JP7060338B2 - エレクトロクロミック素子 - Google Patents

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本発明は、エレクトロクロミック現象を利用したエレクトロクロミック素子に関するものである。
エレクトロクロミック(EC)素子は、化学物質にキャリアを注入することにより生じる酸化・還元反応により、化学物質の光学物性が変化するエレクトロクロミック現象を利用した光学素子である。そして、EC素子の光透過率は電流により任意に制御できるため、省エネルギーや意匠性が求められる光学分野において注目されている。上記EC素子は、酸化・還元等の化学反応によって物質の色調が変化するために色が変わるが、これは電圧駆動で液晶の配向を変化させる液晶素子とは根本的に異なる。
EC素子は様々な色調を発現することができ、駆動電力、消費電力等の点でも大きなメリットがあるが、変色の際に化学反応を伴わない液晶素子と比較すると、光透過状態と遮光状態との間の変化時、即ち、スイッチング時の応答速度では大きく劣るという問題がある。
また、一般にEC素子は、サイズを大きくするにつれて電極抵抗の増加の影響が大きく表れるようになり、応答速度の低下や、変色時の色ムラが生じる問題がある。これらの問題を解決する方法の一つとして、バスバー電極、フィンガー電極等の補助電極を透明電極に接続させることにより、電極抵抗を下げる方法がある。例えば、特許文献1及び2では、上部導電体の上に複数のバスバー電極を設けたEC素子が提案されている。
特表2015-508189号公報 特表2016-509267号公報
しかし、特許文献1及び2に記載のEC素子では、補助電極であるバスバー電極が全て電気的に独立し、更に、バスバー電極が全て上部導電体の上に形成され、下部導電体にはバスバー電極が形成されていないため、外部電源との接続配線が複雑になるとともに、上下導電体間の電位差を精密に制御することができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決したもので、高い応答性と、均一な変色性とを両立できるとともに、外部電源との接続が容易で、対向電極間の電位制御を精密に行うことができるEC素子を提供するものである。
本発明のエレクトロクロミック素子は、第1の電極部と、第2の電極部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部との間に配置された調光部と、を含むエレクトロクロミック素子であって、前記調光部は、エレクトロクロミック層と、電解質層とを含み、前記第1の電極部は、第1の面状電極と、前記第1の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第1の線状電極を含む第1の非面状電極とを備え、前記第2の電極部は、第2の面状電極と、前記第2の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第2の線状電極を含む第2の非面状電極とを備え、前記第1の面状電極を投影面とし、前記投影面に前記第1の線状電極及び前記第2の線状電極を投影した場合、前記投影面において、投影された前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが交互に配列することを特徴とする。
本発明によれば、高い応答性と、均一な変色性とを両立できるとともに、外部電源との接続が容易で、対向電極間の電位制御を精密に行うことができるEC素子を提供することができる。
図1は、従来のEC素子の一例を示す模式断面図である。 図2は、補助電極を設けたEC素子の一例を示す模式断面図である。 図3は、図2の第1の面状電極11a側からの平面図である。 図4は、EC素子の一例を示す模式断面図である。 図5は、図4の第1の面状電極11a側からの平面図である。 図6は、EC素子の一例を示す平面図である。 図7は、EC素子の一例を示す模式断面図である。 図8は、実施例1の第1の電極部の平面図である。 図9は、実施例1の第2の電極部の平面図である。 図10は、実施例1のEC素子の平面図である。 図11は、実施例2のEC素子の平面図である。 図12は、実施例3のEC素子の平面図である。 図13は、実施例4のEC素子の平面図である。 図14は、比較例1のEC素子の平面図である。
以下、本発明のエレクトロクロミック素子(以下、EC素子とも言う。)の一実施形態について説明する。
上記EC素子は、第1の電極部と、第2の電極部と、上記第1の電極部と上記第2の電極部との間に配置された調光部とを備え、上記調光部は、エレクトロクロミック層と、電解質層とを備え、上記第1の電極部は、第1の面状電極と、上記第1の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第1の線状電極を含む第1の非面状電極とを備え、上記第2の電極部は、第2の面状電極と、上記第2の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第2の線状電極を含む第2の非面状電極とを備え、上記第1の面状電極を投影面とし、上記投影面に上記第1の線状電極及び上記第2の線状電極を投影した場合、上記投影面において、投影された上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とが交互に配列している。
