JP2014086020A - Rfidタグ物品及び結束バンド型rfidタグ物品 - Google Patents

Rfidタグ物品及び結束バンド型rfidタグ物品 Download PDF

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悦治 山本
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一幸 齊藤
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Abstract

【課題】簡易に金属製器具に取り付け可能なRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品を提供すること。
【解決手段】タグ保持部材としての結束バンド型RFIDタグ物品101は、RFIDタグ102と、RFIDタグ102を保持するタグ保持部材とを備える。タグ保持部材は、RFIDタグ102を収容し且つ保持する結束バンド状部材110を有する。RFIDタグ102は、誘電体基板と、誘電体基板に複数回巻き回される薄膜状のアンテナと、アンテナに電気的に接続されるICチップとを有する。結束バンド状部材110は、帯状部111と、帯状部111の一端部に接続されたタグ保持部112と、帯状部111の一端部に接続された帯状部固定部113とを有する。帯状部111の他端部寄りの部分は、帯状部111が金属製基材を巻回するようにして帯状部111が環状とされることにより、帯状部固定部113に固定可能である。
【選択図】図13

Description

本発明は、金属製の手術用の剪刀や鉗子等に固定されて用いられるRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品に関する。
RFID(Radio Frequency IDentification)タグは、予め標識された対象物を電波によって識別するために用いられるタグである。RFIDタグは、識別のために電波を用いるため、対象物に直接触れることなく情報の読込、書込を行うことが可能である。このようなRFIDタグは、例えば流通においては倉庫貯蔵品や陳列品の管理に、畜産においては飼育動物の管理に、工場においては原材料や製造物の管理等に幅広く用いられており、管理効率やトレーサビリティの向上に大きく寄与している。
RFIDタグに関する技術として、例えば下記特許文献1、2に記載の技術がある。例えば下記特許文献1には、金属製アンテナにICチップを接合して一体化したICチップ装着体を、厚いセラミックス製外装材によって被覆した、HF(High Frequency)帯の電波を用いるRFIDタグに関する技術が開示されている。また下記特許文献2には、UHF帯のRFIDタグに関する技術が開示されている。
特許第4536552号明細書 特許第4580442号明細書
上記特許文献1、2で示すように、一般にRFIDタグは、電波を用いて識別を行うためにアンテナを備えており、このアンテナの絶縁性確保の観点から、管理の対象物が金属の場合、アンテナを管理対象物から十分離さなければならない。このため、管理対象物とアンテナとの間に非金属体を配置することを前提としている。
RFIDタグを用いることのメリットは大きい。これまで適用が困難であると考えられてきた金属にも貼り付け可能なRFIDタグが実現されれば、その用途は格段に広がる。例えば医療の分野では、鋼製小物と呼ばれる剪刀や鉗子などの金属製器具が数多く用いられており、これらの購入履歴や使用履歴に関する情報を効率よく管理することが可能となれば、その効果は絶大である。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の技術は、上記のとおり管理対象物とアンテナとの間に非金属体を配置することを前提としているため、そのまま適用することは困難であり、絶縁性を十分に確保するためにはRFIDタグと管理対象物を離す分、大型化するため、金属製器具の使用に不便が生ずる。
本発明は、簡易に金属製器具に取り付け可能なRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品を提供することを目的とする。
本発明は、RFIDタグと、前記RFIDタグを保持するタグ保持部材とを備え、前記RFIDタグは、誘電体基板と、前記誘電体基板に複数回巻き回される薄膜状のアンテナと、前記アンテナに電気的に接続されるICチップとを有し、前記タグ保持部材は、前記RFIDタグを金属製基材に固定可能であるRFIDタグ物品に関する。
また、前記タグ保持部材は、前記RFIDタグを収容し且つ保持する結束バンド状部材を有し、前記結束バンド状部材は、帯状部と、前記帯状部の一端部に接続されたタグ保持部と、前記帯状部の一端部に接続された帯状部固定部とを有し、前記帯状部の他端部寄りの部分は、前記帯状部が金属製基材を巻回するようにして前記帯状部が環状とされることにより、前記帯状部固定部に固定可能であることが好ましい。
また、前記帯状部、前記タグ保持部、及び前記帯状部は、樹脂により一体成形されていることが好ましい。
また、前記RFIDタグは、直方体形状を有し、前記結束バンド状部材は、前記RFIDタグの長手方向が前記帯状部の長手方向に対して交差する位置関係で、前記RFIDタグの4つの側面及び上面を覆うようにして前記RFIDタグを収容し且つ保持し、金属部材により構成され、前記RFIDタグの少なくとも下面を覆うようにして前記RFIDタグに固定された保護部材を更に備えることが好ましい。
