JP7067097B2 - 信号処理回路及び磁気検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号を処理する信号処理回路及びそれを備える磁気検出装置に関する。
下記特許文献1は、歯車形状のギアの回転状態を検出するための回転検出装置に関し、ギアに向かうバイアス磁界を電磁石により発生させ、ギアの歯の回転によって発生するバイアス磁界の変化を磁気素子により電気信号に変換し、当該電気信号をコンパレータで閾値電圧と比較する構成を開示する。
特開2003-287439号公報
歯車形状のギア等の移動体は、意図せず着磁している場合がある。特許文献1の構成において、例えばギアが2極着磁している場合、磁気素子の出力する電気信号は、ギアが1周する間にギアの歯数と同数だけハイレベルとローレベルの間を往復する高周波信号に、ギアが1周する間に1回だけハイレベルとローレベルの間を往復する低周波信号が重畳したものとなる。
そうすると、コンパレータの出力信号は、本来はギアが1周する間にギアの歯数と同数のパルスを含むべきところ、ギアの着磁による低周波信号の影響で、一部の歯に対応するパルスが抜けることがある。パルスの抜けは、移動検出の精度を低下させる。
ここで、磁気素子の出力する電気信号をハイパスフィルタに通すことで低周波信号の影響を除こうとすると、ギアの回転が低速の場合に歯車による電気信号の変動(高周波信号)がハイパスフィルタで除去されてしまったり、ギアの回転が高速の場合にギアの着磁による電気信号の変動(低周波信号)がハイパスフィルタを通過してしまったりする可能性がある。
ハイパスフィルタに通すことによる上記の問題は、共に周波数が変化する高周波信号と低周波信号が重畳した電気信号から高周波信号を取り出す場合の問題といえる。一方、当該電気信号をローパスフィルタに通すことで低周波信号を取り出す場合には次の問題が発生し得る。すなわち、共に周波数が変化する高周波信号と低周波信号が重畳した電気信号をローパスフィルタに通すことで高周波信号の影響を除こうとすると、当該電気信号の周波数が高い方向に変化した場合に低周波信号がローパスフィルタで除去されてしまったり、当該電気信号の周波数が低い方向に変化した場合に高周波信号がローパスフィルタを通過してしまったりする可能性がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、共に周波数が変化する高周波信号と低周波信号が重畳した電気信号を好適に処理することの可能な信号処理回路及びそれを備える磁気検出装置を提供することにある。
本発明のある態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のハイパスであるフィルタと、
前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められ
前記フィルタが、スイッチトキャパシタを含む
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
記フィルタの出力信号を閾値信号と比較するコンパレータを含前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる
前記フィルタが、ハイパスフィルタであってもよい。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる。
前記周波数検出手段は、前記差動増幅器の出力信号を閾値信号と比較するコンパレータを含んでもよい。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
前記コンパレータの出力信号に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められ、
前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する。
前記フィルタが、ローパスフィルタであってもよい。
前記フィルタが、スイッチトキャパシタを含んでもよい。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定であ
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号であ
本発明のもう1つの態様は、磁気検出装置である。この磁気検出装置は、
移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号である。
本発明のもう1つの態様は、磁気検出装置である。この磁気検出装置は、
