JP7068679B2 - 媒体搬送装置、媒体搬送装置のローラ劣化判定方法およびプログラム - Google Patents

媒体搬送装置、媒体搬送装置のローラ劣化判定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、カードや紙片等の媒体を搬送する装置に関する。本発明は、特に、媒体を挟持したローラを回転させることにより媒体を搬送する媒体搬送装置に関する。
この種の媒体搬送装置を備える装置としては、例えば、プリンタ、コピー機、スキャナ、磁気カード、IC(Intergrated Circuit)カード等のカードリーダ/ライタ装置、ATM(Automatic Teller Machine)等がある。
この種の媒体搬送装置のローラの材料としてゴムや樹脂のような弾性を有する材料が用いられることが多い。一般に、ゴムや樹脂は、薬品や油の付着、加水分解等の原因により、軟化、硬化等の変質をきたすことがある。また、単なる時間の経過や、日光等の光に晒されることによってもゴムや樹脂は変質する。
こうした材料の変質に起因して、ローラの表面が軟化し、更には表面にべたつきが生じることがある。また、逆にローラの表面が硬化し、滑りやすくなることがある。媒体搬送装置において、このようなローラの変質或いは劣化は、搬送異常の原因となる。ひいては、媒体搬送装置による媒体の搬送を前提として機能する各種装置の動作異常を引き起こす。
具体的には、媒体の詰まり、例えば紙片を媒体とする媒体搬送装置において紙詰まりを起こすことがある。また、媒体搬送装置を備える各種装置の動作異常の原因となる。具体的には、例えば、プリンタにおける印字、スキャナにおけるイメージ読込、カードリーダ/ライタ装置におけるカードの読取/書込処理の失敗を引き起こすことがある。
特に、クレジットカード、キャッシュカード等のカードを扱うカードリーダ/ライタ装置では、化粧品や薬品が付着したカードが挿入されることを前提とする必要がある。これは、使用者がこれらのカードを取り扱う過程で、使用者の手についている化粧品やハンドクリーム等の薬品がカードに付着しやすいからである。こうした付着物が付いたカードが媒体搬送装置に挿入されると、付着物がローラに移り、その結果、ローラが劣化することがある。
こうした背景から、媒体搬送装置や、媒体搬送装置を備える各種装置の動作異常を避けるため、ローラの劣化の程度を測定し、測定結果に応じて管理者に通知する手法が求められている。
特許文献1は、搬送ローラの劣化検出装置を開示している。劣化検出装置は、長手方向に互いに押圧された状態で対向配置された判断手段を備える。判断手段は、導電性を有する中心軸周りに導電性を有する樹脂部材からなるローラが形成された2本の搬送ローラの、中心軸間の電気的な抵抗値を測定する。判断手段は、その測定結果に基づいて、該搬送ローラの劣化を判断する。
特開2012-051690号公報
特許文献1では電気抵抗に基づいてローラの劣化を測定する。このため、導電性を有する樹脂部材からなるローラを用いる必要がある。
本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ローラの導電性の有無を問わずに適用可能な、ローラの劣化の検出技術を提供することである。
上述の課題を解決するため、本発明は、その一態様として、第1の方向に延在する第1の回転軸を持つ第1のローラと、前記第1のローラに対向して配置され、前記第1の回転軸と平行に前記第1の方向に延在する第2の回転軸を持つ第2のローラと、前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで、前記第2のローラを前記第1のローラに押し付けるための押し付け手段と、前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記押し付け手段が前記第2のローラを前記第1のローラに前記力Ftで押し付けたときの、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を測定するための測定手段と、予め前記測定手段にて測定した前記位置Y2を基準値Ysとして格納するための記憶手段と、前記測定手段によって測定した現在の位置Y2である判定値Yxと、前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定するための判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段とを備える媒体搬送装置を提供する。
また、本発明は、他の一態様として、互いに対向して配置され、それぞれ第1の方向に延在する第1及び第2の回転軸を持つ第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定する基準値測定段階と、前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶段階と、前記第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定する判定値測定段階と、前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定段階と、前記判定段階の判定結果に応じて警告を発する警告段階とを含む、媒体搬送装置のローラ劣化判定方法を提供する。