また、前記タグ保持部と、前記RFIDタグの4つの側面及び上面との間には、シリコーンが充填されていることが好ましい。
また、前記ICチップは、前記誘電体基板よりも前記RFIDタグの下面寄りの位置に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、簡易に金属製器具に取り付け可能なRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品を提供することができる。
RFIDタグを有する物品を示す断面図である。 RFIDタグのアンテナを広げた場合の概略を示す図である。 RFIDタグの他の例の概略を示す断面図である。 RFIDタグの保護部材の外観を示す図である。 RFIDタグの保護部材の他の例を示す図である。 RFIDタグの保護部材の他の例を示す図である。 RFIDタグの動作について説明するための図である。 RFIDタグを備える物品の他の例の概略を示す断面図である。 RFIDタグのアンテナを広げた場合の概略を示す図である。 他の例のRFIDタグと感度との関係を示す図である。 他の例のRFIDタグの他の例の概略を示す断面図である。 RFIDタグの動作について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す図であり、(a)は、平面図である。(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す要部拡大平面図である。 本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品が、鉗子に固定されて用いられている様子を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置の使用状態を示す側方模式図である。 本発明の他の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置の他の例を示す模式図であり、(a)は第2の例に係るアンテナ装置を示す平面模式図であり、(b)は第3の例に係るアンテナ装置を示す平面模式図である。
以下、本発明の実施形態のRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態の例示的な記載に限定されるわけではない。
先ず、本発明の実施形態の結束バンド型RFIDタグ物品を構成する第1の例によるRFIDタグについて説明する。
図1は、RFIDタグ2を備えた物品(以下単に「本物品」という。)1の概略を示す断面図である。本図で示すように、本物品1は、金属製基材11と、金属製基材11上に配置されるRFIDタグ2と、を備え、RFIDタグ2は、誘電体基板21と、誘電体基板21上に端部同士が重複するよう巻き回される薄膜状のアンテナ22と、電気的にアンテナに接続されるICチップ23と、アンテナ22と金属製基材11の間に配置される絶縁層24と、を有する。
また、RFIDタグ2には、保護部材25が配置されており、誘電体基板21、アンテナ22、ICチップ23を覆い、これらを外部の衝撃から護っている。
なお物品1は、管理対象となる物品であり、金属製基材11を少なくとも一部に有するものであって、管理対象となりうるものである限りにおいて限定されるわけではないが、例えば医療分野であれば鋼製小物と呼ばれる剪刀や鉗子などの金属製器具、工作の分野であればニッパー、レンチ、スパナ、ペンチ、ハンマー等の工具等が好適である。
また本物品1において、RFIDタグ2は、金属製基材11に取り付けられ、物品を電波によって識別するためのタグであり、上記のとおり、誘電体基板21と、端部同士及び全体が重複して積層された状態とされた後に、誘電体基板21上に巻き回され、結果的に端部同士が重なっている薄膜状のアンテナ22と、アンテナ22に電気的に接続されるICチップ23と、アンテナ22、誘電体基板21及びICチップ23を覆う保護部材25と、を備えている。
本物品1において誘電体基板21は、アンテナ22及びICチップ23等の部材を安定的に配置するとともにアンテナ22の感度向上に寄与するものである。誘電体基板21は、物品の金属製基材11上に取り付けられるものであり、この金属製基材11上に取り付けることができるよう適宜形状は選択可能であるが、幅の平行な2辺を有する四角形等の多角形であって、この周囲にアンテナ22を巻き回して端部同士を重複させることができる程度の厚さのあるものであることが好ましい。また誘電体基板21の材質としては適宜選択可能であって特に限定されるわけではないが、絶縁膜を形成した金属、セラミックス、ガラス、プラスチック、シリコーン等を例示することができる。なお誘電体基板としては軽量で加工が容易であってしかも力学的衝撃に対し強いプラスチック、例えば超高分子ポリエチレンが好ましく、またシリコーンの場合、熱膨張率を押さえ、上記滅菌の130℃以上の高温に耐えることができ、変形の虞が少なくなるといった利点がある。
また本物品1においてアンテナ22は、外部のリーダ・ライタとの間で電波の送受信を可能とするものであって、導電性の金属を有して構成される。また本物品1においてアンテナ22の構成は、限定されるわけではないが、細い帯状の絶縁膜221と、この絶縁膜221上に薄い金属膜のパターン222が形成されたものであることが好ましい。これにより、アンテナ22が安定的に折り曲げ可能となる。
