JP6998247B2 - エレクトロクロミックデバイス、および、それを備える製品 - Google Patents

エレクトロクロミックデバイス、および、それを備える製品 Download PDF

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本発明は、エレクトロクロミックデバイス、および、それを備える製品に関する。
化学物質にキャリア(電子または正孔)を注入することにより生じる酸化反応または還元反応により、化学物質の光学物性(例えば、色調(Color tone)、無色-有色)が変化するエレクトロクロミック現象(Electrochromism)が知られている。このようなエレクトロクロミック現象を利用した光学素子として、エレクトロクロミック素子(以下、EC(Electro Chromic)素子ともいう。)が知られている。特許文献1には、このようなEC素子を含むエレクトロクロミックデバイス(以下、ECデバイスともいう。)が記載されている。
特許文献1には、EC素子の問題点として、透明電極層の電気抵抗が比較的に大きいため、大面積のEC素子を作製すると、透明電極層における電圧印加点近傍の着色が開始してから、全体的に均一な着色状態となるまでの時間(色調変化の時間)が長いことが記載されている。
この問題点に関し、特許文献1に記載のECデバイスでは、同一基板上に複数のEC素子を近接して形成し、かつ各EC素子を直列に接続する。これにより、印加電圧は大きくなるが、各EC素子に同時に電圧が印加されるので、全EC素子が同時に着色を開始する。しかも各EC素子が小さいので、電圧印加点近傍の着色が開始してから、全体的に均一な着色状態となるまでの時間(色調変化の時間)が短くなる。
特開昭61-249026号公報
ところで、EC素子の色調変化の様子は美観的にも優れており、ECデバイスを備える種々の製品に美観性を与えられると予想される。
本発明は、色調変化の時間短縮と色調変化の美観との両立が可能なエレクトロクロミックデバイスおよびそれを備える製品を提供することを目的とする。
本発明に係るエレクトロクロミックデバイスは、調光面を有するエレクトロクロミックデバイスであって、調光面に沿う第1方向に配列された複数のエレクトロクロミック部を備え、複数のエレクトロクロミック部の各々は、調光面に交差する方向に対向して設けられた一対の透明電極層と、一対の透明電極層の間に設けられ、無色状態と有色状態とを切り換えられるエレクトロクロミック層を含む調光層と、一対の透明電極層にそれぞれ接続され、エレクトロクロミック部に電圧を印加するための一対の印加電極とを有し、一対の印加電極は、第1方向におけるエレクトロクロミック部の中央部または一方側に設けられ、調光面に交差する方向に重なる。
本発明に係るエレクトロクロミックデバイスを備える製品は、上記したエレクトロクロミックデバイスと、エレクトロクロミックデバイスの周縁を覆う枠とを備える。
本発明によれば、色調変化の時間短縮と色調変化の美観との両立が可能なエレクトロクロミックデバイスおよびそれを備えた製品を提供することができる。
第1実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを調光面側から示す平面図である。 図1に示すエレクトロクロミックデバイスのII-II線断面図である。 図2に示すエレクトロクロミックデバイスのIII部分断面図である。 第1実施形態の変形例に係るエレクトロクロミックデバイスの断面図である。 第1実施形態の変形例に係る他のエレクトロクロミックデバイスの断面図である。 第2実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを調光面側から示す平面図である。 本実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを備える製品を示す図である。 本実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを備える製品を示す図である。 本実施形態の変形例に係るエレクトロクロミックデバイスのエレクトロクロミック部を調光面側から示す平面図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、便宜上、ハッチングおよび部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
