JP7067381B2 - ダンパー装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、内燃機関10は出力軸としてのクランクシャフト11を有している。クランクシャフト11における回転軸Lの延びる方向(以下、回転軸方向[図1の左右方向])の一端には、同クランクシャフト11側から順に、センサープレート12、ダンパープレート20、およびドライブプレート13が一体回転するように固定されている。ドライブプレート13はトルクコンバータ14に固定されている。
クランクシャフト11の回転軸方向における上記トルクコンバータ14側(図1の左側)の端面には、複数(本実施形態では10個)のねじ穴15が、回転軸Lの周りにおいて等角度間隔で並ぶように設けられている。また、各プレート12,13,20の平面視(図1の左側から見た状態)における中央部分には、その厚さ方向に貫通する複数(本実施形態では、10個)の挿通孔12A,13A,20Aが、回転軸Lの周りにおいて等角度間隔で並ぶように形成されている。そして、各プレート12,13,20の挿通孔12A,13A,20Aに各別にボルト16が挿通されるとともに、その状態でボルト16がクランクシャフト11のねじ穴15に固定される。これにより、各プレート12,13,20がクランクシャフト11に締結固定されている。
図2(a)および図2(b)に示すように、ダンパープレート20は外形が円形の金属板からなる。ダンパープレート20の平面視における中心部分には断面円形状の貫通孔(中心孔21)が形成されている。また、ダンパープレート20の平面視における中央部分(詳しくは、中心孔21の周縁)には、同プレート20の厚さ方向に貫通する複数の挿通孔20Aが、回転軸Lの周りにおいて等角度間隔で並ぶように形成されている。ダンパープレート20における挿通孔20Aよりも外縁側の部分には、その回転中心を対称点として点対称になる断面形状の複数(本実施形態では8個)の貫通孔(肉抜き部23)が、回転軸Lの周りに等角度間隔で並ぶように形成されている。
図3に示すように、内燃機関10の運転時においては、コンロッド(図示略)からクランクシャフト11に間欠的に力(図3中に一例を矢印Aで示す)が加えられることにより、同クランクシャフト11に曲げ振動が発生するようになる。このときクランクシャフト11の端部は、同クランクシャフト11の回転軸Lが円を描くように移動する、いわゆる首振り動作(図3中に一例を矢印Bで示す動作)するようになる。そして、こうしたクランクシャフト11の端部の首振り運動に伴って、同クランクシャフト11の端部に固定されたダンパープレート20は、図3中に矢印Cで示すように、回転軸Lの周りにおいて波打つように周期的に変形するようになる。
(1)クランクシャフト11の特定周波数Fでの曲げ振動を的確に抑えることができる。しかも、クランクシャフト11の曲げ振動を抑えるためのダンパー装置(具体的には、ダンパープレート20)を小さいスペースで配置することができる。
・ダンパープレート20の肉抜き部23を省略してもよい。
・ダンパープレート20に曲がった部分を設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、曲がった部分を有していない構造のものと比較して、ダンパープレートの固有振動数の設定パラメータの1つである同ダンパープレートの剛性を高い自由度で設定することができるため、ダンパープレートの固有振動数の設定についての自由度を高くすることができる。こうした構造のダンパープレートの具体例を図5および図6に示す。図5(a)および図5(b)に示すダンパープレート30には、その外縁が全周に渡って同ダンパープレート30の厚さ方向における一方側(図5(a)の右側)に曲げられた形状の曲げ部31が設けられている。図6(a)および図6(b)に示すダンパープレート40には、その厚さ方向における一方側(図6(a)の右側)に突出するように曲げられた形状であり、且つ突端が回転軸Lを中心とする放射状に延びる形状の曲げ部41が等角度間隔で設けられている。
ダンパープレート110によれば、薄肉部115と平板部114との境界M3が角になっているものと比較して、同境界M3に応力が集中しにくい構造にすることができる。そのため、ダンパープレート110の耐久性能の向上を図ることができる。
・ダンパープレートの外周壁に間隔を置いて複数の凹部(またはスリット)を設けるなどして、同ダンパープレートにセンサープレートの機能を付与するようにしてもよい。この場合には、センサープレート12を省略することができる。