また本物品1におけるアンテナ22は、上記のとおり、平板状の薄膜状のアンテナが、端部同士及び全体が重複して積層された状態とされた後に、誘電体基板21上に巻き回され、結果的に端部同士が重なって構成されている。そこの重ね合わされた(重複する)部分は、誘電体基板21の一対の面のうち、金属製基材11に対向している面側に配置されている。ここで、金属膜のパターン222は端部同士が重ね合わさっているが絶縁膜221により直接接続されていない。しかしながらこの間に絶縁体が配置されているためコンデンサーとして機能し、動作周波数においては短絡していると同視できる程度の十分な容量を確保することができる。この容量は動作周波数において適宜調整可能であり限定されるわけではないが、例えば950MHz近傍の動作周波数であれば、0.05pF以上0.2pF以下の範囲にあることが好ましい。なお図2に、本物品1に係るアンテナ22を広げた状態のイメージ図を示しておく。このアンテナ22において金属膜のパターンは、略平行な一対の線が両端で接続された形状となっている。950MHz程度の動作周波数であれば、延伸方向の長さが2〜3cm程度(巻きまわした場合に幅が1cm程度)、その幅は1〜2mm程度にあることが好ましい。ただし本図のアンテナ22の金属膜のパターンは一例であって、絶縁膜221上に形成可能であってアンテナとしての機能を発揮できるものである限りにおいて限定されるものではない。
また本物品1において、アンテナ22を構成する絶縁膜221の材質としては、上記のとおり、十分に絶縁性能を有し折り曲げることが可能である限りにおいて限定されず、例えばポリイミド、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、テフロン(登録商標)等のポリマー、ガラス、紙等を例示することができるが、ポリマーのフィルムであることは金属膜のパターンの形成しやすさの観点から好ましい。また本物品1において、金属膜のパターンを形成する金属としては導電性を有する限りにおいて限定されず、例えば金、銀、銅、クロム等を例示することができる。
また本物品1においてICチップ23は、半導体集積回路(IC)がパッケージ化されたものであり、入力信号に基づきデータの書込みや読出し等の各種処理を行うことができるものである。本物品1に係るICチップ23は、上記アンテナ22、より具体的にはアンテナ22の金属膜のパターンに電気的に接続、固定されている。つまりICチップ23は、アンテナ22に電気的に接続され、アンテナ22が受信したリーダ・ライタからの電波に基づきデータの書込みや読出し等の処理を行う一方、アンテナ22を介してリーダ・ライタ側に電波を介してデータの出力を行うことができる。
また本物品1においてICチップ23は、誘電体基板21の一対の面のうち、金属製基材11に対向していない面側に配置される。このようにすることでアンテナ22と金属製基材11とを近づけて感度向上を図ることができる。この限りにおいて、ICチップ23とアンテナ22の配置の関係は、ICチップがアンテナ22と誘電体基板21の間に配置されるようにしてもよく、また、ICチップがアンテナ22の外側に配置されているようにしても良い。
また本物品1において絶縁層24は、アンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11とを絶縁する機能を有するものである。本物品1において絶縁層24の厚さは、金属製基材11とアンテナ22の金属膜のパターン222との絶縁性を確保する一方、後述する金属製基材11内にループ電流を形成できる程度までアンテナ22と近づけることができる限りにおいて限定されるわけではなく、また絶縁層24の材質によっても適宜調整可能であるが、20μm以上300μm以下に設定するのが好ましく、より好ましくは50μm以上200μm以下であり、100μm近傍で感度が最大となりうる。なおこの場合において、アンテナ22の絶縁膜221がアンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11の間にある場合はこの厚さも考慮することが好ましい。絶縁層24は上記のとおり薄膜であることが好ましいためテープ状であることが好ましく、更には、粘着剤が付された絶縁性のテープ(接着テープ)であれば更に安定的にRFIDタグを金属製基材11に固定することができ好ましい。なお絶縁層24の材質としては、上記機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、例えばポリイミド、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、テフロン(登録商標)等のポリマー、ガラス、紙等を例示することができる。
なお、本物品1において絶縁層24は、アンテナ22の絶縁膜221と別に設ける構成となっているが、アンテナ22の絶縁膜221のみでアンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11との間の絶縁性を十分に確保することができるものであれば、この絶縁層24を省略することも可能ではある。この場合、アンテナ22の絶縁膜221の厚さが上記絶縁層24の望ましい厚さであることが好ましい。なおこの例を例えば図3に示しておく。
また本物品1において保護部材25は、少なくとも誘電体基板21、アンテナ22、ICチップ23、好ましくは絶縁層24を収容し、これらを外部の衝撃等から保護するために用いられるものである。保護部材25は、備えていることがIDタグを保護する観点から好ましいものであるが、省略することは可能である。保護部材25を構成する材質としては特に制限されず、例えば金属、セラミックス、ポリマー等を例示することができる。
