JP7067001B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的情報読取装置に関するものである。
現在、表示媒体に表示されるバーコードやQRコード(登録商標)等の情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置が広く提供されており、店舗や事業所などで用いられる据置型の光学的情報読取装置としては、例えば、下記特許文献1に開示される据置型の情報コード読取装置が知られている。この据置型の情報コード読取装置は、ケース上面の中央部に読取口が形成され、この読取口を介して外部を撮像可能に撮像部等がケース内部に収容されて構成されている。そして、読取口に向けて情報コードがかざされた場合に、この情報コードが撮像部によって撮像され、その撮像されたコード画像が公知の解読方法で解読される構成となっている。
特開2014-219796号公報
特に、近年では、光学的情報読取装置として、情報コードの読み取りだけでなく、例えば、OCR機能を利用したパスポートの読み取り等、表示媒体に表示される多種多様な光学的情報の読み取りが求められている。その際、例えば、パスポート等ではその撮像画像も保存したいというニーズがあり、このニーズに対応する据置型の光学的情報読取装置の需要が増加している。
このような据置型の光学的情報読取装置では、一般的に、筐体の上面に防塵プレート等で覆われた読取面(読取口)が形成され、筐体の内部には、受光センサなどからなる撮像部や撮像部で読取面を介して撮像可能となる撮像範囲を定めるための結像レンズ、照明光源等が収容されている。このため、照明光源からの照明光の一部が防塵プレートで反射されてノイズ光として撮像画像に写り込む場合がある。同様に、照明光源からの照明光の一部が読取面にかざされた表示媒体で反射されることでもノイズ光が撮像画像に写り込む場合がある。上記特許文献1に開示される据置型の情報コード読取装置のように、情報コードを解読するための撮像画像であれば、ノイズ光が写り込んでもデコード結果に影響を及ぼす可能性は低いが、撮像画像を保存することが前提であると、防塵プレート等による反射に起因して生じるノイズ光のために鮮明な撮像画像が取得できないという問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、筐体内に照明光源を収容する場合でも、撮像画像に関して照明光の反射に起因するノイズ光の影響を抑制し得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
読取面(14)が設けられる筐体(11)と、
前記筐体内に配置される照明光源(21)と、
前記照明光源から照射される照明光(Lf)を前記読取面に向けて反射する反射部材(50)と、
記筐体内に配置される撮像部(23)と、
前記読取面にかざされた撮像対象を前記撮像部の撮像範囲内とするように構成される結像部(27)と、
を備え、
前記撮像範囲のうち、前記結像部と前記読取面との間にて構成される範囲を第1撮像範囲(AR1)、前記読取面にて前記筐体内側に反射した場合に前記第1撮像範囲に続くように前記読取面と前記反射部材との間にて構成される範囲を第2撮像範囲(AR2)とするとき、
前記反射部材は、前記第1撮像範囲外となる位置に配置され、
前記照明光源、前記撮像部及び前記結像部は、前記第2撮像範囲外となる位置に配置され、
前記照明光源は、前記反射部材のうち前記第2撮像範囲となる所定の反射面(55)に向けて前記照明光を照射し、
前記照明光源は、前記所定の反射面での照度分布が当該照明光源からの距離に応じて徐々に変化するように前記照明光を照射することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、照明光源から照射される照明光を読取面に向けて反射する反射部材と、読取面にかざされた撮像対象を撮像部の撮像範囲内とするように構成される結像部とが設けられている。上記撮像範囲のうち、結像部と読取面との間にて構成される範囲を第1撮像範囲、読取面にて筐体内側に反射した場合に第1撮像範囲に続くように読取面と反射部材との間にて構成される範囲を第2撮像範囲とするとき、反射部材は、第1撮像範囲外となる位置に配置され、照明光源、撮像部及び結像部は、第2撮像範囲外となる位置に配置される。そして、照明光源により、反射部材のうち第2撮像範囲となる所定の反射面に向けて照明光が照射される。
これにより、読取面にかざされた撮像対象を撮像する際、その撮像画像に、撮像対象による反射のために読取面よりも筐体内側が写り込むとしても、照明光が照射されている反射部材の所定の反射面の全体が撮像されやすくなる。このため、照明光源が直接撮像される場合等と比較して、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光が目立たなくなり照明光に起因するノイズ光の発生を抑制することができる。したがって、筐体内に照明光源を収容する場合でも、撮像画像に関して照明光の反射に起因するノイズ光の影響を抑制することができる。
請求項の発明では、照明光源により、所定の反射面での照度分布のばらつきを抑制するように照明光が照射されるため、所定の反射面での照度分布が均一になりやすくなる結果、撮像画像において照明光がより目立たなくなる。したがって、撮像画像に関して照明光の反射に起因するノイズ光の影響を確実に抑制することができる。
請求項の発明では、読取面は、読取口として開口しており、この読取口の少なくとも一部を閉塞する透光性のプレートが配置される。このため、読取面(読取口)にかざすようにしてプレート上に載置した撮像対象を撮像する際、その撮像画像に、プレートによる反射のためにプレートよりも筐体内側が写り込むとしても、照明光が照射されている反射部材の所定の反射面の全体が撮像されやすくなるため、照明光源が直接撮像される場合等と比較して、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光が目立たなくなり照明光に起因するノイズ光の発生を抑制することができる。したがって、防塵プレート等のように読取口を閉塞する透光性のプレートを採用する場合でも、撮像画像に関して照明光の反射に起因するノイズ光の影響を抑制することができる。
請求項の発明では、読取面には、撮像対象を載置するための載置部が設けられるため、撮像対象を読取面にかざしやすくなるだけでなく、撮像時の読取面に対する撮像対象の位置を限定しやすくすることができる。このため、撮像対象による反射のために読取面よりも筐体内側が写り込むとしても、上記所定の反射面と異なる部分が写り込み難くなるので、当該所定の反射面を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。