移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である。
本発明のもう1つの態様は、信号処理回路である。この信号処理回路は、
処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、信号処理回路であって、
前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号である。
本発明のもう1つの態様は、磁気検出装置である。この磁気検出装置は、
移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
前記処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する。
前記移動体が着磁し得る回転体であり、前記相対移動が回転であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、共に周波数が変化する高周波信号と低周波信号が重畳した電気信号を好適に処理することの可能な信号処理回路及びそれを備える磁気検出装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る信号処理回路101の回路ブロック図。 本発明の実施の形態2に係る信号処理回路102の回路ブロック図。 本発明の実施の形態3に係る信号処理回路103の回路ブロック図。 比較例1に係る信号処理回路の回路ブロック図。 本発明の実施の形態4に係る信号処理回路104の回路ブロック図。 比較例2に係る信号処理回路の回路ブロック図。 図1~図6に示す信号処理回路への入力信号(処理対象信号)の一例を示す波形図。 参考例1に係る移動体検出装置1の概略斜視図。 図8の磁気検出装置10の正断面図。 磁気検出装置10の平面図。 検出対象の回転体20が導電性を有する場合の、移動体検出装置1における検出原理説明図(その1)。 同検出原理説明図(その2)。 磁気検出装置10の回路図。 参考例2に係る移動体検出装置2の概略斜視図。 参考例3に係る移動体検出装置3の概略斜視図。 参考例4に係る移動体検出装置4の概略斜視図。 参考例5に係る移動体検出装置5の概略斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る信号処理回路101の回路ブロック図である。信号処理回路101は、動的フィルタ110と、信号周波数検出手段120と、を備える。動的フィルタ110の「動的」は、遮断周波数(カットオフ周波数)が可変であることを意味する。動的フィルタ110は、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、又はバンドパスフィルタであって、処理対象信号が入力される。信号周波数検出手段120は、動的フィルタ110の出力信号の周波数を検出する。信号周波数検出手段120により検出した周波数は、動的フィルタ110にフィードバックされ、当該周波数により動的フィルタ110の遮断周波数が定められる。
処理対象信号は、例えば、図7に示すように高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である。このような処理対象信号は、例えば着磁した軟磁性体歯車等の回転による磁界変化を検出した場合に得られ、高周波信号は歯車に起因し、低周波信号は着磁に起因する。なお、「高周波」及び「低周波」は、相対的なものであり、絶対的な周波数水準を限定するものではない。
処理対象信号から高周波信号を取り出す場合、動的フィルタ110を動的ハイパスフィルタとする。そして動的フィルタ110の遮断周波数は、信号周波数検出手段120により検出した周波数(高周波信号の周波数)未満かつ低周波信号の周波数以上の所定周波数に設定する。これにより、フィードバックループの安定状態では、動的フィルタ110は、処理対象信号の周波数(高周波信号と低周波信号の周波数)が変化しても、処理対象信号から高周波信号のみを抽出して(低周波信号を除去して)出力することができる。
ここで、図4に示す比較例1のように、動的フィルタ110に替えて、遮断周波数が固定のハイパスフィルタ119を用いると、処理対象信号の周波数が低い方向に変化した場合に、抽出対象の高周波信号がハイパスフィルタ119で除去されてしまったり、処理対象信号の周波数が高い方向に変化した場合に、除去対象の低周波信号がハイパスフィルタ119を通過してしまったりする可能性がある。本実施の形態で、そうした問題を好適に解決可能としたものである。
