JP2002365439A - 導光体及び液晶表示装置 - Google Patents

導光体及び液晶表示装置

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JP2002365439A
JP2002365439A JP2001173501A JP2001173501A JP2002365439A JP 2002365439 A JP2002365439 A JP 2002365439A JP 2001173501 A JP2001173501 A JP 2001173501A JP 2001173501 A JP2001173501 A JP 2001173501A JP 2002365439 A JP2002365439 A JP 2002365439A
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light
light guide
emitted
point
planar
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JP2001173501A
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English (en)
Inventor
Yasuchika Mita
泰哉 三田
Hidenori Niida
英紀 仁井田
Bunichi Isotani
文一 磯谷
Norihito Takeuchi
範仁 竹内
Yasuhiko Takeda
康彦 竹田
Tomomi Motohiro
友美 元廣
Tatsuo Fukano
達雄 深野
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Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、点光源から出射された光を面状
光源となる導光板に効率良く出射することができる線状
光源を構成する導光体を提供する。 【解決手段】面状照明装置3は光を面状に出射する面状
導光体4と、点状光源5a,5bと、点状光源5a,5bから出
射された光を線状に変換して面状導光体4に出射する線
状光源としての導光体6とから構成されている。導光体
6はその幅が長手方向の中央で最も狭く、両端部に向か
って広くなるように形成されている。導光体6の出射面
6cと反対側の面は、平坦な面が連続するのではなく、点
状光源5a,5bから出射された光の伝播角度を小さくする
傾斜面10と、導光体6内を進む光を出射面6cとほぼ直交
する方向に進むように反射する光採取面11とが交互に連
なるように設けられている。各傾斜面10は点状光源5a,
5b側を基端とした際に先端側が外側に向かう状態で、出
射面6cと平行な仮想平面12に対して傾斜するように形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は点状光源を線状光源
化するのに好適な導光体及び該導光体を備えた液晶表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置として外部光による照明で
使用するもの、液晶表示パネルの背面に面照明装置をバ
ックライトとして配置したもの、外部が明るい時は外部
光を使用し外部が暗いときは照明装置を使用するものが
ある。この種の照明装置として、透光性の高い材料で形
成された導光板(導光体)の端面に沿って蛍光管を配置
したものが使用されている。しかし、液晶表示装置の薄
型化に伴い蛍光管の径を非常に小さくする必要があり、
これに伴って小さな衝撃によっても蛍光管が破損し易く
なる。また、光源として蛍光管を発光させるには高電圧
が必要であるため、複雑な点灯回路が必要になるという
問題がある。
【0003】前記の問題を解消するため、特開平10−
260405号公報には蛍光管を使用する構成に代え
て、光を一点から発光する点状光源と、平面状の発光面
から光を面状に出射する面状導光体と、前記点状光源と
面状導光体との間に配設された線状導光体とを有する照
明装置が開示されている。図6に示すように、この照明
装置41は面状導光体42と、その光入射面42aに沿
って配設された線状導光体43と、その両端に配設され
た点状光源44とを備えている。面状導光体42の発光
面42bと反対側の面には複数の直線状のプリズム(断
面ほぼ三角形の溝部)45が線状導光体43の軸線に対
して平行となるストライプ状に形成されている。線状導
光体43には前記光入射面42aと対向する面と反対側
の面に、複数の直線状のプリズム46が線状導光体43
の軸線と直交する方向にストライプ状に形成されてい
る。そして、点状光源44から線状導光体43に入射し
た光線がプリズム46の作用により、面状導光体42に