また、本発明は、他の一態様として、第1の方向に延在する第1の回転軸を持つ第1のローラと、前記第1のローラに対向して配置され、前記第1の回転軸と平行に前記第1の方向に延在する第2の回転軸を持つ第2のローラと、 前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで、前記第2のローラを前記第1のローラに押し付けるための押し付け装置と、前記押し付け装置が前記第2のローラを前記第1のローラに前記力Ftで押し付けたときの、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を測定するための測定器と、を備えた媒体搬送装置のコンピュータを、
前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、かつ、前記押し付け装置を用いて前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記測定器に対して前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定させる基準値測定手段と、前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶手段と、前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に前記媒体を挟んでいない状態で、かつ、前記押し付け装置を用いて前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記測定器に対して前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定させる判定値測定手段と、前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段として、機能させるプログラムを提供する。
本発明によれば、ローラの導電性の有無を問わずにローラの劣化を検出することができる。
本発明の一実施の形態である媒体搬送装置のブロック図である。 図1に示した媒体搬送装置において、ローラ劣化判定を行うときの搬送ローラ、対向ローラの状態について説明するための図であり、対向ローラを搬送ローラに力Ftで押し付けて、変形部が生じた状態について説明するための図である。 図1に示した媒体搬送装置の予備動作について説明するためのフローチャートである。 図1に示した媒体搬送装置のローラ劣化判定について説明するためのフローチャートである。 図1に示した媒体搬送装置の変形例1におけるローラ劣化判定について説明するためのフローチャートである。
本発明の一実施の形態である媒体搬送装置100について図1を参照して説明する。媒体搬送装置100は、搬送ローラ1、対向ローラ2、押し付け用モータ3、トルクリミッタ4、変位検出部5、変位量記録部6、判定部7、警告部8、搬送モータ9、および制御部10を備える。
搬送ローラ1は搬送モータ9によって駆動されて回転する。搬送ローラ1は例えばゴムや樹脂等の弾性を有する材料からなる。後述する対向ローラ2と異なり、搬送ローラ1の回転軸はY軸方向に固定されている。
対向ローラ2は搬送ローラ1と対向するように配置されたローラである。搬送ローラ1の回転軸と対向ローラ2の回転軸とは、Z軸方向(図1には図示していないが、紙面と直交する方向)に延在し、互いに平行に配置されている。対向ローラ2は例えばゴムや樹脂等の弾性を有する材料からなる。搬送ローラ1と対向ローラ2との間に媒体30を挟んだ状態で、搬送モータ9により搬送ローラ1を回転させることにより、媒体搬送装置100は媒体30をX軸方向に搬送する。
対向ローラ2は媒体30をスムーズに搬送するためのローラである。対向ローラ2は、図示しない支持機構によって、回転自在に支持されている。対向ローラ2は搬送モータ9等の動力源によって直接的に駆動されるものではない。対向ローラ2は搬送ローラ1の回転、もしくは媒体30の移動に伴って回転する。搬送モータ9によって駆動された搬送ローラ1の回転が、搬送ローラ1と直接に、或いは、媒体30を介して間接的に接触している対向ローラ2に摩擦抵抗によって伝達される。その結果、対向ローラ2は回転する。
対向ローラ2の回転軸は、図示しない保持機構によって、後述するY軸方向に移動可能に保持されている。このため、対向ローラ2は、後述する押し付け用モータ3によってY軸方向に移動可能である。
押し付け用モータ3は、対向ローラ2を搬送ローラ1に向かって押し付けるための力を発生するモータである。
