JP7059641B2 - インバータの冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機としてのモータと、インバータとを一体的に配設したモータユニットにおけるインバータの冷却構造に関する。
特許文献1には、電動機としてのモータと、直流電流を交流電流に変換して当該モータに供給するインバータ装置とを一体的に配設したモータユニットが開示されている。モータユニットのインバータ装置内には、半導体モジュールを冷却する第1流路と、コンデンサモジュールを冷却する第2流路と、第1流路と第2流路を繋ぐ中継流路とが設けられている。これにより、半導体モジュールの冷却とコンデンサモジュールの冷却をインバータ装置内の同一経路上の流路で行っている(特許文献1参照)。
特開2017-17863号公報
特許文献1に記載された冷却構造では、半導体モジュール冷却後の同一経路上の流路で他の部品(コンデンサモジュール)を冷却するが、1つのインバータ装置内に中継流路を形成しようとすると、流路の取り回しが複雑になって、部品配置が制約されてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、簡素で冷却部品の配置の自由度が高いインバータの冷却構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、ハウジングに収容された回転電機とインバータを一体的に配設した回転電機ユニットにおいて、インバータを構成する複数の電気部品の冷却を行う冷却構造が提供される。インバータは、ハウジングに取り付けられるベース部と、ベース部に独立して形成される2つ以上の冷却流路とを備え、複数の電気部品は、それぞれベース部の異なる冷却流路上に設けられる。2つ以上の冷却流路のうち少なくとも2つの冷却流路は、ハウジング内に設けられた回転電機冷却用流路を介して連結している。
本発明によれば、インバータは、ハウジングに取り付けられるベース部と、ベース部に独立して形成される2つ以上の冷却流路とを備える。そして、複数の電気部品は、それぞれベース部の異なる冷却流路上に設けられる。そのため、インバータ内の複数の電気部品を1つの冷却流路で直列に冷やす場合に比べて、インバータ内の冷却流路を簡素化でき、電気部品の配置自由度が向上する。
図1Aは、第1実施形態のインバータ冷却構造を示す模式図である。 図1Bは、第1実施形態のインバータ冷却構造を示す斜視図である。 図2Aは、第1実施形態のインバータの上面図である。 図2Bは、第1実施形態のインバータの斜視図である。 図3Aは、第1実施形態のインバータ冷却構造を示す模式図である。 図3Bは、第1実施形態のインバータ冷却構造の斜視図である。 図4Aは、第1実施形態のインバータ冷却構造を示す模式図である。 図4Bは、第1実施形態のインバータ冷却構造を示す斜視図である。 図5Aは、2つの冷却水路を連結しない構成によるインバータの上面図である。 図5Bは、2つの冷却水路を連結しない構成によるインバータの斜視図である。 図6は、第1実施形態のインバータ冷却構造の変形例を示す斜視図である。 図7Aは、第2実施形態のインバータ冷却構造を示す模式図である。 図7Bは、第2実施形態のインバータ冷却構造を示す斜視図である。 図8Aは、第2実施形態のインバータの上面図である。 図8Bは、第2実施形態のインバータの斜視図である。 図9Aは、3つの冷却水路を連結しない構成によるインバータの上面図である。 図9Bは、3つの冷却水路を連結しない構成によるインバータの斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1A及び図1Bを参照して、第1実施形態によるインバータ冷却構造について説明する。図1Aは、第1実施形態によるインバータ冷却構造の断面を示した模式図、図1Bは第1実施形態によるインバータ冷却構造の斜視図である。
図1A及び図1Bに示すモータユニット1は、電動機としてのモータ2と、インバータ3とが一体的に配設される機電一体型モータである。
モータ2は、円筒形状のモータハウジング4(ケース)を備え、モータハウジング4はロータ及びステータ(図示しない)を収容する収容室5を有している。
