JP7063671B2 - 回転電機、及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機、及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、転電機、及び回転電機の製造方法に関するものである。
近年、回転電機のステータに巻回されるコイルに、アルミ線を使用する場合がある。これにより、回転電機の軽量化、及び製造コストを低減できる。
ところで、例えばターミナル等の接続端子に、アルミ線をはんだにより接合するのは困難である。このため、ターミナル等の接続端子に、抵抗溶接によってアルミ線を接合するさまざまな技術が提案されている。
なお、抵抗溶接は、被溶接材の金属を重ね合わせ、溶接する箇所を電極で挟み、この電極によって被溶接材に適当な加圧力を加えて被溶接材に電流を供給する。すると、溶接部位の接触抵抗により発生するジュール熱で、お互いが溶融接着される。
特開2017-99223号公報 特許第6124493号公報 特許第6165702号公報 特開2014-36505号公報
しかしながら、ターミナルのようにメッキ加工が施されているものに、アルミ線を抵抗溶接すると、アルミ線とターミナルとの剥離強度は、ターミナルのメッキの剥離強度に依存してしまう。このため、アルミ線とターミナルとの十分な剥離強度を確保できない可能性があった。
そこで、本発明は、抵抗溶接による剥離強度を十分確保できる転電機、及び回転電機の製造方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る回転電機は、接合体を有する回転電機であって、前記接合体は、第1被接合体の第1接合面と、第2被接合体の第2接合面とを重ね合わせ、抵抗溶接によって前記第1接合面と前記第2接合面とが接合される接合部を有し、前記第1接合面及び前記第2接合面のいずれか一方に、少なくとも1つの凹部が形成され、前記第1接合面及び前記第2接合面のいずれか他方に、前記凹部に嵌る少なくとも1つの凸部が形成され、前記第1被接合体は、ステータに巻回されているアルミ合金からなるコイルであり、前記第2被接合体は、金属板からなるターミナルであり、前記第2被接合体の前記第2接合面とは反対側の面が平坦に形成されていることを特徴とする。
このように、凹部に凸部が嵌ることにより、接合部において、第1被接合体と第2被接合体との間にアンカー効果を生じさせることができる。このため、第1被接合体と第2被接合体とを抵抗溶接した際、これら2つの被接合体の剥離強度を十分確保することができる。
また、アルミ合金からなるコイルとターミナルとの抵抗溶接において、コイルとターミナルとの剥離強度を確実に確保できる。
本発明に係る回転電機は、前記凹部及び前記凸部は、断面矩形状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、凹部及び凸部を断面略矩形状とすることにより、凹部から凸部が抜けにくくなる。このため、第1被接合体と第2被接合体との間のアンカー効果が高まり、第1被接合体と第2被接合体との剥離強度を高めることができる。
本発明に係る回転電機において、前記凹部及び前記凸部は、前記第1被接合体及び前記第2被接合体の一方向に長く形成されており、前記一方向と直交する他方向に並んで複数形成されていることを特徴とする。
このように凹部及び凸部を複数形成することにより、第1被接合体と第2被接合体との間のアンカー効果を確実に高めることができる。
本発明に係る回転電機は、前記凹部及び前記凸部は、前記第1接合面及び前記第2接合面の法線方向からみて環状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1被接合体と第2被接合体との間のアンカー効果を確実に高めることができる。また、例えば、凹部や凸部を金型でプレス加工を施すことにより形成する場合、凹部や凸部が環状である分、金型の機械的強度が高まり、金型の成形寿命を高めることができる。
本発明に係る回転電機は、前記凹部及び前記凸部は、前記第1接合面及び前記第2接合面の法線方向からみて四角形状に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、抵抗溶接した後の第1被接合体と第2被接合体との相対位置のずれを確実に防止できる。また、第1被接合体と第2被接合体との間のアンカー効果を、さらに高めることができる。
本発明に係る回転電機において前記第2被接合体は、前記第2接合面の法線方向に交わる方向へ延出形成された逃げ部を有することを特徴とする
本発明に係る回転電機の製造方法は、上記に記載の回転電機における前記ターミナルの厚さ方向両面から第1金型と第2金型とを押圧してプレス加工を施すことにより、前記第2接合面に前記凸部及び前記凹部のいずれか一方を形成する回転電機の製造法であって、前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか一方には、前記凹部を形成するための金型凸部が設けられ、前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか他方には、前記金型凸部と対向する面に、前記金型凸部を受け入れる金型凹部が設けられており、前記金型凸部と前記金型凹部は、断面矩形状に形成されていることを特徴とする。