エレクトロクロミック素子(以下、EC素子ともいう。)は、上述したように、化学物質にキャリア(電子または正孔)を注入することにより生じる酸化反応または還元反応により、化学物質の光学物性(例えば、色調、無色-有色)が変化するエレクトロクロミック現象を利用した光学素子である。
EC素子は、光透過率を電流により任意に制御できるため、省エネルギー特性および意匠性が求められる光学分野において注目されている。EC素子は、酸化または還元等の化学反応によって物質の色調が変化することにより色が変わるが、これは電圧駆動で液晶の配向を変化させる液晶素子とは根本的に異なる。
EC素子は、様々な色調を発現でき、駆動電力、消費電力等の点でも大きなメリットを有する。しかし、EC素子は、色調変化の際に化学反応を伴わない液晶素子と比較すると、無色状態と有色状態との変化時(換言すれば、光透過状態と遮光状態との変化時)、すなわち、スイッチング時の応答速度(動作速度)の点で大きく劣るというデメリットを有する。特に大面積のEC素子を作製すると、電気回路的な問題、例えば透明電極層の比較的に大きい電気抵抗により、色調変化の速度が低下する。
この点に関し、EC層を薄くすると、色調変化の速度が速くなる。しかし、EC層を薄くすると、色調が薄くなってしまうというトレードオフの関係がある。
また、上述したように、色調変化の速度を速めるために、同一基板上において、複数のEC素子に分割し、複数のEC素子を電気的に直列に接続することが考えられる(特許文献1参照)。
ところで、EC素子の色調変化の様子は美観的にも優れており、ECデバイスを備える種々の製品に美観性を与えられると予想される。
そこで、本実施形態では、色調変化の時間短縮と色調変化の美観との両立が可能なエレクトロクロミックデバイスを提供する。以下、本実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスについて説明する。
[エレクトロクロミックデバイス]
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを調光面側から示す平面図であり、図2は、図1に示すエレクトロクロミックデバイスのII-II線断面図である。また、図3は、図2に示すエレクトロクロミックデバイスのIII部分断面図である。
図1~図3、並びに後述する図面には、XYZ直交座標系を示す。XY平面はエレクトロクロミックデバイス1の調光面Sに平行な面であり、X方向はエレクトロクロミックデバイス1の長さ方向(第1方向:後述するエレクトロクロミック部の配列方向)であり、Y方向はエレクトロクロミックデバイス1の幅方向(第2方向:後述する印加電極の延在方向)である。また、Z方向はYZ平面に対して直交な方向であり、エレクトロクロミックデバイス1の厚さ方向である。
なお、以下では、Z方向は、YZ平面に対して直交な方向、すなわち調光面Sに直交する方向に限定されず、YZ平面に対して交差する方向、すなわち調光面Sに交差する方向であってもよい。
エレクトロクロミックデバイス(以下、ECデバイスともいう。)1は、3つのエレクトロクロミック領域(以下、エレクトロクロミック部ともいう。)3に分割されている。3つのエレクトロクロミック部(以下、EC部ともいう。)3は、X方向(第1方向)に並んで配列されている。
EC部3は、一対の透明基板11,12と、一対の透明電極層21,22と、調光層30と、一対の印加電極41,42と、絶縁層50とを有する。
このECデバイス1では、3つのEC部3における調光層30の色調変化により、調光面Sの調光領域において光透過率が変化し、その結果、調光が可能となる。調光領域とは、全てのEC部3を囲うように、EC部3で画成される領域である。
<透明基板>
透明基板11,12は、ECデバイス1の調光面Sと平行または略平行な主面を有する基板である。透明基板11,12は、Z方向において対向して配置される。透明基板11,12は、少なくとも可視光に対して光学的に透明であるプラスチック材料で形成される。透明基板11,12の材料としては、ポリエステルやポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリシクロオレフィン等が挙げられる。