上記EC素子は、対向する第1の面状電極及び第2の面状電極に、それぞれ複数の線状電極を接続した電極部を採用するため、面状電極のみで形成される電極部に比べて、電極抵抗を低減させられ、これにより、応答速度の高速化が可能となり、変色時の色ムラを抑制できる。その上、このEC素子では、投影面において投影された上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とが交互に配置されているため、例えば、投影面において投影された上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とを重畳配置しているEC素子に比べて、第1の線状電極と第2の線状電極との間における電流パスの長さに差異が生じにくい。即ち、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間の電位差が均一になりやすい。そのため、EC素子の変色時の色ムラを効果的に低減できる。また、上記EC素子では、外部電源との接続が容易で、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間の電位差を精密に制御できる。
また、上記投影面において、投影された隣接する上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とが形成する3本の線状電極において、同種の線状電極の間を3等分する仮想線を2本引いた場合、上記仮想線の間に異種の線状電極が配置されることが好ましい。これにより、第1の線状電極と第2の線状電極との間の電流パスの長さがほぼ一定となるため、EC素子の変色時の色ムラをより効果的に低減できる。
上記EC素子において、上記第1の非面状電極は、複数の上記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に備え、上記第2の非面状電極は、複数の上記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に備え、上記投影面において、投影された隣接する上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とが形成する3本の線状電極において、同種の線状電極の間を3等分する仮想線を2本引いた場合、上記仮想線の間に異種の線状電極が配置され、上記投影面において、上記仮想線の間隔の2分の1の長さを半径とする仮想円を描き、上記仮想円を、2本の上記仮想線、及び、上記同種の線状電極が接続する接続電極に接するように配置した場合、上記仮想円の内部に上記異種の線状電極の自由端が配置されることが好ましい。これにより、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間により均一に線状電極を配置できるため、電極抵抗をより低減することができ、応答速度のより高速化が可能となり、変色時の色ムラをより抑制でき、更に、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間の電位差をより精密に制御できる。
上記EC素子において、上記第1の非面状電極が、複数の上記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に備え、上記第2の非面状電極が、複数の上記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に備えている場合、上記第1の接続電極と上記第1の面状電極との間の電気抵抗をRC1、上記第1の線状電極と上記第1の面状電極との間の電気抵抗をRL1とすると、RL1≦RC1の関係が成立し、上記第2の接続電極と上記第2の面状電極との間の電気抵抗をRC2、上記第2の線状電極と上記第2の面状電極との間の電気抵抗をRL2とすると、RL2≦RC2の関係が成立することが好ましい。これにより、電極抵抗をより低減することができ、応答速度のより高速化が可能となり、変色時の色ムラをより抑制でき、更に、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間の電位差をより精密に制御できる。なお、上記関係を達成する一例としては、線状電極の材料を接続電極の材料に比べて低抵抗(高導電性)のものにすること、又は、同じ材料の線状電極及び接続電極であっても、線状電極の厚みを接続電極の厚みに比べて厚くすること等が挙げられる。
上記EC素子において、上記第1の非面状電極は、複数の上記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に備え、上記第2の非面状電極は、複数の上記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に備え、上記投影面において、投影された隣接する上記第1の線状電極と上記第2の線状電極とが形成する3本の線状電極において、同種の線状電極の間を3等分する仮想線を2本引いた場合、上記仮想線の間に異種の線状電極が配置され、上記投影面に上記第1の接続電極及び上記第2の接続電極を投影した場合、上記投影面において、投影された上記第1の接続電極と上記第2の接続電極とは、少なくとも一部が重なるように形成することもできる。
