JP7060684B2 - Rfidタグ - Google Patents

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    • H01Q13/08Radiating ends of two-conductor microwave transmission lines, e.g. of coaxial lines, of microstrip lines

Description

本開示は、RFID(Radio Frequency Identifier)タグに関する。
以前より、物品管理等を目的として多くのRFIDタグが使用されている。特開2017-76290号公報には、RFIDタグにおいてその半導体集積回路を覆うプロテクタを改良することで、厳しい使用環境下でも信頼性高く動作するRFIDタグが提案されている。
本開示に係るRFIDタグは、
半導体集積回路を搭載したRFIDタグ用基板と、
前記RFIDタグ用基板を保持する樹脂部材と、
前記樹脂部材を保持する緩衝部材と、
を備え、
前記緩衝部材は、外縁部と、前記外縁部よりも中央に近くかつ弾性により前記外縁部との相対距離が可変な中間部と、を有し、
前記樹脂部材は、前記RFIDタグ用基板が配置される主部と、前記主部から平面に沿った方向に延在する周辺部と、前記周辺部に設けられた複数の貫通孔と、を有し、
前記貫通孔に通された結束部材により前記周辺部と前記緩衝部材の前記中間部とが結束され、前記樹脂部材が前記中間部に保持されている。
本開示によれば、高い堅牢性を有するRFIDタグを提供できるという効果が得られる。
本開示の実施形態1に係るRFIDタグを示す側面図である。 実施形態1に係るRFIDタグを示す平面図である。 RFIDタグ用基板が埋め込まれた樹脂部材を示す平面図である。 RFIDタグ用基板が埋め込まれた樹脂部材を示す側面図である。 図3AのA-A線断面図である。 建造材料にRFIDタグが取り付けられた状態の一例を示す図である。 図5の状態を建造材料の軸方向に見た図である。 本開示の実施形態2に係るRFIDタグを示す側面図である。 実施形態2に係るRFIDタグを示す平面図である。 RFIDタグ用基板の第1例を示す平面図である。 RFIDタグ用基板の第1例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第1例を示す底面図である。 図9のRFIDタグ用基板の分解斜視図である。 RFIDタグ用基板の第2例を示す平面図である。 RFIDタグ用基板の第2例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第2例を示す底面図である。 図11のRFIDタグ用基板の分解斜視図である。 RFIDタグ用基板の第3例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第4例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第5例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第6例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第7例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第8例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第9例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第10例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第11例を示す縦断面図である。 RFIDタグ用基板の第12例を示す縦断面図である。
以下、各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るRFIDタグを示す側面図である。図2は、図1のRFIDタグを示す平面図である。図中、緩衝部材30に固定的に定義された直交座標X、Y、Zを示す。Z方向は緩衝部材30の伸縮方向に相当する。