トルクリミッタ4は押し付け用モータ3が対向ローラ2に印加する力の大きさが一定になるように制御するための手段である。トルクリミッタ4の制御下で押し付け用モータ3が対向ローラ2に印加する一定の力をFtとする。力Ftの向きは後述するY軸の正の向きである。
尚、トルクリミッタ4の制御の元で、押し付け用モータ3が発生する力は、不図示の動力伝達機構によってY軸方向の力Ftとして対向ローラ2に伝達される。このような動力伝達が可能なものであれば、動力伝達機構はどのようなものでもよい。
動力伝達機構は、例えば、押し付け用モータ3の回転軸にピニオンギアを固定することが考えられる。この場合、ピニオンギアでラックを往復運動させる。ラックを介して対向ローラ2の保持機構に力Ftを伝達する。
また、動力伝達機構は、押し付け用モータ3によってボールねじを回転させることが考えられる。ボールねじでナットを支持する。この場合、ボールねじの回転運動をナットの往復運動に変換する。ナットを介して対向ローラ2の回転軸の支持体に力Ftを伝達する。
変位検出部5は、トルクリミッタ4の制御下で押し付け用モータ3が力Ftを対向ローラ2に印加しているときの対向ローラ2の位置Y2を測定する。尚、対向ローラ2の位置Y2の測定は、例えば、対向ローラ2のY軸方向の変位を測定可能な位置に距離センサを配置して行う。距離センサによって、押し付け用モータ3が力Ftを対向ローラ2に印加していないときの距離を測定し、押し付け用モータ3が力Ftを対向ローラ2に印加しているときの距離を測定し、それらの差である変位量を算出する。距離センサは、LED(Light Emitting Diode)やレーザーダイオードを光源とするもので、三角測距式、もしくは、タイム・オブ・フライト式のものを用いる。ここで、対向ローラ2の位置Y2とは、原点O(図2参照)を基準としたY軸方向における、対向ローラ2の回転軸の中心位置である。また、搬送ローラ1の位置Y1は、原点O(図2参照)を基準としたY軸方向における、搬送ローラ1の回転軸の中心位置である。
力Ftと対向ローラ2の位置について説明する。図2において、原点Oを通って上下方向に延びるY軸は、対向ローラ2の回転軸および搬送ローラ1の回転軸に対して直交する平面上で、対向ローラ2の回転軸と搬送ローラ1の回転軸の両方の中心を通過する直線である。図中の下向きをY軸の正の向きとする。一方、原点Oを通って左右方向に延びるX軸は同平面においてY軸に直交する直線である。図中の右向きをX軸の正の向きとする。
図2に示すように、力Ftが対向ローラ2に印加されているとき、搬送ローラ1と対向ローラ2とは接触部20で互いに接触し、変形する。搬送ローラ1および対向ローラ2を形成するゴム等の弾性材料が軟化すると、対向ローラ2に印加する力が同じ力Ftであっても、接触部20での変形は大きくなる。その結果、現在の位置Y2は図中下方に移動し、Y2の値は大きくなる。
逆に、搬送ローラ1および対向ローラ2を形成する弾性材料が硬化すると、対向ローラ2に印加する力が同じ力Ftであっても、接触部20での変形は小さくなる。その結果、現在の位置Y2は図中上方に移動し、Y2の値は小さくなる。
変位量記録部6は変位検出部5によって予め測定した位置Y2を基準値Ysとして格納する。詳述すると、媒体搬送装置100を工場から出荷したときや、搬送ローラ1および対向ローラ2を新品に交換した直後のように、搬送ローラ1および対向ローラ2が明らかに劣化していない状態(以下、このような状態をローラ未劣化状態と記す)にあるときに予め測定した位置Y2を基準値Ysとする。また、搬送ローラ1および対向ローラ2の劣化の有無の判定(ローラ劣化判定)を行う際に測定した現在の位置Y2を判定値Yxとする。変位量記録部6は少なくとも基準値Ysを格納する。
判定部7は、基準値Ysと判定値Yxとを比較することにより、ローラ劣化判定を行う。
判定値Yxが基準値Ysよりもある程度大きい場合を考える。この場合、対向ローラ2に印加する力Ftは同じにも関わらず、搬送ローラ1および対向ローラ2は、ローラ未劣化状態よりも大きく変形したことを示す。このことは、搬送ローラ1および対向ローラ2のいずれか、或いは、その両方が軟化したことになる。このとき判定部7は「軟化」と判定する。
逆に、判定値Yxが基準値Ysよりもある程度小さい場合を考える。この場合、やはり対向ローラ2に印加する力Ftは同じであるにも関わらず、搬送ローラ1および対向ローラ2は、ローラ未劣化状態よりも小さく変形したことを示す。このことは、搬送ローラ1および対向ローラ2のいずれか、或いは、その両方が硬化したことになる。このとき判定部7は「硬化」と判定する。
判定値Yxが基準値Ysを基準とする一定の正常範囲内に収まる場合には、搬送ローラ1および対向ローラ2は、ローラ未劣化状態における変形量と実質的に同じとみなす。このとき判定部7は「正常」と判定する。
例えば、基準値Ysのプラスマイナス5パーセントの正常範囲内に判定値Yxがある場合、判定部7は正常と判定する。判定値Yxが基準値Ysの105パーセント(即ち、正常範囲の上限値)よりも大きい場合、判定部7は軟化と判定する。また、判定値Yxが基準値Ysの95パーセント(即ち、正常範囲の下限値)よりも小さい場合、判定部7は硬化と判定する。
