JP7069899B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に液体を吐出して印刷を行う印刷装置に関する。
従来から、長尺状の媒体をロール状に巻き重ねて形成したロール体を着脱可能なセット部を有し、セット部にセットされたロール体から巻き解かれて印刷部に供給された媒体に印刷部から液体を吐出して印刷を行うプリンターが知られている(例えば特許文献1)。このプリンターでは、ロール体であるロール紙のセット部を、プリンター本体の下部において、ロール紙をセット部に対して着脱するときの手前側位置と、セットされたロール紙から媒体を巻き解き可能にロール紙を保持するときの奥側位置との間で、水平方向にスライド移動できるようにしている。
特開2007-161382号公報
上記のプリンターでは、ユーザーがセット部に対してロール紙を着脱するために手動でセット部を手前側位置と奥側位置との間で水平方向にスライド移動させたとき、セット部の全体が水平方向にスライド移動する。そのため、例えばロール紙が大型化してセット部も大型化した場合には、大型化により重量が増加したセット部がスライド移動したときの慣性力の働きで、プリンターの姿勢を不安定にする虞があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、媒体をロール状に巻き重ねて形成したロール体がセットされるセット部を移動させた場合にも、その姿勢が不安定になる虞を低減できる印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、媒体をロール状に巻き重ねて形成したロール体から巻き解かれて供給される前記媒体に液体を吐出して印刷を行う印刷部と、前記ロール体の回転中心となる支軸を支持することにより前記ロール体をセット可能なセット部と、を備え、前記セット部は、前記支軸を支持可能な本軸受け部と、前記本軸受け部に支持された状態にある前記支軸の軸方向と交差する交差方向における前記本軸受け部よりも一方側の位置で前記支軸を転動可能とする第1転動面と、を有する本セット部と、前記第1転動面よりも前記一方側の位置で前記支軸を転動可能とする第2転動面と、前記第2転動面よりも前記一方側の位置で前記支軸を支持可能な仮軸受け部と、を有する仮セット部と、を備え、前記本セット部は、位置決め状態に固定され、前記仮セット部は、前記仮軸受け部と前記本軸受け部との前記交差方向での離間距離が第1距離となる着脱時位置と、前記離間距離が前記第1距離よりも短い第2距離となる収納時位置との間で移動可能に構成されている。
この構成によれば、セット部に対してロール体を着脱するときには、本セット部と共にセット部を構成する仮セット部だけが着脱時位置と収納時位置との間で移動する。そのため、セット部の全体が移動される場合に比して、セット部の一部が移動される構成であるので、慣性力の働きを抑制できる。したがって、媒体をロール状に巻き重ねて形成したロール体のセットもしくは取り外しのために、ロール体がセットされるセット部を移動させる場合にも、その姿勢が不安定になる虞を低減できる。
上記印刷装置は、前記支軸を回転させる動力伝達機構を有し、前記動力伝達機構は、前記支軸が前記本軸受け部に支持されたときに前記支軸を回転させることが好ましい。
この構成によれば、ロール体をセットする際にも、動力伝達機構が設けられた本セット部が位置決め状態に固定されているため、配線が必要な動力伝達機構に対する配線の引き回しを容易にできる。
上記印刷装置は、前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部と前記第1転動面における前記仮セット部側の端部とが同じ高さに位置することが好ましい。
この構成によれば、本セット部の第1転動面と仮セット部の第2転動面とが同じ高さで途切れることなく連続するので、ロール体を着脱時において仮軸受け部と本軸受け部との間で容易に転動させることができる。
上記印刷装置は、前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部が前記第1転動面における前記仮セット部側の端部よりも上方に位置することが好ましい。
この構成によれば、本セット部の第1転動面よりも仮セット部の第2転動面の方が鉛直上方に位置した状態で第1転動面と第2転動面とが途切れずに連続するので、ロール体をセットするときに仮軸受け部から本軸受け部に向けて容易に転動させることができる。