実施形態1に係るRFIDタグ1は、例えば船舶の配管設備の建造材料である多数のパイプを管理するために、これらの各パイプに取り付けられて使用される。RFIDタグ1は、RFIDタグ用基板100、樹脂部材20、緩衝部材30及び結束部材40を備える。緩衝部材30は、衝撃吸収治具と呼んでもよい。
緩衝部材30は、金属製であり、隣合う巻線間に間隙が設けられた圧縮コイルバネの形態を有する。緩衝部材30の材質としては、強度が高く、耐薬品性を有する種類のステンレス等が適用される。緩衝部材30の伸縮方向における両端部が、緩衝部材30の外縁である外縁部31を構成し、緩衝部材30の伸縮方向における中央の近傍部位が樹脂部材20を保持する中間部32を構成する。
実施形態1では、外縁部31と中間部32とのコイルの巻き径(外径)は、ほぼ同一である。Z方向及びその逆方向から見たとき、図2に示すように、中間部32及び樹脂部材20の外形線は、外縁部31に隠れるように配置される。同様に、Y方向又はX方向に見たとき、図1に示すように、外縁部31の外側を囲う最小面積の凸多角形W1の範囲から、中間部32及び樹脂部材20は飛び出さないように配置される。なお、図1では、見やすくするため凸多角形W1を簡略化して描いている。
緩衝部材30は、圧縮コイルバネの形態により、Z方向、Z方向の逆方、X方向、X方向の逆方、Y方向など、様々な方向に沿って外部から樹脂部材20に通じる間隙が設けられている。この間隙が、本開示に係る開放部の一例に相当する。
RFIDタグ用基板100は、RFIDタグ用の半導体集積回路と、アンテナとを搭載した基板である。RFIDタグ用基板100の具体的な構成については後に詳述する。
図3Aと図3Bは、RFIDタグ用基板が埋め込まれた樹脂部材を示す平面図と側面図である。図4は、図3AのA-A線断面図である。図中、樹脂部材20に固定的に定義された直交座標x1、y1、z1を示す。z1方向は、樹脂部材20の厚み方向とも呼ぶ。
樹脂部材20は、耐熱性、耐候性、耐薬品性及び高い強度を有する樹脂成形品である。RFIDタグ用基板100は、モールド成形により樹脂部材20の中央部に埋め込まれている。樹脂部材20の材料としては、例えば日光化成株式会社製のタイモールド(登録商標)を適用できる。樹脂部材20は、円盤状の形態を有し、RFIDタグ用基板100を保持した中央の主部21と、主部21からx1-y1平面に沿った方向に延在された周辺部22と、周辺部22に設けられた複数(例えば4つ)の貫通孔23とを有する。
主部21は、z1方向から見て、略円形であり、その直径は、z1方向の長さ(厚み)よりも大きい。主部21は、RFIDタグ用基板100の高さ方向(三方向の寸法のうち最も小さい寸法の方向)がz1方向を向くように、RFIDタグ用基板100を中央に含む。
周辺部22は、z1方向から見た外周形状が略円形であり、主部21の全周に渡って、主部21からx1-y1平面に沿った方向に延設されている。周辺部22のz1方向の長さ(厚み)は、主部21のz1方向の長さ(厚み)よりも小さく、これにより周辺部22は主部21よりも撓み易い性質を有する。主部21は、周辺部22からz1方向及びその逆方に凸状に突出し、これにより樹脂部材20はz1方向において対称的な形状を有する。
複数の貫通孔23は、z1方向に貫く孔であり、周辺部22の周方向にほぼ等間隔に並んで設けられている。
結束部材40は、針金又は樹脂製の結束バンドなどであり、樹脂部材20の貫通孔23に通されて、樹脂部材20の周辺部22と緩衝部材30の中間部32とを結束する。この結束により、緩衝部材30の中間部32に樹脂部材20が保持される。図1では、貫通孔23に通された1つの結束部材40が、緩衝部材30の巻線のうち隣接する2区間の部分に巻かれているが、1区間の部分のみに巻かれていてもよい。樹脂部材20は、複数の貫通孔23のうちの一部(2個以上)の箇所で結束部材40により緩衝部材30に結束されていてもよいし、全ての貫通孔23の箇所で結束部材40により緩衝部材30に結束されていてもよい。また、複数の貫通孔23のうちの2個以上の箇所で結束する場合でも、互いに対向する2つの貫通孔23が含まれないように、2個以上の貫通孔23が結束用に選択されてもよい。
