JP7058802B2 - 電動機の製造方法、電動機、圧縮機、及び空気調和機 - Google Patents

電動機の製造方法、電動機、圧縮機、及び空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、電動機及び電動機の製造方法に関する。
一般に、固定子鉄心に取り付けられたコイル(巻線とも称する)を利用して、回転子の永久磁石(具体的には、着磁されていない磁性体)を着磁する着磁方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015-91192号公報
しかしながら、従来の技術では、着磁用の電源からコイルに電流を流すと、コイルに大きな力が発生し、電動機の軸方向におけるコイルの端部、すなわち、コイルエンドが変形するという問題がある。
本発明の目的は、回転子を固定子の内側に配置した状態で着磁を行うときに、固定子の3相コイルの著しい変形を防ぐことである。
本発明の一態様に係る電動機の製造方法は、
固定子鉄心及び前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルを持つ固定子と、磁極を持ち、前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機の製造方法であって、
着磁されていない磁性体を持つ前記回転子を前記固定子の内側に配置することと、
前記3相コイルの第1相のコイルを、着磁用の電源のプラス側に接続することと、
前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記第1相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第1相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向に第1の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことと、
前記電源の前記プラス側との接続を、前記第1相のコイルから前記3相コイルの第2相のコイルに切り替えることと、
前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記第2相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第2相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向とは反対方向である第2の回転方向に第2の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことと
を備える。
本発明の他の態様に係る電動機は、
固定子鉄心及び前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルを持つ固定子と、
磁極を持ち、前記固定子の内側に配置された回転子と
を備え、
前記回転子は、
固定子鉄心と、
前記固定子鉄心に配置された永久磁石と
を有し、
前記回転子の軸方向と直交する平面において、前記永久磁石の一端側は、前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記3相コイルの第1相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第1相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向に第1の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことにより着磁されており、
前記回転子の軸方向と直交する前記平面において、前記永久磁石のもう一端側は、前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記3相コイルの第2相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第2相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向とは反対方向である第2の回転方向に第2の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことにより着磁されている。
本発明の他の態様に係る圧縮機は、
密閉容器と、
前記密閉容器内に配置された圧縮装置と、
前記圧縮装置を駆動する前記電動機と
を備える。
本発明の他の態様に係る空気調和機は、
前記圧縮機と、
熱交換器と
を備える。
本発明によれば、回転子を固定子の内側に配置した状態で着磁を行うときに、固定子の3相コイルの著しい変形を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る電動機の構造を概略的に示す平面図である。 回転子の構造を概略的に示す平面図である。 固定子の一例を示す平面図である。 図3に示される固定子の内部構造を概略的に示す図である。 3相コイルにおける結線の一例を示す模式図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンの例を示す図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンの他の例を示す図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンのさらに他の例を示す図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンのさらに他の例を示す図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンのさらに他の例を示す図である。 磁性体を着磁するときの3相コイルの結線パターンのさらに他の例を示す図である。 電動機の製造工程の一例を示すフローチャートである。 電動機の製造工程の一例を示す図である。 電動機の製造工程の一例を示す図である。 電動機の製造工程の一例を示す図である。 固定子の他の例を示す図である。 比較例としての電動機における着磁工程を示す図である。 電動機の製造工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルのコイルエンドに生じる径方向における電磁力の例を示す図である。 電動機の製造工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルのコイルエンドに生じる軸方向における電磁力の例を示す図である。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの径方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの軸方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 基準位置に対する角度[度]と着磁用の電源からの電流値[kAT]との関係を示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの径方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの軸方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 基準位置に対する角度[度]と着磁用の電源からの電流値[kAT]との関係を示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの径方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの軸方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの径方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 磁性体の着磁工程において、3相コイルに通電したとき、3相コイルにおける結線パターンごとの軸方向における電磁力の大きさの違いを示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る圧縮機の構造を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1.
