライアント信号入力部11に、通信路201で伝送を行うクライアント信号が入力される。クライアント信号としては、例えば、SONET(Synchronous Optical Network)、Ethernet(登録商標)、FC(Fiber Channel)またはOTN(Optical Transport Network)などの信号が用いられる。クライアント信号入力部11に、入力されたクライアント信号は、信号処理部12に送られる。
クライアント信号が入力されると、信号処理部12は、クライアント信号を通信路201で伝送する際のフレームにマッピングする。マッピングを行うと、信号処理部12は、マッピングした信号を信号変調部13に送る。
マッピングされたフレームのデータに基づく信号が入力されると、信号変調部13は、光源部14から出力される光に信号処理部12から入力されるフレームのデータに基づいて変調を施す。信号変調部13は、BPSK方式を用いて電気信号から光信号への変換を行う。信号変調部13は、変調を施して生成した光信号を通信路201に送信する。
通信路201に送信された光信号は、通信路201を伝送され、光受信装置20に送られる。光受信装置20において受信された光信号は、PBS22-1に入力される。光信号が入力されると、PBS22は、入力された光信号を偏波分離し、X偏波の光信号を90度ハイブリッド23-1に送り、Y偏波の光信号を90度ハイブリッド23-2に送る。
PBS22-1から光信号が入力されると、90度ハイブリッド23-1および90度ハイブリッド23-2は、PBS22-1から入力される光信号とPBS22-2から入力される局発光を合波し、I相成分とQ相成分に対応する中間周波数の信号を生成する。90度ハイブリッド23-1および90度ハイブリッド23-2は、生成した中間周波数の光信号を光検出部24-1および光検出部24-2に送る。
光信号が入力されると、光検出部24-1および光検出部24-2は、入力された光信号を電気信号に変換し、ADC25-1およびADC25-2に送る。光信号から変換された電気信号が入力されると、ADC25-1およびADC25-2は、入力された信号をデジタル信号に変換しDSP26に送る。
DSP26に信号が入力されると、DSP26は、入力された信号に受信処理を施してクライアント信号を復調し、復調したクライアント信号をクライアント信号出力部21に送る。クライアント信号出力部21は、入力されたクライアント信号を通信ネットワークや通信装置に出力する。
DSP26において受信処理が行われている際に、エラー検出部28は、DSP26におけるエラー訂正処理を監視し、受信した信号のエラーの数を計測する。本実施形態のエラー検出部28は、エラーの数をBERとして算出する。BERを算出すると、エラー検出部28は、算出したBERの情報をエラー情報として光送信装置10に通信路202を介して送る。
通信路202を介して光送信装置10が受信したエラー情報は、周波数調整部15に送られる。周波数調整部15は、エラー情報を受け取ると、BERの値が小さくなるように光源部14の周波数オフセットを調整する。周波数調整部15は、BERの変化に基づいて、周波数のオフセット量を変化させ、BERが最小となるように周波数のオフセット量を制御する。光源部14は、オフセット量が補正された周波数の光を信号変調部13に出力する。
光送信装置10において光源部14が出力する光の周波数を調整する際の動作についてより詳細に説明する。図5は、光源部14が出力する光の周波数を調整する際の動作フローを示したものである。
始めに、周波数調整部15は、周波数オフセットの探索範囲、すなわち、エラー数が最小となるときの光源部14が出力する周波数を調べる際に周波数のオフセット量を変化させる範囲を設定する(ステップS11)。周波数のオフセットの探索範囲は、あらかじめ、周波数調整部15に記憶されていてもよく、作業者等によって探索範囲の設定値が入力されてもよい。
周波数オフセットの探索範囲を設定すると、周波数調整部15は、周波数オフセットofs、すなわち、光源部14から出力する光の周波数の設定値からのずれ量をofs=0として設定する(ステップS12)。ofs=0のとき、光源部14は、設定値、すなわち、自装置に割り当てられている周波数の光を出力する。
周波数調整部15は、光受信装置20から受け取るエラー情報からエラー数の情報を抽出し、エラーの最小値ofs_err_bestにofs=0のときのエラー数を代入する(ステップS13)。また、最小値ofs_err_bestに代入されたデータに対応する周波数オフセットの情報を示すofs_bestに、設定されている周波数オフセットofsの値を代入する(ステップS14)。ofs_err_bestに、ofs=0のときのエラー数を代入した場合には、ofs_best=0となる。
周波数オフセットが0のときのエラー数を保存すると、周波数調整部15は、周波数オフセットofsの設定値を、ofs=min、すなわち、周波数オフセットの探索範囲の最小値minに設定する(ステップS15)。
周波数調整部15は、周波数オフセットofsの値を設定すると、設定した周波数オフセットofsの値を周波数オフセットの探索範囲の最大値ofs_maxと比較する。周波数オフセットofsが最大値ofs_max以下であるとき(ステップS16でNo)、周波数調整部15は、光源の周波数を、周波数オフセットofsに基づいて補正する。周波数調整部15は、光源部14が出力する周波数を、光源の周波数=周波数設定値+ofsとして算出して設定する(ステップS17)。
周波数オフセットofsを基に光源部14の周波数が設定されると、光源部14から設定値からのオフセットがかけられた周波数の光が出力される。オフセットがかけられた周波数の光が通信路201に出力されると、送信先の光受信装置20からエラー数の情報が送られてくる。
エラー数の情報を受け取ると、周波数調整部15は、ofs_errにエラー数を代入し(ステップS18)、それまでの最小値として保存されているofs_err_bestと受け取ったエラー数ofs_errを比較する。新たに受け取ったエラー数のほうが小さいとき(ステップS19Yes)、周波数調整部15は、ofs_err_bestを新たに受け取ったエラー数ofs_errの値で更新する(ステップS20)。ofs_err_bestを更新すると、周波数調整部15は、周波数オフセットofsの値を最小値ofs_err_bestに対応する周波数オフセットの情報を示すofs_bestに代入する(ステップS21)。
