JP7065350B2 - システム及び方法 - Google Patents
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Description
特許文献1は、人物の熱画像データから判断した人物の心理的状態を利用することで、国境警備地点における麻薬の密輸者及び外国施設におけるテロリスト等の不審者を検出できることを開示する。
不審者を通報する不審者通報システムであって、
第1領域において人物の生体データを検知する生体センサと、
前記生体データからストレスの度合いを示すストレス指数を算出し、算出された前記ストレス指数が所定の基準値よりも高い場合、前記人物を不審者であると推定する推定部と、
前記第1領域において前記人物の画像を含む第1画像データを取得する第1カメラと、
前記人物が前記第1領域を通過した後、第3領域に進入するまでの経路である第2領域において前記人物の画像を含む第2画像データを取得する第2カメラと、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1画像データと、前記第2画像データとを照合することにより、前記第2領域において、不審者と推定された前記人物を追跡し、
不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したか否かを判定する監視部と、
前記監視部が、不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定した場合、警告を発する警告部と、を備える不審者通報システム。
前記第3領域において前記人物の画像を含む第3画像データを取得する第3カメラを更に備え、
前記監視部は、不審者と推定された前記人物に対応する前記第1画像データと第3画像データとを照合し、前記第3画像データに不審者と推定された前記人物が含まれている場合、不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定する、項目1に記載の不審者通報システム。
前記第1領域において前記人物のパスポート番号を取得する第1取得部と、
前記第3領域において前記人物のパスポート番号を取得する第2取得部と、
を更に備え、
前記監視部は、前記第2取得部が取得したパスポート番号が、不審者と推定された前記人物に対応する、前記第1取得部が取得したパスポート番号と一致した場合、不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定する、項目1に記載の不審者通報システム。
前記第3領域において前記人物の画像を含む第3画像データを取得する第3カメラを更に備え、
前記監視部は、不審者と推定された前記人物に対し第1距離以内に近づいた人物を前記第2画像データにおいて検知した場合、近づいた前記人物を関連不審者であると推定し、関連不審者と推定された前記人物の画像を含む前記第2画像データと、前記第3画像データとを照合し、前記第3画像データに関連不審者と推定された前記人物が含まれている場合、関連不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定し、
前記警告部は、前記監視部が、関連不審者と判断された前記人物が前記第3領域に進入したと判定した場合、警告を発する、項目1に記載の不審者通報システム。
前記第3領域において前記人物の画像を含む第3画像データを取得する第3カメラを更に備え、
前記監視部は、不審者と推定された前記人物に対し第1距離以内に近づいた人物が所定の行動を行ったことを検知した場合、前記所定の行動を行った前記人物を関連不審者であると推定し、関連不審者と推定された前記人物の画像を含む前記第2画像データと、前記第3画像データとを照合し、前記第3画像データに関連不審者と推定された前記人物が含まれている場合、関連不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定し、
前記警告部は、前記監視部が、関連不審者と判断された前記人物が前記第3領域に進入したと判定した場合、警告を発する、項目1に記載の不審者通報システム。
前記第3領域において前記人物の画像を含む第3画像データを取得する第3カメラを更に備え、
前記監視部は、不審者と推定された前記人物の所持品が別の人物に渡ったこと前記第2画像データにおいて検知した場合、前記別の人物を関連不審者であると推定し、関連不審者と推定された前記人物の画像を含む前記第2画像データと、前記第3画像データとを照合し、前記第3画像データに関連不審者と推定された前記人物が含まれている場合、関連不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定し、