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、電動機1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向(z軸)に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向及びx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、固定子3の中心であり、回転子2の回転中心でもある。軸線Axと平行な方向は、「回転子2の軸方向」又は単に「軸方向」ともいう。径方向は、回転子2又は固定子3の半径方向であり、軸線Axと直交する方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。矢印D1は、軸線Axを中心とする周方向を示す。回転子2又は固定子3の周方向を、単に「周方向」ともいう。
〈電動機1の構造〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機1の構造を概略的に示す平面図である。
電動機1は、複数の磁極を持つ回転子2と、固定子3と、回転子2に固定されたシャフト4とを有する。電動機1は、例えば、永久磁石同期電動機である。
図2は、回転子2の構造を概略的に示す平面図である。
回転子2は、固定子3の内側に回転可能に配置されている。回転子2は、回転子鉄心21と、磁性体である少なくとも1つの永久磁石22とを有する。回転子2と固定子3との間には、エアギャップが存在する。回転子2は、軸線Axを中心として回転する。
回転子鉄心21は、複数の磁石挿入孔211と、シャフト孔212とを有する。回転子鉄心21は、各磁石挿入孔211に連通する空間である少なくとも1つのフラックスバリア部をさらに有してもよい。
本実施の形態では、回転子2は、複数の永久磁石22を有する。各永久磁石22は、各磁石挿入孔211内に配置されている。シャフト4は、シャフト孔212に固定されている。
完成品としての電動機1に備えられた各永久磁石22は、着磁された磁性体22である。本実施の形態では、互いに隣接する2つの永久磁石22が、回転子2の1磁極、すなわち、N極又はS極を形成する。ただし、1つの永久磁石22が回転子2の1磁極を形成してもよい。
本実施の形態では、xy平面において、回転子2の1磁極を形成する1組の永久磁石22は、V字形状を持つように配置されている。ただし、xy平面において、回転子2の1磁極を形成する1組の永久磁石22は、真っ直ぐに配置されていてもよい。
回転子2の各磁極の中心は、回転子2の各磁極(すなわち、回転子2のN極又はS極)の中心に位置する。回転子2の各磁極(単に「各磁極」又は「磁極」とも称する)とは、回転子2のN極又はS極の役目をする領域を意味する。
回転子2の各磁極の中心は、磁極中心線M1で示されている。図2に示される例では、磁極中心線M1は、xy平面において、回転子2の1磁極を形成する2つの永久磁石22の間と軸線Axとを通っている。すなわち、図2に示される例では、回転子2の各磁極の中心は、1磁極を形成する2つの永久磁石22の間の位置を含む。
1つの永久磁石22が回転子2の1磁極を形成する場合、回転子2の各磁極の中心は、xy平面における1つの永久磁石22の中心を含む。この場合、xy平面において、磁極中心線M1は、各永久磁石22の中心と軸線Axとを通る。
〈固定子3の構造〉
図3は、固定子3の一例を示す平面図である。
図4は、図3に示される固定子3の内部構造を概略的に示す図である。
固定子3は、固定子鉄心31と、3相コイル32とを有する。
固定子鉄心31は、3相コイル32が配置される複数のスロット311を有する。図3に示される例では、固定子鉄心31は、18個のスロット311を有する。
3相コイル32は、固定子鉄心31に分布巻きで取り付けられている。図4に示されるように、3相コイル32は、スロット311内に配置されたコイルサイド32bと、スロット311内に配置されていないコイルエンド32aとを持つ。各コイルエンド32aは、軸方向における3相コイル32の端部である。
3相コイル32は、少なくとも1つの内相コイル321、少なくとも1つの中相コイル322、及び少なくとも1つの外相コイル323を含む。すなわち、3相コイル32は、第1相、第2相、及び第3相を持つ。例えば、第1相はV相であり、第2相はW相であり、第3相はU相である。本実施の形態では、3相コイル32に電流が流れたとき、3相コイル32は、6磁極を形成する。
図3に示される例では、3相コイル32は、3個の内相コイル321、3個の中相コイル322、及び3個の外相コイル323を持っている。ただし、各相のコイルの数は、3個に限定されない。本実施の形態では、固定子3は、2つのコイルエンド32aにおいて、図3に示される構造を持っている。ただし、固定子3は、2つのコイルエンド32aの一方において、図3に示される構造を持っていればよい。
3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、3相コイル32のうちの、第1相のコイル、第2相のコイル、及び第3相のコイルは、固定子鉄心31の周方向においてこの順に配列されている。図3に示される例では、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、3相コイル32のうちの、中相コイル322、内相コイル321、及び外相コイル323は、固定子鉄心31の周方向においてこの順に配列されている。コイルエンド32aにおいて、各相のコイルは周方向において等間隔に配置されている。1つのスロット311にいずれか1つの相のコイルが配置されている。これにより、回転子2の各永久磁石22の磁束を有効に用いることができる。
図3に示されるように、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、内相コイル321は、外相コイル323に比べて固定子鉄心31の中心の近くに位置している。この場合、例えば、第1相のコイルは中相コイル322であり、第2相のコイルは内相コイル321であり、第3相のコイルは外相コイル323である。
ただし、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、第2相のコイル、第1相のコイル、及び第3相のコイルは、固定子鉄心31の周方向においてこの順に配列されていてもよい。この場合、コイルエンド32aにおいて、第1相のコイルは、第3相のコイルに比べて固定子鉄心31の中心の近くに位置している。
図5は、3相コイル32における結線の一例を示す模式図である。
3相コイル32における結線は、例えば、Y結線である。言い換えると、3相コイル32は、例えば、Y結線で接続されている。この場合、内相コイル321、中相コイル322、及び外相コイル323は、Y結線で接続されている。
