JP5287516B2 - デジタルコヒーレント光受信器 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルコヒーレント光受信器に係わる。
インターネットの普及に伴って、光通信システムの大容量化が進められている。たとえば、幹線系では、1波長当たり、40Gbit/sを越える信号を伝送可能な光送信器および光受信器の研究が行われている。
1波長当たりビットレートを高くすると、光信号対雑音比(OSNR)耐力の低下や、伝送路の波長分散、偏波モード分散、非線形効果などに起因する波形歪みによる信号品質の劣化が大きくなる。このため、近年、OSNR耐力および波形歪み耐力の高いデジタルコヒーレント受信方式が注目されている。
デジタルコヒーレント受信方式では、受信信号から光強度情報および位相情報が抽出され、デジタル信号処理回路により復調が行われる。そして、デジタルコヒーレント受信方式では、コヒーレント受信によるOSNR耐力の改善、およびデジタル信号処理回路による波形歪みの補償が実現されるので、40Gbit/sを越える光通信システムでも高い信頼性が得られる。なお、光QPSK信号をコヒーレント検波で受信する技術は、例えば、非特許文献1に記載されている。
図1は、デジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。図1において、90度光ハイブリッド回路は、第1および第2の入力ポート、および第1および第2の出力ポートを備えている。第1および第2の入力ポートには、それぞれ光信号および局発光が入力される。局発光は、受信器が備えるレーザ光源により生成される。光信号および局発光が混合されて第1の出力ポートから出力される。また、90度光ハイブリッド回路は、90度位相シフト要素を備え、光信号および位相が90度シフトした局発光が混合されて第2の出力ポートから出力される。そして、第1および第2の出力ポートから出力される1組の光信号は、それぞれ受光器により電気信号に変換され、さらにA/D変換器によりデジタル信号に変換されて、デジタル信号処理回路に与えられる。
デジタル信号処理回路に与えられる1組のデジタル信号は、入力光信号が複素電界で表されたときの実部成分および虚部成分を表す。そして、デジタル信号処理回路は、この1組のデジタル信号を利用して、入力光信号を復調する。
上記構成のデジタルコヒーレント光受信器において、90度位相シフト要素が位相ずれ(すなわち、直交誤差)を有するときは、実部信号と虚部信号との間でクロストークが発生する。この場合、復調性能が劣化してしまう。特に、スペクトル利用効率の高い変調方式(すなわち、1シンボル当たりの伝送ビット数の多いMPSK、MQAM等)においては、90度位相シフト要素の位相ずれに対して品質劣化が敏感なので、位相ずれを補償する技術が求められる。
90度光ハイブリッド回路の位相ずれを補償する方法として、下記の手順が提案されている。まず、ベースバンド信号のI成分とQ成分との間の直交誤差を見積もる。その見積り値は、係数を計算するために使用される。上記係数は、直交誤差の見積り値の関数であり、直交誤差を補償するために使用される。そして、検出されたI成分およびQ成分に上記係数を乗算することにより、直交性が補正されたI成分信号およりQ成分信号が生成される。(例えば、特許文献1)
しかしながら、上記方法をハードウェア回路で実現する場合、その回路規模が大きくなってしまう。なお、プロセッサの演算速度を考えると、Gbit/s信号を受信する受信器において、上記方法をソフトウェアで実現することは困難である。
米国特許6917031
D. Ly-Gagnon et al., "Coherent Detection of Optical Quadrature Phase-Shift Keying Signals With Carrier Phase Estimation", IEEE, Journal of Lightwave Technology, vol.24, No.1, pp.12-21, January 2006.
本発明の課題は、90度光ハイブリッド回路の位相ずれを補償する機能を備えるデジタルコヒーレント光受信器の回路規模を小さくすることである。
本発明の1つの態様のデジタルコヒーレント光受信器は、入力光信号の同相信号および直交信号を検出する90度光ハイブリッド回路、前記同相信号と前記直交信号との和の二乗を計算する第1の回路と、前記第1の回路の演算結果から、前記同相信号の二乗値および前記直交信号の二乗値を差し引く第2の回路と、前記第2の回路の演算結果を利用して前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれを検出する第3の回路と、前記第3の回路により検出された位相ずれに応じて前記同相信号または直交信号の少なくとも一方を補正する第4の回路、を有する。
本発明の他の態様のデジタルコヒーレント光受信器は、入力光信号の同相信号および直交信号を検出する90度光ハイブリッド回路、前記同相信号の振幅情報が目標値に一致するように前記同相信号を補正して第2の同相信号を生成すると共に、前記直交信号の振幅情報が前記目標値に一致するように前記直交信号を補正して第2の直交信号を生成する振幅ずれ補償回路と、前記第2の同相信号と前記第2の直交信号との和の二乗を計算する第1の回路と、前記第1の回路の演算結果から、前記第2の同相信号の二乗値および前記第2の直交信号の二乗値を差し引く第2の回路と、前記第2の回路の演算結果を利用して前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれを検出する第3の回路と、前記第3の回路により検出された位相ずれに応じて前記第2の同相信号または第2の直交信号の少なくとも一方を補正する第4の回路、を有する。
本発明の1つの態様によれば、90度光ハイブリッド回路の位相ずれを補償する機能を備えるデジタルコヒーレント光受信器の回路規模が小さくなる。
デジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。 実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。 位相ずれおよび振幅ずれについて説明する図である。 第1の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。 第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。 振幅ずれを補償するためのフィードフォワード系を示す図である。 第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の変形例(振幅ずれ補償回路を備えない構成)を示す図である。 第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の変形例(振幅モニタ部を備える構成)を示す図である。 第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。 第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の変形例(正規化を行わない構成)を示す図である。 第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の変形例(振幅ずれ補償回路を備えない構成)を示す図である。
図2は、実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、90度光ハイブリッド回路10、受光素子12、13、A/D変換器14、15、デジタル信号処理回路20を備える。
90度光ハイブリッド回路10は、第1および第2の入力ポート、および第1および第2の出力ポートを備えている。第1および第2の入力ポートには、それぞれ光信号および局発光が入力される。光信号は、この実施例では、不図示の光送信器から送信され、光ファイバ伝送路を介して伝送され、デジタルコヒーレント光受信器により受信される。また、局発光は、デジタルコヒーレント光受信器が備える不図示のレーザ光源により生成される。光信号および局発光は、例えば光導波路により混合され、同相信号として第1の出力ポートへ導かれる。また、デジタルコヒーレント光受信器は、局発光の位相を90度だけシフトさせる90度位相シフト要素11を備える。90度位相シフト要素11は、特に限定されるものではないが、例えば印加電圧を制御することにより、光導波路の光パス長を調整する。そして、光信号および位相が90度シフトした局発光は、混合されて、直交信号として第2の出力ポートから出力される。
第1および第2の出力ポートから出力される1組の光信号(同相信号および直交信号)は、それぞれ受光器(PD)12、13により電気信号に変換される。受光器12、13は、例えば、フォトダイオードである。A/D変換器14、15は、受光器12、13により得られる1組の電気信号を、それぞれデジタル信号に変換し、デジタル信号処理回路20に与える。ここで、1組のデジタル信号は、光信号が複素電界で表される場合、入力光信号の実部成分および虚部成分に相当する。ここで、実部成分および虚部成分は、光信号の同相(I:in-phase)成分および直交(Q:quadrature)成分に相当する。したがって、以下では、デジタル信号処理回路20に与えられる1組のデジタル信号を「実部信号」および「虚部信号」と呼ぶことがある。なお、一般には、同相信号が実部成分に対応し、直交信号が虚部成分に対応付けられるが、回路構成によっては、同相信号が虚部成分に対応し、直交信号が実部成分に対応付けられるようにしてもよい。
デジタル信号処理回路20は、補償回路21、波形歪み補償回路22、位相同期回路23、識別回路24を備える。補償回路21は、位相ずれおよび振幅ずれを補償する。位相ずれは、90度位相シフト要素11の誤差(直交誤差)に相当する。また、振幅ずれは、実部信号および虚部信号の平均振幅のインバランスを表す。
波形歪み補償回路22は、伝送路で発生した波形歪みを補償する。なお、波形歪みは、例えば、波長分散、偏波モード分散などに起因して発生する。すなわち、波形歪み補償回路22は、波長分散、偏波モード分散などを補償する。位相同期回路23は、位相同期を確立する。位相同期の確立は、光信号を伝搬する搬送波光および局発光の周波数および位相誤差を補償する処理を含む。そして、識別回路24は、シンボル毎に、実部信号および虚部信号からデータを再生する。すなわち、入力光信号が復調され、送信データが再生される。このとき、例えば、変調方式がQPSKであれば、シンボル毎に実部信号および虚部信号に基づいて2ビットの送信データが再生される。なお、図2は偏波ダイバシティ構成を使わないデジタルコヒーレント受信器の例であるが、本発名は偏波ダイバシティ、すなわち直行する2つの偏波の電界情報を抽出し、信号処理を行う方式を用いても、各偏波に同等の回路を入れることにより、同等の効果を得ることができる。以下では、偏波ダイバシティ構成をとらないデジタルコヒーレント受信器を例として説明する。
図3は、位相ずれおよび振幅ずれについて説明する図である。ここでは、あるシンボルの実部成分および虚部成分が(I0,Q0)で表されるものとする。この場合、90度位相シフト要素11が90度であり、且つ、振幅インバランスが無いものとすると、デジタル信号処理回路20に入力される実部信号および虚部信号は、それぞれ「I0」「Q0」である。
しかし、90度位相シフト要素11を精度よく90度に調整することは容易ではない。また、90度位相シフト要素11の位相は、温度または経年劣化等により変化する。このため、図3では、90度位相シフト要素11の位相は「直角(quadrature angle)」に対して誤差θを有している。以下、この誤差θを、位相ずれまたは直交誤差と呼ぶことがある。
この場合、デジタル信号処理回路20に入力される実部信号I1および虚部信号Q1は、下式により表される。なお、「α」は、実部信号と虚部信号との振幅のインバランスを表している。
1=I0
1=α(I0sinθ+Q0cosθ)
すなわち、デジタル信号処理回路20の入力信号は、(1)式により表される。
Figure 0005287516
このように、90度光ハイブリッド回路10が位相ずれθを有していると、実部信号と虚部信号との間でクロストークが発生する。この場合、復調性能が低下してしまう。このため、実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、補償回路21を備え、90度光ハイブリッド回路10において発生する位相ずれθ(および、振幅インバランスα)を補償する。
