JP7002577B2 - 角度検出装置及び回転電機の制御装置 - Google Patents

角度検出装置及び回転電機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7002577B2
JP7002577B2 JP2020029998A JP2020029998A JP7002577B2 JP 7002577 B2 JP7002577 B2 JP 7002577B2 JP 2020029998 A JP2020029998 A JP 2020029998A JP 2020029998 A JP2020029998 A JP 2020029998A JP 7002577 B2 JP7002577 B2 JP 7002577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive member
magnet
magnetic sensor
detection device
angle detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020029998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021135116A (ja
Inventor
晃 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020029998A priority Critical patent/JP7002577B2/ja
Publication of JP2021135116A publication Critical patent/JP2021135116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7002577B2 publication Critical patent/JP7002577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本願は、角度検出装置及び回転電機の制御装置に関するものである。
特許文献1の装置では、非磁性の第1の導体と非磁性の第2の導体との間に磁気センサを配置することによって、第1の導体中に流れる渦電流が磁気センサに及ぼす磁界、及び第2の導体中の渦電流が磁気センサに及ぼす磁界が、互いに打ち消し合っている。
特開2013-104698号公報
特許文献1の技術では、渦電流の磁界による影響を、2つの導体を用いて打ち消し合わせており、磁気センサの両側に導体を配置する必要がある。そのため、磁気センサを含む角度検出装置を小型化又は低重量化することが難しい。また、多くの磁気センサはノイズ除去のために、出力回路にローパスフィルタが設けられており、高回転時には位相遅れが大きくなる。特許文献1の技術では、渦電流の影響は低減できるものの、出力回路の位相遅れによる角度ずれは低減できない。
そこで、本願は、磁気センサの近くに配置された導体に生じる渦電流による角度ずれ、及び磁気センサの出力回路の応答遅れによる角度ずれを低減できる角度検出装置及びそれを備えた回転電機の制御装置を提供することを目的とする。
本願に係る角度検出装置は、
回転体に取り付けられる磁石と、
前記磁石と対向して配置され、前記磁石の磁界方向に応じた信号を出力する磁気センサと、
前記磁気センサに対向して配置された導電性部材と、を備え、
前記導電性部材は、前記磁石の中心と前記磁気センサの中心とを通る中心直線を中心とする円環板状又は円板状に形成され
前記導電性部材の渦電流によって生じる、前記磁気センサに鎖交する磁束密度である渦電流磁束密度の基本波振幅をBe_ampとし、前記磁気センサに鎖交する前記磁石の磁束密度である磁石磁束密度の基本波振幅をBm_ampとし、前記磁気センサの出力回路の応答遅れの時定数をδとし、角度ずれの許容値をKとして、
|Be_amp/Bm_amp-δ|≦K
の関係が満たされるように、前記円環板状又は前記円板状の前記導電性部材の配置形状が設定されているものである。

また、本願に係る回転電機の制御装置は、上記の角度検出装置を備え、前記角度検出装置により検出された回転電機のロータ角度に基づいて、前記回転電機を制御するものである。
本願に係る角度検出装置及び回転電機の制御装置によれば、導電性部材の渦電流によって磁気センサに生じる渦電流磁束密度により生じる角度ずれと、磁気センサの出力回路の応答遅れにより生じる角度ずれと、を互いに打ち消し合わせて、角度ずれを許容値の範囲内にすることができる。
実施の形態1に係る角度検出装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る軸方向に見た角度検出装置の投影図である。 実施の形態1に係る渦電流による磁束を説明するための軸方向に見た角度検出装置の投影図である。 実施の形態1に係る有効領域を説明するための軸方向に見た角度検出装置の投影図である。 実施の形態1に係る有効領域を説明するための図である。 実施の形態1に係る有効領域を説明するための図である。 実施の形態1に係る導電性部材の配置を説明するための図である。 実施の形態1に係る磁気センサの配置を説明するための図である。 実施の形態1に係る角度検出装置の別例の概略構成図である。 実施の形態1に係る角度検出装置の別例の概略構成図である。 実施の形態1に係る角度検出装置の別例の概略構成図である。 実施の形態1に係る角度検出装置を備えた回転電機の制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る角度検出装置を備えた回転電機の制御装置の概略構成図である。