上記印刷装置は、前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部が前記第1転動面における前記仮セット部側の端部よりも下方に位置することが好ましい。
この構成によれば、本セット部の第1転動面よりも仮セット部の第2転動面の方が鉛直下方に位置した状態で第1転動面と第2転動面とが途切れずに連続するので、ロール体を取り外すときに本軸受け部から仮軸受け部に向けて容易に転動させることができる。
上記印刷装置は、前記仮セット部の前記第2転動面における前記本セット部側の端部と前記本セット部の前記第1転動面における前記仮セット部側の端部との鉛直方向における高さの差が、前記支軸の半径よりも短いことが好ましい。
この構成によれば、本セット部の第1転動面と仮セット部の第2転動面との間の段差が支軸の半径よりも短いので、支軸を第1転動面と第2転動面とに跨って円滑に転動させることができる。
上記印刷装置は、前記印刷部を収容する筐体を更に備え、前記仮セット部が前記着脱時位置に位置するとき、前記仮軸受け部は、前記交差方向において、前記筐体における前記一方側の端部よりも前記一方側に位置することが好ましい。
この構成によれば、ロール体の着脱時には、仮セット部における仮軸受け部が、支軸の軸方向と交差する交差方向において筐体の一方側の端部よりも更に一方側に位置しているので、仮軸受け部に対してロール体を容易に着脱することができる。
上記印刷装置は、前記セット部よりも下方に脚部を有し、前記仮セット部が前記収納時位置に位置するとき、前記脚部が前記交差方向において前記仮セット部よりも前記一方側に位置していることが好ましい。
この構成によれば、例えばドアを開けて印刷装置を移動させるときに、脚部が通過可能であれば、その脚部よりも内側に仮セット部は位置しているので、仮セット部をドア等に干渉させることなく、容易に移動させることができる。
上記印刷装置において、前記仮セット部は、前記着脱時位置と前記収納時位置との間を回動により移動することが好ましい。
この構成によれば、仮セット部を収納時位置に位置させるとき、仮セット部をスライド移動させる場合とは異なり、本セット部と仮セット部とを収納時位置の厚さ方向に重ねる必要もないので、厚さ方向の小型化を実現できる。
上記印刷装置において、前記仮軸受け部は、前記第2転動面よりも窪んだ凹部であることが好ましい。
この構成によれば、ロール体の支軸を仮セット部の仮軸受け部に仮置きしたときに支軸を安定して支持できる。
印刷装置の一実施形態について、その全体の外観を示す側面図。 セット部の外観を示す斜視図。 ロール体が仮セット部に仮置きされた状態を示す印刷装置の側面図。 ロール体が本セット部にセットされた状態を示す印刷装置の側面図。 第1変形例のセット部を示す印刷装置の部分側面図。 第2変形例のセット部を示す印刷装置の部分側面図。
以下、印刷装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態の印刷装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、印刷装置11は、使用場所に設置された状態で、高さ、奥行及び幅としてそれぞれ所定の長さを有する筐体12と、筐体12を支持する脚部13と、長尺状の媒体14をロール状に巻き重ねて形成したロール体15がセットされるセット部16とを備える。本実施形態において、幅方向と奥行方向は実質的に水平であり、印刷装置11が水平面上に置かれているものとする。そして、鉛直方向をZ軸で、奥行方向をY軸で、幅方向をZ軸及びY軸と交差するX軸で、それぞれ示す。X軸、Z軸及びY軸は、それぞれ幅、高さ及び奥行の長さを示す座標軸となる。
筐体12は、X軸に沿う幅方向の両端部を左右一対の脚部13により支持されている。各脚部13は、Y軸に沿う奥行方向に長く延びるベース17と、ベース17の奥行方向の中途からZ軸に沿う鉛直上方に立設される支柱(図示略)と、支柱を外側から覆うようにベース17に取り付けられた支柱カバー18と、ベース17における奥行方向の両端部の下側に取り付けられたキャスター19とを含んで構成されている。