また本物品1において、保護部材25の形状は限定されるものではないが、外部からの衝撃を保護する観点を考慮すると、上記誘電体基板21、アンテナ22、ICチップ23及び絶縁層24全体を収納する底部251及びこの底部251の周囲を覆う側壁部252とを有する箱状であることが好ましい。図4は、金属製基材にこの箱型の保護部材25を取り付けた場合の一例を示す。
また本物品1において、RFIDタグの物品に対するより強固な接続を確保する観点を考慮すると、例えば箱型の保護部材25、より具体的には保護部材25の側壁部252に突起部2511を設け、物品の金属製基材に引っ掛けるように配置する構成としても良い。このようにすることでより強固に金属製基材11に固定することができる。この場合の図を例えば図5に示しておく。さらに、金属製基材が細い棒状又は柱状である場合、この金属製基材周囲を覆うための蓋部材253を設けるとともに、金属製基材が貫通する孔を設けておく構成とすることも可能である。この場合の例を例えば図6に示しておく。
ここで、本物品1に係るRFIDタグ2が物品1に備えられた状態での動作について、図7を用いて説明する。
ICチップ23からアンテナ22に電流が流れると、この電流はループ電流Iとなる。ループ電流Iの近傍には金属製基材11が存在するため、金属製基材11の内部には鏡像の原理によってループ電流Iと同じ向きにループ電流I’が流れる。このループ電流Iと金属内のループ電流I’が生成する電磁界は、少し離れた場所では互いに強めあう電磁界とみなすことができる。すなわち、ループ電流Iの近傍に金属を近づけると、発生する電磁界は金属がない場合よりも強くなる。
以上、本物品1により、力学的衝撃及び電気的衝撃からより高度に保護することができるIDタグ及びこれを備えた物品を提供することができる。
次に、第2の例によるRFIDタグについて説明する。
図8は、RFIDタグ2を備えた本物品の概略を示す断面図である。本図で示すように、本物品は、金属製基材11と、金属製基材11上に配置されるRFIDタグ2と、を備え、RFIDタグ2は、誘電体基板21と、誘電体基板21上に端部同士が重複するよう巻き回される薄膜状のアンテナ22と、アンテナに付されるICチップ23と、誘電体基板21のICチップ23が配置された側のアンテナ22に配置される絶縁層24と、を有し、金属製基材11と誘電体基板21の間にICチップ23が配置され、アンテナ22と金属製基材11の間に絶縁層24が配置されている。また本物品において、RFIDタグ2には、保護部材25が配置されており、誘電体基板21、アンテナ22、ICチップ23を覆い、これらを外部の衝撃から護っている。すなわち、第2の例では、ICチップ23の配置が第1の例による本物品1と異なるがそれ以外は、第1の例によるほぼ本物品1と同様である。したがって、以下、本物品1と同様の構成については説明を省略する場合がある。
また、RFIDタグ2は、金属製基材11に取り付けられ、物品を電波によって識別するためのタグであり、上記のとおり、誘電体基板21と、誘電体基板21上に端部同士が重複して巻き回される薄膜状のアンテナ22と、アンテナ22に電気的に接続されるICチップ23と、誘電体基板21におけるICチップ23が配置された側のアンテナ22に配置される絶縁層24と、アンテナ22、誘電体基板21及びICチップ23を覆う保護部材25と、を備えている。
またアンテナ22は、上記のとおり、平板状の薄膜状のアンテナが、端部同士及び全体が重複して積層された状態とされた後に、誘電体基板21上に巻き回されて、結果的に端部同士が重なっている。そこの重ね合わされた(重複する)部分は、誘電体基板21の一対の面のうち、金属製基材11に対向していない面側に配置されている。ここで、金属膜のパターン222は端部同士が重ね合わさっているが絶縁膜221により直接接続されていない。しかしながらこの間に絶縁体が配置されているためコンデンサーとして機能し、動作周波数においては短絡していると同視できる程度の十分な容量を確保することができる。この容量は動作周波数において適宜調整可能であり限定されるわけではないが、例えば950MHz近傍の動作周波数であれば、0.05pF以上0.2pF以下の範囲にあることが好ましい。なお図9に、アンテナ22を広げた状態のイメージ図を示しておく。このアンテナ22において金属膜のパターンは、略平行な一対の線が両端で接続された形状となっている。950MHz程度の動作周波数であれば、延伸方向の長さが2〜3cm程度(巻きまわした場合に幅が1cm程度)、その幅は1〜2mm程度にあることが好ましい。ただし本図のアンテナ22の金属膜のパターンは一例であって、絶縁膜221上に形成可能であってアンテナとしての機能を発揮できるものである限りにおいて限定されるものではない。
またICチップ23は、誘電体基板21の一対の面のうち、金属製基材11に対向した面側に配置される。つまりICチップ23は、誘電体基板21と金属製基材11の間に配置されることとなり、外部からの力学的衝撃や電気的衝撃に対して強く守られる。なおこの限りにおいて、ICチップ23とアンテナ22の配置の関係は、アンテナ22と誘電体基板21の間に配置されるようにしてもよく、また、アンテナ22と金属製基材11の間に配置されるようにしても良いが、ICチップ23保護の観点からは前者の方がより好ましい。
