JP7068400B2 - ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、及びこれを含むゴム組成物 - Google Patents

ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、及びこれを含むゴム組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、及びこれを含むゴム組成物に関する。
ポリイソブチレン(ポリブテン)は、一般に、ナフサの分解過程で得られる炭素数4(C4)のオレフィン成分をフリーデル-クラフト型触媒(Friedel-Craft type catalyst)を用いて重合したものであって、約300~10,000の数平均分子量(Mn)を有する。
C4原料中の1,3-ブタジエンを抽出して残ったものをC4残渣油-1(C4 raffinate-1)とし、ここにはイソブタン(iso-butane)、n-ブタン(normal-butane)のパラフィン類と1-ブテン(1-butene)、2-ブテン(2-butene)、イソブテン(isobutene)などのオレフィンが含まれており、これらの中でも、イソブテンの含有量は約30~50重量%である。前記C4残渣油-1は、オクタン価向上剤であるメチル-t-ブチルエーテル(methyl t-butylether:MTBE)またはポリイソブチレン(ポリブテン)の製造に主に使用され、C4残渣油-1のオレフィン成分の中でも特にイソテンの反応性が最も高いので、生成されたポリイソブチレン(ポリブテン)は、主にイソブテン単位で構成される。ポリイソブチレン(ポリブテン)は、分子量の増加に伴って粘度が高まるが、100℃で約4~40000cSt(centi-stokes)の粘度を有する。
特許文献1には、高反応性ポリイソブチレン(ポリブテン)を用いてタイヤトレッドのグリップ性能を改善させる方法が開示されている。また、特許文献2には、カルボキシル化液状イソプレンゴムを用いて摩耗性能、燃費性能及び制動性能を改善させる方法が開示されている。このようにゴム、特にタイヤトレッドに制動性能と燃費性能を高めるための努力が行われている。
グリップ力の向上に関連して、特許文献3には、スチレン-ブタジエンゴムにセサミ樹脂、サンフラワー樹脂、ココナッツ樹脂などのペレット型植物系樹脂を添加したマスターバッチを使用することにより、高速条件の下で優れたグリップ性能と耐摩耗性能を示す組成物が開示されている。前述したように、グリップ力は、タイヤの表面が路面によく密着するようにする技術であって、できる限りタイヤの弾性に優れたものが有利である。しかし、回転抵抗と一緒に考慮する場合、回転抵抗は、路面に対する密着力が低いほど有利であって、タイヤの回転抵抗とグリップ力は互いに相反する特性を有する。つまり、回転抵抗が低いタイヤは、燃費効率性では有利であるが、道路が濡れているときに道路との密着性が弱いことがある。このため、最近、タイヤの開発は、回転抵抗またはグリップ力を高める一次元的な方式から外れ、その両方を同時に調節しようとする方式で進められている。
例えば、特許文献4及び特許文献5には、シリカと一緒に高軟化点を有する改質されたテルペンフェノール樹脂を適用することにより、フェノールが合成ゴムとの相溶性を高めて樹脂の流動性を減少させることで、回転抵抗性能の低下なしに濡れた路面でのグリップ性能を向上させることができると開示されている。また、特許文献6には、Tgが-50~-40℃であり、ムーニー粘度が60~80であり、エポキシ化度が5~50%であるエポキシ化天然ゴム20~50重量部を含むことにより、タイヤの濡れた路面制動力を改善することができ、かつ、耐摩耗性能の低下なしに低回転抵抗性能または燃費性能とともに耐久性能をバランスよく向上させることができるゴム組成物が開示されている。このように様々な試みにも拘らず、タイヤの回転抵抗とグリップ力を同時に満足すべき数値を有する技術が求められる。
韓国公開特許第10-2011-0072253号公報 韓国公開特許第10-2007-0096748号公報 韓国公開特許第10-2016-0002044号公報 韓国公開特許第10-2015-0024701号公報 米国特許第8,637,606号明細書 韓国登録特許第10-1591276号公報
本発明の目的は、充填剤との混合時の分散性に優れるうえ、グリップ性能及び転がり抵抗に優れたゴム組成物の製造が可能なゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体を提供することにある。
本発明によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン、不飽和ジカルボン酸無水物、及びシラン化合物が混合されて製造されたものであってもよい。
より具体的に、前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン20~80重量%、不飽和ジカルボン酸無水物1~20重量%、及びシラン化合物1~60重量%が混合されて製造されたものであってもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレンは、350g/mol~6,000g/molの数平均分子量を有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレンの分子量分布度は、1~5であってもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記不飽和ジカルボン酸無水物は、マレイン酸無水物(maleic anhydride)、イタコン酸無水物(itaconic anhydride)、シトラコン酸無水物(citraconic anhydride)、プロフェニルコハク酸無水物(propenyl succinic anhydride)及び2-ペンタン二酸無水物(2-pentendioic anhydride)から選択される1種または2種以上であってもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記シラン化合物は、アミノ基を含んでもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記シラン化合物は、下記化学式(1)を満足することができる。
Figure 0007068400000001
式中、R及びRは、互いに独立して(C1-C5)アルキレン、(C1-C5)アミノアルキレン、カルボニレン及び(C1-C5)アルキルカルボニレンから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
、R及びRは、互いに独立して水素、ヒドロキシ、(C1-C20)アルキル、(C1-C12)シクロアルキル、(C2-C14)アシルオキシ、(C4-C20)アリールオキシ、(C5-C30)アラルオキシ、(C1-C20)アミン及び(C1-C12)アルコキシから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
Aはメチレン、Sまたは((R)NRであり、この時、Rは、水素または(C1-C5)アルキルであり、Rは(C1-C5)アルキレンであり、nは1~10の整数である。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記シラン化合物は、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルシラントリオール、3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、2-エタンジアミンN-(2-アミノエチル)-N’-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1、1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]尿素、及び1-[3-(トリエトキシシリル)プロピル)]尿素から選択される1種または2種以上であってもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、窒素が含まれていることを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、カルボニル基を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、アミド基(amide)を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、X線蛍光分析の結果、Siの含有量が0.05~10質量%であってもよい。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、ガラス転移温度が-50℃以下であることを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体において、前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、150℃でのブルックフィールド粘度が5~10,000cPであることを特徴とする。
