JP7061584B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本開示は、内視鏡に関する。
例えば医療分野において、患者等の被検者の体内に挿入される内視鏡が知られている。一般的に、内視鏡は、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、挿入部の基端側に連設された操作部と、を備えており、挿入部内に挿通された少なくとも一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させることで、湾曲部の湾曲角度が調整可能とされている。従来、内視鏡を被検者の体内へ挿入する際には、例えば医者等の術者が操作部に設けられた操作ノブ等を手動操作し、湾曲部の湾曲角度を調整しながら挿入を行っている。
また、この内視鏡の湾曲部の角度調整を、例えばアクチュエータ等によって駆動される湾曲操作機構を用いて電動操作することが試みられている。例えば特許文献1には、複数のアクチュエータが設けられたホルダを内視鏡の操作部に固定し、操作部に設けられた手動操作用のダイアルをアクチュエータによって回転操作することで、湾曲部の湾曲角度を調整する内視鏡システムが開示されている。
また、特許文献2には、手動操作用のノブと連動するプーリに、歯車等の伝達機構を介してモーターを着脱可能に接続し、プーリを介してモーターによって湾曲操作ワイヤを牽引弛緩することで、湾曲部の湾曲角度を調整する導入装置が開示されている。
特開2018-114231号公報 特開2014-223293号公報
ところで、内視鏡の手技には、術者の繊細な感覚を含めた熟練したスキルが必要な場合が多い。特許文献1及び特許文献2に記載されている従来の湾曲操作の電動化は、そのような内視鏡の手技を支援する技術の1つとして考えられる。例えば、アクチュエータを使用して湾曲操作を電動化することで、術者は操作ノブから手を放して別の作業を進めることが可能となる。
しかしながら、従来の湾曲操作の電動化は、手動操作用の操作ノブ又はダイアルを、単にアクチュエータで駆動するものである。つまり、手動操作用の操作ノブ又はダイアルを回転させる操作を電動化することで、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させる従来の操作を電動化しているに過ぎない。このため、熟練したスキルが必要な内視鏡の手技を支援する技術としては、より自由度の高い湾曲部の操作を実現することが求められていた。
本開示は上記事実に鑑み、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させる従来の操作を可能としつつ、より自由度の高い湾曲部の操作が可能な内視鏡を提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係る内視鏡は、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、挿入部の基端側に連設された操作部と、挿入部内に挿通され、挿入部の先端側にそれぞれ固定された一対の湾曲操作ワイヤと、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させることで、湾曲部を操作する第1湾曲操作機構と、一対の湾曲操作ワイヤを独立して進退させることで、湾曲部を操作する第2湾曲操作機構と、を有する。
上記構成によれば、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させる第1湾曲操作機構と、一対の湾曲操作ワイヤを独立して進退させる第2湾曲操作機構と、がそれぞれ設けられている。このため、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させる従来の操作を可能としつつ、より自由度の高い湾曲部の操作が可能となる。なお、本開示において、「独立して進退」とは、一対の湾曲操作ワイヤが連動せずに互いに別々に進退することを指す。
本開示の第2態様に係る内視鏡は、第1態様に係る内視鏡において、第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の少なくとも一方に対して手動操作によって駆動力を入力する湾曲操作部材を有する。
上記構成によれば、湾曲操作部材によって第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の少なくとも一方を手動操作することができる。
本開示の第3態様に係る内視鏡は、第2態様に係る内視鏡において、第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の他方に対して駆動力を入力する外部機構が着脱自在に接続される接続インタフェースを有する。
上記構成によれば、外部機構によって第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の他方に駆動力を供給することができる。ここで、外部機構は、接続インタフェースに着脱自在に接続されるため、必要に応じて外部機構の取り付け、取り外しを行うことができ、手技に応じて適切な使い方が可能となる。
本開示の第4態様に係る内視鏡は、第3態様に係る内視鏡において、外部機構が接続インタフェースに接続されているか否かに関わらず、湾曲操作部材によって第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の一方に対して駆動力を入力することが可能である。