最小値ofs_err_bestに対応する周波数オフセットの情報を更新すると、周波数調整部15は、周波数オフセットofsをofs=ofs+Δfとして変化させ(ステップS22)、ステップS16からの動作を行う。周波数オフセットを変化させる量であるΔfは、あらかじめ設定されている。Δfは、周波数オフセットの探索範囲をあらかじめ設定された数で割ることによって設定されてもよい。
新たに受け取ったエラー数がそれまでの最小値以上であったとき(ステップS19でNo)、周波数調整部15は、周波数オフセットofsをofs=ofs+Δfとして変化させ(ステップS22)、ステップS16からの動作を行う。
また、ステップS16において、周波数オフセットofsが探索範囲の最大値ofs_maxよりも大きいとき(ステップS16でYes)、周波数調整部15は、光源部14の周波数の設定を最小値ofs_err_bestに対応する周波数に設定する。周波数調整部15は、光源の周波数=周波数設定値+ofs_bestとして算出し、算出した周波数となるように光源部14が出力する信号の周波数を制御する(ステップS23)。
図6は、周波数のオフセット量とエラー数の関係の例を示したグラフである。図6の例ではΔfごとに周波数のオフセット量を変化させることによってエラー数を計測している。図6の例では、エラー数が最小となる-3Δfが光源部14が出力する光の周波数のオフセット量として設定される。
本実施形態の光通信システムでは、光受信装置20から光送信装置10に通信路202を介してエラー情報を送信しているが、双方向の光通信を行う場合には、光受信装置20から光送信装置10に主信号として送られるフレームにエラー情報を付加してもよい。図7は、OTNフレームの構成を示したものである。図7のようなOTNフレームによるデータ通信が行われる場合には、例えば、オーバーヘッドのReserved bitにエラー情報を付加することで、光受信装置20から光送信装置10にエラー情報を送ることができる。また、そのような構成とすることで、通信路202を用いた通信が不要になるので構成が簡略化する。
図8は、BPSK変調方式およびQPSK変調方式を用いた場合のコンスタレーションを示す図である。図8のコンスタレーションでは、搬送波と同じ位相成分をI軸、搬送波と直交する位相成分をQ軸とした平面に信号のシンボルを記載している。BPSK変調方式の場合シンボルがI軸上にマッピングされるため、光信号と局発光における周波数オフセットが小さい場合、図8の左側の状態となり、光信号のQ相成分は0となる。この状態において光検出部24において出力振幅が一定になるよう自動的に利得を制御した場合、Q相成分の信号が入力されるQ-chへの入力信号が無いため、Q-chの信号を増幅する際に出力振幅は大きくならない。そのため、Q-chの信号の出力振幅を大きくするために利得が大きく設定され、ノイズ成分がQ-chに付加され信号品質の劣化が生じる。
一方で、光信号の光源と局発光の光源の間で周波数オフセットが生じていた場合には、図9に示すようにコンスタレーションが回転する。図8に示したBPSK方式では、I軸成分のみを有しているが、周波数オフセットを意図的に発生させことで、I軸成分だけでなくQ軸成分も値を持たせることができる。Q軸成分を持たせることで、適正な利得が設定されるため信号のノイズが大きくなりすぎることを抑制し、信号品質劣化を防ぐことができる。
本実施形態の光通信システムは、光受信装置20のエラー検出部28において検出したエラー情報を基に、光送信装置10の周波数調整部15が光源部14から出力される光の周波数の調整を行っている。エラー数が減少するように、周波数の調整を調整することで、光送信装置10から送信される光信号の周波数と、光受信装置20において受信信号の検波に用いる局発光の周波数に適正なオフセットが付加され得る。その結果、本実施形態の光通信システムは、受信信号に生じるノイズの影響を抑制し受信品質を維持することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態の光通信システムについて説明する。図10は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の光通信システムは、光送信装置30と、光受信装置40を備えている。光送信装置30と、光受信装置40は、通信路201を介して互いに接続されている。
本実施形態の光通信システムは、第2の実施形態と同様に通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。第2の実施形態の光通信ネットワークでは、光送信装置の光源の周波数のオフセット量を調整していたが、本実施形態の光通信ネットワークは、光受信装置の局発光の周波数のオフセット量を調整することを特徴とする。
光送信装置30の構成について説明する。図11は、本実施形態の光送信装置30の構成を示したものである。光送信装置30は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部31を備えている。本実施形態のクライアント信号入力部11、信号処理部12および信号変調部13の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
光源部31は、出力する光の周波数のオフセット機能以外は、第2の実施形態の光源部14と同様の機能を有する。すなわち、光源部31は、半導体レーザを備え、所定の周波数の連続光を信号変調部13に出力する。所定の周波数は、光通信ネットワークの波長設計に基づいて割り当てられている。
光受信装置40の構成について説明する。図12は、本実施形態の光受信装置40の構成を示したものである。光受信装置40は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24と、ADC25と、DSP26と、局発光出力部41と、エラー検出部42と、周波数調整部43を備えている。
本実施形態のクライアント信号出力部21、PBS22、90度ハイブリッド23、光検出部24、ADC25およびDSP26の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。すなわち、PBS22として、通信路201を介して入力される光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。また、X偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-1、光検出部24-1およびADC25-1と、Y偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-2、光検出部24-2およびADC25-2がそれぞれ備えられている。