前記警告部は、前記監視部が、関連不審者と判断された前記人物が前記第3領域に進入したと判定した場合、警告を発する、項目1に記載の不審者通報システム。
前記第1画像データは、前記人物の顔画像を含み、
前記警告部は、不審者と推定された前記人物の前記顔画像を表示する、項目1に記載の不審者通報システム。
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1画像データを記録するメモリを更に備え、
前記監視部は、前記メモリに記録された前記第1画像データと、前記第2画像データとを照合することにより、前記第2領域において、不審者と推定された前記人物を追跡する、項目1に記載の不審者通報システム。
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1画像データを記録するメモリを更に備え、
前記監視部は、前記メモリに記録された前記第1画像データと、前記第3画像データとを照合することにより、前記第3画像データに不審者と推定された前記人物が含まれている場合、不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定する、項目2に記載の不審者通報システム。
前記第1取得部により取得された、不審者と推定された前記人物に対応する前記パスポート番号を記録するメモリを更に備え、
前記監視部は、前記第2取得部が取得した前記パスポート番号が、前記メモリに記録された前記パスポート番号と一致した場合、不審者と推定された前記人物が前記第3領域に進入したと判定する、項目3に記載の不審者通報システム。
前記第1領域は、入国審査エリアであり、
前記第3領域は、税関エリアである、項目1~10のいずれか1項に記載の不審者通報システム。
前記警告部は、前記税関エリアの職員に前記警告を発する、項目11に記載の不審者通報システム。
不審者を通報する不審者通報システムであって、
第1領域において人物の生体データを検知する生体センサと、
前記生体データからストレスの度合いを示すストレス指数を算出し、算出された前記ストレス指数が所定の基準値よりも高い場合、対応する人物を不審者であると推定する推定部と、
前記第1領域において人物の第1識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1領域を通過した人物が次に進む第2領域において、人物の第2識別情報を取得する第2取得部と、
前記第2識別情報が、不審者と推定された人物に対応する前記第1識別情報と一致するか否かを判定する監視部と、
前記監視部が一致すると判定した場合、警告を発する警告部と、
を備える不審者通報システム。
前記第1識別情報は、人物の画像を含む第1画像データを含み、
前記第2識別情報は、人物の画像を含む第2画像データを含み、
前記監視部は、前記第2画像データを、不審者と推定された人物に対応する前記第1画像データと照合し、不審者と推定された人物の画像が第2画像データに含まれている場合、一致すると判定する、項目13に記載の不審者通報システム。
前記第1識別情報は、パスポート番号を含み、
前記第2識別情報は、パスポート番号を含み、
前記監視部は、前記第2取得部が取得したパスポート番号が、前記第1取得部が取得した、不審者と推定された人物に対応するパスポート番号と一致するか否かを判定する、項目13に記載の不審者通報システム。
前記第1画像データ及び第2画像データはそれぞれ、人物の顔画像を含み、
前記警告部は、不審者と推定された人物の顔画像を表示する、項目14に記載の不審者通報システム。
前記第1識別情報は、人物の画像を含む第1画像データを更に含み、
前記警告部は、不審者と推定された人物の画像を表示する、項目15に記載の不審者通報システム。
不審者と推定された人物に対応する前記第1識別情報を記録するメモリを更に備え、
前記監視部は、前記第2識別情報が、前記メモリに記録された前記第1識別情報と一致するか否かを判定する、項目13に記載の不審者通報システム。
前記第1領域は、入国審査エリアであり、
前記第2領域は、税関エリアである、項目13~18のいずれか1項に記載の不審者通報システム。
前記警告部は、前記税関エリアの職員に前記警告を発する、項目19に記載の不審者通報システム。
図1は、本開示の実施の形態に係る不審者通報システム1が適用された空港の模式図である。空港は、国際空港であり、到着ゲートG、入国審査エリアA1、税関エリアA3、及び入国審査エリアA1と税関エリアA3とを連絡する通路A2等を備える。ここで、入国審査エリアA1は第1領域の一例であり、税関エリアA3は第3領域の一例であり、通路A2は第2領域の一例である。到着ゲートGは、外国から到着した飛行機Fから降りた入国者200が最初に通る場所である。到着ゲートGを通過した入国者200(人物の一例)は、まず、入国審査エリアA1に進む。