上記構成によれば、外部機構を接続インタフェースに接続した状態で第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の一方を手動操作することができる。
本開示の第5態様に係る内視鏡は、第3態様又は第4態様に係る内視鏡において、外部機構はアクチュエータである。
上記構成によれば、第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構の他方をアクチュエータによって電動操作することが可能となるため、空いた手で別の作業が可能となり、より高度かつ精度の高い内視鏡の手技が可能となる。
本開示の第6態様に係る内視鏡は、第5態様に係る内視鏡において、湾曲操作部材は、第1湾曲操作機構に対して駆動力を入力し、アクチュエータは、第2湾曲操作機構に対して駆動力を入力する。
上記構成によれば、湾曲操作ワイヤを連動して進退させる従来の操作を従来と同様に手動操作可能としつつ、湾曲操作ワイヤを独立して進退させる操作については電動化することができる。このため、従来の手動操作の操作性を保ちつつ、湾曲操作ワイヤの手動操作と電動操作を併用することができる。
本開示の第7態様に係る内視鏡は、第2態様~第6態様のいずれか1つの態様に係る内視鏡において、第1湾曲操作機構は、操作部内に設けられ、湾曲操作部材の回転に伴って回転する回転部材を有しており、一対の湾曲操作ワイヤは、回転部材が回転すると、一方が基端側に牽引されて、他方が先端側に送り出される。
上記構成によれば、第1湾曲操作機構が従来の内視鏡の湾曲操作機構と同様の構成とされているため、従来の内視鏡を流用することができる。
本開示の第8態様に係る内視鏡は、第1態様~第7態様のいずれか1つの態様に係る内視鏡において、一対の湾曲操作ワイヤの基端側には、それぞれ第1係合部材が設けられており、第2湾曲操作機構は、一対の第1係合部材にそれぞれ係合する一対の第2係合部材と、一対の第2係合部材をそれぞれ独立して基端側に牽引する一対の牽引部材と、を有している。
上記構成によれば、一対の牽引部材によって一対の第2係合部材を介して一対の第1係合部材をそれぞれ牽引することで、一対の湾曲操作ワイヤをそれぞれ独立して進退させることができる。
本開示の第9態様に係る内視鏡は、第8態様に係る内視鏡において、第1係合部材の基端側への移動時には、第1係合部材は第2係合部材から離間して独立して移動し、第1係合部材の先端側への移動時には、第1係合部材と第2係合部材とは係合状態で一緒に移動する。
上記構成によれば、第1係合部材の基端側への移動時には、第1係合部材が第2係合部材から離間して独立して移動するため、湾曲操作ワイヤを第1湾曲操作機構によって第2湾曲操作機構に対して独立して操作することができる。一方、第1係合部材の先端側への移動時には、第1係合部材と第2係合部材が係合状態で一緒に移動するため、移動した後、第2湾曲操作機構によって湾曲操作ワイヤの引き込み操作が可能となる。
本開示の第10態様に係る内視鏡は、第9態様に係る内視鏡において、第2係合部材の基端側への移動時には、第1係合部材と第2係合部材は係合状態で一緒に移動する。
上記構成によれば、第2係合部材の基端側への移動時には、第1係合部材と第2係合部材が係合状態で一緒に移動するため、第2湾曲操作機構によって第2係合部材を基端側へ移動させることで、第1係合部材を介して湾曲操作ワイヤを引き込むことができる。
本開示の第11態様に係る内視鏡は、第10態様に係る内視鏡において、一対の湾曲操作ワイヤの進退方向に沿った異なる軸線上において、第1係合部材と第2係合部材とを互いに相対移動可能に保持するレール部材を有する。
上記構成によれば、第1係合部材と第2係合部材を、レール部材によって異なる軸線上で互いに相対移動可能に保持することで、第1係合部材と第2係合部材をそれぞれ別々に移動させることができる。
本開示の第12態様に係る内視鏡は、第8態様~第11態様のいずれか1つの態様に係る内視鏡において、第1係合部材に当接して第1係合部材の移動を規制することで、湾曲部の湾曲角度を規定するストッパを有する。
上記構成によれば、ストッパによって第1係合部材の移動を規制することで、挿入部の湾曲部の最大湾曲角度を規定することができる。
本開示の第13態様に係る内視鏡は、第1態様~第12態様のいずれか1つの態様に係る内視鏡において、一対の湾曲操作ワイヤは二組設けられており、第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構も、二組ずつ設けられている。
上記構成によれば、二組ずつ設けられた第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構によって二組設けられた一対の湾曲操作ワイヤを操作することで、内視鏡を上下左右の2自由度で操作することができる。
本開示によれば、一対の湾曲操作ワイヤを連動して進退させる従来の操作を可能としつつ、より自由度の高い湾曲部の操作が可能となる。
実施形態の一例に係る内視鏡を示す全体概略図である。 図1に示す内視鏡の挿入部及び操作部の内部構成を示す断面図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の構成を示す斜視図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の操作前の状態を模式的に示す説明図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の手動操作時の状態を模式的に示す説明図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の電動操作時の状態を模式的に示す説明図である。 図1に示す内視鏡の第1係合部材及び第2係合部材の電動操作のバリエーションを模式的に示す説明図である。 変形例に係る内視鏡を示す部分断面図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態の一例に係る内視鏡について説明する。なお、図中において、矢印Xは内視鏡の挿入部の軸方向、もしくは湾曲操作ワイヤの進退方向を指す。
