JP7069873B2 - 権限委譲処理装置、情報処理システム及び権限委譲処理プログラム - Google Patents

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本発明は、権限委譲処理装置、情報処理システム及び権限委譲処理プログラムに関する
特許文献1には、ユーザが簡単にかつ安全に他のユーザに自分の権限の一部を委譲可能にすることを課題とし、権限委譲者のクライアントが、権限委譲者から権限被委譲者に委譲する権限の範囲、有効権限を記述した認証チケットを生成し、権限被委譲者に譲渡するステップと、権限被委譲者のクライアントが、権限委譲者から譲渡された前記認証チケットを認証サーバに送り、権限委譲者から権限委譲を正規に受けた権限被委譲者であるかの認証を受けるステップと、前記認証サーバが、権限被委譲者のクライアントに対して権限委譲者が委譲した権限の範囲、有効期限を記述したリストを送るステップと、権限被委譲者のクライアントが、前記リストに記述された権限の範囲、有効期限の範囲内で権限委譲者に代わる権限被委譲者の代理操作を許可するステップとを備えることが開示されている。
特許文献2には、ユーザが他のユーザに対して、自己に代行して画像処理装置を用いた処理の実行を依頼する場合に、適切な処理の管理を行うことができる画像処理装置、画像処理装置の管理装置、画像処理装置の管理方法、プログラム及び記録媒体を提供することを課題とし、第1のユーザ(依頼人ユーザ)に代行して処理を実行させる際に用いる代行アカウントを設定して代行アカウントデータベースに登録しておき、代行アカウントの認証を経てログインしたユーザの操作にしたがって実行された処理を、代行アカウント管理部が管理するとともに、アカウント管理部は、代行アカウントに基づく操作により実行された処理を、前記依頼人ユーザのアカウントで実行された処理として管理するべく、アカウントデータベースの内容を更新することが開示されている。
特許文献3には、文書に設定済みの操作権限を変更することなく、文書の操作が許可された利用者による文書に対する操作を文書の操作が許可されていない他の利用者が代行することを可能とすることを課題とし、権限委譲チケット発行処理部は、文書に対する操作の代行を依頼者が代行者に依頼する旨を表す情報を含む代行依頼に応じて、この代行者が当該文書に対して当該操作を実行することを許可する旨を表す権限委譲チケットを生成して権限委譲チケットリポジトリに登録し、アクセス制御部は、権限委譲チケットを特定した文書操作要求に応じて、当該権限委譲チケットで表される代行者及び対象文書が、それぞれ、当該文書操作要求を行ったユーザ及び当該文書操作要求の対象の文書である場合に、当該文書操作要求で要求された操作の実行を許可することが開示されている。
特開2006-221506号公報 特開2007-121669号公報 特開2011-198064号公報
情報処理装置において処理を実行するのに、当該処理の実行に必要な権限を有していないユーザに処理を代行させたい場合がある。その場合、代行者となるユーザに権限を委譲すること等が行われている。しかし、この方法は代行者となるユーザがその情報処理装置にアカウントを持っていることが前提となっている。
本発明は、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザの代行者である第2のユーザが、当該情報処理装置にアカウントを持っていない場合であっても、当該情報処理装置に対するジョブを実行できるようにした権限委譲処理装置、情報処理システム及び権限委譲処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。なお、以下の「請求項」とあるのは、出願当初の請求項である。
請求項1の発明は、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段を有する権限委譲処理装置である。
請求項2の発明は、前記情報処理装置へのジョブは、前記権限委譲処理装置を介して指示されるものであり、前記制御手段は、前記第2のユーザが前記権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、前記委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する、請求項1に記載の権限委譲処理装置である。
請求項3の発明は、前記情報処理装置を利用するには、前記権限委譲処理装置を介して利用し、前記ジョブとして、前記権限委譲処理装置が受け付けた情報を、前記情報処理装置に登録させることを含む、請求項1に記載の権限委譲処理装置である。
請求項4の発明は、前記権限委譲処理装置は、画像処理装置であり、前記出力手段は、前記権限の一部を利用するための情報を示す画像を前記媒体に印刷し、前記第2の受付手段は、前記印刷された媒体を読み込み、前記ジョブとして、前記画像処理装置が読み込んだ文書を、前記情報処理装置に登録させることを含む、請求項3に記載の権限委譲処理装置である。
請求項5の発明は、前記情報処理装置は、学習管理装置であり、前記媒体に印刷した画像内の情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、前記画像処理装置が読み込む文書として、前記課題に対する用紙を含む、請求項4に記載の権限委譲処理装置である。
請求項6の発明は、前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可する、請求項1に記載の権限委譲処理装置である。
請求項7の発明は、前記情報処理装置は、学習管理装置であり、前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、請求項6に記載の権限委譲処理装置である。
請求項8の発明は、コンピュータを、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段として機能させるための権限委譲処理プログラムである。
請求項1の権限委譲処理装置によれば、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザの代行者である第2のユーザが、当該情報処理装置にアカウントを持っていない場合であっても、当該情報処理装置に対するジョブを実行できる。
請求項2の権限委譲処理装置によれば、第2のユーザが権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、委譲された権限の範囲で情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御することができる。
請求項3の権限委譲処理装置によれば、権限委譲処理装置が受け付けた情報を、情報処理装置に登録させるジョブを実行させることができる。
請求項4の権限委譲処理装置によれば、権限の一部を利用するための情報を示す画像を印刷した媒体によって、第2のユーザが、画像処理装置で読み込んだ文書を、情報処理装置に登録させるジョブを実行させることができる。
請求項5の権限委譲処理装置によれば、画像処理装置が読み込んだ課題に対する用紙を、情報処理装置に登録させるジョブを実行させることができる。
請求項6の権限委譲処理装置によれば、媒体に出力された情報が、情報処理装置によって照合された場合に、ジョブの実行を許可することができる。
請求項7の権限委譲処理装置によれば、学習管理装置において、第1のユーザが講義と課題を有している場合、ジョブが実行される。