図2は、実施の形態1に係る不審者通報システム1の全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム1は、生体センサ2、第1カメラ3、第2カメラ4、第3カメラ5、推定部6、監視部7、メモリ8、及び警告部9を備えている。なお、実施の形態1では、第1スキャナ61及び第2スキャナ62は使用されないので、図2では図示が省略されている。
次に、不審者通報システム1の動作について説明する。図4は不審者通報システム1の動作を示すシーケンス図であり、図5は図4に続くシーケンス図である。
生体センサ2は、入国審査エリアA1の審査位置に進入した入国者200の生体データを計測する。ここで、生体センサ2は、入国者200毎にユーザIDを付与し、生体データと対応付けて推定部6に送信する。なお、生体センサ2が接触式の生体センサで構成されている場合、生体センサ2は、入国係官100或いはその他の係官によって入国者200に装着される。また、生体センサ2は、例えば、入国係官100から計測開始指示が入力されたことをトリガーに生体データの計測を開始し、入国係官100から計測終了指示が入力されるまで一定のサンプリング間隔で生体データを計測し、計測された生体データをユーザIDと対応付けて推定部6に送信すればよい。
S01の処理と並行して、第1カメラ3は、審査中の入国者200を撮影して第1画像データを取得し、監視部7に送信する。第1カメラ3は、例えば、入国係官100から撮影指示が入力されたことをトリガーに入国者を撮影し、取得された第1画像データを監視部7に送信すればよい。
推定部6は、生体センサ2から受信した生体データから、ストレス指数を算出し、入国者200が不審者であるか否かを判定する。入国者200が不審者と判定した場合、推定部6は、不審者の生体データに対応付けられたユーザIDを含む検知信号を生成し、監視部7に送信する。一方、入国者200が不審者と判定しない場合、推定部6は、処理を終了する。
監視部7は、検知信号を受信した場合、第1カメラ3から送信された第1画像データを、検知信号に含まれる不審者のユーザIDと対応付けて不審者管理テーブルT1に記録する。これにより、不審者の第1画像データが記録されることになる。ここで、監視部7は、検知信号の受信時刻から前後一定期間内に送信された第1画像データを不審者の第1画像データとして不審者管理テーブルT1に記録すればよい。一定期間としては、同一人物に対する、生体データの計測と第1画像データの撮影とに費やされる想定期間が採用される。
第2カメラ4は、第2画像データを監視部7に送信する。なお、第2カメラ4は、常時、所定のフレームレートで通路A2を撮影しており、第2画像データを所定のフレームレートで監視部7に送信する。
監視部7は、不審者管理テーブルT1に記録された不審者の第1画像データと、第2カメラ4が撮影した第2画像データとを照合し、第2画像データに不審者が含まれているか否かを判断する。第2画像データに不審者が含まれている場合、監視部7は、第2画像データにおいて不審者をマーキングし、通路A2の出口から不審者がフレームアウトするまで、不審者を追跡する。第2画像データに不審者が含まれていない場合、監視部7は処理を終了する。
第3カメラ5は、税関エリアA3内の審査位置に進入した入国者200を撮影し、入国者200の第3画像データを取得し、監視部7に送信する。第3カメラ5は、例えば、税関係官400から撮影指示が入力されたことをトリガーに入国者200を撮影し、監視部7に送信すればよい。
監視部7は、不審者管理テーブルT1に記録された不審者の第1画像データと、第3カメラ5が撮影した第3画像データとを照合し、第3画像データに不審者が含まれているか否かを判断する。
監視部7により、第3画像データに不審者が含まれていると判断された場合、警告部9は、不審者の顔画像或いは全身画像を表示装置に表示する。これにより、税関係官400は、目の前の入国者200が不審者であることを認識でき、必要な措置をとることができる。必要な措置としては、例えば、不審者が所持する鞄を開けて不審者の所持品を詳細に検査する措置や、不審者を別の取調室に移動させて尋問する措置等が挙げられる。
図6は、実施の形態2に係る不審者通報システム1Aの全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム1Aは、入国者200が所持するパスポートのパスポート番号を利用して不審者を通報することを特徴とする。図6において図2との相違点は、入国審査エリアA1において第1スキャナ61が追加されている点、税関エリアA3において第3カメラ5に代えて第2スキャナ62が設けられている点にある。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