デジタル信号処理回路20は、ハードウェア回路で実現してもよいし、ソフトウェアプログラムを実行するプロセッサを利用して実現してもよい。ただし、数10Gbit/sの信号を処理するためには、デジタル信号処理回路20は、高速演算可能なハードウェア回路で実現することが好ましい。この場合、ハードウェア回路は、ASICで実現するようにしてもよい。
<第1の実施形態>
図4は、第1の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。ここでは、図2に示す90度光ハイブリッド回路10および補償回路21が描かれている。また、図4では、図2に示す受光器(PD)12、13、およびA/D変換器14、15は省略されている。
第1の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、第1〜第4の回路21a〜21dを備える。なお、90度光ハイブリッド回路10は、図2〜図3を参照しながら説明したように、入力光信号の実部成分および虚部成分を表す実部信号I1および虚部信号Q1を生成する。なお、以下では、入力光信号の同相信号成分および直交信号成分が、それぞれ、複素電界の実部成分および虚部成分に対応付けられているものとする。また、第1〜第3の回路21a〜21dは、デジタル信号処理回路により実現される。
第1の回路21aは、実部信号および虚部信号の和の二乗を計算する。すなわち、第1の回路21aにより「(I1+Q12」が得られる。第2の回路21bは、第1の回路21aの演算結果から、実部信号の二乗値および虚部信号の二乗値を差し引く。すなわち、第2の回路21bにより「(I1+Q12−(I1 2+Q1 2)」が算出される。このとき、第2の回路21bは、いったん実部信号の二乗値と虚部信号の二乗値との和(I1 2+Q1 2)を計算した後、第1の回路21aの演算結果からその和を差し引くようにしてもよい。あるいは、第2の回路21bは、第1の回路21aの演算結果から「I1 2」および「Q1 2」を個々に差し引くようにしてもよい。いずれの手順で演算を行っても、第2の回路21bにより「2I11」が得られる。そして、第3の回路21cは、第2の回路21bの演算結果を利用して、90度光ハイブリッド回路10の位相ずれを検出する。そして、第4の回路は、第3の回路21cにより検出された位相ずれに応じて、実部信号I1または虚部信号Q1の少なくとも一方を補正する。
ここで、90度光ハイブリッド回路10が位相ずれθを有しているときの実部信号と虚部信号との間のクロストークは、第2の回路21bの演算結果に依存する。よって、第2の回路21bの演算結果を利用して実部信号I1および虚部信号Q1を補正することによって、90度光ハイブリッド回路10の位相ずれを補償することができる。
なお、第2の回路21bは、I1およびQ1を受け取って(I1+Q12を計算してもよいし、I1 2およびQ1 2を受け取って(I1+Q12を計算してもよい。また、第4の回路21dは、フィードフォワード方式で実部信号および虚部信号を補正してもよいし、フィードバック方式で実部信号および虚部信号を補正してもよい。さらに、第1の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、振幅ずれを補償する回路をさらに備えてもよい。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、I−Q振幅ずれ補償回路30およびI−Q位相ずれ補償回路40を備える。また、第2の実施形態では、I−Q位相ずれ補償回路40は、フィードフォワード方式でI−Q位相ずれを補償する。なお、デジタルコヒーレント光受信器には、シンボル毎に上記(1)式に示す実部信号I1および虚部信号Q1が入力されるものとする。I1およびQ1は、それぞれ、所定のビット数のデジタルデータである。
I−Q振幅ずれ補償回路30は、実部信号I1を補正するために、二乗回路31a、平均化回路32a、差分回路33a、乗算器34a、累積加算器35a、乗算器36aを備える。なお、以下の説明では、乗算器36aから出される信号を「I2」と呼ぶことにする。
二乗回路31aは、信号I2を二乗する。平均化回路32aは、二乗回路31aの出力信号(I2 2)を平均化する。このとき、平均化回路32aは、複数のシンボル(例えば、数シンボル〜数10シンボル)についての二乗回路31aの出力信号の平均値を計算する。差分回路33aは、平均化回路32aの出力信号と目標値との差分を計算する。差分回路33aの計算結果は、誤差信号として出力される。なお、目標値は、特に限定されるものではないが、例えば、「1」または「2N(Nは、整数)」である。
乗算器34aは、差分回路33aにより得られる誤差信号に予め決められた所定の定数を乗算する。この定数は、制御ループの応答速度を決定するステップサイズであり、十分に小さい値である。累積加算器35aは、乗算器34aの演算結果の累積値を計算する。すなわち、累積加算器35aは、積分器として動作する。そして、乗算器36aは、実部信号I1に累積加算器35aの演算結果を乗算することにより、信号I2を生成する。
ここで、実部信号I1の二乗の平均は、基本的に、一定である。例えば、QPSKシステムにおいて、4つの信号点(1,1)(1,−1)(−1,−1)(−1,1)が使用される場合には、入力実部信号I1の二乗の平均は、「1」である。すなわち、平均化回路32aの出力信号は、ほぼ一定である。
また、上記フィードバック系は、差分回路33aの出力信号がゼロになるように動作する。すなわち、平均化回路32aの出力信号が目標値に一致する。この結果、累積加算器35aの出力信号は、所定の値に収束する。以下、この所定の値を正規化係数aと呼ぶことがある。このように、I−Q振幅ずれ補償回路30は、実部信号I1に正規化係数aを乗算することにより、信号I2を生成する。
I−Q振幅ずれ補償回路30は、さらに、虚部信号Q1を補正するために、二乗回路31b、平均化回路32b、差分回路33b、乗算器34b、累積加算器35b、乗算器36bを備える。二乗回路31b、平均化回路32b、差分回路33b、乗算器34b、累積加算器35b、乗算器36bの構成および動作は、基本的に、二乗回路31a、平均化回路32a、差分回路33a、乗算器34a、累積加算器35a、乗算器36aと同じである。