以下、本願の角度検出装置の実施の形態について図に基づいて説明する。各図において、同一または相当部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る角度検出装置の全体構成を示す図である。なお、図1は、角度検出装置の要部を、回転軸心Cの径方向に見た図である。図2は、角度検出装置を、回転軸心Cに平行な方向(以下、軸方向Zと称す)に見た投影図である。回転軸心Cは、回転体4の仮想的な回転中心線である。軸方向Zは、後述するX軸方向及びY軸方向と直交する。
磁石1の中心と磁気センサ2の中心とを通る直線を中心直線と定義する。磁石1の中心は、N極とS極との中心であり、磁気センサ2の中心は、磁界を検出するセンサ素子部の中心である。本実施の形態では、磁石1及び磁気センサ2は、回転軸心C上に配置されている。よって、中心直線は、回転軸心Cに一致している。
<磁石1>
磁石1は、回転体4に取り付けられる。磁石1は、永久磁石である。本実施の形態では、磁石1は、回転体4としての回転軸4の先端に配置されている。回転軸4の先端に配置することで、回転軸4の外周に嵌合される場合に比べて歪の小さい磁界が得られ、角度誤差を低減することができる。しかし、磁石1は、回転軸4の外周に嵌合されてもよい。磁石1は、回転軸心C上に配置されている。磁石1のN極とS極とは、回転軸心Cに対して対称に配置されている。N極の径方向外側の端面の半径と、S極の径方向外側の端面の半径とは一致している。磁石1は、図1及び図2の矢印の方向に回転するものとする。
<磁気センサ2>
磁気センサ2は、磁石1と対向して配置されている。磁気センサ2は、磁石1の磁界方向に応じた信号を出力する。磁気センサ2は、回転軸心C上に配置されている。回転軸4の回転により、磁石1が回転すると、磁石1の磁界方向も回転し、磁気センサ2の出力信号も変化する。磁気センサ2には、磁気抵抗効果素子又はホール素子等が用いられる。
磁気センサ2は、センサ素子が配置されたXY平面に鎖交する磁石1の磁界を検出し、X方向の磁界の大きさを表すセンサ余弦信号VcosとY方向の磁界の大きさを表すセンサ正弦信号Vsinとを出力する。センサ余弦信号Vcosは、磁石1の角度に応じた余弦波状の信号であり、センサ正弦信号Vsinは、磁石1の角度に応じた正弦波状の信号である。磁気センサ2のXY平面は、回転軸心C(軸方向Z)に直交するように配置される。XY平面は、互いに直交するX軸とY軸から構成され、X軸及びY軸の原点は、回転軸心C上に配置される。
磁気センサ2におけるセンサ余弦信号Vcos及びセンサ正弦信号Vsinを出力する出力回路には、ノイズ成分を除去するローパスフィルタ回路が設けられており、磁気センサ2の出力回路には、応答遅れがある。
<角度算出器6>
角度算出器6は、磁気センサ2の出力信号に基づいて、磁石1の角度を算出する。角度算出器6は、IC(Integrated Circuit)等のディジタル演算回路により構成される。或いは、角度算出器6は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を備えた回転電機等の制御装置に組み込まれてもよい。また、角度算出器6は、角度検出装置の一部を構成する概念としてもよいし、角度検出装置の外部の構成である概念としてもよい。
角度算出器6は、磁気センサ2から出力されたセンサ余弦信号Vcos及びセンサ正弦信号VsinをA/D変換する。そして、角度算出器6は、センサ余弦信号のA/D変換値Vcos_ad、及びセンサ正弦信号のA/D変換値Vsin_adに基づいて、角度θを算出する。例えば、式(1)を用いて、角度θが算出される。
Figure 0007002577000001
余弦信号にオフセットVcos_ofsが存在し、正弦信号にオフセットVsin_ofsが存在する場合には、式(2)を用いて、角度θが算出される。
Figure 0007002577000002
また、余弦信号と正弦信号との間に振幅ずれ、位相差ずれ等の誤差がある場合には、公知の方法によって補正されてもよい。
角度算出器6は、磁気センサ2に組み込まれてもよい。
<導電性部材3>
導電性部材3は、磁気センサ2に対向して配置されている。導電性部材3は、磁気センサ2に対して磁石1とは反対側に配置されている。よって、磁気センサ2は、磁石1と導電性部材3との間に配置されている。導電性部材3は、銅などの導電性の部材である。本実施の形態では、板状部材8に導電性部材3が設けられている。板状部材8及び導電性部材3は、平板状に形成されている。板状部材8及び導電性部材3は、回転軸心C上に配置されている。板状部材8及び導電性部材3は、回転軸心Cに直交している。
<磁石磁束密度Bm>
磁気センサ2に鎖交する磁石1の磁界は、図1の点線10のように表すことができる。磁石1のN極から出た磁力線及びS極に戻る磁力線は、磁石1近傍では、XY平面に垂直な軸方向Zの成分が大きいが、磁気センサ2付近ではXY平面に平行な成分が大きくなる。
時間t=0において、X軸方向に磁石1のS極が向いている場合について説明する。磁気センサ2に鎖交する磁石1の磁束密度である磁石磁束密度Bmは、式(3)で与えられる。磁石磁束密度Bmは、X軸方向の磁束密度及びY軸方向の磁束密度のベクトルで表されている。
Figure 0007002577000003
ここで、ωは、磁石1の角速度であり、tは、時間である。cosωt、sinωtは、磁石磁束密度Bmの基本波であり、回転周波数の1次成分である。Bm_ampは、磁石磁束密度Bmの基本波の振幅である。基本波振幅Bm_ampは、磁石1の強さ(磁束密度)、磁石1と磁気センサ2との位置関係(距離、向き等)によって定まる。