インバータ3は、バッテリ(図示しない)とモータ2との間で電力を変換する電力変換装置である。インバータ3は、ベース部10、パワーモジュール11、平滑コンデンサ12から構成される。
インバータ3のベース部10は、一方の端面(ベース部10の底面18)と、モータ2の一方の軸方向(図1A及び図1Bの矢印で示される方向)端面とを、ガスケット等を介して当接させた状態で、ボルト等によってモータハウジング4に固定される。
モータハウジング4は、アルミニウム合金等によって鋳造されたケース部材である。モータハウジング4内には、モータ冷却用水路6(回転電機冷却用水路)が設けられる。
モータ冷却用水路6は、モータ冷却部7、導入路8及び導出路9から構成される。モータ冷却部7は、モータ2の外形に沿って周方向に延設され、収容室5の周囲を取り囲むように形成される。導入路8は、モータ冷却部7からモータ軸方向に延設され、モータ冷却部7と、後述する半導体冷却用水路14の導出孔21とを接続する。導出路9は、モータ冷却部7からモータ軸方向に延設され、モータ冷却部7と、後述する平滑コンデンサ冷却用水路15の導入孔23とを接続する。
パワーモジュール11は半導体素子を内蔵し、モータ2と電気的に接続される。平滑コンデンサ12は、バッテリ(図示しない)に接続され、バッテリからの直流電流を平滑化する。パワーモジュール11及び平滑コンデンサ12は、それぞれベース部10のモータ2が設置されない側の端面(ベース部10の上面13)に設置され、ボルト等でベース部10に固定される。
ベース部10はアルミプレート等により構成され、モータ2の外形に対応した円板形状に形成される。ベース部10には、半導体冷却用水路14(第1の冷却流路)と、平滑コンデンサ冷却用水路15(第2の冷却流路)が形成されている。
半導体冷却用水路14は、半導体冷却部19、導入孔20(第1導入孔)及び導出孔21(第1導出孔)から構成される。半導体冷却部19は、ベース部10の上面13のパワーモジュール11が設置される位置に設けた凹状の溝である。導入孔20は、半導体冷却部19からベース部10の周方向表面(外周面)に向かって径方向に延設され、ベース部10の外周面において、モータユニット1外部の冷却水供給路16に接続する。導出孔21は、半導体冷却部19からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、ベース部10の底面18においてモータ冷却用水路6の導入路8に接続する。
平滑コンデンサ冷却用水路15は、平滑コンデンサ冷却部22、導入孔23(第2導入孔)及び導出孔24(第2導出孔)から構成される。平滑コンデンサ冷却部22は、ベース部10の上面13の平滑コンデンサ12が設置される位置に設けた凹状の溝であり、溝の上部はアルミ材からなる蓋部材25で閉じられている。導入孔23は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、モータ冷却用水路6の導出路9に接続する。導出孔24は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の外周面に向かって径方向に延設され、モータユニット1外部の冷却水排出路17に接続する。
図2Aは、インバータ3の上面図、図2Bはインバータ3の斜視図である。
図2A及び図2Bに示すように、半導体冷却部19は、ベース部10の上面13に設けた凹状の溝である。平滑コンデンサ冷却部22は、ベース部10の上面13に設けた凹状の溝であり、溝の上部はアルミ材からなる蓋部材25で閉じられている。なお、半導体冷却部19の上部は閉じられていない。
上部が閉じられていない半導体冷却部19の大きさ(外形)は、パワーモジュール11の大きさ(外形)よりわずかに小さく、上部が閉じられている平滑コンデンサ冷却部22の大きさ(外形)は、平滑コンデンサ12の大きさ(外形)に略等しい。
パワーモジュール11は半導体冷却部19上に、半導体冷却部19を覆うように設置され、平滑コンデンサ12は平滑コンデンサ冷却部22上の蓋部材25の上に設置され、それぞれボルト等でベース部10に固定される。パワーモジュール11は、下部にフィンを設け、フィンを半導体冷却部19内の冷却水に接触させてもよい。なお、本実施形態では、半導体冷却部19の上部は開口し、平滑コンデンサ冷却部22の上部は閉口しているが、これに限らない。例えば、半導体冷却部19の上部を閉口し、平滑コンデンサ冷却部22の上部は開口したままにしてもよく、また、半導体冷却部19及び平滑コンデンサ冷却部22のどちらの上部も開口したまま或いはどちらの上部も閉口してもよい。