このような方法とすることで、第1金型及び第2金型を用いて、第1被接合体及び第2被接合体にそれぞれプレス加工を施すことにより、これら第1被接合体の第1接合面に、断面略矩形状の凹部や凸部を、容易かつ確実に形成することができる。
本発明に係る回転電機の製造方法は、上記に記載の回転電機における前記ターミナルの厚さ方向両面から第1金型と第2金型とを押圧してプレス加工を施すことにより、前記第2接合面に前記凸部及び前記凹部のいずれか一方を形成する回転電機の製造法であって、前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか一方には、前記凹部を形成するための金型凸部が設けられ、前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか他方は、平坦面であることを特徴とする。
このように構成することで、第1被接合体の第1接合面に、容易かつ確実に凹部を形成することができるとともに、第1被接合体の第1接合面とは反対側の面の平坦を維持できる。この平坦な面に電極を接触させることにより、抵抗溶接時に各接合面に十分な電流を供給することが可能になる。このため、第1被接合体と第2被接合体との剥離強度を確実に高めることができる。
本発明によれば、凹部に凸部が嵌ることにより、接合部において、第1被接合体と第2被接合体との間にアンカー効果を生じさせることができる。このため、第1被接合体と第2被接合体とを抵抗溶接した際、これら2つの被接合体の剥離強度を十分確保することができる。
本発明の第1実施形態における回転電機を軸方向一方側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における回転電機を軸方向他方側からみた斜視図である。 本発明の第1実施形態における接合体の構成を示す簡略図である。 本発明の第1実施形態におけるターミナルの加工方法を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の変形例における接合体の構成を示す簡略図である。 本発明の第2実施形態における接合体の構成を示す簡略図である。 本発明の第2実施形態におけるターミナルの加工方法を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の変形例における接合体の構成を示す簡略図である。 本発明の第2実施形態の変形例におけるターミナルの平面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(回転電機)
図1は、回転電機1を軸方向一方側からみた斜視図である。図2は、回転電機1を軸方向他方側からみた斜視図である。なお、軸方向とは、回転電機1の回転軸線方向をいう。
図1、図2に示すように、回転電機1は、例えば、車両用エンジンを始動するために用いられたり車両用エンジンのクランクシャフト(不図示)の回転を利用して発電するために用いられたりする。
回転電機1は、不図示のエンジンブロックに固定されるステータ2と、不図示のクランクシャフトに固定され、ステータ2の周囲を覆うように形成されたロータ3と、を備えている。このロータ3の回転軸線方向が回転電機1の回転軸線方向である。なお、以下の説明では、ロータ3の回転方向を周方向、軸方向及び周方向に直交するロータ3の径方向を単に径方向と称して説明する。また、図2では、ロータ3の図示を省略している。
ステータ2は、ステータコア4と、ステータコア4に装着されたインシュレータ5と、ステータコア4にインシュレータ5を介して巻回されている複数のコイル6と、これらコイル6と外部から延びるハーネス7とを電気的に接続する複数(本第1実施形態で2本)のターミナル8と、を備えている。
ステータコア4は、電磁鋼板を積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりして形成される。ステータコア4は、略円環状に形成された本体部4aと、本体部4aの外周面から径方向外側に向かって放射状に突出する複数のティース部4bとを有している。
インシュレータ5は、ティース部4bの周囲を覆うように、かつ本体部4aの軸方向両端面を露出させるように形成されている。そして、複数のコイル6は、インシュレータ5の上から各ティース部4bに集中巻き方式により巻回されている。
ターミナル8は、軸方向に長い鉄等の金属板の表面に錫メッキが施されたものである。ターミナル8は、ステータコア4と絶縁された状態で、このステータコア4の本体部4aを軸方向に貫通するように設けられている。ターミナル8の軸方向両端は、本体部4aの軸方向両端から突出している。本体部4aの軸方向一方側に突出しているターミナル8の第1端部11(図1参照)は、二股状に形成されている。この第1端部11に挟持されるように、ハーネス7の一端が接続されている。ハーネス7は、例えば銅線であり、ターミナル8とはんだ等により接合されている。
本体部4aの軸方向他方側に突出しているターミナル8の第2端部12(図2参照)には、ティース部4bから引き出されたコイル6の端末部6aが接合されている。これらコイル6の端末部6aとターミナル8とにより、接合体10を構成している。
ここで、コイル6は、アルミ合金により形成されており、ターミナル8の第2端部12と抵抗溶接(例えば、スポット溶接)により接合されている。以下、接合体10について詳述する。