すなわち、このフィードバック系は、平均化回路32bの出力信号(Q2 2)が目標値に一致するように動作する。ここで、この目標値は、実部信号を補正するために使用される目標値と同じである。ただし、この実施例では、実部信号および虚部信号は、振幅インバランスαを有している。したがって、累積加算器35bの出力信号は「a/α」に収束する。すなわち、I−Q振幅ずれ補償回路30は、虚部信号Q1に係数a/αを乗算することにより、信号Q2を生成する。
I−Q振幅ずれ補償回路30により得られる信号I2、Q2は、I−Q振幅ずれが補償され、且つ、振幅が正規化された実部信号および虚部信号として、I−Q位相ずれ補償回路40に与えられる。なお、I−Q振幅ずれ補償回路30による信号処理は、(2)式により表される。
Figure 0005287516
I−Q位相ずれ補償回路40には、信号I2、Q2が与えられると共に、二乗回路31aおよび31bの出力信号が与えられる。ここで、二乗回路31aの出力信号は「I2 2」であり、二乗回路31bの出力信号は「Q2 2」である。
I−Q位相ずれ補償回路40は、加算器41、二乗回路42、加算器43、引算器44、割算器45、平均化回路46、割算器47、二乗回路48、引算器49、平方根演算器50、乗算器51、乗算器52、引算器53を備える。
加算器41は、信号I2と信号Q2との和を計算する。すなわち「I2+Q2」が算出される。二乗回路42は、加算器41の出力信号を二乗する。すなわち「(I2+Q22」が算出される。加算器43は、信号I2 2と信号Q2 2との和を計算する。すなわち「I2 2+Q2 2」が算出される。引算器44は、二乗回路42の出力信号から加算器43の出力信号を差し引く。割算器45は、引算器44の出力信号を「2」で割る。そして、平均化回路46は、割算器45の出力信号を平均化する。このとき、平均化回路46は、複数のシンボル(例えば、数シンボル〜数10シンボル)についての割算回路45の出力信号の平均値を計算する。
平均化回路46の出力信号は、下記(3)式で表される。なお、「N」は、平均化回路46により使用されるシンボルの個数を表す。
Σ{{(I2+Q22−(I2 2+Q2 2)}/2}/N ・・・(3)
(3)式を展開すると、(4)式が得られる。
Σ{{(I2+Q22−(I2 2+Q2 2)}/2}/N
=Σ{{(I2 2+2I22+Q2 2)−(I2 2+Q2 2)}/2}/N
=Σ{2I22/2}/N
=Σ{I22}/N ・・・(4)
ここで、「I2」および「Q2」は、上記(2)式により表される。したがって、平均化回路46の出力信号は、下記(5)式で表される。
Σ{I22}
=Σ{(aI0)(aI0sinθ+aQ0cosθ)}
=Σ{a2(I0)(I0sinθ+Q0cosθ)}
=Σ{a2(I0 2sinθ+I00cosθ)} ・・・(5)
ここで、光信号により伝搬されるデータが、ランダムなビット列であるものとする。そうすると、「I0」および「Q0」は互いに相関がないので、「ΣI00」はゼロになる。したがって、この場合、平均化回路46の出力信号は、下記(6)式で表される。
sinθΣ{a20 2}/N ・・・(6)
割算器47は、平均化回路46の出力信号を「目標値」で割る。この目標値は、I−Q振幅ずれ補償回路30において使用される目標値と同じである。ここで、I−Q振幅ずれ補償回路30のフィードバック系では、平均化回路32aが信号I2の二乗の平均を算出し、その平均化回路32aの出力信号が目標値に一致するように制御が行われる。したがって、この目標値は「Σ{a22 2}/N」で表される。
そうすると、割算器47の出力信号は、下記(7)式で表される。
sinθΣ{a20 2}/目標値
=sinθΣ{a20 2}/Σa20 2
=sinθ ・・・(7)
ここで、「θ」は、90度光ハイブリッド回路10の位相ずれである。すなわち、第2の実施形態では、割算器47の出力信号により、90度光ハイブリッド回路10の位相ずれが検出される。
二乗回路48は、割算器47の出力信号を二乗する。すなわち、二乗回路48によって「sin2θ」が算出される。引算器49は、「1」から二乗回路48の出力信号を差し引くことにより、「1−sin2θ」を算出する。平方根演算器50は、引算器49の出力信号に対して平方根演算を行う。この結果、「cosθ」が得られる。さらに、乗算器51は、信号I2に平方根演算器50の出力信号を乗算する。すなわち、「I2cosθ」が算出される。そして、乗算器51の演算結果は、信号I3として出力される。
ここで、信号I2は、(2)式で表されるように「aI0」である。よって、信号I3は下記(8)式で表される。
信号I3=I2cosθ=aI0cosθ ・・・(8)
乗算器52は、信号I2に割算器47の出力信号を乗算する。すなわち「I2sinθ」が算出される。また、引算器53は、信号Q2から乗算器52の出力信号を差し引く。そして、引算器53の演算結果は、信号Q3として出力される。ここで、信号Q2は、(2)式で表されるように「a(I0sinθ+Q0cosθ)」である。よって、信号Q3は、(9)式で表される。
信号Q3=Q2−I2sinθ
=a(I0sinθ+Q0cosθ)−aI0sinθ
=aQ0cosθ ・・・(9)
上記(8)式および(9)式を行列形式で表現すると、(10)式が得られる。
Figure 0005287516
このように、I−Q位相ずれ補償回路40の出力信号I3、Q3は、下式で表される。
3=aI0cosθ
3=aQ0cosθ
ここで、信号I3はQ0成分を含まない。同様に、信号Q3はI0成分を含まない。したがって、信号I3、Q3は、いずれもクロストーク成分を含まない。また、「a×cosθ」は、信号I3、Q3に共通である。したがって、信号I3、Q3に基づいて、光信号の本来の実部成分I0および虚部成分Q0を得ることができる。ここで、「a」および「cosθ」は、短い時間内では変化しない。すなわち、「I3:Q3=I0:Q0」である。したがって、例えば、光信号がQPSK等の位相変調でデータを伝送する場合は、信号I3と信号Q3との比率に応じて各シンボルの変調位相を精度よく算出することができる。また、光信号がQAM等を利用してデータを伝送する場合であっても、「I3」「Q3」「I3 2+Q3 2」を利用して各シンボルの変調位相および変調振幅を精度よく算出することができる。
