JP7057368B2 - 再生可能な生分解性マーキングワックス組成物 - Google Patents

再生可能な生分解性マーキングワックス組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7057368B2
JP7057368B2 JP2019545887A JP2019545887A JP7057368B2 JP 7057368 B2 JP7057368 B2 JP 7057368B2 JP 2019545887 A JP2019545887 A JP 2019545887A JP 2019545887 A JP2019545887 A JP 2019545887A JP 7057368 B2 JP7057368 B2 JP 7057368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
composition
wax
marking
marking composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019545887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020513470A (ja
JP2020513470A5 (ja
Inventor
ファルケン,ロブ
ジョンソン,アダム
アーノルド,ラシェル
トランプ,フィリップ・バン
Original Assignee
ダニマー・バイオプラスティックス・インコーポレーテッド
テクニック・ホールディングス・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダニマー・バイオプラスティックス・インコーポレーテッド, テクニック・ホールディングス・エルエルシー filed Critical ダニマー・バイオプラスティックス・インコーポレーテッド
Publication of JP2020513470A publication Critical patent/JP2020513470A/ja
Publication of JP2020513470A5 publication Critical patent/JP2020513470A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7057368B2 publication Critical patent/JP7057368B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D13/00Pencil-leads; Crayon compositions; Chalk compositions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K19/00Non-propelling pencils; Styles; Crayons; Chalks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本開示はワックスマーキング組成物に関する。より詳細には本開示は、再生可能かつ生分解性のワックス組成物と、かかる組成物から作られる筆記具とに関する。
マーキング組成物は一般に、ワックス、脂肪酸、着色剤、カラ―エクステンダーその他の添加剤の全ての組み合わせから配合される。このようなマーキング組成物はクレヨン、ワックスまたはグリースペンシル、および、色鉛筆を作成するために使用することができ、これらは孔質または非孔質基材上に描き、書き、または着色するために使用する場合がある。クレヨンはノート用の紙、塗り絵帳、アート紙、およびポスター用厚紙のような紙を含む様々な種類の基材上で子供に使用されることが最も多い。さらにクレヨン、ワックスまたはグリースペンシル、および、色鉛筆は原色から蛍光色までの広い範囲の色で利用することが可能である。
ワックスはこれらクレヨンの組成物に材料として使用される。クレヨンのような筆記具は、クレヨンの構造的形態ならびにマーキング媒体等の両方を形成するために、種々のワックスおよび添加剤から作られる。例えば組成物は構造的剛性(rigidity)および強度を保有するように必ず固体でなければならず、それでもマークされる基材の表面上への圧で適用する顔料用の担体を形成するために十分に柔らかくなければならない。現時点では、クレヨンワックスに使用されるかかる組成物は、破壊に対して十分な強度と耐性を得ることと同時に、満足のいくレイダウン(laydown)およびマーキングを与える圧の下で十分な軟化剤(softeners)とフローの質(flow qualities)を有することの間の妥協であった。
例えば特許文献1,2,3,4および5を含め、様々なマーキング組成物が公開されてきた。
この広い利用性にもかかわらず、消費者はより良いレイダウンおよびより良い描画質(drawing quality)、ならびにかかるクレヨンを使用して仕上げた描画からの剥離が少ないことを得るために、改良された特性のクレヨンを望んでいる。さらに最近では、再生可能な資源に由来し、そして生分解性となり得る、より環境に優しい材料への移行が推し進められている。しかしそれらの低い融点のため、再生可能ワックスとして使用される現行の製品は、かかるクレヨンが輸送および使用中に、溶けたり、壊れたりする傾向があるので、クレヨンに使用するには十分ではない。
