JP7069873B2 - 権限委譲処理装置、情報処理システム及び権限委譲処理プログラム - Google Patents
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本発明は、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザの代行者である第2のユーザが、当該情報処理装置にアカウントを持っていない場合であっても、当該情報処理装置に対するジョブを実行できるようにした権限委譲処理装置、情報処理システム及び権限委譲処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段を有する権限委譲処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
また、画像処理装置100と授業支援処理装置130を合わせたシステム全体を、画像処理装置100としてもよい。例えば、授業支援処理装置130を画像処理装置100に組み込んでもよい。つまり、画像処理装置100が、授業支援処理装置130を含む構成としてもよい。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180の単なる仲介ではなく、画像処理装置100から受け取った画像(答案用紙等のスキャン画像)を文字認識し、その結果に応じて、授業管理装置180への格納場所を異ならせることを行ってもよい。例えば、学生(答案用紙を記載した者の一例)毎に、授業管理装置180内にフォルダーが設定されており、学生は、そのフォルダーの文書を閲覧することができる。採点後の答案用紙を画像処理装置100でスキャンし、授業支援処理装置130で、答案用紙内に記載された学籍番号(答案用紙を記載した者を識別する文字の一例)を文字認識して、授業管理装置180内の学籍番号に対応するフォルダーに格納するようにしてもよい。また、答案用紙内に記載された得点(採点結果の一例であって、点数ともいわれる)を文字認識し、平均点の算出、ソート等を行って、採点を行った教師等に一覧として提示するようにしてもよい。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けを行う。具体的には、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のそれぞれのアカウントの関連付けを行っておく。そして、授業支援処理装置130は、画像処理装置100にユーザがログインすると、そのユーザに関連付けられた授業管理装置180のアカウントが選択され、前述したように、そのアカウントが参加している授業管理装置180上の講義にスキャン結果を登録することができる。
よくある回避方法として、教員の複合機認証カードを貸すことがあるが、濫用のリスクがありセキュリティ上問題となる。
こういった代行作業における実行権限の問題を解決するために、特許文献1~3では認証チケットや代行アカウントに権限情報を持たせ代行者に権限委譲できるようにしている。
しかし、代行作業を実施するために、連携する授業管理装置180に不要な代行者のアカウントを登録する必要があり、セキュリティ上のリスクとなる。
そこで、画像処理装置100と授業支援処理装置130は、例えば、画像処理装置100でスキャンした画像を連携する授業管理装置180に登録するにあたって、以下のことを行う。
・授業管理装置180にアカウントを所有するユーザより、当該ユーザが有する授業管理装置180の利用権限の一部を委譲する指示を受け付ける。
・その指示を受け付けたことに応じて、当該権限を利用するための情報を媒体に出力する。
・画像処理装置100のユーザ(代行者)より、媒体の読み込み及びジョブの指示を受け付ける。
・その媒体を受け付けたことに応じて、代行者が授業管理装置180にアカウントを所有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブを実行するよう制御する。
これらの一連の処理によって、代行作業を実施するために、画像処理装置100に連携する授業管理装置180に不要な代行者のアカウントを登録する必要がなくなり、セキュリティ上のリスクを発生させないようにしている。
認証モジュール105は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。認証モジュール105は、画像処理装置100を利用するユーザを認証する。例えば、ICカード内のデータ(ユーザID等)を読み込んで認証を行ってもよいし、ユーザIDとパスワードをユーザに入力させて認証してもよいし、ユーザの生体情報を入力して認証してもよい。
プリントモジュール115は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。プリントモジュール115は、委任状作成モジュール160によって作成された委任状を印刷する。つまり、権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する。なお、媒体として、紙(用紙)の他に、樹脂等のシートであってもよい。この他に、プリントモジュール115は、答案用紙等の文書データを印刷する。
DB125は、画像処理装置100と接続されている。DB125は、画像処理装置100の処理に必要なデータを記憶している。例えば、認証用のユーザ情報、スキャンモジュール120がスキャンした文書の画像、プリントモジュール115が印刷する委任状等の文書データ等がある。
