JP7070050B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は無線通信システムに関する。
親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムと、センタ装置とを有し、子機で取得された監視情報(ガスメータや水道メータの検針値、ガス漏れ警報や電池残量低下警報等)を親機経由でセンタ装置に通報する遠隔監視システムがある(特許文献1)。
この遠隔監視システムにおいて、センタ装置-親機間は無線や有線の商用通信回線を介して通信を行い、「親機,1段目子機,2段目子機,・・・,N段目子機」(Nは3以上の整数)により構成される無線通信システム内の無線通信は特定小電力無線などを用いて行う。子機の段数については、遠隔監視システムのシステム設計の段階で一定段数(例えば4段)に制限されている。
各子機にはガスメータ、水道メータ、ガス漏れ検知器等のセンサが接続されており、それらのセンサで生成された監視情報を取得し、その監視情報を含む電文を、1段目子機は直接親機に通報し、2段目子機,・・・,N段目子機は、上位(上段)の子機経由で、すなわち上位の子機を中継子機として親機に通報する多段中継通信を行う。
このような無線通信システムを構築する際、親機設置後に周辺に子機を順次設置していくことで、無線通信端末のネットワークエリアを広域的に構築することが一般的に行われている。
子機設置の際には、周囲の端末に端末検索電文(ルート検索電文)をブロードキャスト送信し、周囲の端末(親機、子機)からの応答を受け取ることで周囲の端末の配下に接続可能なことを知る仕組みとなっている。この際に良好な通信状態を確保すべく、予め設定された一定以上の受信電界強度で応答した端末から優先的に選択する方法が一般的に知られている。
すなわち、子機を設置する際、子機は自端末の端末ID(端末識別情報)を付加した端末検索電文をブロードキャスト送信し、所定時間内に周囲の端末からの応答である端末応答電文(ルート応答電文)があるか否かチェックする。応答があった場合、端末応答電文に含まれている端末ID、受信電界強度(端末検索電文の受信電界強度)及び段数から、一定の閾値以上の受信電界強度の端末を通信相手となる直上端末とし、その端末ID及び段数を通報ルート情報として自端末の記憶部に登録する。
また、設置後に周辺の通信環境の変化により、受信電界強度が下がり、通信が不安定になると、新たに周囲の端末を検索し、直上端末を再登録することで、通報ルートを再構築する仕組みも用いられている。
特開2010-87761号公報
しかしながら、上記従来の遠隔監視システムでは、ルート再構築により子機の段数が変動する可能性があるため、中継子機の段数が下がったことにより、その配下の子機、すなわち、その子機を中継子機としていた子機の段数も下がり、制限段数を超えた結果、中継が行えなくなる恐れがある。
制限段数が4段の場合について図16及び図17を参照して説明する。ここで、図16は、ルート再構築前の通報ルートを示す図であり、図17は、ルート再構築後の通報ルートを示す図である。なお、以下の説明において、監視情報を取得し、その監視情報を含む通報電文を発信する子機を通報端末と言う。
図16に示されているように、4段目の子機hが通報端末の場合、4段目の子機h→3段目の子機g→2段目の子機e→1段目の子機b→親機の通信ルートでセンタ装置に通報される。
これに対して、図17に示されているように、子機bと親機との間に通信異常が発生し、子機bがルート再構築後は1段目の子機aの直下、すなわち2段目に変化した場合、子機e、子機g、子機hは、それぞれ3段目、4段目、5段目に変化する。この場合、子機hがセンタ装置に通報する場合、その通信ルートは、子機h→子機g→子機e→子機b→子機a→親機となるため、子機aにより制限段数の超過(以下、段数オーバーと言う)が検出され、親機への中継が中止され、センタ装置への通報ができなくなる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、親機、及び親機に対して段数制限された複数段の階層で無線接続される複数の子機からなる無線通信システムにおいて、段数オーバーとなった子機が発信した通報電文を親機に伝達できるようにすることである。