<導電性部材による渦電流磁束密度Be>
一方、磁石1の生成する磁界には、導電性部材3に対して垂直に入る成分が存在する。ここでは、導電性部材3が、板状部材8の全体に設けられていると仮定して、式導出を行う。図3の点線に示すように、導電性部材3における、回転軸心Cを中心とした半径rの円上の点PのXY座標を、式(4)で与える。ここで、θpは、X軸に対する点Pの角度である。
Figure 0007002577000004
このとき、点Pにおける磁石1の磁束密度の鉛直方向(軸方向Z)の成分は、式(5)で表現できる。磁束密度の振幅Bp_ampは、磁石1の強さ(磁束密度)、点Pと磁石1との位置関係(距離、向き等)によって定まる。
Figure 0007002577000005
磁石1は回転しているため、導電性部材3の点Pにおいて発生する起電力epは、式(6)で与えられる。
Figure 0007002577000006
導電性部材3の抵抗をRとすると、式(6)に起電力epによって生じる渦電流ipは、式(7)となる。
Figure 0007002577000007
導電性部材3の点Pの渦電流ipによって生じる磁界は、図1の点線30のようになる。磁気センサ2に鎖交する、導電性部材3の渦電流によって生じる磁束密度の大きさBep_absは、式(7)の渦電流ipに比例するので、式(7)に渦電流磁束係数KBepを乗算した、式(8)で与えられる。渦電流磁束係数KBepは、点Pと磁気センサ2との位置関係(距離等)によって定まる。
Figure 0007002577000008
式(8)の磁束密度の大きさBep_absを、X軸成分とY軸成分に分けると、点Pの渦電流によって生じる、磁気センサ2に鎖交する磁束密度Bepは、式(9)で与えられる。
Figure 0007002577000009
図3に点線で示すような、点Pを回転させた円周上の点であれば同様に表現できるので、導電性部材3の円周上に発生する渦電流によって生じる、磁気センサ2に鎖交する磁束密度Becは、式(9)を円周上に積分すると、式(10)で与えられる。
Figure 0007002577000010
導電性部材3の全ての領域の渦電流を考慮してもよいが、渦電流が小さくなる領域は、省略することができる。渦電流が大きくなる領域は、導電性部材3に対して垂直に入る磁石1の磁束が大きくなる領域に対応し、磁石1のN極及びS極の径方向の位置に対応する。図4にハッチングで示すように、渦電流が大きくなる有効領域は、回転軸心Cを中心とした円環板状の領域になる。渦電流が大きくなる円環板状の領域の内径及び外径は、導電性部材3が磁石1から離れて配置されるに従って、小さくなる。
導電性部材3に鎖交する磁石1の磁束密度の軸方向Zの成分は、図5に示すように、回転軸心Cに対する径方向の位置(半径r)に応じて変化する。ここで、磁束密度の軸方向Zの成分が大きくなる有効領域について考える。有効領域は、導電性部材3の各部に鎖交する磁石1の磁束密度の軸方向Z(中心直線に平行な方向)の成分が、各部の軸方向Zの成分の最大値Bmaxの1/5倍以上になる領域に設定される。
軸方向Zの磁束密度が最大値となる径方向の位置は、磁石1と導電性部材3との位置関係によって定まる。図6は、上段に、磁石1の磁界が導電性部材3に鎖交する様子を示し、下段に、その時の有効領域を示している。導電性部材3が磁石1の近くに配置された(a)の場合には、磁力線の軸方向Z成分が最大となるのは磁石1の径方向外側の端部よりも径方向外側の径方向位置になり、有効領域は、回転軸心Cを中心とした円環板状の領域になる。一方、導電性部材3が磁石1から離れて配置された(b)の場合には、磁力線の軸方向Zの成分が最大となるのは(a)より径方向内側に移動し、有効領域は、回転軸心Cを中心とした円板状の領域になる。
製品の小型化は、多くの場合に求められるため、磁石1と導電性部材3の距離はできるだけ小さいことが望ましい。その場合、図6の(a)のように、渦電流が最大、つまり磁石1の磁力線の軸方向Zの成分が最大となる位置は、磁石1よりも径方向外側の径方向位置なるので、磁石1の外径を半径とする円の径方向外側に有効領域が設定されればよい。
図4にハッチングで示すような円環板状の有効領域の渦電流によって生じる、磁気センサ2に鎖交する磁束密度である渦電流磁束密度Beは、式(10)の円周上に発生した渦電流による磁束密度を径方向に積算したものとなり、式(10)と同様の式(11)で与えられる。渦電流磁束密度Beは、X軸方向の磁束密度及びY軸方向の磁束密度のベクトルで表されている。
Figure 0007002577000011
ここで、ωは、磁石1の角速度であり、tは、時間である。sinωt、cosωtは、渦電流磁束密度Beの基本波であり、回転周波数の1次成分である。Be_ampは、渦電流磁束密度Beの基本波の振幅である。基本波振幅Be_ampは、磁石1の強さ(磁束密度)、磁石1と導電性部材3との位置関係、導電性部材3と磁気センサ2との位置関係によって定まる。
<渦電流磁束密度によるセンサ出力の位相進み>
磁気センサ2で検出する合計磁束密度Bsは、磁石磁束密度Bmと渦電流磁束密度Beとの合計であるから、式(12)で与えられる。
Figure 0007002577000012
磁石磁束密度Bmに対して渦電流磁束密度Beは微小であるため、磁石磁束密度の基本波振幅Bm_ampと渦電流磁束密度の基本波振幅Be_ampとの間には、式(13)が成り立つ。式(13)を用いると、式(12)に、式(3)及び式(11)を代入した式は、式(14)のように近似できる。
Figure 0007002577000013