(接合体)
図3は、接合体10の構成を示す簡略図である。
図3に示すように、接合体10は、コイル6の端末部6aとターミナル8とが接合された接合部13を有する。接合部13には、コイル6のターミナル8と接合される面であるコイル側接合面14に、コイル凹部15が1つ形成されている。コイル凹部15は、ターミナル8の短手方向に延在するように、かつ断面矩形状に形成されている。
また、接合部13におけるターミナル8のコイル6と接合される面であるターミナル側接合面16には、コイル凹部15に対応する位置に、このコイル凹部15に嵌入可能なターミナル凸部17が1つ形成されている。ターミナル凸部17は、コイル凹部15の断面形状に対応するように、断面矩形状に形成されている。また、ターミナル8のターミナル側接合面16とは反対側の面8a(以下、裏面8aという)には、ターミナル凸部17に対応するように、ターミナル凹部17aが形成されている。
(ターミナルの加工方法)
次に、図4に基づいて、ターミナル8の加工方法について説明する。
図4は、ターミナル8の加工方法を示す説明図である。
図4に示すように、ターミナル8は、金型18,19(第1金型18、第2金型19)を用いてプレス加工を施すことにより、ターミナル8のターミナル側接合面16に、ターミナル凸部17(図3参照)が形成される。
具体的には、まず、ターミナル8のターミナル側接合面16と対向する位置に第1金型18をセットする。また、ターミナル8を挟んで第1金型18と対向する位置に、第2金型19をセットする。
第1金型18には、ターミナル8側の第1押圧面18bに、断面矩形状の金型凹部18aが形成されている。第2金型19には、ターミナル8側の第2押圧面19bに、第1金型18の金型凹部18aに嵌入可能な金型凸部19aが形成されている。そして、これら2つの金型18,19の各押圧面18b,19bによってターミナル8を挟み、所定の圧力で加圧する(図4における矢印参照)。すると、図3に示すように、ターミナル8のターミナル側接合面16にターミナル凸部17が形成されるとともに、ターミナル8の裏面8aにターミナル凹部17aが形成される。
(コイルとターミナルとの接合手順)
次に、コイル6とターミナル8との接合手順について説明する。
まず、コイル6のコイル側接合面14とターミナル8のターミナル側接合面16とを重ね合わせる。このとき、ターミナル8のターミナル側接合面16には、ターミナル凸部17が形成されている。このため、実際は、ターミナル凸部17にコイル6のコイル側接合面14が当接した状態で、その他の箇所は、コイル6とターミナル8との間に微小隙間が形成される。
この状態で、図3に示すように、コイル6のコイル側接合面14とは反対側、及びターミナル8の裏面8a側から、これらコイル6とターミナル8にそれぞれ電極21,22(第1電極21、第2電極22)を押し当てる。そして、各電極21,22によってコイル6とターミナル8とを所定の圧力で加圧しながら、各電極21,22を介してコイル6及びターミナル8に電圧を印加する。
すると、コイル6とターミナル8に電流が供給され、コイル側接合面14とターミナル8のターミナル凸部17との接触抵抗により発生するジュール熱で、コイル6とターミナル8とが溶融される。そして、コイル側接合面14にコイル凹部15が形成されながらターミナル凸部17も溶融され、コイル側接合面14とターミナル側接合面16とが重ね合わさる。さらに、コイル側接合面14とターミナル側接合面16とが溶融接着されて、接合部13が形成される。また、このとき、ターミナル8のターミナル凸部17とコイル6に形成されたコイル凹部15とが嵌り合った状態(図3参照)でコイル6とターミナル8とが溶融接着される。
このように、上述の第1実施形態では、抵抗溶接によって接合部13が形成されたコイル側接合面14に、コイル凹部15が形成されている。また、接合部13が形成されたターミナル側接合面16に、ターミナル凸部17が形成されている。そして、コイル凹部15にターミナル凸部17が嵌るような形で、コイル6とターミナル8とが溶融接着される。このため、コイル凹部15とターミナル凸部17とによって、コイル6とターミナル8との間に、アンカー効果を生じさせることができる。したがって、抵抗溶接された接合体10におけるコイル6とターミナル8との剥離強度を十分確保することができる。
また、コイル凹部15及びターミナル凸部17は、それぞれ断面矩形状に形成されている。このため、コイル凹部15からターミナル凸部17が抜けようとすると、ターミナル凸部17の角部がコイル凹部15の内側面に引っ掛かり、コイル凹部15からターミナル凸部17が抜けにくい。よって、コイル6とターミナル8との間のアンカー効果がさらに高まり、コイル6とターミナル8との剥離強度をより高めることができる。
(第1実施形態の変形例)
なお、上述の第1実施形態では、コイル6にコイル凹部15が1つ形成されているとともに、ターミナル8にターミナル凸部17が1つ形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、コイル6にコイル凹部15を複数形成するとともに、ターミナル8にターミナル凸部17を複数形成してもよい。