本発明は、親機、及び親機に対して段数制限された複数段の階層で無線接続される複数の子機からなる無線通信システムであって、前記子機は、配下の端末からセンタ装置への通報電文を受信する通報電文受信手段と、前記通報電文受信手段で受信された通報電文内の自端末までの通報ルート情報に基づいて、段数オーバーを検出する段数オーバー検出手段と、前記段数オーバー検出手段により段数オーバーが検出されたとき、当該通報ルート情報及び通報電文内の通報端末の端末IDからなる段数オーバー情報を自端末内の記憶部に格納する段数オーバー情報格納手段と、前記通報電文内の通報ルート情報を自端末の通報ルート情報のみに書換えるルート情報処理手段と、前記通報電文受信手段で受信された通報電文中の発信元端末の監視情報と、前記ルート情報処理手段で自端末の通報ルート情報のみに書換えられた通報ルート情報と、を含む通報電文を直上の端末へ送信する通報電文送信手段と、を有し、前記子機は、センタ装置から配下の端末への要求電文を受信したとき、当該配下の端末の段数オーバー情報が前記記憶部に保持されている場合、前記段数オーバー情報の通報ルート情報から前記受信した要求電文の要求ルート情報を再設定する無線通信システムである。
本発明によれば、親機及び親機に対して段数制限された複数段の階層で無線接続される複数の子機からなる無線通信システムにおいて、段数オーバーとなった子機が発信した通報電文を親機に伝達できる。また、本発明によれば、子機は直上端末からの要求電文を段数オーバーとなっている配下の子機へ通報電文の通報ルートの折り返しの要求ルートで伝達できる。
本発明の実施形態に係る遠隔監視システムの構成を示す図である。 電文のデータフレームを示す図である。 子機の概略構成を示すブロック図である。 通報電文中継動作の第1の例を示すフローチャートである。 段数オーバーが発生していないときの通報電文の通信手順を示すシーケンス図である。 図5に示されているシーケンスで伝送される通報電文の概略構成を示す図である。 段数オーバーが発生しているときの通報電文の通信手順を示すシーケンス図である。 図7に示されているシーケンスで伝送される通報電文及び登録される段数オーバー情報の概略構成を示す図である。 要求電文中継動作の例を示すフローチャートである。 段数オーバーが発生している端末への要求電文の通信手順を示すシーケンス図である。 図10に示されているシーケンスで伝送される要求電文及び参照される段数オーバー情報の概略構成を示す図である。 通報電文中継動作の第2の例を示すフローチャートである。 ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第1の例を示す図である。 ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第2の例を示す図である。 ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第3の例を示す図である。 ルート再構築前の通報ルートを示す図である。 ルート再構築後の通報ルートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
〈遠隔監視システムの構成〉
図1は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムの構成を示す図である。
この遠隔監視システムは、例えば、ガスメータや水道メータの自動検針に用いられるものであって、センタ装置1と、親機2、及び親機2に対して段数制限された複数段の階層で無線接続される複数の子機3からなる本発明の実施形態に係る無線通信システムと、を有する。この遠隔監視システムでは、無線通信システム内の子機の段数は4段に制限されている。
親機2とセンタ装置1との間の通信は携帯電話回線等の商用通信回線を介して行い、親機2と1段目~4段目の子機3により構成される無線通信システム内の無線通信は特定小電力無線などを用いて行う。なお、以下の説明では、親機と子機を区別しないときは端末とする。
各子機にはガスメータ、水道メータ、ガス漏れ検知器等のセンサが接続されており、それらのセンサで生成された監視情報を取得し、上位の子機経由で、即ち上位の子機を中継子機として親機2に通知する多段中継通信を行う。
なお、図1では無線通信システム内の子機の段数を4段としたが、3段の構成や5段以上の構成もある。また、図1では各子機が1つの直上端末を有する構成としたが、複数の直上端末を有する構成もある。
〈電文のデータフレーム〉
図2は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける電文のデータフレームを示す図である。ここで、図2Aは、子機がセンタ装置に通報する通報電文のデータフレームを示し、図2Bは、センタ装置が子機に情報を要求する要求電文のデータフレームを示す。