処理対象信号から低周波信号を取り出す場合、動的フィルタ110を動的ローパスフィルタとする。そして動的フィルタ110の遮断周波数は、信号周波数検出手段120により検出した周波数(低周波信号の周波数)以上かつ高周波信号の周波数以下の所定周波数に設定する。これにより、フィードバックループの安定状態では、動的フィルタ110は、処理対象信号の周波数(高周波信号と低周波信号の周波数)が変化しても、処理対象信号から低周波信号のみを抽出して(高周波信号を除去して)出力することができる。
ここで、動的フィルタ110に替えて、遮断周波数が固定のローパスフィルタを用いると、処理対象信号の周波数が高い方向に変化した場合に、抽出対象の低周波信号がローパスフィルタで除去されてしまったり、処理対象信号の周波数が低い方向に変化した場合に、除去対象の高周波信号がローパスフィルタを通過してしまったりする可能性がある。本実施の形態は、そうした問題を好適に解決可能としたものである。
本実施の形態によれば、処理対象信号の周波数変化に合わせて動的フィルタ110の遮断周波数を変更するため、遮断周波数が固定のフィルタを用いる場合と異なり、処理対象信号の周波数が変化しても、処理対象信号から高周波信号及び低周波信号の一方を取り出して他方を取り除くことができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る信号処理回路102の回路ブロック図である。信号処理回路102は、実施の形態1において、動的フィルタ110をスイッチトキャパシタフィルタ111とし、信号周波数検出手段120をコンパレータ121としたものである。
スイッチトキャパシタフィルタ111は、周知のスイッチトキャパシタを用いた動的ハイパスフィルタである。スイッチトキャパシタの遮断周波数は、使用するキャパシタの容量とスイッチング周波数によって定まる。コンパレータ121は、スイッチトキャパシタフィルタ111の出力信号を閾値信号と比較し、スイッチトキャパシタフィルタ111の出力信号を2値化したパルス信号を出力する。なお、閾値信号は、本実施の形態では電圧が一定の信号である。図2では、コンパレータ121への閾値信号の入力経路の図示を省略している。信号処理回路102において、適宜、位相調整手段を設けてもよい。また、コンパレータ121の出力信号を基にスイッチトキャパシタフィルタ111のスイッチを駆動する駆動回路(例えば分周器や増幅器等)を設けてもよい。
本実施の形態によれば、処理対象信号の周波数変化に合わせてスイッチトキャパシタフィルタ111の遮断周波数を変更するため、図4に示す比較例1のように遮断周波数が固定のハイパスフィルタ119を用いる場合と異なり、処理対象信号の周波数が変化しても、処理対象信号から高周波信号を取り出して低周波信号を取り除くことができる。なお、スイッチトキャパシタフィルタ111を動的ローパスフィルタとすれば、処理対象信号から低周波信号を取り出して高周波信号を取り除くことができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る信号処理回路103の回路ブロック図である。信号処理回路103は、実施の形態1において、動的フィルタ110を動的ハイパスフィルタ112とし、信号周波数検出手段120をコンパレータ121としたものである。
動的ハイパスフィルタ112は、位相調整手段113と、動的フィルタとしてのスイッチトキャパシタフィルタ114と、差動増幅器115と、を含む。位相調整手段113は、処理対象信号が入力され、スイッチトキャパシタフィルタ114による位相変化に合わせて処理対象信号の位相を調整して(変化させて)、差動増幅器115の非反転入力端子に出力する。なお、位相調整手段113による位相調整量を固定とする場合は、コンパレータ121の出力信号を位相調整手段113にフィードバックする必要はない。スイッチトキャパシタフィルタ114は、周知のスイッチトキャパシタを用いた動的ローパスフィルタであり、処理対象信号が入力され、処理対象信号から高周波信号を除去して差動増幅器115の反転入力端子に出力する。
差動増幅器115は、位相調整手段113の出力信号と、スイッチトキャパシタフィルタ114の出力信号と、の差を増幅し、コンパレータ121に出力する。差動増幅器115の出力信号は、位相調整手段113を通過した処理対象信号から低周波信号が除去されたものとなる。コンパレータ121は、差動増幅器115の出力信号(動的ハイパスフィルタ112の出力信号)を閾値信号と比較し、差動増幅器115の出力信号を2値化したパルス信号を出力する。なお、閾値信号は、本実施の形態では電圧が一定の信号である。図3では、コンパレータ121への閾値信号の入力経路の図示を省略している。信号処理回路103において、コンパレータ121の出力信号を基にスイッチトキャパシタフィルタ114のスイッチを駆動する駆動回路(例えば分周器や増幅器等)を設けてもよい。