向かって線状に入射する状態となる。
【0004】線状導光体43は直方体状に限らず、図7
(a)に示すように、その幅が両端側から中央に向かっ
て徐々に狭くなる形状や、図7(b)に示すように、そ
の幅が一端側から他端側に向かって徐々に狭くなるほぼ
楔状のものがある。そして、楔状のものは、1個の点状
光源44が一端側に配置された構成となっている。
【0005】また、特開2000−11723号公報に
も点状光源、線状導光体及び面状導光体を備えた同様な
照明装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】点状光源から線状導光
体に出射された光が面状導光体へ向かって100%有効
に出射されれば良い。しかし、線状導光体について見る
と、線状導光体に入射した光が面状導光体へ向かって出
射されるまでに次のような損失がある。 (1)線状導光体内を伝播する間に線状導光体の材料に
吸収されることによる損失。 (2)反対側の点状光源に到達したうちの一部が、その
点状光源に吸収されてしまうことによる損失。 (3)面状導光体と反対側に出射し、面状導光体と反対
側に配設されたリフレクターで反射し再び導光体に入射
するまでのリフレクターの吸収による損失。
【0007】従って、図6及び図7(a)に示すよう
に、点状光源44を線状導光体43の両端に配置した構
成においては、各点状光源44から出射された光が、線
状導光体43の半分の領域を導波するまでに面状導光体
42に向かって出射することが光を有効に利用する上で
重要となる。本願発明者は、従来の線状導光体43につ
いて点状光源44から出射された光のうち、面状導光体
42に出射された光量の割合をシミュレーションにより
求めた。その結果、点状光源44の出射量を100%と
したとき、線状導光体43から面状導光体42への出射
量は57.3%であった。また、出射した光を図8に示
すA(線状導光体43の半分の領域を導波して出射)、
B−1(余分に線状導光体43を導波して出射)、B−
2(対向する点状光源で一部反射して出射)及びC(リ
フレクターで反射して出射)の4種に分けて光量を詳細
に解析した。なお、図8では、Cは図示しないリフレク
ターに向かって出射している状態を示し、この後、リフ
レクターで反射して再び線状導光体43に入射し、面状
導光体42へ向かって出射する。その結果、A:28.
5%、B−1:14.3%、B−2:4.5%、C:1
0.0%となった。
【0008】即ち、従来の線状導光体43では点状光源
44から出射された光量に対して面状導光体42への出
射量が少ない。また、線状導光体43の半分の領域を導
波して出射する光量が出射光量の3割未満のため、点状
光源44から出射された光が余分に線状導光体43内を
伝播することによって材料で吸収される損失が多くな
り、有効に利用されないという問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は簡単な構造で、点光源か
ら出射された光を面状光源となる導光体に効率良く出射
することができる線状光源を構成する導光体を提供する
ことにある。また、第2の目的は前記導光体を備えた液
晶表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、光を面状に出射す
る面状導光体に、点状光源から出射された光を線状に変
換して出射する導光体であって、前記面状導光体と対向
する出射面と、その反対側に形成されるとともに、前記
出射面との間の幅が、前記点状光源が配置される側から
次第に狭くなる部分を有するように形成される反対側の
面と、を有し、前記反対側の面は、前記点状光源から出
射された光の伝播角度を小さくする傾斜面と、前記導光
体内を進む光を前記出射面から前記出射面とほぼ直交し
て出射するように全反射する光採取面と、から構成さ
れ、前記各傾斜面は前記点状光源側を基端とした際に先
端側が前記出射面から遠ざかる方向で、前記出射面に対
して傾斜している。
【0011】この発明では、点状光源から出射されて導
光体に入射した光のうち、光採取面で反射することによ
り面状導光体と対向する出射面から該出射面とほぼ直交
する状態で出射する光が面状導光体で有効に照明光とし
て利用される。導光体に入射した光の一部は光採取面に
向かって直進し、光採取面で反射して出射面とほぼ直交
する状態で出射する。また、傾斜面で反射した光は光採
取面に対して出射面とほぼ直交するように全反射する。
その結果、導光体に点状光源から入射した光が有効に出
射面から出射される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記導光体はその幅が長手方向の中
間の所定位置で最も狭くなるように形成されるとともに
両端部に向かって広くなるように形成され、長手方向両
