JP7065717B2 - 基板エッチング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、プラズマディスプレイ用基板、有機EL用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板などの各種基板(以下、単に基板と称する)に対して形成された膜をエッチングする基板エッチング方法に係り、特に、金属を含むアモルファスカーボン膜が被着された基板をエッチングする技術に関する。
最近では、様々なモノ(機器)がインターネットに接続されるIoT (Internet of Things)化が進行している。そのため、半導体デバイスは、モノ(機器)から得られるビッグデータなどの情報を蓄積するために、3D-NANDに代表される立体構造が採用されている。立体構造では、縦型にデバイスを積層する技術の採用が活発化している。特に、上述した積層する技術は、フラッシュメモリに多く採用されており、現在では主流となっている。
代表的な3D-NANDデバイスでは、窒化膜と酸化膜とを複数回交互に積層した後、最上部にマスクを形成した後、積層構造に溝または穴をドライエッチングによって形成することで製造される。この工程では、ドライエッチング時にマスクが消失しないように、通常の有機材料を用いたマスク材料ではなく、ホウ素添加有機膜(BDCとも呼ばれる)や、ダイヤモンドに近いダイヤモンドライクカーボン(DLCとも呼ばれる)がマスク材料として採用されている。しかしながら、今後、さらに積層構造における積層数が増大すると、上述したマスク材料よりもさらに強固なマスク材料として、アモルファスカーボン膜にタングステンを含むタングステンカーバイド膜(炭化タングステン膜、WC膜とも呼ばれる)が採用される見込みとなっている。
従来、上述したホウ素添加有機膜を剥離する際には、ドライエッチング及びアッシングが採用されている。しかしながら、これらの手法では、除去性能とイオン打ち込みによる他膜種へのダメージにおいてトレードオフの関係が成立する。その一方、イオン打ち込みがされていないホウ素添加有機膜に対する薬液洗浄においては、有機物除去に代表される硫酸・過酸化水素水の混合液においても除去できることが確認されている。
但し、硫酸・過酸化水素水の混合液でホウ素添加有機膜を除去する場合、窒化膜までもエッチングされてしまう問題がある。また、エッチングレートもデバイス製造に採用するには不十分である。デバイス製造においては、生産性が高い、例えば500nm/min程度の高速エッチングレートを有し、かつ、他の露出膜へのダメージが少ない高選択比を有する新たなエッチング手法の確立が望まれている。
上述したような強固なマスク材料であるアモルファスカーボン膜を対象としたエッチング方法として、例えば、基板の表面に過酸化水素水が存在する状態で紫外線を照射し、紫外線照射により励起されて発生したOHラジカルにてアモルファスカーボン膜を除去するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-163143号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の手法は、OHラジカルの生成量が非常に小さいので、エッチングレートが非常に低速となっており、所望されているエッチングレートとの乖離が大きいという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エッチングレートが高速で、かつ、高選択比を得ることができる基板エッチング方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、金属を含むアモルファスカーボン膜が被着された基板をエッチングする基板エッチング方法において、前記アモルファスカーボン膜をアノード電極に接触させる工程と、前記アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置する工程と、前記アノード電極と前記カソード電極との間に過酸化水素水を含む電解液を供給して、前記アモルファスカーボン膜を前記電解液に浸漬させる工程と、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電圧を印加して、所定時間にわたって前記アモルファスカーボン膜のエッチングを行う工程と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、アモルファスカーボン膜をアノード電極に接触させ、アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置させ、アノード電極とカソード電極との間に過酸化水素水を含む電解液を供給して、アモルファスカーボン膜を電解液に浸漬させる。そして、アノード電極とカソード電極との間に電圧を印加して、所定時間にわたってアモルファスカーボン膜のエッチングを行う。この状態では、電解液中にOHイオンが大量に発生し、OHイオンがアモルファスカーボン膜のカーボンと酸化反応することで、アモルファスカーボン膜中の金属が除去されて、アモルファスカーボン膜がエッチングされる。また、他の膜が酸化反応する材料を含まなければ、他の膜はほとんどエッチングされることがない。したがって、エッチングレートが高速で、かつ、高選択比を得ることができる。