コンパレータ121の出力信号、すなわち周波数検出結果は、スイッチトキャパシタフィルタ114にフィードバックされ、スイッチトキャパシタフィルタ114の遮断周波数は、コンパレータ121の出力信号の周波数(高周波信号の周波数)未満かつ低周波信号の周波数以上の所定周波数に設定される。これにより、フィードバックループの安定状態では、スイッチトキャパシタフィルタ114は、処理対象信号の周波数(高周波信号と低周波信号の周波数)が変化しても、処理対象信号から低周波信号のみを抽出して(高周波信号を除去して)出力する。
本実施の形態によれば、処理対象信号の周波数変化に合わせてスイッチトキャパシタフィルタ114の遮断周波数を変更し、これにより動的ハイパスフィルタ112の遮断周波数を変更するため、図4に示す比較例1のように遮断周波数が固定のハイパスフィルタ119を用いる場合と異なり、処理対象信号の周波数が変化しても、処理対象信号から高周波信号を取り出して低周波信号を取り除くことができる。なお、スイッチトキャパシタフィルタ114を動的ハイパスフィルタとすれば、処理対象信号から低周波信号を取り出して高周波信号を取り除くことができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係る信号処理回路104の回路ブロック図である。信号処理回路104は、位相調整手段130と、動的フィルタとしてのスイッチトキャパシタフィルタ131と、閾値レベル生成部としての加算器132,133と、信号周波数検出手段としてのコンパレータ121と、を備える。
位相調整手段130は、処理対象信号が入力され、スイッチトキャパシタフィルタ131による位相変化に合わせて処理対象信号の位相を調整して(変化させて)、コンパレータ121の入力端子に出力する。なお、位相調整手段130による位相調整量を固定とする場合は、コンパレータ121の出力信号を位相調整手段130にフィードバックする必要はない。スイッチトキャパシタフィルタ131は、周知のスイッチトキャパシタを用いた動的ローパスフィルタであり、処理対象信号が入力され、処理対象信号から高周波信号を除去して加算器132,133の入力端子に出力する。
加算器132は、スイッチトキャパシタフィルタ131の出力信号と、一定レベルの電圧である定電圧信号VthHigh Fixと、を加算し、加算結果である高電圧側閾値信号VthHighをコンパレータ121に入力する。加算器133は、スイッチトキャパシタフィルタ131の出力信号と、一定レベルの電圧である定電圧信号VthLow Fix(但しVthLow Fix<VthHigh Fix)と、を加算し、加算結果である低電圧側閾値信号VthLowをコンパレータ121に入力する。
コンパレータ121は、位相調整手段130の出力信号と、高電圧側閾値信号VthHigh及び低電圧側閾値信号VthLowと、を比較し、位相調整手段130の出力信号の電圧レベルが高電圧側閾値信号VthHighの電圧レベルを超えたときにハイレベルに遷移し、位相調整手段130の出力信号の電圧レベルが低電圧側閾値信号VthLowの電圧レベルを下回ったときにローレベルに遷移するパルス信号を出力する。高電圧側閾値信号VthHigh及び低電圧側閾値信号VthLowがスイッチトキャパシタフィルタ131の出力信号(処理対象信号から高周波信号を除去した信号)によって変動するため、コンパレータ121の出力信号は、処理対象信号から低周波信号を除去して電圧レベルが一定の閾値信号と比較した結果の信号と一致する。
コンパレータ121の出力信号、すなわち周波数検出結果は、スイッチトキャパシタフィルタ131にフィードバックされ、スイッチトキャパシタフィルタ131の遮断周波数は、コンパレータ121の出力信号の周波数(高周波信号の周波数)未満かつ低周波信号の周波数以上の所定周波数に設定される。これにより、フィードバックループの安定状態では、スイッチトキャパシタフィルタ131は、処理対象信号の周波数(高周波信号と低周波信号の周波数)が変化しても、処理対象信号から低周波信号のみを抽出して(高周波信号を除去して)出力する。
本実施の形態によれば、処理対象信号のうちの低周波信号のレベル(電圧値)変化に合わせてコンパレータ121の閾値信号(高電圧側閾値信号VthHigh及び低電圧側閾値信号VthLow)のレベル(電圧値)を変化させるため、図6に示す比較例2のようにコンパレータ121の閾値信号のレベルが固定の場合と比較して、低周波信号の影響による、高周波信号に対応するパルスの抜けを抑制することができる。なお、スイッチトキャパシタフィルタ131を動的ローパスフィルタとすれば、処理対象信号から低周波信号を取り出して高周波信号を取り除くことができる。