図8は、実施の形態2に係る不審者通報システム1Aの動作を示すシーケンス図であり、図9は図8に続くシーケンス図である。
S81は、S01,S02と並行して行われる処理である。第1スキャナ61は、入国者200のパスポート番号を読み取り、監視部7に送信する。
S82は、S03に続く処理である。監視部7は、検知信号を受信した場合、第1カメラ3から送信された第1画像データを、第1スキャナ61から送信されたパスポート番号と対応付けて不審者管理テーブルT2に記録する。これにより、不審者の第1画像データがパスポート番号と共に記録されることになる。ここで、監視部7は、検知信号の受信時刻から前後一定期間内に送信された第1画像データ及びパスポート番号を不審者の第1画像データ及びパスポート番号として不審者管理テーブルT2に記録すればよい。一定期間としては、同一人物に対する、生体データの計測と第1画像データの撮影とパスポート番号の取得とに費やされる想定期間が採用される。
S83はS07に続く処理である。第2スキャナ62は、税関エリアA3の審査位置に進入した入国者200により提示されたパスポート番号を、税関係官400の指示にしたがって読み取り、監視部7に送信する。
S84はS83に続く処理である。監視部7は、不審者管理テーブルT2に記録された不審者のパスポート番号と、第2スキャナ62が読み取ったパスポート番号との一致の有無を確認する。
図10は、実施の形態3に係る不審者通報システム1Bの全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム1Bは、通路A2において、不審者と共謀する関連不審者を特定することを特徴とする。図10において図6との相違点は、税関エリアA3において第3カメラ5が設けられている点にある。なお、実施の形態3において、実施の形態1、2と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
なお、上記説明では、監視部7は、第3画像データと第1画像データを照合することで、第3画像データに不審者が含まれているか否かを判定していたが、これは一例である。監視部7は、実施の形態2で説明した手法を用いて、不審者を特定してもよい。
図3、図7、図11、図13に示す不審者管理テーブルT1~T4の例では、1つのレコードしか含まれていないが、これは一例である。同時並行的に複数の不審者が追跡される場合、不審者管理テーブルT1~T4には複数の不審者に対応する複数のレコードが含まれることになる。この場合、監視部7は、複数のレコードに記録された複数の第1画像データのそれぞれを第3画像データと照合することで、不審者が税関エリアA3に進入したか否かを判定すればよい。或いは、監視部7は、複数のレコードに記録された複数のパスポート番号のそれぞれを第2スキャナ62で読み取られたパスポート番号と照合することで、不審者が税関エリアA3に進入したか否かを判定すればよい。
図14は、本開示の実施の形態に係る不審者通報システム2が適用された空港の模式図である。空港は、国際空港であり、到着ゲートG、入国審査エリアA1、税関エリアA3等を備える。ここで、入国審査エリアA1は第1領域の一例であり、税関エリアA3は第2領域の一例である。到着ゲートGは、外国から到着した飛行機Fから降りた入国者200が最初に通る場所である。到着ゲートGを通過した入国者200(人物の一例)は、まず、入国審査エリアA1に進む。
図15は、実施の形態4に係る不審者通報システム2の全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム2は、生体センサ2、第1カメラ3、第2カメラ4、推定部6、監視部7、メモリ8、及び警告部9を備えている。なお、実施の形態1では、第1スキャナ61及び第2スキャナ62は使用されないので、図15では図示が省略されている。
次に、不審者通報システム2の動作について説明する。図17は不審者通報システム2の動作を示すシーケンス図であり、図18は図17に続くシーケンス図である。
生体センサ2は、入国審査エリアA1の審査位置に進入した入国者200の生体データを計測する。ここで、生体センサ2は、入国者200毎にユーザIDを付与し、生体データと対応付けて推定部6に送信する。なお、生体センサ2が接触式の生体センサで構成されている場合、生体センサ2は、入国係官100或いはその他の係官によって入国者200に装着される。また、生体センサ2は、例えば、入国係官100から計測開始指示が入力されたことをトリガーに生体データの計測を開始し、入国係官100から計測終了指示が入力されるまで、一定のサンプリング間隔で生体データを計測し、計測された生体データをユーザIDと対応付けて推定部6に送信すればよい。