図2Aに示されているように、通報電文のデータフレーム100は、通報ルート情報、すなわち通報ルートとなる端末の端末IDの格納エリア101~104と、通報端末の端末IDの格納エリア105と、通報データとなるコマンドと引数の格納エリア106,107からなる。
各端末は、通報電文を直上端末に送信するとき、その端末IDを端末ID格納エリア101~104に順番に格納する。すなわち、4段目子機が通報端末となり、センタ装置1に通報する場合、4段目子機が端末ID格納エリア104に3段目子機の端末IDを格納し、3段目子機が端末ID格納エリア103に2段目子機の端末IDを格納し、2段目子機が端末ID格納エリア102に1段目子機の端末IDを格納し、1段目子機が端末ID格納エリア101に親機の端末IDを格納する。
また、図2Bに示されているように、要求電文のデータフレーム200は、要求ルート情報、すなわち要求ルート(要求電文の通信ルート)となる端末の端末IDの格納エリア201~204と、要求端末の端末IDの格納エリア205と、要求データとなるコマンドと引数の格納エリア206,207からなる。
センタ装置1は、4段目子機に要求データを送信する際、要求ルート情報である端末ID格納エリア201,202、203、204に、それぞれ親機、1段目子機、2段目子機、3段目子機の端末IDを格納する。各端末は、要求電文を受信したとき、要求ルート情報に基づいて、直下端末に要求電文を送信(中継)する。
〈子機の概略構成〉
図3は、図1に示されている遠隔監視システムにおける子機の概略構成を示すブロック図である。
図示のように、子機3は、制御部31と、それぞれが制御部31に接続された記憶部32、無線送受信部33、外部I/F(インタフェース)部34、表示部35、及び操作入力部36を備えている。無線送受信部33にはアンテナ37が接続されている。
制御部31は、例えばマイクロプロセッサ及びその周辺回路などで構成され、子機3全体の制御や演算処理等を行う。また、制御部31は、記憶部32内に記憶されているプログラム及びデータを処理することにより実現される手段として、段数オーバー検出手段311、段数オーバー情報格納手段312、ルート情報処理手段313、及びテーブル参照手段314を備えている。これらの手段の詳細については後述する。
さらに、制御部31は、記憶部32に記憶されているプログラム及びデータを処理し、無線送受信部33を制御することにより、通報電文送信手段、通報電文受信手段、段数オーバー情報送信手段、段数オーバー情報受信手段などを実現する。
記憶部32は、ROMなど不揮発性メモリ(書換可能なものを含む)、RAMなどの揮発性メモリからなる。そして、ROMには子機3を動作させるために必要な制御プログラムや、各種設定データなどが記憶されている。また、RAMには制御部31が実行中の各プログラムに必要な情報(端末ID、無線チャネル、通信電界強度、自端末の段数)が記憶される。ここでは、段数オーバー情報テーブル321を図示した(詳細については後述する)。
無線送受信部33は、特定小電力無線などにより、他の子機3や親機2との間で無線通信を行う。外部I/F部34にはガスメータ、水道メータ等の外部機器が接続される。表示部35は、LEDなどで構成されており、子機3の動作状態などを表示するユーザI/Fである。操作入力部36は、ボタンやスイッチ等からなり、子機3に対する所定の設定を入力するためのユーザI/Fである。
〈子機からセンタ装置への通報電文の伝送〉
図4は、通報電文中継動作の第1の例を示すフローチャートである。また、図5は、段数オーバーが発生していないときの通報電文の通信手順を示すシーケンス図であり、図6は、図5に示されているシーケンスで伝送される通報電文の概略構成を示す図である。また、図7は、段数オーバーが発生しているときの通報電文の通信手順を示すシーケンス図であり、図8は、図7に示されているシーケンスで伝送される通報電文及び登録される段数オーバー情報の概略構成を示す図である。以下、これらの図を参照して4段目の子機3からセンタ装置1へ通報する動作について説明する。
《通報電文の中継動作》
まず図2~図4を参照して、通報電文中継動作の第1の例を説明する。
子機3は、通報電文を受信すると、通報電文内の通報ルート情報を解析し、段数オーバーが発生しているか否かを判断する(ステップST1、段数オーバー検出手段311)。この判断は例えば、受信した通報電文のデータフレーム100の通報ルート情報の端末ID格納エリア(101~104)に空き(未格納部)があるか否かに基づいて行う。
