JP7021603B2 - 配線部材 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載される電気部品をつなぐ配線部材に関する。
車両に搭載される電気部品を繋ぐ配線部材が偏平に形成されたものとして、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC)又はフレキシブルプリント基板(FPC)が存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2014-11910号公報
ここで配線部材においてノイズ対策が必要な電線として、例えば、絶縁電線が撚られたツイスト電線又は絶縁電線とその周囲を覆う外皮との間にシールド層が形成されたシールド電線などが採用されることがある。しかしながら、これらの電線はその製造が面倒である。
そこで本発明は、偏平な配線部材において簡易にノイズ対策を施すことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る配線部材は、3本以上の導電路が並設されて偏平に形成されており、前記導電路間の間隔が異なるものが存在している。
またの態様に係る配線部材は、シート材と、前記導電路としての芯線と、前記芯線を覆う絶縁被覆とを含み、前記シート材の主面上に配設された絶縁電線と、を備える。
の態様に係る配線部材は、第の態様に係る配線部材であって、前記絶縁電線としてペアの信号線用の第1絶縁電線及び第2絶縁電線が設けられ、前記第1絶縁電線と、前記第2絶縁電線とが前記シート材上において当接しつつ並行している。
またの態様に係る配線部材において、前記シート材は金属層を含み、前記絶縁電線が前記シート材の前記主面に溶着され、前記金属層の表面が前記シート材の前記主面をなしている
の態様に係る配線部材は、第1又は第2の態様に係る配線部材であって、前記導電路に並設されたドレイン線をさらに備える。
の態様に係る配線部材は、第1から第のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記導電路として信号線用の導電路と、電源線用の導電路とが設けられ、前記信号線用の導電路と前記電源線用の導電路との間隔が、前記信号線用の導電路間の間隔又は前記電源線用の導電路間の間隔よりも大きい。
各態様によると、導電路間の間隔を異ならせることによって、ノイズ対策を施すことができる。ここで導電路が並設される偏平な配線部材においては、複数の絶縁電線が丸断面形状を呈するように束ねられる配線部材と比べて、導電路を高い精度で位置決めしやすい。この位置決め精度の高さを利用することによって、簡易に導電路間の間隔を異ならせることができる。以上より、偏平な配線部材において簡易にノイズ対策を施すことができる。
の態様によると、汎用の絶縁電線を用いて簡易に配線部材を形成可能となる。
の態様によると、第1絶縁電線及び第2絶縁電線の導電路においてノイズキャンセル効果を得ることができる。
の態様によると、金属層によるシールド効果を得ることができる。
の態様によると、ノイズがドレイン線に流れることによって導電路に影響を及ぼしにくくなる。
の態様によると、電源線用の導電路からのノイズが信号線用の導電路に影響を及ぼしにくくなる。
第1実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図1のII-II線に沿って切断した断面図である。 第1実施形態に係る配線部材の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る配線部材を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る配線部材の第1変形例を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る配線部材の第2変形例を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る配線部材の第3変形例を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態に係る配線部材の第4変形例を示す部分拡大断面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る配線部材について説明する。図1は、第1実施形態に係る配線部材10を示す平面図である。図2は、図1のII-II線に沿って切断した断面図である。
配線部材10は、車両に搭載された電気部品につながれて、当該電気部品に及び/又は当該部品から電気を伝送する部材である。配線部材10には、3本以上の導電路12が並設されている。配線部材10には、導電路12間の間隔が異なるものが存在している。なお本明細書において、導電路12間の間隔とは隣に並ぶ導電路12間の間隔のことを言い、間に別の導電路12を挟んだ導電路12間の間隔のことを指すものではない。後述する絶縁電線間の間隔及び芯線間の間隔についても同様である。導電路12の用途としては、各種信号の伝送用であってもよいし、各種電力の伝送用であってもよい。配線部材10は、偏平に形成されている。
ここでは、配線部材10がシート材付配線体20であるものとして説明する。シート材付配線体20は、シート材22と、複数の絶縁電線30と、を備える。絶縁電線30が、車両に搭載された電気部品につながれて、当該電気部品に及び/又は当該部品から電気を伝送する部材である。シート材22は、複数の絶縁電線30を偏平に保つ部材である。