透明基板11,12は、3つのEC部3にわたって連続した一枚の基板であってもよいし、EC部3ごとに分割された基板であってもよい。
<透明電極層>
透明電極層21,22は、透明基板11,12の間に配置され、Z方向において調光層30を挟むように対向して配置されている。透明電極層21,22は、印加電極41,42からの電流を、調光層30に注入する機能を有する。
透明電極層21,22は、透明導電性材料で形成される。透明導電性材料としては、透明導電性金属酸化物、例えば、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタンおよびそれらの複合酸化物等が用いられる。これらの中でも、酸化インジウムを主成分とするインジウム系複合酸化物が好ましい。高い導電率および透明性、並びに長期信頼性の観点からは、特にインジウム錫複合酸化物(ITO)、インジウム亜鉛複合酸化物(IZO)、インジウムチタン複合酸化物(InTiO)、または水素ドープインジウム酸化物(IO:H)等が特に好ましい。
ここで、「主成分」とは、その含有割合が50質量%より多いことを意味し、70質量%以上であると好ましく、85質量%以上であるとより好ましい。また、上記した透明導電性金属酸化物は、利用状況に応じて、Sn、W、As、Zn、Ge、Ca、Si、C等のうちの少なくとも一種の元素をドーパントとして含むことが好ましい。これらの中でも、ドーパントとしてSnを用いた酸化インジウム錫(ITO)が特に好ましく用いられる。
また、透明電極層21,22は、金、銀、銅、アルミニウム、またはカーボン等からなる導電性パターン部を含んでも良い。透明電極層21,22は、導電性パターン部を含むことで、より低抵抗となる。このように、透明電極層21,22の導電率が高いと、透明電極層21,22の全面において電位が均一となり、後述する調光層30の色調変化(反応)の方向の制御が容易となる。
透明電極層21,22の形成方法(換言すれば、分割方法)としては、例えばスパッタリング法または塗布法が用いられる。その際、マスク製膜によって所望の電極パターンを形成してもよいし、レーザーパターニングによって所望の電極パターンを形成してもよい。また、フォトリソグラフィによるエッチングプロセスによってもパターニング可能である。
本実施形態のように、ECデバイス1の形状が矩形状である場合、EC部3の形状、すなわち透明電極層21,22の形成は、矩形状であってもよい。EC部3および透明電極層21,22の形状は、特に限定されないが、調光層30の色調変化(反応)が進む方向(X方向)(図1および図2における矢印方向)に沿うEC部3および透明電極層21,22の辺が矩形状における短辺であると好ましい。これにより、調光層30の色調変化の時間(反応時間)が短縮でき、かつ省電力で動作可能である。
一般的に、透明電極層21,22の導電性と透明性とはトレードオフの関係になる。すなわち、透明電極層21,22の導電性を高めると、調光層30の色調変化の速度(反応速度)が速くなるが、透明電極層21,22の透明性は低くなる。逆に、透明電極層21,22の導電性を低下させると、調光層30の色調変化の速度(反応速度)は遅くなるが、透明電極層21,22の透明性は高まる。
本実施形態では、後述するように、ECデバイス1を3つのEC部3に分割することにより、調光層30の色調変化の速度(反応速度)が速くなるため、透明電極層21,22の導電性を低下させ、透明電極層21,22の透明性を高めることができる。これにより、調光層30が無色状態であるときには、視認性が向上する。また、調光層30が有色状態であるときには、透明電極層21,22において余分な吸収がないため、きれいな色調が得られる。
隣り合うEC部3の透明電極層21同士の間隔D、および、隣り合うEC部3の透明電極層22同士の間隔Dは、1mm以下である。本実施形態では、透明電極層21,22において、X方向における印加電極41,42の形成された側である一方側の端は、EC部3における一方側の端となり、透明電極層21,22において、X方向における印加電極41,42の形成されていない側の他方側の端は、EC部3の他方側の端よりも1mm以下だけ内側(一方側)に位置する。
これにより、隣り合うEC部3の透明電極層21同士の短絡、および、隣り合うEC部3の透明電極層22同士の短絡が防止される。また、隣り合うEC部3の透明電極層21,22の間隔Dにおける調光層30にも印加電圧が回り込み、この間隔Dにおいて色調変化(反応)が生じないことを抑制できる。