教員情報取得モジュール140は、アカウント連携モジュール135、委任状作成モジュール160、委任状照合モジュール165、授業管理装置180のユーザ管理モジュール185と接続されている。教員情報取得モジュール140は、授業管理装置180のアカウントデータに関するデータを、授業管理装置180から取得し、アカウント連携モジュール135に渡す。
そして、集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150による文字認識結果を用いた統計処理を行うようにしてもよい。例えば、集計スキャンモジュール145は、採点結果の文字認識結果に対して統計処理を行うようにしてもよい。統計処理として、例えば、平均点の算出、集計処理、最高点・最低点の抽出、標準偏差の算出、ソート等がある。また、合否の判定を行うようにしてもよい。
画像処理モジュール150は、画像処理装置100のスキャンモジュール120によってスキャンされた文書の画像に対して文字認識を行う。文字認識は、既存の文字認識技術(特に、手書き文字認識)を用いればよい。文書として、採点後の答案用紙としてもよい。この場合、画像処理モジュール150は、答案用紙を記載した者を識別する文字(例えば、学籍番号等)と採点結果(例えば、得点等)を文字認識する。例えば、学籍番号、得点が記載された領域の位置が予め定められており、その領域から画像を抽出して、文字認識を行う。
また、画像処理モジュール150は、情報を示す画像の解析処理を行う。例えば、QRコード(登録商標)の解析を行い、QRコードに埋め込まれている情報(第1のユーザが所有する権限の一部を利用するための情報)を抽出する。
また、授業管理装置登録モジュール155は、授業管理装置180内の答案用紙を記載した者毎の格納場所に、さらに、「採点後の答案用紙の画像」を格納するようにしてもよい。したがって、学生は、答案用紙、採点結果を閲覧することができるようになる。
委任状照合モジュール165は、教員情報取得モジュール140、画像処理モジュール150と接続されている。委任状照合モジュール165は、委任状の照合処理を行う。授業支援サービス操作モジュール110が、第2のユーザから、媒体(委任状)及びジョブの指示を受け付けた場合に、委任状照合モジュール165は、第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブを実行するよう制御する。ここでの第2のユーザは、第1のユーザとは異なる者である。委任状照合モジュール165が行う処理の詳細については、図3に示す例を用いて詳述する。
ユーザ管理モジュール185は、コンテンツ管理モジュール190、授業支援処理装置130の教員情報取得モジュール140と接続されている。ユーザ管理モジュール185は、授業管理装置180のアカウントを管理する。例えば、教員、学生等のアカウントの管理をする。例えば、教員用端末装置170から通信回線198を介して、教員、学生がログインすること、又は、画像処理装置100のアカウントと共通する場合は、授業支援処理装置130を仲介して、画像処理装置100から授業管理装置180を利用することを許可すること等を行う。
DB195は、授業管理装置180と接続されている。DB195は、授業管理装置180の処理に必要なデータを記憶している。例えば、ユーザ情報、講義・課題情報、授業支援処理装置130から受け取った採点結果、答案用紙の画像等がある。
委任状作成モジュール160は、指示受付モジュール205、委任状作成処理モジュール210、出力モジュール215を有している。
指示受付モジュール205は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110を介して、授業管理装置180にアカウントを有する第1のユーザから、その第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける。ここで「第1のユーザが所有する権限」とは、第1のユーザが有している、授業管理装置180における機能を利用する権限である。また、委譲する「第1のユーザが所有する権限の一部」として、例えば、後述するように、講義、課題を含めてもよい。つまり、第1のユーザである教員は、その教員が担当している講義、課題について、学生毎の格納場所に採点された答案用紙の画像、採点結果である得点を格納する権限を有している。第1のユーザは、第2のユーザに対して、その講義、課題における答案用紙の画像、得点を授業管理装置180に格納させる権限を委譲する。
「情報を示す画像」に埋め込む情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含めるようにしてもよい。この場合、ジョブとして、画像処理装置100が読み込む文書として、課題に対する用紙を含むようにしてもよい。
情報処理装置が授業管理装置180である場合、「第1のユーザ」として、例えば、教員等が該当し、「第2のユーザ」として、例えば、TA、教務係等が該当する。
「第1のユーザを示す情報」とは、授業管理装置180における第1のユーザを示す情報であり、例えば、教員ID等がある。
「用紙」とは、課題に対応して記載された用紙であり、例えば、学生等が記載した答案用紙等が該当する。
委任状照合モジュール165は、受付モジュール305、委任状照合処理モジュール320、委譲権限制御処理モジュール325を有している。
