JP7062223B2 - コンベアベルト緊張装置及びその運転方法 - Google Patents
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Description
またスリップの発生が頻繁に起こると搬送されない輸送物がオーバーフローするトラブルが発生し、輸送効率の低下も招くことになる。
さらに、スリップ時に発生する熱などによるベルトの劣化損傷といった問題も生じ得る。
コンベアベルトに張力を与える代表的な装置にテークアップ装置がある。この装置は、従動側のプーリー軸の両端の軸受けをコンベアベルトの張力と反対側に引っ張るネジ軸を取り付けて、このネジを回転させる軸受けをスライドさせている。
また重錘式緊張装置の場合には、ベルト伸縮に応じて常に緊張状態を保つことができ負荷変動に対する安定性を確保することができるが、重錘重量の適正な選定が必要となる。コンベア張力が大きくなるような重錘で荷重すると、コンベアベルトの緩みはなくなるが、左右張力のアンバランスによる蛇行や過荷重による機器の摩耗などの不具合が生じてしまう。
前記コンベアベルトのスリップを検出するスリップ検出部と、
前記スリップ検出部の検出値に基づいて、前記従動プーリーを逆回転する制御が可能な従動回転制御部と、
を備えたことを特徴とするコンベアベルト緊張装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、コンベアベルトに過度の張力を与えることがなく、搬送作業中にスリップが生じたとしても速やかに解消して安定した運転を継続できる。またコンベアベルトの伸びが少なくなり長寿命化が図れると共に、緊張装置の調整作業の頻度も抑えることができる。
上記第2の手段によれば、発生するスリップに応じて、従動プーリーの回転抵抗又は逆回転によって搬送作業を中断することなくスリップを解消することができる。
上記第3の手段によれば、既にコンベアベルトの弛みが生じていた運転開始時であっても、装置を停止することなく、従動プーリーを逆回転することにより容易に弛みを解消することができる。
上記第4の手段によれば、従動プーリーとコンベアベルトの間に摩擦力が得られ、スリップの発生率を抑制することができる。
前記コンベアベルトのスリップを検出する工程と、
前記スリップの検出値に基づいて、前記従動プーリーを逆回転する制御を行う工程と、
を有することを特徴とするコンベアベルト緊張装置の運転方法を提供することにある。
上記第5の手段によれば、コンベアベルトに過度の張力を与えることがなく、搬送作業中にスリップが生じたとしても速やかに解消して安定した運転を継続できる。またコンベアベルトの伸びが少なくなり長寿命化が図れると共に、緊張装置の調整作業の頻度も抑えることができる。
上記第6の手段によれば、発生するスリップに応じて、従動プーリーの回転抵抗又は逆回転によって搬送作業を中断することなくスリップを解消することができる。
上記第7の手段によれば、既にコンベアベルトの弛みが生じていた運転開始時であっても、装置を停止することなく、従動プーリーを逆回転することにより容易に弛みを解消することができる。
図1は、本発明のコンベアベルト緊張装置の構成概略を示す説明図である。
コンベア装置20は、駆動モーター23により駆動される駆動プーリー22と、前記駆動プーリー22に掛け回されたコンベアベルト26を介して連れ回りする従動プーリー24を有している。駆動モーター23は、一例としてインバーター付きの三相交流モーターを適用することができ、インバーターによって供給電力の電圧、電流、周波数などを変化させることによりモーターのトルクや回転数を任意に変化させることができる。なおコンベア装置20には公知の重錘式緊張装置を取り付けても良い。
また、従動プーリー24は、コンベアベルト26との間で摩擦係数の大きな部材を用いていると良い。これにより従動プーリー24とコンベアベルト26の間に摩擦力が得られ、スリップの発生率を抑制することができる。
スリップ検出部30は、駆動モーター23と電気的に接続しており、回転数を認識することができる。
またスリップ検出部30は、従動プーリー24の回転数を認識している。具体的な構成は、従動プーリー24の軸心に直結した回転検知部32を設置している。この回転検知部32は、従動プーリー24の回転運動を電気信号に変換して回転数を検出可能とする装置である。
そしてスリップ検出部30は、駆動プーリー22の回転数と従動プーリー24の回転数の差分を取って両プーリー間にスリップが発生したかを判断している。スリップ検出部30で検出されたスリップの有無は後述する従動回転制御部40に送られる。
従動回転制御部40は、従動モーター25の駆動を制御している。
搬送作業中においては、スリップ検出部30の検出値に基づいて、前記差分が無い場合、両プーリー間にスリップは生じていないと認識できるので従動モーター25は停止させている(従動プーリー24は従動回転)。
次に前記差分が生じたときはスリップが発生していると認識できる。本実施形態ではスリップ発生に閾値を設けている。この閾値は、一例として、スリップの発生頻度から定めることができ、計測時間当たりのスリップ回数(5回など)としている。スリップ回数が閾値よりも少ない場合には比較的軽度なスリップとみなして、従動モーター25でブレーキを掛けることなどにより従動プーリー24に回転抵抗ができるように制御している。またスリップ回数が閾値を超えた場合には従動モーター25を駆動して従動プーリー24を逆回転させてコンベアベルト26の弛みを解消する制御を行っている。
