JP6380097B2 - 車両用振動低減装置 - Google Patents

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この発明は、車両に搭載され、転動体の往復動によって捩り振動を低減する装置に関するものである。
この種の装置の一例が特許文献1に記載されている。その装置は、エンジンの出力軸に、弾性部材の弾性力によってトルク変動を低減するように構成された弾性式振動低減機構が連結され、その弾性式振動低減機構に転動体の往復動によってトルク変動を低減するように構成された振子式の振動低減機構が連結され、その振子式の振動低減機構に予め定めた大きさのトルクより大きいトルクの伝達を遮断するように構成されたトルクリミッタ機構を連結して構成されている。上記のトルクリミッタ機構の出力側に変速機が連結されている。
また、特許文献2には、転動マスの往復動によってトルク変動を低減するように構成されたダイナミックダンパが記載されている。この特許文献2に記載された構成では、エンジンのクランクシャフトにおけるクランクアームの両側部分のうち1箇所もしくは複数箇所にダイナミックダンパが取り付けられる。
国際公開第2012/124014号 特開2001−153185号公報
特許文献1や特許文献2に記載された構成では、トルク変動の位相に対して反対の位相で転動体や転動マスが往復動することによりトルク変動が低減される。しかしながら、特許文献1に記載された構成では、トルクリミッタ機構が作動する前と作動した後とで、クランクシャフトの回転角度に対するクランクシャフトの円周方向での各転動体の配置が変化してしまうと、トルク変動の位相に対して反対の位相で転動体が往復動しにくくなり、制振性能が低下してしまう可能性がある。また、気筒数が少ないエンジンほどトルクの変動が大きくなる傾向があるため、上述したトルク変動の位相と転動体の往復動の位相とのずれによる制振性能の低下の影響は、気筒数が少ないエンジンほど顕著になる。特許文献2に記載された構成では、クランクシャフトの回転角度に対するクランクシャフトの円周方向での各転動マスの取り付け位置によっては、トルク変動の位相に対して反対の位相で転動体や転動マスが往復動しにくくなり、制振性能が低下してしまう可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、トルク変動によって往復動しやすいように転動体を配置して制振性能を向上させた車両用振動低減装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、シリンダ内を往復動するピストンにクランクシャフトが連結されかつそのクランクシャフトが1回転する間に1回燃焼するように構成されたエンジンの前記クランクシャフトに弾性体の弾性力によって前記トルクの変動を低減するように構成された弾性式振動低減機構が連結され、その弾性式振動低減機構に複数の転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された振子式振動低減機構が連結されている車両用振動低減装置において、前記振子式振動低減機構は、当該振子式振動低減機構の出力側に配置された変速機の入力軸と一体となって回転するように、前記入力軸に取り付けられた回転体を備え、前記回転体は、板厚方向に貫通して形成されていて、前記転動体がそれぞれ配置される複数のガイド孔を有し、かつ、前記複数のガイド孔は、前記ピストンが上死点に配置されている状態で、複数の前記転動体のうち前記トルクの変動によって前記転動体に生じる慣性力の作用方向と重力方向との間の角度が90度以内である前記転動体の数が、前記角度が90度より大きい前記転動体の数より多くなるように、前記回転体に形成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、エンジンのピストンが上死点にある場合、転動体に生じる慣性力の作用方向と重力などの外力の作用方向との間の角度が90度以内である転動体の数が、前記角度より大きい角度の転動体の数より多くなるように、振子式振動低減機構に転動体が設けられる。つまり、転動体にトルク変動が入力された際に、慣性力と外力との合力によって転動体が振れやすいようになっている。また、滑りを伴ってトルクを伝達する装置を介さないでエンジンに振子式振動低減機構が直接連結されているため、クランクシャフトの回転角度に対してその円周方向で予め定めた位置に転動体を設けることができる。そのため、トルク変動の位相と転動体の往復動の位相とのずれを抑制できる。それらの結果、振子式振動低減機構の制振性能が向上し、これにより装置全体としての制振性能が向上する。