受付モジュール305は、委任状受付モジュール310、ジョブ指示受付モジュール315を有している。受付モジュール305は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110又はスキャンモジュール120を介して、第2のユーザから、委任状(媒体)及びジョブの指示を受け付ける。なお、ここで「委任状を受け付ける」とは、スキャンモジュール120によってスキャンされた委任状の画像を受け付けることである。
委任状受付モジュール310は、第2のユーザのスキャン操作によって、画像処理装置100のスキャンモジュール120で読み込まれた委任状の画像を受け付ける。例えば、前述の「情報を示す画像」が印刷された媒体を読み込む。
ジョブ指示受付モジュール315は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110によって受け付けた第2のユーザによるジョブの指示操作を受け付ける。また、ジョブ指示受付モジュール315は、委任状内の「情報を示す画像」内にジョブが埋め込まれている場合は、そのジョブを第2のユーザによるジョブの指示操作として受け付けるようにしてもよい。
また、授業管理装置180へのジョブは、授業支援処理装置130を介して指示されるものである。より具体的には、画像処理装置100が授業管理装置180へのジョブを受け付けて、授業支援処理装置130を介して、そのジョブを授業管理装置180に指示する。
媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題が含まれていた場合、委譲権限制御処理モジュール325は、授業管理装置180と通信し、第1のユーザが、その講義とその課題を有していることが確認できた場合は、ジョブの実行を許可するようにしてもよい。つまり、委譲する権限に関する情報として、講義、課題が含まれている。この講義、課題で特定される格納場所に対して、文書の画像等を格納することが許可されたことを意味している。その場合、委譲を行った第1のユーザは、その講義、課題で特定される格納場所へのアクセス権限を有していなければならない。そこで、ジョブを実行するにあたって、第1のユーザは、その講義、課題で特定される格納場所へのアクセス権限を有していることを確認するようにしている。
画像処理装置100A、画像処理装置100B、画像処理装置100C、授業支援処理装置130A、授業管理装置180は、通信回線198を介してそれぞれ接続されている。通信回線198は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、授業管理装置180による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
(1)画像処理装置100と授業支援処理装置130が別筐体にある場合(画像処理装置100A、画像処理装置100B、授業支援処理装置130Aを用いる場合)
画像処理装置100Aは、少なくとも印刷機能(プリントモジュール115)を有していればよい。画像処理装置100Bは、少なくとも画像読取機能(スキャンモジュール120)を有していればよい。
教員400Aは、画像処理装置100Aを用いて委任状410Aを印刷する。そして、その委任状410Aをアシスタント420Bに渡す。この他に、代行スキャンしてほしい答案用紙も渡す。
アシスタント420Bは、画像処理装置100Bで委任状410Aをスキャンして、教員400Aから受け取った答案用紙をスキャンして、その画像を授業管理装置180に登録させる。その際、画像処理装置100Aと授業支援処理装置130A、画像処理装置100Bと授業支援処理装置130A、授業支援処理装置130Aと授業管理装置180の間で処理が行われる。
画像処理装置100Cは、印刷機能(プリントモジュール115)、画像読取機能(スキャンモジュール120)を有している。
教員400Cは、画像処理装置100Cを用いて委任状410Cを印刷する。そして、その委任状410Cをアシスタント420Dに渡す。この他に、代行スキャンしてほしい答案用紙も渡す。
アシスタント420Dは、画像処理装置100Cで委任状410Cをスキャンして、教員400Cから受け取った答案用紙をスキャンして、その画像を授業管理装置180に登録させる。その際、画像処理装置100Cと授業支援処理装置130C、授業支援処理装置130Cと授業管理装置180の間で処理が行われる。
ステップS504では、画像処理装置100は、利用可能状態である旨を教員400に提示する。
ステップS506では、教員400は、画像処理装置100における授業支援サービスを起動する。例えば、教員400は、画像処理装置100の表示装置(タッチパネル等)上で授業支援サービスを選択する。この選択によって、授業支援サービス操作モジュール110がアクティブになる。
画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けON(関連付け必要を示すフラグ)のため、教員照合が発生する。なお、事前に、教員400の授業管理装置180におけるアカウントと画像処理装置100におけるアカウントは、関連付けられている。
具体的には、“画像処理装置100と授業管理装置180におけるアカウントの関連付け”が有効である場合、アカウント連携モジュール135は、授業支援処理装置130のDB170からユーザ情報を読み出し、画像処理装置100のログイン情報に関連付く教員IDを読み出す。