<調光層>
調光層30は、透明電極層21,22の間に配置されている。調光層30は、図3に示すように、エレクトロクロミック(以下、EC層ともいう。)層31,32と電解質層33とを含む。
<<エレクトロクロミック層>>
EC層31は、透明電極層21に接して形成され、EC層32は、透明電極層22に接して形成される。EC層31,32は、電気化学的な反応(酸化反応または還元反応)により、色調を変化させる、具体的には無色状態と有色状態とを切り換える。
EC層31,32は、互いに異なる種類の着色型のEC層であればよい。例えば、EC層31が酸化着色型である場合、EC層32は還元着色型であればよい。
酸化着色型のEC層の材料としては、キャリアの移動により酸化反応が生じて着色する材料であればよい。また、還元着色型のEC層の材料としては、キャリアの移動により還元反応が生じて着色する材料であればよい。酸化着色型および還元着色型のEC層の材料としては、無機材料および有機材料のいずれであってもよい。
酸化着色型の無機材料としては、プルシアンブルー、ルテニウムパープル、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化イリジウム等が挙げられる。酸化着色型の有機材料としては、ポリアニリン等が挙げられる。
還元着色型の無機材料としては、WO、MoO、V等が挙げられる。還元着色型の有機材料としては、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、へブチルピオロゲン、ポリビオロゲン、テトラチオフルバレン、ポリチオール、ポリチオフェン等が挙げられる。
EC層31,32の形成方法としては、材料として金属酸化物を用いる場合、スパッタリング法または蒸着法が用いられ、材料として金属錯イオンからなる化合物を用いる場合、塗布法(ウエットコーティング法)が用いられる。
ここで、ECデバイス1は、複数のEC部3、すなわち複数の調光層30を備えるため、各調光層30のEC層31,32の膜厚を薄くしても、複数のEC層31,32の光学密度変化が合算される。そのため、ECデバイス1全体としては、大きな光学密度変化が確保される。また、各EC層31,32の膜厚を薄くすることにより、色調変化の速度(応答速度)が向上する。
また、ECデバイス1では、複数の調光層30における同種のEC層31,32の膜厚が同一であると好ましい。ECデバイス1を直流駆動すると、全てのEC層31,32に同じ電流が流れる。そのため、同種のEC層31,32の膜厚が同一であると、各調光層30の光学密度の変化が略同じとなり、ECデバイス1全体での調光の制御が容易となる。
EC層31,32の膜厚は、50nm以上2μm以下であると好ましく、100nm以上1.5μm以下であるとより好ましい。EC層31,32の膜厚が50nm未満または100nm未満であると、EC部31,32全体として光学密度変化が小さくなり過ぎる。一方、EC層31,32の膜厚が2μmよりも大きくまたは1.5μmよりも大きいと、色調変化の速度(応答速度)が低下し過ぎる。
なお、調光層30の形態は、電解質層33をEC層31とEC層32と挟持するような形態に限定されず、電解質層33に対してEC層31のみが備えられてもよいし、EC層32のみが備えられていてもよい。EC層31およびEC層32は、上述したように、酸化着色型であってもよいし、還元着色型であってもよい。
この場合、電解質層のEC層側と反対側に非EC層が配置されてもよい。これにより、電解質層におけるEC層側の反応が起こる対極側において、電解質中のイオンが保持される。非EC層の材料としては、例えば、酸化チタン、白金、グラフェン、カーボンナノチューブ等が挙げられる。
<<電解質層>>
電解質層33は、EC層31とEC層32との間に設けられる。
電解質層33の材料としては、液体状の電解質、固体状の電解質または半固体状の電解質が挙げられる。
液体状の電解質としては、有機溶媒に電解質塩を溶解させたものが挙がられる。有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、γ-ブチロラクトン等が挙げられ、電解質塩としては、例えば、LiClO、LiBF等が挙げられる。