請求項8の権限委譲処理プログラムによれば、情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザの代行者である第2のユーザが、当該情報処理装置にアカウントを持っていない場合であっても、当該情報処理装置に対するジョブを実行できる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 委任状作成モジュール内のモジュール構成例を示す説明図である。 委任状照合モジュール内のモジュール構成例を示す説明図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 教員メニュー画面の表示例を示す説明図である。 委任状作成画面の表示例を示す説明図である。 委任状情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 委任状の例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 答案用紙の例を示す説明図である。 集計結果ファイルの表示例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である授業支援処理装置130(権限委譲処理装置の一例)は、授業の支援を行うものであって、図1の例に示すように、画像処理装置100と授業管理装置180(情報処理装置の一例であり、学習管理装置の一例でもある)に接続されている。つまり、画像処理装置100を介して、授業管理装置180を利用しようとする場合、授業支援処理装置130がその間を仲介する。具体的には、画像処理装置100で答案用紙(テスト用紙、レポート等を含む)、出席票等の紙文書をスキャンし、授業支援処理装置130は、その画像を授業管理装置180に登録する。画像処理装置100として、複写機、ファクシミリ、スキャナ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファクシミリ等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等が該当する。以下、例示する場合は、少なくともスキャナとプリンタの機能を有している複合機を用いて説明する。授業管理装置180として、いわゆる学習支援システム(LMS:Learning Management System)等が該当する。
また、画像処理装置100と授業支援処理装置130を合わせたシステム全体を、画像処理装置100としてもよい。例えば、授業支援処理装置130を画像処理装置100に組み込んでもよい。つまり、画像処理装置100が、授業支援処理装置130を含む構成としてもよい。
画像処理装置100、授業支援処理装置130、授業管理装置180のシステムは、テスト、レポート、出席票等の紙文書を画像処理装置100でスキャンし、授業管理装置180に登録することを行う。例えば、専用フォーム(フォーマット、ひな型等)から作成した用紙を講義で使用して、採点結果を画像処理装置100でスキャンすると、授業管理装置180にアップロードされる。授業支援処理装置130は、所定の記入欄に手書きで記入した得点や学籍番号を文字認識処理で読み取り、学生毎の得点、採点された答案用紙の画像をその学籍番号に対応する授業管理装置180内の格納場所に登録したり、得点一覧を作成したりする。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180の単なる仲介ではなく、画像処理装置100から受け取った画像(答案用紙等のスキャン画像)を文字認識し、その結果に応じて、授業管理装置180への格納場所を異ならせることを行ってもよい。例えば、学生(答案用紙を記載した者の一例)毎に、授業管理装置180内にフォルダーが設定されており、学生は、そのフォルダーの文書を閲覧することができる。採点後の答案用紙を画像処理装置100でスキャンし、授業支援処理装置130で、答案用紙内に記載された学籍番号(答案用紙を記載した者を識別する文字の一例)を文字認識して、授業管理装置180内の学籍番号に対応するフォルダーに格納するようにしてもよい。また、答案用紙内に記載された得点(採点結果の一例であって、点数ともいわれる)を文字認識し、平均点の算出、ソート等を行って、採点を行った教師等に一覧として提示するようにしてもよい。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けを行う。具体的には、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のそれぞれのアカウントの関連付けを行っておく。そして、授業支援処理装置130は、画像処理装置100にユーザがログインすると、そのユーザに関連付けられた授業管理装置180のアカウントが選択され、前述したように、そのアカウントが参加している授業管理装置180上の講義にスキャン結果を登録することができる。
例えば、教員が答案用紙のスキャンをTA(Teaching Assistant、教育補助員)や教務係に代行させる場合があるが、「教員と画像処理装置100のユーザを関連付ける」設定が有効で、かつ代行者が教員と同等の授業管理装置180のアカウントを持たない場合、授業管理装置180へのスキャン画像の登録を実施できない。
よくある回避方法として、教員の複合機認証カードを貸すことがあるが、濫用のリスクがありセキュリティ上問題となる。
こういった代行作業における実行権限の問題を解決するために、特許文献1~3では認証チケットや代行アカウントに権限情報を持たせ代行者に権限委譲できるようにしている。
しかし、代行作業を実施するために、連携する授業管理装置180に不要な代行者のアカウントを登録する必要があり、セキュリティ上のリスクとなる。
そこで、画像処理装置100と授業支援処理装置130は、例えば、画像処理装置100でスキャンした画像を連携する授業管理装置180に登録するにあたって、以下のことを行う。
・授業管理装置180にアカウントを所有するユーザより、当該ユーザが有する授業管理装置180の利用権限の一部を委譲する指示を受け付ける。
・その指示を受け付けたことに応じて、当該権限を利用するための情報を媒体に出力する。
・画像処理装置100のユーザ(代行者)より、媒体の読み込み及びジョブの指示を受け付ける。
・その媒体を受け付けたことに応じて、代行者が授業管理装置180にアカウントを所有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブを実行するよう制御する。
これらの一連の処理によって、代行作業を実施するために、画像処理装置100に連携する授業管理装置180に不要な代行者のアカウントを登録する必要がなくなり、セキュリティ上のリスクを発生させないようにしている。
画像処理装置100は、認証モジュール105、授業支援サービス操作モジュール110、プリントモジュール115、スキャンモジュール120を有している。画像処理装置100は、DB125と接続されており、また、通信回線198を介して授業支援処理装置130、授業管理装置180と接続されている。
認証モジュール105は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。認証モジュール105は、画像処理装置100を利用するユーザを認証する。例えば、ICカード内のデータ(ユーザID等)を読み込んで認証を行ってもよいし、ユーザIDとパスワードをユーザに入力させて認証してもよいし、ユーザの生体情報を入力して認証してもよい。
授業支援サービス操作モジュール110は、認証モジュール105、プリントモジュール115、スキャンモジュール120、授業支援処理装置130と接続されている。授業支援サービス操作モジュール110は、授業管理装置180を利用するためのユーザの操作を受け付ける。例えば、委任状の作成操作、その委任状の読み取り操作、ジョブ操作等を受け付ける。ジョブ操作として、例えば、スキャンモジュール120でスキャンした答案用紙の画像を授業管理装置180に格納させるためのユーザの操作がある。
プリントモジュール115は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。プリントモジュール115は、委任状作成モジュール160によって作成された委任状を印刷する。つまり、権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する。なお、媒体として、紙(用紙)の他に、樹脂等のシートであってもよい。この他に、プリントモジュール115は、答案用紙等の文書データを印刷する。
スキャンモジュール120は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。スキャンモジュール120は、文書をスキャンし、その文書の画像を生成する。読み取る文書として、例えば、委任状、採点済みの答案用紙等がある。委任状を読み取った場合は、委任状照合モジュール165に渡す。採点済みの答案用紙を読み取った場合は、画像処理モジュール150に渡す。
DB125は、画像処理装置100と接続されている。DB125は、画像処理装置100の処理に必要なデータを記憶している。例えば、認証用のユーザ情報、スキャンモジュール120がスキャンした文書の画像、プリントモジュール115が印刷する委任状等の文書データ等がある。
授業支援処理装置130は、アカウント連携モジュール135、教員情報取得モジュール140、集計スキャンモジュール145、画像処理モジュール150、授業管理装置登録モジュール155、委任状作成モジュール160、委任状照合モジュール165を有している。授業支援処理装置130は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110、DB170と接続されており、また、通信回線198を介して画像処理装置100、授業管理装置180と接続されている。