端に点状光源から出射される光の入射面が設けられてい
る。
【0013】この発明では、点状光源から導光体内に入
射した光は導光体の幅が最も狭くなる箇所に到達するま
でに、大部分が出射面から出射されるようになる。従っ
て、導光体に入射した光が出射面から出射されるまでに
導光体内を伝播する距離が短くなり、導光体の材料によ
り吸収される光量を低減できる。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記導光体は、その幅が中央で最も
狭くなるように長手方向において対称に形成されてい
る。この発明では、導光体が非対称に形成されたものに
比較して、導光体の材料により吸収される光量を低減で
きるとともに、製造が簡単になる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記導光体は、その幅が長手方向の
一端側から他端側に向かって狭くなるように形成され、
前記一端側に点状光源から出射される光の入射面が設け
られている。この発明では、導光体の長手方向の一端側
に配設された点状光源から出射された光が導光体内に入
射する。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記光採
取面はほぼV字状に屈曲形成されている。この発明で
は、導光体に入射した光のうち反対側まで到達し、その
後、反対側の面あるいは点状光源5a,5bで反射した
光が光採取面で反射するとき、出射面から該出射面とほ
ぼ直交する状態で出射するように反射する。従って、入
射した光がより有効に出射面から出射される。
【0017】前記第2の目的を達成するため、請求項6
に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれかに記
載の導光体を備えた。この発明では、液晶表示装置とし
て同じ輝度で表示をするのに必要な電力使用量を少なく
でき、電源をバッテリとした場合にバッテリが長持ちす
る。
【0018】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の発明において、前記導光体は反射型液晶パネル上に
配置される状態で使用される面状照明装置を構成してい
る。この発明では、外部光が強い状態では点状光源から
光を出射しなくても、外部光のみで液晶表示を確認でき
る。従って、電源をバッテリとした場合にバックライト
タイプに比較してバッテリが長持ちする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を反射式の液晶表示
装置に具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説
明する。
【0020】図1(a)は液晶表示装置の模式平面図、
図2は模式正面図である。図2に示すように、液晶表示
装置1は、反射型の液晶パネル2とその表示面(図2に
おける上面)を覆うように配設された面状照明装置3と
を備えている。
【0021】面状照明装置3は光を面状に出射する面状
導光体4と、点状光源5a,5bと、点状光源5a,5
bから出射された光を線状に変換して面状導光体4に出
射する線状光源としての導光体6とから構成されてい
る。点状光源5a,5bとしてはLED(発光ダイオー
ド)が使用されている。
【0022】面状導光体4は透明性の高い材料、例えば
アクリルで四角板状に形成され、導光体6と対向する側
に入射面7が設けられ、入射面7と反対側の面に反射部
8が設けられている。反射部8は反射テープの貼付や金
属蒸着により形成されている。図2に示すように面状導
光体4の液晶パネル2と対向する面と反対側の面(図2
では上面)には光反射パターン9が形成されている。光
反射パターン9は断面ほぼ三角形の多数の溝9aと、溝
9aに隣接する平坦部9bとから構成されている。溝9
aは実際にはそのピッチが1mm以下で多数形成されて
いるが、図2では模式的に数を減らして図示し、図1
(a)では光反射パターン9の図示を省略している。ま
た、図示の都合上、図1(a)と図2とで、点状光源5
a,5b面状導光体4及び導光体6の寸法を変更して図
示している。
【0023】図1(a)に示すように、導光体6は面状
導光体4の一辺とほぼ同じ長さに形成され、導光体6の
長手方向両端に点状光源5a,5bから出射される光の
入射面6a,6bが形成され、面状導光体4と対向する
位置に出射面6cが形成されている。出射面6cは平坦
な面に形成され、出射面と反対側の面は導光体6の幅
が、マクロ的に見て点状光源5a,5bが配置される側
から次第に狭くなる部分を有するように形成されてい
る。導光体6はその幅が長手方向の中間の所定位置(こ
の実施の形態では中央)で最も狭くなるように形成され
るとともに両端部に向かって広くなるように形成され、