Figure 0007002577000014
式(14)より、合計磁束密度Bsは、渦電流磁束密度Beが加算されることによって、式(3)の磁石磁束密度Bmに対して、Be_amp/Bm_amp×ωだけ位相が進んだ磁束密度になる。よって、合計磁束密度BsのX軸方向の成分及びY軸方向の成分によって得られる磁気センサ2のセンサ余弦信号Vcos及びセンサ正弦信号Vsinは、磁石磁束密度Bmによって得られるセンサ信号に対して、Be_amp/Bm_amp×ωだけ位相が進む。ここで、Be_ampは、渦電流磁束密度Beの基本波の振幅であり、Bm_ampは、磁石磁束密度Bmの基本波の振幅であり、ωは、磁石1の角速度である。
<磁気センサ2の出力回路の応答遅れ>
上述したように、磁気センサ2におけるセンサ余弦信号Vcos及びセンサ正弦信号Vsinを出力回路には、ノイズ成分を除去するフィルタ回路が設けられており、磁気センサ2の出力回路には、時定数δの応答遅れがある。応答遅れの時定数δは、ステップ入力の後、最終値の63.2%に到達するまでの時間である。
例えば、出力回路には、式(15)に示すような伝達関数の一次遅れのフィルタが設けられる。ここで、sは、ラプラス演算子である。
Figure 0007002577000015
出力回路の応答遅れによる角度ずれは、基本波成分を考慮すればよいので、このフィルタに角速度ωの信号を通したときの振幅比は、式(16)で与えられ、位相ずれは、式(17)で与えられる。検出対象の角速度ωは、時定数δの逆数に対応するカットオフ周波数よりも十分に小さいので、式(17)において、近似されている。
Figure 0007002577000016
Figure 0007002577000017
式(16)及び式(17)から、式(14)の合計磁束密度Bsによって得られるセンサ信号が、フィルタを介して出力される磁気センサ2のセンサ余弦信号Vcos及びセンサ正弦信号Vsinは、式(18)で表される。
Figure 0007002577000018
角度θは、式(1)を用いて算出されるので、算出される角度θは、式(19)のようになり、(Be_amp/Bm_amp―δ)×ωの角度ずれが生じる。
Figure 0007002577000019
角度ずれを、K×ω以内に抑制したい場合は、式(20)を満たせばよい。式(20)を満たすことで、角速度ωの条件で、角度ずれを、K×ω以内に抑制することができる。
Figure 0007002577000020
ここで、Kを、角度ずれの許容値と称す。また、上述したように、Be_ampは、導電性部材3の渦電流によって生じる、磁気センサ2に鎖交する磁束密度である渦電流磁束密度の基本波振幅であり、Bm_ampは、磁気センサ2に鎖交する磁石1の磁束密度である磁石磁束密度の基本波振幅である。
角速度の検出範囲の最大角速度をωmaxとし、許容する角度ずれの最大値をθmaxとしたい場合には、例えば、角度ずれの許容値Kは、式(21)で与えられる。
Figure 0007002577000021
<角度ずれを許容範囲内にする構成>
そこで、本実施に形態に係る角度検出装置では、式(20)の関係が満たされるように、導電性部材3の配置形状、磁気センサ2の配置形状、及び時定数δが設定されている。
この構成によれば、磁気センサ2の出力回路の応答遅れによる検出角度θのずれと、導電性部材3の渦電流による検出角度θのずれと、を互いに打ち消し合わせて、角度ずれを許容範囲内にすることができる。
特に、式(22)の関係が満たされるように、導電性部材3の配置形状、磁気センサ2の配置形状、及び時定数δが設定されるとよい。
Figure 0007002577000022
この構成によれば、磁気センサ2の出力回路の応答遅れによる検出角度θのずれと、導電性部材3の渦電流による検出角度θのずれと、を互いに相殺させて、角度ずれを最小化することができる。
渦電流磁束密度の基本波振幅Be_ampは、導電性部材3の有効領域の渦電流によって生じる渦電流磁束密度の基本波振幅Be_ampであればよい。図5に示すように、有効領域は、導電性部材3の各部に鎖交する磁石1の磁束密度における、軸方向Z(中心直線に平行な方向)の成分が、各部の軸方向Zの成分の最大値Bmaxの1/5倍以上になる領域に設定される。この構成によれば、鎖交する磁石1の磁束密度の軸方向Zの成分が十分に小さく、渦電流の発生が十分に小さい導電性部材3の領域は、実質的に、発生する渦電流磁束密度Beを無視できるため、渦電流磁束密度Beを評価する有効領域から除外することができる。角度ずれを低減する設計が行い易くなる。
<導電性部材3の効果的な配置>
板状部材8の一部に導電性部材3が設けられてもよい。導電性部材3に発生する渦電流が大きくなる領域内に導電性部材3を設けることにより、導電性部材3を効果的に配置することができる。
そこで、導電性部材3の配置領域を通る仮想平面の各部に鎖交する磁石の磁束密度における、軸方向Z(中心直線に平行な方向)の成分が、各部の軸方向Zの成分の最大値の1/5倍以上になる領域である仮想有効領域の内側に、導電性部材3が設けられるとよい。この構成によれば、渦電流の発生が小さく、打ち消し効果の小さい無駄な導電性部材3が設けられることを抑制できる。
このような仮想有効領域は、図6を用いて説明した有効領域と同様に、回転軸心Cを中心とした円環板状又は円板状の領域になる。そして、円環板状又は円板状の仮想有効領域の内側に、導電性部材3を設けることにより、導電性部材3を効果的に配置することができる。例えば、板状部材8において、仮想有効領域の内側に導電性部材3が設けられる。或いは、板状部材8が設けられず、仮想有効領域の内側に設けられた導電性部材3、及び導電性部材3の支持部材が設けられてもよい。