アカウント連携モジュール135は、教員情報取得モジュール140と接続されている。アカウント連携モジュール135は、画像処理装置100のユーザと授業管理装置180のユーザ(アカウント)を連携させることを行う。例えば、画像処理装置100でログインしたユーザは、授業管理装置180で登録されているかを確認し、授業管理装置180にログインさせるようにしてもよい。なお、授業管理装置180で登録されているかの確認は、教員情報取得モジュール140によって授業管理装置180から取得したデータ(授業管理装置180のアカウントデータに関するデータ)と、画像処理装置100にログインしているユーザのデータを照合することによって行う。また、画像処理装置100と授業管理装置180の間でアカウントを連携させることによって、画像処理装置100上での操作で、授業支援処理装置130を介して、授業管理装置180を利用することができるようになる。
教員情報取得モジュール140は、アカウント連携モジュール135、委任状作成モジュール160、委任状照合モジュール165、授業管理装置180のユーザ管理モジュール185と接続されている。教員情報取得モジュール140は、授業管理装置180のアカウントデータに関するデータを、授業管理装置180から取得し、アカウント連携モジュール135に渡す。
集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150、授業管理装置登録モジュール155と接続されている。集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150による文字認識結果の一覧を生成する。例えば、集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150の文字認識結果である答案用紙を記載した者と採点結果を対応させた一覧を生成してもよい。
そして、集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150による文字認識結果を用いた統計処理を行うようにしてもよい。例えば、集計スキャンモジュール145は、採点結果の文字認識結果に対して統計処理を行うようにしてもよい。統計処理として、例えば、平均点の算出、集計処理、最高点・最低点の抽出、標準偏差の算出、ソート等がある。また、合否の判定を行うようにしてもよい。
画像処理モジュール150は、集計スキャンモジュール145、委任状作成モジュール160、委任状照合モジュール165と接続されている。画像処理モジュール150は、は、画像処理装置100のスキャンモジュール120によってスキャンされた文書の画像に対する処理(文字認識、情報を示す画像の解析処理等)を行う。
画像処理モジュール150は、画像処理装置100のスキャンモジュール120によってスキャンされた文書の画像に対して文字認識を行う。文字認識は、既存の文字認識技術(特に、手書き文字認識)を用いればよい。文書として、採点後の答案用紙としてもよい。この場合、画像処理モジュール150は、答案用紙を記載した者を識別する文字(例えば、学籍番号等)と採点結果(例えば、得点等)を文字認識する。例えば、学籍番号、得点が記載された領域の位置が予め定められており、その領域から画像を抽出して、文字認識を行う。
また、画像処理モジュール150は、情報を示す画像の解析処理を行う。例えば、QRコード(登録商標)の解析を行い、QRコードに埋め込まれている情報(第1のユーザが所有する権限の一部を利用するための情報)を抽出する。
授業管理装置登録モジュール155は、集計スキャンモジュール145、授業管理装置180のコンテンツ管理モジュール190と接続されている。授業管理装置登録モジュール155は、画像処理モジュール150による文字認識結果を授業管理装置180に格納する。授業管理装置登録モジュール155は、授業管理装置180における答案用紙を記載した者毎の格納場所に、採点結果を格納する。例えば、学籍番号別に用意された格納場所に得点を格納する。
また、授業管理装置登録モジュール155は、授業管理装置180内の答案用紙を記載した者毎の格納場所に、さらに、「採点後の答案用紙の画像」を格納するようにしてもよい。したがって、学生は、答案用紙、採点結果を閲覧することができるようになる。
委任状作成モジュール160は、教員情報取得モジュール140、画像処理モジュール150と接続されている。委任状作成モジュール160は、委任状の作成処理を行う。授業支援サービス操作モジュール110が、授業管理装置180にアカウントを有する第1のユーザから、その第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付けた場合に、委任状作成モジュール160は、その権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する。委任状作成モジュール160が行う処理の詳細については、図2に示す例を用いて詳述する。
委任状照合モジュール165は、教員情報取得モジュール140、画像処理モジュール150と接続されている。委任状照合モジュール165は、委任状の照合処理を行う。授業支援サービス操作モジュール110が、第2のユーザから、媒体(委任状)及びジョブの指示を受け付けた場合に、委任状照合モジュール165は、第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブを実行するよう制御する。ここでの第2のユーザは、第1のユーザとは異なる者である。委任状照合モジュール165が行う処理の詳細については、図3に示す例を用いて詳述する。
DB170は、授業支援処理装置130と接続されている。DB170は、授業支援処理装置130の処理に必要なデータを記憶している。例えば、ユーザ情報(特に、画像処理装置100におけるアカウントと授業管理装置180におけるアカウントとの関連付けに関わる情報)、委任状の書面データ、画像処理装置100が読み込んだ答案用紙の画像(文字認識対象である文書の画像)、文字認識結果等がある。
授業管理装置180は、ユーザ管理モジュール185、コンテンツ管理モジュール190を有している。授業管理装置180は、DB195と接続されており、また、通信回線198を介して画像処理装置100、授業支援処理装置130と接続されている。
ユーザ管理モジュール185は、コンテンツ管理モジュール190、授業支援処理装置130の教員情報取得モジュール140と接続されている。ユーザ管理モジュール185は、授業管理装置180のアカウントを管理する。例えば、教員、学生等のアカウントの管理をする。例えば、教員用端末装置170から通信回線198を介して、教員、学生がログインすること、又は、画像処理装置100のアカウントと共通する場合は、授業支援処理装置130を仲介して、画像処理装置100から授業管理装置180を利用することを許可すること等を行う。
コンテンツ管理モジュール190は、ユーザ管理モジュール185、授業支援処理装置130の授業管理装置登録モジュール155と接続されている。コンテンツ管理モジュール190は、授業に用いられるコンテンツの管理を行う。例えば、コンテンツとして、授業支援処理装置130から受け取った採点後の答案用紙の画像、その答案用紙の得点等がある。コンテンツ管理モジュール190は、答案用紙を記載した者(具体的には、学生)に、文字認識結果(具体的には、得点)、採点後の答案用紙の画像の閲覧を許可する。
DB195は、授業管理装置180と接続されている。DB195は、授業管理装置180の処理に必要なデータを記憶している。例えば、ユーザ情報、講義・課題情報、授業支援処理装置130から受け取った採点結果、答案用紙の画像等がある。
図2は、委任状作成モジュール160内のモジュール構成例を示す説明図である。
委任状作成モジュール160は、指示受付モジュール205、委任状作成処理モジュール210、出力モジュール215を有している。
指示受付モジュール205は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110を介して、授業管理装置180にアカウントを有する第1のユーザから、その第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける。ここで「第1のユーザが所有する権限」とは、第1のユーザが有している、授業管理装置180における機能を利用する権限である。また、委譲する「第1のユーザが所有する権限の一部」として、例えば、後述するように、講義、課題を含めてもよい。つまり、第1のユーザである教員は、その教員が担当している講義、課題について、学生毎の格納場所に採点された答案用紙の画像、採点結果である得点を格納する権限を有している。第1のユーザは、第2のユーザに対して、その講義、課題における答案用紙の画像、得点を授業管理装置180に格納させる権限を委譲する。