(内視鏡の全体構成)
本実施形態の内視鏡10は、例えば被検者の体内(具体的には胃及び大腸等の消化管内)の治療又は検査を行なうために管腔内に挿入されて、管腔内の撮影又は検査対象部位の生体組織の採取等の処置を行なう医療用の内視鏡である。
図1に示すように、内視鏡10は、挿入部12と、挿入部12に連設された操作部14と、を有している。なお、以下、内視鏡10の挿入部12が設けられている側(図1における右側)を「先端側」と呼び、内視鏡10の操作部14が設けられている側(図1における左側)を「基端側」と呼ぶ。
(挿入部の構成)
挿入部12は、体内に挿入される長尺な部位であり、先端側(すなわち、操作部14と逆端側)に設けられた硬質な先端部16と、先端部16に繋がる湾曲可能な湾曲部18と、湾曲部18に繋がる軟性部20と、を有している。
先端部16には、CCD(Charge Coupled Device)センサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、撮像レンズ等を一体的にユニット化してなる図示しない撮像ユニットが組み込まれている。また、先端部16には、照明光を観察部位に照射するための図示しない照明レンズ、生体組織採取用の鉗子を挿入させるための図示しない鉗子出口、及び送気送水を行うための図示しないノズル等も設けられている。
湾曲部18は、先端部16を体内に挿入して観察部位に向けるために、例えば上下と左右の4方向に湾曲する部位である。図2に示すように、湾曲部18は、一例として、略円筒状の複数の湾曲駒22と、湾曲駒22を連結する複数のピン24と、を有しており、ピン24を軸として隣り合う湾曲駒22が互いに回動可能に接続されている。
軟性部20は、先端部16及び湾曲部18と、操作部14とを繋ぐ部位であり、可撓性を有する長尺なチューブである。なお、軟性部20(及び湾曲部18)には、鉗子チャンネル25、図示しない送気送水チャンネル、図示しない信号線、及び図示しないライトガイド等を備えた内蔵物が挿通されている。
また、挿入部12の軟性部20及び湾曲部18には、湾曲部18を上下に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ26と、湾曲部18を左右に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ(図示省略)と、がそれぞれ挿通されている。この二組の一対の湾曲操作ワイヤ26は、挿入部12の軸方向に沿ってそれぞれ配置されており、湾曲部18のピン24の内側に設けられた図示しないガイド部にそれぞれ挿通されることで湾曲駒22と係合している。
また、湾曲操作ワイヤ26の先端側の端部は、挿入部12の先端部16にそれぞれ固定されており、湾曲操作ワイヤ26の基端側の端部は、後述する第1係合部材としての一対の第1スリーブ56にそれぞれ接合されている。これにより、第1スリーブ56を介して二組の一対の湾曲操作ワイヤ26を選択的に牽引することで、湾曲部18を牽引方向に湾曲させる構成となっている。なお、湾曲操作ワイヤ26を操作する操作機構については、後に詳述する。
(操作部の構成)
操作部14は、内視鏡10の操作を行なう部位であり、図1に示すように、湾曲操作部材としての一対の操作ノブ28を有している。操作ノブ28は、手動操作が可能とされており、後述する第1湾曲操作機構48(図2参照)に対して手動操作によって駆動力を入力することにより、湾曲部18が操作可能とされている。なお、操作ノブ28には、湾曲部18を湾曲状態で保持するためのロック30が設けられている。
また、操作部14は、外部機構の一例としての複数のアクチュエータ32が着脱自在に接続される接続インタフェース34を有している。アクチュエータ32は、湾曲操作ワイヤ26毎に設けられている。すなわち、1本の湾曲操作ワイヤ26に対して1つのアクチュエータ32が設けられている。
本実施形態では、一対の湾曲操作ワイヤ26が二組で合計4本設けられているため、一対のアクチュエータ32が二組(一組のみ図示)で合計4つ設けられている。なお、アクチュエータ32の操作は、例えば足によるペダル操作又は音声入力等によって行うことができ、術者が手を使わずに操作することが可能となっている。
一方、接続インタフェース34には、アクチュエータ32毎に設けられ、アクチュエータ32の駆動軸32Aがそれぞれ差し込まれる二組(一組のみ図示)の一対の挿入孔34Aが形成されている。これにより、挿入孔34A及び駆動軸32Aを介して後述する第2湾曲操作機構50(図2参照)に対してアクチュエータ32の駆動力を入力することで、湾曲部18が操作可能とされている。
また、操作部14には、挿入部12の先端部16の図示しない鉗子出口、及び軟性部20の鉗子チャンネル25に連通し、鉗子等の処置具を挿入するための鉗子挿入口36が設けられている。さらに、先端部16の鉗子出口から鉗子チャンネル25を通じて吸引を行なうための吸引ボタン38、及び先端部16に設けられた図示しないノズルから軟性部20の図示しない送気送水チャンネルを通じて送気送水を行なうための送気送水ボタン40等が配置されている。