このように、第2の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器によれば、90度光ハイブリッド回路が有する位相ずれが補償され、入力光信号の本来の実部成分I0および虚部成分Q0を得ることができる。したがって、復調性能が向上する。
なお、図5に示す実施例では、I−Q位相ずれ補償回路40は、2つの割算器45、47を備えている。ここで、割算器は、ハードウェア回路で実現すると、一般に、回路規模が大きくなる。しかし、割算器45の機能は、引算器44の出力信号を「2」で割ることである。よって、割算器45は、ビットシフト回路により実現される。ビットシフト回路は、一般に、回路規模は小さい。
割算器47は、平均化回路46の出力信号を「目標値」で割る。この目標値は、I−Q振幅ずれ補償回路30の制御系で使用される定数であり、所望の値を選ぶことができる。この実施例では、目標値は、例えば「1」である。そうすると、割算器47は、平均化回路46の出力信号を「1」で割ることになる。したがって、この場合、I−Q位相ずれ補償回路40は、割算器47を備えなくてよい。また、この場合、平均化回路46の出力信号により、90度光ハイブリッド回路10の位相ずれが検出される。上記目標値は、例えば「2N」であってもよい。この場合、割算器47は、ビットシフト回路により実現することができる。このように、「目標値」として適切な値を選択すれば、割算器47を削除できるか、或いは、割算器47の回路規模を小さくできる。
I−Q位相ずれ補償回路40は、位相ずれを補償するために「I2 2」および「Q2 2」を使用する。しかし、「I2 2」および「Q2 2」は、I−Q振幅ずれ補償回路30において算出される。そして、I−Q位相ずれ補償回路40は、I−Q振幅ずれ補償回路30において算出される「I2 2」および「Q2 2」を使用して位相ずれを補償する。この構成では、I−Q位相ずれ補償回路40は、信号I2および信号Q2をそれぞれ二乗する回路を備えなくてもよいので、I−Q位相ずれ補償回路40の回路規模が小さくなる。
さらに、I−Q位相ずれ補償回路40は、乗算器を用いることなく、加算器41、二乗回路42、加算器43、引算器44を利用して「I22」を演算する。ここで、加算器、二乗回路、引算器の回路規模は、乗算器と比較して小さい。したがって、I−Q位相ずれ補償回路40は、回路規模が小さくなる。なお、I−Q位相ずれ補償回路40は、加算器43を設けることなく、「(I2+Q22」から「I1 2」および「Q1 2」を個々に差し引くようにしてもよい。
図5に示す実施例では、I−Q振幅ずれ補償回路30により振幅インバランスが補償された後に、I−Q位相ずれ補償回路40が位相ずれを補償している。しかし、第2の実施形態は、この構成に限定されるものではない。すなわち、第2の実施形態においては、I−Q位相ずれ補償回路40が位相ずれを補償した後に、振幅ずれが補償されるようにしてもよい。
<第2の実施形態の変形例1>
図5に示す実施例では、I−Q振幅ずれ補償回路30において「I2 2」および「Q2 2」の平均がそれぞれ目標値に一致するようにフィードバック系が形成されている。しかし、フィードバック系は、信号I2および信号Q2の絶対値の平均がそれぞれ目標値に一致するように動作してもよい。この場合、I−Q振幅ずれ補償回路30は、図5に示す二乗回路31a、31bの変わりに、入力信号の絶対値を算出する回路を備える。
なお、実部/虚部信号の絶対値は、光信号の実部成分/虚部成分を表す信号の「振幅」に相当する。また、実部/虚部信号の二乗値は、その振幅の二乗である。したがって、実部/虚部信号の絶対値および実部/虚部信号の二乗値は、いずれも、光信号の実部成分/虚部成分を表す信号の「振幅情報」である。
<第2の実施形態の変形例2>
図5に示す実施例では、I−Q振幅ずれ補償回路30は、フィードバック制御で振幅ずれを補償する。しかし、I−Q振幅ずれ補償回路30は、フィードフォワード制御で振幅ずれを補償するようにしてもよい。
図6は、振幅ずれを補償するためのフィードフォワード系を示す図である。このフィードフォワード系は、実部信号および虚部信号を補正するためにそれぞれ設けられる。尚、このフィードフォワード系は、実部信号を補正するための回路および虚部信号を補正するための回路において同じである。そして、このフォードフォワード系は、二乗回路61、平均化回路62、引算器63、乗算器64を備える。
実部信号を補正するための回路においては、二乗回路61は、信号I1を二乗する。平均化回路62は、二乗回路61の出力信号を平均化する。引算器63は、目標値と平均化回路62の出力信号との差分を計算する。そして、乗算器64は、信号I1に上記差分を乗算することにより信号I2を生成する。虚部信号を補正するための回路においても、同様に、信号Q1から信号Q2が生成される。なお、図6に示すフィードフォワード系においても、信号I1、Q1の二乗の代わりに、信号I1、Q1の絶対値を使用することもできる。
<第2の実施形態の変形例3>
図5に示すデジタルコヒーレント光受信器は、I−Q振幅ずれ補償回路30およびI−Q位相ずれ補償回路40を備える。これに対して、図7に示すデジタルコヒーレント光受信器は、I−Q振幅ずれ補償回路30を備えていない。すなわち、図7に示すデジタルコヒーレント光受信器は、例えば、I−Q振幅ずれが無いまたは小さい光信号(例えば、(1)式において「α≒1」)を受信するときに使用することができる。
この構成では、デジタルコヒーレント光受信器は、図5に示すI−Q位相ずれ補償回路40を備える。そして、I−Q位相ずれ補償回路40の構成および動作は、基本的に、図5を参照しながら説明した通りである。
ただし、この構成では、シンボル毎に「I1」「Q1」「I1 2」「Q1 2」が入力される。そして、加算器41、二乗回路42、加算器43、引算器44、割算器45、平均化回路46は、これらの入力信号に対して、図5に示す構成と同様に演算を実行する。ここで、I−Q振幅ずれが無いまたは小さく、(1)式において「α=1」であるものとする。そうすると、平均化回路46の出力信号は「ΣI0 2sinθ/N」で表される。