警告部8は、判定部7の判定結果に応じて所定の警告を出力する出力装置である。警告部8は、正常ランプ8A、軟化ランプ8B、および硬化ランプ8Cを備える。ローラ劣化判定を行う前、正常ランプ8A、軟化ランプ8B、および硬化ランプ8Cは消灯している。ローラ劣化判定を行って判定部7が正常と判定した場合、警告部8は正常ランプ8Aのみを点灯する。同様に、判定部7が軟化したと判定した場合、警告部8は軟化ランプ8Bのみを点灯し、硬化したと判定した場合は硬化ランプ8Cのみを点灯する。
搬送モータ9は搬送ローラ1を駆動して回転させるためのモータである。
制御部10は、押し付け用モータ3、トルクリミッタ4、変位検出部5、変位量記録部6、判定部7、警告部8、および搬送モータ9の動作を制御する。制御部10は例えばCPU(Central Processing Unit)、メモリを備える処理装置である。制御部10の処理装置は判定部7を兼ねてもよいし、別々の処理装置であってもよい。
媒体30は媒体搬送装置100でX軸方向に搬送される媒体である。媒体30の種類は問わない。例えば媒体30としては紙片、磁気カード、ICカード等が考えられる。
次に、媒体搬送装置100の動作について説明する。
まず、ローラ未劣化状態のときに図3に示す予備動作を実行する。例えば、媒体搬送装置100を工場から出荷する直前に予備動作を行う。また、搬送ローラ1および対向ローラ2を新品に交換した場合には、そのたびにこの予備動作を行う。
(ステップS1)トルクリミッタ4の制御の元、制御部10は、押し付けモータ3を所定時間だけ(又は所定角度だけ或いは所定の回転回数だけ)正回転して、対向ローラ2に力Ftを印加する。これにより、対向ローラ2を搬送ローラ1に向かって力Ftで押し付ける。
(ステップS2)ステップS1の状態を保ったまま、変位検出部5は対向ローラ2の位置Y2を測定する。
(ステップS3)制御部10はステップS2で測定した値を基準値Ysとして変位量記録部6に格納する。
以上の予備動作をローラ未劣化状態で実行する。このようにして、基準値Ysを変位量記録部6に予め格納しておく。基準値Ysの測定後、制御部10は、押し付けモータ3を所定時間だけ(又は所定角度だけ或いは所定の回転回数だけ)逆回転して、対向ローラ2への力の印加を終了する。
この後、媒体搬送装置100の本来の用途である媒体30の搬送を行う。即ち、対向ローラ2と搬送ローラ1との間に媒体30を挟み、搬送モータ9により搬送ローラ1を駆動して、媒体30をX軸方向に移動させる。
媒体搬送装置100がある程度(例えば、所定の回数)媒体30を搬送する動作を行った後、図4に示すローラ劣化判定を行う。ただし、ローラ劣化判定は、媒体30の所定の搬送回数毎ではなく、一定時間毎(例えば、1週間毎、1か月毎等)に行うこととしてもよいし、媒体搬送装置100の使用者の指示に応じたタイミングで行うこととしてもよい。
(ステップS11)トルクリミッタ4の制御の元、制御部10は、押し付けモータ3を所定時間だけ(又は所定角度だけ或いは所定の回転回数だけ)正回転して、対向ローラ2に力Ftを印加する。これにより、対向ローラ2を搬送ローラ1に向かって力Ftで押し付ける。
(ステップS12)ステップS11の状態を保ったまま、変位検出部5は現在の位置Y2を測定する。このときの測定値が判定値Yxである。
(ステップS13)判定部7は、ステップS12で測定した判定値Yxと、変位量記録部6から読み出した基準値Ysとを比較する。判定部7は、比較結果に基づいて、正常、軟化及び硬化のいずれかの判定結果を出力する。
(ステップS14)ステップS13の判定結果に応じて、警告部8は対応するランプを点灯する。
本実施形態によれば、媒体搬送装置100は、所定の搬送回数毎に、又は定期的に或いは使用者の指示に応じて、ローラ劣化判定を行う。搬送ローラ1および対向ローラ2の硬さが許容の正常範囲内にあるとき、警告部8は正常ランプ8Aを点灯する。搬送ローラ1および対向ローラ2の少なくとも一方が軟化或いは硬化すると、警告部8は軟化ランプ8B或いは硬化ランプ8Cを点灯する。このため、媒体搬送装置100の使用者や保守者は、搬送ローラ1および対向ローラ2の少なくとも一方が軟化或いは硬化したことにすぐに気が付くことができる。媒体搬送装置100の保守は容易となり、媒体搬送不良の発生を未然に防ぐことができる。
[変形例1]
搬送ローラ1および対向ローラ2を形成する弾性材料の劣化には、円周方向に全体が均一に劣化するものと、円周方向に局所的に劣化するものがある。例えば、経時的な変化に起因する劣化は、弾性材料の全体に対して起きると考えられる。他方、薬品、化学物質等の付着に起因する劣化は円周方向に局所的に発生すると考えられる。
一方、上述の実施形態では、搬送ローラ1および対向ローラ2の円筒側面の円周方向全体について基準値Ys、判定値Yxを測定するものではない。上述の実施形態では、ローラの円筒側面のうち、測定の際にたまたま向かい合っていた円周方向の特定の部分における、基準値Ys、判定値Yxを測定する。このため、上述の実施形態では、ローラの円周方向の局所的な劣化を検出することができない恐れがある。