例えば、仮想有効領域と導電性部材3の配置領域とを一致させることが考えられる。この場合は、無駄な導電性部材3の配置を抑制しつつ、渦電流による打ち消し効果を最大限に得たい場合に好適である。
図6の(a)に示したように、導電性部材3が磁気センサ2の近くに配置される場合は、円環板状に形成された導電性部材3は、磁石1よりも径方向外側の径方向位置に形成される。
なお、上述した板状部材8のように、仮想有効領域の範囲外にも、導電性部材3が設けられてもよく、仮想有効領域よりも狭い領域に導電性部材3が設けられてもよい。
<円環板状又は円板状の導電性部材3>
式(10)の円周上に発生した渦電流による磁束密度を径方向に積算したものが、渦電流磁束密度Beの式(11)になる。図7の(a)のような、回転軸心Cを中心とする円環板状の導電性部材3であれば、磁石1の角度θに応じて、磁気センサ2に生じる渦電流磁束密度Beの方向は変化するものの、渦電流磁束密度Beの大きさ、すなわち、渦電流磁束密度Beの基本波振幅Be_ampは変化しない。そのため、磁石1の角度θに応じて、式(19)に示した(Be_amp/Bm_amp―δ)×ωの角度ずれは変動しない。
一方、図7の(b)に示すように、回転軸心Cを中心した円周上の領域の一部に、導電性部材3が設けられていない場合は、磁石1のN極又はS極が、導電性部材3が設けられていない部分に近づく角度θになると、導電性部材3に発生する渦電流が低下し、渦電流磁束密度Beの絶対値(渦電流磁束密度Beの基本波振幅Be_amp)が低下する。
このことを数式で表現すると式(23)になる。すなわち、渦電流磁束密度Beの基本波振幅Be_ampに、2次の外乱が生じる。
Figure 0007002577000023
角度ずれに着目する場合には式(23)の第2項を無視して考えてよいので、合計磁束密度Bsは、式(24)になる。
Figure 0007002577000024
式(24)のX軸成分とY軸成分の位相差は、式(25)のように変化するものの、αが微小であれば、角度ずれは式(26)となる。
Figure 0007002577000025
Figure 0007002577000026
なお、式(23)の通り、渦電流磁束密度Beの基本波振幅にn次成分が含まれる場合、渦電流磁束密度Beにはn±1次の変動成分が重畳されるので、基本波振幅に2次成分が含まれると角度ずれに影響が出る。基本波振幅に3次以上の高次成分が含まれる場合には、角度変動には影響が出るものの、角度ずれへの影響は小さい。
また、図7の(c)に示すように、図7の(a)の円環板状の領域の内側に、導電性部材3を設けない円環板状の領域設けても、式(27)のように、導電性部材3を設けない領域による低減率をβとすると、渦電流磁束密度Beの基本波振幅Be_ampを調整することができる。この場合は、図7の(a)の基本波振幅をBe_ampとすると、渦電流磁束密度Beの基本波振幅は、Be_amp(1-β)になる。
Figure 0007002577000027
従って、回転軸心Cを中心とした複数重ねの円環板状の領域に導電性部材3が設けられる場合も、図7の(a)と同様に、磁石1の角度θに応じた角度ずれの変動は生じない。
また、図7の(d)に示すような、回転軸心Cを中心とした円板状の領域に導電性部材3が設けられる場合も、図7の(a)と同様に、磁石1の角度θに応じた角度ずれの変動は生じない。
従って、導電性部材3は、回転軸心Cを中心とした円環板状又は円板状に形成されているとよい。このように形成すると、導電性部材3の渦電流により磁石1の角度θに応じた角度ずれの変動が生じないようにできる。
特に、上述した有効領域又は仮想有効領域の内側において、導電性部材3が回転軸心Cを中心とした円環板状又は円板状に形成されているとよい。有効領域又は仮想有効領域の外側の導電性部材3の形状が、円環板状でなくても、渦電流の発生が十分に小さいため、角度ずれの変動を生じないためである。そのため、上述したように、有効領域又は仮想有効領域よりも広い矩形の板状部材8の全体に矩形板状の導電性部材3が設けられてもよい。
<導電性部材3を設けた基板>
上述した板状部材8が、基板8であってもよい。すなわち、導電性部材3が、磁気センサ2が実装される基板8に設けられてもよい。この構成によれば、磁気センサ2が実装される基板8を有効利用して、導電性部材3を配置することができる。
例えば、基板8は、n層の基板(nは自然数)であり、導電性部材3は、少なくとも1層に形成された板状の導電性部材とされるとよい。各層と磁石1の距離が異なるため、打ち消し効果がもっと高い層に、導電性部材3が設けられるとよい。
基板8の各部に鎖交する磁石の磁束密度における、軸方向Z(中心直線に平行な方向)の成分が、各部の軸方向Zの成分の最大値の1/5倍以上になる領域を、有効領域とする。回路パターンは、導電性の銅箔、はんだ、回路素子などから構成される。有効領域に導電性の回路パターンが形成されると、回路パターンに渦電流が発生し、回路パターンが形成された周方向の位置の渦電流磁束密度が増加し、角度ずれの変動が生じる。よって、図7(c)と同様に、渦電流の発生が大きくなる有効領域の一部に回路パターンを形成しないことで、渦電流磁束密度の基本波振幅の調整が可能となり、角度ずれが生じることを抑制できる。
図6の(a)に示したように、基板8が磁石1に近い場合は、有効領域は円環板状の領域になる。そして、回路パターンは、円環板状の有効領域よりも径方向内側の領域に設けられるとよい。なお、磁気センサ2は、円環板状の有効領域よりも径方向内側の領域に実装される。なお、回路パターンは、有効領域よりも径方向外側の領域に設けられてもよい。