樹脂部材20は、緩衝部材30の中間部32に対して変位可能に保持されている。このような保持形態は、例えば、複数の貫通孔23のうちの一部(例えば互いに対向しない2つ)の貫通孔23のみを用いて樹脂部材20を結束することで実現できる。このような保持形態は、あるいは、緩く結束部材40を結んだり、結束部材40の太さを貫通孔23の直径よりも十分に小さくすることで実現できる。樹脂部材20が変位可能に保持されることで、緩衝部材30の中間部32が弾性変形した場合でも、この変形により樹脂部材20に圧力、捩り力又は引張力などの力が加わることを抑制できる。
図5は、建造材料にRFIDタグが取り付けられた状態の一例を示す図である。図6は、図5の状態を建造材料の軸方向に見た図である。
RFIDタグ1は、例えば船舶の配管設備の建造材料であるパイプ200に取り付けられて、多数のパイプ200を管理するために使用される。RFIDタグ1は、緩衝部材30の外縁部31の部分が、例えばパイプ200のフランジ210のボルト穴211などに係合されることで、取り付けられる。
パイプ200の搬送時には非常に大きな衝撃がパイプ200に加えられる場合がある。しかし、パイプ200から緩衝部材30の外縁部31に伝わった衝撃は、緩衝されて緩衝部材30の中間部32及び樹脂部材20に伝わり、RFIDタグ用基板100に伝わる衝撃が大幅に低減される。これにより、RFIDタグ1の機能が損なわれることを大幅に抑制できる。
また、パイプ200は、高温の液剤に通されてメッキ処理されることがある。従来のRFIDタグをパイプに貼り付けたのでは、貼り付け面に正常なメッキが行えないという不都合が生じ、また、高熱及び薬品によりRFIDタグのカバーが浸食されて機能が損なわれるという不具合が生じる。また、パイプ200の表面に文字又はコードにより識別情報を設けたのでは、メッキ処理により識別情報が消えてしまうという問題が生じる。しかし、本実施形態のRFIDタグ1であれば、RFIDタグ用基板100が耐熱性及び耐薬品性を有する樹脂部材20に埋め込まれ、さらに、緩衝部材30は耐熱性及び耐薬品性を有する金属から構成されている。したがって、RFIDタグ1がパイプ200と一緒にメッキ処理の環境に晒されても、RFIDタグ1の機能が損なわれることがない。さらに、RFIDタグ1は、比較的に高い自由度でパイプ200に取付け可能であるので、RFIDタグ1によりパイプ200の正常なメッキ処理が阻害されにくい。
以上のように、実施形態1のRFIDタグ1によれば、RFIDタグ用基板100を保持した樹脂部材20が、緩衝部材30の中間部32に保持され、さらに、緩衝部材30の弾性変形により緩衝部材30の外縁部31と中間部との相対距離が可変である。この構成により、RFIDタグ1か設けられた物品から緩衝部材30の外縁部31に大きな緩衝が加わった場合でも、樹脂部材に伝わる衝撃を大幅に低減できる。これにより、RFIDタグ1に衝撃に対する高い堅牢性を付与できる。
さらに、実施形態1のRFIDタグ1によれば、樹脂部材20が緩衝部材30の外側に飛び出さない範囲で、中間部32に変位可能に保持されている。したがって、緩衝部材30に大きな力が加わって中間部32が比較的に大きく弾性変形した場合でも、この弾性変形に起因して圧力、捩り力又は引張力などの力が樹脂部材20に加わることを抑制できる。これにより、RFIDタグ1の外力に対する高い堅牢性が得られる。
さらに、実施形態1のRFIDタグ1によれば、RFIDタグ用基板100が樹脂部材20に埋め込まれている。したがって、RFIDタグ用基板100が外部環境に直接に晒されず、RFIDタグの耐熱性及び耐薬品性が向上され、高熱及び薬品に対するRFIDタグ1の高い堅牢性が得られる。
同様に、実施形態1のRFIDタグ1によれば、緩衝部材30が金属製であることから、要求される弾性、強度、耐熱性及び耐薬品性を確保することが容易である。さらに、緩衝部材30は、様々な方向に外部から樹脂部材20へ通じる間隙を有しているので、金属製であっても、RFIDタグ用基板100の無線通信を阻害することが低減され、RFIDタグ1の機能を損なうことがない。
さらに、実施形態1のRFIDタグ1によれば、緩衝部材30は、圧縮コイルバネの形態を有し、その伸縮方向の両端部が外縁部31を構成し、伸縮方向の中央近傍が樹脂部材20を保持する中間部32を構成する。したがって、上述した緩衝作用を及ぼす構成を、容易に製造でき、高い堅牢性を有するRFIDタグ1の低廉化を図ることができる。