関連付く教員IDが存在する場合、アカウント連携モジュール135は、教員情報取得モジュール140を通して、授業管理装置180から教員400の講義・課題情報を取得する。このとき授業管理装置180のユーザ管理モジュール185は、授業支援処理装置130から渡された教員IDに対応付けられた講義・課題情報をコンテンツ管理モジュール190から取得し、授業支援処理装置130に渡す。なお「教員400の講義・課題情報」とは、教員400が担当している講義、その講義内で学生に提示した課題を示しており、事前に、DB195内に、教員ID、講義を示す情報(講義ID)、課題を示す情報(課題ID)が関連付けられている。
ステップS518では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、講義・課題情報を送信する。
例えば、教員メニュー画面600を表示する。図6は、教員メニュー画面600の表示例を示す説明図である。
教員メニュー画面600には、教員表示領域605、講義表示領域610、課題表示領域615、講義選択領域620、課題選択領域625、委任状作成ボタン630を表示する。教員表示領域605には、教員400の氏名を表示する。講義表示領域610には、教員400によって選択された講義を表示する。課題表示領域615には、教員400によって選択された課題を表示する。講義選択領域620には、教員400に関連付けられた講義を選択可能に表示する。課題選択領域625には、教員400に関連付けられた課題(選択された講義内の課題)を選択可能に表示する。
ステップS522では、画像処理装置100は、教員400に対して、教員メニューの操作を可能とし、その旨を提示する。
ステップS526では、画像処理装置100は、選択された講義・課題を用いて、委任状を作成することを授業支援処理装置130に指示する。具体的には、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、選択された講義と課題情報を授業支援処理装置130に送る。
なお、スキャン実施者の情報はあえて入れず、委任状があれば誰でもスキャンできるようにしている。
ステップS530では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、委任状(ドキュメントデータ)を送信する。
ステップS534では、教員400は、画像処理装置100が印刷した委任状410を受け取る。
図5に示す委任状印刷処理では、図6の例に示す委任状作成ボタン630が押下された場合に委任状を作成、印刷しているが、さらに、委任状作成ボタン630が押下されたならば、委任状作成画面700を表示してもよい。委任状作成画面700によって、委任状の内容を詳細に設定することができるようになる。
図7は、委任状作成画面700の表示例を示す説明図である。委任状作成画面700には、タイトル欄705、利用者表示欄710、講義欄715、課題欄720、有効期限欄725、対象画像処理装置欄730、読取枚数上限欄735、印刷枚数上限欄740を表示する。
タイトル欄705には、例えば「委任状作成」と表示する。
利用者表示欄710には、画像処理装置100にログインしているユーザ名(図7の例では「教員:富士太郎」)を表示する。
講義欄715、課題欄720には、講義表示領域610、課題表示領域615と同様の内容を表示する。
有効期限欄725、対象画像処理装置欄730、読取枚数上限欄735、印刷枚数上限欄740には、教員400が、それぞれ委任状の有効期限、ジョブを行わせる画像処理装置100(代行者に操作を行わせる画像処理装置100)、スキャンさせる枚数、印刷する枚数の指定をできるようにしている。なお、ジョブの例として、答案用紙のスキャン処理、登録処理を挙げているが、問題用紙の印刷処理等であってもよい。その場合は、印刷枚数上限欄740による設定が必要である。
図8は、委任状情報テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。委任状情報テーブル800は、委任状ID欄805、委任者ID欄810、講義欄815、課題欄820、有効期限欄825、対象画像処理装置欄830、読取枚数上限欄835、印刷枚数上限欄840を有している。委任状ID欄805は、本実施の形態において、委任状を一意に識別するための情報(委任状ID:IDentification)を記憶している。委任者ID欄810は、本実施の形態において、委任者(教員400)を一意に識別するための情報(委任者ID)を記憶している。講義欄815は、その委任者に対応する講義を記憶している。課題欄820は、その講義に対応する課題を記憶している。有効期限欄825は、この委任状の有効期限を記憶している。対象画像処理装置欄830は、この委任状でジョブが行われる画像処理装置100を記憶している。読取枚数上限欄835は、そのジョブでの読取枚数の上限を記憶している。印刷枚数上限欄840は、そのジョブでの印刷枚数の上限を記憶している。
情報画像915は、例えば、QRコードであり、委任状情報テーブル800の内容を表す情報が埋め込まれている。委任内容欄920には、ジョブの内容が記載される。例えば、「採点された答案用紙をスキャンして、授業管理装置180に登録すること」等が記載される。
ステップS1002では、教員400は、講義において、学生に対してテストを実施し、答案用紙を回収する。
ステップS1004では、教員400は、回収した答案用紙を採点する。
ステップS1006では、教員400は、講義前に作成した委任状と採点した用紙を他の作業者(アシスタント420)に渡し、スキャン作業を委託する。
ステップS1010では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、画像処理装置100の利用を可能とする。