上記投影面において、投影された上記第1の接続電極と上記第2の接続電極とが、その少なくとも一部で重なるように形成されている場合、上記第1の接続電極と上記第1の面状電極との間の電気抵抗をRC1、上記第1の線状電極と上記第1の面状電極との間の電気抵抗をRL1とすると、RL1≦RC1の関係が成立し、上記第2の接続電極と上記第2の面状電極との間の電気抵抗をRC2、上記第2の線状電極と上記第2の面状電極との間の電気抵抗をRL2とすると、RL2≦RC2の関係が成立することが好ましい。これにより、電極抵抗をより低減することができ、応答速度のより高速化が可能となり、変色時の色ムラをより抑制でき、更に、対向する第1の電極部及び第2の電極部との間の電位差をより精密に制御できる。
上記EC素子において、上記第1の非面状電極は、複数の上記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に備え、上記第2の非面状電極は、複数の上記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に備え、上記第1の非面状電極は、上記第1の面状電極と接する第1の接続部と、上記第1の面状電極と接しない第1の非接続部とを備え、上記第2の非面状電極は、上記第2の面状電極と接する第2の接続部と、上記第2の面状電極と接しない第2の非接続部とを備え、上記第1の非接続部の少なくとも一部は、第1の被覆層で覆われ、上記第2の非接続部の少なくとも一部は、第2の被覆層で覆われているように形成することもできる。
上記第1の非接続部が第1の被覆層で覆われ、上記第2の非接続部が第2の被覆層で覆われ、更に、上記第1の非面状電極及び上記第2の非面状電極が、上記調光部に接するように配置されている場合、上記第1の被覆層は、上記第1の非接続部の全面を覆い、上記第2の被覆層は、上記第2の非接続部の全面を覆うことが好ましい。この場合、上記第1の被覆層及び上記第2の被覆層が、電気的絶縁機能を有していれば、仮に対向する第1の電極部と第2の電極部とが接触した場合でも短絡を防止できる。また、上記第1の被覆層及び上記第2の被覆層が、光沢抑制機能を有していれば、第1の非面状電極及び第2の非面状電極からの反射光による骨見えを防止できる。
上記EC素子において、上記第1の非面状電極は、複数の上記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に備え、上記第2の非面状電極は、複数の上記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に備えている場合、上記第1の接続電極の幅は、上記第1の線状電極の幅より大きく、上記第2の接続電極の幅は、上記第2の線状電極の幅より大きいことが好ましい。上記第1の接続電極は、複数の上記第1の線状電極に接続されているため、EC素子の駆動時に大きな電流が流れるが、上記第1の接続電極を幅広にしておくことで、上記第1の接続電極の抵抗が低下し、スムーズに第1の線状電極から集電することができる。上記第2の接続電極と上記第2の線状電極との関係も同様である。
次に、上記EC素子の各構成部材について説明する。
<第1の電極部、第2の電極部>
前述のとおり、上記第1の電極部は、第1の面状電極と第1の非面状電極とを備え、上記第2の電極部は、第2の面状電極と第2の非面状電極とを備えている。
上記第1の面状電極及び上記第2の面状電極は、透明導電性酸化物を主成分とする材料により形成されることが好ましい。上記透明導電性酸化物としては、例えば、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫等を単独又は混合して用いることができる。導電性、透明性、及び長期信頼性の観点から、酸化インジウムを主成分として含んだインジウム系酸化物が好ましい。ここで「主成分」とは、その含有割合が50質量%より多いことを意味し、70質量%以上が好ましく、85質量%以上がより好ましい。また、上記透明導電性酸化物は、利用状況に応じて、Sn、W、As、Zn、Ge、Ca、Si、C等の少なくとも一種の元素をドーパントとして含むことが好ましい。中でも酸化インジウムにドーパントとしてSnを用いた酸化インジウム錫(ITO)が特に好ましく用いられる。
また、上記第1の非面状電極及び上記第2の非面状電極は、金、銀、銅、アルミニウム、又はカーボン等からなる導電性パターン部の一部として形成することができ、また、上記第1の面状電極及び上記第2の面状電極に用いた材料と同じ材料で形成することもできる。
<調光部>
上記調光部は、EC層と、電解質層とを少なくとも備えており、例えば、第1型のEC層と、電解質層と、第2型のEC層とをこの順で積層させることが好ましい。但し、この3層構造に限定されるものではなく、例えば、第1型のEC層と電解質層との2層のみを積層させた調光部であってもよい。
[EC層]
上記EC層としては、酸化着色型EC層、又は、還元着色型EC層が用いられる。上記EC層として、上記第1型のEC層と上記第2型のEC層とを用いる場合には、それぞれ異なる種類の着色型EC層が用いられる。