局発光出力部41は、通信路201を介して伝送されてくる光信号と合波し、中間周波数の光信号を生成する際に用いる所定の周波数の局発光を生成する。局発光出力部41は、半導体レーザを用いて構成されている。所定の周波数は、通信路201を介して伝送されてくる光信号の周波数を基に設定されている。また、局発光出力部41は、所定の周波数にオフセットを付加した周波数の光を出力する。周波数のオフセット量は、周波数調整部43によって制御される。
エラー検出部42は、第2の実施形態のエラー検出部28と同様の機能を有する。本実施形態のエラー検出部42は、DSP26における信号の受信処理を監視し、誤り訂正の数を基にエラー数を計測する。エラー検出部42は、エラーの計測結果を基に算出したエラー情報を自装置内の周波数調整部43に送る。本実施形態のエラー検出部42は、BERをエラー情報として周波数調整部43に送る。また、エラー検出部42は、DSP26の一部としてDSP26と一体化されていてもよい。
周波数調整部43は、局発光出力部41の周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部43は、エラー検出部42から送られてくるエラー情報に基づいて、周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部43は、エラー情報として送られてくるBERが小さくなるように周波数のオフセット量を制御する。
本実施形態の光通信システムの動作について説明する。本実施形態の光通信システムは、光信号と局発光の周波数オフセットを調整する以外の動作では、第2の実施形態の光通信システムと同様に動作する。本実施形態の光通信システムは、光受信装置40におけるエラー数の検出結果を基に、光信号と局発光の周波数オフセットを調整している。すなわち、本実施形態の光通信システムは、光受信装置40の周波数調整部43が局発光出力部41から出力される局発光の周波数の設定値からのオフセット量を変化させ、エラー数が最小となるときのオフセット量を基に局発光の周波数の制御を行う。
本実施形態の光通信システムは第2の実施形態の光通信システムと同様の効果を有する。また、エラー数を基に光受信装置40側が局発光の周波数を調整するので、エラー数を光送信装置30に送る必要は無いためシステムの構成をより簡略化することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図13は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の光通信システムは、光送信装置50と、光受信装置60を備えている。光送信装置50と光受信装置60は、通信路201および通信路202を介して接続されている。
本実施形態の光通信システムは、第2の実施形態と同様に通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。第2の実施形態の光通信システムは、エラー数が最小になるように光信号の調整を行うことで、光信号と局発光の周波数のオフセットを調整している。本実施形態の光通信システムは、そのような構成に代えて、光信号の周波数を監視し、光信号と局発光の周波数オフセットが設定値になるように光源部から出力される光の周波数を調整することを特徴とする。
光送信装置50の構成について説明する。図14は、本実施形態の光送信装置50の構成を示したものである。光送信装置50は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部14と、周波数モニタ部51と、周波数調整部52を備えている。
本実施形態のクライアント信号入力部11、信号処理部12、信号変調部13および光源部14の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
周波数モニタ部51は、信号変調部13の出力信号の周波数を計測する機能を有する。周波数モニタ部51には、たとえば、信号変調部13の出力信号が光カプラで分岐されて入力される。周波数モニタ部51は、信号変調部13の出力信号の周波数の情報を周波数調整部52に送る。
周波数調整部52は、周波数モニタ部51から送られてくる出力信号の周波数と、光受信装置60から通信路202を介して送られてくる局発光の周波数に基づいて、光源部14が出力する光の周波数のオフセット値を制御する。周波数調整部52は、周波数モニタ部51から送られてくる出力信号の周波数と、光受信装置60から送られてくる局発光の周波数の差、すなわち、周波数オフセットを監視する。周波数調整部52は、周波数オフセットが0にならないように設定されている周波数オフセットの設定値を基に光源部14が出力する光の周波数のオフセット量を制御する。
光受信装置60の構成について説明する。図15は、本実施形態の光受信装置60の構成について示したものである。光受信装置60は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24と、ADC25と、DSP26と、局発光出力部27と、周波数モニタ部61を備えている。
本実施形態のクライアント信号出力部21、PBS22、90度ハイブリッド23、光検出部24、ADC25、DSP26および局発光出力部27の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。すなわち、PBS22として、通信路201を介して入力される光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。また、X偏波を処理する90度ハイブリッド23-1、光検出部24-1およびADC25-1と、Y偏波を処理する90度ハイブリッド23-2、光検出部24-2およびADC25-2がそれぞれ備えられている。
周波数モニタ部61は、局発光出力部27の出力光の周波数を計測する機能を有する。周波数モニタ部61は、局発光出力部27の出力光が、例えば、光カプラで分岐されて入力される。周波数モニタ部61は、局発光出力部27の出力光の周波数の情報を通信路202を介して光送信装置50の周波数調整部52に送る。
本実施形態の光通信システムの動作について説明する。本実施形態の光通信システムは、光信号と局発光の周波数オフセットを調整する以外の動作では、第2の実施形態の光通信システムと同様に動作する。
本実施形態の光送信装置50において光源部14が出力する周波数を調整する動作について説明する。図16は、光源部14が出力する光の周波数を調整する際の動作フローを示したものである。