請求項の発明では、載置部は、筐体と一体的に設けられるため、載置部を採用することによる部品点数削減を図ることができるだけでなく、載置部と読取面との相対位置精度が向上する。このため、撮像時の読取面に対する撮像対象の位置を精度良く限定することができ、上記所定の反射面を利用したノイズ光抑制効果をさらに向上させることができる。
請求項の発明では、照明光源は、面光源であるため、上記所定の反射面に対してほぼ均一な照度で照明光を照射することができるので、当該所定の反射面を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。
請求項の発明では、照明光源と反射部材との間に照明光を拡散する拡散材が配置されるため、拡散材にて拡散された照明光が上記所定の反射面に照射される。これにより、上記所定の反射面での照度分布が均一になりやすくなるため、当該所定の反射面を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。
請求項の発明では、反射部材のうち少なくとも所定の反射面に複数の凹凸が設けられるため、当該所定の反射面での照度分布が均一になりやすくなるので、当該所定の反射面を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。
請求項の発明では、反射部材は、少なくとも所定の反射面が曲面となるように形成されるため、上記所定の反射面の曲率に応じて読取面での照度分布を制御できる。このため、例えば、読取面の端側での照度分布を高めるような曲率を有するように所定の反射面を形成することで、結像部の周辺光量低下を補うことができる。
請求項の発明では、照明光源は、所定の反射面での照度分布が当該照明光源からの距離に応じて徐々に変化するように照明光を照射する。このようにしても、所定の反射面での照度分布の変化を抑制しつつ、例えば、読取面の端側での照度分布を高めて結像部の周辺光量低下を補うことができる。
請求項10の発明では、読取面のうち所定の範囲に向けて、照明光源からの照明光の一部を、反射部材を介すことなく照射するためのレンズが設けられる。このレンズにより照明光の一部を、上記所定の範囲として、例えば、結像部の周辺光量低下が生じるような読取面の端側に向けて照射することで、結像部の周辺光量低下を補うことができる。
請求項11の発明では、読取面のうち所定の範囲に向けて、第2の照明光を照射する第2照明光源が設けられる。第2照明光源による第2の照明光を、上記所定の範囲として、例えば、結像部の周辺光量低下が生じるような読取面の端側に向けて照射することで、結像部の周辺光量低下を補うことができる。
請求項12の発明では、照明光源は、第1の発光部及び第2の発光部と、第1の発光部と第2の発光部と間に配置されて、第1の側面にて第1の発光部からの光が入射し第2の側面にて第2の発光部からの光が入射する導光板とを備えている。そして、導光板は、第1の側面及び第2の側面から入射した光が出射面に向けて反射される複数の溝を内部に有し、複数の溝は、第1の側面側となる面の形状と第2の側面側となる面の形状とが異なるように非対称に形成される。
これにより、複数の溝の第1の側面側となる面の形状と第2の側面側となる面の形状とがそれぞれ対称となるように形成される場合と比較して、出射面から出射される照明光の照度分布がばらつきやすくなる。すなわち、所望する照明光の照度分布に応じて複数の溝の形状を変えることで、出射面を介して照明光を複数方向に照射できるだけでなく、例えば、照明光の一部を所定の反射面に向けて照射し照明光の他の一部を結像部の周辺光量低下が生じるような読取面の端側に向けて照射する等、その照射方向を制御することができる。
請求項13の発明では、照明光源は、発光部と、一側面にて発光部からの光が入射する導光板とを備えている。そして、導光板は、一側面から入射した光が出射面に向けて反射される複数の溝を内部に有し、複数の溝は、一側面側となる面の形状と一側面に対向する他側面側となる面の形状とが異なるように非対称に形成される。
一側面から入射した光が他側面にて一側面側に内部反射することで、請求項12の発明と同様に、出射面から出射される照明光の照度分布がばらつきやすくなる。これにより、所望する照明光の照度分布に応じて複数の溝の形状を変えることで、請求項12の発明と同様に、出射面を介して照明光を複数方向に照射できるだけでなく、その照射方向を制御することができる。特に、一側面側に発光部を配置すればよいので、他の側面側に発光部を配置する必要も無く、照明光源の省スペース化及び部品点数削減を図ることができる。
請求項14の発明では、他側面には、反射材が設けられる。これにより、一側面から入射した光が他側面にて一側面側に内部反射しやすくなるために反射効率が高まるので、反射材が設けられないために一側面から入射した光の一部が他側面を透過することを抑制できる結果、出射面を介し複数方向に照射される照明光の照度を高めることができる。
第1実施形態に係る光学的情報読取装置を示す斜視図である。 図1の光学的情報読取装置の平面図である。 図2の光学的情報読取装置のX-X断面を概略的に示す断面概略図である。 X-X断面に関して第1撮像範囲及び第2撮像範囲を説明する説明図である。 照明光源側から見た第1撮像範囲及び第2撮像範囲を説明する説明図である。 図1の情報読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 パスポートにおける表示面の表示状態を示す説明図である。 パスポートの表示面を読取面に接触させるようにかざした状態を示す斜視図である。 複数の点光源により構成される照明光源を説明する説明図である。 第2実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第3実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第5実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第5実施形態の第1変形例に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第5実施形態の第2変形例に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第6実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 照度分布が均一な反射面からの照明光による読取面での照度分布を説明する説明図である。 第6実施形態の変形例に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第7実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 図19(A)は、第1の側面側からの光が照明光として出射される照射方向を説明する説明図であり、図19(B)は、第2の側面側からの光が照明光として出射される照射方向を説明する説明図である。 第7実施形態の第1変形例に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 第7実施形態の第2変形例に係る光学的情報読取装置の要部を説明する説明図である。 保護プレートを照明光源よりも下方に配置した状態を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