ステップS1012では、アシスタント420は、画像処理装置100において、授業支援サービスを起動する。前述したように、スキャン作業者であるアシスタント420は、画像処理装置100の表示装置に表示されたメニューから授業支援サービスを選択する。
ステップS1016では、授業支援処理装置130は、教員情報の照合を行う。その結果、ステップS1018では、授業支援処理装置130は、「教員として登録なし」とする。具体的には、この場合、アカウントの関連付け有効な状態である。アカウント連携モジュール135は、授業支援処理装置130のDB170からユーザ情報を読み出し、画像処理装置100のログイン情報に関連付く教員IDを読み出す。アシスタント420は、授業管理装置180のアカウントを持たないため“教員として登録なし”の判定結果を返す。
ステップS1022では、画像処理装置100は、教員登録画面を表示する。つまり、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、ステップS1018での“教員として登録なし”の判定結果から、“教員登録画面”と“委任状スキャンボタン”を表示する。
ステップS1024では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、教員登録画面を提示する。
ステップS1026では、アシスタント420は、画像処理装置100において、委任状スキャンボタンを押す。スキャン作業者であるアシスタント420は、“委任状スキャンボタン”を押下する。
ステップS1028では、画像処理装置100は、委任状スキャンモードに遷移する。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、“委任状スキャン画面”を表示する。
ステップS1032では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、委任状410のスキャン画像を送る。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、スキャンモジュール120を利用して委任状のスキャンを実行し、スキャン画像を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1036では、授業支援処理装置130は、委任状に含まれる情報から教員ID、講義、課題を取得する。
ステップS1040では、授業支援処理装置130は、授業管理装置180から、教員IDを用いて、講義、課題情報を取得する。
ステップS1042では、授業管理装置180は、授業支援処理装置130に対して、講義、課題情報を送信する。教員情報取得モジュール140は、授業管理装置180のユーザ管理モジュール185に教員IDを送り、ユーザ管理モジュール185は、コンテンツ管理モジュール190にアクセスして、教員IDに関連付けられた講義・課題情報を取得して授業支援処理装置130に送る。
ステップS1046では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、照合結果を送信する。
ステップS1048では、画像処理装置100は、集計スキャンモードに遷移する。具体的には、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、照合できた結果を受け“集計スキャン画面”を表示する。
ステップS1050では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、「集計スキャン可能」である旨を提示する。この後、ステップS1056に進む。
ステップS1054では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、「集計スキャン不可」である旨を提示する。ここで処理を終了する。つまり、アシスタント420は集計スキャンで授業管理装置180の登録ができない状態である。
ステップS1058では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、スキャン画像を送る。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、スキャンモジュール120を利用し、採点済み用紙のスキャンを実行し、スキャン画像を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1062では、授業支援処理装置130は、授業管理装置180を登録する。具体的には、集計スキャンモジュール145は、授業管理装置180のコンテンツ管理モジュール190にスキャン画像と採点結果である得点を送り、コンテンツ管理モジュール190は各学生毎に用紙のスキャン画像と採点結果を登録する。
ステップS1066では、教員400は、授業支援処理装置130より、集計結果をダウンロードする。具体的には、教員400は、集計スキャンモジュール145から集計結果をダウンロードする。
ステップS1068では、教員400は、授業管理装置180の登録確認を行う。具体的には、教員400は、授業管理装置180にアクセスして、コンテンツ管理モジュール190で授業支援処理装置130による授業管理装置180の登録状況を確認する。