ここでは絶縁電線30は、芯線と芯線の周囲の被覆とを有する一般電線であるものとして説明するが、絶縁電線30は、シールド線、エナメル線、ニクロム線等であってもよい。
絶縁電線30は、導電路12としての芯線32と、芯線32を覆う絶縁被覆34とを含む。芯線32は、1本又は複数本の素線で構成される。素線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導体で形成される。芯線32が複数本の素線で構成される場合、複数本の素線は撚られていることが好ましい。絶縁被覆34は、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)などの樹脂材料が芯線32の周囲に押出成形されるなどして形成される。ここでは絶縁電線30は、横断面が円形のいわゆる丸電線である。
絶縁電線30は、シート材22の主面上に配設されている。シート材22上において、3本以上の絶縁電線30が並設されている。この並設された3本以上の絶縁電線30の芯線32が並設された上記3本以上の導電路12に相当する。この際、並設された3本以上の絶縁電線30において、芯線32間の間隔が異なるものが存在している。
図1に示す例では、7本の絶縁電線30がシート材22上に並設されている。このうち2本の絶縁電線30a、30bの芯線32間の間隔が、他の5本の絶縁電線30cの芯線32間の間隔、絶縁電線30a、30cの芯線32間の間隔及び絶縁電線30b、30cの芯線32間の間隔よりも狭くなっている。
このとき図1に示す例では、絶縁電線30cの芯線32間の間隔、絶縁電線30a、30cの芯線32間の間隔及び絶縁電線30b、30cの芯線32間の間隔は同じであるが、このことは必須の構成ではない。
なお、図1に示す例では、7本の絶縁電線30は同じサイズとされている。このため、複数の絶縁電線30間でその間隔(絶縁電線30の絶縁被覆34間の間隔)が同じ間隔であれば、複数の絶縁電線30間でその芯線32間の間隔も同じ間隔となる。
この2本の絶縁電線30a、30bは、ペアの信号線として用いられる第1絶縁電線30a及び第2絶縁電線30bである。第1絶縁電線30a及び第2絶縁電線30bは、差動モードで使用されるペアの信号線である。第1絶縁電線30aと第2絶縁電線30bとは、シート材22上において当接しつつ並行している。つまり第1絶縁電線30aと第2絶縁電線30bとの絶縁被覆34間の間隔がゼロとされる。また第1絶縁電線30aと第2絶縁電線30bとの芯線32間の間隔は、第1絶縁電線30aの絶縁被覆34の厚みと第2絶縁電線30bの絶縁被覆34の厚みの和となる。
他の絶縁電線30cの用途は、特に限定されるものではなく、すべて信号線又は電源線として用いられてもよいし、信号線として用いられるものと電源線として用いられるものとの両方が存在していてもよい。
絶縁電線30の端部には、例えばコネクタが設けられ、当該コネクタが、配線部材10の接続先である部品などに設けられた相手側コネクタに接続される。係るコネクタは、例えば絶縁電線30の端部がハウジングの電線収容部に収容されて形成される。図1に示す例では、絶縁電線30の端部がシート材22の外方に延出しているが、絶縁電線30の端部がシート材22上に位置していてもよい。この場合、ハウジングは、シート材22に直接固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。
シート材22は、複数の絶縁電線30を偏平に保つ部材である。ここでは、シート材22上に絶縁電線30が配設される。そして絶縁電線30とシート材22とは、固定手段によって固定されている。絶縁電線30とシート材22との固定手段として、ここでは溶着が採用されている。つまり、絶縁電線30とシート材22とのうち少なくとも一方が樹脂材料を有し、この樹脂材料が溶けて相手側に接合される。
係る溶着手段としては、特に限定されるものではなく、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。
シート材22を構成する材料は、特に限定されるものではない。シート材22を構成する材料は、例えば、PVC、PE、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含むものであってもよいし、アルミニウム又は銅などの金属を含むものであってもよい。しかしながら、絶縁電線30とシート材22とが溶着されて固定されている場合、絶縁被覆34とシート材22とが同じ樹脂材料など溶着に向く材料で形成されていることが好ましい。以下では、シート材22は、樹脂製であるものとして説明する。
シート材22は、織布、編布、不織布などの繊維を有するものであってもよいし、押出成形または射出成形などによって繊維を有さずに結合されて形成されたものであってもよい。後者の場合、シート材22は、発泡成形された発泡体であってもよいし、発泡成形されずに充実な断面を有するように成形されたものであってもよい。