図6から図11は、固定子3を利用して着磁されていない磁性体22を着磁するときの3相コイル32の結線パターンの例を示す図である。言い換えると、図6から図11は、Y結線で接続された3相コイル32と着磁用の電源との接続状態の例を示す図である。図6から図11に示される矢印は、電流の向きを示す。着磁用の電源を単に「電源」とも称する。本実施の形態では、電源は、直流電源である。
図6に示される例では、電源のプラス側(すなわち、電源のプラス極側)が中相コイル322に接続されており、電源のマイナス側(すなわち、電源のマイナス極側)が内相コイル321及び外相コイル323に接続されている。図6に示される結線状態を、結線パターンP1と称する。この場合、電源から大きな電流が中相コイル322に流れる。電源から中相コイル322に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流に分かれる。したがって、中相コイル322に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流の各々よりも大きい。
図7に示される例では、電源のプラス側が内相コイル321に接続されており、電源のマイナス側が中相コイル322及び外相コイル323に接続されている。図7に示される結線状態を、結線パターンP2と称する。この場合、電源から大きな電流が内相コイル321に流れる。電源から内相コイル321に流れる電流は、中相コイル322に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流に分かれる。したがって、内相コイル321に流れる電流は、中相コイル322に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流の各々よりも大きい。
図8に示される例では、電源のプラス側が外相コイル323に接続されており、電源のマイナス側が内相コイル321及び中相コイル322に接続されている。図8に示される結線状態を、結線パターンP3と称する。この場合、電源から大きな電流が外相コイル323に流れる。電源から外相コイル323に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び中相コイル322に流れる電流に分かれる。したがって、外相コイル323に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び中相コイル322に流れる電流の各々よりも大きい。
図9に示される例では、電源のプラス側が中相コイル322に接続されており、電源のマイナス側が内相コイル321に接続されている。外相コイル323の一端は開放端である。図9に示される結線状態を、結線パターンP4と称する。この場合、電源から大きな電流が中相コイル322に流れる。電源から中相コイル322に流れる電流は、内相コイル321に流れ、外相コイル323には流れない。
図10に示される例では、電源のプラス側が内相コイル321に接続されており、電源のマイナス側が外相コイル323に接続されている。中相コイル322の一端は開放端である。図10に示される結線状態を、結線パターンP5と称する。この場合、電源から大きな電流が内相コイル321に流れる。電源から内相コイル321に流れる電流は、外相コイル323に流れ、中相コイル322には流れない。
図11に示される例では、電源のプラス側が外相コイル323に接続されており、電源のマイナス側が中相コイル322に接続されている。内相コイル321の一端は開放端である。図11に示される結線状態を、結線パターンP6と称する。この場合、電源から大きな電流が外相コイル323に流れる。電源から外相コイル323に流れる電流は、中相コイル322に流れ、内相コイル321には流れない。
〈電動機1の製造方法〉
固定子3の製造方法の一例について説明する。
図12は、電動機1の製造工程の一例を示すフローチャートである。
ステップS1では、回転子2を作製する。具体的には、着磁されていない磁性体22を、回転子鉄心21の各磁石挿入孔211内に配置する。ステップS1において、シャフト4を、シャフト孔212に固定してもよい。
ステップS2では、3相コイル32を固定子鉄心31に取り付ける。本実施の形態では、3相コイル32を、分布巻きで固定子鉄心31に取り付ける。
ステップS3では、内相コイル321、中相コイル322、及び外相コイル323を接続する。例えば、内相コイル321、中相コイル322、及び外相コイル323は、Y結線で接続される。
ただし、3相コイル32を、分布巻きで固定子鉄心31に取り付ける前に、内相コイル321、中相コイル322、及び外相コイル323を接続してもよい。この場合、ステップS2において、互いに接続された内相コイル321、中相コイル322、及び外相コイル323を、分布巻きで固定子鉄心31に取り付けてもよい。
ステップS4では、着磁されていない磁性体22を持つ回転子2を、固定子3(具体的には、固定子鉄心31)の内側に配置する。
図13は、電動機1の製造工程の一例を示す図である。
ステップS4において、例えば、図13に示されるように、回転子2を基準位置に配置する。基準位置は、xy平面において、回転子2の着磁対象磁極の中心が、磁極中心線M1が電源のプラス側に接続されたコイル(本実施の形態では、第1相のコイル又は第2相のコイル)の磁極の中心と一致する位置である。
図13に示される例では、第1相のコイルは、中相コイル322である。各相のコイルの磁極の中心は、3相コイル32に電流が流れたときに形成される磁極の中心である。図13において、中相コイル322の磁極の中心は、磁極中心線C1で示されている。磁極中心線C1は、xy平面において、3相コイル32に電流が流れたときに形成される第1相のコイルの磁極の中心と軸線Axとを通っている。具体的には、図13に示される例において、中相コイル322の磁極の中心は、電源から中相コイル322に電流が流れたときに形成される中相コイル322の磁極の中心である。
ステップS5では、3相コイル32を着磁用の電源に接続する。ステップS5において、3相コイル32と電源との結線状態は、第1の結線状態である。第1の結線状態は、図6に示される結線状態、図7に示される結線状態、図8に示される結線状態、図9に示される結線状態、図10に示される結線状態、又は図11に示される結線状態である。第1の結線状態において電源のプラス側に接続されるコイルを、「第1相のコイル」と称する。
例えば、図6及び図9に示される例では、3相コイル32の中相コイル322を、電源のプラス側に接続する。この場合、中相コイル322を、「第1相のコイル」と称する。
図7及び図10に示される例では、3相コイル32の内相コイル321を、電源のプラス側に接続する。この場合、内相コイル321を、「第1相のコイル」と称する。
図8及び図11に示される例では、3相コイル32の外相コイル323を、電源のプラス側に接続する。この場合、外相コイル323を、「第1相のコイル」と称する。
本実施の形態では、第1の結線状態は、図6又は図9に示される結線状態である。すなわち、本実施の形態では、ステップS5において、電源のプラス側に中相コイル322が接続される。
ステップS2からステップS5の工程の順序は、図12に示される例に限定されず、適宜入れ替えてもよい。
図14は、電動機1の製造工程、具体的には、1回目の着磁工程の一例を示す図である。
ステップS6では、着磁されていない磁性体22を持つ回転子2の磁極の中心を、第1相のコイルの磁極の中心に対して回転子2の第1の回転方向に第1の角度θ1回転させた状態で、3相コイル32に電流を通す。図14に示される例では、第1相のコイルは、中相コイル322である。すなわち、回転子2の磁極の中心を、基準位置から回転子2の第1の回転方向に第1の角度θ1回転させた状態で、3相コイル32に電流を通す。言い換えると、第1の結線状態において、電源から3相コイル32(具体的には、第1相のコイル)に電流を通す。本実施の形態では、第1の回転方向は、軸線Axについて反時計回りである。