本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、数平均分子量が580~10,000g/molであり、分子量分布度は1~5であることを特徴とする。
また、本発明は、ゴム組成物を提供する。本発明によるゴム組成物は、本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、ゴムベース、及び充填剤を含む。
本発明の一実施形態によるゴム組成物において、前記充填剤は、シリカ及びカーボンブラックの中から選択される少なくとも1種を含んでもよい。
本発明の一実施形態によるゴム組成物において、前記ゴムベースは、ブタジエンゴム、ブチルゴム、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、臭素化ポリイソブチルイソプレン-co-パラメチルスチレン(brominated polyisobutyl isoprene-co-paramethyl styrene;BIMS)ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、スチレンエチレンブタジエンスチレン共重合体ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム、ハイパロンゴム、クロロプレンゴム、エチレン酢酸ビニルゴム、及びアクリルゴムから選択される1種または2種以上を含んでもよい。
本発明の一実施形態によるゴム組成物は、ゴムベース100重量部に対して50~150重量部のシリカ、5~20重量部のカーボンブラック、2~40重量部のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、及び2~15重量部のシランカップリング剤を含んでもよい。
また、本発明は、タイヤトレッドを提供し、本発明によるタイヤトレッドは、本発明の一実施形態によるゴム組成物を含んでもよい。
本発明によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン、不飽和ジカルボン酸無水物、及びシラン化合物が混合されて製造されることを特徴とし、これをゴム組成物に適用すると、充填剤の分散性が向上し、制動性能及び転がり抵抗性能が同時に向上して高いグリップ性能及び低い転がり抵抗を示すという特徴がある。
本発明の利点、特徴及びそれらの達成方法は、詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現できる。但し、本実施形態は、本発明の開示を完全たるものとし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって、同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
本発明の実施形態を説明するにあたり、公知の機能または構成についての具体的な説明が本発明の要旨を無駄に不明確にするおそれがあると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明の実施形態における機能を考慮して定義された用語であって、これは使用者や運用者の意図または慣例によって変わり得る。よって、その定義は本明細書全般にわたっての内容に基づいて下されるべきである。例えば、ポリイソブチレンはポリブテンと称されることもある。
本発明によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン、不飽和ジカルボン酸無水物、及びシラン化合物が混合されて製造されることを特徴とする。
より具体的に、本発明によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン20~80重量%、不飽和ジカルボン酸無水物1~20重量%、及びシラン化合物1~60重量%が混合されて製造されたものであり得る。製造された前記変性ポリイソブチレン重合体は、X線蛍光分析(XRF)による分析の結果、Siの含有量が005~10質量%であり、好ましくは0.5~5質量%である。前記含有量の範囲を満足するように各成分を混合して変性ポリイソブチレン重合体を製造し、これをゴムベース及び充填剤などと混合してゴム組成物を製造するとき、ゴム組成物内の充填剤の分散性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による前記変性ポリイソブチレン重合体は、ガラス転移温度が-50℃以下、好ましくは-60~-100℃、さらに好ましくは-65~-90℃である。また、前記変性ポリイソブチレン重合体は、150℃でブルックフィールド粘度計によって測定した粘度が5~10,000cPであり、好ましくは50~5,000cPである。上述したガラス転移温度及び粘度の範囲を満足することにより、追ってゴムベース及び充填剤との混合の際にペイン効果(Payne effect)による貯蔵モジュラス(storage modulus)の差(ΔG’)が2.4以下、好ましくは2.1以下と低いことが確認することができ、これに基づいて充填剤が均一に分散されることを確認することができる。この時、前記ΔG’は、延伸率が0.02%と20%であるときに測定した貯蔵モジュラスの差G’20%-G’0.02%を意味する。
本発明の一実施形態による前記変性ポリイソブチレン重合体は、数平均分子量が580~10,000g/molであり、分子量分布度は1~5であり得る。前記分子量及び分子量分布度を満足する変性ポリイソブチレン重合体をゴムベース及び充填剤などと混合してゴム組成物を製造するとき、グリップ性能及び転がり抵抗性能が同時に向上し、製造されるゴムの0℃基準の動的損失係数は0.25以上であり、60℃基準の動的損失係数は0.094未満であり得る。好ましくは、数平均分子量が900~3,000g/mol、分子量分布度は1~3であり、製造されるゴムの0℃基準の動的損失係数は0.27以上であり、60℃基準の動的損失係数は0.090以下である。このとき、0℃基準の動的損失係数は、グリップ性能(ウェットグリップ(Wet grip))を示す指標であり、0℃基準の動的損失係数が高いほどグリップ性能に優れることを意味する。60℃基準の動的損失係数は、転がり抵抗(Rolling Resistance)を示す指標であり、数値が低いほど転がり抵抗に優れることを意味する。すなわち、本発明によって数平均分子量が580~10,000g/mol、分子量分布度は1~5を満足する変性ポリイソブチレン重合体をゴム組成物に添加するとき、制動性能及び転がり性を同時に向上させてタイヤの性能を改善することができる。
一方、本発明の一実施形態に係る変性ポリイソブチレン重合体を製造するための、前記主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレンは、数平均分子量が350g/mol~6,000g/mol、好ましくは700g/mol~3,000g/mol、分子量分布度は1~5、好ましくは1~3である。ポリイソブチレンの粘度は、100℃で2cSt~10,000cSt、好ましくは100cSt~2,000cStである。
また、本発明の一実施形態に係る前記ポリイソブチレンは、末端ビニリデン(α-vinylidene)の含有量が13C-NMRベースの80モル%以上、好ましくは85モル%以上である。末端ビニリデンの含有量が80モル%未満である場合には、製造された変性ポリイソブチレン重合体をゴム組成物に配合しても、製造されるゴムのグリップ性能及び転がり性能改善効果が微々たるものである。この時、末端ビニリデン含有量の上限は、特に限定せず、例えば、99モル%以下、より具体的には95モル%以下であってもよい。
本発明の一実施形態によるシラン化合物は、アミノ基を含むことを特徴とし、好ましくは、本発明の一実施形態による変性ポリイソブチレン重合体において、前記シラン化合物は、下記化学式(1)を満足する化合物であり得る。
Figure 0007068400000002
式中、R及びRは、互いに独立して(C1-C5)アルキレン、(C1-C5)アミノアルキレン、カルボニレン及び(C1-C5)アルキルカルボニレンから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