(参考例1)
図7に示したような処理対象信号は、例えば磁気検出装置やそれを備える移動体検出装置から出力される。磁気検出装置及び移動体検出装置の構成は特に限定されないが、以下において例示的な構成を説明する。
図8~図13を参照し、参考例1を説明する。図9~図12により、直交三軸であるXYZ軸を定義する。図8に示すように、本参考例の移動体検出装置1は、回転検出装置であり、磁気検出装置10と、移動体としての回転体20と、を備える。磁気検出装置10は、回転体20の径方向外側において回転体20の外周面(外周部)と対向する位置に設けられ、回転体20の回転による磁界変化を検出する。回転体20は、歯車形状であって、外周面(外周部)に第1の部分としての凸部21及び第2の部分としての凹部22を有する。本参考例の例では、凸部21及び凹部22は、回転体20の外周面に交互に同じピッチで全周に渡って設けられる。回転体20は、軟磁性体である場合と、導電性を有する場合(好ましくは金属製ないし導体である場合)がある。各々の場合の検出原理は後述する。
図9及び図10に示すように、磁気検出装置10は、基板11と、磁界発生導体としてのコイル12と、磁気センサ13と、を有する。コイル12は、基板11上に設けられ(固定され)、磁気センサ13の周囲を螺旋状に周回する。コイル12の軸方向は、回転体20の軸方向と好ましくは垂直である。コイル12は、後述の信号印加部19からの供給信号により、回転体20に向かう交番磁界を発生する。磁気センサ13には、コイル12の発生する磁界であって回転体20の回転に伴って変化する磁界が印加される。磁気センサ13は、磁気感応素子チップ14と、軟磁性体16と、を有する。磁気感応素子チップ14は基板11上に設けられ(固定され)、軟磁性体16は磁気感応素子チップ14上に設けられる(固定される)。磁気感応素子チップ14は、磁気感応素子としてのGMR素子15(GMR:Giant Magneto Resistive effect)を所定数(ここでは4つ)有する。図10に示すように、GMR素子15は、軟磁性体16(コイル12の中心軸)を挟んでX方向両側に分けて配置される。図10において各GMR素子15内に示した矢印は、GMR素子15のピン層(固定層)の磁化方向であり、いずれのGMR素子15もピン層磁化方向は-X方向となっている。図13に示すように、GMR素子15はフルブリッジ接続される。軟磁性体16は、コイル12の中心軸部に位置し、GMR素子15の出力(抵抗変化)に寄与する方向(ここではGMR素子15の位置におけるXY方向)の磁界成分を強める役割を持つ。
図11及び図12に示すように、回転体20は、磁気検出装置10との対向距離が自身の相対移動によって変化する。すなわち、図11に示すように回転体20の凸部21が磁気検出装置10と対向するときは回転体20と磁気検出装置10との対向距離が小さくなり(近くなり)、図12に示すように回転体20の凹部22が磁気検出装置10と対向するときは回転体20と磁気検出装置10との対向距離が大きくなる(遠くなる)。
図11及び図12は、回転体20が導電性を有する場合の検出原理を示している。図11に示すように回転体20の凸部21が磁気検出装置10と対向するときは、磁気検出装置10の正面に位置する凸部21に相対的な大きな渦電流が発生し、相対的な大きな反磁界が磁気検出装置10のGMR素子15にフィードバックされ、後述の同期検波によって得られるセンサ出力は相対的に小さくなる。一方、図12に示すように回転体20の凹部22が磁気検出装置10と対向するときは、磁気検出装置10の正面に位置する凹部22に相対的な小さな渦電流が発生し、相対的な小さな反磁界が磁気検出装置10のGMR素子15にフィードバックされ、後述の同期検波によって得られるセンサ出力は相対的に大きくなる。
なお、図示は省略したが、回転体20が軟磁性体である場合、回転体20の凸部21が磁気検出装置10と対向するときは、凹部22が磁気検出装置10と対向する場合と比較して、コイル12の発生する磁界が強められ(GMR素子15に印加される磁界が強められ)、センサ出力が大きくなる。回転体20が軟磁性体である場合と導電性を有する場合のいずれにおいても、磁気検出装置10が回転体20の凸部21と対向しているか凹部22と対向しているかによって異なるレベルのセンサ出力が得られ、回転体20の回転数等の回転状態を検出することができる。なお、回転体20が軟磁性体であって導電性も有する場合、軟磁性体である凸部21がGMR素子15への印加磁界を強めることによりセンサ出力を相対的に大きくする影響と、導電性を有する凸部21が反磁界によりセンサ出力を相対的に小さくする影響とが併存し、より大きい方の影響がセンサ出力の相対的な大小に強く表れることになる。