図2に示すように、ロール体15は、幅方向の両側が開口した円筒状の芯材(図示略)を有し、その芯材に対して長尺状の媒体14がロール状に巻き重ねられることにより形成されている。芯材の端部の開口には幅方向の両側からロール体15の回転中心となる支軸20が挿入される。支軸20はX軸に沿って延びる軸部材であり、その軸方向の中途には支軸20よりも大径のフランジ部21が設けられている。そして、支軸20は、軸方向において、フランジ部21よりも一端側の部分が芯材の開口に挿入され、フランジ部21よりも他端側の部分がセット部16に対して回転自在に支持される。なお、支軸20の他方側の端部には歯車22が支軸20と一体的に回転するように固定されている。
セット部16は、図1において紙面と直交する幅方向で対向する一対の脚部13の内面側に設けられている。すなわち、幅方向で対向する一対の脚部13の各内側面には、奥行方向に長い略直方体状の取付部材23が固定され、セット部16は、この取付部材23を介して印刷装置11において筐体12よりも鉛直下方に位置するように固定されている。このセット部16は、取付部材23に設けられる本セット部24と、図1に二点鎖線で示す着脱時位置と図1に実線で示す収納時位置との間での移動可能とされる仮セット部25という2つの部材で構成されている。
図1及び図2に示すように、本セット部24は、X軸に沿う方向での厚さ寸法が支軸20の長さよりも小さい略直方体状の部材であり、ロール体15の支軸20を支持可能な本軸受け部26と、支軸20を奥行方向に転動可能とする所定幅の第1転動面27とを有する。支軸20が本軸受け部26に支持された状態で、支軸20が挿入されたロール体15から媒体14が巻き解かれる。本軸受け部26は、本軸受け部26に支持された支軸20の軸方向からみた場合に、第1転動面27よりも鉛直下方に断面半円弧状をなすように窪んだ凹部で構成されている。第1転動面27は、本軸受け部26に支持された支軸20の軸方向と交差する交差方向であって且つ鉛直方向とも交差する奥行方向において本軸受け部26よりも一方側となる手前側の位置に、奥行方向へ延びるように形成されている。印刷装置11において印刷が実行されるときの本セット部24の位置を、位置決め状態とする。なお、本実施形態において本セット部24は、位置決め状態に固定されるが、所定の範囲内で移動可能に設けられてもよい。
一方、仮セット部25は、X軸に沿う方向での厚さ寸法が本セット部24の厚さ寸法と略同じである側面形状が略台形状をなす部材で構成されている。また、仮セット部25は、支軸20を奥行方向に転動可能とする所定幅の第2転動面28と、ロール体15の支軸20を支持可能な仮軸受け部29とを有する。第2転動面28は、着脱時位置のときに第1転動面27よりも奥行方向で一方側となる手前側の位置でロール体15の支軸20を支持する。また、仮軸受け部29は第2転動面28よりも奥行方向で一方側となる手前側の位置でロール体15の支軸20を支持する。なお、仮軸受け部29も、本軸受け部26の場合と同様に、仮軸受け部29に支持された支軸20の軸方向からみた場合に、第2転動面28よりも鉛直下方に断面半円弧状をなすように窪んだ凹部で構成されている。また、図2に示すように、第2転動面28の幅寸法(X軸方向に沿う方向における寸法)が第1転動面27の幅寸法(X軸方向に沿う方向における寸法)と略同じである。
仮セット部25は、その奥行方向で本セット部24側となる他方側の端部が、本セット部24における奥行方向で仮セット部25側となる一方側の端部に、軸ピン30を介して回動自在に支持されている。すなわち、本セット部24における仮セット部25側の端部と仮セット部25における本セット部24側の端部は、各々のX軸に沿う方向の厚さ寸法が、本軸受け部26又は仮軸受け部29が形成された部分の厚さ寸法の略半分の厚さ寸法となるように形成されている。そして、厚さ寸法が略半分とされた互いの端部同士が、支軸20の軸方向において重なるように配置される。換言すれば、本セット部24における仮セット部25側の端部と、仮セット部25における本セット部24側の端部と、が支軸20の軸方向において重なる。軸ピン30により仮セット部25は、本セット部24に対して着脱時位置と収納時位置との間を回動により移動するように支持されている。