段数オーバーが発生していないと判断した場合(ステップST1:No)、すなわち段数オーバーが検出されなかった場合は、通報電文内に直上端末への通報ルートを付加する(ステップST3、ルート情報処理手段313)。具体的にはデータフレーム100の端末ID格納エリア(101~104)に直上端末の端末IDを格納する。そして、直上端末に送信し(ステップST5)、通報電文中継動作を終了させる。
段数オーバーが発生していると判断した場合(ステップST1:Yes)、すなわち段数オーバーが検出された場合は、自端末までの通報ルートと通報端末(通報電文内の通報端末と通報ルート情報における自端末以外の端末ID)を段数オーバー情報テーブルに格納する(ステップST2、段数オーバー情報格納手段312)。
次に通報端末と自端末から通報ルートを再設定する(ステップST4)。すなわち、通報電文内のデータフレーム100における自端末の端末ID以外の端末IDを削除し、自端末の端末IDを端末ID格納エリア104に格納し、直上端末の端末IDを端末ID格納エリア103に格納する。そして、直上端末に送信し(ステップST5)、通報電文中継動作を終了させる。
《段数オーバーが発生していないときの通報電文の通信手順》
次に図5及び図6を参照して、段数オーバーが発生していないときの通報電文の通信手順及び通報電文の内容について説明する。
図5に示されているように、子機E、子機D、子機C、子機Bのそれぞれの直上端末は、子機D、子機C、子機B、親機であり、子機B、子機C、子機D、子機Eのそれぞれの段数は、1段目、2段目、3段目、4段目である。段数オーバーが発生していないので、このシーケンスにおいて、子機D、子機C、子機Bは、図4における「ST1:No」の場合の動作を行う。
子機Eは、通報事象の発生に応じて、直上端末である子機Dに通報電文を送信する(シーケンスS1)。この通報電文は、図6Aに示されているように、通報データとしての通報事象と、通報端末としての自端末の端末IDと、通報ルートとしての直上端末(子機D)の端末IDを有する。
子機Dは、直上端末である子機Cに通報電文を送信(中継)する(シーケンスS2)。この通報電文は、図6Bに示されているように、子機Eからの通報電文内の通報ルート情報に直上端末(子機C)の端末IDを付加したものである。
子機Cは、直上端末である子機Bに通報電文を送信(中継)する(シーケンスS3)。この通報電文は、図6Cに示されているように、子機Dからの通報電文内の通報ルート情報に直上端末(子機B)の端末IDを付加したものである。
子機Bは、親機に通報電文を送信(中継)する(シーケンスS4)。この通報電文は、図6Dに示されているように、子機Cからの通報電文内の通報ルート情報に直上端末(親機)の端末IDを付加したものである。親機からセンタ装置への通信は省略した。
《段数オーバーが発生しているときの通報電文の通信手順》
次に図7及び図8を参照して、段数オーバーが発生しているときの通報電文の通信手順及び通報電文の内容について説明する。
図7に示されているように、子機E、子機D、子機C、子機B、子機Aのそれぞれの直上端末は、子機D、子機C、子機B、子機A、親機であり、子機A、子機B、子機C、子機D、子機Eのそれぞれの段数は、1段目、2段目、3段目、4段目、5段目である。この通報ルートは、図5に示されている通報ルートで子機Bと親機との間に通信異常が発生し、子機Bがルート再構築後は1段目の子機Aの直下、すなわち2段目に変化した場合の通報ルートである。
子機E、子機D、子機Cのそれぞれの直上端末は、図5と同じであるから、図7のシーケンスS11~S13における電文は図8A~Cに示されているように、図5におけるシーケンスS1~S3における通報電文(図6A~C)と同じである。しかし子機Bの直上端末は親機から子機Aに変化したため、シーケンスS14における通報電文は、図8Dに示されているように、先頭の通報ルート情報(端末ID格納エリア101に格納されている端末ID)が子機Aとなる。
次に、子機Aは、子機Bから受信した通報電文内の通報ルート情報に基づいて、すなわち端末ID格納エリア(101~104)に空きがないことに基づいて、段数オーバーを検出し、段数オーバー情報を段数オーバー情報テーブル321に格納し、通報ルートを再設定する(図4:ステップST1→ST2→ST4)。
段数オーバー情報テーブル321に格納される段数オーバー情報321aを図8Eに示す。段数オーバー情報は、通報端末としての子機Eの端末ID及び自端末までの通報ルート情報からなる。また、再設定された通報ルートを含む通報電文を図8Fに示す。再設定された通報ルートは、通報電文内のデータフレーム100における自端末の端末ID以外の端末IDが削除され、自端末の端末IDが端末ID格納エリア104に格納され、親機の端末IDが端末ID格納エリア101に格納されたものである。