この点に鑑みて、搬送ローラ1を搬送モータ9で一定角度だけ回転させて、ローラ劣化判定を行うことを、搬送ローラ1の円周方向の全周にわたって行うこととしてもよい。
本変形例1では、媒体搬送装置100は、図4のローラ劣化判定に代わって、図5のローラ劣化判定を行う。図5のステップS11~S14は図4と同じなので説明を省略する。
(ステップS15)判定結果が軟化または硬化の場合、媒体搬送装置100はローラ劣化判定を終了する。終了の時点で、搬送ローラ1および対向ローラ2が互いに接触している接触部20において、軟化或いは硬化が検出されたことになる。判定結果が正常の場合はステップS16に進む。
(ステップS16)判定部7は、搬送ローラ1の円周方向の全周についてローラ劣化判定を行ったか否かを判定する。搬送ローラ1の円周方向の全周についてローラ劣化判定が終わっている場合、処理を終了する。
(ステップS17)制御部10は、搬送モータ9を一定の角度だけ回転させる。この搬送モータ9の回転に応じて搬送ローラ1は一定角度だけ回転する。今、対向ローラ2は搬送ローラ1に向かって力Ftで押し付けられているので、搬送ローラ1の回転と共に対向ローラ2も回転する。ステップS17の後はステップS11に戻る。制御部10が搬送モータ9の回転角度を制御する手法としては、例えば、所望の角度だけ搬送モータ9をその回転軸の回りに回転させるために、搬送モータ9に通電する時間の長さを予め測定しておき、その時間だけ搬送モータ9に通電することが考えられる。
搬送ローラ1および対向ローラ2がどちらも正常な場合、搬送モータ9が搬送ローラ1を円周方向に1周するまでローラ劣化判定が繰り返される。例えば、ステップS13での1回の判定毎に、ステップS17にて10度だけ搬送ローラ1をその回転軸の回りに回転させる場合、360÷10=36回のローラ劣化判定を1セットとして行う。
本変形例1によれば、搬送ローラ1および対向ローラ2の円周方向の全周にわたってローラ劣化判定を行うので、搬送ローラ1および対向ローラ2の少なくとも一方の円周方向における局所的な劣化を検出することができる。
[変形例2]
上述の媒体搬送装置100では、警告部8は、正常ランプ8A、軟化ランプ8B、および硬化ランプ8Cを備え、点灯するランプによって劣化の有無と種類を通知した。警告を通知する形態はこれに限られるものではない。
例えば、ランプの点灯による通知と共に、或いは、その代わりに、警告部8は他の出力形態で警告を出力することとしてもよい。
例えば、警告部8に互いに出力音が異なる2種類のブザーを設けることが考えられる。この場合、警告部8は、ブザー音の一方を軟化に対応させ、他方を硬化に対応させて、判定部7の判定結果に応じて対応するブザーを鳴動させる。
また、例えば、警告部8として画像出力手段を設けることとしてもよい。警告部8は、液晶表示装置や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等の画像表示装置に、正常、軟化、硬化といった判定結果を表示する。
本変形例2によれば、媒体搬送装置100の使用環境や使用者に適した出力形態で警告を発することができるので、より確実に警告メッセージを伝達することができる。
[変形例3]
上述の実施形態では、判定部7は、正常、軟化、硬化の3段階の判定を行うローラ劣化判定を行うものとして説明した。これは、上述の実施形態では、許容の正常範囲内にある、許容の正常範囲の上限値よりも大きい、許容の正常範囲の下限値よりも小さい、の3段階で判定値Yxを評価したためである。
ここで、判定値Yxを正常、軟化、硬化と判定する範囲をそれぞれ正常範囲、軟化範囲、硬化範囲と呼ぶものとする。上述の実施形態では、軟化範囲の範囲内で軟化の程度を評価していない。硬化範囲でも同様である。
このような3段階評価に代わって、判定部7はより多くの段階で評価をすることとし、警告部8はそれら多段階評価に応じた出力をすることとしてもよい。つまり、軟化範囲、硬化範囲をそれぞれ複数の分割範囲に区分し、区分した分割範囲毎に異なる評価を行うこととしてもよい。
例えば、判定値Yxに応じて軟化、硬化をそれぞれ2段階に分類し、全体として5段階評価とすることとしてもよい。具体的には、基準値Ysのプラスマイナス5パーセントの正常範囲内に判定値Yxがある場合、判定部7は正常と判定する。判定値Yxが基準値Ysの105パーセント(上限値)よりも大きく、かつ、基準値Ysの110パーセント以下(1.05*Ys<Yx≦1.10*Ys)の場合(すなわち、第1の分割軟化範囲内の場合)、判定部7は軟化(小)と判定する。判定値Yxが基準値Ysの110パーセントよりも大きい(1.10*Ys<Yx)場合(すなわち、第2の分割軟化範囲内の場合)、判定部7は軟化(大)と判定する。判定値Yxが基準値Ysの95パーセント(下限値)よりも小さく、かつ、基準値Yxの90パーセント以上(0.90*Ys≦Yx<0.95*Ys)の場合(すなわち、第1の分割硬化範囲内の場合)、判定部7は硬化(小)と判定する。判定値Yxが基準値Ysの90パーセントよりも小さい(Yx<0.90*Ys)場合(すなわち、第2の分割硬化範囲内の場合)、判定部7は硬化(大)と判定する。