図1において二点鎖線で示すように、仮セット部25は、着脱時位置にあるとき、第2転動面28が第1転動面27の奥行方向で一方側となる手前側に接続された状態となって、仮軸受け部29と本軸受け部26との奥行方向での離間距離が第1距離D1である。このとき、仮セット部25の第2転動面28における本セット部24側の端部と、本セット部24の第1転動面27における仮セット部25側の端部とは、鉛直方向で同じ高さに位置する。そのため、仮セット部25が着脱時位置にあるとき、セット部16において、第2転動面28と第1転動面27とはY軸に沿う奥行方向に途切れることなく連続した状態となる。また、このとき、仮セット部25における仮軸受け部29は、支軸20の軸方向と交差する交差方向であり且つ鉛直方向とも交差する奥行方向において、筐体12における手前側の側面よりも、手前側に位置している。なお、本実施形態における第1転動面27における仮セット部25側の端部と、支軸20の軸方向において仮セット部25に重なる本セット部25の端部とは、Y軸に沿う奥行方向において同じ領域に位置する。また、本実施形態における第2転動面28における本セット部24側の端部と、支軸20の軸方向において本セット部24に重なる仮セット部25の端部とは、奥行方向において同じ領域に位置する。
一方、図1において実線で示すように、仮セット部25は、収納時位置にあるとき、第2転動面28が奥行方向で一方側となる手前側が斜め上方に向くように回動した状態となって仮軸受け部29と本軸受け部26との奥行方向での離間距離が第1距離D1よりも短い第2距離D2となる。そして、このように仮セット部25が収納時位置にあるとき、仮セット部25における奥行方向で一方側となる手前側の端部は、脚部13のベース17における奥行方向で一方側となる手前側の端部よりも、奥側に位置している。換言すると、仮セット部25が収納時位置に位置するとき、脚部13は支軸20の軸方向と交差する交差方向であり且つ鉛直方向とも交差する奥行方向において仮セット部25よりも、一方側となる手前側に位置している。
図2に示すように、セット部16において、位置決め状態に固定された構成の本セット部24には、駆動モーター31と、駆動モーター31と共に動力伝達機構を構成する輪列32とが設けられている。すなわち、図1及び図2に示すように、ロール体15は、支軸20が本セット部24の本軸受け部26に支持され、その支軸20の端部の歯車22が動力伝達機構の輪列32に噛合した状態において、駆動モーター31の駆動に伴い輪列32を含む動力伝達機構を介して支軸20が回転したときに、支軸20と共に回転する。そして、その回転に伴って、ロール体15から媒体14が巻き解かれ、その巻き解かれた媒体14は、図1に二点鎖線で示す搬送経路34に沿って筐体12内を通過するように搬送される。なお、本セット部24において、駆動モーター31からは可撓性を有する配線31aが引き回されている(図2参照)。また、本セット部24には、本軸受け部26に支持された状態にある支軸20を押さえる可動アーム33が設けられる。可動アーム33により、支軸20が本軸受け部26から脱落する虞が低減される。
図1に示すように、筐体12内において搬送経路34が水平方向に延びる部分の上方には、ガイド軸35が幅方向に沿って延びるように架設され、そのガイド軸35には移動体36が幅方向に往復移動自在に支持されている。移動体36の下面側には印刷部の一例である液体吐出ヘッド37が取り付けられ、液体吐出ヘッド37から搬送経路34に沿って搬送される媒体14に液体が吐出されることで印刷が行われる。筐体12内における搬送経路34上で液体吐出ヘッド37よりも下流側となる位置には、液体吐出ヘッド37からの液体の吐出で画像等が印刷された長尺状の媒体14を所定長さに切断するカッター機構38が設けられている。そして、カッター機構38により所定長さに切断された媒体14は、筐体12の奥行方向で一方側となる手前側の側面に開口する排出口39を介して外部に排出される。
次に、上記のように構成された印刷装置11の作用について、セット部16にロール体15を着脱する場合に着目して以下説明する。
図3に示すように、ロール体15を、セット部16にセットしたり、セット部16から取り外したりするとき、本セット部24と仮セット部25とを含んで構成されるセット部16は、その一部である仮セット部25だけが、着脱時位置に位置させられる。この場合において、仮セット部25が図1に実線で示す収納時位置に位置しているときは、図1に二点鎖線で示す着脱時位置となるように、仮セット部25がユーザーにより軸ピン30を支点として手動で回動させられる。本セット部24をも含めたセット部16の全体が移動するのではなく、仮セット部25だけが移動する構成なので、セット部16の移動に伴い印刷装置11に作用する慣性力は抑制される。