両端部には一定幅の部分を有する。導光体6は図1
(a)において上下対称に形成されている。導光体6も
透明性の高い材料であるアクリルで形成されている。
【0024】図1(b)は導光体6の出射面6cと反対
側の面の形状を示す図1(a)のB部の拡大図である。
図1(a)では出射面6cと反対側の面を、平坦な面が
連続するように表している。しかし、実際は図1(b)
に示すように、出射面6cと反対側の面は、平坦な面が
連続するのではなく、点状光源5a,5bから出射され
た光の伝播角度を小さくする傾斜面10と、導光体6内
を進む光を出射面6cとほぼ直交する方向に進むように
反射する光採取面11とが交互に連なるように設けられ
ている。
【0025】各傾斜面10は点状光源5a,5bのいず
れか近い側を基端とした際に先端側が外側に向かう状態
で、出射面6cと平行な仮想平面12(鎖線で図示)に
対して傾斜するように形成されている。光採取面11は
ほぼV字状に屈曲形成されている。V字状に屈曲する光
採取面11のうち、傾斜面10の基端側(点状光源5
a,5bのいずれか近い側)に連続する光採取面11a
が、傾斜面10の先端側(点状光源5a,5bのいずれ
か遠い側)に連続する光採取面11bより幅が広く形成
されている。各光採取面11a,11bが出射面6cと
平行な平面と成す角度は40〜50度程度が好ましく、
45度程度がより好ましい。図1(a)において、導光
体6の中央より下側の部分に形成された傾斜面10及び
光採取面11a,11bは、その傾斜方向が図1(b)
の状態と反対になる。
【0026】なお、図1(b)において、各光採取面1
1の屈曲部を通過するように示された鎖線13は、図1
(a)において導光体6の出射面6cと反対側の面を示
す傾斜した直線部と平行な線を示す。
【0027】次に前記のように構成された液晶表示装置
1の作用について説明する。外部が明るい時には、面状
照明装置3は光を出射しない状態、即ちオフ状態に保持
される。外部光が面状導光体4の上方から光反射パター
ン9を貫通するように面状導光体4に入射し、その光が
液晶パネル2に到達する。そして、使用者は液晶パネル
2の表示を外部光により視認する。
【0028】外部が暗いときは、面状照明装置3から光
が出射される状態、即ち点状光源5a,5bがオン状態
に保持される。点状光源5a,5bがオン状態になる
と、各点状光源5a,5bからの出射光が導光体6にそ
の入射面6a,6bから入射する。従来技術で述べたよ
うに、例えば、点状光源5aから入射した光の一部は、
反対側の点状光源5bに到達してその点状光源5bに吸
収され、一部は、面状導光体4と反対側に配設された図
示しないリフレクターと導光体6との間を反射する状態
となって面状導光体4側に出射され難い。
【0029】入射した光のうち面状導光体4側へ出射さ
れる光は、次のようにして出射面6cから出射される。
(1)入射面6a,6bから光採取面11aに向かって
直進し、光採取面11aで出射面6cとほぼ直交する方
向に進むように反射して出射面6cから面状導光体4の
入射面7に向かって出射される。(2)入射面6a,6
bから傾斜面10に向かって直進し、傾斜面10で反射
した後、光採取面11aで出射面6cとほぼ直交する方
向に進むように反射して出射面6cから面状導光体4の
入射面7に向かって出射される。(3)入射面6a,6
bから出射面6cに向かって直進し、出射面6cで反射
した後、光採取面11aに向かって直進するか、傾斜面
10に向かって直進する。その後、光採取面11aに向
かった光は光採取面11aで出射面6cとほぼ直交する
方向に進むように反射し、傾斜面10に向かった光は傾
斜面10で光採取面11aに向かうように反射した後、
光採取面11aで出射面6cとほぼ直交する方向に進む
ように反射して出射面6cから出射される。(4)出射
面6cと傾斜面10との間で複数回反射した後、光採取
面11aで出射面6cとほぼ直交する方向に進むように
反射して出射面6cから出射される。(5)出射面6c
と傾斜面10との間で反射しながら、入射側と反対側の
入射面6b,6aに到達し、入射面6b,6aで反射し
た後の光が光採取面11bで出射面6cとほぼ直交する
方向に進むように反射して出射面6cから出射される。
(6)傾斜面10又は光採取面11から導光体6の外部
へ出射し、図示しないリフレクターで反射して、再び導
光体6へ入射し、出射面6cから面状導光体4の入射面
7に向かって出射される。
【0030】前記出射光のうち、(1)〜(3)の出射
光は、導光体6を伝播する距離が短く、導光体6の材料
により吸収される損失が少ない。(4),(5)の出射
光は導光体6内を伝播する距離が長くなり、導光体6の
材料により吸収される損失が多くなる。
【0031】本発明では光採取面11の間に設けられた
傾斜面10が、点状光源側を基端とした際に先端側が外