子機Aは、再設定された通報ルート情報を含む通報電文を直上端末である親機に送信する(シーケンスS15)。親機からセンタ装置への通信は省略した。
〈センタ装置から子機への要求電文の伝送〉
図9は、要求電文中継動作の例を示すフローチャートである。また、図10は、段数オーバーが発生している端末への要求電文の通信手順を示すシーケンス図であり、図11は、図10に示されているシーケンスで伝送される要求電文及び参照される段数オーバー情報の概略構成を示す図である。
《要求電文の中継動作》
まず図2、図3、及び図9を参照して、直上端末からの要求電文を中継する動作を説明する。
子機3は、要求電文を受信したとき、データフレーム200から要求端末の端末IDを取り出して段数オーバー情報テーブル321を検索し、要求端末の端末IDがテーブル内の通報先(通報端末の端末ID)と一致するか否かを判断する(ステップST11→ST12、テーブル参照手段314)。
判断の結果、一致しない場合は(ステップST12:No)、センタ装置1からの要求ルート、すなわちデータフレーム200における要求ルート情報に従って、直下端末に要求電文を送信(中継)し(ステップST14)、要求電文中継動作を終了させる。
判断の結果、一致する場合は(ステップST12:Yes)、段数オーバー情報テーブル321から要求端末に該当する通報ルートを適用し、自端末を先頭とした要求ルート、すなわち自端末の端末IDを端末ID格納エリア201に格納し、段数オーバー情報テーブル321内の通報ルートを以後の端末ID格納エリアに格納した要求ルートを再設定する。次いで直下端末に要求電文を送信(中継)し(ステップST13)、要求電文中継動作を終了させる。
《段数オーバーが発生している端末への要求電文の通信手順》
図10及び図11を参照して、段数オーバーが発生した端末への要求電文の通信手順の内容について説明する。
図10に示されているように、親機、子機A、子機B、子機C、子機Dのそれぞれの直下端末は、子機A、子機B、子機C、子機D、子機Eであり、子機A、子機B、子機C、子機D、子機Eの段数は、それぞれ1段目、2段目、3段目、4段目、5段目である。つまり、図7と同じ状態であり、子機Eは段数オーバーとなっており、子機Aの段数オーバー情報テーブル321には、図7において子機Aが格納した段数オーバー情報が保持されている。
センタ装置は、要求事象の発生に応じて、親機に要求電文を送信する(シーケンスS21)。親機は、要求電文を受信し、要求電文内の要求ルート情報に従って、直下端末である子機Aに要求電文を送信(中継)する(シーケンスS22)。この要求電文は、図11Aに示されているように、要求データとしての要求事象と、要求端末としての子機Eの端末IDと、要求ルートの先頭としての親機の端末IDと、要求ルートの2番目としての子機Aの端末IDを有する。この要求ルートは通報ルートの折り返しである。
子機Aは、要求電文を受信し、要求端末の端末IDを取り出し、段数オーバー情報テーブル321を検索する(図9:ステップST11)。段数オーバー情報テーブル321に保持されている段数オーバー情報321aを図11Bに示す。
子機Aは、要求端末の端末IDである子機Eの端末IDを通報端末とする段数オーバー情報が保持されていると判断し(図9:ステップST12:Yes)。要求ルートを再設定し、要求電文を子機Bに送信する(シーケンスS23、図9:ステップST13)。このとき送信される要求電文を図11Cに示す。
子機Bは、要求電文を受信し、要求ルート情報に従って、子機Cに送信(中継)する(シーケンスS24、図9:ステップST14)。以後、子機C、子機Dが要求ルートに従って、それぞれ子機D、子機Eに要求電文を送信する(シーケンスS25,S26、図9:ステップST14)。シーケンスS24~S26で送信される要求電文の内容はシーケンスS23で送信される要求電文(図11C)と同じである。子機Eの折り返し通信はこの要求ルート情報を使用する。
〈段数オーバー情報のブロードキャスト送信〉
以上説明した実施形態では、段数オーバーを検出した端末のみが段数オーバー情報を保存するため、万一その端末が交換又は撤去された場合に、段数オーバーとなった端末にセンタ装置から要求電文を送ることができなくなる。そこで、図12に示されている手順を実行することでこの問題を解決する。
図12は、通報電文中継動作の第2の例を示すフローチャートである。この図において、ステップST21、ST22、ST23、ST25、ST26は、それぞれ通報電文中継動作の第1の例(図4)におけるステップST1、ST2、ST3、ST4、ST5と同じである。