S01の処理と並行して、第1カメラ3は、審査中の入国者200を撮影して第1画像データを取得し、監視部7に送信する。第1カメラ3は、例えば、入国係官100から撮影指示が入力されたことをトリガーに入国者を撮影し、取得された第1画像データを監視部7に送信すればよい。
推定部6は、生体センサ2から受信した生体データから、ストレス指数を算出し、入国者200が不審者であるか否かを判定する。入国者200が不審者であると判定した場合、推定部6は、不審者の生体データに対応付けられたユーザIDを含む検知信号を生成し、監視部7に送信する。一方、入国者200が不審者ではないと判定した場合、推定部6は、処理を終了する。
監視部7は、検知信号を受信した場合、同時期に第1カメラ3から送信された第1画像データを、検知信号に含まれる不審者のユーザIDと対応付けて不審者管理テーブルT5に記録する。これにより、不審者の第1画像データが記録されることになる。ここで、監視部7は、検知信号の受信時刻から前後一定期間内に送信された第1画像データを不審者の第1画像データとして不審者管理テーブルT5に記録すればよい。一定期間としては、同一人物に対する、生体データの計測と第1画像データの撮影とに費やされる想定期間が採用される。
第2カメラ4は、税関エリアA3内の審査位置に進入した入国者200を撮影し、入国者200の第2画像データを取得し、監視部7に送信する。第2カメラ4は、例えば、税関係官400から撮影指示が入力されたことをトリガーに入国者200を撮影し、監視部7に送信すればよい。
監視部7は、不審者管理テーブルT5に記録された不審者の第1画像データと、第2カメラ4が撮影した第2画像データとを照合し、第2画像データに不審者が含まれているか否かを判断する。
監視部7により、第2画像データに不審者が含まれていると判断された場合、警告部9は、不審者の顔画像或いは全身画像を表示装置に表示する。これにより、税関係官400は、目の前の入国者200が不審者であることを認識でき、必要な措置をとることができる。必要な措置としては、例えば、不審者が所持する鞄を開けて不審者の所持品を詳細に検査する措置や、不審者を別の取調室に移動させて尋問する措置等が挙げられる。
図19は、実施の形態5に係る不審者通報システム2Aの全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム2Aは、入国者200が所持するパスポートのパスポート番号を利用して不審者を通報することを特徴とする。図19において図15との相違点は、入国審査エリアA1において第1カメラ3に代えて第1スキャナ61が設けられている点、税関エリアA3において第2カメラ4に代えて第2スキャナ62が設けられている点にある。なお、実施の形態5において、実施の形態4と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
図21は、実施の形態5に係る不審者通報システム2Aの動作を示すシーケンス図であり、図22は図21に続くシーケンス図である。
S02aは、S01と並行して行われる処理である。第1スキャナ61は、入国者200のパスポート番号を読み取り、監視部7に送信する。
S04aは、S03に続く処理である。監視部7は、検知信号を受信した場合、第1スキャナ61から送信されたパスポート番号を不審者管理テーブルT6に記録する。これにより、不審者のパスポート番号が記録されることになる。ここで、監視部7は、検知信号の受信時刻から前後一定期間内に送信されたパスポート番号を不審者のパスポート番号として不審者管理テーブルT6に記録すればよい。一定期間としては、同一人物に対する、生体データの計測とパスポート番号の取得とに費やされる想定期間が採用される。
S05aはS04aに続く処理である。第2スキャナ62は、税関エリアA3の審査位置に進入した入国者200により提示されたパスポート番号を税関係官400の指示にしたがって読み取り、監視部7に送信する。
S06aはS05aに続く処理である。監視部7は、不審者管理テーブルT6に記録された不審者のパスポート番号と、第2スキャナ62が読み取ったパスポート番号との一致の有無を確認する。
図23は、実施の形態6に係る不審者通報システム2Bの全体構成を示すブロック図である。不審者通報システム2Bは、実施の形態5の不審者通報システム2Aにおいて、不審者の顔画像を表示することで、警告を行うことを特徴とする。
図25は、実施の形態6に係る不審者通報システム2Bの動作を示すシーケンス図であり、図26は図25に続くシーケンス図である。なお、図25、図26において、図21、図22と同じ処理には同一の符号を付し説明を省略する。