第1相のコイル(図14では、中相コイル322)からの磁束の向きは、着磁対象としての磁性体22の一端側の磁化容易方向とできるだけ平行であることが望ましい。これにより、大きな電流を用いずに磁性体22の一端側を磁化容易方向に容易に着磁させることができる。
したがって、第1の角度θ1は、第1相のコイル(図14では、中相コイル322)からの磁束の向きと、着磁対象としての磁性体22の磁化容易方向とが平行に近い角度であることが望ましい。第1の角度θ1は、第1相のコイル(図14では、中相コイル322)からの磁束の向きと、着磁対象としての磁性体22の磁化容易方向とが平行になる角度であることがより望ましい。
第1の結線状態が、図6、図7、又は図8に示される結線状態であるとき、電源から第1相のコイルに流れる電流は、第2相のコイルに流れる電流及び第3相のコイルに流れる電流に分かれる。すなわち、電流は、各相のコイル、すなわち、第1相のコイル、第2相のコイル、及び第3相のコイルに流れる。この場合、第1の角度θ1は、例えば、0度<θ1≦10度である。
一方、第1の結線状態が、図9、図10、又は図11に示される結線状態であるとき、電源から第1相のコイルに流れる電流は、第2相のコイル又は第3相のコイルに流れ、第2相のコイル又は第3相のコイルの一方には流れない。すなわち、電流は、3相のうちの2つのみに流れ、3相のうちの1つには流れない。この場合、第1の角度θ1は、例えば、2.5度≦θ1≦12.5度である。
第1の結線状態において、電源から3相コイル32に電流が流れると、3相コイル32から磁束が発生し、着磁対象としての磁性体22が、矢印で示される方向Mdに着磁される。方向Mdは、磁性体22の磁化容易方向である。回転子2は、第1相のコイル(図14では、中相コイル322)の磁極の中心に対して第1の角度θ1回転させた状態であるので、磁性体22を、磁性体22の磁化容易方向に容易に着磁させることができる。本実施の形態では、磁性体22の磁化容易方向は、xy平面における磁性体22の短手方向である。
上述のように、本実施の形態では、2つの永久磁石22が回転子2の1磁極を形成するが、1つの永久磁石22が回転子2の1磁極を形成してもよい。この場合、図14に示される2つの磁性体22は、1つの部材として一体化されている。
ステップS7では、3相コイル32の接続を切り替える。具体的には、電源のプラス側との接続を、第1相のコイルから3相コイル32の第2相のコイルに切り替える。第1相のコイルが中相コイル322であるとき、第2相のコイルは、内相コイル321又は外相コイル323である。これにより、3相コイル32における通電経路が変更される。
ステップS7において、3相コイル32と電源との結線状態は、第1の結線状態とは異なる第2の結線状態である。すなわち、ステップS7では、3相コイル32の結線状態を、第1の結線状態から第2の結線状態に切り替える。第2の結線状態は、図6に示される結線状態、図7に示される結線状態、図8に示される結線状態、図9に示される結線状態、図10に示される結線状態、又は図11に示される結線状態である。第2の結線状態において電源のプラス側に接続されるコイルを、「第2相のコイル」と称する。
本実施の形態では、第2の結線状態は、図7に示される結線状態である。すなわち、本実施の形態では、電源のプラス側との接続を、中相コイル322から3相コイル32の第2相のコイル(本実施の形態では、内相コイル321)に切り替える(ステップS7)。
図15は、電動機1の製造工程、具体的には、2回目の着磁工程の一例を示す図である。
ステップS8では、回転子2の磁極の中心を、電源から第2相のコイルに電流が流れたときに形成される第2相のコイルの磁極の中心に対して回転子2の第2の回転方向に第2の角度θ2回転させた状態で、3相コイル32に電流を通す。図15に示される例では、第2相のコイルは、内相コイル321である。第2の回転方向は、第1の回転方向とは反対方向である。すなわち、回転子2の磁極の中心を、基準位置から回転子2の第2の回転方向に第2の角度θ2回転させた状態で、3相コイル32に電流を通す。言い換えると、第2の結線状態において、電源から3相コイル32(具体的には、第2相のコイル)に電流を通す。
第2の結線状態において、基準位置は、回転子2の着磁対象磁極の中心が、磁極中心線M1が第2相のコイル(図15では、内相コイル321)の磁極の中心と一致する位置である。
本実施の形態では、第2の回転方向は、軸線Axについて時計回りである。ただし、第2の回転方向は、軸線Axについて反時計回りでもよい。この場合、第1の回転方向は、時計回りである。
図15において、内相コイル321の磁極の中心は、磁極中心線C2で示されている。磁極中心線C2は、3相コイル32に電流が流れたときに形成される第2相のコイルの磁極の中心を通っている。具体的には、図15に示される例において、内相コイル321の磁極の中心は、電源から内相コイル321に電流が流れたときに形成される内相コイル321の磁極の中心である。
第2相のコイル(図15では、内相コイル321)からの磁束の向きは、着磁対象としての磁性体22のもう一端側の磁化容易方向とできるだけ平行であることが望ましい。これにより、大きな電流を用いずに磁性体22のもう一端側を磁化容易方向に容易に着磁させることができる。
したがって、第2の角度θ2は、第2相のコイル(図15では、内相コイル321)からの磁束の向きと、着磁対象としての磁性体22の磁化容易方向とが平行に近い角度であることが望ましい。第2の角度θ2は、第2相のコイル(図15では、内相コイル321)からの磁束の向きと、着磁対象としての磁性体22の磁化容易方向とが平行になる角度であることがより望ましい。
第2の結線状態が、図6、図7、又は図8に示される結線状態であるとき、電源から第2相のコイルに流れる電流は、第1相のコイルに流れる電流及び第3相のコイルに流れる電流に分かれる。すなわち、電流は、各相のコイル、すなわち、第1相のコイル、第2相のコイル、及び第3相のコイルに流れる。この場合、第2の角度θ2は、例えば、0度<θ2≦10度である。
一方、第2の結線状態が、図9、図10、又は図11に示される結線状態であるとき、電源から第2相のコイルに流れる電流は、第1相のコイル又は第3相のコイルに流れ、第1相のコイル又は第3相のコイルの一方には流れない。すなわち、電流は、3相のうちの2つのみに流れ、3相のうちの1つには流れない。この場合、第2の角度θ2は、例えば、2.5度≦θ1≦12.5度である。
第2の結線状態において、電源から3相コイル32に電流が流れると、3相コイル32から磁束が発生し、着磁対象としての磁性体22が、矢印で示される方向Mdに着磁される。回転子2は、第2相のコイル(図15では、内相コイル321)の磁極の中心に対して第2の角度θ2回転させた状態であるので、磁性体22を、磁性体22の磁化容易方向に容易に着磁させることができる。
ステップS9では、電源から3相コイル32を外す。これにより、電動機1が得られる。
本実施の形態では、第1相のコイルを中相コイル322とし、第2相のコイルを内相コイル321とし、第3相のコイルを外相コイル323としたが、第1相のコイルは中相コイル322に限定されず、第2相のコイルは内相コイル321に限定されず、第3相のコイルは外相コイル323に限定されない。例えば、第1相のコイルは内相コイル321でもよく、第2相のコイルは中相コイル322でもよく、第3相のコイルは外相コイル323でもよい。
〈変形例〉
図16は、固定子3の他の例を示す図である。
図16に示される固定子3では、第1相のコイルの数は、回転子2の磁極数と同じであり、第2相のコイルの数は、回転子2の磁極数と同じであり、第3相のコイルの数は、回転子2の磁極数と同じである。すなわち、3相コイル32は、6個の内相コイル321、6個の中相コイル322、及び6個の外相コイル323を持っている。