側に向かう状態で、出射面6cと平行な仮想平面12に
対して傾斜するように形成されている。従って、図3
(a)に示すように、点状光源5a,5bから導光体6
に入射した光のうち、傾斜面10で反射した光Lは光採
取面11aに対して出射面6cとほぼ直交するように反
射する状態で入射し易くなる。その結果、導光体6に点
状光源5a,5bから入射した光が有効に出射面6cか
ら出射される。
【0032】一方、従来の線状導光体43では、本発明
の導光体6の傾斜面10に相当する平坦部43aが、図
3(b)に示すように出射面と平行に形成されている
か、図3(c)に示すように内側に向かって傾斜するよ
うに形成されている。従って、線状導光体43内を進む
光Lが、出射面と平行な平面と成す角度が同じ角度で平
坦部43aに入射した場合、反射光が光採取面47に入
射する際に光採取面47と成す角度は、傾斜面10で反
射した光Lが光採取面11aに入射する際に光採取面1
1aと成す角度より小さくなる。その結果、光採取面4
7での反射光は、実施の形態における光採取面11aで
の反射光より出射面に対する入射角度が垂直からより大
きくずれる。即ち、従来技術の構成では、平坦部43a
で反射した後、光採取面47で反射する反射光が出射面
とほぼ直交するように反射し難い。
【0033】導光体6について点状光源5a,5bから
出射された光のうち、面状導光体4に出射された光量の
割合をシミュレーションにより求めた。その結果を従来
技術の線状導光体43の結果とともに表1に示す。な
お、導光体6からの全出射光の実測値は、従来技術で5
6%、本発明品で62%であった。
【0034】
【表1】 表1から明らかなように、実施の形態の発明品では、導
光体6からの全出射光量が63.5%となり、従来技術
の57.3%に比較して約10%向上した。また、導光
体6の半分の領域を導波して出射した出射光の量が4
7.5%と、従来技術の28.5%に比較して大幅に増
大した。また、実施の形態の発明品では、リフレクター
で反射した出射光の量が5.0%と、従来技術の10.
0%に比較して半減している。即ち、傾斜面10の存在
により、入射光が導光体6の中央に達するまでに光採取
面11aで効率よく反射して面状導光体4側に出射され
ることが裏付けられる。
【0035】対向する点状光源5a,5bで反射して出
射した出射光の量が6.0%と、従来技術の4.5%よ
り増えている。これは、傾斜面10の存在により、従来
はリフレクター側へ出射していた光の一部がリフレクタ
ー側へ出射せずに導光体6の内側へ向かって反射するこ
とにより、結果的に対向する点状光源5a,5bまで達
する割合が増えたためである。また、表1の最終段に記
載の通り、今回シミュレーションで得た形状のものを射
出成形でつくり、実際に測定したところ、従来技術品の
56%に対し、発明品は62%と向上し、シミュレーシ
ョンの結果がほぼあっていることが示されている。
【0036】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1)導光体6の面状導光体4と対向する出射面6cと
反対側の面を、点状光源5a,5bから出射された光の
伝播角度を小さくする傾斜面10と、導光体6内を進む
光を出射面6cとほぼ直交する方向に進むように反射す
る光採取面11とが交互に連なるように設けた。また、
各傾斜面10を、点状光源5a,5b側を基端とした際
に先端側が外側に向かう状態で、出射面6cと平行な仮
想平面12に対して傾斜するように形成した。その結
果、傾斜面10で反射した光は光採取面11に対して出
射面6cとほぼ直交するように反射する状態で入射し易
くなり、導光体6に点状光源5a,5bから入射した光
が有効に出射面6cから出射される。
【0037】(2) 導光体6はその幅が長手方向の中
間の所定位置で最も狭くなるように形成されるとともに
両端部に向かって広くなるように形成され、長手方向両
端に点状光源5a,5bから出射される光の入射面6
a,6bが設けられている。従って、この発明では導光
体6が同じ長さの場合、点状光源5a,5bを導光体6
の一端側にのみ配設した構成に比較して、点状光源5
a,5bからの入射光が出射するまでに、導光体6内を
伝播する距離を短くできる。
【0038】(3) 導光体6は、その幅が中央で最も
狭くなるように、長手方向において対称に形成されてい
るため、導光体6が非対称に形成されたものに比較し
て、導光体の材料により吸収される光量を低減できると
ともに、製造が簡単になる。
【0039】(4) 光採取面11はほぼV字状に屈曲
形成されている。従って、導光体6に入射した光のうち
反対側まで到達し、その後、反対側の面あるいは点状光
源5a,5bで反射した光が光採取面11で反射すると
き、出射面6cから該出射面6cとほぼ直交する状態で