図13に示すように、フルブリッジ接続された4つのGMR素子15(GMR素子ブリッジ)の出力は、オペアンプ等の差動増幅器17によって増幅され、演算部(同期検波部)18に入力される。一方、信号印加部19は、コイル12に交番磁界を発生させるための信号を印加すると共に、同信号を演算部18にも入力する。演算部18は、乗算器、ローパスフィルタ、及び増幅器を含み、差動増幅器17の出力信号を信号印加部19からの前記信号により同期検波し、センサ出力として外部に出力する。回転体20が着磁している場合における当該センサ出力が、前述の実施の形態の信号処理回路における処理対象信号の一例である。信号印加部19の前記信号の周波数Fsは、回転体20の回転速度と回転体20の凸部21又は凹部22の配置ピッチとから決まる、回転体20と磁気検出装置10との対向距離の変動周波数Fc[Hz]以上の周波数とする(Fs≧Fc)。好ましくはFs≧2×Fcであり、Fsは、磁気検出装置10の各素子の特性上許容される範囲で高いほど検出精度の向上に寄与する。ここで、Fcは、回転体20の回転速度をFt[Hz]、回転体20の1周当たりの凸部21又は凹部22の数をK[個]としたとき、Fc≧Ft×Kと表される。
(参考例2)
図14を参照し、参考例2を説明する。本参考例の移動体検出装置2は、参考例1のものと比較して、回転体20が回転体30に変わった点で相違し、その他の点で一致する。回転体30は、円板形状ないし正多角板形状であって、外周面(外周部)に第1の部分としての高導電率又は高透磁率部分31及び第2の部分としての低導電率又は低透磁率部分32を有する。本参考例の例では、高導電率又は高透磁率部分31及び低導電率又は低透磁率部分32は、回転体30の外周面に交互に同じピッチで全周に渡って設けられる。回転体30の構成例としては、プラスチック製の歯車の凹部を銅やアルミ等の金属のメッキ等で埋めたもの(プラスチック部が低導電率部分、金属部が高導電率部分)や、プラスチックやアルミ等の非磁性体からなる歯車の凹部をパーマロイのメッキやフェライト粉のプリントによって軟磁性体で埋めたもの(非磁性体部が低透磁率部分、軟磁性体部分が高透磁率部分)が挙げられる。なお、高導電率又は高透磁率部分31と低導電率又は低透磁率部分32が凹凸関係になっていてもよい。
本参考例における回転体30の回転検出の原理は参考例1と同様である。具体的には、回転体30の高導電率又は高透磁率部分31が磁気検出装置10と対向するときは、参考例1において回転体20の凸部21が磁気検出装置10と対向するときに対応する。回転体30の低導電率又は低透磁率部分32が磁気検出装置10と対向するときは、参考例1において回転体20の凹部22が磁気検出装置10と対向するときに対応する。
(参考例3)
図15を参照し、参考例3を説明する。本参考例の移動体検出装置3は、参考例2のものと異なり、磁気検出装置10が回転体40の軸方向一方側において回転体40の非中心部、好ましくは外周縁近傍部(外周部)と対向する位置に設けられている。コイル12の軸方向は、回転体40の軸方向と好ましくは平行である。また、回転体40は、軸方向一方側の面の、自身の回転によって磁気検出装置10と対向し得る位置に、第1の部分としての高導電率又は高透磁率部分41及び第2の部分としての低導電率又は低透磁率部分42を有する。高導電率又は高透磁率部分41及び低導電率又は低透磁率部分42は、回転体40の軸回りを一周するように交互に同じピッチで全周に渡って設けられる。なお、高導電率又は高透磁率部分41は、低導電率又は低透磁率部分42と比較して磁気検出装置10側に突出するように設けられているが、低導電率又は低透磁率部分42と面一であってもよい。本参考例のその他の点は参考例2と同様である。
(参考例4)
図16を参照し、参考例4を説明する。本参考例の移動体検出装置4は、参考例1のものと異なり、磁気検出装置10が回転体50の軸方向一方側において回転体50の非中心部、好ましくは外周縁近傍部(外周部)と対向する位置に設けられている。コイル12の軸方向は、回転体50の軸方向と好ましくは平行である。また、回転体50は、軸方向一方側の面の、自身の回転によって磁気検出装置10と対向し得る位置に、第1の部分としての凸部51及び第2の部分としての凹部52を有する。凸部51及び凹部52は、回転体50の軸回りを一周するように交互に同じピッチで全周に渡って設けられる。本参考例のその他の点は参考例1と同様である。
(参考例5)