図1及び図2等に示す光学的情報読取装置10は、机や棚などの上面を載置面としてこの載置面上に載置される据置型の読取装置であって、撮像した撮像対象に表示される情報コードや文字情報等の表示情報(光学的情報)を光学的に読み取るだけでなく当該撮像対象の撮像画像を保存可能な撮像画像保存装置として構成されるものである。本実施形態では、特定の文字フォーマットを利用した所定の文字情報や情報コード等の表示情報が表示面に表示される表示媒体を撮像対象としている。このため、光学的情報読取装置10は、撮像した文字情報等を認識する公知の記号認識処理機能(OCR)や撮像した情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能など、撮像した光学的情報を光学的に読み取る機能(光学的情報読取手段)を有するように構成されている。
本実施形態では、特定の文字フォーマットを利用して所定の情報等が表示面に表示される表示媒体(撮像対象)として、例えば、図7に例示するようなパスポート(旅券)60を想定している。パスポート60は、図7に示すように、国際民間航空機関(ICAO)が発行するDoc9303の規格に基づいて、顔写真が表示された身分事項のページ(以下、表示面61ともいう)が見開きの一方の片面となるように構成されている。この表示面61のうち下欄となる決められた領域には、決められた特定の文字フォーマットを利用した旅券情報61aが表示されている。そして、光学的情報読取装置10が撮像画像保存装置として機能する場合には、表示面61が撮像された撮像画像を保存するための画像保存処理がなされる。なお、情報コードとしては、例えば、バーコード等の一次元コードやQRコード(登録商標)等の二次元コードなど複数種類のセルが配列されて構成される公知のコードを想定している。このため、本実施形態では、パスポート60の表示面61を撮像して旅券情報61aを認識するパスポート読取モード、情報コードを光学的に読み取る情報コード読取モード、文字認識不要な運転免許証等を撮像してその画像を保存する免許証等読取モードの少なくとも3つのモードが切り替え可能に用意されている。
光学的情報読取装置10は、例えばABS樹脂等の樹脂材料によって当該光学的情報読取装置10の外郭を構成する筐体11を備えている。この筐体11は、図1等に示すように、上ケース12と下ケース13と備えており、これら上ケース12と下ケース13とが上下に組み付けられた構成で全体として略箱状に形成されている。そして、筐体11の内部には、後述する照明光源21、結像部27、撮像部23、反射部材50などの各部品が収容されている。
図2等に示すように、筐体11の上面11aには光の出入口となる読取面14が読取口として矩形状に開口するように形成されており、読取面14を介して筐体外からの光が筐体内に入り込み、筐体内からの光が筐体外に放出されるようになっている。そして、結像部27、撮像部23によって構成される光学系は、この読取面14にかざされる表示媒体を撮像するように機能する。
筐体11の上面11aは、読取面14と当該読取面14の一辺14aに連なる帯状の一端部15とにより構成されて、保護プレート16により読取口が閉塞されるようにして保護されている。この保護プレート16は、所定の厚さの平坦な板として構成され、筐体外からの光や筐体内からの光が透過可能となる透光性(光透過性)のプレート(例えば、透明なアクリル樹脂や透明ガラス等)によって構成されている。また、一端部15には、後述する操作部42や表示部43等が配置されている。
読取面14の四辺のうち一辺14aに対向する辺14bは、筐体11の上面11aの一縁に相当し、読取面14の四辺のうち他の2辺14c,14dも筐体11の上面11aの他の一縁にそれぞれ相当する。このため、上面11aは、図2に示すように、一端部15を除いた読取面14を囲う3つの縁部分の幅が、上ケース12の四角環状に形成される本体部12aの厚みにほぼ等しくなるように形成される。すなわち、上面11aは、辺14b~14dに沿う各縁部分の幅が一端部15に対して小さくなるように形成されている。
読取面14は、パスポート60の表示面61に合わせて形成されている。具体的には、読取面14は、上記他の2辺14c,14d間の距離が表示面61の幅W(図7参照)にほぼ一致するように形成されている。また、表示面61とこの表示面61を見開きの一方の片面とする他方の片面62との間となる部分を境界部63(図7参照)とし、図8に示すように、境界部63を上記上面11aの一縁に合わせるようにパスポート60の表示面61を読取面14に接触させるようにかざしたときに、読取面14は、表示面61の下縁61bが一辺14aにほぼ一致するように形成されている。
下ケース13は、その高さがパスポート60の読み取りに適するように設定されている。具体的には、下ケース13の底面13aには載置時に載置面に接触する複数の脚部が設けられており、下ケース13は、図8に示すように、境界部63を上記上面11aの一縁に合わせるようにパスポート60の表示面61を読取面14に接触させるようにかざしたときに、他方の片面62の一縁62aが底面13aに達し載置面には達しない高さとなるように形成されている。
次に、光学的情報読取装置10の電気的構成について説明する。図6に示すように、光学的情報読取装置10は、主に、照明光源21、結像部27、撮像部23等の光学系と、メモリ35、制御部40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、図示しない電源部、電源スイッチ等の電源系とを備えている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、均一な照明光Lfを照射可能な面光源として機能するものである。この照明光源21は、一端部15の下方に配置されて、反射部材50の反射面55(後述する)に向けて照明光Lfを照射するように構成されている。このように、照明光源21として面光源が採用されるため、照明光Lfが照射される反射部材50での照度分布のばらつきを抑制することができる。