半導体冷却用水路14は、半導体冷却部19からベース部10の外周面に径方向に延設される導入孔20と、半導体冷却部19からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設される導出孔21を備える。
平滑コンデンサ冷却用水路15は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設される導入孔23と、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の外周面に向かって径方向に延設される導出孔24を備える。
なお、本実施形態では、図1Bに示すように、冷却水供給路16と冷却水排出路17は、ベース部10の外周面において、約180°離れた位置でそれぞれ導入孔20及び導出孔24に接続しているが、冷却水供給路16及び冷却水排出路17はそれぞれ半導体冷却用水路14、平滑コンデンサ冷却用水路15に接続されていればよく、その位置はこれに限定されない。
図3Aは、インバータの冷却構造を示す模式図、図3Bはインバータの冷却構造を示す斜視図である。また、図4Aはインバータ3の上面図、図4Bは、インバータ3の斜視図である。これらの図において、矢印の方向は、それぞれ冷却水が流れる方向を示している。
半導体冷却用水路14の導入孔20は、モータユニット1外部においてラジエータ等により冷却された冷却水を、冷却水供給路16からインバータ3内に導入する。インバータ3内に導入された冷却水は、導入孔20を介して、半導体冷却部19に導入され、パワーモジュール11を冷却する。パワーモジュール11を冷却した冷却水は、半導体冷却用水路14の導出孔21を介して、モータ冷却用水路6の導入路8からモータ冷却部7に導入され、モータ2を冷却する。モータ2を冷却した冷却水は、モータ冷却用水路6の導出路9から平滑コンデンサ冷却用水路15の導入孔23を介して、インバータ3内の平滑コンデンサ冷却部22に導入され、平滑コンデンサ12を冷却する。平滑コンデンサ12を冷却した冷却水は、平滑コンデンサ冷却用水路15の導出孔24を介して、モータユニット1外部の冷却水排出路17へと導出される。
なお、本実施形態では、インバータの電気部品として、パワーモジュールと平滑コンデンサを用いたが、これに限るものではなく、例えばバスバー等、冷却が必要な電気部品であればよい。
また、本実施形態では、冷却水路を用いたが、これに限るものではなく、例えば冷媒ガス等の流路にしてもよく、インバータの電気部品及びモータを冷却できる冷却流路であればよい。
また、本実施形態では、第1の冷却流路(半導体冷却用水路14)上にパワーモジュール11を、第2の冷却流路(平滑コンデンサ冷却用水路15)上に平滑コンデンサ12を配置したが、第1の冷却流路と第2の冷却流路に配置される電気部品を逆にして、第1の冷却流路上に平滑コンデンサ12を、第2の冷却流路上にパワーモジュール11を配置してもよい。
上記の第1実施形態のインバータ冷却構造によれば、以下の効果を得ることができる。
インバータ3は、ベース部10に、半導体冷却用水路14と平滑コンデンサ冷却用水路15という独立した2つの冷却水路を備え、インバータ内に半導体冷却用水路14と平滑コンデンサ冷却用水路15を繋ぐ中継流路は存在しない。そのため、インバータ内の複数の電気部品を1つの冷却流路で直列に冷やす場合に比べて、インバータ内の冷却水路を簡素化でき、電気部品の配置自由度が向上する。
また、インバータ3とモータ2を一体的に設け、冷却水をインバータ3内の半導体冷却用水路14からモータ冷却用水路6を通り、再度インバータ3内の平滑コンデンサ冷却用水路15に直列に接続するように構成している。即ち、インバータ3とモータ2を一体的に設け、インバータ内の2つの冷却水路、半導体冷却用水路14と平滑コンデンサ冷却用水路15をモータハウジング4内でモータ冷却用水路6を活用して繋いでいる。このようにモータ冷却用水路6を活用することで、インバータ3内の2つの冷却水路を繋ぐ構造をモータユニット1外部に設ける場合に比べ、構造をコンパクトにでき、且つコストを低く抑えることができる。