そして、図3に示すように、仮セット部25が着脱時位置まで移動すると、仮セット部25の第2転動面28から下方に窪んだ凹部構造の仮軸受け部29に対してロール体15の支軸20が上方から仮置きされる。この場合に、ユーザーが仮セット部25の仮軸受け部29に対して支軸20を上方から仮置き状態に支持させるときに、ロール体15は、筐体12の手前側の側面に干渉しにくい。また、仮軸受け部29は凹部であるので、支軸20は仮軸受け部29に対して安定した状態で仮置きされる。
すると次に、ロール体15は、その支軸20が、仮軸受け部29から第2転動面28上に押し出された後、第2転動面28を奥行方向で本セット部24側となる奧側へと転動させられる。転動させられる支軸20は、第2転動面28における本セット部24側の端部から本セット部24の第1転動面27における仮セット部25側の端部を通過する。そして、支軸20は、第1転動面27上を更に奥側に転動した後、第1転動面27から下方に窪んだ凹部構造の本軸受け部26まで至り、その本軸受け部26に嵌り込む。この場合に、第2転動面28と第1転動面27は同じ高さで途切れることなく連続しているため、支軸20は、第2転動面28から第1転動面27へ円滑に転動する。
そして、図4に示すように、本セット部24の本軸受け部26に対してロール体15の支軸20が嵌り込んで支持された状態になると、支軸20の端部に位置する歯車22が本セット部24に設けられた動力伝達機構の輪列32の一部に噛合する。そのため、その状態から駆動モーター31が駆動されると、駆動モーター31と共に動力伝達機構を構成する輪列32を介して、輪列32の一部と噛合する歯車22が支軸20と共に回転する。すると、この支軸20と共にロール体15が回転し、ロール体15から媒体14が巻き解かれ、搬送経路34に沿って下流側に搬送される。
そして、以上のようにしてセット部16へのロール体15のセット作業が終了すると、セット部16は、仮セット部25が、図1に二点鎖線で示す着脱時位置から図1に実線で示す収納時位置となるように回動させられる。すると、仮セット部25は、印刷装置11の奥行方向で脚部13における一方側である手前側の端部よりも奥側に位置するようになる。そのため、ユーザーが、脚部13にキャスター19の付いた印刷装置11をドアなどを通過させて移動させるとき、脚部13がドアを通過すれば、脚部13よりも奥側に引っ込んで位置する仮セット部25がドア枠などに干渉することが回避される。したがって、ドアなどの隙間を介して印刷装置11が運搬されるときに、セット部16が障害物に干渉する虞が低減される。
また、セット部16において、仮セット部25は着脱時位置から収納時位置へ回動して移動する。例えば着脱時位置から収納時位置まで、仮セット部25が本セット部24と厚さ方向(X軸に沿う方向)に横並びとなってスライド移動する構成の場合には厚さ方向でのスペースが必要か、もしくは、厚さ方向に並ぶ領域の厚さ寸法を小さくする、中空の構造を採用するなど構造上の工夫が必要である。も不要となる。さらに、駆動モーター31及び輪列32等からなる動力伝達機構は、セット部16において位置決め固定された構成の本セット部24に設けられているため、駆動モーター31に対する配線31aが仮セット部25の移動に伴い移動させられることもない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)セット部16に対してロール体15を着脱するときには、本セット部24と共にセット部16を構成する仮セット部25だけが着脱時位置と収納時位置との間で移動する。そのため、セット部16の全体が移動される場合に比して、セット部16の一部が移動される構成であるので、慣性力の働きを抑制できる。したがって、媒体14をロール状に巻き重ねて形成したロール体15のセットもしくは取り外しのために、ロール体15がセットされるセット部16を移動させる場合にも、その姿勢が不安定になる虞を低減できる。
(2)セット部16において、ロール体15をセットする際にも、動力伝達機構が設けられた本セット部24が位置決め状態に固定されているため、配線31aが必要な動力伝達機構に対する配線31aの引き回しを容易にできる。