図16に示される固定子3では、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、3相コイル32の各相のコイルは、円環形状を持つ。すなわち、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、6個の内相コイル321は円環形状を持ち、6個の中相コイル322は円環形状を持ち、6個の外相コイル323は円環形状を持つ。
図16に示される固定子3では、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、3相コイル32の各相のコイルは、同心円状に配列されている。すなわち、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、6個の内相コイル321は同心円状に配列されており、6個の中相コイル322は同心円状に配列されており、6個の外相コイル323は同心円状に配列されている。
各スロット311には、互いに隣接する同じ相のコイルが配置されている。
例えば、3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、固定子鉄心31の径方向において、第1相のコイルは第2相のコイルの外側に位置しており、第3相のコイルは第1相のコイルの外側に位置している。図16に示される例では、第1相のコイルは中相コイル322であり、第2相のコイルは内相コイル321であり、第3相のコイルは外相コイル323である。
3相コイル32のコイルエンド32aにおいて、固定子鉄心31の径方向において、第2相のコイルは第1相のコイルの外側に位置してもよく、第3相のコイルは第2相のコイルの外側に位置してもよい。
図16に示される固定子3は、上述の電動機1に適用可能である。図16に示される固定子3を有する電動機1の製造方法は、上述の〈電動機1の製造方法〉で説明した方法と同じである。
〈電動機1の製造方法の利点〉
電動機1の製造方法の利点を説明する。
図17は、比較例としての電動機における着磁工程を示す図である。
図17に示される例では、着磁工程において、基準位置に対する角度がゼロである。この場合、3相コイル(図17では、中相コイル322)からの磁束の向きは、着磁対象としての磁性体22の磁化容易方向に対して直角に近い。したがって、図17に示される例では、xy平面における磁性体22の両側を磁化容易方向に着磁させることが困難である。
これに対して、本実施の形態では、回転子2の各磁極について2回の着磁を行う。具体的には、回転子2の各磁極について、回転子2の磁極の中心を、第1相のコイルの磁極の中心に対して第1の角度θ1回転させた状態で1回目の着磁を行う。これにより、第1相のコイルからの磁束の向きが着磁対象としての磁性体22の一端側の磁化容易方向とできるだけ平行である状態で、磁性体22を着磁させることができる。特に、xy平面における磁性体22の一端側が、磁化容易方向に容易に着磁される。
さらに、回転子2の各磁極について、回転子2の磁極の中心を、第2相のコイルの磁極の中心に対して回転子2の第2の回転方向R2に第2の角度θ2回転させた状態で、第2の結線状態において2回目の着磁を行う。これにより、第2相のコイルからの磁束の向きが着磁対象としての磁性体22のもう一端側の磁化容易方向とできるだけ平行である状態で、磁性体22を着磁させることができる。その結果、大きな電流を用いずに磁性体22を磁化容易方向に容易に着磁させることができる。特に、xy平面における磁性体22のもう一端側が、磁化容易方向に容易に着磁される。したがって、図17に示される例に比べて、着磁用の電流を小さくすることができる。
さらに、磁性体22を磁化容易方向に容易に着磁させることができるので、回転子2の磁力を高めることができる。その結果、効率の高い電動機1を提供することができる。
しかしながら、本実施の形態では、回転子2の着磁対象磁極について2回の着磁を行うので、3相コイル32に大きな力が発生し、図17に示される例に比べて、3相コイル32のコイルエンド32aが変形しやすい。
図18は、電動機1の製造工程、具体的には、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32のコイルエンド32aに生じる径方向における電磁力F1の例を示す図である。図18において、3相コイル32に示されている矢印は、電流の向きを示す。
図19は、電動機1の製造工程、具体的には、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32のコイルエンド32aに生じる軸方向における電磁力F2の例を示す図である。
図18に示される例では、着磁用の電源から電流が3相コイル32に流れると、内相コイル321と中相コイル322との間で、互いに反発する径方向における電磁力F1が発生し、内相コイル321と外相コイル323との間で、互いに反発する径方向における電磁力F1が発生する。さらに、図19に示されるように、軸方向における電磁力F2が3相コイル32に発生する。
図20は、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの径方向における電磁力F1の大きさの違いを示すグラフである。図20に示されるデータは、電磁界解析で解析した結果である。図20において、結線パターンP1,P2,P3は、図6から図8に示される結線パターンにそれぞれ対応する。
結線パターンP3では、着磁用の電源から大きな電流が外相コイル323に流れ、外相コイル323に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び中相コイル322に流れる電流の各々よりも大きい。この場合、図20に示されるように、外相コイル323に発生する電磁力F1が、他のコイルに発生する電磁力F1に比べて非常に大きい。これにより、外相コイル323が径方向に変形しやすい。この場合、例えば、電動機1を圧縮機に適用したとき、外相コイル323が、金属部品(例えば、圧縮機の密閉容器)に近づき、外相コイル323の電気絶縁性を確保することが難しい。
これに対して、結線パターンP1では、着磁用の電源から大きな電流が中相コイル322に流れ、中相コイル322に流れる電流は、内相コイル321に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流の各々よりも大きい。結線パターンP1では、各相のコイルに発生する電磁力F1に大きな差がない。特に、外相コイル323に発生する電磁力F1は、他のコイルに発生する電磁力F1よりも小さい。これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
結線パターンP2では、着磁用の電源から大きな電流が内相コイル321に流れ、内相コイル321に流れる電流は、中相コイル322に流れる電流及び外相コイル323に流れる電流の各々よりも大きい。結線パターンP1では、特に、外相コイル323に発生する電磁力F1は、他のコイルに発生する電磁力F1よりも小さい。これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図21は、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの軸方向における電磁力F2の大きさの違いを示すグラフである。図21において、結線パターンP1,P2,P3は、図20における結線パターンP1,P2,P3にそれぞれ対応する。