S02は、図17で示した、第1カメラ3が審査中の入国者200を撮影して第1画像データを取得し、監視部7に送信する処理である。S02aは、図8で示した、第1スキャナ61が入国者200のパスポート番号を読み取り、監視部7に送信する処理である。S02,S02aはS01の処理と並行して行われる。
S04bは、S03に続く処理である。監視部7は、検知信号を受信した場合、第1カメラ3から送信された第1画像データと、第1スキャナ61から送信されたパスポート番号と対応付けて不審者管理テーブルT7に記録する。これにより、不審者の第1画像データがパスポート番号と共に記録されることになる。ここで、監視部7は、検知信号の受信時刻から前後一定期間内に送信された第1画像データ及びパスポート番号を不審者の第1画像データ及びパスポート番号として不審者管理テーブルT7に記録すればよい。一定期間としては、同一人物に対する、生体データの計測と第1画像データの撮影とパスポート番号の取得とに費やされる想定期間が採用される。
S05は、図18で示した、第2カメラ4が税関エリアA3内の審査位置に進入した入国者200を撮影し、入国者200の第2画像データを取得し、監視部7に送信する処理である。S05aは図22で示した、第2スキャナ62が税関エリアA3の審査位置に進入した入国者200により提示されたパスポート番号を税関係官400の指示にしたがって読み取り、監視部7に送信する処理である。S05とS05aとは並行して行われる。
S06aはS05aに続く処理である。監視部7は、不審者管理テーブルT7に記録された不審者のパスポート番号と、第2スキャナ62が読み取ったパスポート番号との一致の有無を確認する。
監視部7により、第2画像データに不審者が含まれていると判断された場合、警告部9は、不審者の顔画像を表示装置に表示する。この場合、警告部9は、S02において、メモリ8に記録された不審者の第1画像データを表示装置に表示してもよいし、S05において、第2カメラ4が撮影した不審者の第2画像データを表示装置に表示してもよい。これにより、税関係官400は、目の前の入国者200が不審者であることを認識でき、必要な措置をとることができる。
図16、図20、図24に示す不審者管理テーブルT5~T7の例では、1つのレコードしか含まれていないが、これは一例である。同時並行的に複数の不審者が検出された場合、不審者管理テーブルT5~T7には複数の不審者に対応する複数のレコードが含まれることになる。この場合、監視部7は、複数のレコードに記録された複数の第1画像データのそれぞれを第2画像データと照合することで、第2画像データに不審者が含まれるか否かを判定すればよい。或いは、監視部7は、複数のレコードに記録された複数のパスポート番号のそれぞれを第2スキャナ62で読み取られたパスポート番号と照合してもよい。
A2 通路
A3 税関エリア
G1 入国審査ゲート
G2 税関ゲート
T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7 不審者管理テーブル
1,1A,1B,2,2A,2B 不審者通報システム
2 生体センサ
3 第1カメラ
4 第2カメラ
5 第3カメラ
6 推定部
7 監視部
8 メモリ
9 警告部
61 第1スキャナ
62 第2スキャナ
100 入国係官
200 入国者
400 税関係官
Claims (11)
- 第1領域において人物の生体データを検知するセンサと、
前記生体データからストレスの度合いを示すストレス指数を算出し、算出された前記ストレス指数が所定の基準値よりも高い場合、前記人物を不審者であると推定する推定部と、
前記第1領域において前記人物の第1識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1領域とは異なる第2領域において、前記人物の第2識別情報を取得する第2取得部と、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する監視部と、
を備えるシステム。 - 前記監視部が、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したと判定した場合、警告を発する警告部をさらに備える請求項1に記載のシステム。
- 前記第1識別情報は、前記人物の画像を含む第1画像データを含み、
前記第2識別情報は、前記人物の画像を含む第2画像データを含み、
前記監視部は、不審者と推定された前記人物に対応する前記第1画像データと、前記第2画像データとを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、請求項1又は2に記載のシステム。 - 前記第1識別情報は、パスポート番号を含み、