上記酸化着色型EC層を構成する材料は、キャリアの移動により酸化反応が生じて着色化する材料であり、また、上記還元着色型EC層を構成する材料は、キャリアの移動により還元反応が生じて着色化する材料であり、それぞれ無機材料、有機材料のいずれであってもよい。酸化着色型EC無機材料としては、例えば、プルシアンブルー、ルテニウムパープル、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化イリジウム等が挙げられ、酸化着色型EC有機材料としては、例えば、ポリアニリン等が挙げられる。また、還元着色型EC無機材料としては、例えば、WO3、MoO3、V25等が挙げられ、還元着色型EC有機材料としては、例えば、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、へブチルピオロゲン、ポリビオロゲン、テトラチオフルバレン、ポリチオール、ポリチオフェン等が挙げられる。
[電解質層]
上記電解質層としては、液体電解質層、固体電解質層又は半固体電解質層の何れであってよい。上記液体電解質層としては、有機溶媒に電解質塩を溶解させたものが使用でき、上記有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、γ-ブチロラクトン等が挙げられ、上記電解質塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4等が挙げられる。上記固体電解質としては、例えば、β-Al23、Ta23、ZrO2等が挙げられる。上記半固体電解質層としては、例えば、上記液体電解質にゲル化剤を添加してゲル状にしたものが使用できる。上記ゲル化剤としては、光硬化性樹脂等が使用できる。
<他の構成部材>
上記EC層は、上記第1の電極部及び上記第2の電極部の外面に、それぞれ基板を配置することもできる。これにより、EC素子の内部を保護することができる。上記基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板等の透明基板を用いることができる。また、上記EC素子における電極部同士の間の電位差制御に多大な影響を与えない範囲で、電極部同士の間に、上述以外の別の層からなる構成部材が介在してもよい。
次に、本実施形態のEC素子を、従来のEC素子と比較しながら図面に基づき説明する。
図1は、従来のEC素子の一例を示す模式断面図である。図1において、EC素子10は、第1型EC層12aと、電解質層13と、第2型EC層12bとが積層された調光部100を備え、これらの積層体の積層方向における一方側の外面に第1の面状電極11aが配置され、他方側の外面に第2の面状電極11bが配置されている。
従来のEC素子10は、上記第1の面状電極11a及び上記第2の面状電極11bを備えているが、EC素子のサイズを大きくするにつれて電極抵抗の増加の影響が大きく表れるようになり、応答速度の低下や、変色時の色ムラが生じる問題がある。
これらの問題を解決する方法の一つとして、バスバー電極、フィンガー電極等の補助電極を面状電極に接続させることにより、電極抵抗を下げる方法がある。図2は、補助電極を設けたEC素子の一例を示す模式断面図である。図2では、図1のEC素子と同一部分には、同一の符号を付している。また、図3は、図2の第1の面状電極11a側からの平面図である。
図2において、EC素子20は、第1型EC層12aと、電解質層13と、第2型EC層12bとが積層された調光部100を備え、これらの積層体の積層方向における一方側の外面に第1の面状電極11aが配置され、他方側の外面に第2の面状電極11bが配置され、更に、第1の面状電極11a及び第2の面状電極11bの調光部100側には、それぞれ補助電極として第1の線状電極14a及び第2の線状電極14bが設けられている。また、図3に示すように、第1の線状電極14aは、それぞれ第1の接続電極15aに接続され、第2の線状電極14b(図3では、図示されず。)は、それぞれ第2の接続電極15bに接続されている。図2及び図3において、第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとは、一方向へ並列して配置され、第1の線状電極14aと第1の接続電極15aにより第1の非面状電極を形成し、第2の線状電極14bと第2の接続電極15bにより第2の非面状電極を形成する。
図2及び図3に示したEC素子では、面状電極に補助電極を接続させているため、EC素子のサイズを大きくしても、電極抵抗の増加の影響をある程度低下させることができる。しかし、上記EC素子では、第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとが、それぞれ対向する位置に配置されているため、対向電極間の電流パスとして、短い電流パスP1と、長い電流パスP2とが生じるため、電流パスの長さがEC素子内で不均一となり、変色時の色ムラが生じる原因となる問題がある。
図4は、本発明の一実施形態のEC素子の一例を示す模式断面図である。図4では、図1のEC素子と同一部分には、同一の符号を付している。また、図5は、図4の第1の面状電極11a側からの平面図である。