(3)本セット部24の第1転動面27と仮セット部25の第2転動面28とが同じ高さで途切れることなく連続するので、ロール体15を着脱時において仮軸受け部29と本軸受け部26との間で容易に転動させることができる。
(4)ロール体15の着脱時には、仮セット部25における仮軸受け部29が、支軸20の軸方向と交差する交差方向である奥行方向において筐体12の一方側である手前側の端部よりも更に手前側に位置している。そのため、筐体12が邪魔になることなく、仮軸受け部29に対してロール体15を容易に着脱することができる。
(5)例えばドアを開けて印刷装置11を移動させるときに、脚部13が通過可能であれば、その脚部13の奥行方向の端部よりも内側に仮セット部25は位置しているので、仮セット部25をドア等に干渉させることなく、容易に移動させることができる。
(6)仮セット部25を収納時位置に位置させるとき、仮セット部25をスライド移動させる場合とは異なり、本セット部24と仮セット部25とを収納時位置において幅方向である厚さ方向に重ねる必要もないので、幅方向の小型化を実現できる。
(7)仮セット部25の仮軸受け部29は、第2転動面28よりも窪んだ凹部であるので、ロール体15の支軸20を仮セット部25の仮軸受け部29に仮置きしたときに支軸20を安定して支持できる。
なお、上記の実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、それらの実施形態に含まれる構成と下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
・図5に示す第1変形例のように、仮セット部25は、着脱時位置にあるとき、第2転動面28における本セット部24側の端部が、本セット部24の第1転動面27における仮セット部25側の端部よりも、鉛直方向で高低差h分だけ上方に位置する構成であってもよい。この構成によれば、本セット部24の第1転動面27よりも仮セット部25の第2転動面28の方が鉛直上方に位置した状態で第1転動面27と第2転動面28とが途切れずに連続するので、ロール体15をセットするときに仮軸受け部29から本軸受け部26に向けて容易に転動させることができる。
・図6に示す第2変形例のように、仮セット部25は、着脱時位置にあるとき、第2転動面28における本セット部24側の端部が、本セット部24の第1転動面27における仮セット部25側の端部よりも、鉛直方向で高低差h分だけ下方に位置する構成であってもよい。この構成によれば、本セット部24の第1転動面27よりも仮セット部25の第2転動面28の方が鉛直下方に位置した状態で第1転動面27と第2転動面28とが途切れずに連続するので、ロール体15を取り外すときに本軸受け部26から仮軸受け部29に向けて容易に転動させることができる。
・図5に示す第1変形例及び図6に示す第2変形例において、仮セット部25の第2転動面28における本セット部24側の端部と本セット部24の第1転動面27における仮セット部25側の端部との鉛直方向での高低差hは、支軸20の半径よりも小さいことが好ましい。この場合には、本セット部24の第1転動面27と仮セット部25の第2転動面28との間の段差となる高低差hが支軸20の半径よりも短いので、支軸20を第1転動面27と第2転動面28とに跨って円滑に転動させることができる。
・仮セット部25における凹部構造の仮軸受け部29は、断面半円弧状に窪んだ形状に限らず、断面矩形状やV字溝状に窪んだ形状などでもよい。
・仮セット部25は、着脱時位置と収納時位置との間を回動による移動ではなく、スライド移動により移動してもよい。
・仮セット部25が収納時位置に位置するとき、脚部13は、印刷装置11の奥行方向において仮セット部25よりも一方側となる手前側に位置していなくてもよい。
・仮セット部25が着脱時位置に位置するとき、仮軸受け部29は、印刷装置11の奥行方向において筐体12よりも一方側となる手前側に位置していなくてもよい。
・駆動モーター31及び輪列32を含む動力伝達機構は、仮セット部25に設けられる構成であってもよい。
・印刷装置11は、媒体14の搬送方向と交差する幅方向全体をカバーするノズル群を有した液体吐出ヘッド37が固定配置され、その液体吐出ヘッド37と対向する位置を搬送される媒体14に液体吐出ヘッド37から液体を吐出することで印刷を行う所謂ラインヘッドプリンターであってもよい。