、R及びRは、互いに独立して水素、ヒドロキシ、(C1-C20)アルキル、(C1-C12)シクロアルキル、(C2-C14)アシルオキシ、(C4-C20)アリールオキシ、(C5-C30)アラルオキシ、(C1-C20)アミン及び(C1-C12)アルコキシから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
Aはメチレン、Sまたは((R)NRであり、この時、Rは、水素または(C1-C5)アルキルであり、Rは(C1-C5)アルキレンであり、nは1~10の整数である。
好ましくは、R及びRは、互いに独立して(C1-C3)アルキレンであり、
、R及びRは、互いに独立して、水素、ヒドロキシ、(C1-C5)アルキルまたは(C1-C5)アルコキシであり、
Aはメチレン、Sまたは((R)NRであり、この時、Rは水素または(C1-C5)アルキルであり、Rは(C2-C4)アルキレンであり、nは2~5の整数である。
上述した範囲を満足するシラン化合物を混合して変性ポリイソブチレン重合体を製造する場合、充填剤の分散性をさらに向上させることができるという利点がある。
具体的に、前記シラン化合物は、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルシラントリオール、3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、2-エタンジアミンN-(2-アミノエチル)-N’-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1、1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]尿素、及び1-[3-(トリエトキシシリル)プロピル)]尿素などから選択される1種または2種以上であり得る。
本発明の一実施形態による変性ポリイソブチレン重合体において、前記不飽和ジカルボン酸無水物は、マレイン酸無水物(maleic anhydride)、イタコン酸無水物(itaconic anhydride)、シトラコン酸無水物(citraconic anhydride)、プロフェニルコハク酸無水物(propenyl succinic anhydride)及び2-ペンテン二酸無水物(2-pentendioic anhydride)などから選択される1種または2種以上であり得る。
さらに、前記ポリイソブチレン、不飽和ジカルボン酸無水物及びシラン化合物を混合して製造された変性ポリイソブチレン重合体は、窒素を含むことができ、好ましくは共有結合で結合された窒素原子を含むことができる。また、前記変性ポリイソブチレン重合体は、カルボニル基を含むことができ、好ましくはイミド基(imide)またはアミド基(amide)を含むことができる。一例として、前記アミド基はピロリジン-2,5-ジオン(pyrrolidine-2,5-dione)基を含むことができる。
また、本発明は、ゴム組成物を提供する。
本発明によるゴム組成物は、本発明の一実施形態によるゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、ゴムベース、及び充填剤を含む。
上述したように、本発明の一実施形態によるゴム組成物は、前記変性ポリイソブチレン重合体を混合することにより、前記充填剤が均一に分散されており、優れたグリップ性能及び転がり抵抗を示すという利点がある。
本発明の一実施形態によるゴム組成物において、前記ゴムベースは、ブタジエンゴム、ブチルゴム、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、臭素化ポリイソブチルイソプレン-co-パラメチルスチレン(brominated polyisobutyl isoprene-co-paramethyl styrene;BIMS)ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、スチレンエチレンブタジエンスチレン共重合体ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム、ハイパロンゴム、クロロプレンゴム、エチレン酢酸ビニルゴム及びアクリルゴムなどから選択される1種または2種以上を含むことができ、好ましくは、前記ゴムベースはブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム及びブチルゴムなどから選択される1種または2種以上を含むことができる。
さらに好ましくは、前記ゴムベースは、スチレンブタジエンゴムを含むことができ、この時、前記スチレンブタジエンゴムは、スチレンの含有量が9~19%、ブタジエン中におけるビニル基の含有量が10~54%であるもの、スチレンの含有量が20~28%、ブタジエン中におけるビニルの含有量が40~72%であるもの、またはスチレンの含有量が30~42%、ブタジエン中におけるビニルの含有量が20~70%であるものを使用することができる。
本発明の一実施形態によるゴム組成物において、前記充填剤は、通常、ゴム組成物、好ましくは、タイヤトレッド用ゴム組成物に用いられる充填剤である場合、制限なく利用が可能であり、本発明は、これに限定されるものではない。具体的で非限定的な一例として、前記充填剤は、シリカ及びカーボンブラックなどから選択される一つ以上を含むことができる。
この時、前記シリカは、ゴム、好ましくはタイヤトレッド用ゴムなどに用いられるシリカ粒子である場合、制限なく利用が可能である。具体的に、前記シリカは、比表面積(CTAB)が80m2/g~300m2/g、好ましくは110m2/g~220m2/g、より好ましくは150m2/g~180m2/g、最も好ましくは165m2/gであり得る。比表面積が上述の範囲よりも低い場合には、補強性が低下して強度低下の問題が発生するおそれがあり、比表面積が上述の範囲よりも高い場合には、ゴムの配合時に粘度が増加し、分散を阻害するという問題が発生するおそれがある。
また、前記カーボンブラックまたはタイヤトレッド用ゴムなどに通常用いられるカーボンブラックの場合、制限なく利用が可能であり、好ましくは、等級500~600のものを用いることができる。具体的で非限定的な一例として、N110、N121、N134、N220、N231、N234、N242、N293、N299、S315、N326、N330、N332、N339、N343、N347、N351、N358、N375、N539、N550、N582、N630、N642、N650、N660、N683、N754、N762、N765、N774、N787、N907、N908、N990またはN991などの商用のカーボンブラックを用いることができ、本発明は、これに限定されるものではない。
また、本発明の一実施形態によるゴム組成物は、シランカップリング剤をさらに含むことができ、この時、シランカップリング剤は、Si-69などの商用の製品を用いるか、或いは、ビス-(3-トリエトキシシリルプロピル)-テトラスルファン(Bis-(3-triethoxysilylpropyl)-tetrasulfane;TESPT)、(ビス-3(-エトキシシリルプロピル)ジスルファン(Bis-(3-ethoxysilylpropyl)disulfane;ESPD)、N-[2(ビニルベンジルアミノ)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン(N-[2(vinylbenzylamino)-aminopropyltrimethoxysilane)などの公知の物質を用いることができ、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態によるゴム組成物は、前記ゴムベース100重量部に対して50~150重量部のシリカ、5~20重量部のカーボンブラック、2~40重量部の変性ポリイソブチレン重合体及び2~15重量部のシランカップリング剤を含むことができ、好ましくは、ゴムベース100重量部に対して60~120重量部のシリカ、7~15重量部のカーボンブラック、5~20重量部の変性ポリイソブチレン重合体及び3~10重量部のシランカップリング剤を含むことができる。
本発明の一実施形態によるゴム組成物は、ゴム組成物に通常用いられる添加剤をさらに含むことができる。具体的で非限定的な一例として、前記ゴム組成物は、酸化防止剤、活性化剤、加硫剤、加硫促進剤などの添加物をさらに含むことができ、各添加剤の添加量は、添加剤の種類、製造されるゴムの用途などによって異なるが、具体的で非限定的な一例として、前記ゴムベース100重量部に対してそれぞれ0.5~5重量部の添加剤を添加することができるが、本発明は、これに限定されるものではない。