例えば、図5に示すように、コイル6にコイル凹部15を2つ形成し、これに対応するように、ターミナル8にターミナル凸部17を2つ形成してもよい。2つのターミナル凸部17は、それぞれ一方向(例えば、ターミナル8の短手方向)に長く延在するように形成され、一方向に直交する他方向(例えば、ターミナル8の長手方向)に並んで配置されている。このように構成することで、コイル6とターミナル8との間のアンカー効果をさらに高めることができる。
また、コイル凹部15、及びターミナル凸部17を、コイル側接合面14及びターミナル側接合面16の法線方向からみて環状に形成してもよい。このように構成することで、第1金型18の金型凹部18aや第2金型19の金型凸部19aが環状になり、各金型18,19の機械的強度が高まる。このため、各金型18,19の成形寿命を高めることができる。
さらに、コイル凹部15、及びターミナル凸部17を、コイル側接合面14及びターミナル側接合面16の法線方向からみて環状に加え、四角形状とすることが望ましい。このように構成することで、抵抗溶接した後のコイル6とターミナル8との相対位置のずれを確実に防止できる。また、コイル6とターミナル8との間のアンカー効果をさらに高めることができる。
また、上述の第1実施形態では、予めターミナル8にターミナル凸部17を形成し、抵抗溶接の際に、コイル6にコイル凹部15が形成される場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、コイル6に予めターミナル凸部17が嵌入可能なコイル凹部15を形成しておいてもよい。このように構成することで、抵抗溶接の際に、コイル6のコイル凹部15に、ターミナル8のターミナル凸部17を予め嵌めておくことができる。このため、コイル側接合面14とターミナル側接合面16との位置関係を高精度に決めることができる。
また、上述の第1実施形態では、第1金型18の第1押圧面18bに、金型凹部18aを形成する一方、第2金型19の第2押圧面19bに、金型凸部19aを形成した場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、第1金型18の第1押圧面18bに、金型凸部19aを形成する一方、第2金型19の第2押圧面19bに、金型凹部18aを形成してもよい。この場合、ターミナル8にプレス加工を施す際、ターミナル8を挟んで第1金型18と第2金型19との配置を逆にすればよい。
(第2実施形態)
(接合体)
次に、図6~図9に基づいて、第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態における接合体210の構成を示す簡略図であって、前述の図3に対応している。なお、前述の第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態において、接合体210を構成するコイル206は、アルミ合金により形成されている点、ターミナル208は、軸方向に長い鉄等の金属板の表面に錫メッキが施されたものである点、等の基本的構成は、前述の第1実施形態と同様である。
ここで、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態のコイル凹部15及びターミナル凸部17と、第2実施形態のターミナル凹部215及びコイル凸部217が逆に形成されている点である。
すなわち、図6に示すように、コイル206とターミナル208との接合部213において、ターミナル側接合面216には、ターミナル凹部215が1つ形成されている。また、コイル側接合面214には、ターミナル凹部215に嵌るコイル凸部217が1つ形成されている。さらに、ターミナル凹部215及びコイル凸部217は、ターミナル208の短手方向に延在するように形成されている。また、ターミナル208のターミナル側接合面216とは反対側の面208a(以下、裏面208aという)は、平坦に形成されている。
(ターミナルの加工方法)
次に、図7に基づいて、ターミナル208の加工方法について説明する。
図7は、ターミナル208の加工方法を示す説明図である。
図7に示すように、ターミナル208は、金型218,219(第1金型218、第2金型219)を用いてプレス加工を施すことにより、ターミナル側接合面216に、ターミナル凹部215(図6参照)が形成される。
具体的には、まず、ターミナル208のターミナル側接合面216と対向する位置に第1金型218をセットする。また、ターミナル8を挟んで第1金型218と対向する位置に、第2金型219をセットする。
第1金型218には、ターミナル208側の第1押圧面218bに、断面矩形状の金型凸部218aが形成されている。第2金型219は、ターミナル208側の第2押圧面219bが平坦に形成されている。そして、これら2つの金型218,219の各押圧面218b,219bによってターミナル208を挟み、所定の圧力で加圧する(図7における矢印参照)。すると、図6に示すように、ターミナル208のターミナル側接合面216にターミナル凹部215が形成される。
(コイルとターミナルとの接合手順)
次に、コイル206とターミナル208との接合手順について説明する。
まず、コイル206のコイル側接合面214とターミナル208のターミナル側接合面216とを重ね合わせる。