始めに、周波数調整部52は、周波数オフセットのターゲットofs_targetを設定する(ステップS31)。周波数オフセットのターゲットofs_targetとは、光源部14が出力する光の周波数と局発光出力部41が出力する光の周波数の差の目標のことをいう。周波数オフセットのターゲットofs_targetは、あらかじめ、周波数調整部52に記憶されている。また、周波数オフセットのターゲットofs_targetは、作業者等によって設定値が入力されてもよい。
周波数オフセットのターゲットofs_targetを設定すると、周波数調整部52は、光信号の周波数オフセットsig_ofs、すなわち、実際に出力される光信号の周波数と光信号の周波数の設定値との差を算出する(ステップS32)。周波数調整部52は、周波数モニタ部51から送られてくる光信号の周波数のモニタ結果を基に光信号の周波数オフセットsig_ofsを算出する。周波数調整部52は、光信号の周波数オフセットを、周波数オフセットsig_ofs=光信号の周波数モニタ値-光信号の周波数設定値として算出する。
光信号の周波数オフセットを算出すると、周波数調整部52は、局発光の周波数オフセットlo_ofs、すなわち、光受信装置60において実際に出力されている局発光の周波数と局発光の周波数の設定値との差を算出する(ステップS33)。周波数調整部52は、周波数モニタ部61から通信路202を介して送られてくる局発光の周波数のモニタ結果を基に局発光の周波数オフセットlo_ofsを算出する。周波数調整部52は、局発光の周波数オフセットを、周波数オフセットlo_ofs=局発光の周波数のモニタ結果-局発光の周波数設定値として算出する。
光信号と局発光のそれぞれの周波数オフセットを算出すると、周波数調整部52は、光信号と局発光の周波数オフセットtotal_ofsを算出する(ステップS34)。周波数調整部52は、光信号と局発光の周波数オフセットを、周波数のオフセットtotal_ofs=光信号の周波数オフセットsig_ofs-局発光の周波数オフセットlo_ofsによって算出する。
光信号と局発光の周波数の差、すなわち、周波数オフセットを算出すると、周波数調整部52は、周波数オフセットのターゲットofs_targetの正負を確認し、光源部14が出力する光の周波数の補正量diffを算出する際の係数SIGNを決定する。
周波数オフセットのターゲットofs_targetの値が0以上のとき(ステップS35でYes)、周波数調整部52は、係数SIGNを+1として設定する(ステップS36)。周波数オフセットのターゲットofs_targetの値が0より小さいとき(ステップS35でNo)、周波数調整部52は、係数SIGNを-1として設定する(ステップS39)。
光源部14が出力する光の周波数の補正量diffを算出する際の係数SIGNを決定すると、周波数調整部52は、周波数オフセットの補正量diffを算出する(ステップS37)。周波数調整部52は、補正量diffをdiff=SIGN×ofs_target-SIGN×total_ofsとして算出する。
周波数の補正量diffを算出すると、周波数調整部52は、光源部14が出力する光の周波数を周波数設定値+SIGN×diffとしてする(ステップS38)。光源部14が出力する光の周波数を算出すると、周波数調整部52は、算出した周波数の光が出力されるように光源部14を制御する。
本実施形態の光通信システムは、光信号および局発光の周波数を監視し、光信号と局発光との周波数の差である周波数オフセットが設定値となるように周波数調整部52が光源部14から出力される光の周波数を制御している。そのように、光信号と局発光の周波数の差を0以外の設定値に保ち、光信号と局発光の間で周波数オフセットを有するようにすることでQ-chの信号に生じる雑音を抑制することができる。その結果、本実施形態の光通信システムは、受信信号に生じるノイズの影響を抑制し受信品質を維持することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図17は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の光通信システムは、光送信装置70と、光受信装置80を備えている。光送信装置70と光受信装置80は、通信路201および通信路203を介して接続されている。通信路203は、光送信装置70から光受信装置80に制御信号等を送る通信ネットワークである。
本実施形態の光通信システムは、第2の実施形態と同様に通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。本実施形態の光通信システムは、光信号と局発光の周波数の計測結果を基に、光信号と局発光の周波数オフセットが設定値になるように光受信装置80の局発光の周波数の制御を行うことを特徴とする。
光送信装置70の構成について説明する。図18は、本実施形態の光送信装置70の構成を示したものである。光送信装置70は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部71と、周波数モニタ部72を備えている。本実施形態のクライアント信号入力部11、信号処理部12および信号変調部13の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
光源部71は、出力する光の周波数のオフセット機能以外は、第2の実施形態の光源部14と同様の機能を有する。すなわち、光源部71は、半導体レーザを備え、所定の周波数の連続光を信号変調部13に出力する。所定の周波数は、光通信ネットワークの波長設計に基づいて割り当てられている。
周波数モニタ部72は、信号処理部12の出力信号の周波数を計測する機能を有する。周波数モニタ部72には、たとえば、信号変調部13の出力信号が光カプラで分岐されて入力される。周波数モニタ部72は、信号変調部13の出力信号の周波数の情報を光受信装置80の周波数調整部82に通信路203を介して送る。
光受信装置80の構成について説明する。図19は、本実施形態の光受信装置80の構成を示したものである。光受信装置80は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24と、ADC25と、DSP26と、局発光出力部27と、周波数モニタ部81と、周波数調整部82を備えている。