この発明に係る車両用振動低減装置の一例を示す断面図である。 この発明における振子式振動低減機構の一例を示す図である。 (a)は2つのピストンのうち一方のピストンが膨張行程での上死点にある場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体の各転動体に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。 (a)は、図3の(a)に示すクランクシャフトが90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体の各転動体に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。 (a)は、図4に示すクランクシャフトが90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体の各転動体に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。 (a)は、図5に示すクランクシャフトが90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体の各転動体に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。 この発明における振子式振動低減機構の他の例を示す図である。
(実施例1)
図1は、この発明に係る車両用振動低減装置の一例を示す断面図であり、符号1はエンジンであって、そのエンジン1は、クランクシャフト2が1回転する間に燃料の燃焼を1回行うように構成されている。図1には、一例として2気筒の4サイクルエンジン1を示してある。そのエンジン1は、2つのシリンダ3とそれらのシリンダ3内を往復動するピストン4とを備え、ピストン4がシリンダ3内を2往復する間に、吸気、圧縮、膨張、排気の4行程を行うように構成されている。このエンジン1では、2つのピストン4が同時に上死点に到達し、一方のピストン4aが圧縮行程での上死点となり、かつ他方のピストン4bが排気行程での上死点となる。また、2つのピストン4が同時に下死点に到達し、一方のピストン4aが膨張行程での下死点となり、かつ他方のピストン4bが吸気行程での下死点となる。それらのピストン4a,4bはコネクティングロッド5を介してクランクシャフト2に連結されている。なお、上記のエンジン1は、クランクシャフト2が1回転する間に燃料の燃焼を1回行うように構成されていればよく、したがって、2気筒の2サイクルエンジンや1気筒の2サイクルエンジンであってもよい。
上記のクランクシャフト2に、コイルバネ6の弾性力によってエンジン1から伝達されるトルクの変動を低減するトーショナルダンパ7が連結されている。そのトーショナルダンパ7の基本的な構成は従来知られているトーショナルダンパと同様であって、クランクシャフト2に連結される駆動側部材8と、この駆動側部材8にコイルバネ6を介して連結された従動側部材9とを備え、駆動側部材8と従動側部材9とが相対回転することによりコイルバネ6を圧縮し、そのコイルバネ6の弾性力によってトルクの変動を低減するようになっている。なお、このトーショナルダンパ7がこの発明における弾性式振動低減機構に相当している。
上記の従動側部材9に図示しない変速機の入力軸10が連結されている。その入力軸10の外周部に、この発明に係る振子式振動低減機構11の回転体12が一体となって回転するように取り付けられている。図2は、この発明に係る振子式振動低減機構の一例を示す図である。この振子式振動低減機構11は、転動体13の往復動によって伝達されるトルクの変動を低減するように構成されており、その転動体13が上記の回転体12に保持されている。この回転体12は円盤状の部材であって、回転体12の回転中心から半径方向に外れた箇所に、円周方向に長いガイド孔14が回転体12を板厚方向に貫通して3つ形成されている。図2に示す例では、それら3つのガイド孔14のうち第1ガイド孔14aおよび第3ガイド孔14cが図2の上下方向で回転体12の回転中心軸線より上側に形成され、第2ガイド孔14bが図2の上下方向で回転体12の回転中心軸線より下側に形成されている。つまり、3つのうち2つのガイド孔14a,14cが回転体12における一方の側に偏って形成されている。
各ガイド孔14a,14b,14cの内部に転動体13がそれぞれ配置されている。その転動体13は、ガイド孔14からその軸線方向に抜け出ないように、断面形状が「H」形に形成されている。具体的には、円盤状もしくは円柱状の本体部13aの両端部に、当該本体部13aの外径より大きい外径の円盤状のフランジ部13b,13cが設けられていて、それらのフランジ部13b,13cが回転体12の側面に引っ掛かるようになっている。上記の転動体13は、回転体12が回転した場合に遠心力によってガイド孔14の内面のうち回転体12の半径方向で外側の内面に押し付けられ、その内面に沿って転動する。以下の説明では、このガイド孔14の内面のうち回転体12の半径方向で外側の内面をガイド面15と記す。
そして、入力軸10に上記構成の回転体12を取り付ける。この場合に、例えば、第2ガイド孔14bを図1や図2の上下方向で回転体12の下側に配置し、かつ、2つのピストン4を上死点に配置する。要は、トルク変動が各転動体13に入力された際に、それらの転動体13が振れやすいように入力軸10に回転体12を取り付ける。
次に、上記構成の車両用振動低減装置の作用について説明する。図3の(a)は2つのピストン4のうち一方のピストン4aが膨張行程での上死点にある場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、図3の(b)は回転体12の各転動体13に生じる慣性力の作用方向および例えば重力などの外力の作用方向を説明するための図である。図3の(a)に示すように、各ピストン4a,4bが上死点に配置されており、この状態で一方のシリンダ3aで燃料の燃焼が生じると、上死点から下死点に向けて各ピストン4a,4bが共に下降する。これらのピストン4a,4bの往復動がコネクティングロッド5を介してクランクシャフト2の回転運動に変化されて回転体12が回転する。この回転体12の回転方向を図3に符号drで示してある。