つまり、この第2の例は、第1の例に対して、ステップST24として、自端末までの通報ルートと通報端末、すなわち段数オーバー情報をブロードキャスト送信で周囲の端末に通知するステップを付加したものである。周囲の端末は、この段数オーバー情報を受信し、それぞれの段数オーバー情報テーブル321に格納する。また、周囲の端末は、段数オーバー情報を格納したことをセンタ装置1に通知してもよい。
なお、配下の端末からの通報電文の中継については、段数オーバーを検出した端末が交換又は撤去されても、別の端末が図4に示されている動作を実行して段数オーバーを検出するため問題はない。
〈ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末の要求電文中継動作〉
次にブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報、すなわち図12におけるステップST24で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作について3つの例(図13~図15)を挙げて説明する。なお、以下の各例における子機の無線接続関係(直上端末、直下端末)は図7及び図10とは異なるものとした。また、以下の図において、段数オーバー情報を保持する端末に斜線を付した。
《第1の例》
図13は、ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第1の例を示す図である。
ここで、図示されている状態の前提として、下記(i)~(ii)の動作が実行済みである。
(i)子機Dは配下の端末の段数オーバーを検出し、周囲の端末に段数オーバー情報(通報端末:子機H、通報ルート情報:子機E-子機F-子機G)をブロードキャスト送信する。
(ii)子機A、子機B、子機Cは、段数オーバー情報を受信し、段数オーバー情報テーブル321に格納する。
親機はセンタ装置から送信された子機Hへの要求電文を受信し、要求ルート情報に従って、子機Bに送信(中継)する(シーケンスS31)。子機Bは、要求端末の端末IDを取り出して段数オーバー情報テーブル321を検索し、一致した場合に、段数オーバー情報テーブル321に保持されている通報ルート情報を基に要求ルート情報を再設定し、要求電文を子機Eに送信(中継)する(シーケンスS32)。以後、子機E、子機F、子機Gは、要求ルート情報に従って、要求電文をそれぞれ子機F、子機G、子機Hに送信(中継)する。子機Eの折り返し通信はこの要求ルート情報を使用する。
《第2の例》
図14は、ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第2の例を示す図である。
要求ルート情報の再設定は親機の直下の子機だけでなく、子機配下の子機であっても実行可能である。この例では3段目の子機Bが実行する。ここで、図示されている状態の前提として、下記(iii)~(iv)の動作が実行済みである。
(iii)子機Iは配下の端末の段数オーバーを検出し、周囲の端末に段数オーバー情報(通報端末:子機H、通報ルート情報:子機E-子機F-子機G)をブロードキャスト送信する。
(iv)子機B、子機C、子機Dは、段数オーバー情報を受信し、段数オーバー情報テーブル321に格納する。
親機はセンタ装置から送信された子機Hへの要求電文を受信し、要求ルート情報に従って、子機Jに送信(中継)する(シーケンスS41)。子機Jは要求ルート情報に従って、要求電文を子機Kに送信(中継)し(シーケンスS42)、子機Kは要求ルート情報に従って、要求電文を子機Bに送信(中継)する(シーケンスS43)。子機Bは、要求端末の端末IDを取り出して段数オーバー情報テーブル321を検索し、一致した場合に、段数オーバー情報テーブル321に保持されている通報ルート情報を基に要求ルート情報を再設定し、要求電文を子機Eに送信(中継)する(シーケンスS44)。以後、子機E、子機F、子機Gは、要求ルート情報に従って、要求電文をそれぞれ子機F、子機G、子機Hに送信(中継)する。子機Hの折り返し通信はこの要求ルート情報を使用する。
《第3の例》
図15は、ブロードキャスト送信で通知された段数オーバー情報を保持する端末による要求電文中継動作の第3の例を示す図である。
この例では、子機D及び子機Tが段数オーバーを検出し、自端末の段数オーバー情報テーブル321に段数オーバー情報を格納する。また、子機Dは、周囲の端末に段数オーバー情報をブロードキャスト送信し、子機A、子機B、子機Cがそれを受信して自端末の段数オーバー情報テーブル321に格納する。