委任状作成処理モジュール210は、権限の一部を利用するための情報を生成する。委任状作成処理モジュール210は、例えば、権限の一部を利用するための情報を示す画像を生成するようにしてもよい。「情報を示す画像」として、例えば、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。特に、最近は、2次元コードとして、QRコード(Quick Response code:登録商標)が用いられており、本実施の形態においてもこのQRコードを例示する。
「情報を示す画像」に埋め込む情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含めるようにしてもよい。この場合、ジョブとして、画像処理装置100が読み込む文書として、課題に対する用紙を含むようにしてもよい。
情報処理装置が授業管理装置180である場合、「第1のユーザ」として、例えば、教員等が該当し、「第2のユーザ」として、例えば、TA、教務係等が該当する。
「第1のユーザを示す情報」とは、授業管理装置180における第1のユーザを示す情報であり、例えば、教員ID等がある。
「用紙」とは、課題に対応して記載された用紙であり、例えば、学生等が記載した答案用紙等が該当する。
出力モジュール215は、画像処理装置100のプリントモジュール115を制御して、委任状を出力する。ここでの委任状とは、権限の一部を利用するための情報が印刷された書面である。出力モジュール215は、指示受付モジュール205が指示を受け付けたことに応じて、委任状作成処理モジュール210が生成した情報(前述の「情報を示す画像」を含む)を媒体に出力する。
図3は、委任状照合モジュール165内のモジュール構成例を示す説明図である。
委任状照合モジュール165は、受付モジュール305、委任状照合処理モジュール320、委譲権限制御処理モジュール325を有している。
受付モジュール305は、委任状受付モジュール310、ジョブ指示受付モジュール315を有している。受付モジュール305は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110又はスキャンモジュール120を介して、第2のユーザから、委任状(媒体)及びジョブの指示を受け付ける。なお、ここで「委任状を受け付ける」とは、スキャンモジュール120によってスキャンされた委任状の画像を受け付けることである。
委任状受付モジュール310は、第2のユーザのスキャン操作によって、画像処理装置100のスキャンモジュール120で読み込まれた委任状の画像を受け付ける。例えば、前述の「情報を示す画像」が印刷された媒体を読み込む。
ジョブ指示受付モジュール315は、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110によって受け付けた第2のユーザによるジョブの指示操作を受け付ける。また、ジョブ指示受付モジュール315は、委任状内の「情報を示す画像」内にジョブが埋め込まれている場合は、そのジョブを第2のユーザによるジョブの指示操作として受け付けるようにしてもよい。
委任状照合処理モジュール320は、委任状受付モジュール310が受け付けた委任状の画像が、委任状作成処理モジュール210によって作成されたものであるか(又は、出力モジュール215の指示によって出力されたものであるか)を照合する。具体的には、委任状作成処理モジュール210が作成した「情報を示す画像」と委任状受付モジュール310が受け付けた「情報を示す画像」とが合致するか否かを判断すればよい。また、「情報を示す画像」内に埋め込まれた情報が合致するか否かを判断してもよい。さらに、委任状受付モジュール310が受け付けた「情報を示す画像」内に埋め込まれた情報が、授業管理装置180の情報と合致するか否かを照合するようにしてもよい。具体的には、第1のユーザが担当している講義、課題を授業管理装置180から取得して、委任状受付モジュール310が受け付けた「情報を示す画像」内に埋め込まれた情報と合致するか否かを照合するようにしてもよい。
委譲権限制御処理モジュール325は、委任状受付モジュール310が委任状(媒体)を受け付けたことに応じて、第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブを実行するよう制御する。なお「第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有しているか否かに関わらず」とは、第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有している場合であっても、そのアカウントとは独立して(関係なく)、委譲された権限の範囲で授業管理装置180に対するジョブの実行ができることを含む。
また、授業管理装置180へのジョブは、授業支援処理装置130を介して指示されるものである。より具体的には、画像処理装置100が授業管理装置180へのジョブを受け付けて、授業支援処理装置130を介して、そのジョブを授業管理装置180に指示する。
そして、委譲権限制御処理モジュール325は、第2のユーザが授業支援処理装置130にアカウントを有している場合に、委譲された権限の範囲で授業支援処理装置130に対するジョブを実行するよう制御するようにしてもよい。前述したように、「第2のユーザが授業管理装置180にアカウントを有しているか否かに関わらず」、第2のユーザはジョブを実行できるが、「第2のユーザが授業支援処理装置130にアカウントを有していること」を条件としてもよい。したがって、第2のユーザが授業支援処理装置130にアカウントを有していない場合は、第2のユーザはジョブを実行できないことになる。なお、授業支援処理装置130のアカウントを有していることとして、画像処理装置100のアカウントを有していることを含めてもよい。つまり、授業支援処理装置130のアカウントを有していることの条件と画像処理装置100のアカウントを有していることの条件とは同じであると取り扱うようにしてもよい。
画像処理装置100(画像処理装置100の利用者)が、授業管理装置180を利用するには、授業支援処理装置130を介して利用する。そして、ジョブとして、例えば、画像処理装置100のスキャンモジュール120がスキャンした画像を授業支援処理装置130に渡し、授業支援処理装置130が受け付けた画像、文字認識した結果等を、授業管理装置180に登録させることがある。
また、委譲権限制御処理モジュール325は、委任状受付モジュール310が受け付けた媒体に出力された情報が、授業管理装置180によって照合された場合に、ジョブの実行を許可するようにしてもよい。
媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題が含まれていた場合、委譲権限制御処理モジュール325は、授業管理装置180と通信し、第1のユーザが、その講義とその課題を有していることが確認できた場合は、ジョブの実行を許可するようにしてもよい。つまり、委譲する権限に関する情報として、講義、課題が含まれている。この講義、課題で特定される格納場所に対して、文書の画像等を格納することが許可されたことを意味している。その場合、委譲を行った第1のユーザは、その講義、課題で特定される格納場所へのアクセス権限を有していなければならない。そこで、ジョブを実行するにあたって、第1のユーザは、その講義、課題で特定される格納場所へのアクセス権限を有していることを確認するようにしている。
図4は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
画像処理装置100A、画像処理装置100B、画像処理装置100C、授業支援処理装置130A、授業管理装置180は、通信回線198を介してそれぞれ接続されている。通信回線198は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、授業管理装置180による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
以下の2通りの例を説明する。なお、ジョブは、採点済みの答案用紙をスキャンして、そのスキャン画像を授業管理装置180に登録させることである。