本実施形態のクライアント信号出力部21、PBS22、90度ハイブリッド23、光検出部24、ADC25およびDSP26の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。すなわち、PBS22として、通信路201を介して入力される光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。また、X偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-1、光検出部24-1およびADC25-1と、Y偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-2、光検出部24-2およびADC25-2がそれぞれ備えられている。
周波数モニタ部81は、局発光出力部27の出力光の周波数を計測する機能を有する。周波数モニタ部81は、局発光出力部27の出力光が、例えば、光カプラで分岐されて入力される。周波数モニタ部81は、局発光出力部27の出力光の周波数の情報を自装置の周波数調整部82に送る。
周波数調整部82は、光送信装置70の周波数モニタ部72から通信路203を介して送られてくる出力信号の周波数と、自装置の周波数モニタ部81から送られてくる局発光の周波数に基づいて、局発光出力部27が出力する光の周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部82は、光送信装置70から送られてくる光信号の周波数と、局発光の周波数を監視し、オフセットの合計が0にならないように設定された周波数オフセットの設定値を基に局発光出力部27が出力する局発光の周波数のオフセット量を制御する。
本実施形態の光通信システムの動作について説明する。本実施形態の光通信システムは、光受信装置側で局発光の周波数を制御することで周波数オフセットを調整する以外は、第4の実施形態と同様に動作する。本実施形態の光通信システムでは、光受信装置80の周波数調整部82が光送信装置70から送られてくる光信号の周波数と、自装置で計測された局発光の周波数を基に周波数の差を算出する。周波数調整部82は、光信号と局発光の周波数の差と周波数オフセットの設定値を基に、局発光の周波数を調整する。周波数調整部82は、算出した光信号と局発光の周波数の差と周波数オフセットの設定値が一致するように、局発光出力部27から出力される局発光の周波数を調整する。
本実施形態の光通信システムは、第4の実施形態の光通信システムと同様の効果を有する。すなわち、本実施形態の光通信システムは、光信号および局発光の周波数を監視し、光信号と局発光との周波数の差である周波数オフセットが設定値となるように周波数調整部82が局発光出力部27から出力される光の周波数を制御している。そのように、光信号と局発光の周波数の差を0以外の設定値に保ち、光信号と局発光の間で周波数オフセットを有するようにすることでQ-chの信号に生じる雑音を抑制することができる。その結果、本実施形態の光通信システムは、受信信号に生じるノイズの影響を抑制し受信品質を維持することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図20は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の光通信システムは、光送信装置90と、光受信装置100を備えている。光送信装置90と光受信装置100は、通信路201および通信路202を介して接続されている。
本実施形態の光通信システムは、第2の実施形態と同様に通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。第4および第5の実施形態の光通信システムでは、光信号と局発光の周波数を計測することで、周波数差を算出しているが、本実施形態の光通信システムは、光受信装置の信号処理を監視することで光信号と局発光の周波数差の情報を取得することを特徴とする。
光送信装置90の構成について説明する。図21は、本実施形態の光送信装置90の構成を示したものである。光送信装置90は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部14と、周波数調整部91を備えている。
本実施形態のクライアント信号入力部11、信号処理部12、信号変調部13および光源部14の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
周波数調整部91は、光受信装置100の周波数オフセット検出部101から通信路202を介して送られてくる光送信装置90が送信した光信号の周波数と、光受信装置100の局発光の周波数のオフセット量に基づいて、光源部14が出力する光の周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部91は、光受信装置100から送られてくる光信号と局発光の周波数のオフセット量を基に、オフセットの合計が0にならないように光源部14の周波数のオフセット量を制御する。
光受信装置100の構成について説明する。図22は、本実施形態の光受信装置100の構成を示したものである。光受信装置100は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24と、ADC25と、DSP26と、局発光出力部27と、周波数オフセット検出部101を備えている。
本実施形態のクライアント信号出力部21、PBS22、90度ハイブリッド23、光検出部24、ADC25、DSP26および局発光出力部27の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。すなわち、PBS22として、通信路201を介して入力される光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。また、X偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-1、光検出部24-1およびADC25-1と、Y偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-2、光検出部24-2およびADC25-2がそれぞれ備えられている。
周波数オフセット検出部101は、DSP26における受信処理を監視し、光送信装置90が送信する光信号の周波数と、局発光出力部27が出力する局発光の周波数の差を周波数オフセットとして検出する。周波数オフセット検出部101は、検出した光信号と局発光の周波数の差を示す周波数オフセットの情報を、通信路202を介して光送信装置90の周波数調整部91に送る。また、周波数オフセット検出部101は、DSP26の一部としてDSP26と一体化されていてもよい。