なお、導電性部材3は、基板8とは別に設けられてもよい。
<出力回路のフィルタの別例>
出力回路のフィルタは、式(15)で示した一次遅れフィルタ以外であってもよい。例えば、出力回路のフィルタは、式(28)の伝達関数に示すような2次のローパスフィルタであってもよい。ここで、ωcは、カットオフ周波数である。
Figure 0007002577000028
このフィルタに角速度ωの信号を通したときの位相ずれは、式(29)で与えられる。
Figure 0007002577000029
検出対象の角速度ωは、カットオフ周波数ωcよりも十分に小さいので、式(29)の位相ずれを式(30)のように近似でき、時定数δは、式(30)のようになる。
Figure 0007002577000030
<磁石1及び磁気センサ2の配置>
図8は、磁石1と磁気センサ2の距離による磁力線10の違いを示している。図8の(a)のように磁石1と磁気センサ2の距離を小さくすると、磁気センサ2のXY平面上の成分が大きくなるため、磁気センサ2の位置が、回転軸心Cから少しずれた場合であっても波形の歪みが小さい。一方、図8の(b)のように、磁石1と磁気センサ2の距離を大きくすると、磁気センサ2のXY平面上の成分が小さくなるため、磁気センサ2の位置が、回転軸心Cから少しずれた場合の波形変化が大きくロバスト性が低下する。本実施の形態では、磁気センサ2を、磁石1と導電性部材3との間に配置することで、磁石1と磁気センサ2の距離を小さくして、磁気センサ2の位置ずれに対するロバスト性を高めている。
また、磁気センサ2は、回転軸心Cを中心として回転する磁石1の磁界を検出するものであるから、回転軸心C上にあることが望ましく、図3の点線で表した円周の中心に、磁気センサ2が位置する。したがって、有効領域は、磁気センサ2を中心とした、磁石1の外径を半径とする円の外側としてもよい。
<導電性部材の配置の別例>
図9に示すように、導電性部材3aを磁石1に対して磁気センサ2とは反対側に配置してもよい。導電性部材3aに鎖交する磁石1の磁界10の軸方向Zの成分の方向は、図1の場合とは逆になり、導電性部材3aの渦電流により生じる磁界30aの方向も逆になる。しかし、磁気センサ2に対する導電性部材3aの配置は、図1の場合の逆になるので、磁気センサ2に鎖交する渦電流による磁界30aの向きは、図1の場合と同じになる。すなわち、渦電流による磁界30aにより、図1の場合の式(19)と同様に、角度θの位相が進む。よって、上述したことは、図9のような配置であっても成り立つ。
なお、磁石1と導電性部材3aは軸方向Zに完全にずれている必要は無く、図10のように、磁石1と導電性部材3とが軸方向Zに一部重複してもよい。この場合も、導電性部材3が、磁石1に対して磁気センサ2とは反対側に配置された部分を有していればよい。
また、図11に示すように、導電性部材として、第1の導電性部材3cと第2の導電性部材3bとが設けられ、第1の導電性部材3cは、磁気センサ2に対して磁石1とは反対側に配置され、第2の導電性部材3bは、磁石1に対して磁気センサ2とは反対側に配置されてもよい。第1及び第2の導電性部材3c、3bの双方に、磁気センサ2の出力回路の応答遅れを打ち消す磁界を発生させることができ、その分担比率の自由度が得られる。
<角度検出装置を備えた回転電機の制御装置>
角度検出装置が、回転電機の制御装置20に備えられる場合を説明する。図12に示すように、磁石1が、回転電機25のロータの回転軸4に固定される。角度算出器6は、磁気センサ2の出力信号に基づいて回転軸4の角度θを算出し、回転電機の制御装置20に出力する。回転電機の制御装置20は、電圧指令演算部21及び電圧印加部22等を備えている。電圧指令演算部21は、角度算出器6から出力された角度θ、回転電機25の巻線に流れる電流検出値等に基づいて、ベクトル制御などの公知の制御方法を用いて、巻線に印加する電圧指令値を算出する。電圧印加部22は、電圧指令値に基づいて、インバータに設けられた複数のスイッチング素子のオンオフ制御を行い、巻線に電圧を印加する。
回転電機25の出力トルクは、式(31)で与えられる。
Figure 0007002577000031
ここで、Pは極対数であり、Iは電流ベクトルの絶対値であり、βは電流ベクトルの位相であり、Ldはd軸自己インダクタンスであり、Lqはq軸自己インダクタンスであり、φは磁束である。
角度検出装置の角度ずれがεである場合は、電流ベクトルの位相βが角度ずれεだけずれ、正しく制御したとしても回転電機25の出力トルクは、式(32)となり、式(31)の所望のトルクTtgtからずれる。
Figure 0007002577000032
出力トルクの精度要求値がTthである場合、角度ずれεは少なくとも式(33)をみたせばよい。そして、式(21)において、角度ずれの最大値θmaxの代わりに、式(33)を満たす角度ずれεを用いれば、角度ずれの許容値Kを設定することができる。
Figure 0007002577000033
ただし、電圧飽和領域においては電流追従性が悪化するため、式(33)より小さい角度ずれが要求される。電圧指令演算部21の仕様に応じて、角度ずれεの要求値を決定すればよい。
回転電機25が、車両用の発電電動機である場合、図13のような構成となる。回転電機の回転軸4は、ベルト101を介して内燃機関100に接続される。回転電機25が電動機として機能するときは、内燃機関100を補助し、車輪の駆動力となる。回転電機25が発電機として機能するときは、内燃機関100の駆動力を用いて発電する。よって、駆動力又は発電量の精度に基づいて出力トルクの精度が決定され、それに従って角度ずれεの要求値は定まる。要求をみたす角度ずれにすることで、ユーザに不快な駆動力不足あるいは駆動力過多、バッテリ性能の悪化につながる発電不足を防止することができる。