集計結果ファイル1400は、講義欄1405、課題欄1410、学生別得点一覧1420を有している。学生別得点一覧1420は、項番欄1425、学籍番号欄1430、氏名欄1435、得点欄1440を有している。項番欄1425は、項番を記載している。学籍番号欄1430は、学籍番号を記載している。氏名欄1435は、氏名を記載している。得点欄1440は、得点を記載している。
例えば、項番:1(1行目)は、学籍番号が「0001」であり、氏名が「佐藤太郎」であり、得点が「10」であることを示しており、項番:2(2行目)は、学籍番号が「0002」であり、氏名が「鈴木花子」であり、得点が「20」であることを示しており、項番:3(3行目)は、学籍番号が「0003」であり、氏名が「高橋次郎」であり、得点が「36」であることを示している。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…認証モジュール
110…授業支援サービス操作モジュール
115…プリントモジュール
120…スキャンモジュール
125…DB
130…授業支援処理装置
135…アカウント連携モジュール
140…教員情報取得モジュール
145…集計スキャンモジュール
150…画像処理モジュール
155…授業管理装置登録モジュール
160…委任状作成モジュール
165…委任状照合モジュール
170…DB
180…授業管理装置
185…ユーザ管理モジュール
190…コンテンツ管理モジュール
195…DB
198…通信回線
205…指示受付モジュール
210…委任状作成処理モジュール
215…出力モジュール
305…受付モジュール
310…委任状受付モジュール
315…ジョブ指示受付モジュール
320…委任状照合処理モジュール
325…委譲権限制御処理モジュール
Claims (9)
- 情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
を有し、
前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
権限委譲処理装置。 - 前記情報処理装置へのジョブは、前記権限委譲処理装置を介して指示されるものであり、
前記制御手段は、前記第2のユーザが前記権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、前記委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する、
請求項1に記載の権限委譲処理装置。 - 前記情報処理装置を利用するには、前記権限委譲処理装置を介して利用し、
前記ジョブとして、前記権限委譲処理装置が受け付けた情報を、前記情報処理装置に登録させることを含む、
請求項1に記載の権限委譲処理装置。 - 前記権限委譲処理装置は、画像処理装置であり、
前記出力手段は、前記権限の一部を利用するための情報を示す画像を前記媒体に印刷し、
前記第2の受付手段は、前記印刷された媒体を読み込み、
前記ジョブとして、前記画像処理装置が読み込んだ文書を、前記情報処理装置に登録させることを含む、
請求項3に記載の権限委譲処理装置。 - 前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
前記媒体に印刷した画像内の情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
前記画像処理装置が読み込む文書として、前記課題に対する用紙を含む、
請求項4に記載の権限委譲処理装置。 - 権限委譲処理装置と情報処理装置を有する情報処理システムであって、
前記権限委譲処理装置は、
前記情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
を有しており、
前記情報処理装置を利用するには、前記権限委譲処理装置を介して利用し、
前記ジョブとして、前記権限委譲処理装置が受け付けた情報を、前記情報処理装置に登録させることを含み、
前記権限委譲処理装置は、画像処理装置であり、
前記出力手段は、前記権限の一部を利用するための情報を示す画像を前記媒体に印刷し、
前記第2の受付手段は、前記印刷された媒体を読み込み、
前記ジョブとして、前記画像処理装置が読み込んだ文書を、前記情報処理装置に登録させることを含み、
前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
前記媒体に印刷した画像内の情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
前記画像処理装置が読み込む文書として、前記課題に対する用紙を含む、
情報処理システム。 - 前記情報処理装置へのジョブは、前記権限委譲処理装置を介して指示されるものであり、
前記制御手段は、前記第2のユーザが前記権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、前記委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する、
請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
請求項6に記載の情報処理システム。 - コンピュータを、
情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
として機能させ、
前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
権限委譲処理プログラム。
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