具体的で非限定的な一例として、前記加硫剤は、硫黄、モルホリンジスルフィドなどを用いることができ、前記加硫促進剤は、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオ尿素系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド-アミン系またはアルデヒド-アンモニア系、イミダゾリン系及びキサントゲン酸塩(Xanthate)系加硫促進剤などから選択される1種または2種以上を使用することができる。
具体的に、前記スルフェンアミド系としては、例えば、CBS(N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS(N-tert-ブチル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド)、N,N-ジシクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド、N-オキシジエチレン-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド及びN,N-ジイソプロピル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどから選択される1種または2種以上のスルフェンアミド系化合物などを使用することができ、前記チアゾール系としては、例えば、MBT(2-メルカプトベンゾチアゾール)、MBTS(ジベンゾチアジルジスルフィド)、2-メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム塩、亜鉛塩、銅塩、シクロヘキシルアミン塩、2-(2,4-ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチアゾール及び2-(2,6-ジエチル-4-モルホリノチオ)ベンゾチアゾールなどから選択される1種または2種以上のチアゾール系化合物などを使用することができ、前記チウラム系としては、TMTD(テトラメチルチウラムジスルフィド)、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド及びペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどから選択される1種または2種以上のチウラム系化合物を使用することができ、前記チオ尿素系としては、例えば、チオカルバミド、ジエチルチオ尿素、ジブチルチオ尿素、トリメチルチオ尿素及びジオルトトリルチオ尿素などのチオ尿素化合物などから選択される1種または2種以上を使用することができ、前記グアニジン系としては、例えば、ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、トリフェニルグアニジン、オルトトリルビグアニジン及びジフェニルグアニジンフタレートなどから選択される1種または2種以上のグアニジン系化合物を使用することができるが、本発明は、これに限定されるものではない。
また、本発明は、本発明の一実施形態によるゴム組成物を含むタイヤトレッドを提供する。本発明によるタイヤトレッドは、上述したように、グリップ性能及び転がり抵抗に優れて同一条件の他のタイヤトレッドに比べて優れた燃費を示すことができるという利点がある。このとき、タイヤトレッドは、具体的に乗用車、SUV、バス、トラックまたは電気自動車などに用いられるタイヤトレッドであり得るが、本発明は、これに限定されるものではない。
以下、本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明する。下記実施例は、本発明の理解を助けるためのものに過ぎず、本発明の範囲は、下記実施例に限定されるものではない。
[製造例1]HRPB350変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(POLYISOBUTYLENE、Mn351g/mol、PD=1.1、13C-NMRベースのα-ビニリデン(α-vinylidene)80.6モル%、粘度3cSt@100℃、500g、1.42mol)及び無水マレイン酸(172g、1.75mol)を仕込み、メカニカルスターラー(MECHANICAL STIRRER)によって200℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために、窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(POLYISOBUTYLENESUCCINIC ANHYDRIDE[PIBSA-1])を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率79.1%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-1(500g、1.11mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(3-aminopropyltriethoxysilane)(491g、2.22mol)及び500mLのトルエン(toluene)を仕込み、ディーン-スターク装置(dean-stark apparatus)の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン650g(収率(yield):88.3%)を得た。重合された変性ポリイソブチレンは、633g/molの数平均分子量、837g/molの重量平均分子量及び1.3の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-75℃、ブルックフィールド粘度は7cP@150℃であり、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi2.2質量%であった。
[製造例2]HRPB550変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn595g/mol、PD=1.4、13C-NMRベースのα-ビニリデン(α-vinylidene)81.0モル%、粘度30.1cSt@100℃、300g、0.5mol)及び無水マレイン酸(60.0g、0.6mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-2)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率84.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-2(300g、0.46mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(214g、0.97mol)及び200mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン340g(収率:93%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、819g/molの数平均分子量、1,448g/molの重量平均分子量及び1.8の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-72℃、ブルックフィールド粘度は85cP@150℃であり、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi1.8質量%であった。
[製造例3]HRPB750変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn742g/mol、PD=1.3、13C-NMRベースのα-ビニリデン87.0モル%、粘度86cSt@100℃、500g、0.67mol)及び無水マレイン酸(72g、0.74mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって200℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-3)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率84.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-3(500g、0.60mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(268g、1.21mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン560g(収率:96%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、1,088g/molの数平均分子量、2,103g/molの重量平均分子量及び1.9の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-70℃、ブルックフィールド粘度は106cP@150℃であり、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi1.5質量%であった。