さらに、実施形態1のRFIDタグ1によれば、樹脂部材20は、RFIDタグ用基板100が配置される主部21と、主部21から平面に沿った方向に延在された周辺部22と、周辺部22に設けられた複数の貫通孔23とを有する。そして、周辺部22の貫通孔23に通された結束部材40が、周辺部22と緩衝部材30の中間部32とが結束されている。この構成により、緩衝部材30に樹脂部材20を保持させる組立工程の作業性を向上でき、緩衝部材30に欠陥が生じたときに、緩衝部材30を容易に交換できる。
さらに、実施形態1のRFIDタグ1によれば、樹脂部材20の主部21が周辺部22よりも厚い。したがって、樹脂部材20に緩衝部材30から結束部材40を介して力が加わった場合でも、周辺部22が先に撓むことで力を吸収し、主部21のRFIDタグ用基板100に力が及ぶことを抑制できる。これにより、RFIDタグ1の堅牢性がより向上される。
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係るRFIDタグを示す側面図である。図8は、図7のRFIDタグを示す平面図である。
実施形態2のRFIDタグ1Aは、主に緩衝部材30Aの形状が実施形態1と異なり、他の構成要素は実施形態1のRFIDタグ1と同様である。同様の構成は、実施形態1と同一符号を付して詳細な説明を省略する。
緩衝部材30Aは、金属製であり、かつ、隣合う巻線間に間隙が設けられた圧縮コイルバネの形態を有する。緩衝部材30Aの材質としては、強度が高く、耐薬品性を有する種類のステンレス等が適用される。緩衝部材30Aの伸縮方向における両端部が、緩衝部材30Aの外縁である外縁部31Aを構成し、緩衝部材30Aの伸縮方向における中央の近傍部位が樹脂部材20を保持する中間部32を構成する。
外縁部31Aのコイルの巻き径(外径)は、中間部32のコイルの巻き径(外径)よりも大きい。図8に示すように、Z方向から見て、中間部32は、外縁部31Aの外側を囲う最小面積の凸多角形W3の範囲内に配置される。図7に示すように、Y方向から見て、中間部32は、外縁部差の外側を囲う最小面積の凸多角形W2の範囲内に配置される。X方向から見たときは、Y方向から見たときとほぼ同様である。なお、図7、図8では、見やすくするため凸多角形W2、W3を簡略化して描いている。
緩衝部材30Aは、圧縮コイルバネの形態により、Z方向、Z方向の逆方、X方向、X方向の逆方、Y方向など、様々な方向に沿って外部から樹脂部材20に通じる間隙が設けられている。この間隙が、本開示に係る開放部の一例に相当する。
以上のように、実施形態2のRFIDタグ1Aによれば、緩衝部材30Aの中間部32が、X方向、Y方向、Z方向から見て、外縁部31Aの外周を囲う最小面積の凸多角形W2、W3の範囲内に配置される。したがって、RFIDタグ1Aが物品に取り付けられている状態で、外部から別の物体がRFIDタグ1Aに衝突したときに物体は緩衝部材30Aの外縁部31Aに衝突し、中間部32に直接に衝突し難い。これにより、外部から物体が衝突するような場合でも、緩衝部材30Aの中間部32に保持された樹脂部材20及びRFIDタグ用基板100に大きな衝撃が加わることが低減され、RFIDタグ1の堅牢性がより向上される。
(RFIDタグ用基板の構成例)
続いて、実施形態1及び実施形態2のRFIDタグ1、1Aに搭載される第1例~第12例のRFIDタグ用基板100、100A~100Kについて詳細に説明する。図9~図15においては、RFIDタグ用基板100に固定的に定義された直交座標x、y、zを示す。z方向は、RFIDタグ用基板100の高さ方向とも呼ぶ。ここで言う高さとは、便宜上の呼び方に過ぎず、RFIDタグ1の使用時における実際の高さ方向と一致している必要はない。z方向は、樹脂部材20に定義されたz1方向と一致する。
<第1例>
図9A、図9B及び図9Cは、それぞれRFIDタグ用基板の第1例を示す平面図、縦断面図及び底面図である。図10は、図9のRFIDタグ用基板の分解斜視図である。