次に、インバータ3とモータ2をモータ2の回転軸方向において一体的に設け、インバータ3の半導体冷却用水路14及び平滑コンデンサ冷却用水路15と、モータ2のモータ冷却用水路6をモータ2の回転軸方向に接続している。そして、モータユニット1外部の冷却水をモータユニット1内に導入する導入孔20、及び冷却水をモータユニット1外部へと導出する導出孔24をインバータ3のベース部10に設け、それぞれベース部10の外周面においてモータユニット1外部の冷却水供給路16及び冷却水排出路17に接続させている。このように、インバータ3内の2つの冷却水路とモータ2の冷却水路6をモータ2の回転軸方向に接続し、モータユニット1外部の冷却水を導入する導入孔20及びモータユニット1外部へと冷却水を導出する導出孔24をインバータ側に設けている。そのため、モータハウジング4内のモータ冷却用水路6とモータユニット1外部の冷却水供給路16及び冷却水排出路17とを、モータハウジング4の外周面において接続する必要がなく、モータ2の構造をシンプルにすることができる。
更に、モータユニット1外部のラジエータ等で冷却された冷却水は、インバータ3のパワーモジュール11を冷却する半導体冷却用水路14、モータ2を冷却するモータ冷却用水路6、平滑コンデンサ12を冷却する平滑コンデンサ冷却用水路15の順に通ってモータユニット1外部へと導出される。このように半導体を含むパワーモジュール11を先に冷却するように冷却水路を構成することで、半導体の温度制御がしやすくなる。
なお、本実施形態では、インバータ3内の2つの冷却水路、半導体冷却用水路14と平滑コンデンサ冷却用水路15とをモータハウジング4内で繋ぐ構成としているが、インバータ3内の2つの冷却水路を連結させずに、完全に別個の水路としてもよい。この場合、図5A及び図5Bに示すように、半導体冷却用水路14は導入孔20a(第1導入孔)及び導出孔24a(第1導出孔)を備え、平滑コンデンサ冷却用水路15は導入孔20b(第2導入孔)及び導出孔24b(第2導出孔)を備える。半導体冷却用水路14、平滑コンデンサ冷却用水路15はそれぞれモータユニット1外部から導入孔20a、20bを介して冷却水を導入し、冷却水はモータ冷却用水路6を介さずに、導出孔24a、24bからそのままモータユニット1外部へと導出される。モータ冷却用水路6には、別途外部から冷却水が供給される。
上記のような構成にすることで、インバータ内の冷却水路を簡素化でき、電気部品の配置自由度が更に向上し、且つ平滑コンデンサの冷却効率が向上するという効果を得られる。
(第1実施形態の変形例)
図6を参照して、第1実施形態のインバータ冷却構造の変形例を説明する。
図6に示すように、本変形例では、インバータ3がモータ2の径方向に、モータハウジング4と一体的に設けられ、1つのモータユニット1を構成する。
本変形例において、インバータ3のベース部10は、長方形の板状に形成され、ベース部10の短手方向の一端には、モータ2方向に延びる延設部26を有している。ベース部10は、長手方向側から見た場合に、L字型に構成されている。
モータハウジング4は、モータ2の軸方向に略三角柱形状の補助部材27を備えている。補助部材27は、ベース部10の延設部26の底面18の長さと幅に対応する上面28を有する。補助部材27の上面28は、ベース部10の延設部26の底面18とガスケット等を介して当接した状態で、ボルト等によってベース部10の底面18に固定されている。
モータ冷却用水路6は、モータ冷却部7から補助部材27の上面28に向かってモータハウジング4の周方向に延設される導入路8及び導出路9を備える。
半導体冷却用水路14の導入孔20は、半導体冷却部19からベース部10の短手方向の延設部26が無い側の側面に向かって、モータ2の径方向に延設されている。また、平滑コンデンサ冷却用水路15の導出孔24は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の短手方向の延設部26が無い側の側面に向かって、モータ2の径方向に延設されている。モータユニット1外部の冷却水供給路16と半導体冷却用水路14の導入孔20、及びモータユニット1外部の冷却水排出路17と平滑コンデンサ冷却用水路15の導出孔24は、ベース部10の短手方向の延設部26が無い側の側面において接続している。