本実施形態の光通信システムの動作について説明する。本実施形態の光通信システムは、光信号と局発光の周波数オフセットを調整する以外の動作では、第2の実施形態の光通信システムと同様に動作する。本実施形態の光送信装置90において光源部14が出力する周波数を調整する動作について説明する。図23は、光源部14が出力する光の周波数を調整する際の動作フローを示したものである。
始めに、周波数調整部91は、周波数オフセットのターゲットofs_targetを設定する(ステップS41)。周波数オフセットのターゲットofs_targetとは、光源部14が出力する光の周波数と局発光出力部27が出力する光の周波数の差の目標のことをいう。周波数オフセットのターゲットofs_targetは、あらかじめ、周波数調整部91に記憶されていてもよく、作業者等によって設定値が入力されてもよい。
周波数オフセットのターゲットofs_targetを設定すると、周波数調整部91は、光信号と局発光の周波数オフセットtotal_ofsのデータを取得する(ステップS42)。光信号と局発光の周波数オフセットtotal_ofsのデータは、通信路202を介して光受信装置100の周波数オフセット検出部101から受信する。
光信号と局発光の周波数オフセットのデータを受信すると、周波数調整部91は、周波数オフセットのターゲットofs_targetの正負を確認し、周波数オフセットの補正量diffを算出する際の係数SIGNを決定する。
周波数オフセットのターゲットofs_targetの値が0以上のとき(ステップS43でYes)、周波数調整部91は、係数SIGNを+1として設定する(ステップS44)。周波数オフセットのターゲットofs_targetの値が0より小さいとき(ステップS43でNo)、周波数調整部91は、係数SIGNを-1として設定する(ステップS47)。
補正量diffを算出する際の係数SIGNを決定すると、周波数調整部91は、周波数オフセットの補正量diffを算出する(ステップS45)。周波数調整部91は、補正量diffをdiff=SIGN×ofs_target-SIGN×total_ofsとして算出する。
周波数の補正量diffを算出すると、周波数調整部91は、光源部14が出力する光の周波数を周波数設定値+SIGN×diffとして算出する(ステップS46)。光源部14が出力する光の周波数を算出すると、周波数調整部91は、算出した周波数の光が出力されるように光源部14を制御する。
本実施形態の光通信システムは、光信号および局発光の周波数を周波数オフセット検出部101から取得し、光信号と局発光との周波数の差を示す周波数オフセットが設定値となるように光源部14から出力される光の周波数を制御している。そのように、光信号と局発光の周波数の差を0以外の設定値に保ち、光信号と局発光の間で周波数オフセットを有するようにすることでQ-chの信号に生じる雑音を抑制することができる。その結果、本実施形態の光通信システムは、受信信号に生じるノイズの影響を抑制し受信品質を維持することができる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図24は、本実施形態の光通信システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の光通信システムは、光送信装置110と、光受信装置120を備えている。光送信装置110と、光受信装置120は、通信路201を介して接続されている。
本実施形態の光通信システムは、第2の実施形態と同様に通信路201を介したデジタルコヒーレント方式の光通信を行うネットワークシステムである。第6の実施形態の光通信システムは、DSP26における受信信号の処理を周波数オフセット検出部101が監視し、光信号と局発光の周波数の差の情報を取得し、光送信装置90において光信号の周波数の調整を行っている。本実施形態の光通信システムは、DSP26における受信信号の処理を周波数オフセット検出部122が監視し、局発光の周波数を調整することで光信号と局発光の周波数オフセットを調整することを特徴とする。
光送信装置110の構成について説明する。図25は、本実施形態の光送信装置110の構成を示したものである。光送信装置110は、クライアント信号入力部11と、信号処理部12と、信号変調部13と、光源部111を備えている。本実施形態のクライアント信号入力部11、信号処理部12および信号変調部13の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
光源部111は、出力する光の周波数のオフセット機能以外は、第2の実施形態の光源部14と同様の機能を有する。すなわち、光源部111は、半導体レーザを備え、所定の周波数の連続光を信号変調部13に出力する。所定の周波数は、光通信ネットワークの波長設計に基づいて割り当てられている。
光受信装置120の構成について説明する。図26は、本実施形態の光受信装置120の構成を示したものである。光受信装置120は、クライアント信号出力部21と、PBS22と、90度ハイブリッド23と、光検出部24と、ADC25と、DSP26と、局発光出力部121と、周波数オフセット検出部122と、周波数調整部123を備えている。
本実施形態のクライアント信号出力部21、PBS22、90度ハイブリッド23、光検出部24、ADC25およびDSP26の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。すなわち、PBS22として、通信路201を介して入力される光信号を偏波分離するPBS22-1と、局発光を偏波分離するPBS22-2が備えられている。また、X偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-1、光検出部24-1およびADC25-1と、Y偏波の信号を処理する90度ハイブリッド23-2、光検出部24-2およびADC25-2がそれぞれ備えられている。
局発光出力部121は、通信路201を介して伝送されてくる光信号と合波し、中間周波数の光信号を生成する際に用いる所定の周波数の局発光を生成する。局発光出力部121は、半導体レーザを備え、通信路201を介して伝送されてくる光信号の周波数を基に設定されている周波数の光を出力する。また、局発光出力部121は、所定の周波数を中心周波数として周波数のオフセットを付加した光を出力する。周波数のオフセットは、周波数調整部123によって制御される。
周波数オフセット検出部122は、DSP26における受信処理を監視し、光送信装置110が送信する光信号の周波数と、局発光出力部121が出力する局発光の周波数のオフセット量として検出する。周波数オフセット検出部122は、周波数のオフセット量の情報を自装置の周波数調整部123に送る。また、周波数オフセット検出部122は、DSP26の一部としてDSP26と一体化されていてもよい。