本開示は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1 磁石、2 磁気センサ、3 導電性部材、4 回転体、8 板状部材、20 回転電機の制御装置、Be_amp 渦電流磁束密度の基本波振幅、Bm_amp 磁石磁束密度の基本波振幅、C 回転軸心、K 角度ずれの許容値、δ 時定数

Claims (17)

  1. 回転体に取り付けられる磁石と、
    前記磁石と対向して配置され、前記磁石の磁界方向に応じた信号を出力し、出力回路に応答遅れを有する磁気センサと、
    前記磁気センサに対向して配置された導電性部材と、を備え、
    前記導電性部材は、前記磁石の中心と前記磁気センサの中心とを通る中心直線を中心とする円環板状又は円板状に形成され
    前記導電性部材の渦電流によって生じる、前記磁気センサに鎖交する磁束密度である渦電流磁束密度の基本波振幅をBe_ampとし、前記磁気センサに鎖交する前記磁石の磁束密度である磁石磁束密度の基本波振幅をBm_ampとし、前記磁気センサの出力回路の応答遅れの時定数をδとし、角度ずれの許容値をKとして、
    |Be_amp/Bm_amp-δ|≦K
    の関係が満たされるように、前記円環板状又は前記円板状の前記導電性部材の配置形状が設定されている角度検出装置。
  2. 前記関係が満たされるように、前記導電性部材の配置形状として、前記円環板状又は前記円板状の前記導電性部材の径方向の幅、前記磁気センサ及び前記磁石に対する前記導電性部材の距離、及び前記導電性部材における前記中心直線を中心とする各点の抵抗のいずれか一つ以上が設定されている請求項1に記載の角度検出装置。
  3. 前記導電性部材の配置領域を通る仮想平面の各部に鎖交する前記磁石の磁束密度における、前記磁石の中心と前記磁気センサの中心とを通る前記中心直線に平行な成分が、各部の前記中心直線に平行な成分の最大値の1/5倍以上になる領域である仮想有効領域の内側に、前記導電性部材が設けられている請求項1又は2に記載の角度検出装置。
  4. 前記仮想有効領域と前記導電性部材の配置領域とが一致している請求項に記載の角度検出装置。
  5. δ=Be_amp/Bm_amp
    の関係が満たされるように、前記導電性部材の配置形状が設定されている請求項1から4のいずれか一項に記載の角度検出装置。
  6. 前記導電性部材は、前記磁気センサに対して前記磁石とは反対側に配置されている請求項1からのいずれか一項に記載の角度検出装置。
  7. 前記導電性部材は、前記磁石に対して前記磁気センサとは反対側に配置されている請求項1からのいずれか一項に記載の角度検出装置。
  8. 前記導電性部材は、第1の導電性部材と第2の導電性部材とを有し、
    前記第1の導電性部材は、前記磁石に対して前記磁気センサとは反対側に配置され、
    前記第2の導電性部材は、前記磁気センサに対して前記磁石とは反対側に配置されている請求項1からのいずれか一項に記載の角度検出装置。
  9. 前記円環板状に形成された前記導電性部材は、前記磁石よりも径方向外側の径方向位置に形成されている請求項1からのいずれか一項に記載の角度検出装置。
  10. 前記導電性部材は、前記磁気センサが実装される基板に設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の角度検出装置。
  11. 前記基板は、n層の基板(nは自然数)であり、
    前記導電性部材は、少なくとも1層に形成された板状の導電性部材である請求項10に記載の角度検出装置。
  12. 前記基板の各部に鎖交する前記磁石の磁束密度における、前記磁石の中心と前記磁気センサの中心とを通る中心直線に平行な成分が、各部の前記中心直線に平行な成分の最大値の1/5倍以上になる領域を、有効領域とし、
    前記基板における前記有効領域には、回路パターンが形成されていない請求項10又は11に記載の角度検出装置。
  13. 前記有効領域は、円環板状の領域であり、前記基板における前記円環板状の領域よりも径方向内側の領域に回路パターンが形成されている請求項12に記載の角度検出装置。
  14. 前記磁石及び前記磁気センサは、前記回転体の回転軸心上に配置されている請求項1から13のいずれか一項に記載の角度検出装置。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載された前記角度検出装置を備え、前記角度検出装置により検出された回転電機のロータ角度に基づいて、前記回転電機を制御する回転電機の制御装置。
  16. 前記回転電機は、車両用の発電電動機である請求項15に記載の回転電機の制御装置。
  17. 請求項1から14のいずれか一項に記載された前記角度検出装置を備え、前記角度検出装置により検出された回転電機のロータ角度に基づいて、前記回転電機を制御する回転電機の制御装置であって、
    前記角度ずれの許容値は、前記回転電機の出力トルクの精度要求値により決定される回転電機の制御装置。