出射するように反射し易くなり、入射した光がより有効
に出射面6cから出射される。
【0040】(5) 液晶表示装置1は前記の構成の導
光体6を備えた面状照明装置3を有する。従って、従来
の面状照明装置を使用した場合に比較して、液晶表示装
置1として同じ輝度で表示をするのに必要な電力使用量
を少なくでき、電源をバッテリとした場合にバッテリが
長持ちする。
【0041】(6) 導光体6は液晶パネル2に対して
表面側に配置される状態で使用される面状照明装置3を
構成している。従って、外部光が強い状態では点状光源
5a,5bから光を出射しなくても、外部光のみで液晶
パネル2の表示を確認でき、電源をバッテリとした場合
にバックライトタイプに比較してバッテリが長持ちす
る。
【0042】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 反射型の液晶表示装置1に限らず、バックライト型
の液晶表示装置1’に適用してもよい。例えば図4に示
すように、透過型の液晶パネル2’の表示面と反対側に
面状照明装置3を配置する。この実施の形態では、面状
導光体4は光反射パターン9が下側となるように配置さ
れる。そして、点状光源5a,5bは液晶表示装置1の
使用時には常に点灯状態に保持され、出射光が導光体6
へ出射される。導光体6に出射された光は、前記実施の
形態と同様にして面状導光体4へ効率よく出射され、面
状導光体4に入射した光が光反射パターン9で反射し
て、上方に配置された液晶パネル2’にその背面から出
射される。
【0043】○ 導光体6の両端に点状光源5a,5b
を配置する構成において、導光体6はその幅が長手方向
の中央で最も狭くなるように、長手方向において対称に
形成されるものに限らず、図5(a)に示すように、一
方の側に片寄った中間の所定位置で最も狭くなるように
形成されてもよい。この場合でも片側にのみ点状光源5
a,5bを配置する構成に比較して、点状光源5a,5
bからの出射光を効率よく面状導光体4側へ出射でき
る。
【0044】○ 点状光源5a,5bを導光体6の両側
に配置する構成に限らず、図5(b)に示すように、導
光体6を一端側から他端側に向かってその幅が次第に狭
くなる形状とし、点状光源5aを一端側に配置した構成
としてもよい。
【0045】○ 面状導光体4あるいは導光体6を構成
する材料として、アクリル等の有機ガラスに代えて、無
機ガラスを使用してもよい。しかし、軽量化及び加工性
の観点から有機ガラスの方が好ましい。
【0046】○ 導光体6の各入射面6a,6bと対向
する位置に配置されるLEDの数をそれぞれ複数個とし
てもよい。 ○ 点状光源5a,5bとして指向性の高いものを使用
し、導光体6への入射光の指向性を高め、その指向性に
対応して傾斜面10の傾斜角度や、光採取面11a,1
1bの角度を変更してもよい。指向性の高い点状光源5
a,5bとしては、例えば、指向性の強いキャップを用
いたLEDを使用する。この場合、面状導光体4へ出射
される出射光の量をより増加することが可能になる。
【0047】○ 光採取面11を2個の光採取面11
a,11bからなるV字状とする代わりに、導光体6へ
の入射側と反対側に到達した光を反射するための光採取
面11bをなくしてもよい。即ち、傾斜面10と光採取
面11aとが交互に連なる構成としてもよい。点状光源
5a,5bからの入射光の指向性を高めて、入射光が導
光体6の幅の最も狭い部分より遠くまで導波して出射す
る量を低下させた場合は、光採取面11bがなくてもそ
の影響は非常に小さくなる。
【0048】○ 光採取面11a,11bが出射面6c
と平行な平面との成す角度は、それぞれ異なっていても
よい。 ○ 点状光源5a,5bとしてLED以外の光源を使用
してもよい。
【0049】○ 平面ほぼ楔状の導光体6を2個組み合
わせて線状光源を構成してもよい。 前記実施の形態から把握できる発明(技術的思想)につ
いて、以下に記載する。
【0050】(1) 請求項1〜請求項5のいずれかに
記載の発明において、前記点状光源として指向性の高い
ものを使用する。 (2) 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の
導光体を備え、点状光源から前記導光体に入射した光
を、前記導光体を介して入射する面状導光体を備えた面
状照明装置。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、点状光源から線状光源化用の導
光体に出射された光線を、面状光源となる導光体に効率
良く出射することができる。また、請求項6及び請求項
7に記載の発明によれば、外部光が無い状態において低
消費電力で表示部の輝度を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は一実施の形態の模式平面図、(b)