周波数調整部123は、局発光出力部121が出力する局発光の周波数のオフセット量を制御する。周波数調整部123は、周波数オフセット検出部122から送られてくる光信号と局発光の周波数オフセットの情報に基づいて、局発光出力部121が出力する局発光の周波数のオフセット量を制御する。
本実施形態の光通信システムでは、光受信装置側で局発光の周波数を制御することで周波数オフセットを調整する以外は第6の実施形態と同様に動作する。本実施形態の光通信システムでは、光受信装置120の周波数調整部123は、周波数オフセット検出部122が検出した光信号と局発光の周波数を差の情報を取得する。周波数調整部123は、光信号の周波数と局発光の周波数の差を示す周波数オフセットの設定値を基に、局発光の周波数を調整する。周波数調整部123は、算出した光信号と局発光の周波数の差と周波数オフセットの設定値が一致するように、局発光出力部121から出力される局発光の周波数を調整する。
本実施形態の光通信システムは、光信号および局発光の周波数を周波数オフセット検出部122から取得し、光信号と局発光との周波数の差を示す周波数オフセットが設定値となるように局発光出力部121から出力される光の周波数を制御している。そのように、光信号と局発光の周波数の差を0以外の設定値に保ち、光信号と局発光の間で周波数オフセットを有するようにすることで、本実施形態の光通信システムは、Q-chの信号に生じる雑音を抑制することができる。その結果、本実施形態の光通信システムは、受信信号に生じるノイズの影響を抑制し受信品質を維持することができる。
第2乃至第7の実施形態の光通信システムでは、光送信装置から光受信装置へ光信号を送信する1方向の通信を行う構成について示している。そのような構成に代えて、各実施形態の光通信システムにおいて双方向の光通信が行われてもよい。双方向の光通信を行う場合には、光信号と局発光の周波数の差である周波数オフセットの制御は、それぞれの方向に対して行われる。また、双方向の通信を行う場合に、エラー情報、光の周波数の情報および光信号と局発光の周波数差の情報などの情報は、対向する装置に送るフレーム内に付加して送信する構成としてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
自装置に割り当てられた周波数の光を出力する光出力手段と、
前記光出力手段が出力する光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力する光変調手段と、
前記光信号の送信先の光受信装置における前記光信号の受信状態の情報を取得する受信情報取得手段と、
前記受信状態の情報を基に前記光出力手段が出力する光の周波数を制御し、前記光受信装置が前記光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、前記光出力手段が出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整する周波数調整手段と
を備えることを特徴とする光送信装置。
[付記2]
前記受信情報取得手段は、前記受信状態の情報として前記光信号のエラー数の情報を取得し、
前記周波数調整手段は、前記エラー数が最小になるように前記光出力手段が出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記1に記載の光送信装置。
[付記3]
前記光変調手段から出力される前記光信号の周波数を計測する周波数計測手段をさらに備え、
前記受信情報取得手段は、前記光受信装置から前記局発光の周波数の情報を取得し、
前記周波数調整手段は、前記周波数計測手段が計測した前記光信号の周波数と、前記受信情報取得手段が取得した前記局発光の周波数を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記光出力手段が出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記1に記載の光送信装置。
[付記4]
前記受信情報取得手段は、前記光受信装置から受信した前記光信号の周波数と前記局発光の周波数の差を示す情報を取得し、
前記周波数調整手段は、前記受信情報取得手段が取得した、前記光受信装置から受信した前記光信号の周波数と前記局発光の周波数の差を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記光出力手段が出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記1に記載の光送信装置。
[付記5]
直交する偏波のそれぞれの同相成分および直交成分に光送信装置において変調が施された光信号の周波数を基に設定された周波数の局発光を出力する局発光出力手段と、
前記光信号と前記局発光とを合波し、電気信号に変換する光信号受信手段と、
前記光信号受信手段が変換した前記電気信号を元に復調処理を行う復調手段と、
前記光信号の受信状態の情報を基に前記局発光出力手段が出力する光の周波数を制御し、前記光信号の周波数と前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数との差である周波数オフセットを調整する局発光調整手段と
を備えることを特徴とする光受信装置。
[付記6]
前記局発光調整手段は、前記復調手段が検出するエラー数が最小になるように前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数を制御することを特徴とする付記5に記載の光受信装置。
[付記7]
前記局発光出力手段から出力される前記局発光の周波数を計測する局発光計測手段と、
前記光送信装置から前記光信号の周波数の情報を取得する送信情報取得手段と
をさらに備え、
前記局発光調整手段は、前記局発光計測手段が計測した前記局発光の周波数と、前記送信情報取得手段が取得した前記光信号の周波数を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数を制御することを特徴とする付記5に記載の光受信装置。
[付記8]
前記局発光調整手段は、前記復調手段において検出される前記光信号の周波数と前記局発光の周波数の差を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記局発光出力手段が出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記5に記載の光受信装置。
