JP7062261B2 - 回路シート - Google Patents
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Description
一本の導電線14の近傍に他の導電線が存在しない回路シート11の一部分を図2に示す。こうした部分では、導電線14の両側にスリット線16,16を設けることができる。スリット線16,16は、図2(A)で示すように、導電線14を挟んで左右対称に設けることができる(例えば図2(A)のP1部分参照)。しかしながら、図2(B)で示すように、互い違いに設けることもできる(例えば、図2(B)のP2部分参照)。互い違いに設けた方が、一方側のスリット線16でのスリット15の無い部分を、もう一方側のスリット線16のスリット15で補うことができるからである。
一本の導電線14の片側に複数のスリット線16,16を設けた例を図3で示す。一本のスリット線16にあるスリット15が開くだけでは樹脂フィルム12の延伸方向への伸びを吸収するのに足りない場合でも、他のスリット線16にあるスリット15が開くことで補うことができる。換言すれば、導電線14に交差する方向で多くのスリット15が開くことができるため、導電線14に交差する方向に導電線14が伸ばされにくくなる。
図4で示すように、導電線14に曲線が含まれる場合でも、その曲線に沿ったスリット15を有するスリット線16を設けることができる。また、導電線14の両側にスリット15を設けられない場合には導電線14の片側にスリット線16を設けても良い。
複数の導電線14が並行して回路13を形成している図5で示すような部分については、導電線14ごとにその両側にスリットを設けることができないので、その回路13の一方側にスリット線16を設けることができる。
一本の導電線14に含まれるスリット15の大きさやその間隔は導電線14や樹脂フィルム12の形状によって適宜変更することができる。例えば導電線14が曲がる部分では直線部分に比べて、また、曲率の大きい部分は曲率が小さい部分に比べて、スリット15の長さを長くすることができる。図6で示す例では、導電線14の曲がった部分でのスリット15aはその長さを長く、導電線14の直線部分でのスリット15bはその長さを短くしている。
変形例6は例えば導電線14が曲がる部分では直線部分に比べて、また、曲率の大きい部分は曲率が小さい部分に比べて、スリット15どうしの間隔を短くすることができる。図7で示す例では、導電線14の曲がった部分でのスリット15cどうしの間隔は短く、導電線14の直線部分でのスリット15dどうしの間隔は長くしている。
図8ではこれまでの図と異なり、スリット線16部分での回路シート11の部分拡大断面図を示す。樹脂フィルム12の平坦部12bと立体的に突出変形する立体形状部12aとの境界近傍に配置するスリット15eを、それ以外に配置するスリット15fに比べて長さを長くすることができる。また、スリット15eどうしの間隔は、スリット15fどうしの間隔に比べて短くすることができる。すなわち、立体的形状に立ち上がる屈曲部12cの両側部分は樹脂フィルム12の伸びが大きくなることに対応させている。
図9で示すように、樹脂フィルム12の立体形状部12aのうち曲率が大きい箇所12dに設けるスリット15gの長さを、曲率が小さい箇所12eに設けるスリット15hの長さに比べて長くすることができる。また、スリット15gどうしの間隔はスリット15hどうしの間隔に比べて短くすることができる。この場合も立体的な形状変化が大きい箇所で樹脂フィルム12の伸びが大きくなることに対応させている。
図10で示すのは、回路シート11の樹脂フィルム12の変形例である。図1の樹脂フィルム12は短手方向Yの全体をドーム状に緩やかに湾曲形状に形成した例を示したが、図10の樹脂フィルム12は小さくドーム状に湾曲形成した立体形状部12aの両側に平坦部12bを形成した例である。導電線14は、立体形状部12aと平坦部12bとを跨いで形成されている。樹脂フィルム12が、そのように立体形状部12aと平坦部12bとを組み合わせた形状で、導電線14がそれらを跨ぐように形成されていても、スリット15を形成することで樹脂フィルム12の延伸を吸収して、導電線14の伸びを抑制することができる。