[製造例4]HRPB1000変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn992g/mol、PD=1.4、13C-NMRベースのα-ビニリデン88.3モル%、粘度193cSt@100℃、500g、0.5mol)及び無水マレイン酸(52g、0.5mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-4)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率78.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-4(500g、0.45mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(211g、0.95mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン550g(収率:96%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、1,266g/molの数平均分子量、2,174g/molの重量平均分子量及び1.7の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-69℃、ブルックフィールド粘度は250cP@150℃であり、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi1.3質量%であった。
[製造例5]HRPB1300変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn1,312g/mol、PD=1.6、13C-NMRベースのα-ビニリデン89.6モル%、粘度431cSt@100℃、500g、0.38mol)及び無水マレイン酸(45g、0.46mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって200℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-5)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率86.7%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-5(500g、0.35mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(156g、0.71mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン550g(収率:95.4%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、1,929g/molの数平均分子量、3,452g/molの重量平均分子量及び1.8の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-69℃、ブルックフィールド粘度は375cP@150℃であり、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi1.1質量%であった。
[製造例6]HRPB1800変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn1,792g/mol、PD=1.5、13C-NMRベースのα-ビニリデン87.5モル%、粘度1,279cSt@100℃、500g、0.28mol)及び無水マレイン酸(29g、0.3mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-6)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率76.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-6(500g、0.26mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(123g、0.56mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン510g(収率:92.4%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、1,950g/molの数平均分子量、4,700g/molの重量平均分子量及び2.4の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-70℃、ブルックフィールド粘度は776cP@150℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.9質量%であった。
[製造例7]HRPB2000変性ポリブテン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn1,980g/mol、PD=1.6、13C-NMRベースのα-ビニリデン81.4モル%、粘度1400cSt@100℃、500g、0.25mol)及び無水マレイン酸(28g、0.29mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって200℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-7)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率76.8%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-7(500g、0.25mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(110g、0.50mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリブテン540g(収率:93%)を得た。
重合された変性ポリブテンは、2,209g/molの数平均分子量、5,219g/molの重量平均分子量及び2.4の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-68℃、ブルックフィールド粘度は882cP@150℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.8質量%であった。
[製造例8]HRPB2300変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn2,264g/mol、PD=1.7、13C-NMRベースのα-ビニリデン85.7モル%、粘度1,477cSt@100℃、500g、0.22mol)及び無水マレイン酸(23.0g、0.23mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-8)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率77.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-8(300g、0.13mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(61g、0.27mol)及び200mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン280g(収率:91.3%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、2,350g/molの数平均分子量、5,632g/molの重量平均分子量及び2.4の分子量分布度を有することが確認された。ブルックフィールド粘度は900cP@150℃、DSCを用いたTgは-68℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.7質量%であった。