クレヨンの重要な特性であるレイダウンは、筆記用組成物が基材、例えば筆記面に移る滑らかさの質の尺度である。子供および親は、クレヨンへ最少の圧をかけながら子供がマークしたり、クレヨンで描いたりできるようにしたいので、改善されたレイダウンのクレヨンを好む。滑らかでつるつるした(slick)色のレイダウンは、線描および作業の質に特に大変こだわる子供に特に重要である。親および子供が特に望む追加の利点は、改善されたレイダウン特性を有するクレヨンが、より豊かでより明るい色を有するマーク(marks)をもたらす点である。しかし他方では、レイダウンを生じるためにクレヨンに高い圧をかける必要性により引き起こされるクレヨンの材料の剥離や飛び散った粒子は、作業面、またはよくある例としては家の床に剥離物がまき散らされる恐れがあるので、剥離するクレヨンを子供が使用するときに家庭で掃除の問題が起こる。
クレヨンのレイダウンは、クレヨン配合物中のエモリエント、例えばひまし油またはキ
ャノーラ油のような油の量を増すことにより改善することができると提案されてきた。しかしこの取り組みはレイダウンの改善に幾らかの成功を収めたが、エモリエントはマーキング組成物の他の望ましい特性、例えば安定性、色の明度および粘着性に悪影響を及ぼす。例えばかかるエモリエント含有組成物から作られた筆記具の強度は低下し、これは次いで製造上の問題ならびにかかる筆記具の使用に問題を生じる。例えばかかる組成物から形成されたクレヨンおよび他の筆記具は、特に子供が使用する場合にやや容易に割れるか砕ける。
さらに、大量にエモリエントを使用すると、クレヨンおよび/または他の筆記具の粘着性(tackiness)にも悪影響を及ぼす。例えば筆記具は接触に対して過剰に粘着性となり、特に絵を描いたり字を書いたりしている間に指の間で保持する場合にそうである。かかる過剰な粘着性は、不快な感触を使用者に与える。また筆記用組成物の成分の一部、例えば顔料、が使用者の手または衣服に過度に移る。すなわちかかる材料の過度な移りは使用者に対して不快な気分を生じさせることに加えて、手および衣服、ならびにクレヨンが使用された周辺のカーペットのような領域への不必要な染み(stain)を生じる恐れがある。
現在、クレヨンは主成分としてパラフィンワックスを使用している。パラフィンワックスは炭化水素分子の混合物からなり、そして石油、石炭またはオイルシェールに由来する。例えばスラックワックスは、油とワックスとの混合物であり、そして一般にパラフィンワックス用の供給原料として使用されている。しかしスラックワックスおよび多くのその関連材料は、直ちに生分解性でないと考えられ、そして石油起源ゆえに再生可能とは考えられない。これら2つの特性を達成するために、例えば本明細書に開示する特定態様では、ポリエステルをクレヨンの主要なワックス成分として利用することができる。
このように、望ましいレイダウン特性を有する再生可能で生分解性のマーキング組成物の必要性が今でも存在する。より詳細には、使用者がかける最少の圧で色の滑らかで、つるつるしたレイダウンを可能にするために、クレヨンと基材との間の摩擦を最少にする再生可能で生分解性のマーキング組成物の必要性が存在する。また接触に対して過度に粘着性ではなく、しかも過剰に剥離しない改善されたレイダウン特性を有する再生可能で生分解性のマーキング組成物の必要性が今でも存在する。さらに、使用者の手または衣服に材料が過度に移らない改善されたレイダウン特性を有する再生可能で生分解性のマーキング組成物の必要性が今でも存在する。さらに子供による使用に耐えるために、望ましい機械的強度を有する改善されたレイダウン特性を有する再生可能な生分解性のマーキング組成物の必要性が今でも存在する。
本マーキング組成物のこれらの、およびその他の目的および利点、ならびに追加の発明としての特徴は、本明細書に提供される本発明の記載から明らかになるだろう。
米国特許第3,409,574号明細書 米国特許第3,933,708号明細書 米国特許第4,212,676号明細書 米国特許第4,900,013号明細書 米国特許第5,383,954号明細書
上記その他の必要性は、本開示によるマーキング組成物により満たされる。本発明のマーキング組成物は、改善された構造的一体性、色の範囲(color coverage)、色の強度および均一性と、基材または他の筆記面に適用したとき、最少の圧で滑らかで、そしてつるつるしたレイダウンと、少ない剥離とを示す。また本明細書に提供するマーキング組成物は、接触に対する粘着性が実質的にない。
1つの態様によれば、マーキング組成物は、ジオールとジカルボン酸との反応生成物である縮合重合体を含む。縮合重合体は、マーキング組成物の約10重量%から約90重量%の量で存在する。またマーキング組成物は、10から24個の炭素原子を含む1種類以上の脂肪酸、またはそれらのエステルを含む。脂肪酸(1種類以上)またはエステル(1種類以上)は、組成物の約20重量%から約80重量%までの量で存在する。またマーキング組成物は着色剤も含み、該着色剤は組成物の約1重量%から約15重量%の量で存在する。
別の観点では、本開示はマーキング組成物を包含する筆記具を提供する。該筆記具は、クレヨン、ワックスパステル、グリースペンシル、水溶性クレヨン、カラーインキマーカー、カラ―チャーコール、およびチョークからなる群から選択することができる。前記筆記具がクレヨンであることがより好ましい。筆記具に使用されるマーキング組成物は、ジオールとジカルボン酸との反応生成物である縮合重合体を含む。該縮合重合体は、マーキング組成物の約10重量%から約90重量%までの量で存在する。またマーキング組成物は、10個から24個までの炭素原子を含む1種類以上の脂肪酸、またはそれらのエステルも含む。脂肪酸(1種類以上)またはエステル(1種類以上)は、組成物の約20重量%から約80重量%までの量で存在する。またマーキング組成物は着色剤も含み、これは組成物の約1重量%から約15重量%までの量で存在する。