本変形例3によれば、搬送ローラ1および対向ローラ2の少なくとも一方の劣化の度合いをより正確に伝えることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記1]
第1のローラと、
前記第1のローラに対向して配置される第2のローラと、
予め定められた一定の大きさの力Ftで、前記第2のローラを前記第1のローラに押し付けるための押し付け手段と、
前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記押し付け手段が前記第2のローラを前記第1のローラに前記力Ftで押し付けたときの前記第2のローラの位置Y2を測定するための測定手段と、
予め前記測定手段にて測定した前記位置Y2を基準値Ysとして格納するための記憶手段と、
前記測定手段によって測定した現在の位置Y2である判定値Yxと、前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定するための判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段と
を備える媒体搬送装置。
[付記2]
前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定手段は正常と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定手段は軟化と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定手段は硬化と判定する
付記1に記載の媒体搬送装置。
[付記3]
前記判定手段は、前記正常範囲の上限値よりも大きい範囲である軟化範囲、前記正常範囲の下限値よりも小さい範囲である硬化範囲のうち、少なくとも一方を複数の分割範囲に区分して、区分した分割範囲毎に異なる判定結果を出力する、付記2に記載の媒体搬送装置。
[付記4]
前記測定手段は、予め定められた時間間隔毎に前記判定値Yxを測定し、
前記判定手段は、前記測定手段が前記判定値Yxを測定する毎に前記判定を行う
付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の媒体搬送装置。
[付記5]
前記第1のローラを回転させるための回転駆動手段を更に備え、
前記測定手段によって今回の測定を行った後、前記回転駆動手段により、前記第1のローラを所定の角度だけ回転させて、前記測定手段によって次回の測定を行う
付記1乃至付記4のいずれか1つに記載の媒体搬送装置。
[付記6]
互いに対向して配置された第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、予め定められた一定の大きさの力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定する基準値測定段階と、
前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶段階と、
前記第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定する判定値測定段階と、
前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定段階と、
前記判定段階の判定結果に応じて警告を発する警告段階と
を含む、媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
[付記7]
前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定段階は正常と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定段階は軟化と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定段階は硬化と判定する
付記6に記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
[付記8]
前記判定段階は、前記正常範囲の上限値よりも大きい範囲である軟化範囲、前記正常範囲よりも小さい範囲である硬化範囲のうち、少なくとも一方を複数の分割範囲に区分して、区分した分割範囲毎に異なる判定を行う、付記7に記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
[付記9]
前記判定値測定段階を予め定められた時間間隔毎に行い、
前記判定値測定段階によって前記判定値Yxを測定する毎に、前記判定段階を行う
付記6乃至付記8のいずれか1つに記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
[付記10]