[製造例9]HRPB3000変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn3,213g/mol、PD=1.7、13C-NMRベースのα-ビニリデン85.2モル%、粘度3,200cSt@100℃、500g、0.16mol)及び無水マレイン酸(200g、0.20mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-9)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率77.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-9(300g、0.09mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(40g、0.18mol)及び200mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン290g(収率:88.1%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、3,862g/molの数平均分子量、9,948g/molの重量平均分子量及び2.6の分子量分布度を有することが確認された。ブルックフィールド粘度は4,600cP@150℃、DSCを用いたTgは-65℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.1質量%であった。
[製造例10]HRPB5000変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(=Mn5,897g/mol、PD=1.8、13C-NMRベースのα-ビニリデン87.0モル%、粘度11,322cSt@100℃、500g、0.1mol)及び無水マレイン酸(10.0g、0.1mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-10)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率70.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-10(300g、0.05mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(25g、0.1mol)及び200mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン250g(収率:80.7%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、6,187g/molの数平均分子量、19,750g/molの重量平均分子量及び3.2の分子量分布度を有することが確認された。ブルックフィールド粘度は9,100cP@150℃、DSCを用いたTgは-60℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.05質量%であった。
[製造例11]HRPB260変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn260g/mol、PD=1.2、13C-NMRベースのα-ビニリデン78.4モル%、粘度5cSt@40℃、500g、1.92mol)及び無水マレイン酸(192g、1.96mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって200℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-11)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率76.1%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-11(500g、1.39mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(690g、3.12mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン700g(収率:92%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、543g/molの数平均分子量、751g/molの重量平均分子量及び1.4の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-75℃、ブルックフィールド粘度は4cP@150℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi2.3質量%であった。
[製造例12]HRPB7000変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn7,096g/mol、PD=2.5、13C-NMR α-ビニリデン80.4モル%、粘度24,734cSt@100℃、500g、0.07mol)及び無水マレイン酸(10.0g、0.1mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-12)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率75.1%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-12(300g、0.04mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(18g、0.08mol)及び200mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン250g(収率:80.7%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、7,641g/molの数平均分子量、22,812g/molの重量平均分子量及び3.0の分子量分布度を有することが確認された。ブルックフィールド粘度は12,000cP@150℃、DSCを用いたTgは-60℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi0.05質量%であった。
[製造例13]HRPB1000変性ポリイソブチレン重合体の製造
1Lのオートクレーブにポリイソブチレン(Mn997g/mol、PD=1.4、13C-NMRベースのα-ビニリデン68.3モル%、粘度197cSt@100℃、500g、0.5mol)及び無水マレイン酸(52g、0.5mol)を仕込み、メカニカルスターラーによって230℃で12時間反応させる。未反応の無水マレイン酸を除去するために窒素バブリングを2時間行うことにより、ポリイソブチレンコハク酸無水物(PIBSA-13)を得た。カラムクロマトグラフィーによってコンバージョン率73.4%を確認した。
1Lのオートクレーブに、前記製造されたPIBSA-13(500g、0.45mol)、3-アミノプロピルトリエトキシシラン(211g、0.95mol)及び500mLのトルエンを仕込み、ディーン-スターク装置の下で120℃で4時間反応させる。未反応の化合物を除去した後、変性ポリイソブチレン481g(収率:84%)を得た。
重合された変性ポリイソブチレンは、1,175g/molの数平均分子量、1,986g/molの重量平均分子量及び1.7の分子量分布度を有することが確認された。DSCを用いたTgは-70℃、ブルックフィールド粘度は220cP@150℃、XRFを用いてSiの含有量を確認した結果はSi1.2質量%であった。
前記製造例1~13で製造された変性イソブチレン重合体の物性は、下記表1のとおりである。
Figure 0007068400000003
ゴム組成物の製造(実施例1~10及び比較例1~5)
[実施例1]
スチレンブタジエンゴム1(スチレン25%、ビニル63%、TDAE37.5phr、SBR1)48.1重量部、スチレンブタジエンゴム2(スチレン10%、ビニル39%、SBR2)45重量部、及びブタジエンゴム(KBR-01、錦湖石油化学製、BR)20重量部を含むゴムベースを準備し、前記ゴムベース100重量部に対して、カーボンブラック5重量部、シリカ70重量部(US7000GR、Evonik、CTAB165m/g)、シランカップリング剤としてのSi-69 5.6重量部、酸化亜鉛3.0重量部、ステアリン酸2.0重量部、加硫剤としての硫黄(ミウォン化学製)1.6重量部、加硫促進剤としてのCBS(N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド)1.6重量部、DPG(1,3ジ-フェニルグアニジン)2重量部、及び前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン6.875重量部を密閉式バンバリーミキサーで混合してマスターバッチを製造した後、開放型2軸ロールミルで混合ゴムを製造し、165℃で10分間加硫してゴムを製造した。ゴム組成物の組成は表2に示した。