半導体冷却用水路14の導出孔21は、半導体冷却部19からモータ2方向に向かって延設部26内に径方向に延設され、ベース部10の延設部26の底面18においてモータ冷却用水路6の導入路8に接続する。平滑コンデンサ冷却用水路15の導入孔23は、平滑コンデンサ冷却部22からモータ2方向に向かって延設部26内に径方向に延設され、ベース部10の延設部26の底面18においてモータ冷却用水路6の導出路9に接続する。
本変形例では、半導体冷却用水路14の冷却水は、モータハウジング4の補助部材27内に設けられた導入路8を介してモータ冷却部7に導入され、モータ冷却部7の冷却水は、モータハウジング4の補助部材27内に設けられた導出路9を介して平滑コンデンサ冷却用水路15に導入される。このような構成によっても、インバータ内の冷却水路に半導体冷却用水路14と平滑コンデンサ冷却用水路15を繋ぐ中継流路を設ける必要がないため、電気部品の配置自由度を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
図7A、図7B及び図8A、図8Bを参照して、第2実施形態のインバータ冷却構造を説明する。
第2実施形態のインバータ冷却構造は、インバータ3が2つのパワーモジュール(第1パワーモジュール29、第2パワーモジュール30)と1つの平滑コンデンサ12を備え、ベース部10に、それぞれ独立した3つの冷却水路が形成されている点が第1の実施形態と異なる。なお、以下の実施形態では第1実施形態と同じ機能を果たす構成には同一の符号を用い、重複する記載を適宜省略して説明する。
本実施形態では、モータハウジング4は、モータ冷却用水路6の他に、連結用水路33を備える。連結用水路33は、モータハウジング4のインバータ3が設置される側の端面に設けられた凹状の溝である。
インバータ3は、2つのパワーモジュール(第1パワーモジュール29、第2パワーモジュール30)と、1つの平滑コンデンサ12、及びベース部10から構成される。
第1パワーモジュール29、第2パワーモジュール30、平滑コンデンサ12は、それぞれベース部10の上面13に設置され、ボルト等でベース部10に固定される。
ベース部10には、3つの独立した冷却水路、即ち、第1の半導体冷却用水路31(第1の冷却流路)、第2の半導体冷却用水路32(第2の冷却流路)及び平滑コンデンサ冷却用水路15(第3の冷却流路)が形成されている。
第1の半導体冷却用水路31は、第1の半導体冷却部34、導入孔35(第1導入孔)及び導出孔36(第1導出孔)から構成され、第2の半導体冷却用水路32は、第2の半導体冷却部37、導入孔38(第2導入孔)及び導出孔39(第2導出孔)から構成される。平滑コンデンサ冷却用水路15は、平滑コンデンサ冷却部22、導入孔23(第3導入孔)及び導出孔24(第3導出孔)から構成される。
第1の半導体冷却部34は、第1パワーモジュール29が設置される位置に、ベース部10の上面13の一部に凹状の溝を開口して設けられる。第1の半導体冷却用水路31の導入孔35は、第1の半導体冷却部34からベース部10の外周面に向かって径方向に延設され、ベース部10の外周面においてモータユニット1外部の冷却水供給路16に接続する。第1の半導体冷却用水路31の導出孔36は、第1の半導体冷却部34からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、ベース部10の底面18においてモータハウジング4に設けられた連結用水路33に接続する。
第2の半導体冷却部37は、ベース部10の上面13の第2パワーモジュール30が設置される位置に設けた凹状の溝である。第2の半導体冷却用水路32の導入孔38は、第2の半導体冷却部37からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、ベース部10の底面18においてモータハウジング4に設けられた連結用水路33に接続する。第2の半導体冷却用水路32の導出孔39は、第2の半導体冷却部37からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、ベース部10の底面18においてモータ冷却用水路6の導入路8に接続する。