図9(a)、図9(b)および図10に示すように、円形の金属板からなるダンパープレート70の平面視における中央部分(詳しくは、中心孔21の周縁)には、同プレート70の厚さ方向に断面円状で貫通する複数(この例では、10個)の挿通孔70Aが、回転軸Lの周りにおいて等角度間隔で並ぶように形成されている。各挿通孔70Aには、ダンパープレート70をクランクシャフトに締結固定するためのねじ部材としてのボルトが挿通される。
上記ダンパープレート70では、挿通孔70Aの周縁や肉抜き部73の周縁において応力集中が生じる。そして、肉抜き部73における上記挿通孔70A側の縁部では、周囲方向における曲率の小さい中間部分77よりも同曲率の大きい隅部75のほうが応力が集中し易い。その一方で、挿通孔70Aは断面円形状であるため、同挿通孔70Aの内周面の各部における曲率は等しくなっている。
上記ダンパープレート80は、外周孔85と肉抜き部83とに挟まれた部分が帯状で延びる構造になっており、この帯状の部分(帯状部分BT)を介してダンパープレート80における外周孔85よりも外周側の部分が肉抜き部83よりも回転中心(回転軸L)側の部分によって支持される構造になっている。こうした構造を採用することにより、外周孔85が設けられないものと比較して、ダンパープレート80の固有振動数を低くすることが可能になる。なお上記ダンパープレート80では、肉抜き部83よりも回転中心側の部分と外周孔85よりも外周側の部分とを繋ぐ帯状部分BTが長いほど、固有振動数の設定の自由度が高くなる。
Claims (3)
- ダイナミックダンパーの質量体として機能する部分と同ダイナミックダンパーの弾性体として機能する部分とが一体の金属板によって構成されているダンパープレートを有し、同ダンパープレートがクランクシャフトと一体回転するように同クランクシャフトの一端に設けられているダンパー装置であって、
前記ダンパープレートの固有振動数と、前記クランクシャフトの曲げ振動が取り得る周波数の範囲に含まれる特定周波数とが同一になっており、
前記ダンパープレートは、円板状をなすとともに、同ダンパープレートを前記クランクシャフトに締結固定するためのねじ部材が挿通される挿通孔と、前記挿通孔よりも外周側に配置された貫通孔と、を有しており、
前記貫通孔は、前記ダンパープレートの周方向に間隔を置いて並ぶように複数設けられており、
前記ダンパープレートは、前記貫通孔よりも外周側において、隣り合う2つの前記貫通孔に渡って前記周方向に延びる外周孔を有し、
前記外周孔は、前記隣り合う2つの前記貫通孔の間隙に向けて突出する凸状の部分を有するとともに、前記外周孔と前記貫通孔とに挟まれた部分が一定の幅で延びる態様で設けられている
ダンパー装置。 - 前記貫通孔の前記挿通孔側の縁部は、前記ダンパープレートの周方向に延びる第1縁部と、前記周方向において前記第1縁部を挟むように配置されるとともに前記貫通孔の周囲方向における曲率が前記第1縁部の前記周囲方向における曲率よりも大きい第2縁部と、を有しており、
前記挿通孔および前記貫通孔は、前記挿通孔の中心と前記貫通孔の中心とが前記ダンパープレートの径方向に延びる同一直線上において並ぶ態様で設けられている
請求項1に記載のダンパー装置。 - ダイナミックダンパーの質量体として機能する部分と同ダイナミックダンパーの弾性体として機能する部分とが一体の金属板によって構成されているダンパープレートを有し、同ダンパープレートがクランクシャフトと一体回転するように同クランクシャフトの一端に設けられているダンパー装置であって、
前記ダンパープレートの固有振動数と、前記クランクシャフトの曲げ振動が取り得る周波数の範囲に含まれる特定周波数とが同一になっており、
前記ダンパープレートは、板厚が部分的に薄くなるように外面が窪んだ部分からなる薄肉部を有しており、且つ、前記外面における前記薄肉部と同薄肉部に隣接する隣接部との境界の少なくとも一部を含む部分が、角の形成されないなだらかな面によって構成されている
ダンパー装置。
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- 2018-09-18 JP JP2018173516A patent/JP7067381B2/ja active Active
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