内視鏡10の操作部14には、その他、ズームスイッチ、静止画の撮影スイッチ、及びフリーズスイッチ等、撮像ユニットによって画像を観察又は撮影するための図示しない各種のスイッチが設けられている。
また、操作部14には、ユニバーサルコード42が接続されている。ユニバーサルコード42には、図示しない送水送気チャンネル、吸引チャンネル、ライトガイド、及び信号線等が挿通されており、ユニバーサルコード42がコネクタ44を介して図示しない送気送水装置、光源装置、及びプロセッサ装置46等に接続されている。
図2に示すように、操作部14の内部には、一対の湾曲操作ワイヤ26を連動して進退させることで湾曲部18を操作する第1湾曲操作機構48が設けられている。また、操作部14の内部には、一対の湾曲操作ワイヤ26を独立して進退させることで湾曲部18を操作する第2湾曲操作機構50が設けられている。
なお、本実施形態では、二組の一対の湾曲操作ワイヤ26に対して第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50がそれぞれ一組ずつ設けられている。すなわち、操作部14の内部には、湾曲部18を上下に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ26を操作する第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50と、湾曲部18を左右に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ(図示省略)を操作する図示しない第1湾曲操作機構及び第2湾曲操作機構と、がそれぞれ設けられている。
しかし、二組の一対の湾曲操作ワイヤ26の構成、及び二組の第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50の構成は、それぞれ同様の構成とされている。このため、図2では一組のみ図示し、以下、湾曲部18を上下に湾曲させる一対の湾曲操作ワイヤ26、及びこの一対の湾曲操作ワイヤ26を操作する一組の第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50について説明する。
(第1湾曲操作機構の構成)
第1湾曲操作機構48は、従来の操作機構と同様の構成とされている。具体的には、第1湾曲操作機構48は、回転部材としてのスプロケット52と、スプロケット52に巻き掛けられたチェーン54と、を有している。
また、湾曲操作ワイヤ26の基端側の端部が接合された一対の第1スリーブ56に、チェーン54の両端部がそれぞれ接合されている。なお、この構成に代えて、回転部材としてスプロケット52の代わりにプーリを用い、チェーン54の代わりにワイヤを用いる構成としてもよい。
スプロケット52は、操作部14に設けられた一方の操作ノブ28(図1参照)に回転軸52A周りに回転可能に支持されている。このため、操作ノブ28を手動操作して第1湾曲操作機構48のスプロケット52に駆動力を入力することで、操作ノブ28の回転に伴ってスプロケット52が回転される。
そして、チェーン54及び第1スリーブ56を介して、一対の湾曲操作ワイヤ26の一方が基端側に牽引され、他方が先端側に送り出される。すなわち、第1湾曲操作機構48によって一対の湾曲操作ワイヤ26が連動して進退される。
なお、第1スリーブ56の基端側、すなわち第1スリーブ56とスプロケット52の間には、第1スリーブ56の基端側の端部に当接することで第1スリーブ56の基端側への移動を規制するストッパ58が設けられている。ストッパ58の位置は調整可能とされており、ストッパ58によって第1スリーブ56の移動を規制することで、湾曲部18の最大湾曲角度を規定することができる。
(第2湾曲操作機構の構成)
第2湾曲操作機構50は、一対の第1スリーブ56にそれぞれ係合する第2係合部材としての一対の第2スリーブ60と、一対の牽引部材としての牽引用ワイヤ62と、を有している。
一対の牽引用ワイヤ62の先端側の端部は、一対の第2スリーブ60にそれぞれ接合されており、一対の牽引用ワイヤ62の基端側の端部は、一対のプーリ64にそれぞれ巻き掛けられている。一対のプーリ64は、例えば接続インタフェース34に形成された一対の挿入孔34Aをそれぞれ回転中心として操作部14の内部に保持されており、挿入孔34Aに差し込まれたアクチュエータ32の駆動軸32A(図1参照)の回転に伴ってそれぞれ独立して駆動軸32A周りに回転可能とされている。
各アクチュエータ32は、それぞれ独立して動作させることが可能である。このため、接続インタフェース34に一対のアクチュエータ32を接続した状態においても、駆動軸32Aを介して一対のプーリ64のそれぞれにアクチュエータ32の駆動力を選択的に入力することができる。駆動力が入力されたプーリ64が回転し、そのプーリ64に連結された牽引用ワイヤ62が巻き取られて基端側に牽引される。
これにより、一対の牽引用ワイヤ62に接合された一対の第2スリーブ60のそれぞれが独立して基端側に牽引される。その結果、第2スリーブ60、及び第2スリーブ60と係合する第1スリーブ56を介して一対の湾曲操作ワイヤ26のそれぞれが独立して基端側に牽引される。すなわち、第2湾曲操作機構50によって一対の湾曲操作ワイヤ26のそれぞれが独立して進退される。
(第1スリーブ及び第2スリーブの構成)
次に、第1スリーブ56及び第2スリーブ60の係合構造について具体的に説明する。図3、図4に示すように、第1スリーブ56及び第2スリーブ60は、一対の湾曲操作ワイヤ26の進退方向(すなわち挿入部12の軸方向)に沿った異なる軸線上において、レール部材66によって互いに相対移動可能に保持されている。