平滑コンデンサ冷却部22は、ベース部10の上面13の平滑コンデンサ12が設置される位置に設けた凹状の溝であり、溝の上部は蓋部材25で閉じられている。平滑コンデンサ冷却用水路15の導入孔23は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の底面18に向かって軸方向に延設され、ベース部10の底面18においてモータ冷却用水路6の導出路9に接続する。平滑コンデンサ冷却用水路15の導出孔24は、平滑コンデンサ冷却部22からベース部10の外周面に向かって径方向に延設され、ベース部10の外周面においてモータユニット1外部の冷却水排出路17に接続する。
第1の半導体冷却用水路31の導入孔35は、モータユニット1外部においてラジエータ等により冷却された冷却水を、冷却水供給路16からインバータ3内に導入する。インバータ3内に導入された冷却水は、導入孔35を介して、第1の半導体冷却部34に導入され、第1パワーモジュール29を冷却する。第1パワーモジュール29を冷却した冷却水は、第1の半導体冷却用水路31の導出孔36を介して、モータハウジング4に設けられた連結用水路33に流入する。連結用水路33に流入した冷却水は、第2の半導体冷却用水路32の導入孔38を介して、インバータ3内の第2の半導体冷却部37に導入され、第2パワーモジュール30を冷却する。第2パワーモジュール30を冷却した冷却水は、第2の半導体冷却用水路32の導出孔39を介して、モータ冷却用水路6の導入路8からモータ冷却部7に導入され、モータ2を冷却する。モータ2を冷却した冷却水は、モータ冷却用水路6の導出路9から平滑コンデンサ冷却用水路15の導入孔23を介して、インバータ3内の平滑コンデンサ冷却部22に導入され、平滑コンデンサ12を冷却する。平滑コンデンサ12を冷却した冷却水は、平滑コンデンサ冷却用水路15の導出孔24を介して、モータユニット1外部の冷却水排出路17へと導出される。
第2実施形態のインバータ冷却構造によれば、インバータ内に第1の半導体冷却用水路31と第2の半導体冷却用水路32を繋ぐ中継流路、及び第2の半導体冷却用水路32と平滑コンデンサ冷却用水路15を繋ぐ中継流路は存在しない。そのため、第1実施形態と同様に、インバータ内の冷却水路を簡素化でき、電気部品の配置自由度が向上する。
なお、本実施形態では、インバータ内の3つの冷却水路、第1の半導体冷却用水路31、第2の半導体冷却用水路32及び平滑コンデンサ冷却用水路15をそれぞれモータハウジング4内で繋ぐ構成としているが、インバータ内の3つの冷却水路を連結させずに、完全に別個の水路としてもよい。この場合、図9A及び図9Bに示すように、第1の半導体冷却用水路31は導入孔35a及び導出孔24aを備え、第2の半導体冷却用水路32は導入孔35b及び導出孔24bを備え、平滑コンデンサ冷却用水路15は、導入孔35c及び導出孔24cを備える。3つの冷却水路(第1の半導体冷却用水路31、第2の半導体冷却用水路32、平滑コンデンサ冷却用水路15)はそれぞれモータユニット1外部から導入孔35a、35b、35cを介して冷却水を導入し、冷却水は連結用水路33及びモータ冷却用水路6を介さずに、導出孔24a、24b、24cからそのままモータユニット1外部へと導出される。
上記のような構成にすることで、インバータ内の冷却水路を簡素化でき、電気部品の配置自由度が更に向上し、且つそれぞれの部品の冷却効率が向上するという効果を得られる。
また、インバータ内の3つの冷却水路のうち、2つの冷却水路はモータハウジング4内で繋ぎ、1つは完全に別個の水路としてもよい。
また、本実施形態では、インバータ内の3つの電気部品を冷却する場合について説明したが、電気部品数はこれに限られるものではない。モータ2の軸方向端面において、モータハウジング4に連結用水路を追加することで、更に多くの電気部品を冷却する構造が可能である。
また、本実施形態では、第1の冷却流路を半導体冷却用水路31、第2の冷却流路を半導体冷却用水路32、第3の冷却流路を平滑コンデンサ冷却用水路15としたが、第1~第3の流路上に配置される電気部品は適宜変更することが可能である。例えば第1の冷却流路上に平滑コンデンサ12を、第2及び第3の冷却流路上にそれぞれ第1パワーモジュール29、第2パワーモジュール30を配置してもよい。
また、いずれの実施形態でも、モータの軸方向の一方側端面にのみインバータを設置しているが、モータの軸方向端面両側にインバータを設置してもよい。