また、図1~図5に示すように、投光光学系は、照明光源21からの光を反射して導く反射部材50を備えている。この反射部材50は、筐体11の内部において照明光源21からの照明光Lfが照射される位置であって後述する第1撮像範囲AR1外となる位置に配置され、照明光源21からの照明光Lfが読取面14を通って筐体11の外部に照射されるように導く構成となっている。反射部材50は、第1反射部51、第2反射部52及び第3反射部53を備えている。第1反射部51は、図3に示すように、上端が読取面14の辺14bに連なるように平面状に形成されている。また、第2反射部52は上端が読取面14の辺14cに連なり、第3反射部53は上端が読取面14の辺14dに連なるように、それぞれ平面状に形成されている。また、第1反射部51の下端には、結像部27を露出させる開口54が形成されている。なお、図6では、便宜上、反射部材50の図示を省略している。
図3及び図6に示すように、受光光学系は、撮像部23、結像部27などによって構成されている。撮像部23は、例えばCCD素子やCMOS素子等の固体撮像素子(受光素子)が二次元的に配列された受光センサ(エリアセンサ)などによって撮像手段として構成されており、結像部27に面する側に筐体外からの光を受光し得る受光面23aが配置されている。この撮像部23は、読取面14を介して入射した光が結像部27を通過して受光面23aに入り込もうとする入射光を受光し得るように基板に実装されている。
結像部27は、公知の結像レンズによって構成され、結像光学系として機能している。この結像部27は、撮像部23で撮像可能となる撮像範囲を定めると共に、筐体11の外部から読取面14を通過して入り込んだ光を撮像部23の受光面23aに導く構成となっている。この結像部27は、読取面14にかざされたパスポート60の表示面61等の撮像対象が撮像部23の撮像範囲内とするように配置される。
そして、結像部27は、筐体11の外部において撮像範囲内に撮像対象が配置されたときに当該撮像対象の像を撮像部23の受光面23aに結像させるように機能する。本構成では、照明光源21から照射され、反射部材50によって筐体外に導かれた照明光Lfを撮像対象に当てながら当該撮像対象を撮像し得るようになっており、結像部27は、撮像対象が撮像範囲内に配置されたときに、この撮像対象からの反射光を集光し、撮像部23の受光面23aに撮像対象の像を結像させるように構成されている。
特に、本実施形態では、図4及び図5に示すように、上記撮像範囲のうち、結像部27と読取面14との間にて構成される範囲を第1撮像範囲AR1、読取面14にて保護プレート16等により筐体内側に反射した場合に第1撮像範囲AR1に続くように読取面14と反射部材50との間にて構成される範囲を第2撮像範囲AR2とするとき、結像部27は、各反射部51~53が第1撮像範囲AR1外となるように配置される。すなわち、反射部材50は、第1撮像範囲AR1外となる位置に配置されている。また、撮像画像への写り込みを抑制するため、照明光源21、撮像部23及び結像部27は、第2撮像範囲AR2外となる位置に配置される。
そして、照明光源21は、照明光Lfの撮像画像への写り込みの影響を抑制するため、各反射部51~53のうち第2撮像範囲AR2となる所定の反射面(以下、反射面55ともいう)に向け、この反射面55での照度分布がほぼ均一となるように照明光Lfを照射するように配置される。なお、図5では、便宜上、反射面55にハッチングを付している。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路34、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御部40等によって構成されており、例えば上述した光学系によって撮像された撮像画像に関する画像信号を信号処理するように構成されている。具体的には、撮像範囲内に配置された表示情報等が撮像部23によって撮像されたときの撮像画像のデータをメモリ35に記憶可能に構成されており、制御部40は、このような表示情報等の画像データを解析し、文字情報等であればOCR技術を用いて認識するように構成されている。また、制御部40は、撮像範囲内に配置された情報コードが撮像部23によって撮像された場合には、この情報コードのコード画像を解析することで光学的に読み取る情報コード読取手段として機能するように構成されている。すなわち、制御部40は、撮像部23による撮像結果に基づいて表示面に表示される表示情報を読み取る読取部として機能する。
また、図6に示すように、制御部40には、操作部42、表示部43、スピーカ44、通信インタフェース48等が接続されている。操作部42は、一端部15に対して外部操作可能に設けられるタッチスイッチとしてモード切替スイッチ42aとスキャンスイッチ42bとを備えており、使用者の操作に応じて制御部40に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部40は、操作部42から操作信号を受けたとき、その操作信号に応じた動作を行うように構成されている。モード切替スイッチ42aは、上述したパスポート読取モード、情報コード読取モード、免許証等読取モード等を切り替える際に操作されるスイッチとして構成され、スキャンスイッチ42bは、その切り替えられたモードにて読み取りを開始する際に操作されるスイッチとして構成されている。なお、例えば、パスポート60等、既定の表示媒体が検出可能に読取面14にかざされる場合には、操作部42を操作することなく、検出された表示媒体に応じたモードに自動的に切り替えた上で自動的に読み取りを開始してもよい。
表示部43は、一端部15に設けられるモード表示LED43aと読取確認等表示LED43bとを備えており、モード切替スイッチ42aとスキャンスイッチ42bとの間であって、読取確認等表示LED43bがモード表示LED43aよりも細長くなるように配置されている。表示部43は、制御部40により制御されて、切り替えられたモードを識別可能にモード表示LED43aが点灯し、読取結果等を確認可能に読取確認等表示LED43bが点灯するように構成されている。具体的には、例えば、モード表示LED43aは、パスポート読取モードに切り替えられている場合に緑色に点灯し、情報コード読取モードに切り替えられている場合に赤色に点灯し、免許証等読取モードに切り替えられている場合に青色に点灯し、切り替えられたモードを表示可能な表示部として機能する。また、例えば、読取確認等表示LED43bは、読み取り又は撮像可能な状態である場合に緑色に点灯し、読み取りが成功した場合に青色に点灯し、読み取りが失敗した場合に赤色に点灯し、読取部による読取結果を表示可能な表示部として機能する。