またシート材22は、1層構造を有するものであってもよいし、複数層構造を有するものであってもよい。シート材22が複数層構造を有するものである場合、例えば、樹脂層と樹脂層とが積層されていることが考えられる。また例えば、樹脂層と金属層とが積層されていることが考えられる。また例えば、金属層と金属層とが積層されていることが考えられる。シート材22が、樹脂層と樹脂層とが積層されて構成されているものである場合、繊維を有する層同士又は繊維を有しない層同士が重ねられてもよいし、繊維を有する層と繊維を有しない層とが重ねられてもよい。なお、シート材が金属層を含む場合、当該金属層は遮蔽層として機能する。これについて詳しくは第2実施形態で説明する。
シート材22が複数層構造を有するものである場合、別々に成形されたシート状部材を貼り合わせてシート材22が成形されてもよいし、一の押出成形または射出成形などによってシート材22が成形されてもよい。
以上のように構成された配線部材10によると、導電路12間の間隔を異ならせることによって、ノイズ対策を施すことができる。ここで導電路12が並設される偏平な配線部材10においては、複数の絶縁電線30が丸断面形状を呈するように束ねられる配線部材10と比べて、導電路12を高い精度で位置決めしやすい。この位置決め精度の高さを利用することによって、簡易に導電路12間の間隔を異ならせることができる。以上より、偏平な配線部材10において簡易にノイズ対策を施すことができる。
また配線部材10は、シート材22と絶縁電線30とを備えるため、汎用の絶縁電線30を用いて簡易に配線部材10を形成可能となる。
また当接しつつ並行しているペアの信号線用の第1絶縁電線30a及び第2絶縁電線30bの導電路12においてノイズキャンセル効果を得ることができる。
{第1実施形態の変形例}
図3は、第1実施形態に係る配線部材10の変形例を示す断面図である。
変形例に係る配線部材10Aは、シート材22と絶縁電線30とを備える点で、第1実施形態に係る配線部材10と同じである。配線部材10Aは、絶縁電線30の用途、及び配置の仕方の点で配線部材10とは異なる。
配線部材10Aには、導電路12として信号線用の導電路12aと、電源線用の導電路12bとが設けられている。信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとの間隔が、信号線用の導電路12a間の間隔又は電源線用の導電路12b間の間隔よりも大きい。
具体的には、図3に示す例では、シート材22上に4本の絶縁電線30が配設されている。このうち2本の絶縁電線30dの芯線32が信号線用の導電路12aとして用いられ、2本の絶縁電線30eの芯線32が電源線用の導電路12bとして用いられる。そして、絶縁電線30d、30e間の間隔が、2本の絶縁電線30d間の間隔及び2本の絶縁電線30e間の間隔よりも大きい。
なお図3に示す例では、信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとが共に複数本設けられているが、このことは必須の構成ではない。信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとのうちいずれか一方は、1本のみ設けられていることも考えられる。この際、信号線用の導電路12aが1本のみ設けられていてもよいし、電源線用の導電路12bが1本のみ設けられていてもよい。
また図3に示す例では、信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとが共に複数本設けられており、信号線用の導電路12a同士、電源線用の導電路12b同士が隣り合って並ぶように設けられているが、このことは必須の構成ではない。信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとのうちいずれか一方は、隣り合わないように設けられていることも考えられる。この際、信号線用の導電路12a同士が隣り合わないように設けられていてもよいし、電源線用の導電路12b同士が隣り合わないように設けられていてもよい。
このような配線部材10Aによると、信号線用の導電路12aと電源線用の導電路12bとの間隔が、信号線用の導電路12a間の間隔又は電源線用の導電路12b間の間隔よりも大きいため、電源線用の導電路12bからのノイズが信号線用の導電路12aに影響を及ぼしにくくなる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る配線部材について説明する。図4は、第2実施形態に係る配線部材110を示す部分拡大断面図である。なお、本実施の形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る配線部材110における絶縁電線30の配置は、第1実施形態に係る配線部材10における絶縁電線30の配置と同様であるものとして説明する。第2実施形態に係る配線部材110は、シールド機能を有している点で、第1実施形態に係る配線部材10とは異なる。
具体的には、配線部材110は、シールド機能として遮蔽層とドレイン線40とを含む。
遮蔽層は、金属材料によって形成されている。遮蔽層は、導電路12を覆うように設けられている。ここでは、シート材122に遮蔽層としての金属層24が設けられている。係るシート材122としては、図4に示す例では、金属層24と樹脂層26とが積層されたものが用いられている。もっとも、シート材は、金属層24のみのものなどを採用することができる。