固体状の電解質としては、例えば、β-Al、Ta、ZrO、Li2.9PO3.30.46(LiPON)のようなLi化合物等が挙げられる。
半固体状の電解質層としては、例えば、液体状の電解質にゲル化剤を添加してゲル状にしたものが挙げられる。ゲル化剤としては、光硬化性樹脂等が挙げられる。
電解質層33の形成方法としては、電解質材料が固体状である場合、スパッタリング法または蒸着法が用いられ、電解質材料が液体状または半固体状である場合、塗布法(ウエットコーティング法)が用いられる。
<印加電極>
印加電極41,42は、透明電極層21,22を介して調光層30に電圧を印加するための、すなわちEC部3に電圧を印加するための、所謂バスバー電極である。印加電極41は、透明電極層21の調光層30側の面に配置され、印加電極42は、透明電極層22の調光層30側の面に配置される。また、印加電極41,42は、X方向(第1方向)における一方側の端部に配置され、Z方向に重なる(重畳する)。
このように、EC部3のX方向(第1方向)における一方側に印加電極41,42が配置されるので、色調変化時に、X方向の一方側から他方側に向けて調光層30の色調が変化する(図1および図2の矢印)。なお、EC部3のX方向における一方側に印可電極41,42が対向して設けられているため、色調を変化させる距離が長くなる。そのため、色調変化させる距離を短縮するため、EC部3を矩形状とし、印加電極41,42の長手方向(Y方向)に対する交差方向(例えばX方向)に、EC部3の短辺を向けて、距離を短くすと好ましい。これにより、調光層30の色調変化の時間(反応時間)が短縮するためである。
一般に、色調変化の速度(反応速度、動作速度)を速くするために、EC素子の全ての端部に印加電極が配置される。或いは、一対の印加電極のうちの一方がEC素子の一方の端部に配置され、一対の印加電極のうちの他方がEC素子の他方の端部に配置される(特許文献1参照)。
これに対して、本実施形態では、色調変化(反応)が特定の方向(図1および図2の矢印)に進行することによって、色調変化の美観が向上する。
印加電極41,42は帯状体である。印加電極41,42は、EC部3のX方向(第1方向)における一方側の辺に沿って、EC部3のY方向(第2方向)における一方側の端部から他方側の端部に向けて延在する。
このように、印加電極41,42は帯状体であるので、印加電極41,42の材料として金属を用いても、視認性のよいECデバイス1が得られる。
印加電極41,42は、例えば上述した透明電極層21,22と同一材料で形成されてもよい。この場合、印加電極41,42は、上述したように、金、銀、銅、アルミニウム、またはカーボン等からなる導電性パターン部を含んでも良い。透明電極層21,22は、導電性パターン部を含むことで、より低抵抗となる。
また、印加電極41,42は、例えば金属材料で形成されてもよい。金属材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、またはカーボンを用いることができる。この印加電極41,42の形成方法としては、例えば金属ペーストを用いた塗布法が用いられる。
印加電極41,42における調光層30と隣り合う面のうち、少なくとも互いに対向する面は、絶縁層50で被覆される。印加電極における調光層30と隣り合う面の全てが絶縁層50で被覆されてもよい。これにより、印加電極41,42の短絡が防止される。
印加電極41,42と絶縁層50との合計膜厚は、調光層30の膜厚の2分の1以下であると好ましく、3分の1以下であるとより好ましい。
絶縁層50の材料としては、樹脂でも無機物であっても特に限定されない。
絶縁層50の形成方法としては、例えばスパッタリング法または塗布法が用いられる。その際、マスク製膜によって所望の絶縁層パターンを形成してもよいし、レーザーパターニングによって所望の絶縁層パターンを形成してもよい。また、フォトリソグラフィによるエッチングプロセスによってもパターニング可能である。
以上説明したように、第1実施形態のECデバイス1によれば、調光面Sに沿うX方向(第1方向)に配列された複数のEC部3を備え、各EC部3における一対の印加電極41,42は、X方向における一方側に設けられ、調光面Sに直交(または交差)するZ方向に重なる。これにより、無色状態から有色状態への色調変化(スイッチング反応)が、印加電極41,42を起点としてX方向(第1方向)における一方側から他方側に向けて次第に進行する。すなわち、特定の方向に、規則的に、色調の変化(反応)が生じる。その結果、ユーザに色調変化の美観が提供される。