また絶縁層24は、アンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11とを絶縁する機能を有するものである。絶縁層24の厚さは、金属製基材11とアンテナ22の金属膜のパターン222との絶縁性を確保する一方、後述する金属製基材11内にループ電流を形成できる程度までアンテナ22と近づけることができる限りにおいて限定されるわけではなく、また絶縁層24の材質によっても適宜調整可能であるが、20μm以上300μm以下に設定するのが好ましく、より好ましくは50μm以上200μm以下であり、100μm近傍で感度が最大となりうる。なおこの場合において、アンテナ22の絶縁膜221がアンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11の間にある場合はこの厚さも考慮することが好ましい。図10にRFIDタグの感度と絶縁層の厚さとの関係を示しておく。絶縁層24は上記のとおり薄膜であることが好ましいためテープ状であることは好ましく、更には、粘着剤が付された絶縁性のテープ(接着テープ)であれば更に安定的にRFIDタグを金属製基材11に固定することができ好ましい。なお絶縁層24の材質としては、上記機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、例えばポリイミド、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、テフロン(登録商標)等のポリマー、ガラス、紙等を例示することができるが、ポリマーである場合、その可撓性により、ICチップ23により生じる凹凸を緩和してより密着性を向上させやすいといった利点もある。
なお、絶縁層24は、アンテナ22の絶縁膜221と別に設ける構成となっているが、アンテナ22の絶縁膜221のみでアンテナ22の金属膜のパターン222と金属製基材11との間の絶縁性を十分に確保することができるものであれば、この絶縁層24を省略することも可能ではある。この場合、アンテナ22の絶縁膜221の厚さが上記絶縁層24の望ましい厚さであることが好ましい。なおこの例を例えば図11に示しておく。
なお第2の例に係るRFIDタグ2の保護部材は上記本物品1と同様の形状を採用することができる。
またここで、第2の例に係るRFIDタグ2が本物品1に備えられた状態での動作について、図12を用いて説明する。
ICチップ23からアンテナ22に電流が流れると、この電流はループ電流Iとなる。ループ電流Iの近傍には金属製基材11が存在するため、金属製基材11の内部には鏡像の原理によってループ電流Iと同じ向きにループ電流I’が流れる。このループ電流Iと金属内のループ電流I’が生成する電磁界は、少し離れた場所では互いに強めあう電磁界とみなすことができる。すなわち、ループ電流Iの近傍に金属を近づけると、発生する電磁界は金属がない場合よりも強くなる。一方、ICチップ23が誘電体基板21よりも金属製基材11側に配置されているため、外部からの力学的衝撃を受け止めることができ、ICチップ23に直接衝撃が加わるおそれが極めて少なくなる。更に、外部からの電気的な衝撃についても、アンテナ22の端部同士の重複する部分が誘電体基板21における金属製基材11と対向しない側に配置されているため静電シールド板として機能するため大きな電解がICチップ23に直接印加されてしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態によるRFIDタグ物品及び結束バンド型RFIDタグ物品について、図13〜図16を参照しながら説明する。
図13は、本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す図であり、(a)は、平面図である。(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図である。図14は、本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す要部拡大平面図である。図15は、本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品を示す要部拡大側面図である。図16は、本発明の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品が、鉗子に固定されて用いられている様子を示す斜視図である。
図13(a)に示すように、RFIDタグ物品としての結束バンド型RFIDタグ物品101は、RFIDタグ102と、結束バンド状部材110を有するタグ保持部材とを備えている。
RFIDタグ102は、前述した構成を有するRFIDタグ2と略同一の構成を有しているが、絶縁層24を有していない点と、保護部材125の構成が異なる点とにおいて、前述した構成を有するRFIDタグ2とは異なる。これ以外の構成は、前述した構成を有するRFIDタグ2と同一である。従って、RFIDタグ102は、全体として直方体形状を有している。RFIDタグ102の寸法は、幅が2mm、長さが10mm、厚さが1mm程度である。また、RFIDタグ102においてICチップ23(図1参照)は、誘電体基板よりもRFIDタグ102の下面102B寄りの位置に配置されている。
図13(b)に示すように、保護部材125は、コの字状の導体である金属部材により構成されている。保護部材125は、RFIDタグ102の長手方向におけるRFIDタグ102の両端面を構成する互いに対向する一対の側面102D、102Dと、RFIDタグ102の下面102Bとを、それぞれ覆うようにしてRFIDタグ102に固定されている。
結束バンド状部材110は、帯状部111と、タグ保持部112と、帯状部固定部113とを有している。帯状部111、タグ保持部112、及び帯状部固定部113は、樹脂としての66ナイロンにより一体成形されて構成されている。帯状部111の寸法は、幅2.5mm、長さ100mm、厚さ1mm程度である。帯状部111は、一端部近傍から他端部近傍に至るまで、溝111Aが形成されている。溝111Aは、所定の幅を有して帯状部111の幅方向に延びて多数形成されている。帯状部111の他端部は、厚さが0.55mm程度に薄くなっている薄状部111Bを有する。