図17を参照し、参考例5を説明する。本参考例の移動体検出装置5は、参考例4の凹部52が貫通孔62に替わり、凸部51が境界部61に替わった点で相違し、その他の点で一致する。すなわち、回転体60は、軸方向一方側の面の、自身の回転によって磁気検出装置10と対向し得る位置に、第2の部分としての貫通孔62を有する。貫通孔62は、回転体60の軸回りを一周するように同じピッチで全周に渡って設けられる。隣り合う貫通孔62の間の境界部61が第1の部分に対応する。本参考例における回転体60の回転検出の原理は参考例1と同様である。具体的には、回転体60の境界部61が磁気検出装置10と対向するときは、参考例1において回転体20の凸部21が磁気検出装置10と対向するときに対応する。回転体60の貫通孔62が磁気検出装置10と対向するときは、参考例1において回転体20の凹部22が磁気検出装置10と対向するときに対応する。
各参考例における磁気検出装置及び前述の各実施の形態の信号処理回路を合わせた全体を磁気検出装置としてもよい。この場合、各参考例の磁気検出装置は、回転体20の移動による磁界変化を検出する検出部として機能する。同様に、各参考例における移動体検出装置及び前述の各実施の形態の信号処理回路を合わせた全体を移動体検出装置としてもよい。
各参考例において、磁気検出装置10の位置が固定で移動体(回転体)が移動(回転)する例を説明したが、移動体が固定で磁気検出装置10が移動する構成であってもよい。すなわち、移動体の移動は、磁気検出装置10に対する相対移動であり、自身の絶対位置が移動するかは問わない。移動体は、回転体に限定されず、例えばラック等の直線移動体であってもよい。
各参考例において、磁気検出装置10と移動体との対向距離、又は移動体のうち磁気検出装置10と対向する部分の導電率若しくは透磁率が、移動体の移動に伴い、相互に異なる2水準の値を交互に取る構成を説明したが、3水準以上の値を交互に取る構成であってもよい。また、移動体の移動に伴う各パラメータの変化は連続的であってもよい。例えば凹凸が正弦波状の移動体の場合、磁気検出装置10との対向距離は、移動体の移動に伴い連続的に変化する。
各参考例において、4つのGMR素子15をフルブリッジ接続したが、2つのGMR素子15をハーフブリッジ接続してもよいし、1つのGMR素子15と固定抵抗器をハーフブリッジ接続してもよい。磁気感応素子は、GMR素子等の磁気抵抗効果素子に限定されず、ホール素子等の他の種類のものであってもよい。なお、ホール素子の場合、コイル12の中心軸上に配置しても検出に必要なセンサ出力が得られる。
各参考例において、センサ出力を高めるために軟磁性体16を設けたが、必要な大きさのセンサ出力が得られるのであれば、軟磁性体16を省略してもよい。移動体の凹部、凸部、高導電率又は高透磁率部分、低導電率又は低透磁率部分の配置ピッチは互いに異なってもよい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。
1~5 移動体検出装置(回転検出装置)、
10 磁気検出装置 11 基板、12 コイル(磁界発生導体)、13 磁気センサ、14 磁気感応素子チップ、15 GMR素子(磁気抵抗効果素子)、16 軟磁性体、17 差動増幅器、18 演算部(同期検波部)、19 信号印加部、
20 回転体(移動体)、21 凸部(第1の部分)、22 凹部(第2の部分)、
30 回転体、31 高導電率又は高透磁率部分(第1の部分)、32 低導電率又は低透磁率部分(第2の部分)、
40 回転体、41 高導電率又は高透磁率部分(第1の部分)、42 低導電率又は低透磁率部分(第2の部分)
50 回転体(移動体)、51 凸部(第1の部分)、52 凹部(第2の部分)、
60 回転体(移動体)、61 境界部(第1の部分)、62 貫通孔(第2の部分)、
101~104 信号処理回路、
110 動的フィルタ、111 スイッチトキャパシタフィルタ(動的ハイパスフィルタ)、112 動的ハイパスフィルタ、113 位相調整手段、114 スイッチトキャパシタフィルタ(動的ローパスフィルタ)、115 差動増幅器、119 ハイパスフィルタ、
120 信号周波数検出手段、121 コンパレータ、
130 位相調整手段、131 スイッチトキャパシタフィルタ(動的ローパスフィルタ)、132、133 加算器

Claims (18)

  1. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のハイパスであるフィルタと、
    前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められ
    前記フィルタが、スイッチトキャパシタを含む、信号処理回路。
  2. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記フィルタの出力信号を閾値信号と比較するコンパレータを含み、前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路。