更に、第1実施形態のECデバイス1によれば、各EC部3に同時に電圧が印加されるので、全EC部3が同時に着色を開始する。しかも各EC部3が小さいので、印加電極41,42近傍の着色が開始してから、全体的に均一な着色状態となるまでの時間(色調変化の時間)が短縮される。換言すれば、色調変化の速度(反応速度)が向上する。これにより、色調変化の美観が得られるように、色調変化の速度(反応速度)および時間(反応時間)を調整できる。
したがって、第1実施形態のECデバイス1によれば、色調変化の時間短縮と色調変化の美観とを両立できる。
(変形例)
第1実施形態では、EC部3において、印加電極41が透明電極層21の調光層30側の面に配置され、印加電極42が透明電極層22の調光層30側の面に配置された形態を例示した。しかし、印加電極41,42の形態はこれに限定されず、図4に示すように、印加電極41は、透明電極層21の透明基板11側の面に配置され、印加電極42は、透明電極層22の透明基板12側の面に配置されてもよい。この場合、印加電極41,42同士の短絡防止のための絶縁層50は不要である。
または、図5に示すように、印加電極41は、透明電極層21の透明基板11側の面に配置され、印加電極42は、透明電極層22の調光層30側の面に配置されてもよい。
印加電極41,42を透明電極層21,22の調光層30側の面に配置する場合、透明電極層21、調光層30および透明電極層22を順に製膜する工程において、透明電極層21を製膜した後に印加電極41を製膜し、調光層30を製膜した後に印加電極42を製膜し、その上に透明電極層22を製膜してもよい。
一方、印加電極41,42を透明電極層21,22の透明基板11,12側の面に配置する場合、透明基板11,12に窪みを設け、この窪みに印加電極41,42を埋没させた後に、透明電極層21、調光層30および透明電極層22を順に製膜してもよい。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係るエレクトロクロミックデバイスを調光面側から示す平面図である。図6に示す第2実施形態のエレクトロクロミックデバイス(ECデバイス)1は、図1に示すECデバイス1において印加電極41,42の形状の点で第1実施形態と異なる。
印加電極41は、2つの帯状体411,412と接続体413とを含む。同様に、印加電極42は、2つの帯状体421,422と接続体423とを含む。なお、印加電極41と印加電極42とは同一の形状であるため、すなわち、帯状体411と帯状体421とは同一の形状であり、帯状体412と帯状体422とは同一の形状であり、接続体413と接続体423とは同一の形状であるため、以下では、印加電極41について説明し、印加電極42の説明を省略する。
帯状体411,412は、X方向(第1方向)に並列され、Y方向(第2方向)に延在する。帯状体411は、Y方向におけるEC部3の一方端から他方端まで延在する。帯状体412の長さは、帯状体411の長さよりも短い。すなわち、帯状体412の両端は、Y方向におけるEC部3の一方端および他方端よりも内側に位置する。
これにより、Y方向におけるEC部3の両端側には1本の帯状体が配置され、Y方向におけるEC部3の中央側には2本の帯状体が配置される。
帯状体411,412は、離間して並置される。これにより、帯状体411,412との間には隙間が存在する。
帯状体411,412は、Y方向におけるEC部3の中央において、接続体413で接続される。
この第2実施形態のECデバイス1でも、第1実施形態のECデバイス1と同様な利点が得られる。
更に、第2実施形態のECデバイス1によれば、印加電極41(42)が2本の帯状体411,412(421,422)を含む。これにより、EC部3のY方向(第2方向)の幅が大きい場合でも、Y方向に均一に電界が印加され、Y方向における印加電圧の電位差が低減する。
更に、第2実施形態のECデバイス1によれば、印加電極41(42)が、2本の帯状体411,412(421,422)を接続する接続体413(423)を含む。これにより、Y方向により均一に電界が印加され、Y方向における印加電圧の電位差がより低減する。