第1例のRFIDタグ用基板100は、セラミック材料を絶縁体として使用したパッケージ状の基板であり、チップ状の半導体集積回路101を収容し、かつ、アンテナを構成する導体(121、122)が形成されている。RFIDタグ用基板100は、半導体集積回路101が搭載された状態の単体で、電波を介してリーダライタから電力を受け、リーダライタと無線通信が可能なモジュールである。RFIDタグ用基板100は、特に制限されないが、例えば920MHzなどのUHF(Ultra High Frequency)帯の周波数の電波を用いて無線通信を行う。
RFIDタグ用基板100は、図9及び図10に示すように、誘電体基板111、放射導体121、接地導体122、層間導体123a~123c及び接続パッド124を備える。図10では、層間導体123a~123cが通る箇所を鎖線及び破線で示す。
誘電体基板111は、一方にx-y方向に広がる第1主面111aを、その反対側にx-y方向に広がる第2主面111bを有し、高さ(z方向の長さ)が幅寸(x方向の長さ)及び奥行寸(y方向の長さ)よりも短い直方体状の形状を有する。さらに、誘電体基板111は、第1主面111aに開口した凹状のキャビティ113を備える。誘電体基板111は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体またはガラスセラミック焼結体等の誘電体であり、例えば各々がシート状の複数層のセラミックグリーンシートを重ねかつ焼結することで形成できる。
半導体集積回路101は、キャビティ113に収容及び固定される。キャビティ113の底部内面には、導電体である接続パッド124が設けられている。接続パッド124は、半導体集積回路101の端子とワイヤボンディング等により電気的に接続される。
放射導体121、接地導体122及び層間導体123a、123b、123cは、板状逆Fアンテナを構成する。
放射導体121は、膜状の導体であり、誘電体基板111の第1主面111aにおいて、キャビティ113の開口部を除く広い範囲に設けられている。接地導体122は、膜状の導体であり、誘電体基板111の第2主面111bの広い範囲に設けられている。放射導体121及び接地導体122は、誘電体基板111の焼結前の段階で、スクリーン印刷等の方法を用いて、金属ペーストをセラミックグリーンシート(焼結前の誘電体基板111)の該当位置に印刷し、その後、セラミックグリーンシートと一緒に焼結することで形成できる。金属ペーストとしては、例えば、銅の粉末を有機溶剤及び有機バインダと混合した材料が適用できる。放射導体121、接地導体122及び接続パッド124の露出表面は、ニッケル、コバルト、パラジウム又は金等のめっき層で被覆されてもよく、これにより酸化腐食を抑制できかつワイヤボンディングの接合特性を向上できる。
層間導体123aは、誘電体基板111の第1主面111aと第2主面111bとの間をz方向に通され、放射導体121と接地導体122とを電気的に接続する。層間導体123aは、キャビティ113よりも、放射導体121の長手方向(x方向)の一端に近い部位に設けられている。層間導体123aは、放射導体121の短手方向(y方向)に離間した複数の箇所に設けられていてもよい。
層間導体123bは、誘電体基板111の中をz方向に通され、キャビティ113の一方の接続パッド124と接地導体122とを電気的に接続する。もう一方の層間導体123cは、誘電体基板111の中をz方向に通され、キャビティ113の他方の接続パッド124と放射導体121とを電気的に接続する。
層間導体123a~123cは、誘電体基板111がセラミックグリーンシートの段階で、セラミックグリーンシートの該当箇所に貫通孔又は層間孔を設け、ここに金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートと一緒に焼結することで形成できる。金属ペーストとしては、放射導体121の材料と同様、例えば、銅の粉末を有機溶剤及び有機バインダと混合した材料が適用できる。
<第2例>
図11A、図11B及び図11Cは、それぞれRFIDタグ用基板の第2例を示す平面図、縦断面図及び底面図である。図12は、図11のRFIDタグ用基板の分解斜視図である。図12では、層間導体123a、123b、123d、123eが通る箇所を鎖線及び破線で示す。