また、本発明において、前記電解液は、アンモニア、塩酸、水酸化カリウム、硝酸のいずれか一つをさらに含むことが好ましい(請求項2)。
電解液にアンモニア、塩酸、水酸化カリウム、硝酸のいずれか一つをさらに含むと、電解液の抵抗が小さくなる。したがって、電流が流れやすくなって、より大量のOHイオンを発生させることができるので、エッチングレートを向上させることができる。
また、本発明において、前記金属は、タングステン、シリコン、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルトのいずれか一つであることが好ましい(請求項3)。
タングステン、シリコン、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルトのいずれか一つをアモルファスカーボン膜に含むことで、より強固なマスク材料とすることができる。
また、本発明において、前記電解液は、20~200℃に温調されていることが好ましい(請求項4)。
電解液の温度を20~200℃に調整しておくことにより、反応を促進させることができる。したがって、エッチングレートを向上させることができる。
また、本発明において、前記電圧を印加する工程は、パルス電圧を連続して発生させる連続パルスによって電圧を印加することが好ましい(請求項5)。
電解液による反応では、オン時間においてOHのイオン化が促進されるが、時間の経過とともに膜近くでイオン化されるOHが少なくなる。そこで、パルス電圧を連続パルスとすることにより、オフ時間に膜近くにおける電解液の置換効率が上がる。したがって、効率的にOHイオンを発生させることができ、エッチングレートを向上させることができる。
また、本発明において、前記基板は、前記アモルファスカーボン膜を上方に向けた姿勢で前記各工程を実施されることが好ましい(請求項6)。
電解液における酸化反応によりガスが発生し、気泡となって膜に付着する恐れがある。そこで、アモルファスカーボン膜を上方に向けた姿勢で各工程を実施することにより、気泡が膜から離脱しやすく、気泡による悪影響を受けにくくできる。
本発明に係る基板エッチング方法によれば、アモルファスカーボン膜をアノード電極に接触させ、アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置させ、アノード電極とカソード電極との間に過酸化水素水を含む電解液を供給して、アモルファスカーボン膜を電解液に浸漬させる。そして、アノード電極とカソード電極との間に電圧を印加して、所定時間にわたってアモルファスカーボン膜のエッチングを行う。この状態では、電解液中にOHイオンが大量に発生し、OHイオンがアモルファスカーボン膜のカーボンと酸化反応することで、アモルファスカーボン膜中の金属が除去されて、アモルファスカーボン膜がエッチングされる。また、他の膜が酸化反応する材料を含まなければ、他の膜はほとんどエッチングされることがない。したがって、エッチングレートが高速で、かつ、高選択比を得ることができる。
実施例に係る基板エッチング方法を実施する基板処理装置の概略構成を示す全体図である。 基板にマスクを形成する過程の説明に供する図であり、(a)はフォトレジスト膜によるマスクの形成であり、(b)はアモルファスカーボン膜によるマスクの形成であり、(c)はアモルファスカーボン膜をマスクとしたエッチング処理後を示す。 基板を載置して、アモルファスカーボン膜にアノード電極を接触させる工程を示す図である。 アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置する工程を示す図である。 アモルファスカーボン膜を電解液に浸漬させる工程を示す図である。 エッチングを行う工程を示す図である。 本実施例と従来例のエッチングレートを比較する表である。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係る基板エッチング方法を実施する基板処理装置の概略構成を示す全体図である。
本実施例に係る基板処理装置は、基板Wに被着された膜をエッチングするものである。基板処理装置は、載置台1と、アノード電極ユニット3と、排液回収カップ5と、カソード電極ユニット7と、回転駆動ユニット9と、供給系11と、電源13と、制御部15とを備えている。