タグ保持部112は、帯状部111の一端部に接続されている。タグ保持部112は、長手方向の長さが11.8mm、幅が3.8mm、高さが2mm程度の直方体形状を有する中空の略箱状を有する。タグ保持部112の底面に相当する部分の全体は、開口102Aを構成する。開口102AからRFIDタグ102を、タグ保持部112の内部へ挿入可能である。タグ保持部112は、タグ保持部112の長手方向が帯状部111の幅方向に一致する位置関係で、その長手における中央部分が帯状部111の一端部に接続されている。
従って、図14等に示すように、挿入されたRFIDタグ102は、タグ保持部112の内部で、RFIDタグ102の長手方向が帯状部111の長手方向に対して直交する位置関係で、タグ保持部112にRFIDタグ102の4つの側面102C、102C、102D、102D及び上面102E(図15参照)が覆われて、収容され且つ保持される。タグ保持部112と、RFIDタグ102の4つの側面102C、102C、102D、102D及び上面102Eとの間には、シリコーン114が充填されている。
帯状部固定部113は、タグ保持部112を介して帯状部111の一端部に接続されている。具体的には、帯状部固定部113は、タグ保持部112の部分であって、帯状部111の一端部が接続されている側の部分とは反対の側の部分に接続されている。帯状部固定部113には、帯状部111の長手方向及びタグ保持部112の長手方向に直交する方向に貫通する貫通孔113Aが形成されている。貫通孔113Aの内部には、帯状部111の溝111Aに係合可能な凸部113Bが設けられている。
上記構成を有する結束バンド型RFIDタグ物品101は、以下のようにして鉗子11Aに固定される。
先ず、帯状部111が金属製基材としての鉗子11Aの一部を巻回するようにして帯状部111は、環状に曲げられる。帯状部111の他端部寄りの部分は、帯状部111の他端から順に、帯状部固定部113の貫通孔113Aに挿入される。そして更に、帯状部111の他端が引っ張られることより、環状の帯状部111が、金属製基材としての鉗子11Aの一部を締め付ける。この状態で、帯状部固定部113の凸部113Bは、溝111Aに係合するため、帯状部111の他端部寄りの部分を、帯状部固定部113に固定することができる。これにより金属製基材としての鉗子11Aに、結束バンド型RFIDタグ物品101は、固定される。
図16に示すように、上述のように固定された結束バンド型RFIDタグ物品101においては、余分な帯状部111の部分は切断され除去される。即ち、帯状部111の他端寄りの部分であって、タグ保持部112の貫通孔113Aを貫通して突出している部分は、切断される。更に、金属製基材としての鉗子11Aと、帯状部111、タグ保持部112、帯状部固定部113、及び保護部材125とは、接着剤116により互いに固定されている。
次に、結束バンド型RFIDタグ物品101のRFIDタグ102に記憶されたRFIDコード及びJANコードを読み取るための、アンテナ装置301の第1の例について、図17及び図18を参照しながら説明する。図17は、本発明の第1実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置を示す斜視図である。図18は、本発明の第1実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置の使用状態を示す側方模式図である。
アンテナ装置301は、図17に示すように、筐体310と、RWアンテナ311と、補助アンテナ321と、RFIDリーダ・ライタ312と、RWアンテナカバー322と、側壁323とを備えている。
筐体310は、上面及び底面が正方形状の略平板状の直方体形状を有する。RWアンテナ311とRFIDリーダ・ライタ312とは、筐体310中に収納されている。RWアンテナ311は、RFIDリーダ・ライタ312に電気的に接続されている。RFIDリーダ・ライタ312には、電源ケーブル及び信号線324が電気的に接続されている。RFIDリーダ・ライタ312によって読み取ったRFIDコード及びJANコードは、信号線324を通して出力可能である。
RWアンテナカバー322は、板状を有しており、筐体310の上面全体を覆っている。RWアンテナカバー322の中央には、正方形状の貫通孔322Aが形成されている。側壁323は、直方体形状の筐体310の一対の側面の全面に渡ってそれぞれ固定されており、図17に示すように、RWアンテナカバー322よりも上方へ延びている。
補助アンテナ321は、RFIDリーダ・ライタ312と電気的に接続されており、ダイポールアンテナにより構成されている。補助アンテナ321は、直方体形状の筐体310の中央から、筐体310の上面を形成している正方形の一辺であって側壁323が固定されていない辺の中央に至るまで、直線状に0.0789m延びている。この長さは、RFIDタグ102に対してRWアンテナ311が送信する電波の周波数である950MHzの1/4波長の長さに一致する。補助アンテナ321の給電点Pは、補助アンテナ321の延びている方向(長手方向)における補助アンテナ321中央の位置に配置されている。
上述したような構成のアンテナ装置301は、以下のようにして用いられて、結束バンド型RFIDタグ物品101のRFIDタグ102に記憶されたRFIDコード及びJANコードが読み取られる。