[実施例2]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例2で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例3]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例3で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例4]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例4で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例5]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例5で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例6]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例6で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例7]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例7で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例8]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例8で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例9]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例9で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[実施例10]
前記製造例1で製造された変性ポリイソブチレン重合体の代わりに、製造例10で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[比較例1]
実施例1のゴムの製造と同様の方法で製造するが、ゴム組成物の製造の際に、製造例1の重合体を入れずにゴム配合(TDAE)オイルを6.875重量部混合してゴムを製造した。
[比較例2]
実施例1のゴムの製造と同様の方法で製造するが、ゴム組成物の製造の際に、製造例1の重合体の代わりに商用のテルペン樹脂(Terpene Phenol resin、ヤスハラケミカル社製、T160)を6.875重量部混合してゴムを製造した。
[比較例3]
実施例1のゴムの製造と同様の方法で製造するが、ゴム組成物の製造の際に、製造例1の重合体の代わりに、製造例11で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[比較例4]
実施例1のゴムの製造と同様の方法で製造するが、ゴム組成物の製造の際に、製造例1の重合体の代わりに、製造例12で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
[比較例5]
実施例1のゴムの製造と同様の方法で製造するが、ゴム組成物の製造の際に、製造例1の重合体の代わりに、製造例13で製造された変性ポリイソブチレン重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして行った。
具体的なゴム組成物の配合組成は、下記表2及び表3のとおりである。
Figure 0007068400000004
Figure 0007068400000005
各製造されたゴム組成物の物性は次の方法によって測定するが、周囲の環境条件に応じて、ゴム組成物の物性値が一部変化できるという点を考慮して、同じ日付に同じ条件の下で測定した結果を表4及び表5に示した。
ペイン効果(Payne Effect)の確認
ペイン効果は、延伸率が0.02%と20%であるときに測定した貯蔵モジュラス(storage modulus)であって、変化幅が小さいほどシリカの分散性に優れて回転抵抗が優秀になり、全般的なゴム物性が向上しうるが、実施例及び比較例で製造されたゴムを対象に、ALPHA Technologies社製のRPA2000によって試験片重量7g以上を用いて、60℃で1Hzの速度で0.02~20% strain sweepでペイン効果値を測定し、延伸率が0.02%と20%であるときに測定した貯蔵モジュラスの差(ΔG’=G’20%-G’0.02%)を下記表4及び表5に示した。
動的損失係数によるグリップ性能及び転がり抵抗の測定
0℃でのTanδ値は、接地力に対応し、この値が高いほど接地力に優れ、これに対し、60℃でのTanδ値は、回転抵抗に対応し、この値が小さいほど回転抵抗に優れるということを意味する[M.J.Wang,Rubber.Chem.Technol., 71,520(1998)]。実施例及び比較例で製造されたゴムを対象に、DMTS(Dynamic mechanical thermal spectrometry;GABO、EPLEXOR 500N)を用いて0℃基準、60℃基準の動的損失係数及びガラス転移温度(Tg)を測定し、その結果を下記表4及び表5に示した。測定時の試験条件は、周波数(Frequency):10Hz、歪み(静的歪み(Static strain):3%、動的歪み(Dynamic strain):0.25%)、温度:-60~70°Cとした。
Figure 0007068400000006
Figure 0007068400000007
前記表4の比較例1~5は、それぞれゴム配合オイル、テルペン樹脂、または本発明者らが提案した分子量の範囲を超えるものであり、表5の実施例1~10は、互いに異なる分子量を有する変性ポリイソブチレン重合体を添加したゴム組成物の物性測定結果である。
表4及び表5を参照すると、カーボンブラック及びシリカなどの充填剤の分散程度を示すΔG’値の場合、数平均分子量が350g/mol~6,000g/molの範囲を満足し、α-ビニリデンが80モル%以上であるポリイソブチレンで合成された変性ポリイソブチレン重合体を添加した実施例1~10は、ΔG’値が2.4以下であり、分子量の範囲が600g/mol~3,200g/molであるポリイソブチレンを用いた実施例2~9は、ΔG’値が2.1以下とさらに良かった。
一方、ゴム配合オイル、テルペン樹脂、または数平均分子量が350g/mol~6,000g/molを超えるか或いはα-ビニリデンが80モル%未満であるポリイソブチレンから合成された変性ポリイソブチレン重合体を用いた比較例1~5は、2.5以上の高いΔG’値を示して充填剤が多少よく分散されていないことを確認することができた。このことから、本発明の実施例による変性ポリイソブチレン重合体を適用する場合にシリカ及びカーボンブラックの分散性が著しく向上することを確認することができた。
一方、実施例1~10は、数値が高いほど優れた制動性能を示すTanδ@0℃の場合には0.255以上の値を示し、数値が低いほど優れた転がり抵抗性能を示すTanδ@60℃の場合には0.094以下の値を示して、比較例に比べて制動性能及び転がり抵抗性能の両方ともが向上した。
特に、実施例3~8は、数平均分子量700~3,000g/molのポリイソブチレンから数平均分子量900~3,000g/molの変性ポリイソブチレン重合体を製造し、これをゴム組成物に配合することにより、Tanδ@0℃は0.2707以上、Tanδ@60℃は0.0870以下の値を示して、制動性能及び転がり抵抗性能がさらに大幅に向上した。
一方、比較例2は、変性ポリイソブチレン重合体の代わりにテルペン樹脂が添加されることにより、比較例1に比べて制動性能は向上したが、Tanδ@60℃値がむしろ0.1030に増加して、転がり抵抗性能は低下するという欠点があった。
数平均分子量が350g/mol~6,000g/molの範囲を満足しないか或いはα-ビニリデンが80モル%未満であるポリイソブチレンから製造された変性ポリイソブチレン重合体(製造例11~13)を添加した比較例3~5は、制動性能には優れたが、低いほど燃費改善効果を示すTanδ@60℃値は0.094以上と測定され、実施例に比べて転がり抵抗性能が良くなく、比較例1と比較しても転がり抵抗性能はほとんど改善されていないことを確認することができた。