レール部材66は、例えば長手方向が湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延びる金属製の部材である。また、レール部材66は、基部68と、基部68上に載置されるプレート部70と、プレート部70上に載置される蓋部72と、基部68の長手方向と直交する幅方向の両側部に配置される一対の側壁部74と、を有している。
基部68の上面における幅方向の両側部には、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延び、一対の第1スリーブ56をそれぞれ湾曲操作ワイヤ26の進退方向に摺動可能に保持する一対の収容凹部68Aが形成されている。
同様に、蓋部72の下面における幅方向の両側部には、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延び、一対の第2スリーブ60をそれぞれ湾曲操作ワイヤ26の進退方向に摺動可能に保持する一対の収容凹部72Aが形成されている。また、一対の側壁部74には、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延びるスリット74Aがそれぞれ形成されている。
第1スリーブ56は、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延びる四角筒状の部材であり、上面となる一側面に突設された上部突起56Aと、側壁部74に対向する他側面に突設された側部突起56Bと、を有している。また、第1スリーブ56の基端側の端面には、チェーン54の先端側の端部が接合されており、先端側の端面には、湾曲操作ワイヤ26の基端側の端部が接合されている。
第2スリーブ60は、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って延びる四角筒状の部材であり、下面となる一側面に突設された下部突起60Aを有している。また、第2スリーブ60の基端側の端面には連通孔60Bが形成されており、この連通孔60Bを通して牽引用ワイヤ62の先端側の端部が第2スリーブ60内に挿入されている。なお、牽引用ワイヤ62の先端側の端部には、連通孔60Bの内径より外径が大きい抜け止め部材76が固定されており、この抜け止め部材76によって牽引用ワイヤ62が第2スリーブ60に係止されている。
レール部材66を組み立てる場合、まず、上部突起56Aが形成された一側面を上面とする姿勢で一対の第1スリーブ56を基部68の一対の収容凹部68Aにそれぞれ収容する。そして、基部68上における一対の第1スリーブ56間にプレート部70を設置し、下部突起60Aが形成された一側面を下面とする姿勢で第2スリーブ60をプレート部70の両側部に設置する。
このとき、第2スリーブ60の下部突起60Aが、第1スリーブ56の上部突起56Aに対して湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿った同一軸線上における先端側に位置するよう第2スリーブ60を配置する。すなわち、第1スリーブ56を先端側に移動させた際、及び第2スリーブ60を基端側に移動させた際に、第1スリーブ56の上部突起56Aと第2スリーブ60の下部突起60Aとが係合するよう第2スリーブ60を配置する。
その後、第2スリーブ60が収容凹部72Aに収容されるよう蓋部72を第2スリーブ60上に設置し、基部68の両側部に側壁部74をそれぞれ固定する。このとき、第1スリーブ56の側部突起56Bが側壁部74のスリット74A内に収まるように、側壁部74が取り付けられる。側壁部74のスリット74Aは、第1スリーブ56の側部突起56Bを湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿って移動させるためのガイド部として機能する。
(湾曲部の操作方法)
次に、第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50による湾曲部18の操作方法について、それぞれ説明する。
まず、初期状態、すなわち湾曲操作ワイヤ26の操作前の状態について説明する。図5に示すように、初期状態では、第1スリーブ56と第2スリーブ60は、上部突起56Aと下部突起60Aが係合した状態でレール部材66(図4等参照)に保持されている。
初期状態では、第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50には駆動力が入力されていないため、第1スリーブ56及び第2スリーブ60は移動せず、図2に示す湾曲部18は非湾曲状態(直線状態)とされている。なお、初期状態において、第1スリーブ56の上部突起56Aと第2スリーブ60の下部突起60Aとを係合させずに、上部突起56Aと下部突起60Aとの間に湾曲操作ワイヤ26の進退方向に隙間を空けておいてもよい。
次に、手動操作の場合、すなわち操作ノブ28(図1参照)によって第1湾曲操作機構48に駆動力を入力した場合について説明する。図6に示すように、例えば操作ノブ28によってスプロケット52を時計周り(すなわち矢印E方向)に回転させた場合、下側の第1スリーブ56及び下側の湾曲操作ワイヤ26がチェーン54に牽引されて基端側へ移動する。一方、上側の第1スリーブ56及び上側の湾曲操作ワイヤ26は送り出されて先端側に移動し、図2に示す湾曲部18が下側へ湾曲する。