スピーカ44は、公知のスピーカ等によって発音部として構成されており、制御部40からの動作信号に応じて、予め設定された音声やアラーム音等の各種通知音を、一端部15に設けられる放音口44aを介して放音するように構成されている。なお、保護プレート16は、放音口44aを露出させるように形成されてもよい。
通信インタフェース48は、外部機器との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部40と協働して通信処理を行う構成をなしている。
このように構成される光学的情報読取装置10では、例えば、パスポート60を読み取る場合には、モード切替スイッチ42aを操作することでパスポート読取モードに切り替えた後、図8に示すように、境界部63を上面11aの一縁(14b側)に合わせるように表示面61を読取面14に接触させるようにかざした状態でスキャンスイッチ42bを操作する。これにより、反射部材50にて反射された照明光源21からの照明光Lfが照射された状態で表示面61が撮像され、この表示面61に表示される旅券情報61a等がOCR技術を用いて認識されるとともに、その撮像画像がメモリ35に記憶される。
その際、撮像範囲には、保護プレート16による反射のために読取面14(保護プレート16)よりも筐体内側となる第2撮像範囲AR2が含まれる結果、撮像画像に表示面61だけでなく反射部材50の反射面55がかすかに写り込む。この反射面55には、照度分布がほぼ均一となるように照明光Lfが照射されているため、例えば、反射面55のうち照度が高い範囲が存在するように照度分布がばらつく場合と比較して、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光Lfを目立たなくすることができる。
また、例えば、表示媒体として所定の用紙等の表示面に表示される情報コードを読み取る場合には、モード切替スイッチ42aを操作することで情報コード読取モードに切り替えた後、表示面の情報コードを読取面14にかざした状態でスキャンスイッチ42bを操作する。これにより、反射部材50にて反射された照明光源21からの照明光Lfが照射された状態で表示面が撮像され、この表示面に表示される情報コードのコード画像が解析されて、当該情報コードに記録される情報がデコードされて読み取られる。
また、例えば、運転免許証の表示面を撮像して保存する場合には、モード切替スイッチ42aを操作することで免許証等読取モードに切り替えた後、表示面を読取面14にかざした状態でスキャンスイッチ42bを操作する。これにより、反射部材50にて反射された照明光源21からの照明光Lfが照射された状態で運転免許証の表示面が撮像され、その撮像画像がメモリ35等に保存される。
この場合でも、撮像画像に運転免許証の表示面だけでなく反射部材50の反射面55がかすかに写り込むが、この反射面55には、照度分布がほぼ均一となるように照明光Lfが照射されているため、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光Lfを目立たなくすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、照明光源21から照射される照明光Lfを読取面14に向けて反射する反射部材50と、読取面14にかざされた撮像対象を撮像部23の撮像範囲内とするように構成される結像部27とが設けられている。上記撮像範囲のうち、結像部27と読取面14との間にて構成される範囲を第1撮像範囲AR1、読取面14にて筐体内側に反射した場合に第1撮像範囲AR1に続くように読取面14と反射部材50との間にて構成される範囲を第2撮像範囲AR2とするとき、反射部材50は、第1撮像範囲AR1外となる位置に配置され、照明光源21、撮像部23及び結像部27は、第2撮像範囲AR2外となる位置に配置される。そして、照明光源21により、反射部材50のうち第2撮像範囲AR2となる反射面55に向けて照明光Lfが照射される。そして、読取面14は、読取口として開口しており、この読取口14を閉塞する透光性の保護プレート16が配置される。
これにより、読取面14にかざすようにして保護プレート16上に載置した撮像対象を撮像する際、その撮像画像に、保護プレート16による反射のために保護プレート16よりも筐体内側が写り込むとしても、照明光Lfが照射されている反射部材50の反射面55の全体が撮像されやすくなる。このため、照明光源21が直接撮像される場合等と比較して、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光Lfが目立たなくなり照明光Lfに起因するノイズ光の発生を抑制することができる。したがって、筐体内に照明光源21を収容する場合でも、撮像画像に関して照明光Lfの反射に起因するノイズ光の影響を抑制することができる。また、このように、ノイズ光の発生を抑制できるため、反射面55に対する反射防止コート加工等を省略でき、製造コストを低減することができる。
特に、照明光源21により、反射面55での照度分布のばらつきを抑制するように照明光Lfが照射されるため、反射面55での照度分布が均一になりやすくなる結果、撮像画像において照明光Lfがより目立たなくなる。したがって、撮像画像に関して照明光Lfの反射に起因するノイズ光の影響を確実に抑制することができる。
さらに、照明光源21は、面光源であるため、反射面55に対してほぼ均一な照度で照明光Lfを照射することができるので、当該反射面55を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。なお、図9に例示するように照明光源21を複数の点光源21aで構成してもよいし、使用環境等によっては照明光源21を1つの点光源で構成してもよい。
また、保護プレート16が設けられずに読取面14が単に開口するように形成される構成でも同様の効果を奏する。すなわち、読取面14にかざされた撮像対象を撮像する際、その撮像画像に、撮像対象による反射のために読取面14よりも筐体内側が写り込むとしても、撮像対象が読取面14に対してほぼ平行であって近接するようにかざされていれば、照明光Lfが照射されている反射部材50の反射面55の全体が撮像されやすくなる。このため、撮像画像において必要な照度を確保しつつ照明光Lfが目立たなくなり照明光Lfに起因するノイズ光の発生を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、読取面14には、撮像対象を載置するための載置部が設けられる点が、上記第1実施形態と主に異なる。