第2例のRFIDタグ用基板100Aは、第1例の構成に、容量導体125を追加した点が主に異なる。第1例と同様の構成要素については、第1例と同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
容量導体125は、誘電体基板111の第1主面111aと第2主面111bとの間の中間層に設けられた膜状の導体であり、接地導体122の一部と対向して静電容量を構成する。この静電容量により、RFIDタグ用基板100Aのより小型化が実現される。容量導体125と接地導体122との層間距離は、容量導体125と放射導体121との層間距離よりも短い。容量導体125は、次のように形成できる。先ず、誘電体基板111が複数層に離間したシート状のセラミックグリーンシートの段階で、前述した金属ペーストをセラミックグリーンシートの該当する中間層の箇所にスクリーン印刷等により設ける。その後、複数層のセラミックグリーンシートを重ね、金属ペーストをセラミックグリーンシートと一緒に焼結する。これにより、誘電体基板111の中間層に容量導体125を形成できる。
容量導体125は、層間導体123dを介して一方の接続パッド124に電気的に接続され、かつ、層間導体123eを介して放射導体121に電気的に接続される。層間導体123d、123eは、前述した層間導体123a、123bと同様に形成できる。
<第3例~第12例>
図13A~図16Bは、それぞれRFIDタグ用基板の第3例~第12例を示す縦断面図である。第1例及び第2例のRFIDタグ用基板100、100Aと同一の構成要素については同一符号を付す。
第3例~第11例のRFIDタグ用基板100B~100Jに示すように、放射導体121、接地導体122、接続パッド124及び容量導体125の各間の電気的な接続、容量導体125の位置及び有無、幾つかの細部構造については、適宜変更可能である。
第3例のRFIDタグ用基板100B(図13A)は、放射導体121が、層間導体123c、123eを介して一方の接続パッド124と容量導体125とにそれぞれ接続された例である。
第4例のRFIDタグ用基板100C(図13B)は、容量導体125が省かれ、一方の接続パッド124が誘電体基板111の層間をx方向に延設された接続導体127を介して層間導体123aに接続された例である。
第5例のRFIDタグ用基板100D(図13C)は、容量導体125が省かれ、接続パッドの両方が層間導体123c、123fを介して放射導体121に接続された例である。
第6例のRFIDタグ用基板100E(図14A)は、放射導体121と接地導体122とを接続する層間導体123aが、キャビティ113から遠い方の端部の近傍に配置された例である。
第7例のRFIDタグ用基板100F(図14B)は、容量導体125が、z方向に見て、キャビティ113と重なる位置に設けられた例である。また、第7例のRFIDタグ用基板100Fは、半導体集積回路101を収容したキャビティ113が樹脂等の封止材料131で埋められ、その開口部が封止された例である。キャビティ113の開口部を封止する構成は、第1例~第6例、第8例~第12例のRFIDタグ用基板100、100A~100E、100G~100Kに対しても同様に適用可能である。キャビティ113の開口部を封止した場合には、放射導体121がキャビティ113の開口部の上部を含めて設けられてもよい。
第8例のRFIDタグ用基板100G(図15A)は、容量導体125がキャビティ113とz方向に重なる位置に設けられる一方、一方の接続パッド124が層間導体123hを介して容量導体125に接続された例である。
第9例のRFIDタグ用基板100H(図15B)は、z方向にキャビティ113と重なる容量導体125を持つ一方、誘電体基板111の層間をx方向に延設された接続導体128を介して一方の接続パッド124と層間導体123aとが接続された例である。
第10例のRFIDタグ用基板100I(図15C)は、容量導体125がキャビティ113とz方向に重なる位置に設けられる一方、2つの接続パッド124が層間導体123f、123cを介して放射導体121に接続された例である。
第11例のRFIDタグ用基板100J(図16A)は、容量導体125が大きな面積で接地導体122と対向するように構成された例である。