載置台1は、処理面を上方に向けた姿勢で基板Wが載置される。基板Wの上面には、アモルファスカーボン膜が被着されている。具体的には、例えば、金属としてタングステンを含むアモルファスカーボン膜である。これはタングステンカーバイド膜と呼ばれる。
載置台1の外周側には、アノード電極ユニット3が配置されている。アノード電極ユニット3は、アノード電極17と、保持部19とを備えている。アノード電極17は、平面視で環状を呈し、基板Wの外径より若干小さな外径を有する。保持部19は、アノード電極17を保持する。保持部19は、載置台1の外周面から外側に離間して配置されており、昇降機構(不図示)によりアノード電極17とともに載置台1に対して昇降される。アノード電極17は、基板Wの上面に当接する処理位置と、基板Wの上面から上方へ離間した待機位置とにわたって昇降される。
アノード電極ユニット3の外方には、排液回収カップ5が配置されている。排液回収カップ5は、平面視で円環状を呈し、その内周面と載置台1の外周面とが排液の流路を構成する。排液回収カップ5は、その上縁が、載置台1の上面より高い位置となるように配置されている。これにより、排液回収カップ5から側方へ排液が飛散することを防止できる。
載置台1の上方には、カソード電極ユニット7が配置されている。このカソード電極ユニット7は、カバー21と、カソード電極23と、メッシュ積層体25とを備えている。カバー21は、上面が閉塞され、下面が開放された筒状体であり、天井面の平面視における中央部に供給口27を形成されている。カバー21は、昇降機構(不図示)により、図1に示す処理位置と、上方の待機位置とにわたって昇降される。カバー21の天井面と、カバー21の側板の下面との間のうち、カバー21の天井面に近い位置には、カソード電極23が取り付けられている。カソード電極23の下面と、カバー21の側板の下面との間には、メッシュ積層体25が配置されている。
メッシュ積層体25は、樹脂製のメッシュを積層して構成されている。樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene) )が挙げられる。このPTFE製のメッシュとすることにより、基板Wに対する接液の円滑化を図ることができる。
カバー21は、その上面に回転軸29を備えている。回転軸29は、内部に流路31が形成されている。流路31は、供給口27と連通接続されている。流路31は、電解液供給源にも連通接続されている。回転軸29と、流路31と、電解液供給源とは、供給系11を構成している。
電解液供給源は、過酸化水素水を含む電解液を流路31に供給する。電解液供給源は、過酸化水素水を含む電解液だけを供給するものであってもよいが、例えば、電解液にアンモニアを含む状態で供給することが好ましい。これにより電解液の抵抗が小さくなる。したがって、電流が流れやすくなって、より大量のOHイオンを発生させることができるので、エッチングレートを向上させることができる。また、電解液は、例えば、100℃で温調されていることが好ましい。このように温調しておくことにより、反応を促進させることができる。したがって、エッチングレートを向上させることができる。
回転軸29には、無端ベルト33の一端側が架け渡されている。無端ベルト33の他端側は、電動モータ35の回転軸に架け渡されている。電動モータ35は、回転軸が垂直方向に向けられた姿勢で配置されている。電動モータ35が作動すると、無端ベルト33を介してカバー21が基板Wに対して鉛直軸周りに回転駆動される。基板Wを処理する際の回転数は、例えば、10~30rpm程度である。
上述したアノード電極17とカソード電極23には、電源13が電気的に接続されている。電源13は、アノード電極17とカソード電極23に対して、パルス電圧を連続して発生させる連続パルスによって電圧を印加することが好ましい。
制御部15は、アノード電極ユニット3の昇降と、カソード電極ユニット7の昇降と、供給系11による電解液の供給と、カバー21の昇降及び回転と、電源13による電圧の印加及び遮断とが統括的に制御される。制御部15は、CPUやメモリを備え、基板Wの処理手順を規定したレシピに応じて上述した各部を操作する。
次に、図2を参照して、処理対象の基板Wについて説明する。なお、図2は、基板にマスクを形成する過程の説明に供する図であり、(a)はフォトレジスト膜によるマスクの形成であり、(b)はアモルファスカーボン膜によるマスクの形成であり、(c)はアモルファスカーボン膜をマスクとしたエッチング処理後を示す。
上述した基板処理装置で処理される基板Wは、例えば、次のように処理されているものである。