前記第2識別情報は、パスポート番号を含み、
前記監視部は、前記第1取得部が取得した、不審者と推定された人物に対応する前記パスポート番号と、前記第2取得部が取得した前記パスポート番号とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、請求項1~3のいずれかに記載のシステム。 - 不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報を記録するメモリを更に備え、
前記監視部は、前記メモリに記録された前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、請求項1~4のいずれかに記載のシステム。 - 前記生体データは、脳波、脳血流、脈波、血圧、呼吸数、体温、及び発汗量からなる群から選択される少なくとも1つのデータを含む、請求項1~5のいずれかに記載のシステム。
- 第1領域において人物の生体データを検知するセンサと、
前記生体データに基づき、前記人物を不審者であると推定する推定部と、
前記第1領域において前記人物の第1識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1領域とは異なる第2領域において、前記人物の第2識別情報を取得する第2取得部と、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する監視部と、
を備え、
前記第1識別情報は、パスポート番号を含み、
前記第2識別情報は、パスポート番号を含み、
前記監視部は、前記第1取得部が取得した、不審者と推定された人物に対応する前記パスポート番号と、前記第2取得部が取得した前記パスポート番号とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、システム。 - 第1領域において人物の生体データを検知するセンサと、
前記生体データに基づき、前記人物を不審者であると推定する推定部と、
前記第1領域において前記人物の第1識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1領域とは異なる第2領域において、前記人物の第2識別情報を取得する第2取得部と、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する監視部と、
を備え、
前記生体データは、脳波、脳血流、脈波、血圧、呼吸数、体温、及び発汗量からなる群から選択される少なくとも1つのデータを含む、システム。 - 第1領域において、人物の生体データをセンサに検知させ、
前記生体データからストレスの度合いを示すストレス指数を算出し、算出された前記ストレス指数が所定の基準値よりも高い場合、前記人物を不審者であると推定し、
前記第1領域における前記人物の第1識別情報を取得し、
前記第1領域とは異なる第2領域における、前記人物の第2識別情報を取得し、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、
方法。 - 第1領域において、人物の生体データをセンサに検知させ、
前記生体データに基づき、前記人物を不審者であると推定し、
前記第1領域における前記人物の第1識別情報を取得し、
前記第1領域とは異なる第2領域における、前記人物の第2識別情報を取得し、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定し、
前記第1識別情報は、パスポート番号を含み、
前記第2識別情報は、パスポート番号を含み、
前記判定では、不審者と推定された人物に対応する前記パスポート番号と、前記第2識別情報として取得された前記パスポート番号とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定する、方法。 - 第1領域において、人物の生体データをセンサに検知させ、
前記生体データに基づき、前記人物を不審者であると推定し、
前記第1領域における前記人物の第1識別情報を取得し、
前記第1領域とは異なる第2領域における、前記人物の第2識別情報を取得し、
不審者と推定された前記人物に対応する前記第1識別情報と、前記第2識別情報とを照合することにより、不審者と推定された前記人物が前記第2領域に進入したか否かを判定し、
前記生体データは、脳波、脳血流、脈波、血圧、呼吸数、体温、及び発汗量からなる群から選択される少なくとも1つのデータを含む、方法。
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