前記判定値測定段階を、前記第1のローラを予め定められた角度だけ回転させながら複数回繰り返して行う、付記6乃至付記9のいずれか1項に記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
[付記11]
互いに対向して配置された第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、かつ、予め定められた一定の大きさの力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定する基準値測定手段と、
前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶手段と、
前記第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、かつ、前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定する判定値測定手段と、
前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段として、媒体搬送装置のコンピュータを機能させるプログラム。
[付記12]
前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定手段は正常と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定手段は軟化と判定し、
前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定手段は硬化と判定する
付記11に記載のプログラム。
[付記13]
前記判定手段は、前記正常範囲の上限値よりも大きい範囲である軟化範囲、前記正常範囲の下限値よりも小さい範囲である硬化範囲のうち、少なくとも一方を複数の分割範囲に区分して、区分した分割範囲毎に異なる判定を行う、付記12に記載のプログラム。
[付記14]
前記判定値測定手段を予め定められた時間間隔毎にコンピュータに実行させ、
前記判定値測定手段によって前記判定値Yxを測定する毎に、前記判定手段による判定を行う
付記11乃至付記13のいずれか1つに記載のプログラム。
[付記15]
前記判定値測定手段による測定を、前記第1のローラを予め定められた角度だけ回転させながら複数回繰り返して行う、付記11乃至付記14のいずれか1つに記載のプログラム。
1 搬送ローラ
2 対向ローラ
3 押し付け用モータ
4 トルクリミッタ
5 変位検出部
6 変位量記録部
7 判定部
8 警告部
8A 正常ランプ
8B 軟化ランプ
8C 硬化ランプ
9 搬送モータ
10 制御部
20 接触部
30 媒体
100 媒体搬送装置

Claims (10)

  1. 第1の方向に延在する第1の回転軸を持つ第1のローラと、
    前記第1のローラに対向して配置され、前記第1の回転軸と平行に前記第1の方向に延在する第2の回転軸を持つ第2のローラと、
    前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで、前記第2のローラを前記第1のローラに押し付けるための押し付け手段と、
    前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記押し付け手段が前記第2のローラを前記第1のローラに前記力Ftで押し付けたときの、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を測定するための測定手段と、
    予め前記測定手段にて測定した前記位置Y2を基準値Ysとして格納するための記憶手段と、
    前記測定手段によって測定した現在の位置Y2である判定値Yxと、前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定するための判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段と
    を備える媒体搬送装置。
  2. 前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定手段は正常と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定手段は軟化と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定手段は硬化と判定する
    請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記判定手段は、前記正常範囲の上限値よりも大きい範囲である軟化範囲、前記正常範囲の下限値よりも小さい範囲である硬化範囲のうち、少なくとも一方を複数の分割範囲に区分して、区分した分割範囲毎に異なる判定結果を出力する、請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記測定手段は、予め定められた時間間隔毎に前記判定値Yxを測定し、