図2(a)に示すように、基板Wの上面には、例えば、窒化膜L1と、酸化膜L2とが交互に積層されて形成されている。最上部には、アモルファスカーボン膜aLが被着されている。アモルファスカーボン膜aLの上面には、アモルファスカーボン膜aLを選択エッチングするためのマスクM1が形成されている。このマスクM1は、例えば、フォトレジスト膜で形成されている。
マスクM1が最上面に被着された状態でエッチングを行って、マスクM1を除去すると、例えば、図2(b)に示すような状態となる。つまり、図2(a)のマスクM1で覆われてないアモルファスカーボン膜aLが除去され、マスクM1で覆われていたアモルファスカーボン膜aLが残る。
次に、アモルファスカーボン膜aLをマスクM2としてエッチングを行うと、図2(c)に示すようになる。つまり、アモルファスカーボン膜aLのマスクM2で覆われていない窒化膜L1と酸化膜L2とが除去され、強固なマスクM2で覆われていた窒化膜L1と酸化膜L2が残る。
そして、強固なマスクM2を除去するために、上述した基板処理装置によって基板Wのエッチング処理を行う。
次に、図3~図6を参照して、強固なマスクM2が被着されている基板Wに対するエッチング処理について説明する。なお、図3は、基板を載置して、アモルファスカーボン膜にアノード電極を接触させる工程を示す図であり、図4は、アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置する工程を示す図であり、図5は、アモルファスカーボン膜を電解液に浸漬させる工程を示す図であり、図6は、エッチングを行う工程を示す図である。
まず、制御部15は、カバー21及びアノード電極ユニット3を待機位置に上昇させた状態で、基板Wを載置台1に載置する。基板Wの上面には、上述したマスクM2が被着された状態である。次いで、制御部15は、アノード電極ユニット3を処理位置に下降させ、アノード電極17を基板WのマスクM2に接触させる(図3)。
次に、制御部15は、カバー21を処理位置に下降させる。これにより、アノード電極17とカソード電極23とが対向配置される。なお、この状態では、カバー21の下縁と保持部19の上面との間に排出隙間が形成されている。この排出隙間を通して電解液が排液回収カップ5に排出される。
制御部15は、供給系11から電解液をカバー21内に供給する。カバー21内を満たした電解液は、排出隙間を通って排液回収カップ5に排出される。これにより、マスクM2が電解液に浸漬される。なお、メッシュ積層体25を介して電解液が基板Wの上面に供給され、電解液のカバー21内における流路抵抗が非常に大きくされているので、電解液が排出隙間から排出され過ぎて基板Wの上面が露出するようなことはない。これにより、基板Wの上面が安定して電解液に浸漬される。
制御部15は、電動モータ35を作動させてカバー21を回転させる。回転が処理速度に達したら、制御部15は、電源13を操作してアノード電極17とカソード電極23との間に電圧を印加させる。これを所定時間にわたって維持することにより、マスクM2がエッチングされる。
このエッチングの際には、以下の化学式で表される反応が生じ、マスクM2のカーボンCが除去されていくことにより、マスクM2中からタングステンが除去される。
C + 2OH → CO + H
すなわち、エッチング処理では、電解液中にOHイオンが大量に発生し、OHイオンがアモルファスカーボン膜のカーボンと酸化反応することで、アモルファスカーボン膜中のタングステンが除去されて、アモルファスカーボン膜がエッチングされる。また、他の膜が酸化反応する材料を含まなければ、他の膜はほとんどエッチングされることがない。したがって、エッチングレートが高速で、かつ、高選択比を得ることができる。
次に、図7を参照して、上述した実施例と従来例との比較を行う。なお、図7は、本実施例と従来例のエッチングレートを比較する表である。
本実施例では、タングステンカーバイド膜に対するエッチングレートとして500[nm/min]という高い値を得ることができた(従来例は、1.8[nm/min])。しかも、酸化膜のエッチングレートが0.04[nm/min]であり、窒化膜のエッチングレートが0.008[nm/min]という非常に低いエッチングレートとなっており、タングステンカーバイド膜に対して高い選択性を得ることができていることがわかる。