(1)画像処理装置100と授業支援処理装置130が別筐体にある場合(画像処理装置100A、画像処理装置100B、授業支援処理装置130Aを用いる場合)
画像処理装置100Aは、少なくとも印刷機能(プリントモジュール115)を有していればよい。画像処理装置100Bは、少なくとも画像読取機能(スキャンモジュール120)を有していればよい。
教員400Aは、画像処理装置100Aを用いて委任状410Aを印刷する。そして、その委任状410Aをアシスタント420Bに渡す。この他に、代行スキャンしてほしい答案用紙も渡す。
アシスタント420Bは、画像処理装置100Bで委任状410Aをスキャンして、教員400Aから受け取った答案用紙をスキャンして、その画像を授業管理装置180に登録させる。その際、画像処理装置100Aと授業支援処理装置130A、画像処理装置100Bと授業支援処理装置130A、授業支援処理装置130Aと授業管理装置180の間で処理が行われる。
(2)画像処理装置100内に授業支援処理装置130がある場合(画像処理装置100Cを用いる場合)
画像処理装置100Cは、印刷機能(プリントモジュール115)、画像読取機能(スキャンモジュール120)を有している。
教員400Cは、画像処理装置100Cを用いて委任状410Cを印刷する。そして、その委任状410Cをアシスタント420Dに渡す。この他に、代行スキャンしてほしい答案用紙も渡す。
アシスタント420Dは、画像処理装置100Cで委任状410Cをスキャンして、教員400Cから受け取った答案用紙をスキャンして、その画像を授業管理装置180に登録させる。その際、画像処理装置100Cと授業支援処理装置130C、授業支援処理装置130Cと授業管理装置180の間で処理が行われる。
図5は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。主に、委任状作成処理に関する処理例である。教員400、画像処理装置100、授業支援処理装置130、授業管理装置180での処理例である。
ステップS502では、教員400は、画像処理装置100における認証のための操作を行う。例えば、前述したように、ICカードの読取り等が該当する。これによって、教員400が画像処理装置100にログインする。このとき画像処理装置100の認証モジュール105が画像処理装置100のDB125からユーザ情報を読み出し、ユーザ認証を行う。
ステップS504では、画像処理装置100は、利用可能状態である旨を教員400に提示する。
ステップS506では、教員400は、画像処理装置100における授業支援サービスを起動する。例えば、教員400は、画像処理装置100の表示装置(タッチパネル等)上で授業支援サービスを選択する。この選択によって、授業支援サービス操作モジュール110がアクティブになる。
ステップS508では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、画像処理装置ログインIDを送信し、教員情報の照合を行う。授業支援サービス操作モジュール110は、起動と同時に画像処理装置100のログイン情報を授業支援処理装置130に転送する。
画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けON(関連付け必要を示すフラグ)のため、教員照合が発生する。なお、事前に、教員400の授業管理装置180におけるアカウントと画像処理装置100におけるアカウントは、関連付けられている。
ステップS510では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100におけるログインIDを用いて、教員情報の照合を行う。そのために、ステップS512では、授業支援処理装置130は、教員IDを取得する。
具体的には、“画像処理装置100と授業管理装置180におけるアカウントの関連付け”が有効である場合、アカウント連携モジュール135は、授業支援処理装置130のDB170からユーザ情報を読み出し、画像処理装置100のログイン情報に関連付く教員IDを読み出す。
ステップS514では、授業支援処理装置130は、授業管理装置180に対して、教員ID(教員400のID)を用いて、講義・課題情報を取得要求を送信する。そして、ステップS516では、授業管理装置180は、授業支援処理装置130に対して、講義・課題情報を送信する。
関連付く教員IDが存在する場合、アカウント連携モジュール135は、教員情報取得モジュール140を通して、授業管理装置180から教員400の講義・課題情報を取得する。このとき授業管理装置180のユーザ管理モジュール185は、授業支援処理装置130から渡された教員IDに対応付けられた講義・課題情報をコンテンツ管理モジュール190から取得し、授業支援処理装置130に渡す。なお「教員400の講義・課題情報」とは、教員400が担当している講義、その講義内で学生に提示した課題を示しており、事前に、DB195内に、教員ID、講義を示す情報(講義ID)、課題を示す情報(課題ID)が関連付けられている。
ステップS518では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、講義・課題情報を送信する。
ステップS520では、画像処理装置100は、表示装置上に教員メニューを表示する。ステップS520では、アカウント連携モジュール135は、取得した講義・課題情報を授業支援サービス操作モジュール110に送り、授業支援サービス操作モジュール110は、講義・課題情報を利用して、教員メニューを表示する。具体的には、その教員400が担当している講義・課題の選択画面を表示する。
例えば、教員メニュー画面600を表示する。図6は、教員メニュー画面600の表示例を示す説明図である。
教員メニュー画面600には、教員表示領域605、講義表示領域610、課題表示領域615、講義選択領域620、課題選択領域625、委任状作成ボタン630を表示する。教員表示領域605には、教員400の氏名を表示する。講義表示領域610には、教員400によって選択された講義を表示する。課題表示領域615には、教員400によって選択された課題を表示する。講義選択領域620には、教員400に関連付けられた講義を選択可能に表示する。課題選択領域625には、教員400に関連付けられた課題(選択された講義内の課題)を選択可能に表示する。
ステップS522では、画像処理装置100は、教員400に対して、教員メニューの操作を可能とし、その旨を提示する。
ステップS524では、教員400は、画像処理装置100において、講義・課題を選択して、委任状作成ボタン630を押下する。具体的には、教員400は、スキャン作業を代行させたい講義と課題をメニュー(講義選択領域620、課題選択領域625)から選択し、委任状作成ボタン630を押下する。
ステップS526では、画像処理装置100は、選択された講義・課題を用いて、委任状を作成することを授業支援処理装置130に指示する。具体的には、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、選択された講義と課題情報を授業支援処理装置130に送る。
ステップS528では、授業支援処理装置130は、講義・課題を用いて、委任状ファイルを作成する。授業支援処理装置130の委任状作成モジュール160は、画像処理モジュール150を使用し、操作中の教員IDと送られてきた講義、課題情報を含む委任状(ドキュメントデータ)を作成し、画像処理装置100に送る。例えば、教員400のID、講義、課題情報を埋め込んだQRコードを生成する。
なお、スキャン実施者の情報はあえて入れず、委任状があれば誰でもスキャンできるようにしている。
ステップS530では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、委任状(ドキュメントデータ)を送信する。
ステップS532では、画像処理装置100は、委任状を印刷する。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、画像処理装置100のプリントモジュール115を使用して、送られてきたドキュメントデータをプリントアウトする。
ステップS534では、教員400は、画像処理装置100が印刷した委任状410を受け取る。
なお、ステップS524からステップS534までの処理は、委任状印刷処理である。
図5に示す委任状印刷処理では、図6の例に示す委任状作成ボタン630が押下された場合に委任状を作成、印刷しているが、さらに、委任状作成ボタン630が押下されたならば、委任状作成画面700を表示してもよい。委任状作成画面700によって、委任状の内容を詳細に設定することができるようになる。