親機は、センタ装置から送信された子機Hへの要求電文を受信し、要求ルート情報に従って、要求電文を子機Tに送信(中継)する(シーケンスS51)。子機Tは、要求端末の端末IDを取り出して段数オーバー情報テーブル321を検索し、一致した場合に、段数オーバー情報テーブル321に保持されている通報ルート情報を基に要求ルート情報を再設定し、要求電文を子機Jに送信(中継)する(シーケンスS52)。子機Jは要求ルート情報に従って、要求電文を子機Kに送信(中継)し(シーケンスS53)、子機Kは要求電文内の要求ルート情報に従って、要求電文を子機Bに送信(中継)する(シーケンスS54)。子機Bは、要求端末の端末IDを取り出して段数オーバー情報テーブル321を検索し、一致した場合に、段数オーバー情報テーブル321に保持されている通報ルート情報を基に要求ルート情報を再設定し、要求電文を子機Eに送信(中継)する(シーケンスS55)。以後、子機E、子機F、子機Gは、要求ルート情報に従って、要求電文をそれぞれ子機F、子機G、子機Hに送信(中継)する。子機Hの折り返し通信はこの要求ルート情報を使用する。
このように、段数オーバーの検出は通報ルート上の1箇所ではない。上位端末が段数オーバーを検出し、自端末の段数オーバー情報テーブル321に格納しておけば、さらに接続することができるため、理論上無限の接続が可能となる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る無線通信システムによれば、下記(1)~(3)の効果が得られる。
(1)通報端末が上位端末を経由して中継を行う過程で段数オーバーを検出した端末は、自端末まで辿り着いた通報ルート情報を保存し、自端末に到達した通報電文内の通報ルート情報から通報端末と自端末以外の通報ルート情報を省略することで、更なる上位端末への中継依頼が可能となる。
(2)センタ装置1からの要求電文の折り返しに対しては、通報電文の中継依頼を受けた端末が保存している通報ルート情報から通報端末へのルート情報を検索し、該当する場合には、要求電文内の要求ルート情報に前記テーブル内の該当ルート情報を反映させ、段数オーバーとなっている通報端末への折り返し通信が可能となる。
(3)段数オーバーを検出した端末が周囲の端末に対して、段数オーバー情報をブロードキャスト送信し、周囲の端末に保存しておくことで、段数オーバーを検出した端末が交換された場合でも、センタ装置1から段数オーバーとなっている端末に要求電文を届けることができる。
2…親機、3…子機、33…無線送受信部、311…段数オーバー検出手段、312…段数オーバー情報格納手段、313…ルート情報処理手段、314…テーブル参照手段、321…段数オーバー情報テーブル。

Claims (2)

  1. 親機、及び親機に対して段数制限された複数段の階層で無線接続される複数の子機からなる無線通信システムであって、
    前記子機は、
    配下の端末からセンタ装置への通報電文を受信する通報電文受信手段と、
    前記通報電文受信手段で受信された通報電文内の自端末までの通報ルート情報に基づいて、段数オーバーを検出する段数オーバー検出手段と、
    前記段数オーバー検出手段により段数オーバーが検出されたとき、当該通報ルート情報及び通報電文内の通報端末の端末IDからなる段数オーバー情報を自端末内の記憶部に格納する段数オーバー情報格納手段と、
    前記通報電文内の通報ルート情報を自端末の通報ルート情報のみに書換えるルート情報処理手段と、
    前記通報電文受信手段で受信された通報電文中の発信元端末の監視情報と、前記ルート情報処理手段で自端末の通報ルート情報のみに書換えられた通報ルート情報と、を含む通報電文を直上の端末へ送信する通報電文送信手段と、
    を有し、
    前記子機は、センタ装置から配下の端末への要求電文を受信したとき、当該配下の端末の段数オーバー情報が前記記憶部に保持されている場合、前記段数オーバー情報の通報ルート情報から前記受信した要求電文の要求ルート情報を再設定する無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムにおいて、
    前記段数オーバー検出手段により段数オーバーを検出した子機は、前記段数オーバー情報を周囲の端末にブロードキャスト送信し、当該段数オーバー情報を受信した子機は、当該段数オーバー情報を自端末の記憶部に格納する手段を有し、当該段数オーバーを記憶する端末が撤去されても、前記段数オーバー情報の通報ルート情報から前記受信した要求電文の要求ルート情報を再設定することができる無線通信システム。
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