ところで、Y方向における印加電圧の電位差を低減するために、印加電極のY方向の中央側をX方向(第1方向)に単に幅広にすることも考えられる。この場合、印加電極により視認性(透明性)が低下する。
これに対して、第2実施形態のECデバイス1によれば、帯状体411,412(421,422)がX方向に離間し、隙間を有するので、印加電極41(42)による視認性(透明性)の低下が抑制される。
[エレクトロクロミックデバイスを備えた製品]
図7は、本実施形態に係る、エレクトロクロミックデバイスを備えた製品を示す平面図である。図7に示すエレクトロクロミックデバイスを備えた製品は、例えば建築物における窓部材(建材)100である。
窓部材100は、上述したエレクトロクロミックデバイス(ECデバイス)1と、枠部材5と、配線部材7と、制御部9とを備える。
枠部材5は、ECデバイス1の周縁を覆う枠である。枠部材5の材料としては、特に限定されないが、一般に軽量化および耐久性に優れるアルミニウムを含む材料が知られている。
配線部材7は、ECデバイス1における3つのEC部3の印加電極41,42に接続され、電源からの電圧をECデバイス1の3つのEC部3に供給するための配線である。
制御部9は、配線部材を介してECデバイス1の3つのEC部3への電圧印加を制御する制御装置である。
配線部材7および制御部9は、枠部材5で被覆される。
以上説明したように、本実施形態のECデバイス1は、周縁部に枠部材5を設けることによって、安定性、信頼性を増すことができ、建築物における窓部材(建材)100として実用化できる。
また、本実施形態の窓部材100によれば、ECデバイス1を無色状態とすることにより通常の透明な窓を提供でき、ECデバイス1を有色状態とすることにより室内に取り込む日射量を制御できる。このとき、上述したように、室内および室外の人に色調変化の美観を提供できる。
また、本実施形態の窓部材100によれば、ECデバイス1を電気的に動作させるために必要な配線部材7および制御部9が枠部材5に被覆されるので、外部から遮蔽される。
また、本実施形態の窓部材100によれば、制御部9により、ECデバイス1における3つのEC部3を独立に制御してもよい。例えば、図8に示すように、制御部9は、3つのEC部3のうちの一部を色調変化させ、その他を色調変化させないように、ECデバイス1の3つのEC部3を独立に制御してもよい。または、制御部9は、3つのEC部3の色調変化の開始時間を異ならせるように、ECデバイス1の3つのEC部3を独立に制御してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、EC部3において、印加電極41,42がX方向(第1方向)における一方側の端部に配置された形態を例示した。しかし、印加電極41,42の形態はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、EC部3において、印加電極41,42は、X方向(第1方向)における中央部に配置されてもよいし、X方向(第1方向)における中央部から一方側にずれた位置、すなわち中央部と一方側の端部との間の任意の位置に配置されてもよい。これにより、無色状態から有色状態への色調変化(スイッチング反応)が、印加電極41,42を起点としてX方向(第1方向)における一方側および他方側に向けて次第に進行する。このように、この形態でも、特定の方向に、規則的に、色調の変化(反応)が生じ、その結果、ユーザに色調変化の美観が提供される。
なお、上述した実施形態のように、印加電極41,42がX方向(第1方向)における一方側の端部に配置されることにより、無色状態から有色状態への色調変化(スイッチング反応)を最大にできる。
また、上述した実施形態では、3つのEC部3を備えるECデバイス1を例示した。しかし、本発明の特徴はこれに限定されず、2以上のEC部を備えるECデバイスにも適用可能である。