図4において、EC素子30は、第1型EC層12aと、電解質層13と、第2型EC層12bとが積層された調光部100を備え、これらの積層体の積層方向における一方側の外面に第1の面状電極11aが配置され、他方側の外面に第2の面状電極11bが配置され、更に、第1の面状電極11a及び第2の面状電極11bの調光部100側には、それぞれ補助電極として第1の線状電極14a及び第2の線状電極14bが設けられている。また、図5に示すように、第1の線状電極14aは、それぞれ第1の接続電極15aに接続され、第2の線状電極14bは、それぞれ第2の接続電極15bに接続されている。図4及び図5において、第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとは、一方向へ並列して配置され、第1の線状電極14aと第1の接続電極15aにより第1の非面状電極を形成し、第2の線状電極14bと第2の接続電極15bにより第2の非面状電極を形成する。
図4及び図5では、上記第1の非面状電極及び上記第2の非面状電極は、調光部100に接するように配置されているが、上記第1の非面状電極及び上記第2の非面状電極を、それぞれ第1の面状電極11a及び第2の面状電極11bの外面に配置してもよい。
上記EC素子では、図5に示すように、第1の面状電極11aを投影面とし、上記投影面に第1の線状電極14a及び第2の線状電極14bを投影した場合、上記投影面において、投影された第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとが交互に配列し、また、上記投影面において、投影された隣接する第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとが形成する3本の線状電極において、同種の線状電極(例えば、第1の線状電極14a)の間を3等分する仮想線16を2本引いた場合、仮想線16の間に異種の線状電極(第2の線状電極14b)が配置されているため、図4に示すように、対向電極間の電流パスとして、ほぼ同じ長さの電流パスP3のみが生じるため、電流パスの長さがEC素子内で均一となり、変色時の色ムラが生じる原因が解消する。
更に、上記EC素子では、図5に示すように、上記投影面において、仮想線16の間隔の2分の1の長さを半径とする仮想円17を描き、仮想円17を、2本の仮想線16、及び、同種の線状電極が接続する接続電極15aに接するように配置した場合、仮想円17の内部に異種の線状電極の自由端18が配置されているため、電流パスの長さをより均一にすることができ、EC素子の変色時の色ムラをより効果的に防止できる。
また、上記EC素子では、図5に示すように、第1の接続電極15aの幅は、第1の線状電極14aの幅より大きく形成され、第2の接続電極15bの幅は、第2の線状電極14bの幅より大きく形成されているため、第1の接続電極15a及び第2の接続電極15bの抵抗が、第1の線状電極14a及び第2の線状電極14bより低下し、スムーズに集電することができ、第1の接続電極15a及び第2の接続電極15bが集電上の制限部材(律速部材)になることを防止できる。
図6は、本発明の一実施形態のEC素子の一例を示す平面図であり、図4及び図5に示すEC素子の第1の線状電極14aと第1の接続電極15aを、逆方向へ配置した状態を示す。図6において、EC素子40は、前述の投影面(第1の面状電極11a)に第1の接続電極15a及び第2の接続電極15bを投影した場合、上記投影面において、投影された第1の接続電極15aと第2の接続電極15bとは、全体が重なっている。図6に示すEC素子40においても、図4及び図5に示したEC素子30と同様の効果を発揮できる。
図7は、本発明の一実施形態のEC素子の一例を示す模式断面図であり、図4及び図5に示すEC素子において、更に、第1の線状電極14a及び第1の接続電極15aの調光部100に接する全面に第1の被覆部19aを形成し、第2の線状電極14b及び第2の接続電極15bの調光部100に接する全面に第2の被覆部19bを形成した状態を示す。図7に示すEC素子50では、第1の被覆層19a及び第2の被覆層19aを、電気的絶縁機能を有する電気絶縁材料で形成することにより、仮に対向する第1の電極部と第2の電極部とが接触した場合でも短絡を防止できる。また、第1の被覆層19a及び第2の被覆層19bを、光沢抑制機能を有する材料で形成することにより、第1の非面状電極及び第2の非面状電極からの反射光による骨見えを防止できる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。但し、下記実施例は、本発明を制限するものではない。
(実施例1)
第1の基板/第1の電極部〔第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の面状電極〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の面状電極/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させたEC素子を下記のように作製した。
(1)第1の電極部の作製
先ず、25cm×15cmのPETフィルム(第1の基板)の上に、銅をスパッタリングすることにより、厚さ600nmの銅薄膜を形成した。