11…印刷装置、12…筐体、13…脚部、14…媒体、15…ロール体、16…セット部、17…ベース、18…支柱カバー、19…キャスター、20…支軸、21…フランジ部、22…歯車、23…取付部材、24…本セット部、25…仮セット部、26…本軸受け部、27…第1転動面、28…第2転動面、29…仮軸受け部、30…軸ピン、31…動力伝達機構を構成する駆動モーター、31a…配線、32…動力伝達機構を構成する輪列、33…可動アーム、34…搬送経路、35…ガイド軸、36…移動体、37…印刷部の一例である液体吐出ヘッド、38…カッター機構、39…排出口、D1…第1距離、D2…第2距離。

Claims (10)

  1. 媒体をロール状に巻き重ねて形成したロール体から巻き解かれて供給される前記媒体に液体を吐出して印刷を行う印刷部と、
    前記ロール体の回転中心となる支軸を支持することにより前記ロール体をセット可能なセット部と、
    を備え、
    前記セット部は、
    前記支軸を支持可能な本軸受け部と、前記本軸受け部に支持された状態にある前記支軸の軸方向と交差する交差方向における前記本軸受け部よりも一方側の位置で前記支軸を転動可能とする第1転動面と、を有する本セット部と、
    前記第1転動面よりも前記一方側の位置で前記支軸を転動可能とする第2転動面と、前記第2転動面よりも前記一方側の位置で前記支軸を支持可能な仮軸受け部と、を有する仮セット部と、
    を備え、
    前記本セット部は、位置決め状態に固定され、
    前記仮セット部は、前記仮軸受け部と前記本軸受け部との前記交差方向での離間距離が第1距離となる着脱時位置と、前記離間距離が前記第1距離よりも短い第2距離となる収納時位置との間で移動可能に構成されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記支軸を回転させる動力伝達機構を有し、前記動力伝達機構は、前記支軸が前記本軸受け部に支持されたときに前記支軸を回転させることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部と前記第1転動面における前記仮セット部側の端部とが同じ高さに位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部が前記第1転動面における前記仮セット部側の端部よりも上方に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記仮セット部が前記着脱時位置にあるとき、前記軸方向において、前記本セット部における前記仮セット部側の端部と前記仮セット部における前記本セット部側の端部とが重なり、鉛直方向において、前記第2転動面における前記本セット部側の端部が前記第1転動面における前記仮セット部側の端部よりも下方に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記仮セット部の前記第2転動面における前記本セット部側の端部と前記本セット部の前記第1転動面における前記仮セット部側の端部との鉛直方向における高さの差が、前記支軸の半径よりも短いことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷部を収容する筐体を更に備え、前記仮セット部が前記着脱時位置に位置するとき、前記仮軸受け部は、前記交差方向において、前記筐体における前記一方側の端部よりも前記一方側に位置することを特徴とする請求項1~請求項6のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記セット部よりも下方に脚部を有し、前記仮セット部が前記収納時位置に位置するとき、前記脚部が前記交差方向において前記仮セット部よりも前記一方側に位置していることを特徴とする請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記仮セット部は、前記着脱時位置と前記収納時位置との間を回動により移動することを特徴とする請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記仮軸受け部は、前記第2転動面よりも窪んだ凹部であることを特徴とする請求項1~請求項9のうち何れか一項に記載の印刷装置。
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