また、上述した第2実施形態では、X方向(第1方向)に離間して並列された2つの帯状体を含む印加電極を例示した。しかし、本発明の印加電極は、X方向(第1方向)に離間して並列された3つ以上の帯状体を含んでもよい。また、本発明の印加電極は、Y方向(第2方向)に離間して並列された複数の接続体413を含んでもよい。例えば、本発明の印加電極は、X方向(第1方向)およびY方向(第2方向)に隙間を有するメッシュ状に形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、日射量の調光または日射箇所の調光が可能な建材(例えば、窓ガラス)に適用可能なエレクトロクロミックデバイス1を例示した。しかし、本発明の特徴はこれに限定されず、調光機能が要望される種々の製品(例えば、車両の窓ガラス)にも適用可能である。更に、本発明の特徴は、色調の変化の美観が要望される種々の電子的なインテリア製品(例えば、電子的な時計、カレンダー、絵画)にも適用可能である。
1 エレクトロクロミックデバイス(ECデバイス)
3 エレクトロクロミック部(EC部)
5 枠部材
7 配線部材
9 制御部
11,12 透明基板
21,22 透明電極層
30 調光層
31,32 エレクトロクロミック層(EC層)
33 電解質層
41,42 印加電極
50 絶縁層
100 窓部材(製品)
S 調光面

Claims (8)

  1. 調光面を有するエレクトロクロミックデバイスであって、
    前記調光面に沿う第1方向に配列された複数のエレクトロクロミック部を備え、
    前記複数のエレクトロクロミック部の各々は、
    前記調光面に交差する方向に対向して設けられた一対の透明電極層と、
    前記一対の透明電極層の間に設けられ、無色状態と有色状態とを切り換えられるエレクトロクロミック層を含む調光層と、
    前記一対の透明電極層にそれぞれ接続され、前記エレクトロクロミック部に電圧を印加するための一対の印加電極と、
    を有し、
    前記一対の印加電極は、前記第1方向における前記エレクトロクロミック部の中央部または一方側に設けられ、前記調光面に交差する方向に重なり、
    前記一対の印加電極の各々は、前記調光面に沿うとともに前記第1方向に交差する第2方向に延在する帯状体であり、
    前記一対の印加電極の各々は、前記第1方向に離間して並列された少なくとも2本の前記帯状体を含み、
    前記第2方向における前記エレクトロクロミック部の両端側には1本の前記帯状体が配置され、前記第2方向における前記エレクトロクロミック部の中央側には少なくとも2本の前記帯状体が配置される
    エレクトロクロミックデバイス。
  2. 前記一対の印加電極は、前記第1方向における前記一方側の端に設けられる、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  3. 前記一対の印加電極の各々は、前記少なくとも2本の帯状体を接続する接続体を更に含む、請求項1または2に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  4. 前記複数のエレクトロクロミック部の各々は、前記一対の印加電極における前記調光層と隣り合う面のうちの少なくとも互いに対向する面を被覆する絶縁体を更に有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  5. 隣り合う前記エレクトロクロミック部の前記一対の透明電極層のうちの一方の透明電極層同士および他方の透明電極層同士の間隔は、1mm以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  6. 前記複数のエレクトロクロミック部の各々の形状は矩形状であり、
    前記エレクトロクロミックデバイスの形状は矩形状である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のエレクトロクロミックデバイスと、
    前記エレクトロクロミックデバイスの周縁を覆う枠部材と、
    を備える、エレクトロクロミックデバイスを備える製品。
  8. 前記エレクトロクロミックデバイスにおける複数のエレクトロクロミック部の一対の印加電極に接続された配線部材と、
    前記配線部材を介して前記エレクトロクロミックデバイスへの電圧印加を制御する制御部と、
    を更に備え、
    前記配線部材および前記制御部のうちの少なくとも一方は、前記枠部材で被覆される、請求項に記載のエレクトロクロミックデバイスを備える製品。
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