次に、フォトリソグラフィー法により上記銅薄膜のパターニングを行った。具体的には、先ず、上記銅薄膜の表面上に、レジスト(AZエレクトロニックマテリアルズ社製の商品名“AZ-6112”)を、乾燥後の厚さが1μmになるように塗布して、乾燥した。次に、フォトマスクを用いて、積算光量50mJ/cm2で露光を行い、現像液(AZエレクトロニックマテリアルズ社製の商品名“AZ400K”の25%希釈液)に浸漬することにより現像を行った。続いて、純水で洗浄を行った後、酸化第二鉄水溶液を用いて、マスクパターンの開口下に露出した銅薄膜のエッチングを行った後、純水で洗浄を行った。その後、剥離液(AZエレクトロニックマテリアルズ社製の商品名“AZ400K”)でマスクパターンの剥離を行い、純水で洗浄した後、乾燥した。これにより、長さ25cm、幅300μmの第1の接続電極と、その第1の接続電極から垂直に延びる3本の長さ14cm、幅150μmの第1の線状電極とを形成し、第1の接続電極と第1の線状電極とを合わせて第1の非面状電極とした。
更に、上記第1の非面状電極の上に、ITOをスパッタリングすることにより、厚さ100nmのITO薄膜からなる第1の面状電極を形成し、第1の非面状電極と第1の面状電極とを合わせて第1の電極部とした。
図8に、第1の電極部の平面図を示す。図8において、上記第1の電極部は、PETフィルム(第1の基板)の上に形成された第1の線状電極14aと第1の接続電極15aとからなる第1の非面状電極と、上記第1の非面状電極の上に形成された第1の面状電極11aとを備える。
(2)第2の電極部の作製
上記第1の電極部と同様にして、図9に示す第2の電極部を作製した。図9において、上記第2の電極部は、PETフィルム(第2の基板)の上に形成された第2の線状電極14bと第2の接続電極15bとからなる第2の非面状電極と、上記第2の非面状電極の上に形成された第2の面状電極11bとを備える。
(3)調光部の作製
先ず、上記第1の電極部の第1の面状電極11aの上に、1質量%のプルシアンブルー(PB)水溶液を吐出量0.2ml/minでスプレーコートすることで、厚さ300nmの第1型EC層を形成した。
次に、プロピレンカーボネート:66.907gに、カリウムビス(トリフルオロメタンスルホニルイミド):2.206gと、ウレタンアクリレート:10.367gと、光重合開始剤(BASF社製の商品名"IRGACURE1173"と商品名"IRGACURE TPO"とを質量比2:1で混合したもの):0.518gとを溶解して電解液を作製した。続いて、この電解液を上記第1型EC層の上に、バーコーターでギャップを制御しながら塗布した後、500mJ/cm2の光を照射することで半硬化させ、半硬化後の厚さが150μmの電解質層を形成した。
更に、上記電解質層の上に、1質量%のポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)エタノール溶液を吐出量1.0ml/minでスプレーコートすることで、厚さ450nmの第2型EC層を形成した。
(4)EC素子の作製
最後に、上記第1の電極部の上記記調光部の上に、上記第2の電極部の第2の面状電極側を、気泡が入らないように貼り合わせ、500mJ/cm2の光を照射することで、上記電解質層を完全に硬化することにより、第1の電極部、調光部、第2の電極部を貼りあわせて、実施例1のEC素子を得た。図10に、作製したEC素子の第1の基板側からの平面図を示す。
(実施例2)
図11に示す平面構造を有する以外は、実施例1と同様にして、第1の基板/第1の電極部〔第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の面状電極〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の面状電極/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させた実施例2のEC素子を作製した。図11は、作製したEC素子の第1の基板側からの平面図である。
図11において、第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとを含む隣接する3本の線状電極に対し、同種の線状電極(例えば、第1の線状電極14a)の間を3等分する仮想線16を2本引いた場合、仮想線16の間に異種の線状電極(第2の線状電極14b)が配置されている。また、図11において、仮想線16の間隔の2分の1の長さを半径とする仮想円17を描き、仮想円17を、2本の仮想線16、及び、同種の線状電極(第1の線状電極14a)が接続する第1の接続電極15aに接するように配置した場合、仮想円17の外部に異種の線状電極(第2の線状電極14b)の自由端18が配置されている。
(実施例3)
図12に示す平面構造を有する以外は、実施例1と同様にして、第1の基板/第1の電極部〔第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の面状電極〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の面状電極/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させた実施例3のEC素子を作製した。図12は、作製したEC素子の第1の基板側からの平面図である。