第12例のRFIDタグ用基板100K(図16B)は、層間導体123iを介して接地導体122及び放射導体121と接続された板状の内部接地導体129が、誘電体基板111の層間に設けられた例である。RFIDタグ用基板100Kでは、大きな静電容量が形成されるように、容量導体125が、接地導体122と内部接地導体129とに対向するように配置されている。
以上、各実施形態について説明した。なお、上記実施形態では、緩衝部材として圧縮コイルバネの形態を示したが、外縁部と中間部とが相対的に可変な構成であれば、二重構造を有する籠状の形態など、様々な形態を適用することができる。また、緩衝材料の材質は、金属に限られず、樹脂など様々な材質が適用されてもよい。また、上記実施形態では、RFIDタグ用基板が、モールド成形により樹脂部材に埋め込まれている例を示したが、これに限られず、RFIDタグ用基板は、例えば樹脂部材に設けられた凹部に収容され、凹部が蓋体で閉められた形態が適用されても良い。また、緩衝部材への樹脂材料の保持形態として、結束部材による結束を一例として示したが、これに限られず、様々な形態が適用されてもよい。また、樹脂部材の形状も実施形態の例に制限されない。
さらに、上記実施形態では、セラミックを絶縁部に用いたパッケージ状のRFIDタグ用基板を示したが、RFIDタグ用基板は、これに制限されない。例えばフィルム状の基板にアンテナを構成する配線が設けられかつ半導体集積回路チップが搭載された構成など、様々な基板が適用されてもよい。また、RFIDタグ用基板は、電池を内蔵する構成であってもよい。本実施形態の説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。本開示は、相互に矛盾しない限り、適宜、組み合わせ、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
本開示はRFIDタグに利用できる。

Claims (8)

  1. 半導体集積回路を搭載したRFIDタグ用基板と、
    前記RFIDタグ用基板を保持する樹脂部材と、
    前記樹脂部材を保持する緩衝部材と、
    を備え、
    前記緩衝部材は、外縁部と、前記外縁部よりも中央に近くかつ弾性により前記外縁部との相対距離が可変な中間部と、を有し、
    前記樹脂部材は、前記RFIDタグ用基板が配置される主部と、前記主部から平面に沿った方向に延在する周辺部と、前記周辺部に設けられた複数の貫通孔と、を有し、
    前記貫通孔に通された結束部材により前記周辺部と前記緩衝部材の前記中間部とが結束され、前記樹脂部材が前記中間部に保持されているRFIDタグ。
  2. 互いに直交する三方の各方向から見て、前記外縁部の外周を囲う最小面積の凸多角形の範囲内に前記中間部が配置されている、
    請求項1記載のRFIDタグ。
  3. 前記RFIDタグ用基板は前記樹脂部材に埋め込まれている、
    請求項1又は請求項2に記載のRFIDタグ。
  4. 前記樹脂部材は、互いに直交する三方の各方向から見て、前記外縁部の外周を囲う最小面積の凸多角形の範囲内に収まる範囲で、変位可能に前記中間部に保持されている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  5. 前記緩衝部材は、金属製であり、前記緩衝部材の外側から前記樹脂部材に通じる開放部を有する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  6. 前記緩衝部材は圧縮コイルバネを含み、
    前記外縁部は、前記圧縮コイルバネの伸縮方向の両端部であり、
    前記中間部は、前記圧縮コイルバネの前記両端部よりも中央に近い部位である、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  7. 前記外縁部のコイル外径は、前記中間部のコイル外径よりも大きい、
    請求項6記載のRFIDタグ。
  8. 前記主部の前記平面に垂直な方向における長さは、前記周辺部の前記平面に垂直な方向における長さよりも大きい、
    請求項記載のRFIDタグ。
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