このようにして回転体12が回転すると、遠心力によって転動体13はガイド孔14のうち回転体12の回転中心から最も遠い箇所に移動させられる。また、燃料が燃焼することによってトルクが変動すると、各転動体13は慣性力によってガイド孔14の内部でガイド面15に押し付けられた状態で往復動する。具体的には、第1ガイド孔14aに配置された転動体13は、図3の(b)に示すように、トルク変動が入力された際に、回転体12の回転方向drとは反対方向にガイド面15に沿って転動する。第1ガイド孔14aに配置された転動体13に生じる慣性力の作用方向di1と、重力などの外力の作用方向dgとの間の角度θ1は90度以内となっている。また、第2ガイド孔14bに配置された転動体13に生じる慣性力の作用方向di2と外力の作用方向dgとの間の角度θ2も90度以内となっている。一方、第3ガイド孔14cに配置された転動体13に生じる慣性力の作用方向di3と外力の作用方向dgとの間の角度θ3は90度より大きい角度となっている。
このように上記構成の装置では、トルク変動が入力された際に、第1ガイド孔14aや第2ガイド孔14bに配置された各転動体13は、第3ガイド孔14cに配置された転動体13と比較して、慣性力と外力との合力によって振れやすくなっている。その結果、装置全体としての制振性能が向上する。
図4の(a)は、図3の(a)に示すクランクシャフト2が90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体12の各転動体13に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。2つのピストン4a,4bは、図4の(a)に示すように、共に下死点に向けて下降している。各ピストン4a,4bの下降に伴ってクランクシャフト2が回転し、図4の(b)に示す例では、90度回転している。このクランクシャフト2の回転に伴って回転体12も90度回転している。各転動体13は、図4の(b)に示す例では、回転体12の回転方向と同一方向にガイド面15に沿って転動している。第1ガイド孔14aの転動体13に生じる慣性力の作用方向di1と外力の作用方向dgとの間の角度θ1は90度以内となっている。また、第3ガイド孔14cの転動体13に生じる慣性力の作用方向di3と外力の作用方向dgとの間の角度θ3も90度以内となっている。一方、第2ガイド孔14bの転動体13に生じる慣性力の作用方向di2と外力の作用方向dgとの間の角度θ2は90度より大きくなっている。この場合、第1ガイド孔14aおよび第3ガイド孔14cに配置された各転動体13は、第2ガイド孔14bに配置された転動体13に比較して慣性力と外力との合力によって回転体12の回転方向と同一方向に振れやすくなっている。
図5の(a)は、図4に示すクランクシャフト2が90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体12の各転動体13に生じる慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。2つのピストン4a,4bは図5の(a)に示すように、共に下死点に到達している。各ピストン4a,4bの下降に伴ってクランクシャフト2が回転し、このクランクシャフト2の回転に伴って回転体12も90度回転している。図5の(b)に示す例では、各転動体13は、回転体12の回転方向とは反対方向にガイド面15に沿って転動している。第1ガイド孔14aの転動体13に生じる慣性力の作用方向di1と外力の作用方向dgとの間の角度θ1は90度より大きくなっている。また、第2ガイド孔14bの転動体13に生じる慣性力の作用方向di2と外力の作用方向dgとの間の角度θ2は90度以内となっている。これと同様に、第3ガイド孔14cの転動体13に生じる慣性力の作用方向di3と外力の作用方向dgとの間の角度θ3も90度以内となっている。この場合、第2ガイド孔14bおよび第3ガイド孔14cに配置された各転動体13は、第1ガイド孔14aに配置された転動体13と比較して、慣性力と外力との合力によって回転体12の回転方向とは反対方向に振れやすくなっている。
図6の(a)は、図5に示すクランクシャフト2が90度回転した場合における車両用振動低減装置の一例の断面図であり、(b)は回転体12の各転動体13に作用する慣性力の作用方向および外力の作用方向を説明するための図である。2つのピストン4a,4bは共に上死点に向けて上昇している。各ピストン4a,4bの上降に伴ってクランクシャフト2が回転し、このクランクシャフト2の回転に伴って回転体12も90度回転している。図6の(b)に示す例では、各転動体13は、回転体12の回転方向と同一方向にガイド面15に沿って転動している。第1ガイド孔14aの転動体13に生じる慣性力の作用方向di1と外力の作用方向dgとの間の角度θ1は90度より大きくなっている。第2ガイド孔14bの転動体13に生じる慣性力の作用方向di2と外力の作用方向dgとの間の角度θ2は90度以内となっている。これと同様に、第3ガイド孔14cの転動体13に生じる慣性力の作用方向di3と外力の作用方向dgとの間の角度θ3も90度以内となっている。この場合、第2ガイド孔14bおよび第3ガイド孔14cに配置された各転動体13は、第1ガイド孔14aに配置された転動体13と比較して、慣性力と外力との合力によって回転体12の回転方向と同一方向に振れやすくなっている。