上記の結果から、本発明に係る変性ポリイソブチレン重合体をゴム組成物に添加する場合、シリカの分散性が高まって制動性能及び燃費性能を同時に向上させることができることを明確に確認することができる。

Claims (19)

  1. 主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン、
    不飽和ジカルボン酸無水物、及び
    シラン化合物
    が混合されて製造される、ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体であって、
    前記主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレンは、数平均分子量が350g/mol~6,000g/molであり、かつ、末端ビニリデンの含有量が80モル%以上である、
    ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  2. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレン20~80重量%、不飽和ジカルボン酸無水物1~20重量%、及びシラン化合物1~60重量%が混合されて製造された、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  3. 前記主鎖がイソブチレンであるポリイソブチレンの分子量分布度は、1~5である、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  4. 前記不飽和ジカルボン酸無水物は、マレイン酸無水物(maleic anhydride)、イタコン酸無水物(itaconic anhydride)、シトラコン酸無水物(citraconic anhydride)、プロペニル無水コハク酸(propenylsuccinic anhydride)及び2-ペンテン二酸無水物(2-pentendioic anhydride)から選択される1種または2種以上である、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  5. 前記シラン化合物はアミノ基を含んでいる、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  6. 前記シラン化合物は下記の化学式(1)
    Figure 0007068400000008

    (式中、R及びRは、互いに独立して(C1-C5)アルキレン、(C1-C5)アミノアルキレン、カルボニレン及び(C1-C5)アルキルカルボニレンから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
    、R及びRは、互いに独立して水素、ヒドロキシ、(C1-C20)アルキル、(C1-C12)シクロアルキル、(C2-C14)アシルオキシ、(C4-C20)アリールオキシ、(C5-C30)アラルオキシ、(C1-C20)アミン及び(C1-C12)アルコキシから選択され、それぞれ同一でも異なってもよく、
    Aはメチレン、Sまたは((R)NRであり、この時、Rは、水素または(C1-C5)アルキルであり、Rは(C1-C5)アルキレンであり、nは1~10の整数である。)
    で表される、請求項に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  7. 前記シラン化合物は、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルシラントリオール、3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルジメトキシメチルシラン、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、2-エタンジアミンN-(2-アミノエチル)-N’-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]-1、1-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]尿素、及び1-[3-(トリエトキシシリル)プロピル)]尿素から選択される1種または2種以上である、請求項に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  8. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は窒素を含む、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  9. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体はカルボニル基を含む、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  10. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体はアミド基を含む、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  11. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、X線蛍光分析の結果、Siの含有量が0.05~10質量%である、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  12. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、ガラス転移温度が-50℃以下である、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  13. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、150℃でのブルックフィールド粘度が5~10,000cPである、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  14. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体は、数平均分子量が580~10,000g/molである、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  15. 前記ゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体の分子量分布度は1~5である、請求項1に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体。
  16. 請求項1乃至1のいずれか一項に記載のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、
    ゴムベース、及び
    充填剤
    を含む、ゴム組成物。
  17. 前記充填剤は、シリカ及びカーボンブラックの中から選択される1種以上を含む、請求項1に記載のゴム組成物。
  18. 前記ゴムベースは、ブタジエンゴム、ブチルゴム、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、臭素化ポリイソブチルイソプレン-co-パラメチルスチレン(brominated polyisobutyl isoprene-co-paramethyl styrene;BIMS)ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、スチレンエチレンブタジエンスチレン共重合体ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム、ハイパロンゴム、クロロプレンゴム、エチレン酢酸ビニルゴム、及びアクリルゴムから選択される1種または2種以上を含む、請求項1に記載のゴム組成物。
  19. 前記ゴム組成物は、ゴムベース100重量部に対して、50~150重量部のシリカ、5~20重量部のカーボンブラック、2~40重量部のゴム配合用変性ポリイソブチレン重合体、及び2~15重量部のシランカップリング剤を含む、請求項1に記載のゴム組成物。
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