図18に示すように、アンテナ装置301の上方に、結束バンド型RFIDタグ物品101を固定した鉗子11Aを、アンテナ装置301に対して略静止した状態で配置させる。これにより、RWリーダ・ライタ312によって、RFIDタグ102から情報を読み取ることができる。
以上、本実施形態により、力学的衝撃及び電気的衝撃からより高度に保護することができるIDタグ102及び結束バンド型RFIDタグ物品101を提供することができる。
次に、第2の例によるアンテナ装置301Aについて、図19(a)を参照しながら説明する。第2の例によるアンテナ装置301Aは、補助アンテナの構成のみが上述のアンテナ装置301とは異なる。これ以外の構成は、全て上述のアンテナ装置301と同一である。上述のアンテナ装置301の部材と同一の部材については、同一の符号を付して説明する。図19は、本発明の他の実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品から情報を読み出すためのアンテナ装置の他の例を示す模式図であり、(a)は第2の例に係るアンテナ装置を示す平面模式図であり、(b)は第3の例に係るアンテナ装置を示す平面模式図である。
図19(a)に示すように、アンテナ装置301Aの補助アンテナは、それぞれダイポールアンテナにより構成された中央補助アンテナ321Aと、左側補助アンテナ321Bと、右側補助アンテナ321Cとにより構成されている。中央補助アンテナ321Aは、第1の例における補助アンテナ321と同一の構成を有する。左側補助アンテナ321B及び右側補助アンテナ321Cは、それぞれ中央補助アンテナ321Aと平行に、中央補助アンテナ321Aと同一の長さで、筐体310の上面を形成している正方形の一辺であって側壁323が固定されていない辺から延びている。中央補助アンテナ321Aと左側補助アンテナ321Bとの間隔は、中央補助アンテナ321Aと右側補助アンテナ321Cとの間隔に等しい。中央補助アンテナ321A、左側補助アンテナ321B、及び右側補助アンテナ321Cの給電点は、いずれもそれぞれの長手方向における中央位置に配置されている。
次に、第3の例によるアンテナ装置301Bについて、図19(b)を参照しながら説明する。第3の例によるアンテナ装置301Bは、補助アンテナの構成のみが第1の例によるアンテナ装置301とは異なる。これ以外の構成は、全て第1の例によるアンテナ装置301と同一である。第1の例によるアンテナ装置301の部材と同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
図19(b)に示すように、アンテナ装置301Bの補助アンテナは、それぞれダイポールアンテナにより構成された中央補助アンテナ321Dと、左側補助アンテナ321Eと、右側補助アンテナ321Fとにより構成されている。中央補助アンテナ321Dは、第1の例による補助アンテナ321と同一の構成を有する。左側補助アンテナ321Eの一端及び右側補助アンテナ321Fの一端は、筐体310の上面の中央に配置された中央補助アンテナ321Dの一端に一致した位置関係を有して配置されている。左側補助アンテナ321E及び右側補助アンテナ321Fは、筐体310の上面の中央から放射状に、中央補助アンテナ321Dと同一の長さで延びている。中央補助アンテナ321Dと左側補助アンテナ321Eとのなす角と、中央補助アンテナ321Dと右側補助アンテナ321Fとのなす角とは、同一である。中央補助アンテナ321D、左側補助アンテナ321E、及び右側補助アンテナ321Fの給電点は、いずれもそれぞれの長手方向における中央位置に配置されている。
上記実施形態に係る結束バンド型RFIDタグ物品101、アンテナ装置301、301A、301Bによれば、以下の効果を発揮することができる。
結束バンド型RFIDタグ物品101は、RFIDタグ102と、RFIDタグ102を収容し且つ保持する結束バンド状部材110とを備えている。結束バンド状部材110は、帯状部111と、帯状部111の一端部に接続されたタグ保持部112と、帯状部111の一端部に接続された帯状部固定部113とを有し、帯状部111の他端部寄りの部分は、帯状部111が金属製基材を巻回するようにして帯状部111が環状とされることにより、帯状部固定部113に固定可能である。
このため、金属製の手術用の鉗子11Aや剪刀等に、鉗子11Aや剪刀等のユーザが、容易に結束バンド型RFIDタグ物品101を固定することができる。従って、RFIDコードやJANコードやMEDIEコード等により、鉗子11Aや剪刀等の型式、メーカー、購入時期、価格等を記憶しておくことで、安価且つ容易に、手術用の鉗子11Aや剪刀等の管理を行うことができる。この結果、例えば、院内感染が生じた場合に、正常に機能していない滅菌装置を容易に特定することができる。
例えば、レーザにより金属製の手術用の鉗子や剪刀等に書き込まれた二次元バーコードを、読み取ることが知られている。この場合には、二次元バーコードが、70%以上残っていないと読み取ることはできない。
また、例えば、リング溶接によりRFIDを金属製の手術用の鉗子や剪刀等に固定したり、金属製の手術用の鉗子や剪刀等に穴を形成し、その穴にRFIDを埋め込んだりすることが知られている。この場合には、これらの固定や埋め込みを工場で行う必要がある。従って、病院内で使用されている器械器具を一旦工場へ送って、これらの固定や埋め込みをしなければならない。従って、現実的ではない。
これらに対して、本実施形態では、病院においてユーザが、金属製の手術用の鉗子11Aや剪刀等に容易にRFIDタグ102を取り付けることができるため、上述のような問題は生じない。即ち、簡単にRFIDタグ102を鉗子11Aや剪刀等に取り付けることができ、且つ、長期にわたり、鉗子11Aや剪刀等の管理を行うことができる。この結果、鉗子11Aや剪刀等の管理にかかる費用を、小額とすることができる。