    前記判定手段は、前記測定手段が前記判定値Yxを測定する毎に前記判定を行う
    請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の媒体搬送装置。
  5. 前記第1のローラを回転させるための回転駆動手段を更に備え、
    前記測定手段によって今回の測定を行った後、前記回転駆動手段により、前記第1のローラを所定の角度だけ回転させて、前記測定手段によって次回の測定を行う
    請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の媒体搬送装置。
  6. 互いに対向して配置され、それぞれ第1の方向に延在する第1及び第2の回転軸を持つ第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定する基準値測定段階と、
    前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶段階と、
    前記第1及び第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けながら、前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定する判定値測定段階と、
    前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定段階と、
    前記判定段階の判定結果に応じて警告を発する警告段階と
    を含む、媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
  7. 前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定段階は正常と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定段階は軟化と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定段階は硬化と判定する
    請求項6に記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
  8. 前記判定段階は、前記正常範囲の上限値よりも大きい範囲である軟化範囲、前記正常範囲の下限値よりも小さい範囲である硬化範囲のうち、少なくとも一方を複数の分割範囲に区分して、区分した分割範囲毎に異なる判定を行う、請求項7に記載の媒体搬送装置のローラ劣化判定方法。
  9. 第1の方向に延在する第1の回転軸を持つ第1のローラと、
    前記第1のローラに対向して配置され、前記第1の回転軸と平行に前記第1の方向に延在する第2の回転軸を持つ第2のローラと、
    前記第1の方向と直交する第2の方向から予め定められた一定の大きさの力Ftで、前記第2のローラを前記第1のローラに押し付けるための押し付け装置と、
    前記押し付け装置が前記第2のローラを前記第1のローラに前記力Ftで押し付けたときの、前記第2のローラを挟んで前記第2の方向において前記第1のローラとは反対側の所定位置を原点とした、前記第2のローラの位置Y2を測定するための測定器と、
    を備えた媒体搬送装置のコンピュータを、
    前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に媒体を挟んでいない状態で、かつ、前記押し付け装置を用いて前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記測定器に対して前記第2のローラの位置Y2を基準値Ysとして予め測定させる基準値測定手段と、
    前記基準値Ysを記憶装置に格納する記憶手段と、
    前記第1のローラ及び前記第2のローラの間に前記媒体を挟んでいない状態で、かつ、前記押し付け装置を用いて前記力Ftで前記第1のローラに前記第2のローラを押し付けた状態で、前記測定器に対して前記第2のローラの現在の位置Y2を判定値Yxとして測定させる判定値測定手段と、
    前記判定値Yxと前記基準値Ysとに基づいて警告の要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段として、機能させるプログラム。
  10. 前記判定値Yxが、前記基準値Ysに基づいて定められる正常範囲内にあるとき、前記判定手段は正常と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の上限値より大きいとき、前記判定手段は軟化と判定し、
    前記判定値Yxが、前記正常範囲の下限値より小さいとき、前記判定手段は硬化と判定する
    請求項9に記載のプログラム。
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