そして、図6の(a)に示すクランクシャフト2が90度回転すると、各ピストン4a,4bが更に上昇して再び上死点に到達する。この場合、他方のピストン4bが圧縮行程での上死点となる。また、回転体12における各ガイド孔14a,14b,14cは、図3の(b)に示す例と同様に配置される。そのため、他方のシリンダ3b内で燃料の燃焼が生じた際にすなわちトルク変動が各転動体13に入力された際に、第1ガイド孔14aおよび第2ガイド孔14bに配置された各転動体13は、上述したように、慣性力と外力との合力によって振れやすくなる。
このように上記構成の車両用振動低減装置では、回転体12における一方の側に偏ってガイド孔14が形成され、その回転体12が入力軸10に取り付けられている。また入力軸10に回転体12を取り付ける場合に、上述したように、第2ガイド孔14bを図1や図2の上下方向で回転体12の下側に配置し、かつ、2つのピストン4を上死点に配置する。そのため、トルク変動が生じた際に、転動体13に生じる慣性力の作用方向diと外力の作用方向dgとの間の角度θが90度以内である転動体13の数が、前記角度θが90度より大きい転動体13の数より多くなる。これは、クランクシャフト2が1回転して他方のシリンダ4bで燃料の燃焼が生じた場合も同様に生じる。つまり、トルク変動が各転動体13に入力された際に全体として転動体13が振れやすくなっている。これにより振子式振動低減機構11の制振性能が向上して装置全体としての制振性能が向上する。
(実施例2)
図7は、この発明に係る振子式振動低減機構の他の例を示す図であり、ここに示す例は、一組の転動体13を回転体12に偏って保持した例である。具体的には、回転体12の半径方向で内側に、前記半径方向の幅が狭くまた円周方向の長さが短い内側ガイド孔16が形成されている。この内側ガイド孔16より前記半径方向で外側に、内側ガイド孔16より前記半径方向の幅が広くまた円周方向の長さが長い外側ガイド孔17が形成されている。そして、内側ガイド孔16内に、その半径方向での幅より若干小さい外径の内側転動体18が配置され、これと同様に、外側ガイド孔17内に外側転動体19が配置されている。各転動体18,19は、上述したように、断面形状が「H」形の転動体であってよい。各ガイド孔16,17の内面のうち回転体12の半径方向で外側の内面がそれぞれガイド面20,21となっている。そして、上記構成の回転体12を入力軸10の外周部に取り付ける。この場合に、各ガイド孔16,17を、例えば、図7での右側に配置しかつ2つのピストン4を上死点に配置する。こうすることにより、図7に示す構成の車両用振動低減装置であっても、エンジン1でトルク変動が生じ、そのトルク変動が各転動体18,19に入力された際に、各転動体18,19が慣性力と重力などの外力との合力によって振れやすくなる。したがって、上述した図2に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
1…回転体、 2…クランクシャフト、 4…ピストン、 7…弾性式振動低減機構(トーショナルダンパ)、 11…振子式振動低減機構、 13…転動体、 di1,di2,di3…転動体に生じる慣性力の作用方向、 dg…転動体に作用する重力の作用方向、 θ1,θ2,θ3…転動体に生じる慣性力の作用方向と重力の作用方向とによって形成される角度。

Claims (1)

  1. シリンダ内を往復動するピストンにクランクシャフトが連結されかつそのクランクシャフトが1回転する間に1回燃焼するように構成されたエンジンの前記クランクシャフトに弾性体の弾性力によって前記トルクの変動を低減するように構成された弾性式振動低減機構が連結され、その弾性式振動低減機構に複数の転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された振子式振動低減機構が連結されている車両用振動低減装置において
    前記振子式振動低減機構は、当該振子式振動低減機構の出力側に配置された変速機の入力軸と一体となって回転するように、前記入力軸に取り付けられた回転体を備え、
    前記回転体は、板厚方向に貫通して形成されていて、前記転動体がそれぞれ配置される複数のガイド孔を有し、かつ、
    前記複数のガイド孔は、前記ピストンが上死点に配置されている状態で、複数の前記転動体のうち前記トルクの変動によって前記転動体に生じる慣性力の作用方向と重力方向との間の角度が90度以内である前記転動体の数が、前記角度が90度より大きい前記転動体の数より多くなるように、前記回転体に形成されている
    ことを特徴とする車両用振動低減装置。
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