JP2020029998A 2020-02-26 2020-02-26 角度検出装置及び回転電機の制御装置 Active JP7002577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029998A JP7002577B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 角度検出装置及び回転電機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029998A JP7002577B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 角度検出装置及び回転電機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021135116A JP2021135116A (ja) 2021-09-13
JP7002577B2 true JP7002577B2 (ja) 2022-01-20

Family

ID=77660958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020029998A Active JP7002577B2 (ja) 2020-02-26 2020-02-26 角度検出装置及び回転電機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7002577B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011538A (ja) 2011-06-30 2013-01-17 Hitachi Automotive Systems Ltd 回転角計測装置,制御装置およびそれらを用いた回転機システム
JP2013104698A (ja) 2011-11-11 2013-05-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 磁界角計測装置およびそれを用いた回転機
JP2017017860A (ja) 2015-07-01 2017-01-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置およびモータ駆動装置
JP2019164127A (ja) 2018-03-20 2019-09-26 株式会社デンソー 検出装置、演算装置、制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011538A (ja) 2011-06-30 2013-01-17 Hitachi Automotive Systems Ltd 回転角計測装置,制御装置およびそれらを用いた回転機システム
JP2013104698A (ja) 2011-11-11 2013-05-30 Hitachi Automotive Systems Ltd 磁界角計測装置およびそれを用いた回転機
JP2017017860A (ja) 2015-07-01 2017-01-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置およびモータ駆動装置
JP2019164127A (ja) 2018-03-20 2019-09-26 株式会社デンソー 検出装置、演算装置、制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021135116A (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4858855B2 (ja) 回転角度検出装置および回転機
JP6484008B2 (ja) エンコーダ及び回転角度位置算出方法
JP6477933B2 (ja) 回転角度検出装置及び回転角度検出方法
US10871365B2 (en) Angle detection device and electric power steering apparatus
CN108351197B (zh) 角度检测装置及电动助力转向装置
JP5818104B2 (ja) 回転角度検出装置
JP4900837B2 (ja) 回転角度検出装置および回転機
US20210310831A1 (en) Multi-phase differential synthesis resolver apparatus
JPWO2007055135A1 (ja) 磁気式エンコーダ装置
JP2007263585A (ja) 回転角度検出装置
JP2001235307A (ja) 回転型位置検出装置
JP2021025851A (ja) 回転センサ
CN111721334A (zh) 旋转角度检测装置
JP6849188B2 (ja) 角度検出器
CN109075688B (zh) 旋转电机
JP7002577B2 (ja) 角度検出装置及び回転電機の制御装置
JP6861867B1 (ja) 角度検出装置及び回転電機の制御装置
JP4729458B2 (ja) 回転角検出装置
JP7242352B2 (ja) 回転部材の少なくとも1つの回転パラメータを決定するためのシステム
JP2018201299A (ja) 二軸一体型モータ
JP5573758B2 (ja) 位置検出装置
Celikel et al. An investigation on the position errors of resolvers designed in different structures: A review
JP4258831B2 (ja) 角度および角速度一体型検出装置およびこれを用いたサーボモータ
JP2009300445A (ja) 回転速度センサ及び回転位置/速度センサ
JP2009229314A (ja) 回転角度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211227