図7は、委任状作成画面700の表示例を示す説明図である。委任状作成画面700には、タイトル欄705、利用者表示欄710、講義欄715、課題欄720、有効期限欄725、対象画像処理装置欄730、読取枚数上限欄735、印刷枚数上限欄740を表示する。
タイトル欄705には、例えば「委任状作成」と表示する。
利用者表示欄710には、画像処理装置100にログインしているユーザ名(図7の例では「教員:富士太郎」)を表示する。
講義欄715、課題欄720には、講義表示領域610、課題表示領域615と同様の内容を表示する。
有効期限欄725、対象画像処理装置欄730、読取枚数上限欄735、印刷枚数上限欄740には、教員400が、それぞれ委任状の有効期限、ジョブを行わせる画像処理装置100(代行者に操作を行わせる画像処理装置100)、スキャンさせる枚数、印刷する枚数の指定をできるようにしている。なお、ジョブの例として、答案用紙のスキャン処理、登録処理を挙げているが、問題用紙の印刷処理等であってもよい。その場合は、印刷枚数上限欄740による設定が必要である。
委任状作成画面700による設定によって、委任状情報テーブル800を生成する。委任状情報テーブル800を用いて、例えば、QRコードを生成する。つまり、QRコードに委任状作成画面700が埋め込まれており、そのQRコードを解析することによって、委任状情報テーブル800を取得することができる。
図8は、委任状情報テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。委任状情報テーブル800は、委任状ID欄805、委任者ID欄810、講義欄815、課題欄820、有効期限欄825、対象画像処理装置欄830、読取枚数上限欄835、印刷枚数上限欄840を有している。委任状ID欄805は、本実施の形態において、委任状を一意に識別するための情報(委任状ID:IDentification)を記憶している。委任者ID欄810は、本実施の形態において、委任者(教員400)を一意に識別するための情報(委任者ID)を記憶している。講義欄815は、その委任者に対応する講義を記憶している。課題欄820は、その講義に対応する課題を記憶している。有効期限欄825は、この委任状の有効期限を記憶している。対象画像処理装置欄830は、この委任状でジョブが行われる画像処理装置100を記憶している。読取枚数上限欄835は、そのジョブでの読取枚数の上限を記憶している。印刷枚数上限欄840は、そのジョブでの印刷枚数の上限を記憶している。
ステップS532で印刷される委任状の例を、図9に示す。図9は、委任状410の例を示す説明図である。委任状410には、タイトル欄905、委任者欄910、情報画像915、委任内容欄920が印刷されている。
情報画像915は、例えば、QRコードであり、委任状情報テーブル800の内容を表す情報が埋め込まれている。委任内容欄920には、ジョブの内容が記載される。例えば、「採点された答案用紙をスキャンして、授業管理装置180に登録すること」等が記載される。
図10~12は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図5に示した処理例が終了した後に行われる処理例である。
ステップS1002では、教員400は、講義において、学生に対してテストを実施し、答案用紙を回収する。
ステップS1004では、教員400は、回収した答案用紙を採点する。
ステップS1006では、教員400は、講義前に作成した委任状と採点した用紙を他の作業者(アシスタント420)に渡し、スキャン作業を委託する。
ステップS1008では、アシスタント420は、画像処理装置100の認証を行う。つまり、アシスタント420は自身のアカウントで画像処理装置100にログインする。画像処理装置100の認証モジュール105でユーザ認証を行う。
ステップS1010では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、画像処理装置100の利用を可能とする。
ステップS1012では、アシスタント420は、画像処理装置100において、授業支援サービスを起動する。前述したように、スキャン作業者であるアシスタント420は、画像処理装置100の表示装置に表示されたメニューから授業支援サービスを選択する。
ステップS1014では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130において、画像処理装置アカウントIDを用いて、教員情報の照合を行う。授業支援サービス操作モジュール110は、画像処理装置100のログイン情報を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1016では、授業支援処理装置130は、教員情報の照合を行う。その結果、ステップS1018では、授業支援処理装置130は、「教員として登録なし」とする。具体的には、この場合、アカウントの関連付け有効な状態である。アカウント連携モジュール135は、授業支援処理装置130のDB170からユーザ情報を読み出し、画像処理装置100のログイン情報に関連付く教員IDを読み出す。アシスタント420は、授業管理装置180のアカウントを持たないため“教員として登録なし”の判定結果を返す。
ステップS1020では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、「講義・課題情報なし」を送信する。
ステップS1022では、画像処理装置100は、教員登録画面を表示する。つまり、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、ステップS1018での“教員として登録なし”の判定結果から、“教員登録画面”と“委任状スキャンボタン”を表示する。
ステップS1024では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、教員登録画面を提示する。
ステップS1026では、アシスタント420は、画像処理装置100において、委任状スキャンボタンを押す。スキャン作業者であるアシスタント420は、“委任状スキャンボタン”を押下する。
ステップS1028では、画像処理装置100は、委任状スキャンモードに遷移する。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、“委任状スキャン画面”を表示する。
ステップS1030では、アシスタント420は、画像処理装置100を用いて、委任状410をスキャンする。具体的には、スキャン作業者であるアシスタント420は、教員400に渡された委任状410を画像処理装置100にセットし“スキャンボタン”を押下する。
ステップS1032では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、委任状410のスキャン画像を送る。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、スキャンモジュール120を利用して委任状のスキャンを実行し、スキャン画像を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1034では、授業支援処理装置130は、委任状410の画像に含まれる情報を読み取る。具体的には、授業支援処理装置130の委任状照合モジュール165は、スキャン画像を画像処理モジュール150に送り、委任状に含まれる情報(QRコード)を解析する。
ステップS1036では、授業支援処理装置130は、委任状に含まれる情報から教員ID、講義、課題を取得する。
ステップS1038からステップS1044までの処理によって、授業支援処理装置130は、委任状410に含まれる情報を照合する。具体的には、委任状照合モジュール165は、教員情報取得モジュール140から教員400の講義・課題情報を取得し、委任状410から読み出した情報と照合する。
ステップS1040では、授業支援処理装置130は、授業管理装置180から、教員IDを用いて、講義、課題情報を取得する。
ステップS1042では、授業管理装置180は、授業支援処理装置130に対して、講義、課題情報を送信する。教員情報取得モジュール140は、授業管理装置180のユーザ管理モジュール185に教員IDを送り、ユーザ管理モジュール185は、コンテンツ管理モジュール190にアクセスして、教員IDに関連付けられた講義・課題情報を取得して授業支援処理装置130に送る。