  3. 前記フィルタが、ハイパスフィルタである、請求項2に記載の信号処理回路。
  4. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路。
  5. 前記周波数検出手段は、前記差動増幅器の出力信号を閾値信号と比較するコンパレータを含む、請求項4に記載の信号処理回路。
  6. 処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
    前記コンパレータの出力信号に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められ、
    前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、信号処理回路。
  7. 前記フィルタが、ローパスフィルタである、請求項4から6のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  8. 前記フィルタが、スイッチトキャパシタを含む、請求項から7のいずれか一項に記載の信号処理回路。
  9. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である、信号処理回路。
  10. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号である、信号処理回路。
  11. 移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
    前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記フィルタの出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、磁気検出装置。
  12. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である、信号処理回路。
  13. 処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号である、信号処理回路。
  14. 移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
    前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、
    前記処理対象信号が一方の入力端子に入力され、前記フィルタの出力信号が他方の入力端子に入力される差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号の周波数を検出する周波数検出手段と、を備え、
    前記周波数検出手段により検出した周波数に応じて前記フィルタの遮断周波数が定められる、磁気検出装置。
  15. 処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
    前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、高周波信号と低周波信号が重畳したものであり、前記高周波信号の周波数と前記低周波信号の周波数は、共に変化し、かつ比率が一定である、信号処理回路。
  16. 処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
    前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、信号処理回路であって、
    前記処理対象信号は、移動体の相対移動による磁界変化を検出した信号である、信号処理回路。
  17. 移動体の相対移動による磁界変化を検出する検出部と、
    前記検出部の出力信号を処理対象信号とする信号処理回路と、を備える、磁気検出装置であって、前記信号処理回路は、
    前記処理対象信号を閾値信号と比較するコンパレータと、
    前記処理対象信号が入力される、遮断周波数が可変のフィルタと、を備え、
    前記フィルタの出力信号に応じて前記閾値信号のレベルが変化する、磁気検出装置。
  18. 前記移動体が着磁し得る回転体であり、前記相対移動が回転である、請求項11、14、17のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
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