このとき、第2スリーブ60の下部突起60Aは、第1スリーブ56の上部突起56Aの先端側に係合されているため、上側の第1スリーブ56の先端側への移動時には、上側の第1スリーブ56と上側の第2スリーブ60は係合状態で一緒に移動する。一方、下側の第1スリーブ56の基端側への移動時には、下側の第1スリーブ56は下側の第2スリーブ60から離間して独立して移動する。すなわち、下側の第1スリーブ56のみが基端側に移動し、下側の第2スリーブ60は移動しない。
また、アクチュエータ32(図1参照)は、非駆動時には駆動軸32Aが外力によって回転可能とされている。このため、アクチュエータ32の駆動軸32Aが図2に示す接続インタフェース34の挿入孔34Aに挿入された状態であっても、外力が加われば駆動軸32Aはプーリ64とともに回転する。
操作ノブ28(図1参照)の手動操作によって第1スリーブ56が先端側に移動する際、第1スリーブ56は第2スリーブ60と係合し、第2スリーブ60には第2スリーブ60を先端側に移動させる力が働く。この場合、第2スリーブ60及び牽引用ワイヤ62を通じてプーリ64にも回転力が作用し、プーリ64はその力に従って矢印F方向に回転する。このため、アクチュエータ32が非駆動時においてもプーリ64を回転させて牽引用ワイヤ62を送り出し、第2スリーブ60を第1スリーブ56とともに先端側へ移動させることができる。
すなわち、アクチュエータ32が接続インタフェース34に接続されているか否かに関わらず、図1に示す操作ノブ28によって第1湾曲操作機構48に対して駆動力を入力し、湾曲部18を湾曲操作することができる。なお、アクチュエータ32の駆動軸32Aを非駆動時に回転可能とする構成に代えて、例えばプーリ64と挿入孔34Aとの間に図示しないクラッチを設け、手動操作時にはクラッチによって挿入孔34Aに挿入された駆動軸32Aとプーリ64とを非接続状態とする構成としてもよい。
次に、電動操作の場合、すなわちアクチュエータ32(図1参照)によって第2湾曲操作機構50に駆動力を入力した場合について説明する。図7に示すように、例えば上側のプーリ64をアクチュエータ32によって牽引用ワイヤ62を巻き取る方向(すなわち矢印G方向)に回転させた場合、上側の第2スリーブ60が牽引用ワイヤ62によって牽引されて基端側に移動する。
ここで、第1スリーブ56の上部突起56Aは第2スリーブ60の下部突起60Aの基端側に係合されているため、上側の第2スリーブ60の基端側への移動時には、上側の第1スリーブ56と上側の第2スリーブ60は係合状態で一緒に移動する。すなわち、上側の第1スリーブ56及び上側の湾曲操作ワイヤ26が上側の第2スリーブ60とともに基端側に移動する。
また、上側の湾曲操作ワイヤ26が基端側に牽引されることにより、下側の湾曲操作ワイヤ26及び下側の第1スリーブ56が送り出されて先端側に移動し、図1に示す湾曲部18が上側へ湾曲する。なお、下側の第1スリーブ56の先端側への移動時には、下側の第1スリーブ56に係合する下側の第2スリーブ60も、下側の第1スリーブ56とともに先端側に移動する。
また、電動操作の場合には、上側の湾曲操作ワイヤ26と下側の湾曲操作ワイヤ26をそれぞれ独立して進退させることができる。このため、例えば図8に示すように、図1に示す湾曲部18を上側へ湾曲させた状態で、アクチュエータ32(図1参照)によって一対のプーリ64をそれぞれ矢印H方向に回転させることで、上側の牽引用ワイヤ62及び下側の牽引用ワイヤ62の両方を同時に巻き取ることができる。
これにより、第2スリーブ60及び第1スリーブ56を介して上側の湾曲操作ワイヤ26及び下側の湾曲操作ワイヤ26の両方を牽引することで、湾曲操作ワイヤ26に張力を付加することができる。また、湾曲操作ワイヤ26に張力を付加することで、湾曲部18に張力を付加した状態で湾曲部18を所望の湾曲角度で保持することができる。
(作用及び効果)
本実施形態の内視鏡10によれば、一対の湾曲操作ワイヤ26を連動して進退させる第1湾曲操作機構48と、一対の湾曲操作ワイヤ26を独立して進退させる第2湾曲操作機構50と、がそれぞれ設けられている。このため、一対の湾曲操作ワイヤ26を連動して進退させる従来の操作を可能としつつ、より自由度の高い湾曲部18の操作が可能となる。
特に本実施形態によれば、第1湾曲操作機構48が操作ノブ28によって操作され、第2湾曲操作機構50がアクチュエータ32によって操作される。また、第1湾曲操作機構48が、操作ノブ28の回転に伴って回転することで一対の湾曲操作ワイヤ26の一方を基端側に牽引し、他方を先端側に送り出すスプロケット52を有している。
すなわち、第1湾曲操作機構48が従来の内視鏡の湾曲操作機構と同様の構成とされているため、従来の内視鏡に組み込まれた機構を流用することができる。また、従来と同様の機構とすることで、湾曲操作ワイヤ26を連動して進退させる従来の手動操作の操作性を保つことができる。加えて、湾曲操作ワイヤ26を独立して進退させる操作を電動化することで、湾曲操作ワイヤ26の手動操作と電動操作を併用することができるため、空いた手で別の作業が可能となる。
さらに、上述したように、張力を付加した状態で湾曲部18を保持する等、従来はできなかった、より高度かつ精度の高い内視鏡の手技が可能となる。具体的には、例えば観察部位によっては、湾曲部18の湾曲角度を大きくし、その状態が不用意に変化しないように湾曲部18を保持したい場合がある。一対の湾曲操作ワイヤ26の両方を牽引する操作は、このような場合に有効である。