ステップS1044では、授業支援処理装置130は、照合結果を取得する。
ステップS1046では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、照合結果を送信する。
照合結果として、[講義、課題あり]である場合は、ステップS1048からステップS1050までの処理を行い、[講義、課題なし]である場合は、ステップS1052からステップS1054までの処理を行う。
ステップS1048では、画像処理装置100は、集計スキャンモードに遷移する。具体的には、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、照合できた結果を受け“集計スキャン画面”を表示する。
ステップS1050では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、「集計スキャン可能」である旨を提示する。この後、ステップS1056に進む。
ステップS1052では、画像処理装置100は、「委任状利用不可」と表示する。具体的には、委任状照合モジュール165で照合できなかった場合であり、“委任状照合失敗画面”を表示する。
ステップS1054では、画像処理装置100は、アシスタント420に対して、「集計スキャン不可」である旨を提示する。ここで処理を終了する。つまり、アシスタント420は集計スキャンで授業管理装置180の登録ができない状態である。
ステップS1056では、アシスタント420は、画像処理装置100を用いて、集計スキャンを実行(片面/両面)する。具体的には、アシスタント420は、教員400から受け取った採点済み用紙をスキャンする。
ステップS1058では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、スキャン画像を送る。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、スキャンモジュール120を利用し、採点済み用紙のスキャンを実行し、スキャン画像を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1060では、授業支援処理装置130は、画像処理、採点集計処理を行う。具体的には、集計スキャンモジュール145は、画像処理モジュール150を利用して用紙の情報を読み取り(学籍番号と得点を文字認識し)、採点結果の集計を行う。
ステップS1062では、授業支援処理装置130は、授業管理装置180を登録する。具体的には、集計スキャンモジュール145は、授業管理装置180のコンテンツ管理モジュール190にスキャン画像と採点結果である得点を送り、コンテンツ管理モジュール190は各学生毎に用紙のスキャン画像と採点結果を登録する。
ステップS1064では、授業支援処理装置130は、教員400に対して、集計結果を電子メールで通知する。具体的には、集計スキャンモジュール145は、処理結果と、集計結果を教員400にメール通知する。なお、電子メールの宛先は、代行者であるアシスタント420ではなく、代行を依頼した教員400である。
ステップS1066では、教員400は、授業支援処理装置130より、集計結果をダウンロードする。具体的には、教員400は、集計スキャンモジュール145から集計結果をダウンロードする。
ステップS1068では、教員400は、授業管理装置180の登録確認を行う。具体的には、教員400は、授業管理装置180にアクセスして、コンテンツ管理モジュール190で授業支援処理装置130による授業管理装置180の登録状況を確認する。
図13は、答案用紙1300の例を示す説明図である。答案用紙1300は、ステップS1056でスキャンされる文書である。答案用紙1300には、講義欄1305、課題欄1310、学生ID欄1315、点数欄1320、問題1欄1325、解答欄1330が記載されている。講義欄1305、課題欄1310、問題1欄1325は、答案用紙1300の印刷時に印刷される。学生ID欄1315は、学生によって記載される。点数欄1320は、教員400によって記載される。解答欄1330は、学生によって記載される。文字認識の対象は、学生ID欄1315、点数欄1320である。
図14は、集計結果ファイル1400の表示例を示す説明図である。集計結果ファイル1400は、ステップS1064で通知される集計結果である。
集計結果ファイル1400は、講義欄1405、課題欄1410、学生別得点一覧1420を有している。学生別得点一覧1420は、項番欄1425、学籍番号欄1430、氏名欄1435、得点欄1440を有している。項番欄1425は、項番を記載している。学籍番号欄1430は、学籍番号を記載している。氏名欄1435は、氏名を記載している。得点欄1440は、得点を記載している。
例えば、項番:1(1行目)は、学籍番号が「0001」であり、氏名が「佐藤太郎」であり、得点が「10」であることを示しており、項番:2(2行目)は、学籍番号が「0002」であり、氏名が「鈴木花子」であり、得点が「20」であることを示しており、項番:3(3行目)は、学籍番号が「0003」であり、氏名が「高橋次郎」であり、得点が「36」であることを示している。
図15を参照して、本実施の形態の画像処理装置100、授業支援処理装置130、授業管理装置180のハードウェア構成例について説明する。図15に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1517と、プリンタ等のデータ出力部1518を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1501は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、認証モジュール105、授業支援サービス操作モジュール110、プリントモジュール115、スキャンモジュール120、アカウント連携モジュール135、教員情報取得モジュール140、集計スキャンモジュール145、画像処理モジュール150、授業管理装置登録モジュール155、委任状作成モジュール160、委任状照合モジュール165、ユーザ管理モジュール185、コンテンツ管理モジュール190、指示受付モジュール205、委任状作成処理モジュール210、出力モジュール215、受付モジュール305、委任状受付モジュール310、ジョブ指示受付モジュール315、委任状照合処理モジュール320、委譲権限制御処理モジュール325等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1502は、CPU1501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1503は、CPU1501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1504により相互に接続されている。
ホストバス1504は、ブリッジ1505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1506に接続されている。
キーボード1508、マウス等のポインティングデバイス1509は、操作者により操作されるデバイスである。ディスプレイ1510は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。また、ポインティングデバイス1509とディスプレイ1510の両方の機能を備えているタッチスクリーン等であってもよい。その場合、キーボードの機能の実現について、キーボード1508のように物理的に接続しなくても、画面(タッチスクリーン)上にソフトウェアでキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード、スクリーンキーボード等ともいわれる)を描画して、キーボードの機能を実現するようにしてもよい。
HDD(Hard Disk Drive)1511は、ハードディスク(フラッシュ・メモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1501によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは、DB125、DB170、DB195等としての機能を実現させる。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