この状態で、図6に示すように、コイル206のコイル側接合面214とは反対側、及びターミナル208のターミナル側接合面216とは反対側から、これらコイル206とターミナル208にそれぞれ電極21,22(第1電極21、第2電極22)を押し当てる。そして、これらコイル6とターミナル8にそれぞれ電極21,22(第1電極21、第2電極22)を押し当てる。この後、各電極21,22によってコイル206とターミナル208とを所定の圧力で加圧しながら、各電極21,22を介してコイル206及びターミナル208に電圧を印加する。
このとき、ターミナル208の裏面208aが平坦に形成されているので、ターミナル208の裏面208aと第2電極22との接触面積が、ターミナル208の裏面208aに凹部(例えば、図3のターミナル凹部17a)が形成されている場合と比較して増大する。このため、ターミナル208と第2電極22との接触抵抗が減少し、効率よくターミナル208に電圧を印加することができる。
各電極21,22を介してコイル206及びターミナル208に電圧を印加すると、コイル206とターミナル208に電流が供給される。そして、コイル206のコイル側接合面214とターミナル208のターミナル側接合面216との接触抵抗により発生するジュール熱で、コイル206とターミナル208とが溶融される。
このとき、ターミナル208に形成されているターミナル凹部215に、溶融されたコイル206の一部が流れ込み、コイル206にコイル凸部217が形成される。さらに、コイル側接合面214とターミナル側接合面216とが溶融接着されて、接合部213が形成される。また、このとき、ターミナル208のターミナル凹部215とコイル6に形成されたコイル凸部217とが嵌り合った状態(図6参照)でコイル206とターミナル208とが溶融接着される。
このように、上述の第2実施形態では、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、ターミナル208にプレス加工を施す2つの金型218,219のうち、第2金型219の第2押圧面219bが平坦に形成されている。このため、ターミナル208のターミナル側接合面216にターミナル凹部215を形成する際、ターミナル208の裏面208aを平坦にすることができる。この結果、抵抗溶接の際、ターミナル208と第2電極22との接触抵抗が減少し、効率よくターミナル208に電圧を印加することができる。
(第2実施形態の変形例)
なお、上述の第2実施形態では、コイル206にコイル凸部217が1つ形成されているとともに、ターミナル208にターミナル凹部215が1つ形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、コイル206にコイル凸部217を複数形成するとともに、ターミナル208にターミナル凹部215を複数形成してもよい。
例えば、図8に示すように、コイル206にコイル凸部217を2つ形成し、これに対応するように、ターミナル208にターミナル凹部215を2つ形成してもよい。このように構成することで、コイル206とターミナル208との間のアンカー効果をさらに高めることができる。
また、ターミナル凹部215、及びコイル凸部217を、コイル側接合面214及びターミナル側接合面216の法線方向からみて環状に形成してもよい。このように構成することで、第1金型218の金型凸部218aが環状になり、第1金型218の機械的強度が高まる。このため、各金型218,219の成形寿命を高めることができる。
さらに、ターミナル凹部215、及びコイル凸部217を、コイル側接合面214及びターミナル側接合面216の法線方向からみて環状に加え、四角形状とすることが望ましい。このように構成することで、抵抗溶接した後のコイル206とターミナル208との相対位置のずれを確実に防止できる。また、コイル206とターミナル208との間のアンカー効果をさらに高めることができる。
ここで、図9に基づいて、ターミナル208に、環状で四角形状のターミナル凹部215を形成した場合について詳述する。
図9に示すように、ターミナル208にターミナル凹部215を形成する一方、裏面208aを平坦にする場合、ターミナル208を押し凹ます分、ターミナル208の肉の逃げが必要になる。とりわけ、ターミナル凹部215を環状の四角形状に形成しようとすると、その分多くの肉の逃げが必要になる。そこで、ターミナル208の短手方向両側辺に、逃げ部208bを形成することにより、ターミナル208の裏面208aを平坦に維持しながら、ターミナル凹部215を形成することを可能とした。
なお、逃げ部208bの形成箇所はターミナル208の短手方向両側辺に限られるものではなく、任意に設定することができる。例えば、ターミナル208の長手方向端部に、逃げ部208bを形成してもよい。
また、上述の第2実施形態では、予めターミナル208にターミナル凹部215を形成し、抵抗溶接の際に、コイル206にコイル凸部217が形成される場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、コイル206に予めターミナル凹部215に嵌入可能なコイル凸部217を形成しておいてもよい。このように構成することで、抵抗溶接の際に、ターミナル208のターミナル凹部215に、コイル206のコイル凸部217を予め嵌めておくことができる。このため、コイル206のコイル側接合面214とターミナル208のターミナル側接合面216との位置関係を高精度に決めることができる。