は(a)のB部の拡大詳細図。
【図2】 模式正面図。
【図3】 (a)は実施の形態の作用を説明する模式平
面図、(b),(c)は比較のための従来技術の作用を
説明する模式平面図。
【図4】 別の実施の形態の模式正面図。
【図5】 (a),(b)はそれぞれ別の実施の形態の
部分模式平面図。
【図6】 従来技術の模式斜視図。
【図7】 従来技術の別の形状の導光体を示す模式斜視
図。
【図8】 従来技術の導光体の作用を説明する模式平面
図。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、3…面状照明装置、4…面状導光
体、5a,5b…点状光源、6…導光体、6a,6b…
入射面、6c…出射面、10…傾斜面、11,11a,
11b…光採取面、12…仮想平面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G02F 1/13357 G09F 9/00 336 G09F 9/00 336B 336J 9/35 9/35 // F21Y 101:02 F21Y 101:02 (72)発明者 仁井田 英紀 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 磯谷 文一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 竹内 範仁 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 竹田 康彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 元廣 友美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 深野 達雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 2H038 AA52 AA54 BA01 2H042 BA05 BA14 BA20 2H091 FA14 FA23 FA41 LA17 LA18 5C094 AA10 BA43 ED01 ED11 5G435 AA03 BB04 BB12 BB15 BB16 EE22 EE27 FF03 FF06 FF08 GG23 GG26 HH02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を面状に出射する面状導光体に、点状
    光源から出射された光を線状に変換して出射する導光体
    であって、 前記面状導光体と対向する出射面と、その反対側に形成
    されるとともに、前記出射面との間の幅が、前記点状光
    源が配置される側から次第に狭くなる部分を有するよう
    に形成される反対側の面と、を有し、 前記反対側の面は、前記点状光源から出射された光の伝
    播角度を小さくする傾斜面と、前記導光体内を進む光を
    前記出射面から前記出射面とほぼ直交して出射するよう
    に全反射する光採取面と、から構成され、 前記各傾斜面は前記点状光源側を基端とした際に先端側
    が前記出射面から遠ざかる方向で、前記出射面に対して
    傾斜していることを特徴とする導光体。
  2. 【請求項2】 前記導光体はその幅が長手方向の中間の
    所定位置で最も狭くなるように形成されるとともに両端
    部に向かって広くなるように形成され、長手方向両端に
    点状光源から出射される光の入射面が設けられている請
    求項1に記載の導光体。
  3. 【請求項3】 前記導光体は、その幅が中央で最も狭く
    なるように、その長手方向において対称に形成されてい
    る請求項2に記載の導光体。
  4. 【請求項4】 前記導光体は、その幅が長手方向の一端
    側から他端側に向かって狭くなるように形成され、前記
    一端側に点状光源から出射される光の入射面が設けられ
    ている請求項1に記載の導光体。
  5. 【請求項5】 前記光採取面はほぼV字状に屈曲形成さ
    れている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の導
    光体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    導光体を備えた液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記導光体は反射型液晶パネル上に配置
    される状態で使用される面状照明装置を構成している請
    求項6に記載の液晶表示装置。
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