また、従来の内視鏡において、一対の湾曲操作ワイヤを連動させて進退させる場合、湾曲操作ワイヤの一方を牽引することで他方が送り出されるが、このとき、送り出された他方の湾曲操作ワイヤには僅かに撓みが生じる。このため、他方の湾曲操作ワイヤを牽引する際には、まず、この撓み分を引き込んだ後で湾曲部の湾曲操作が行われる。すなわち、従来の内視鏡では、操作ノブの操作(すなわち駆動力の入力)に対して湾曲部の湾曲(すなわち出力)が僅かに遅れ、操作のダイレクト性が損なわれることがあった。
ここで、本実施形態によれば、上述したように、アクチュエータ32によって一対の湾曲操作ワイヤ26の両方を牽引することで、張力を付加した状態で湾曲操作ワイヤ26を保持することができ、湾曲操作ワイヤ26の撓みを解消することができる。このように、湾曲操作ワイヤ26の撓みを解消した状態で、操作ノブ28又はアクチュエータ32によって湾曲操作ワイヤ26を操作することで、従来に比べて操作のダイレクト性が損なわれることを抑制することができ、湾曲部18の操作の精度を高めることができる。
また、本実施形態の内視鏡10によれば、操作部14に設けられた接続インタフェース34にアクチュエータ32が着脱自在に接続されている。このため、必要に応じてアクチュエータ32の取り付け、取り外しを行うことで、手技に応じて適切な使い方が可能となる。また、不使用時にはアクチュエータ32を取り外しておくことができるため、アクチュエータ32を使用しない場合において、内視鏡10の操作部14が大型化して操作性が損なわれることを抑制することができる。
さらに、アクチュエータ32が接続インタフェース34に接続されているか否かに関わらず、操作ノブ28によって第1湾曲操作機構48に対して駆動力を入力することが可能とされている。このため、手動操作と電動操作を切り替える毎にアクチュエータ32を着脱する必要がなく、例えばアクチュエータ32の不具合時等の緊急時に容易に電動操作から手動操作に切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、第2湾曲操作機構50が、湾曲操作ワイヤ26に接合された第1スリーブ56に係合する一対の第2スリーブ60と、一対の第2スリーブ60をそれぞれ独立して基端側に牽引する一対の牽引用ワイヤ62と、を有している。これにより、第2湾曲操作機構50は、第1スリーブ56を介して一対の湾曲操作ワイヤ26をそれぞれ独立して進退させることができる。
すなわち、第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50は、それぞれ第1スリーブ56を介して湾曲操作ワイヤ26に接続されている。このため、第1湾曲操作機構48と湾曲操作ワイヤ26を接続する接続部材と、第2湾曲操作機構50と湾曲操作ワイヤ26を接続する接続部材とをそれぞれ別個に設ける構成と比較して、内視鏡10が大型化することを抑制することができる。
特に本実施形態によれば、第1スリーブ56の基端側への移動時には、第1スリーブ56は第2スリーブ60から離間して独立して移動する。一方、第1スリーブ56の先端側への移動時、及び第2スリーブ60の基端側への移動時には、第1スリーブ56と第2スリーブ60は係合状態で一緒に移動する。
このように、第1スリーブ56の基端側への移動時に、第1スリーブ56を第2スリーブ60から離間させて独立して移動させることで、湾曲操作ワイヤ26を第1湾曲操作機構48によって第2湾曲操作機構50に対して独立して操作することができる。
また、第2スリーブ60の基端側への移動時に、第1スリーブ56は第2スリーブ60と係合状態で一緒に移動する。このため、第2湾曲操作機構50によって第2スリーブ60を基端側へ移動させる際に、第1スリーブ56を介して湾曲操作ワイヤ26を引き込むことが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1スリーブ56と第2スリーブ60が、湾曲操作ワイヤ26の進退方向に沿った異なる軸線上において、レール部材66によって互いに相対移動可能に保持されている。このため、従来と同様の構成とされた第1湾曲操作機構48に対して第2スリーブ60を含む第2湾曲操作機構50を容易に追加することができる。
また、本実施形態によれば、第1スリーブ56の基端側に、第1スリーブ56に当接するストッパ58が設けられている。このため、ストッパ58によって第1スリーブ56の移動を規制することで、挿入部12の湾曲部18の最大湾曲角度を規定することができる。
さらに、本実施形態の内視鏡10は、二組の一対の湾曲操作ワイヤ26と、二組の第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50と、を有している。このように、二組ずつ設けられた第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50によって二組設けられた一対の湾曲操作ワイヤ26を操作することで、内視鏡10を上下左右の2自由度で操作しつつ、4本の湾曲操作ワイヤ26をそれぞれ制御することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態の一例について記述したが、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
例えば、上記実施形態では、第1湾曲操作機構48を操作ノブ28によって手動操作し、第2湾曲操作機構50をアクチュエータ32によって電動操作する構成とされていたが、第1湾曲操作機構48と同様に第2湾曲操作機構50を手動操作する構成としてもよい。この場合は、例えば図9に示すように、接続インタフェース34に外部機構としての複数の操作ノブ78を接続し、この操作ノブ78を手動操作することで第2湾曲操作機構50を手動操作することができる。