具体的には、図10に示すように、保護プレート16が廃止された筐体11に対して、当該読取面14にかざされた撮像対象Rを最適な位置にて撮像するため、その最適撮像位置にある撮像対象Rを少なくとも四隅にて下方から支持するように、載置部70が着脱可能に設けられている。特に、載置部70は、載置される撮像対象Rの表示面R1が読取面14と平行であってその表示面R1と読取面14との距離ができるだけ小さくなるように形成されている。
このように、読取面14には、撮像対象Rを載置するための載置部70が設けられるため、撮像対象Rを読取面14にかざしやすくなるだけでなく、撮像時の読取面14に対する撮像対象Rの位置を限定しやすくすることができる。このため、撮像対象Rによる反射のために読取面14よりも筐体内側が写り込むとしても、反射部材50の反射面55と異なる部分が写り込み難くなるので、当該反射面55を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。
なお、載置部70は、筐体11に対して着脱可能に形成されることに限らず、筐体11と一体的に設けられてもよい。このような構成では、載置部70を採用することによる部品点数削減を図ることができるだけでなく、載置部70と読取面14との相対位置精度が向上する。このため、撮像時の読取面14に対する撮像対象の位置を精度良く限定することができ、反射面55を利用したノイズ光抑制効果をさらに向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本第3実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、照明光源21と反射部材50との間に照明光Lfを拡散する拡散材71が配置される点が、上記第1実施形態と主に異なる。
具体的には、拡散材71は、図11に示すように、面光源として構成される照明光源21の出射面を覆い、第1撮像範囲AR1外であって、当該拡散材71にて拡散される照明光Lfを反射部材50の反射面55に向けて出射するように配置されている。
このように、照明光源21と反射部材50との間に照明光Lfを拡散する拡散材71が配置されるため、拡散材71にて拡散された照明光Lfが反射面55に照射される。これにより、反射面55での照度分布が均一になりやすくなるため、当該反射面55を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。特に、拡散材71を利用することで、面光源として構成される照明光源21を小さくでき、製造コストを低減することができる。また、複数の点光源から照明光源21が構成される場合でも必要な点光源の数を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
[第4実施形態]
次に、本第4実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第4実施形態では、反射部材50の反射面55に複数の凹凸が設けられる点が、上記第1実施形態と主に異なる。
具体的には、反射部材50に対してシボ加工等を用いることで、少なくとも反射面55に複数の凹凸が設けられる。
このように、反射部材50の反射面55に複数の凹凸が設けられるため、当該反射面55での照明光Lfの乱反射等により照度分布が均一になりやすくなるので、当該反射面55を利用したノイズ光抑制効果を向上させることができる。なお、複数の凹凸は、反射面55のみに形成されることに限らず、反射部材50の他の部分にも形成されてもよい。また、複数の凹凸は、シボ加工により反射面55等に設けられることに限らず、照明光Lfの乱反射等を生じさせる他の加工方法を用いて反射面55等に設けられてもよい。
[第5実施形態]
次に、本第5実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第5実施形態では、読取面14での照度分布を制御する点が、上記第1実施形態と主に異なる。
具体的には、読取面14での照度分布に関して、例えば、結像部27の周辺光量低下を補うため、図12に示すように、反射部材50は、反射面55が照明光源21から離れる方向に凹となるように湾曲して形成されている。これにより、反射部材50に近い読取面14の辺14b側では、反射面55が平面状に形成される場合と比較して、読取面14の中央に対して反射面55までの距離が相対的に短くなるので、反射部材50に近い読取面14の辺14b側での照度分布を読取面14の中央よりも相対的に高めることができる。
このように反射面55を湾曲させることで、反射面55での照度分布を均一にしつつ、反射面55にて反射された照明光Lfの読取面14での照度分布を制御することができる。すなわち、反射面55の曲率に応じて読取面14での照度分布を制御することができる。なお、反射面55での照度分布は、照明光源21からの照明光Lfにより均一な状態になっているものとする。
本実施形態の第1変形例として、例えば、図13に例示するように、さらに、反射面55の下方部分を照明光源21に近づく方向に凸となるように湾曲させることで、照明光源21に近い読取面14の辺14a側では、反射面55が平面状に形成される場合と比較して、反射面55の凸部分にて反射された照明光Lfが集まりやすくなる。これにより、照明光源21に近い読取面14の辺14a側での照度分布を読取面14の中央よりも相対的に高めて、結像部27の周辺光量低下を補うことができる。
また、本実施形態の第2変形例として、照明光源21は、平面状の反射面55での照度分布が当該照明光源21からの距離に応じて徐々に変化するように照明光Lfを照射してもよい。具体的には、例えば、照明光源21は、図14に例示するように、反射面55から離れた出射面ほど出射される照明光Lfの照度が高くなるように構成される。
このようにしても、反射面55での照度分布の変化を抑制しつつ、例えば、反射部材50に近い読取面14の辺14b側での照度分布を高めて結像部27の周辺光量低下を補うことができる。
[第6実施形態]
次に、本第6実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第6実施形態では、読取面14のうち所定の範囲に向けて、反射部材50を介すことなく照明光を照射する点が、上記第5実施形態と主に異なる。