図21に示されるように、軸方向における電磁力F2に関して、結線パターンに関わらず、3相コイル32のうちの1つのコイルに大きな軸方向における電磁力F2が生じる。具体的には、結線パターンP3では、外相コイル323に電源から大きな電流が流れ、外相コイル323に軸方向における大きな電磁力F2が生じる。結線パターンP1では、中相コイル322に電源から大きな電流が流れ、中相コイル322に軸方向における大きな電磁力F2が生じる。結線パターンP2では、内相コイル321に電源から大きな電流が流れ、内相コイル321に軸方向における大きな電磁力F2が生じる。
軸方向における3相コイル32の変形に関しては、径方向における3相コイル32の変形に比べて電動機1の性能への影響が少ない。したがって、磁性体22の着磁工程では、第1の結線状態は、結線パターンP1又はP2であることが望ましく、同様に、第2の結線状態は、結線パターンP1又はP2であることが望ましい。すなわち、第1の結線状態が結線パターンP1である場合、第2の結線状態は結線パターンP2である。第2の結線状態が結線パターンP2である場合、第2の結線状態は結線パターンP1である。
これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、電動機1の性能、例えば、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図22は、結線パターンP1又はP2における基準位置に対する角度[度]と着磁用の電源からの電流値[kAT]との関係を示すグラフである。図22において、基準位置に対する角度は、上述の第1の角度θ1及び第2の角度θ2に対応する。
図22に示されるように、基準位置に対する角度がゼロの場合、着磁用の電源からの電流値は278[kAT]である。これに対して、本実施の形態では、第1の結線状態及び第2の結線状態が結線パターンP1又はP2である場合、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、0度<θ1≦10度、0度<θ2≦10度である。これにより、従来の着磁方法に比べて、着磁用の電源からの電流を低減することができる。第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、2.5度≦θ1≦10度、2.5度≦θ2≦10度であるとより望ましい。第1の角度θ1は、2.5度≦θ1≦7.5度又は5度≦θ1≦10度であることがより望ましい。図22に示される例では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、5度が最も望ましい。この場合、従来の着磁方法に比べて、約20.5%電流値が低減される。
図23は、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの径方向における電磁力F1の大きさの違いを示すグラフである。図23に示されるデータは、電磁界解析で解析した結果である。図23において、結線パターンP4,P5,P6は、図9から図11に示される結線パターンにそれぞれ対応する。
結線パターンP6では、着磁用の電源から大きな電流が外相コイル323に流れる。この場合、図23に示されるように、外相コイル323に発生する電磁力F1が、他のコイルに発生する電磁力F1に比べて非常に大きい。これにより、外相コイル323が径方向に変形しやすい。この場合、例えば、電動機1を圧縮機に適用したとき、外相コイル323が、金属部品(例えば、圧縮機の密閉容器)に近づき、外相コイル323の電気絶縁性を確保することが難しい。
これに対して、結線パターンP4では、着磁用の電源から大きな電流が中相コイル322に流れる。結線パターンP4では、電流が流れる各相のコイルに発生する電磁力F1に大きな差がない。特に、外相コイル323には電磁力F1が発生しない。これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図24は、磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの軸方向における電磁力F2の大きさの違いを示すグラフである。図24において、結線パターンP4,P5,P6は、図23における結線パターンP4,P5,P6にそれぞれ対応する。
図24に示されるように、軸方向における電磁力F2に関して、結線パターンに関わらず、3相コイル32のうちの1つのコイルに大きな軸方向における電磁力F2が生じる。
軸方向における3相コイル32の変形に関しては、径方向における3相コイル32の変形に比べて電動機1の性能への影響が少ない。したがって、磁性体22の着磁工程では、第1の結線状態は、結線パターンP4又はP5であることが望ましく、同様に、第2の結線状態は、結線パターンP4又はP5であることが望ましい。すなわち、第1の結線状態が結線パターンP4である場合、第2の結線状態は結線パターンP5である。第2の結線状態が結線パターンP5である場合、第2の結線状態は結線パターンP4である。
これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、電動機1の性能、例えば、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図25は、結線パターンP4又はP5における基準位置に対する角度[度]と着磁用の電源からの電流値[kAT]との関係を示すグラフである。図25において、基準位置に対する角度は、上述の第1の角度θ1及び第2の角度θ2に対応する。
図25に示されるように、基準位置に対する角度がゼロの場合、着磁用の電源からの電流値は450[kAT]である。これに対して、本実施の形態では、第1の結線状態及び第2の結線状態が結線パターンP4又はP5である場合、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、0度<θ1≦12.5度、0度<θ2≦12.5度である。これにより、従来の着磁方法に比べて、着磁用の電源からの電流を低減することができる。第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、2.5度≦θ1≦12.5度、2.5度≦θ2≦12.5度であるとより望ましい。第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、5度≦θ1≦12.5度、5度≦θ2≦12.5度であるとより望ましい。第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、5度≦θ1≦10度、5度≦θ2≦10度であるとより望ましい。図25に示される例では、第1の角度θ1及び第2の角度θ2は、7.5度が最も望ましい。この場合、従来の着磁方法に比べて、53.3%電流値が低減される。
さらに、結線パターンP4又はP5では、着磁用の電源からの電流を210[kAT]まで低減することができる。したがって、結線パターンP4又はP5では、結線パターンP1又はP2における最小値221[kAT]に比べて着磁用の電源からの電流を下げることができる。
図26は、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの径方向における電磁力F1の大きさの違いを示すグラフである。図26に示されるデータは、電磁界解析で解析した結果である。図26において、結線パターンP1,P2,P3は、図6から図8に示される結線パターンにそれぞれ対応する。
図27は、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの軸方向における電磁力F2の大きさの違いを示すグラフである。図27において、結線パターンP1,P2,P3は、図26における結線パターンP1,P2,P3にそれぞれ対応する。