また、帯状部111、タグ保持部112、及び帯状部111は、樹脂により一体成形されているため、結束バンド型RFIDタグ物品101を簡単な構成として、容易に金属製の手術用の鉗子11Aや剪刀等に固定することができる。
また、金属部材により構成され、RFIDタグ102の下面102Bを覆うようにしてRFIDタグ102に固定された保護部材125を備えるため、鏡像現象を利用して金属製基材としての手術用の鉗子11Aや剪刀等をアンテナとして利用することができる。また、タグ保持部112と、RFIDタグ102の4つの側面102C、102C、102D、102D、及び上面102Eとの間には、シリコーンが充填されているため、鏡像現象により電波を強めることができる。このため、より遠くまで950MHzの周波数の極超短波(UHF)の電波を到達させることができる。
また、ICチップ23は、誘電体基板よりもRFIDタグ102の下面102B寄りの位置に配置されているため、ICチップ23をより金属製基材に近づけることができる。これにより、鏡像現象を利用して電波を強めることができる。
また、アンテナ装置301は、側壁323を有している。このため、結束バンド型RFIDタグ物品101に記憶されているRFIDコードを読み取る際に、結束バンド型RFIDタグ物品101のユーザが、RWアンテナ311の上方において、RWアンテナ311に対して結束バンド型RFIDタグ物品101を静止させずに、移動させてしまうことを抑えることができる。このため、RFIDコード等を容易且つ確実に読み出すことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、本実施形態では、タグ保持部材は、結束バンド状部材110有していたが、タグ保持部材は、結束バンド状部材110を有することに限定されない。結束バンド状部材110に代えて、RFIDタグ102を保持する構成を、タグ保持部材が有していればよい。
また、金属製基材は、鉗子11Aであったが、これに限定されない。例えば、剪刀であってもよい。
また、RFIDタグ102は、タグ保持部112の内部で、RFIDタグ102の長手方向が帯状部111の長手方向に対して直交する位置関係で、タグ保持部112に収容され且つ保持されたが、直交していなくてもよい。交差する位置関係であればよい。
また、保護部材125は、コの字状の導体である金属部材により構成されていたが、コの字状に限定されない。例えば、保護部材は平面状を有し、RFIDタグ102の少なくとも下面102Bを覆うようにしてRFIDタグ102に固定されていればよい。
また、アンテナ装置301は、結束バンド型RFIDタグ物品101のRFIDタグ102に記憶されたRFIDコード及びJANコードを読み取ったが、RFIDコード及びJANコードに限定されない。例えば、MEDIEコード等を読み取れるようにしてもよい。
本発明は、RFIDタグ及びこれを備える物品として製品としての生産が可能であり、産業上の利用可能性がある。
1…物品
2、102…RFIDタグ
11…金属製基材
11A…鉗子
21…誘電体基板
22…アンテナ
23…ICチップ
24…絶縁層
25、125…保護部材
101…結束バンド型RFIDタグ物品
102E…上面
102C、102C、102D、102D…RFIDタグの4つの側面
102B…下面
110…結束バンド状部材
111…帯状部
111B…薄状部
112…タグ保持部
113…帯状部固定部

Claims (6)

  1. RFIDタグと、
    前記RFIDタグを保持するタグ保持部材とを備え、
    前記RFIDタグは、誘電体基板と、前記誘電体基板に複数回巻き回される薄膜状のアンテナと、前記アンテナに電気的に接続されるICチップとを有し、
    前記タグ保持部材は、前記RFIDタグを金属製基材に固定可能であるRFIDタグ物品。
  2. 前記タグ保持部材は、前記RFIDタグを収容し且つ保持する結束バンド状部材を有し、
    前記結束バンド状部材は、帯状部と、前記帯状部の一端部に接続されたタグ保持部と、前記帯状部の一端部に接続された帯状部固定部とを有し、
    前記帯状部の他端部寄りの部分は、前記帯状部が金属製基材を巻回するようにして前記帯状部が環状とされることにより、前記帯状部固定部に固定可能である請求項1記載の結束バンド型RFIDタグ物品。
  3. 前記帯状部、前記タグ保持部、及び前記帯状部は、樹脂により一体成形されている請求項2に記載の結束バンド型RFIDタグ部材。
  4. 前記RFIDタグは、直方体形状を有し、
    前記結束バンド状部材は、前記RFIDタグの長手方向が前記帯状部の長手方向に対して交差する位置関係で、前記RFIDタグの4つの側面及び上面を覆うようにして前記RFIDタグを収容し且つ保持し、
    金属部材により構成され、前記RFIDタグの少なくとも下面を覆うようにして前記RFIDタグに固定された保護部材を更に備える請求項2又は請求項3に記載の結束バンド型RFIDタグ物品。
  5. 前記タグ保持部と、前記RFIDタグの4つの側面及び上面との間には、シリコーンが充填されている請求項4に記載の結束バンド型RFIDタグ物品。
  6. 前記ICチップは、前記誘電体基板よりも前記RFIDタグの下面寄りの位置に配置されている請求項4又は請求項5に記載の結束バンド型RFIDタグ物品。
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