コンベア装置20の起動時においては、コンベアベルト26にたわみが発生している場合、従動プーリー24を逆回転するように従動モーター25を制御して、弛みが解消するようにしている。
上記構成による本発明のコンベアベルト緊張装置の運転方法について、以下説明する。図2は本発明のコンベアベルト緊張装置の運転方法のフロー図である。
コンベア装置20の起動時において、コンベア装置20のコンベアベルト26の搬送側の弛みの有無を判断する。
コンベアベルト26の搬送側に弛みが生じている場合(有り)、まず従動モーター25を駆動させて従動プーリー24を逆回転させてコンベアベルト26の弛みを解消する。そして所定時間経過後、再度コンベアベルト26の弛みの有無を判断する。その結果弛みが生じていない場合には、従動モーター25を停止させて従動プーリー24を自由回転の状態とし、駆動プーリー22の回転を開始する。搬送作業へ移行する。
搬送作業中において、スリップ検出部30には、駆動モーター23から回転数が送られている。また回転検知部32から従動プーリー24の回転数が送られている。そしてスリップ検出部30は、駆動プーリー22の回転数と従動プーリー24の回転数の差分を取っている。
差分が検出されるとスリップが発生していると見なせる。所定の計測時間内でこのスリップの発生回数(差分の数)が閾値よりも小さい場合には、比較的軽度なスリップとみなして、従動回転制御部40によって従動モーター25でブレーキを掛けることなどして従動プーリー24に回転抵抗ができるように制御している。
また搬送作業中において、目視により振動・脈動が発見された場合には、従動モーター25を駆動してブレーキを掛けるなどして従動プーリー24に回転抵抗を与えながら正常運転に戻すようにしている。
スリップが検出されない場合は、そのまま搬送作業を継続した後、作業を終了する。
このような本発明に拠れば、コンベアベルトに過度の張力を与えることがなく、搬送作業中にスリップが生じたとしても速やかに解消して安定した運転を継続できる。またコンベアベルトの伸びが少なくなり長寿命化が図れると共に、緊張装置の調整作業の頻度も抑えることができる。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
20 コンベア装置
22 駆動プーリー
23 駆動モーター
24 従動プーリー
25 従動モーター
26 コンベアベルト
30 スリップ検出部
32 回転検知部
40 従動回転制御部
Claims (7)
- モーターにより駆動される駆動プーリーと、前記駆動プーリーに掛け回されたコンベアベルトを介して連れ回りする従動プーリーを有するコンベア装置のコンベアベルト緊張装置において、
前記コンベアベルトのスリップを検出するスリップ検出部と、
前記スリップ検出部の検出値に基づいて、前記従動プーリーを逆回転する制御が可能な従動回転制御部と、
を備えたことを特徴とするコンベアベルト緊張装置。 - 請求項1に記載のコンベアベルト緊張装置において、前記従動回転制御部は、前記検出値が閾値よりも小さい場合、前記従動プーリーに回転抵抗を与え、前記検出値が前記閾値以上の場合、前記従動プーリーを逆回転する制御を行うことを特徴とするコンベアベルト緊張装置。
- 請求項1又は2に記載のコンベアベルト緊張装置において、前記従動回転制御部は、前記コンベア装置の起動時において、前記コンベアベルトの弛みがなくなるまで前記従動プーリーを逆回転し、前記弛みが無くなったとき逆回転を停止して従動させることを特徴とするコンベアベルト緊張装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1に記載のコンベアベルト緊張装置において、前記従動プーリーは、前記コンベアベルトとの間で摩擦係数の大きな部材を用いたことを特徴とするコンベアベルト緊張装置。
- モーターにより駆動される駆動プーリーと、前記駆動プーリーに掛け回されたコンベアベルトを介して連れ回りする従動プーリーを有するコンベア装置のコンベアベルト緊張装置の運転方法において、
前記コンベアベルトのスリップを検出する工程と、
前記スリップの検出値に基づいて、前記従動プーリーを逆回転する制御を行う工程と、
を有することを特徴とするコンベアベルト緊張装置の運転方法。 - 請求項5に記載のコンベアベルト緊張装置の運転方法において、前記制御を行う工程は、前記検出値が閾値よりも小さい場合、前記従動プーリーに回転抵抗を与え、前記検出値が前記閾値以上の場合、前記従動プーリーを逆回転する制御を行うことを特徴とするコンベアベルト緊張装置の運転方法。
- 請求項5又は6に記載のコンベアベルト緊張装置の運転方法において、前記制御を行う工程は、前記コンベア装置の起動時において、前記コンベアベルトの弛みがなくなるまで前記従動プーリーを逆回転し、前記弛みが無くなったとき逆回転を停止して従動させることを特徴とするコンベアベルト緊張装置の運転方法。
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Citations (1)
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