金属層24の材料は特に限定されるものではなく、銅、アルミニウムなどの各種金属を採用することができる。金属層24の形状は、特に限定されるものではなく、箔状、編組状、メッシュ状などの各種形状を採用することができる。金属層24は、1層でもよいし、複数層でもよい。
樹脂層26が設けられる場合、樹脂層26の材料は特に限定されるものではなく、PVC、PE、PET、PPなどの各種樹脂を採用することができる。また樹脂層26の形状は特に限定されるものではなく、フィルム状、発泡樹脂シート状、不織布状、織布状、編布状などの各種形状を採用することができる。樹脂層26は、1層でもよいし、複数層でもよい。
また金属層24と樹脂層26との積層に係る構造は、特に限定されるものではなく、樹脂製の基材と金属製の基材とを貼り合わせたり、樹脂製の基材に金属を蒸着させたりするなどの各種積層構造を採用することができる。
配線部材110においてそれぞれ金属層24を含む2つのシート材122a、122bで絶縁電線30を挟んでいる。図4に示す例では、2つのシート材122a、122bは別体であるが、連なっていてもよい。つまり、1枚のシート材122が曲げられて絶縁電線30を包むものであってもよい。2つのシート材122a、122bが別体の場合、2つのシート材122a、122bは同じ種類であってもよいし、別の種類であってもよい。
2つのシート材122a、122b同士は、接合されていてもよいし、されていなくてもよいが、絶縁電線30の周囲を完全に囲うように、2つのシート材122a、122bが設けられているとよい。
2つのシート材122a、122bのうち一方のシート材122aは、絶縁電線30と接合されている。他方のシート材122bは、絶縁電線30と接合されていてもよいし、されていなくてもよい。
ドレイン線40は、導電路12に並設されている。好ましくは、ドレイン線40は、車体アースなどに接地される。また好ましくは、ドレイン線40は、金属層24に接続されている。
図4に示す例では、ドレイン線40は、芯線が剥き出しのいわゆる裸線である。係る芯線は、絶縁電線30の芯線32と同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。もっともドレイン線40は被覆線であってもよい。また図4に示す例では、ドレイン線40の芯線は、素線が1本のいわゆる単線である。もっともドレイン線40の芯線は、複数の素線で構成されていてもよい。この場合、複数の素線は撚られていることが好ましい。
図4に示す例では、ドレイン線40は、2つの絶縁電線30a、30bとシート材122aとで囲まれる空間に配設されている。もっとも、ドレイン線40の位置は上記したものに限られず、他の位置に配設されていてもよい。
このような配線部材110によると、シート材122が金属層24を含むため、金属層24によるシールド効果を得ることができる。また配線部材110がドレイン線40を備えるため、ノイズがドレイン線40に流れることによって導電路12に影響を及ぼしにくくなる。
{第2実施形態の変形例}
なお、配線部材110においてシールド機能の一部が省略されたり、別のシールド機能が追加されたりしていてもよい。以下、この場合の一例について説明する。
図5は、第2実施形態に係る配線部材110の第1変形例を示す部分拡大断面図である。図5に示す第1変形例に係る配線部材110Aにおいては、金属層24を含むシート材122bが省略されて、金属層24を含むシート材122aが一方から絶縁電線30を覆っている。
図6は、第2実施形態に係る配線部材110の第2変形例を示す部分拡大断面図である。図6に示す第2変形例に係る配線部材110Bにおいては、ドレイン線40が省略されている。
図7は、第2実施形態に係る配線部材110の第3変形例を示す部分拡大断面図である。図7に示す第3変形例に係る配線部材110Cにおいては、金属層24を含むシート材122が2つともなく、その代わりに、樹脂層の上記シート材22に絶縁電線30が接合されている。つまり、配線部材110Cは、第1実施形態に係る配線部材10にドレイン線40が追加されたたものとみなすことができる。
図8は、第2実施形態に係る配線部材10の第4変形例を示す部分拡大断面図である。図8に示す第4変形例に係る配線部材110Dにおいては、金属層24を含むシート材122bが省略されて、金属層24を含むシート材122aが一方から絶縁電線30を覆っている。またドレイン線40が省略されている。
この他、配線部材110において、例えばドレイン線40が絶縁電線30a、30bとシート材122bとで囲まれる空間に設けられていてもよい。また絶縁電線30と同程度の大きさのドレイン線40が絶縁電線30の側方に設けられて、シート材122a、122bそれぞれに接続されていてもよい。
{その他の変形例}
これまで偏平な配線部材10がシート材付配線体20であるものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。偏平な配線部材10は、複数の芯線32が一の被覆で一括被覆されたいわゆるFFC(フレキシブルフラットケーブル)、又はベースとなる絶縁フィルムに貼り合わされた導体箔に回路が形成されたいわゆるFPC(フレキシブルプリント基板)などであってもよい。