上述した本実施例によると、アモルファスカーボン膜aLをアノード電極17に接触させ、アノード電極17に対向する位置にカソード電極23を配置させ、アノード電極17とカソード電極23との間に過酸化水素水を含む電解液を供給して、アモルファスカーボン膜aLを電解液に浸漬させる。そして、アノード電極17とカソード電極23との間に電圧を印加して、所定時間にわたってアモルファスカーボン膜aLのエッチングを行う。この状態では、電解液中にOHイオンが大量に発生し、OHイオンがアモルファスカーボン膜aLのカーボンCと酸化反応することで、アモルファスカーボン膜aL中の金属が除去されて、アモルファスカーボン膜aLがエッチングされる。また、他の膜が酸化反応する材料を含まなければ、他の膜はほとんどエッチングされることがない。したがって、エッチングレートが高速で、かつ、高選択比を得ることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、アモルファスカーボン膜としてタングステンを含むタングステンカーバイド膜を例にとって説明した。しかしながら、本発明は、タングステンを含むアモルファスカーバイド膜に限定されるものではない。例えば、タングステンに代えて、シリコン、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルトのいずれか一つをアモルファスカーボン膜に含む、より強固なマスク材料を対象として処理することができる。
(2)上述した実施例では、電解液にアンモニアを含むものを例にとって説明したが、本発明は、このような電解液に限定されない。例えば、電解液に、塩酸、水酸化カリウム、硝酸のいずれか一つを含む状態で供給してもよい。これにより電解液の抵抗が小さくなる。したがって、電流が流れやすくなって、より大量のOHイオンを発生させることができるので、エッチングレートを向上させることができる。
(3)上述した実施例では、電解液を100℃で温調しているが、本発明はこの温度に限定されない。例えば、電解液は、20~200℃の範囲で温調されていることが好ましい。このような範囲で温調しておくことにより、反応を促進させることができる。したがって、エッチングレートを向上させることができる。
(4)上述した実施例では、電源13がパルス電圧を連続して発生させる連続パルスによって電圧を印加しているが、本発明はこのような電圧印加方式に限定されない。
(5)上述した実施例では、基板Wに被着されたアモルファスカーボン膜を上方に向けた姿勢で処理したが、本発明はこのような姿勢による処理に限定されない。例えば、アモルファスカーボン膜を下方に向けた姿勢や、側方に向けた姿勢であっても本発明を適用することができる。
W … 基板
1 … 載置台
3 … アノード電極ユニット
5 … 排液回収カップ
7 … カソード電極ユニット
9 … 回転駆動ユニット
11 … 供給系
13 … 電源
15 … 制御部
17 … アノード電極
19 … 保持部
21 … カバー
23 … カソード電極
25 … メッシュ積層体
35 … 電動モータ
L1 … 窒化膜
L2 … 酸化膜
aL … アモルファスカーボン膜
M1 … マスク
M2 … マスク

Claims (6)

  1. 金属を含むアモルファスカーボン膜が被着された基板をエッチングする基板エッチング方法において、
    前記アモルファスカーボン膜をアノード電極に接触させる工程と、
    前記アノード電極に対向する位置にカソード電極を配置する工程と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に過酸化水素水を含む電解液を供給して、前記アモルファスカーボン膜を前記電解液に浸漬させる工程と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に電圧を印加して、所定時間にわたって前記アモルファスカーボン膜のエッチングを行う工程と、
    を備えていることを特徴とする基板エッチング方法。
  2. 請求項1に記載の基板エッチング方法において、
    前記電解液は、アンモニア、塩酸、水酸化カリウム、硝酸のいずれか一つをさらに含むことを特徴とする基板エッチング方法。
  3. 請求項1または2に記載の基板エッチング方法において、
    前記金属は、タングステン、シリコン、アルミニウム、ニッケル、チタン、コバルトのいずれか一つであることを特徴とする基板エッチング方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の基板エッチング方法において、
    前記電解液は、20~200℃に温調されていることを特徴とする基板エッチング方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の基板エッチング方法において、
    前記電圧を印加する工程は、パルス電圧を連続して発生させる連続パルスによって電圧を印加することを特徴とする基板エッチング方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の基板エッチング方法において、
    前記基板は、前記アモルファスカーボン膜を上方に向けた姿勢で前記各工程を実施されることを特徴とする基板エッチング方法。
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