図26及び図27に示されるように、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程においても、第1の結線状態は、結線パターンP1又はP2であることが望ましく、同様に、第2の結線状態は、結線パターンP1又はP2であることが望ましい。これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、電動機1の性能、例えば、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図28は、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの径方向における電磁力F1の大きさの違いを示すグラフである。図28に示されるデータは、電磁界解析で解析した結果である。図28において、結線パターンP4,P5,P6は、図9から図11に示される結線パターンにそれぞれ対応する。
図29は、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程において、3相コイル32に通電したとき、3相コイル32における結線パターンごとの軸方向における電磁力F2の大きさの違いを示すグラフである。図29において、結線パターンP4,P5,P6は、図28における結線パターンP4,P5,P6にそれぞれ対応する。
図28及び図29に示されるように、図16に示される変形例の磁性体22の着磁工程においても、第1の結線状態は、結線パターンP4又はP5であることが望ましく、同様に、第2の結線状態は、結線パターンP4又はP5であることが望ましい。これにより、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、外相コイル323の変形が抑制されるので、電動機1の性能、例えば、外相コイル323の電気絶縁性を確保することができる。
図16に示される変形例においても図22及び図25に示される特性を持つ。したがって、図16に示される変形例においても図22及び図25に示される利点を持つ。
上述のように、本実施の形態では、回転子2を固定子3の内側に配置した状態で着磁を行うときに、3相コイル32、特に外相コイル323の著しい変形を防ぐことができる。さらに、本実施の形態によれば、効率の高い電動機1を提供することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る圧縮機300について説明する。
図30は、圧縮機300の構造を概略的に示す断面図である。
圧縮機300は、電動要素としての電動機1と、ハウジングとしての密閉容器307と、圧縮要素(圧縮装置とも称する)としての圧縮機構305とを有する。本実施の形態では、圧縮機300は、スクロール圧縮機である。ただし、圧縮機300は、スクロール圧縮機に限定されない。圧縮機300は、スクロール圧縮機以外の圧縮機、例えば、ロータリー圧縮機でもよい。
圧縮機300内の電動機1は、実施の形態1で説明した電動機1である。電動機1は、圧縮機構305を駆動する。
圧縮機300は、さらに、シャフト4の下端部(すなわち、圧縮機構305側と反対側の端部)を支持するサブフレーム308を備えている。
圧縮機構305は、密閉容器307内に配置されている。圧縮機構305は、渦巻部分を有する固定スクロール301と、固定スクロール301の渦巻部分との間に圧縮室を形成する渦巻部分を有する揺動スクロール302と、シャフト4の上端部を保持するコンプライアンスフレーム303と、密閉容器307に固定されてコンプライアンスフレーム303を保持するガイドフレーム304とを備える。
固定スクロール301には、密閉容器307を貫通する吸入管310が圧入されている。また、密閉容器307には、固定スクロール301から吐出される高圧の冷媒ガスを外部に吐出する吐出管306が設けられている。この吐出管306は、密閉容器307の圧縮機構305と電動機1との間に設けられた開口部に連通している。
電動機1は、固定子3を密閉容器307に嵌め込むことにより密閉容器307に固定されている。電動機1の構成は、上述した通りである。密閉容器307には、電動機1に電力を供給するガラス端子309が溶接により固定されている。
電動機1が回転すると、その回転が揺動スクロール302に伝達され、揺動スクロール302が揺動する。揺動スクロール302が揺動すると、揺動スクロール302の渦巻部分と固定スクロール301の渦巻部分とで形成される圧縮室の容積が変化する。そして、吸入管310から冷媒ガスが吸入され、圧縮されて、吐出管306から吐出される。
圧縮機300は、実施の形態1で説明した電動機1を有するので、実施の形態1で説明した利点を持つ。
さらに、圧縮機300は実施の形態1で説明した電動機1を有するので、効率の高い圧縮機300を提供することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る圧縮機300を有する、空気調和機としての冷凍空調装置7について説明する。
図31は、実施の形態3に係る冷凍空調装置7の構成を概略的に示す図である。
冷凍空調装置7は、例えば、冷暖房運転が可能である。図31に示される冷媒回路図は、冷房運転が可能な空気調和機の冷媒回路図の一例である。
実施の形態3に係る冷凍空調装置7は、室外機71と、室内機72と、室外機71及び室内機72を接続する冷媒配管73とを有する。
室外機71は、圧縮機300と、熱交換器としての凝縮器74と、絞り装置75と、室外送風機76(第1の送風機)とを有する。凝縮器74は、圧縮機300によって圧縮された冷媒を凝縮する。絞り装置75は、凝縮器74によって凝縮された冷媒を減圧し、冷媒の流量を調節する。絞り装置75は、減圧装置とも言う。
室内機72は、熱交換器としての蒸発器77と、室内送風機78(第2の送風機)とを有する。蒸発器77は、絞り装置75によって減圧された冷媒を蒸発させ、室内空気を冷却する。
冷凍空調装置7における冷房運転の基本的な動作について以下に説明する。冷房運転では、冷媒は、圧縮機300によって圧縮され、凝縮器74に流入する。凝縮器74によって冷媒が凝縮され、凝縮された冷媒が絞り装置75に流入する。絞り装置75によって冷媒が減圧され、減圧された冷媒が蒸発器77に流入する。蒸発器77において冷媒は蒸発し、冷媒(具体的には、冷媒ガス)が再び室外機71の圧縮機300へ流入する。室外送風機76によって空気が凝縮器74に送られると冷媒と空気との間で熱が移動し、同様に、室内送風機78によって空気が蒸発器77に送られると冷媒と空気との間で熱が移動する。
以上に説明した冷凍空調装置7の構成及び動作は、一例であり、上述した例に限定されない。
実施の形態3に係る冷凍空調装置7によれば、実施の形態1から2で説明した利点を持つ。
さらに、実施の形態3に係る冷凍空調装置7は、実施の形態2に係る圧縮機300を有するので、効率の高い冷凍空調装置7を提供することができる。
以上に説明した各実施の形態における特徴及び各変形例における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
1 電動機、 2 回転子、 3 固定子、 7 冷凍空調装置、 31 固定子鉄心、 32 3相コイル、 32a コイルエンド、 71 室外機、 72 室内機、 211 磁石挿入孔、 300 圧縮機、 305 圧縮機構、 307 密閉容器、 74 凝縮器、 77 蒸発器、 321 内相コイル、 322 中相コイル、 323 外相コイル。

Claims (15)

  1. 固定子鉄心及び前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルを持つ固定子と、磁極を持ち、前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機の製造方法であって、
    着磁されていない磁性体を持つ前記回転子を前記固定子の内側に配置することと、