図12において、第1の線状電極14aと第2の線状電極14bとを含む隣接する3本の線状電極に対し、同種の線状電極(例えば、第1の線状電極14a)の間を3等分する仮想線16を2本引いた場合、仮想線16の間に異種の線状電極(第2の線状電極14b)が配置されている。また、図12において、仮想線16の間隔の2分の1の長さを半径とする仮想円17を描き、仮想円17を、2本の仮想線16、及び、同種の線状電極(第1の線状電極14a)が接続する第1の接続電極15aに接するように配置した場合、仮想円17の内部に異種の線状電極(第2の線状電極14b)の自由端18が配置されている。
(実施例4)
図13に示す平面構造を有する以外は、実施例1と同様にして、第1の基板/第1の電極部〔第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の面状電極〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の面状電極/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させた実施例4のEC素子を作製した。図13は、作製したEC素子の第1の基板側からの平面図である。
図13において、第1の線状電極14a及び第2の線状電極14bの長さを15cmとし、且つ、第1の接続電極15aと第2の接続電極15bとを完全に重なるように形成した以外は、本実施例のEC素子は、実施例2のEC素子と同様の構造を有する。
(実施例5)
第1の基板/第1の電極部〔第1の面状電極/第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の被覆層〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の被覆層/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)/第2の面状電極〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させたEC素子を下記のように作製した。
(1)第1の電極部の作製
先ず、25cm×15cmのPETフィルム(第1の基板)の上に、ITOをスパッタリングすることにより、厚さ100nmのITO薄膜(第1の面状電極)を形成した。次に、上記第1の面状電極の上に、銅をスパッタリングすることにより、厚さ600nmの銅薄膜を形成した。続いて、実施例1と同様にして、フォトリソグラフィー法により上記銅薄膜のパターニングを行い、長さ25cm、幅300μmの第1の接続電極と、その第1の接続電極から垂直に延びる3本の長さ10cm、幅150μmの第1の線状電極とを形成し、第1の接続電極と第1の線状電極とを合わせて第1の非面状電極とした。また、第1の面状電極と第1の非面状電極とを合わせて第1の電極部とした。
更に、第1の非面状電極(銅薄膜パターン)の上に無電解メッキを行って、第1の非面状電極の上に厚さ200nmのニッケル層を形成した。上記無電解メッキは、上記第1の電極部を塩化パラジウム系表面処理剤(奥野製薬社製の商品名“ICPアクセラ”)に25℃で1分間浸漬し、上記第1の非面状電極の上にPd触媒を付着させた後、無電解ニッケルメッキ液(奥野製薬社製の商品名“トップピエナ660”)と25%アンモニア水とを3:1の体積比で混合した液に、40℃で10分間浸漬し、上記第1の非面状電極の上に厚さ200nmのニッケル層を形成した後、純水で洗浄した。
その後、上記第1の電極部を、無電解パラジウムメッキ液(奥野製薬社製の商品名“パラトップ”)に60℃で3分間浸漬し、上記ニッケル層の上に厚さ200nmのパラジウム層を第1の被覆層として形成した。上記第1の被覆層であるパラジウム層は、光沢抑制層として機能する。
(2)第2の電極部の作製
上記第1の電極部と同様にして、第2の電極部を作製した。上記第2の電極部は、PETフィルム(第2の基板)の上に形成された第2の面状電極と、上記第2の面状電極の上に形成された第2の線状電極と第2の接続電極とからなる第2の非面状電極とを備える。また、上記第2の非面状電極の上には、ニッケル層とパラジウム層とがこの順で形成されている。
(3)EC素子の作製
上記第1の電極部及び上記第2の電極部を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例5のEC素子を作製した。本実施例のEC素子は、面状電極と非面状電極との上下関係が実施例2のEC素子とは逆になっているが、図11に示す構成と同様の平面構成を有する。
(比較例1)
図14に示す平面構造を有する以外は、実施例1と同様にして、第1の基板/第1の電極部〔第1の非面状電極(第1の線状電極+第1の接続電極)/第1の面状電極〕/第1型EC層/電解質層/第2型EC層/第2の電極部〔第2の面状電極/第2の非面状電極(第2の線状電極+第2の接続電極)〕/第2の基板からなる構成部材をこの順に積層させた比較例1のEC素子を作製した。図14は、作製したEC素子の第1の基板側からの平面図である。
本比較例のEC素子は、図2及び図3に示すように、第1の線状電極と第2の線状電極とが調光部を介して対向する構造を有している。