割算器47は、「ΣI1 2」を算出し、さらに平均化回路46の出力信号を「ΣI1 2/N」で割る。ここで、「ΣI1 2/N」は、信号I1の二乗の平均である。信号I1の二乗の平均を算出回路は、例えば、図5に示す二乗回路31aおよび平均化回路32aと同様の回路により実現される。或いは、シンボル毎に入力される「I1 2」を平均化することで「ΣI1 2/N」を算出するようにしてもよい。
割算器47の出力信号は、下式で表される。
ΣI0 2sinθ/N/ΣI1 2/N=ΣI0 2sinθ/ΣI0 2=sinθ
割算器47の出力信号(すなわち、sinθ)を利用して実部信号および虚部信号を補正する構成は、基本的に、図5に示す構成と同じである。cosθ算出回路54は、「sinθ」から「cosθ」を算出する。ここで、cosθ算出回路54は、図5に示す二乗回路48、引算器49、平方根演算器50により実現されてもよいし、他の回路構成で実現されてもよい。
<第2の実施形態の変形例4>
デジタルコヒーレント光受信器は、一般に、入力光信号の振幅またはパワーをモニタして光信号の有無を判定する機能を備えている。図8に示す構成では、このモニタ機能により検出される情報を利用して実部/虚部信号の位相ずれが補償される。
図8に示すデジタルコヒーレント光受信器は、振幅モニタ部71を備える。振幅モニタ部71は、信号I1および信号Q1を受け取り、振幅情報「I1 2+Q1 2」を算出する。この振幅情報は、光信号の有無を判定するための不図示の判定回路に送られると共に、I−Q位相ずれ補償回路40にも与えられる。
図8に示すI−Q位相ずれ補償回路の構成および動作は、基本的には、図7に示す構成と同じである。ただし、図8に示す構成では、振幅モニタ部71から「I1 2+Q1 2」が与えられるので、加算器43は設けられていない。そして、引算器44は、二乗回路42の出力信号から、振幅モニタ部71から与えられる「I1 2+Q1 2」を差し引く。
この構成によれば、I−Q位相ずれ補償回路40は、信号I2および信号Q2をそれぞれ二乗する回路を備えなくてもよい。したがって、I−Q位相ずれ補償回路40の回路規模が小さくなる。
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器の構成を示す図である。第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器は、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30B、およびI−Q位相ずれ補償回路80を備える。そして、第3の実施形態では、I−Q位相ずれ補償回路80は、フィードバック方式でI−Q位相ずれを補償する。なお、第3の実施形態においても、デジタルコヒーレント光受信器には、シンボル毎に下記の実部信号I1および虚部信号Q1が入力されるものとする。
1=I0
1=α(I0sinθ+Q0cosθ)
信号I2、Q2は、それぞれ、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bへの入力信号である。ただし、I1=I2である。また、信号Q2は、引算器90の出力信号である。また、信号I3、Q3は、デジタルコヒーレント光受信器の出力信号であり、位相ずれおよび振幅ずれが補償された実部信号および虚部信号である。
I−Q位相ずれ補償回路80は、この実施例では、加算器81、二乗回路82、加算器83、引算器84、割算器85、平均化回路86、乗算器87、累積加算器88、乗算器89、引算器90を備える。
加算器81、二乗回路82、加算器83、引算器84、割算器85、平均化回路86の構成および動作は、基本的に、第2の実施形態の加算器41、二乗回路42、加算器43、引算器44、割算器45、平均化回路46と同じである。ただし、I−Q位相ずれ補償回路80には、「I3」「Q3」「I3 2」「Q3 2」が与えられる。したがって、平均化回路46の出力信号は「Σ{I33}/N」である。なお、「I3」「Q3」は、上述したように、このデジタルコヒーレント光受信器の出力信号である。また、「I3 2」「Q3 2」は、後で説明するが、この実施例では、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bのより算出される。
乗算器87は、平均化回路86の出力信号(すなわち、Σ{I33}/N)に予め決められた所定の定数を乗算する。この定数は、制御ループの応答速度を決定するステップサイズであり、十分に小さい値である。累積加算器88は、乗算器87の演算結果の累積値を計算する。すなわち、累積加算器88は、積分器として動作する。
乗算器89は、実部信号I1に累積加算器88の演算結果を乗算する。そして、引算器90は、実部信号Q1から乗算器89の出力信号を差し引くことにより、信号Q2を生成する。
上記フィードバック系は、平均化回路86の出力信号(即ち、Σ{I33}/N)がゼロに収束するように動作する。そうすると、累積加算器88の出力信号は「αsinθ」に収束することになる。この場合、乗算器89の出力信号は「αI1sinθ」であり、引算器90の出力信号(すなわち、信号Q2)は、「Q1−αI1sinθ」である。したがって、信号Q2は下記(11)式で表される。
2=Q1−αI1sinθ
=α(I0sinθ+Q0cosθ)−αI1sinθ
=αQ0cosθ ・・・(11)
信号I2および信号Q2を行列形式で表現すると(12)式が得られる。
Figure 0005287516
このように、I−Q位相ずれ補償回路80により得られる信号I2、Q2は、下式で表される。
2=I0
2=αQ0cosθ
ここで、信号I2はQ0成分を含まない。同様に、信号Q2はI0成分を含まない。したがって、信号I2、Q2は、いずれもクロストーク成分を含まない。ただし、この段階では、振幅ずれαが残っている。
I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bの構成は、図5に示したI−Q振幅ずれ補償回路30と同じである。すなわち、I−Q振幅ずれ補償回路30Aは、「ΣI3 2/N」が「目標値」に一致するように動作する。また、I−Q振幅ずれ補償回路30Bは、「ΣQ3 2/N」が同じ「目標値」に一致するように動作する。したがって、I−Q振幅ずれ補償回路30Aおよび30Bの動作を表す演算式は、下記(13)式で表される。