また偏平な配線部材10がシート材付配線体20である場合でも、その構成は上記したものに限られない。絶縁電線30の形状に関し、例えば、絶縁電線30の外形が断面角形状に形成されていてもよい。この場合、シート材22と絶縁電線30との接触面積を容易に増やすことができる。また絶縁電線30とシート材22との固定手段に関し、例えば、絶縁電線30とシート材22とが、熱又は溶剤等によって少なくとも一方の樹脂が溶かされて接合されていてもよい。係る接合手段は、溶着、融着、溶接等の公知の接合手段を用いることができる。また例えば、絶縁電線30とシート材22とが、接着剤、粘着テープ等によって接合されていてもよい。また例えば、絶縁電線30が縫糸によってシート材22に縫い付けられていてもよい。また例えばシート材付配線体20が、絶縁電線30の代わりに裸導線を含むものであってもよい。
また図2、図3、図5、図7、図8に示す例においてシート材22、122とは反対側から絶縁電線30を覆うカバーが設けられていてもよい。カバーはシート材22、122に対して一部に取付けられてもよい。
また配線部材10には、電気を伝送する導電路12のほかに、光を伝送する導光路が含まれていてもよい。係る導光路を構成する部材は特に限定されるものではなく、例えば光ファイバなどの各種導光部材を採用することができる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
本明細書及び図面には下記の各態様が開示される。
第1の態様に係る配線部材は、3本以上の導電路が並設されて偏平に形成されており、前記導電路間の間隔が異なるものが存在している。
第2の態様に係る配線部材は、第1の態様に係る配線部材であって、シート材と、前記導電路としての芯線と、前記芯線を覆う絶縁被覆とを含み、前記シート材の主面上に配設された絶縁電線と、を備える。
第3の態様に係る配線部材は、第2の態様に係る配線部材であって、前記絶縁電線としてペアの信号線用の第1絶縁電線及び第2絶縁電線が設けられ、前記第1絶縁電線と、前記第2絶縁電線とが前記シート材上において当接しつつ並行している。
第4の態様に係る配線部材は、第2又は第3の態様に係る配線部材であって、前記シート材は金属層を含む。
第5の態様に係る配線部材は、第1から第4のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記導電路に並設されたドレイン線をさらに備える。
第6の態様に係る配線部材は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記導電路として信号線用の導電路と、電源線用の導電路とが設けられ、前記信号線用の導電路と前記電源線用の導電路との間隔が、前記信号線用の導電路間の間隔又は前記電源線用の導電路間の間隔よりも大きい。
各態様によると、導電路間の間隔を異ならせることによって、ノイズ対策を施すことができる。ここで導電路が並設される偏平な配線部材においては、複数の絶縁電線が丸断面形状を呈するように束ねられる配線部材と比べて、導電路を高い精度で位置決めしやすい。この位置決め精度の高さを利用することによって、簡易に導電路間の間隔を異ならせることができる。以上より、偏平な配線部材において簡易にノイズ対策を施すことができる。
第2の態様によると、汎用の絶縁電線を用いて簡易に配線部材を形成可能となる。
第3の態様によると、第1絶縁電線及び第2絶縁電線の導電路においてノイズキャンセル効果を得ることができる。
第4の態様によると、金属層によるシールド効果を得ることができる。
第5の態様によると、ノイズがドレイン線に流れることによって導電路に影響を及ぼしにくくなる。
第6の態様によると、電源線用の導電路からのノイズが信号線用の導電路に影響を及ぼしにくくなる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 配線部材
12 導電路
12a 信号線用の導電路
12b 電源線用の導電路
20 シート材付配線体
22 シート材
24 金属層
26 樹脂層
30 絶縁電線
30a 第1絶縁電線
30b 第2絶縁電線
32 芯線
34 絶縁被覆
40 ドレイン線

Claims (4)

  1. 3本以上の導電路が並設されて偏平に形成されており、前記導電路間の間隔が異なるものが存在しており、
    シート材と、
    前記導電路としての芯線と、前記芯線を覆う絶縁被覆とを含み、前記シート材の主面上に配設された絶縁電線と、
    を備え、
    前記シート材は金属層を含み、
    前記絶縁電線が前記シート材の前記主面に溶着され、
    前記金属層の表面が前記シート材の前記主面をなしている、配線部材。
  2. 請求項に記載の配線部材であって、
    前記絶縁電線としてペアの信号線用の第1絶縁電線及び第2絶縁電線が設けられ、
    前記第1絶縁電線と、前記第2絶縁電線とが前記シート材上において当接しつつ並行している、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記導電路に並設されたドレイン線をさらに備える、配線部材。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記導電路として信号線用の導電路と、電源線用の導電路とが設けられ、
    前記信号線用の導電路と前記電源線用の導電路との間隔が、前記信号線用の導電路間の間隔又は前記電源線用の導電路間の間隔よりも大きい、配線部材。
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