また、いずれの実施形態でも、モータを電動機としたが、当該モータは発電機であってもよい。つまり、本発明の冷却構造は、電動機及び発電機として機能するいわゆるモータジェネレータとしての回転電機と、インバータとを一体的に配設した回転電機ユニットに用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 モータユニット
2 モータ
3 インバータ
4 モータハウジング
6 モータ冷却用水路
10 ベース部
11 パワーモジュール
12 平滑コンデンサ
14 半導体冷却用水路
15 平滑コンデンサ冷却用水路
29 第1パワーモジュール
30 第2パワーモジュール
31 第1の半導体冷却用水路
32 第2の半導体冷却用水路
33 連結用水路

Claims (7)

  1. ハウジングに収容された回転電機とインバータとを一体的に配設した回転電機ユニットにおいて、前記インバータを構成する複数の電気部品の冷却を行うインバータの冷却構造であって、
    前記インバータは、前記ハウジングに取り付けられるベース部と、前記ベース部に独立して形成される2つ以上の冷却流路とを備え、
    前記複数の電気部品は、それぞれ前記ベース部の異なる冷却流路上に設けられ
    2つ以上の前記冷却流路のうち少なくとも2つの冷却流路は、前記ハウジング内に設けられた回転電機冷却用流路を介して連結している、
    インバータの冷却構造。
  2. 請求項1に記載のインバータの冷却構造であって、
    前記インバータは、前記ベース部に独立して形成された第1及び第2の冷却流路を備え、
    前記第1の冷却流路は、前記インバータ外部から冷媒を導入する第1導入孔と、前記ハウジング内に設けられた回転電機冷却用流路に冷媒を導出する第1導出孔を有し、
    前記第2の冷却流路は、前記回転電機冷却用流路から冷媒を導入する第2導入孔と、前記インバータ外部に冷媒を導出する第2導出孔を有し、
    前記第1の冷却流路と前記第2の冷却流路は、前記回転電機冷却用流路を介して連結している、
    インバータの冷却構造。
  3. 請求項2に記載のインバータの冷却構造であって、
    前記インバータの前記ベース部は、前記回転電機の回転軸方向において前記ハウジングに取り付けられ、
    前記第1導出孔及び前記第2導入孔は、前記回転電機の回転軸方向に延設されている、
    インバータの冷却構造。
  4. 請求項2に記載のインバータの冷却構造であって、
    前記インバータの前記ベース部は、前記回転電機の周方向において前記ハウジングに取り付けられ、
    前記第1導出孔及び前記第2導入孔は、前記回転電機の周方向に延設されている、
    インバータの冷却構造。
  5. 請求項2から4のいずれか一つに記載のインバータの冷却構造であって、
    冷却される前記電気部品はパワーモジュール及び平滑コンデンサである、
    インバータの冷却構造。
  6. 請求項1に記載のインバータの冷却構造であって、
    前記インバータは、前記ベース部に独立して形成された第1、第2、第3の3つの冷却流路を備え、
    前記第1の冷却流路は、前記インバータ外部から冷媒を導入する第1導入孔と、前記ハウジングに設けられた連結用流路に冷媒を導出する第1導出孔を有し、
    前記第2の冷却流路は、前記ハウジングに設けられた前記連結用流路から冷媒を導入する第2導入孔と、前記ハウジングに設けられた回転電機冷却用流路に冷媒を導出する第2導出孔を有し、
    前記第3の冷却流路は、前記回転電機冷却用流路から冷媒を導入する第3導入孔と、前記インバータ外部に冷媒を導出する第3導出孔を有し、
    前記第1の冷却流路と前記第2の冷却流路は前記ハウジングに設けられた前記連結用流路を介して連結し、
    前記第2の冷却流路と前記第3の冷却流路は前記回転電機冷却用流路を介して連結する、
    インバータの冷却構造。
  7. 請求項6に記載のインバータの冷却構造であって、
    冷却される前記電気部品は、2つのパワーモジュールと1つの平滑コンデンサである、
    インバータの冷却構造。
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