Figure 0005287516
ここで、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bには、信号I2、Q2が与えられる。したがって、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bにより得られる信号I3、Q3は、上記(12)式で表される信号I2、Q2に対して上記(13)式を実行することにより得られる。すなわち、信号I3、Q3は、下記(14)式で算出される。
Figure 0005287516
したがって、このデジタルコヒーレント光受信器により得られる信号I3、Q3は、下式で表される。
3=aI0
3=aQ0
このように、信号I3、Q3は、いずれもクロストーク成分を含まない。また、「a」は信号I3、Q3に共通である。よって、信号I3、Q3に基づいて、光信号の本来の実部成分I0および虚部成分Q0を得ることができる。すなわち、第3の実施形態のデジタルコヒーレント光受信器においても、90度光ハイブリッド回路が有する位相ずれが補償され、入力光信号の本来の実部成分I0および虚部成分Q0を得ることができる。したがって、復調性能が向上する。
なお、第3の実施形態では、フィードバック制御で位相ずれを補償するので、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bで使用する目標値によらず、平均化回路86と乗算器87との間に割算器を備えなくてもよい。また、第3の実施形態においても、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bは、信号I3、Q3の絶対値を利用して振幅ずれを補償するようにしてもよい。さらに、第3の実施形態においても、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bは、フィードフォワード制御で振幅ずれを補償するようにしてもよい。その他、第3の実施形態の構成によっても、回路規模が小さくなる。
また、第3の実施形態のI−Q位相ずれ補償回路80においても加算器83を設けることなく、「(I2+Q22」から「I1 2」および「Q1 2」を個々に差し引くようにしてもよい。さらに、図9に示す実施例では、I−Q振幅ずれ補償回路30A、30Bにより振幅インバランスが補償される前に、I−Q位相ずれ補償回路80が位相ずれを補償しているが、I−Q位相ずれ補償回路80が位相ずれを補償する前に、振幅ずれが補償されるようにしてもよい。
<第3の実施形態の変形例1>
図10は、第3の実施形態の変形例を示す図である。この構成では、I−Q振幅ずれ補償回路は、正規化を実行しない。この場合、I−Q振幅ずれ補償回路は、二乗回路91、平均化回路92、二乗回路93、平均化回路94、引算器95、乗算器96、累積加算器97、乗算器98を備える。なお、この構成では、信号I1は、そのまま出力される。
二乗回路91は、信号I3を二乗する。また、平均化回路92は、二乗回路91の出力信号の平均を算出する。同様に、二乗回路93は信号Q3を二乗し、平均化回路94は二乗回路93の出力信号の平均を算出する。そして、引算器95は、平均化回路92の出力信号と平均化回路94の出力信号との差分を算出する。
乗算器96は、引算器95により得られる差分にステップサイズを乗算する。累積加算器97は、乗算器96の出力信号の累積値を算出する。乗算器98は、信号Q2に対して累積加算器97の出力信号を乗算する。
上記フィードバック系は、引算器95により得られる差分がゼロに収束するように動作する。これにより、信号Q2が補正されて信号Q3が生成される。
位相ずれを補償する回路は、フィードバック系であり、図9に示す構成と同じである。ただし、図10に示す構成においては、二乗回路91および93によりそれぞれ算出される「I3 2」「Q3 2」を利用して位相ずれが補償される。
この構成では、実部信号Iおよび虚部信号Qの振幅は正規化されないが、実部信号Iおよび虚部信号Qの振幅のインバランスは補償される。したがって、実部信号Iおよび虚部信号Qの比率に応じて光信号を復調する受信器においては、この構成であっても、送信データは精度よく再生される。
<第3の実施形態の変形例2>
第3の実施形態においても、デジタルコヒーレント光受信器は、図11に示すように、I−Q振幅ずれ補償回路を備えなくてもよい。この場合、I−Q位相ずれ補償回路には、シンボル毎に「I1」「Q1」「I1 2」「Q1 2」が入力される。なお、図11に示す積分回路99は、平均化回路86、乗算器87、累積加算器88に相当する機能を有する。
10 90度光ハイブリッド回路
11 90度位相シフト要素
20 デジタル信号処理回路
21 補償回路
21a 第1の回路
21b 第2の回路
21c 第3の回路
21d 第4の回路
22 波形歪み補償回路
23 位相同期回路
24 識別回路
30 I−Q振幅ずれ補償回路
31a、31b 二乗回路
32a、32b 平均化回路
33a、33b 差分回路
34a、34b 乗算器
35a、35b 累積加算器
36a、36b 乗算器
40 I−Q位相ずれ補償回路
41、81 加算器
42、82 二乗回路
43、83 加算器
44、84 引算器
45、85 割算器
46、86 平均化回路
47 割算器

Claims (10)

  1. 入力光信号の同相信号および直交信号を検出する90度光ハイブリッド回路を備えるデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記同相信号と前記直交信号との和の二乗を計算する第1の回路と、
    前記第1の回路の演算結果から、前記同相信号の二乗値および前記直交信号の二乗値を差し引く第2の回路と、
    前記第2の回路の演算結果を利用して前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれを検出する第3の回路と、
    前記第3の回路により検出された位相ずれに応じて前記同相信号または直交信号の少なくとも一方を補正する第4の回路、