次に、作製した実施例1~5及び比較例1のEC素子を外部電源に接続して、下記のようにEC素子の変色時の色ムラを観察し、均一な変色性を評価した。
先ず、EC素子の透明時における波長700nmの光の透過率と、遮光時における波長700nmの光の透過率を、それぞれPerkin Elmer社製の分光計“Lambda750”を用いて測定したところ、透明時は70%、遮光時は29%であった。この際に、EC素子の色ムラを目視で観察し、下記基準で均一な変色性を評価した。具体的には、変色時にEC素子を平面視して、線状電極及び接続電極の近傍部と非近傍部とに色ムラが発生してから消滅するまでの時間が1秒未満の場合を均一な変色性が「優良」と判断し、上記時間が1~3秒の場合を均一な変色性が「良」と判断し、上記時間が3秒を超える場合を均一な変色性が「不良」と判断した。その結果を表1に示す。
Figure 0007060338000001
表1から、実施例1~5のEC素子は、比較例1のEC素子に比べて、EC素子の変色時の色ムラが抑制されており、均一な変色性に優れていることが分かる。これは、実施例1~5のEC素子では、対向する面状電極に形成された線状電極が、それぞれ平面視で交互に配列しているため、比較例1のEC素子に比べて、電極間の電流パスの長さが均一になったからと考えられる。特に、実施例3のEC素子では、前述の仮想円の内部に異種の線状電極の自由端が配置されているため、電極間の電流パスの長さがより均一になり、実施例1~5の中で均一な変色性が最も優れた結果となったと考えられる。
10 従来のEC素子
20 対向する補助電極を設けたEC素子
30、40、50 実施形態のEC素子
11a 第1の面状電極
11b 第2の面状電極
12a 第1型EC層
12b 第2型EC層
13 電解質層
14a 第1の線状電極
14b 第2の線状電極
15a 第1の接続電極
15b 第2の接続電極
16 仮想線
17 仮想円
18 自由端
100 調光部

Claims (5)

  1. 第1の電極部と、第2の電極部と、前記第1の電極部と前記第2の電極部との間に配置された調光部と、を含むエレクトロクロミック素子であって、
    前記調光部は、エレクトロクロミック層と、電解質層とを含み、
    前記第1の電極部は、第1の面状電極と、前記第1の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第1の線状電極を含む第1の非面状電極とを備え、
    前記第2の電極部は、第2の面状電極と、前記第2の面状電極に接続し一方向に並列する複数の第2の線状電極を含む第2の非面状電極とを備え、
    前記第1の面状電極を投影面とし、前記投影面に前記第1の線状電極及び前記第2の線状電極を投影した場合、前記投影面において、投影された前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが交互に配列し、
    前記第1の非面状電極は、複数の前記第1の線状電極に接続する第1の接続電極を更に含み、
    前記第2の非面状電極は、複数の前記第2の線状電極に接続する第2の接続電極を更に含み、
    前記投影面において、投影された隣接する前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが形成する3本の線状電極において、同種の線状電極の間を3等分する仮想線を2本引いた場合、前記仮想線の間に異種の線状電極が配置され、
    前記投影面において、前記仮想線の間隔の2分の1の長さを半径とする仮想円を描き、前記仮想円を、2本の前記仮想線、及び、前記同種の線状電極が接続する接続電極に接するように配置した場合、前記仮想円の内部に前記異種の線状電極の自由端が配置されることを特徴とするエレクトロクロミック素子。
  2. 前記第1の非面状電極は、前記第1の面状電極と接する第1の接続部と、前記第1の面状電極と接しない第1の非接続部とを備え、
    前記第2の非面状電極は、前記第2の面状電極と接する第2の接続部と、前記第2の面状電極と接しない第2の非接続部とを備え、
    前記第1の非接続部の少なくとも一部は、第1の被覆層で覆われ、
    前記第2の非接続部の少なくとも一部は、第2の被覆層で覆われている請求項1に記載のエレクトロクロミック素子。
  3. 前記第1の非面状電極及び前記第2の非面状電極は、前記調光部に接するように配置され、
    前記第1の被覆層は、前記第1の非接続部の全面を覆い、
    前記第2の被覆層は、前記第2の非接続部の全面を覆う請求項に記載のエレクトロクロミック素子。
  4. 前記第1の被覆層は、電気的絶縁機能及び光沢抑制機能から選ばれる少なくとも一方の機能を有し、
    前記第2の被覆層は、電気的絶縁機能及び光沢抑制機能から選ばれる少なくとも一方の機能を有する請求項又はに記載のエレクトロクロミック素子。
  5. 前記第1の接続電極の幅は、前記第1の線状電極の幅より大きく、
    前記第2の接続電極の幅は、前記第2の線状電極の幅より大きい請求項1~のいずれか1項に記載のエレクトロクロミック素子。
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