平面状に形成される反射面55での照度分布が均一である場合、図16に示すように、読取面14の照度分布S1は、反射面55から離れるほど低くなるように不均一になる。すなわち、反射部材50に近い読取面14の辺14b側での照度は比較的高く、照明光源21に近い読取面14の辺14a側での照度は比較的低くなる。
そこで、本実施形態では、図15に示すように、照明光源21からの照明光の一部を、反射部材50を介すことなく照明光源21に近い読取面14の辺14a側に向けて照射するためのレンズ80が別途設けられる。これにより、レンズ80を介した照明光Lf2による読取面14での照度分布S2は、照明光源21に近い読取面14の辺14a側での照度が比較的高くなる。このように、照明光源21に近い読取面14の辺14a側での照度を高めることができ、結像部27の周辺光量低下を補うことができる。
本実施形態の変形例として、読取面14のうち所定の範囲に向けて、第2の照明光として照明光Lf2を照射する第2照明光源81が設けられてもよい。例えば、図17に示すように、第2照明光源81による照明光Lf2を、上記所定の範囲として、照明光源21に近い読取面14の辺14a側に向けて照射することで、結像部27の周辺光量低下を補うことができる。
なお、レンズ80又は第2照明光源81を利用して照射される照明光は、照明光源21に近い読取面14の辺14a側に向けて照射されることに限らず、読取面14のうち照度を高めたい範囲に向けて照射されてもよい。
[第7実施形態]
次に、本第7実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第7実施形態では、面光源が有する導光板の形状に応じて照明光を複数方向に照射する点が、上記第6実施形態と主に異なる。
本実施形態では、図18に示すように、照明光源21は、第1の発光部91及び第2の発光部92と、第1の発光部91と第2の発光部92と間に配置されて、第1の側面94aにて第1の発光部91からの光が入射し第2の側面94bにて第2の発光部92からの光が入射する導光板93とを備えている。そして、導光板93は、第1の側面94a及び第2の側面94bから入射した光が出射面95に向けて反射される複数の溝96を内部に有し、複数の溝96は、第1の側面94a側となる第1側面96aの形状と第2の側面94b側となる第2側面96bの形状とが異なるように非対称に形成される。
具体的には、溝96は、第1側面96aが曲率の大きな曲面部を有するように形成されるため、図19(A)に例示するように、第1の側面94a側からの光が第1側面96a及び第2側面96bを透過するような方向に応じて出射面95から照射される。また、第2側面96bが平面部又は平面に近い曲率の小さな曲面部を有するように形成されるため、図19(B)に例示するように、第2の側面94b側からの光が第2側面96bにて反射するような方向に応じて出射面95から照射される。
すなわち、照射面から照射される照明光の照射方向を、少なくとも、第1側面96aの形状に起因する照射方向と第2側面96bの形状に起因する照射方向との2方向に分けることができる。これにより、一方の照射方向が反射面55に向かい、他方の照射方向が読取面14において照度不足が生じている等の所定の範囲に向かうように、各溝96の第1側面96a及び第2側面96bを形成することで、上記第6実施形態と同様の効果を奏する。
このように、複数の溝96の第1の側面94a側となる面の形状と第2の側面94b側となる面の形状とがそれぞれ対称となるように形成される場合と比較して、出射面から出射される照明光Lfの照度分布がばらつきやすくなる。すなわち、所望する照明光Lfの照度分布に応じて複数の溝96の形状を変えることで、出射面を介して照明光Lfを複数方向に照射できるだけでなく、例えば、照明光Lfの一部を反射面55に向けて照射し照明光Lfの他の一部を結像部27の周辺光量低下が生じるような読取面14の端側に向けて照射する等、その照射方向を制御することができる。
本実施形態の第1変形例として、図20に例示するように、第2の発光部92を廃止してもよい。すなわち、本実施形態の変形例では、照明光源21は、第1の発光部91と、第1の側面94aにて第1の発光部91からの光が入射する導光板93とを備えるように構成される。
このようにしても、第1の側面94aから入射した光が第2の側面94bにて第1の側面94a側に内部反射することで、出射面から出射される照明光Lfの照度分布がばらつきやすくなる。これにより、所望する照明光Lfの照度分布に応じて複数の溝96の形状を変えることで、出射面を介して照明光Lfを複数方向に照射できるだけでなく、その照射方向を制御することができる。特に、第1の側面94a側に第1の発光部91を配置すればよいので、第2の側面94b側に第2の発光部92を配置する必要も無く、照明光源21の省スペース化及び部品点数削減を図ることができる。
さらに、本実施形態の第2変形例として、図21に例示するように、第2の発光部92を廃止した第2の側面94bには、反射材97が設けられてもよい。これにより、第1の側面94aから入射した光が第2の側面94bにて第1の側面94a側に内部反射しやすくなるために反射効率が高まるので、反射材97が設けられないために第1の側面94aから入射した光の一部が第2の側面94bを透過することを抑制できる結果、出射面を介し複数方向に照射される照明光Lfの照度を高めることができる。
なお、上記第1変形例では、第2の発光部92に代えて第1の発光部91を廃止してもよい。また、上記第2変形例では、第2の発光部92に代えて第1の発光部91を廃止して、第1の側面94aに反射材97を設けるようにしてもよい。すなわち、照明光源21は、発光部と、一側面にて発光部からの光が入射する導光板93とを備え、この導光板93は、一側面から入射した光が出射面95に向けて反射される複数の溝96を内部に有し、これら複数の溝96は、導光板93の各側面のうち上記一側面に対向する面を他側面とするとき、一側面側となる面の形状と他側面側となる面の形状とが異なるように非対称に形成されてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態及び変形例等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)保護プレート16は、上述したように読取面14となる位置に配置されることに限らず、例えば、図22に例示するように、筐体11内であって照明光源21よりも下方となる位置に配置されてもよい。このようしても、照明光源21からの照明光Lfが保護プレート16にて反射することに起因するノイズ光の発生を抑制することができる。