前記実施形態の回路シート11については、保護層を設けるようにしてもよい。保護層は、スリット15を覆う程度の大きさがあれば良い。したがって、スリット15ごとに独立した保護層を設けることができる。また、樹脂フィルム12全体に保護層としての別層を積層することもできる。保護層はスリット15が開口できるように伸びやすい塗膜材料やゴム皮膜などを用いることが好ましい。保護層を設けることで、回路13の絶縁保護や、スリット15を通じた塵や水分等の通過を妨げることができる。
図11で示すのは、回路シート11の樹脂フィルム12の変形例である。図1の樹脂フィルム12は短手方向Yの全体をドーム状に緩やかに湾曲形状に形成した例を示したが、図11の樹脂フィルム12は短手方向Yの全体および長手方向Xの全体をドーム状に緩やかに湾曲形状に形成した立体形状部12aを形成した例である。なお、図11(B)(C)では導電線14及びスリット15の表示を省略しているが、実際には図11(A)の導電線14及びスリット15を有している。スリット15を形成することで樹脂フィルム12の延伸を吸収して、導電線14の伸びを抑制することができる。
2 導電線
11 回路シート
12 樹脂フィルム
12a 立体形状部
12b 平坦部
12c 屈曲部(境界)
12d 曲率が大きい箇所
12e 曲率が小さい箇所
13 回路
14 導電線
15,15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15h スリット
16 スリット線
P1,P2 領域
Claims (11)
- 立体形状の樹脂フィルムに導電性塗膜で形成した複数の導電線を並列に配置した回路を有する三次元形状の成形体でなる回路シートにおいて、
前記樹脂フィルムは、立体成形により前記樹脂フィルムを延伸して前記三次元形状の成形体として形成された立体形状部を有し、前記立体形状部は、前記樹脂フィルムの厚み方向と1又は複数の方向とに延伸し且つ前記厚み方向に突出する湾曲形状が固定されたものであり、且つ前記導電線が形成されたものであり、
前記立体形状部の湾曲をなす曲面には、前記回路の外側であって前記回路の中で最も外側に位置する前記導電線に沿って形成した複数のスリットを有しており、
前記スリットは、前記立体成形により前記樹脂フィルムが延伸されることで前記導電線の交差方向に開いた形状を維持する開口として形成されており、
前記導電線は、前記開口としての前記スリットが前記樹脂フィルムの延伸による伸びを吸収することにより、前記交差方向への伸びが抑制されていることを特徴とする回路シート。 - 前記樹脂フィルムは、前記立体形状部と隣接してその厚み方向に突出しない平坦部を有し、
前記回路は、前記立体形状部と前記平坦部とに連続して形成されており、
前記複数のスリットは、前記回路の中で最も外側に位置する前記導電線に沿って、前記立体形状部と前記平坦部とに連続して形成されている
請求項1記載の回路シート。 - 前記複数のスリットを一列の破線状に配置する
請求項1又は請求項2記載の回路シート。 - 隣接する前記導電線の間に、さらに他の複数のスリットを有する
請求項1~請求項3何れか1項記載の回路シート。 - 前記複数のスリットが並列に配置されており、隣接するスリットどうしが互い違いに配置されている
請求項1~請求項4何れか1項記載の回路シート。 - 前記平坦部と前記立体形状部との境界近傍に配置する前記スリットが、それ以外に配置するスリットに比べてスリットの長さが長いか、スリットどうしの間隔が短い
請求項2記載の回路シート。 - 前記樹脂フィルムの前記立体形状部のうち曲率が小さい箇所に設けるスリットに比べて曲率が大きい箇所に設けるスリットの長さが長いか、スリットどうしの間隔が短い
請求項1~請求項5何れか1項記載の回路シート。 - 一のスリットの長さが10mm以下である
請求項1~請求項7何れか1項記載の回路シート。 - 前記樹脂フィルムよりも伸張性のある材質でなり前記スリットを覆う保護層を設けた
請求項1~請求項8何れか1項記載の回路シート。 - 導電性塗膜が、樹脂バインダー中に導電性粒子が分散した導電性材料からなる
請求項1~請求項9何れか1項記載の回路シート。 - 樹脂フィルムに導電性塗膜の導電線を形成した回路を有する回路シートにおいて、
前記樹脂フィルムがその厚み方向に突出する立体形状部を有し、
当該立体形状部には前記導電線に沿って形成した複数のスリットを有しており、
当該スリットは前記立体形状部をなす樹脂フィルムの延伸方向に開いており、
前記複数のスリットを前記導電線の片側だけで複数列配置することを特徴とする回路シート。
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