    を有するデジタルコヒーレント光受信器。
  2. 請求項1に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれをθで表す場合において、
    前記第3の回路は、前記第2の回路の演算結果からsinθを計算し、
    前記第4の回路は、
    前記sinθからcosθを計算する回路、
    前記cosθを用いて前記同相信号を補正する回路、
    前記同相信号と前記sinθとの積を用いて前記直交信号を補正する回路、を備える
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記同相信号の二乗値と前記直交信号の二乗値との和を計算する加算回路、をさらに備え、
    前記第2の回路は、前記第1の回路の演算結果から、前記加算回路の演算結果を差し引く
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  4. 入力光信号の同相信号および直交信号を検出する90度光ハイブリッド回路を備えるデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記同相信号の振幅情報が目標値に一致するように前記同相信号を補正して第2の同相信号を生成すると共に、前記直交信号の振幅情報が前記目標値に一致するように前記直交信号を補正して第2の直交信号を生成する振幅ずれ補償回路と、
    前記第2の同相信号と前記第2の直交信号との和の二乗を計算する第1の回路と、
    前記第1の回路の演算結果から、前記第2の同相信号の二乗値および前記第2の直交信号の二乗値を差し引く第2の回路と、
    前記第2の回路の演算結果を利用して前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれを検出する第3の回路と、
    前記第3の回路により検出された位相ずれに応じて前記第2の同相信号または第2の直交信号の少なくとも一方を補正する第4の回路、
    を有するデジタルコヒーレント光受信器。
  5. 請求項4に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれをθで表す場合において、
    前記第3の回路は、前記第2の回路の演算結果からsinθを計算し、
    前記第4の回路は、
    前記sinθからcosθを計算する回路、
    前記cosθを用いて前記2の第同相信号を補正する回路、
    前記第2の同相信号と前記sinθとの積を用いて前記第2の直交信号を補正する回路、を備える
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  6. 請求項4に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記目標値は2N(Nは、整数)であり、
    前記振幅ずれ補償回路は、前記第同相信号の二乗の平均および前記直交信号の二乗の平均がそれぞれ前記目標値に一致するように前記同相信号および前記直交信号を補正し、
    前記第3の回路は、
    前記第2の回路の演算結果を2で割る第1の割算器、
    前記第1の割算器の出力信号を平均化する平均化回路、
    前記平均化回路の出力信号を前記目標値で割算することにより前記位相ずれを検出する第2の割算回路、を有する
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  7. 請求項6に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記第1の割算器および第2の割算器は、それぞれビットシフト回路である
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  8. 請求項4に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記目標値は1であり、
    前記振幅ずれ補償回路は、前記第同相信号の二乗の平均および前記直交信号の二乗の平均がそれぞれ前記目標値に一致するように前記同相信号および前記直交信号を補正し、
    前記第3の回路は、
    前記第2の回路の演算結果を2で割る割算器、
    前記割算器の出力信号を平均化することにより前記位相ずれを検出する平均化回路、を有する
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  9. 請求項8に記載のデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記割算器は、ビットシフト回路である
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
  10. 入力光信号の同相信号および直交信号を検出する90度光ハイブリッド回路を備えるデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記同相信号および直交信号が入力され、前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれが補償された同相信号および直交信号である第1の信号および第2の信号を出力する位相ずれ補償回路を備え、
    前記位相ずれ補償回路は、
    前記第1の信号と前記第2の信号との和の二乗を計算する第1の演算回路と、
    前記第1の回路の演算結果から、前記第1の信号の二乗値および前記第2の信号の二乗値を差し引く第2の回路と、
    前記第2の回路の演算結果を利用して前記90度光ハイブリッド回路の位相ずれを検出する第3の回路と、
    前記第3の回路により検出された位相ずれに応じて前記同相信号または前記直交信号の少なくとも一方を補正することにより前記第1の信号および第2の信号を生成する第4の回路、を有する
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
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