[付記9]
付記1から4いずれかに記載の光送信装置と、
付記5に記載の光受信装置と
を備え、
前記光送信装置の前記周波数調整手段は、前記光受信装置から取得する前記光信号の受信状態の情報を基に、前記光出力手段が出力する光の周波数との差である周波数オフセットを調整することを特徴とする光通信システム。
[付記10]
自装置に割り当てられた周波数の光を出力し、
出力した前記光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力し、
前記光信号の送信先の光受信装置における前記光信号の受信状態の情報を取得し、
前記受信状態の情報を基に出力する前記光の周波数を制御し、前記光受信装置が前記光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、出力する前記光の周波数との差である周波数オフセットを調整することを特徴とする光通信方法。
[付記11]
前記受信状態の情報として前記光信号のエラー数の情報を取得し、
前記エラー数が最小になるように出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記10に記載の光通信方法。
[付記12]
出力される前記光信号の周波数を計測し、
前記光受信装置から前記局発光の周波数の情報を取得し、
計測した前記光信号の周波数と、取得した前記局発光の周波数を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記10に記載の光通信方法。
[付記13]
前記光受信装置から受信した前記光信号の周波数と前記局発光の周波数の差を示す情報を取得し、
取得した、前記光受信装置から受信した前記光信号の周波数と前記局発光の周波数の差を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする付記10に記載の光通信方法。
[付記14]
直交する偏波のそれぞれの同相成分および直交成分に光送信装置において変調が施された光信号の周波数を基に設定された周波数の前記局発光を出力し、
受信した前記光信号と前記局発光とを合波し、電気信号に変換し、
変換した前記電気信号を元に復調処理を行い、
前記光信号の受信状態の情報を基に出力する前記局発光の周波数を制御し、
前記光信号の周波数と前記局発光の周波数との差である周波数オフセットを調整することを特徴とする付記10から13いずれかに記載の光通信方法。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2018年2月8日に出願された日本出願特願2018-20995を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 光出力手段
2 光変調手段
3 受信情報取得手段
4 周波数調整手段
10 光送信装置
11 クライアント信号入力部
12 信号処理部
13 信号変調部
14 光源部
15 周波数調整部
20 光受信装置
21 クライアント信号出力部
22 PBS
23 90度ハイブリッド
24 光検出部
25 ADC
26 DSP
27 局発光出力部
28 エラー検出部
30 光送信装置
31 光源部
40 光受信装置
41 局発光出力部
42 エラー検出部
43 周波数調整部
50 光送信装置
51 周波数モニタ部
52 周波数調整部
60 光受信装置
61 周波数モニタ部
70 光送信装置
71 光源部
72 周波数モニタ部
80 光受信装置
81 周波数モニタ部
82 周波数調整部
90 光送信装置
91 周波数調整部
100 光受信装置
101 周波数オフセット検出部
110 光送信装置
111 光源部
120 光受信装置
121 局発光出力部
122 周波数オフセット検出部
123 周波数調整部
201 通信路
202 通信路
203 通信路

Claims (2)

  1. 自装置に割り当てられた周波数の光を出力する光出力手段と、
    前記光出力手段が出力する前記光を互いに直交する偏波に分離し、それぞれの同相成分および直交成分に変調を施し、変調を施した各成分波を偏波合成した光信号を出力する光変調手段と、
    前記光信号の送信先の光受信装置における前記光信号の受信状態の情報を取得する受信情報取得手段と、
    前記受信状態の情報を基に前記光出力手段が出力する前記光の周波数を制御し、前記光受信装置が前記光信号をコヒーレント検波する際に用いる局発光の周波数と、前記光出力手段が出力する前記光の周波数との差である周波数オフセットを調整する周波数調整手段と、
    前記光変調手段から出力される前記光信号の周波数を計測する周波数計測手段、とを備え、
    前記受信情報取得手段は、前記光受信装置から前記局発光の周波数の情報を取得し、
    前記周波数調整手段は、前記周波数計測手段が計測した前記光信号の周波数と、前記受信情報取得手段が取得した前記局発光の周波数を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記光出力手段が出力する前記光の周波数を制御することを特徴とする光送信装置。
  2. 直交する偏波のそれぞれの同相成分および直交成分に光送信装置において変調が施された光信号の周波数を基に設定された周波数の局発光を出力する局発光出力手段と、
    前記光信号と前記局発光とを合波し、電気信号に変換する光信号受信手段と、
    前記光信号受信手段が変換した前記電気信号を元に復調処理を行う復調手段と、
    前記光信号の受信状態の情報を基に前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数を制御し、前記光信号の周波数と前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数との差である周波数オフセットを調整する局発光調整手段と、
    前記局発光出力手段から出力される前記局発光の周波数を計測する局発光計測手段と、
    前記光送信装置から前記光信号の周波数の情報を取得する送信情報取得手段、とを備え、
    前記局発光調整手段は、前記局発光計測手段が計測した前記局発光の周波数と、前記送信情報取得手段が取得した前記光信号の周波数を基に、前記周波数オフセットがあらかじめ設定された値となるように前記局発光出力手段が出力する前記局発光の周波数を制御することを特徴とする光受信装置。
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