また、上述の第2実施形態では、第1金型218の第1押圧面218bに金型凸部218aを形成する一方、第2金型219の第2押圧面219bを平坦に形成した場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、第1金型18の第1押圧面18bを平坦に形成する一方、第2金型19の第2押圧面19bに金型凸部218aを形成してもよい。この場合、ターミナル208にプレス加工を施す際、ターミナル208を挟んで第1金型218と第2金型219との配置を逆にすればよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、回転電機1は、例えば、車両用エンジンを始動するために用いられたり車両用エンジンのクランクシャフトの回転を利用して発電するために用いられたりする場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな機器の駆動用、発電用として用いることが可能である。
また、上述の実施形態では、コイル6,206は、アルミ合金により形成されている場合について説明した。さらに、ターミナル8,208は、軸方向に長い鉄等の金属板の表面に錫メッキが施されたものである場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、コイル6,206やターミナル8,208にさまざまな導電部材を用いることができる。
1…回転電機、6,206…コイル、8,208…ターミナル、10,210…接合体、13,213…接合部、14,214…コイル側接合面(第1接合面)、15…コイル凹部(凹部)、16,216…ターミナル側接合面(第2接合面)、17…ターミナル凸部(凸部)、18,218…第1金型、18a…金型凹部、18b,218b…第1押圧面、19,219…第2金型、19a,218a…金型凸部、19b,219b…第2押圧面、208b…逃げ部、215…ターミナル凹部(凹部)、217…コイル凸部(凸部)

Claims (8)

  1. 接合体を有する回転電機であって、
    前記接合体は、第1被接合体の第1接合面と、第2被接合体の第2接合面とを重ね合わせ、抵抗溶接によって前記第1接合面と前記第2接合面とが接合される接合部を有し、
    前記第1接合面及び前記第2接合面のいずれか一方に、少なくとも1つの凹部が形成され、
    前記第1接合面及び前記第2接合面のいずれか他方に、前記凹部に嵌る少なくとも1つの凸部が形成され
    前記第1被接合体は、ステータに巻回されているアルミ合金からなるコイルであり、
    前記第2被接合体は、金属板からなるターミナルであり、前記第2被接合体の前記第2接合面とは反対側の面が平坦に形成されていることを特徴とする回転電機
  2. 前記凹部及び前記凸部は、断面矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機
  3. 前記凹部及び前記凸部は、前記第1被接合体及び前記第2被接合体の一方向に長く形成されており、前記一方向と直交する他方向に並んで複数形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機
  4. 前記凹部及び前記凸部は、前記第1接合面及び前記第2接合面の法線方向からみて環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機
  5. 前記凹部及び前記凸部は、前記第1接合面及び前記第2接合面の法線方向からみて四角形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機
  6. 前記第2被接合体は、前記第2接合面の法線方向に交わる方向へ延出形成された逃げ部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機における前記ターミナルの厚さ方向両面から第1金型と第2金型とを押圧してプレス加工を施すことにより、前記第2接合面に前記凸部及び前記凹部のいずれか一方を形成する回転電機の製造法であって、
    前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか一方には、前記凹部を形成するための金型凸部が設けられ、
    前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか他方には、前記金型凸部と対向する面に、前記金型凸部を受け入れる金型凹部が設けられており、
    前記金型凸部と前記金型凹部は、断面矩形状に形成されていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機における前記ターミナルの厚さ方向両面から第1金型と第2金型とを押圧してプレス加工を施すことにより、前記第2接合面に前記凸部及び前記凹部のいずれか一方を形成する回転電機の製造法であって、
    前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか一方には、前記凹部を形成するための金型凸部が設けられ、
    前記第1金型の第1押圧面及び前記第2金型の第2押圧面のいずれか他方は、平坦面である
    ことを特徴とする回転電機の製造方法。
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