また、図1に示す上記実施形態とは反対に、第1湾曲操作機構48をアクチュエータ32によって電動操作し、第2湾曲操作機構50を操作ノブ28によって手動操作する構成としてもよい。また、操作ノブ28にアクチュエータを接続し、操作ノブ28を電動操作する構成、すなわち第1湾曲操作機構48と第2湾曲操作機構50の両方を電動操作する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、湾曲操作部材として操作ノブ28を用いていた。しかし、湾曲操作部材は、第1湾曲操作機構48及び第2湾曲操作機構50の少なくとも一方に対して手動操作によって駆動力を入力することができる構成とされていればよく、例えば、操作レバー、ジョイスティック、又はネジ式のつまみ等を用いてもよい。
10 内視鏡
12 挿入部
14 操作部
16 先端部
18 湾曲部
20 軟性部
22 湾曲駒
24 ピン
26 湾曲操作ワイヤ
28 操作ノブ(湾曲操作部材の一例)
30 ロック
32 アクチュエータ(外部機構の一例)
32A 駆動軸
34 接続インタフェース
34A 挿入孔
36 鉗子口
38 吸引ボタン
40 送気送水ボタン
42 ユニバーサルコード
44 コネクタ
46 プロセッサ装置
48 第1湾曲操作機構
50 第2湾曲操作機構
52 スプロケット(回転部材の一例)
52A 回転軸
54 チェーン
56 第1スリーブ(第1係合部材の一例)
56A 上部突起
56B 側部突起
58 ストッパ
60 第2スリーブ(第2係合部材の一例)
60A 下部突起
60B 連通孔
62 牽引用ワイヤ(牽引部材の一例)
64 プーリ
66 レール部材
68 基部
68A 収容凹部
70 プレート部
72 蓋部
72A 収容凹部
74 側壁部
74A スリット
76 抜け止め部材
78 操作ノブ(外部機構の一例)

Claims (12)

  1. 湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、
    前記挿入部の基端側に連設された操作部と、
    前記挿入部内に挿通され、前記挿入部の先端側にそれぞれ固定された一対の湾曲操作ワイヤと、
    一対の前記湾曲操作ワイヤを連動して進退させることで、前記湾曲部を操作する第1湾曲操作機構と、
    一対の前記湾曲操作ワイヤを独立して進退させることで、前記湾曲部を操作する第2湾曲操作機構と、
    を有し、
    前記第1湾曲操作機構は、回転部材を有しており、
    一対の前記湾曲操作ワイヤは、前記回転部材が回転すると、一方が前記基端側に牽引されて、他方が前記先端側に送り出され、
    さらに、一対の前記湾曲操作ワイヤの前記基端側には、それぞれ第1係合部材が設けられており、
    前記第2湾曲操作機構は、一対の前記第1係合部材にそれぞれ係合する一対の第2係合部材と、一対の前記第2係合部材をそれぞれ独立して前記基端側に牽引する一対の牽引部材と、を有している内視鏡。
  2. 前記第1湾曲操作機構及び前記第2湾曲操作機構の少なくとも一方に対して手動操作によって駆動力を入力する湾曲操作部材を有する、請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記回転部材は、前記湾曲操作部材の回転に伴って回転する、請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記第1湾曲操作機構及び前記第2湾曲操作機構の他方に対して駆動力を入力する外部機構が着脱自在に接続される接続インタフェースを有する、請求項2又は3に記載の内視鏡。
  5. 前記外部機構が前記接続インタフェースに接続されているか否かに関わらず、前記湾曲操作部材によって前記第1湾曲操作機構及び前記第2湾曲操作機構の一方に対して駆動力を入力することが可能である、請求項に記載の内視鏡。
  6. 前記外部機構はアクチュエータである、請求項4又は5に記載の内視鏡。
  7. 前記湾曲操作部材は、前記第1湾曲操作機構に対して前記駆動力を入力し、
    前記アクチュエータは、前記第2湾曲操作機構に対して前記駆動力を入力する、
    請求項に記載の内視鏡。
  8. 前記第1係合部材の前記基端側への移動時には、前記第1係合部材は前記第2係合部材から離間して独立して移動し、
    前記第1係合部材の前記先端側への移動時には、前記第1係合部材と前記第2係合部材とは係合状態で一緒に移動する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の内視鏡。
  9. 前記第2係合部材の前記基端側への移動時には、前記第1係合部材と前記第2係合部材は係合状態で一緒に移動する、請求項に記載の内視鏡。
  10. 一対の前記湾曲操作ワイヤの進退方向に沿った異なる軸線上において、前記第1係合部材と前記第2係合部材とを互いに相対移動可能に保持するレール部材を有する、請求項に記載の内視鏡。
  11. 前記第1係合部材に当接して前記第1係合部材の移動を規制することで、前記湾曲部の湾曲角度を規定するストッパを有する、請求項9又は10に記載の内視鏡。
  12. 一対の前記湾曲操作ワイヤは二組設けられており、
    前記第1湾曲操作機構及び前記第2湾曲操作機構も、二組ずつ設けられている、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の内視鏡。
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