ドライブ1512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1513に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1507、外部バス1506、ブリッジ1505、及びホストバス1504を介して接続されているRAM1503に供給する。なお、リムーバブル記録媒体1513も、データ記録領域として利用可能である。
接続ポート1514は、外部接続機器1515を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1514は、インタフェース1507、及び外部バス1506、ブリッジ1505、ホストバス1504等を介してCPU1501等に接続されている。通信部1516は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1517は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1518は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図15に示す画像処理装置100、授業支援処理装置130、授業管理装置180のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ、複合機などに組み込まれていてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…画像処理装置
105…認証モジュール
110…授業支援サービス操作モジュール
115…プリントモジュール
120…スキャンモジュール
125…DB
130…授業支援処理装置
135…アカウント連携モジュール
140…教員情報取得モジュール
145…集計スキャンモジュール
150…画像処理モジュール
155…授業管理装置登録モジュール
160…委任状作成モジュール
165…委任状照合モジュール
170…DB
180…授業管理装置
185…ユーザ管理モジュール
190…コンテンツ管理モジュール
195…DB
198…通信回線
205…指示受付モジュール
210…委任状作成処理モジュール
215…出力モジュール
305…受付モジュール
310…委任状受付モジュール
315…ジョブ指示受付モジュール
320…委任状照合処理モジュール
325…委譲権限制御処理モジュール

Claims (9)

  1. 情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
    第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
    前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
    を有し、
    前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
    前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
    前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
    前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
    権限委譲処理装置。
  2. 前記情報処理装置へのジョブは、前記権限委譲処理装置を介して指示されるものであり、
    前記制御手段は、前記第2のユーザが前記権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、前記委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する、
    請求項1に記載の権限委譲処理装置。
  3. 前記情報処理装置を利用するには、前記権限委譲処理装置を介して利用し、
    前記ジョブとして、前記権限委譲処理装置が受け付けた情報を、前記情報処理装置に登録させることを含む、
    請求項1に記載の権限委譲処理装置。
  4. 前記権限委譲処理装置は、画像処理装置であり、
    前記出力手段は、前記権限の一部を利用するための情報を示す画像を前記媒体に印刷し、
    前記第2の受付手段は、前記印刷された媒体を読み込み、
    前記ジョブとして、前記画像処理装置が読み込んだ文書を、前記情報処理装置に登録させることを含む、
    請求項3に記載の権限委譲処理装置。
  5. 前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
    前記媒体に印刷した画像内の情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
    前記画像処理装置が読み込む文書として、前記課題に対する用紙を含む、
    請求項4に記載の権限委譲処理装置。
  6. 権限委譲処理装置と情報処理装置を有する情報処理システムであって、
    前記権限委譲処理装置は、
    前記情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
    第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
    前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
    を有しており、
    前記情報処理装置を利用するには、前記権限委譲処理装置を介して利用し、
    前記ジョブとして、前記権限委譲処理装置が受け付けた情報を、前記情報処理装置に登録させることを含み、
    前記権限委譲処理装置は、画像処理装置であり、
    前記出力手段は、前記権限の一部を利用するための情報を示す画像を前記媒体に印刷し、
    前記第2の受付手段は、前記印刷された媒体を読み込み、
    前記ジョブとして、前記画像処理装置が読み込んだ文書を、前記情報処理装置に登録させることを含み、
    前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
    前記媒体に印刷した画像内の情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
    前記画像処理装置が読み込む文書として、前記課題に対する用紙を含む、
    情報処理システム。
  7. 前記情報処理装置へのジョブは、前記権限委譲処理装置を介して指示されるものであり、
    前記制御手段は、前記第2のユーザが前記権限委譲処理装置にアカウントを有している場合に、前記委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する、
    請求項6に記載の情報処理システム
  8. 前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
    前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
    前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
    請求項6に記載の情報処理システム
  9. コンピュータを、
    情報処理装置にアカウントを有する第1のユーザから、該第1のユーザが所有する権限の一部を委譲する指示を受け付ける第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段が前記指示を受け付けたことに応じて、前記権限の一部を利用するための情報を媒体に出力する出力手段と、
    第2のユーザから、前記媒体及びジョブの指示を受け付ける第2の受付手段と、
    前記第2の受付手段が前記媒体を受け付けたことに応じて、前記第2のユーザが前記情報処理装置にアカウントを有しているか否かに関わらず、委譲された権限の範囲で前記情報処理装置に対するジョブを実行するよう制御する制御手段
    として機能させ
    前記制御手段は、前記第2の受付手段が受け付けた媒体に出力された情報が、前記情報処理装置によって照合された場合に、前記ジョブの実行を許可し、
    前記情報処理装置は、学習管理装置であり、
    前記媒体に出力された情報として、第1のユーザを示す情報、講義、課題を含み、
    前記制御手段は、前記情報処理装置と通信し、前記第1のユーザが、前記講義と前記課題を有していることが確認できた場合は、前記ジョブの実行を許可する、
    権限委譲処理プログラム。
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