    前記3相コイルの第1相のコイルを、着磁用の電源のプラス側に接続することと、
    前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記第1相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第1相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向に第1の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことと、
    前記電源の前記プラス側との接続を、前記第1相のコイルから前記3相コイルの第2相のコイルに切り替えることと、
    前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記第2相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第2相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向とは反対方向である第2の回転方向に第2の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことと
    を備えた電動機の製造方法。
  2. 前記3相コイルは、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び第3相のコイルを含み、
    前記3相コイルのコイルエンドにおいて、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び前記第3相のコイルは、前記固定子鉄心の周方向においてこの順に配列されており、
    前記コイルエンドにおいて、前記第2相のコイルは、前記第3相のコイルに比べて前記固定子鉄心の中心の近くに位置している
    請求項1に記載の電動機の製造方法。
  3. 前記3相コイルは、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び第3相のコイルを含み、
    前記3相コイルのコイルエンドにおいて、前記第2相のコイル、前記第1相のコイル、及び前記第3相のコイルは、前記固定子鉄心の周方向においてこの順に配列されており、
    前記コイルエンドにおいて、前記第1相のコイルは、前記第3相のコイルに比べて前記固定子鉄心の中心の近くに位置している
    請求項1に記載の電動機の製造方法。
  4. 前記3相コイルは、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び第3相のコイルを含み、
    前記第1相のコイルが前記電源のプラス側に接続されているとき、前記電源から前記第1相のコイルに流れる電流は、前記第2相のコイルに流れる電流及び前記第3相のコイルに流れる電流に分かれ、
    前記第2相のコイルが前記電源のプラス側に接続されているとき、前記電源から前記第2相のコイルに流れる電流は、前記第1相のコイルに流れる電流及び前記第3相のコイルに流れる電流に分かれる
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機の製造方法。
  5. 前記第1の角度をθ1とし、前記第2の角度をθ2としたとき、
    前記第1の角度θ1は、0度<θ1≦10度であり、
    前記第2の角度θ2は、0度<θ2≦10度である
    請求項4に記載の電動機の製造方法。
  6. 前記3相コイルは、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び第3相のコイルを含み、
    前記第1相のコイルが前記電源のプラス側に接続されているとき、前記電源から前記第1相のコイルに流れる電流は、前記第2相のコイル又は前記第3相のコイルに流れ、前記第2相のコイル又は前記第3相のコイルの一方には流れず、
    前記第2相のコイルが前記電源のプラス側に接続されているとき、前記電源から前記第2相のコイルに流れる電流は、前記第1相のコイル又は前記第3相のコイルに流れ、前記第1相のコイル又は前記第3相のコイルの一方には流れない
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機の製造方法。
  7. 前記第1の角度をθ1とし、前記第2の角度をθ2としたとき、
    前記第1の角度θ1は、0度<θ1≦12.5度であり、
    前記第2の角度θ2は、0度<θ2≦12.5度である
    請求項6に記載の電動機の製造方法。
  8. 前記3相コイルは、前記第1相のコイル、前記第2相のコイル、及び第3相のコイルを含み、
    前記第1相のコイルの数は、前記回転子の磁極数と同じであり、
    前記第2相のコイルの数は、前記回転子の磁極数と同じであり、
    前記第3相のコイルの数は、前記回転子の磁極数と同じである
    請求項1に記載の電動機の製造方法。
  9. 前記3相コイルのコイルエンドにおいて、前記3相コイルの各相のコイルは、同心円状に配列されている請求項8に記載の電動機の製造方法。
  10. 前記3相コイルのコイルエンドにおいて、前記固定子鉄心の径方向において、前記第1相のコイルは前記第2相のコイルの外側に位置しており、前記第3相のコイルは前記第1相のコイルの外側に位置している請求項8又は9に記載の電動機の製造方法。
  11. 前記3相コイルのコイルエンドにおいて、前記固定子鉄心の径方向において、前記第2相のコイルは前記第1相のコイルの外側に位置しており、前記第3相のコイルは前記第2相のコイルの外側に位置している請求項8又は9に記載の電動機の製造方法。
  12. 前記3相コイルは、Y結線で接続されている請求項1から11のいずれか1項に記載の電動機の製造方法。
  13. 固定子鉄心及び前記固定子鉄心に分布巻きで取り付けられた3相コイルを持つ固定子と、
    磁極を持ち、前記固定子の内側に配置された回転子と
    を備え、
    前記回転子は、
    固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心に配置された永久磁石と
    を有し、
    前記回転子の軸方向と直交する平面において、前記永久磁石の一端側は、前記回転子の前記磁極の中心を、着磁用の電源から前記3相コイルの第1相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第1相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向に第1の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことにより着磁されており、
    前記回転子の軸方向と直交する前記平面において、前記永久磁石のもう一端側は、前記回転子の前記磁極の中心を、前記電源から前記3相コイルの第2相のコイルに電流が流れたときに形成される前記第2相のコイルの磁極の中心に対して前記回転子の第1の回転方向とは反対方向である第2の回転方向に第2の角度回転させた状態で、前記3相コイルに電流を通すことにより着磁されている
    電動機。
  14. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に配置された圧縮装置と、
    前記圧縮装置を駆動する請求項13に記載の電動機と
    を備える圧縮機。
  15. 請求項14に記載の圧縮機と、
    熱交換器と
    を備える空気調和機。
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