(2)筐体11の上面11aは、読取面14と一端部15とにより構成されて、辺14b~14dに沿う各縁部分の幅が一端部15に対して小さくなるように形成されることに限らず、例えば、読取面14が上面11aの中央に配置されることで、辺14a~14dにそれぞれ沿う各縁部分の幅がほぼ等しくなるように形成されてもよい。
(3)操作部42や表示部43等は、一端部15に集約されるようにして配置されることに限らず、その一部が例えば筐体11の側面等に配置されてもよい。
(4)結像部27により規定される撮像範囲は、読取面14にて保護プレート16等により筐体内側に反射した場合に第1撮像範囲AR1に続く範囲が上記第2撮像範囲AR2となるように設定されることに限らず、読取面14にて保護プレート16等により筐体内側に反射した場合に第1撮像範囲AR1に続く範囲の一部が実運用上問題無い程度(例えば2割程度)に反射部材50と異なる筐体内の他の部分を含めるように設定されてもよい。
(5)本発明に係る光学的情報読取装置10は、上述したパスポート60や情報コード等を読取対象とすることに限らず、例えば、他の文字情報等を含めた光学的情報をも読取対象としてもよい。また、本発明に係る光学的情報読取装置10は、上述したパスポート60の表示面61の撮像画像や運転免許証の撮像画像等を保存対象とすることに限らず、他の表示面の撮像画像をも保存対象としてもよい。
10…光学的情報読取装置
11…筐体
14…読取面
16…保護プレート
21…照明光源
23…撮像部
27…結像部
40…制御部(読取部)
50…反射部材
55…反射面(所定の反射面)
60…パスポート(撮像対象)
70…載置部
71…拡散材
80…レンズ
81…第2照明光源
91…第1の発光部
92…第2の発光部
93…導光板
96…溝
AR1…第1撮像範囲
AR2…第2撮像範囲
Lf…照明光

Claims (14)

  1. 読取面が設けられる筐体と、
    前記筐体内に配置される照明光源と、
    前記照明光源から照射される照明光を前記読取面に向けて反射する反射部材と、
    前記筐体内に配置される撮像部と、
    前記読取面にかざされた撮像対象を前記撮像部の撮像範囲内とするように構成される結像部と、
    を備え、
    前記撮像範囲のうち、前記結像部と前記読取面との間にて構成される範囲を第1撮像範囲、前記読取面にて前記筐体内側に反射した場合に前記第1撮像範囲に続くように前記読取面と前記反射部材との間にて構成される範囲を第2撮像範囲とするとき、
    前記反射部材は、前記第1撮像範囲外となる位置に配置され、
    前記照明光源、前記撮像部及び前記結像部は、前記第2撮像範囲外となる位置に配置され、
    前記照明光源は、前記反射部材のうち前記第2撮像範囲となる所定の反射面に向けて前記照明光を照射し、
    前記照明光源は、前記所定の反射面での照度分布が当該照明光源からの距離に応じて徐々に変化するように前記照明光を照射することを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記照明光源は、前記所定の反射面での照度分布のばらつきを抑制するように前記照明光を照射することを特徴とする請求項に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記読取面は、読取口として開口しており、
    前記読取口の少なくとも一部を閉塞する透光性のプレートが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記読取面には、前記撮像対象を載置するための載置部が設けられることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記載置部は、前記筐体と一体的に設けられることを特徴とする請求項4に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記照明光源は、面光源であることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記照明光源と前記反射部材との間に前記照明光を拡散する拡散材を配置することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記反射部材のうち少なくとも前記所定の反射面に複数の凹凸を設けることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  9. 前記反射部材は、少なくとも前記所定の反射面が曲面となるように形成されることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  10. 前記読取面のうち所定の範囲に向けて、前記照明光源からの前記照明光の一部を、前記反射部材を介すことなく照射するためのレンズを備えることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  11. 前記読取面のうち所定の範囲に向けて、第2の照明光を照射する第2照明光源を備えることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  12. 前記照明光源は、第1の発光部及び第2の発光部と、前記第1の発光部と前記第2の発光部と間に配置されて、第1の側面にて前記第1の発光部からの光が入射し前記第1の側面に対向する第2の側面にて前記第2の発光部からの光が入射する導光板とを備え、
    前記導光板は、前記第1の側面及び前記第2の側面から入射した光が出射面に向けて反射される複数の溝を内部に有し、
    前記複数の溝は、前記第1の側面側となる面の形状と前記第2の側面側となる面の形状とが異なるように非対称に形成されることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  13. 前記照明光源は、発光部と、一側面にて前記発光部からの光が入射する導光板とを備え、
    前記導光板は、前記一側面から入射した光が出射面に向けて反射される複数の溝を内部に有し、
    前記複数の溝は、前記導光板の各側面のうち前記一側面に対向する面を他側面とするとき、前記一側面側となる面の形状と前記他側面側となる面の形状とが異なるように非対称に形成されることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  14. 前記他側面には、反射材が設けられることを特徴とする請求項13に記載の光学的情報読取装置。
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