本開示の特定の態様では、重合体は、組成物の約20重量%から約80重量%までを構成するのが好ましい。
本開示による幾つかの態様では、マーキング組成物に使用されるジオールおよびジカルボン酸は、それぞれ好ましくは2個から14個までの炭素原子を含む。より好適な縮合重合体は、ポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(へキシレンスクシネート)およびポリ(プロピレンアジペート)からなる群から選択される場合がある。
幾つかの事例では、縮合重合体が、約5000ダルトンから約15,000ダルトンまでの重量平均分子量、および、約40Cから約75Cまでの融点を有することが好ましい。また縮合重合体は、好ましくは、35から65までのショアD硬度(Shore D hardness)値を有する場合がある。
本開示による特定の態様では、組成物が14個から18個までの炭素原子を含む1種類以上の脂肪酸またはそれらのエステルを、組成物の約20重量%から約80重量%までの量で作成される。特定の好適な態様では、前記1種類以上の脂肪酸は、完全に飽和された脂肪酸、例えばステアリン酸および/またはパルミチン酸を含む。
1種類以上の脂肪酸の重量平均分子量は、好ましくは、約100ダルトンから約400ダルトンまでの範囲である。
本開示による特定の態様では、着色剤は無機顔料であることが好ましい。該顔料は、好ましくは約0.1ミクロンから約25ミクロンまでの平均粒子サイズを有する粒子から構成されている。しかし他の態様では、着色剤は植物または野菜に由来することが好ましい。
また本開示による特定の態様では、前記組成物は錆止め剤、腐食防止剤、フィラー、均染剤、粘性調整剤、乾燥剤、可塑剤、抑泡剤、離型剤および重合体安定化剤からなる群か
ら選択される1種類以上の添加剤も含む場合がある。
本開示によれば、ワックスマーキング組成物が提供される。本開示のマーキング組成物は、例えば、ワックス、脂肪酸および/または着色剤の1種類以上の組み合わせを含む場合があり、ここで、ワックスおよび/または脂肪酸成分は、少なくとも部分的に、有機または無機酸、例えばカルボン酸および/またはアルコール、例えばアルコキシ基に置き換えられた少なくとも1つのヒドロキシル基を有する酸に由来する。特に様々な事例で、主要な構造的成分はエステルワックスのような脂肪酸成分の場合があり、該脂肪酸成分はマーキング組成物が基材上に適用されたときに所望の滑らかなレイダウン特性と、子供の使用に耐える強度とを有するような、化学的かつ機械的に十分な量で供給される場合がある。
したがって1つの観点では、本開示は特定の筆記具に形成されたマーキング組成物を提供する。例えば本明細書に開示するように、クレヨン、ワックスパステル、グリースペンシル、水溶性クレヨン、カラーインキマーカー、カラ―チャーコール、チョークならびに他の類似の筆記具のような筆記具が提供され、これらの筆記具はマーキング組成物、例えば本明細書に開示する脂肪酸組成物から調製される場合がある。別の観点では、かかるマーキング組成物の作成法、および/または、該組成物からの筆記具、例えばクレヨン、その他の本明細書に開示する筆記および/または使用特性を有する適切に構成された筆記具の製作におけるその使用が提供される。さらに様々な色の筆記具のような複数の筆記具を含む、パッケージングも提供される。
本開示の幾つかの観点では、マーキング組成物が説明される。マーキング組成物は組成物の約10重量%から約80重量%までの量の構造的成分を含む。幾つかの実施態様では、構造的成分はジオールおよび二酸を含むエステルワックスであり、そして該ジオールおよび二酸はそれぞれ2個から14個までの炭素原子を含む場合がある。
様々な他の実施態様では、エステルワックスは、ポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(へキシレンスクシネート)および/またはポリ(プロピレンアジペート)の1種類以上の場合がある。エステルワックスは、40℃から75℃までの間の融点と、35から65までの間、好ましくは、45から55までの間のショアD硬度値と、好ましくは10~40の酸数とを有することが好ましい。エステルワックスは25~100%再生可能であり、そして0~15%モル過剰の二酸またはジオールを含むことが好ましい。エステルワックスは、好ましくは、5000ダルトンから15000ダルトンまでの間の分子量を有する。本開示の他の観点では、マーキング組成物は着色剤を組成物の約1重量%から約15重量%までの量で含む。
さらに他の観点では、マーキング組成物は脂肪酸を組成物の約3重量%から約60重量%までの量で、および/または、曲げ硬化剤(stiffening agent)を組成物の約3重量%から約60重量%までの量で含む場合がある。幾つかの実施では、曲げ硬化剤はステアリン酸である。さらに他の観点では、マーキング組成物はさらに着色剤を含む場合がある。着色剤は有機顔料の場合がある。
好適な実施では、マーキング組成物は、クレヨン、シャープペン用クレヨン(mechanical crayon)、取り外し可能なマーキング針(stylus)等のような筆記具に形成することができる。
本開示の特定の態様では、マーキング組成物は、ワックス成分、脂肪酸成分、および、着色剤の1種類以上を含む場合がある。様々な事例で、マーキング組成物は、例えばワッ
クスおよび/または脂肪酸の1種類以上の組み合わせを含み、そして、1種類以上の着色剤の組み合わせを含む場合がある。したがって特定の事例では、本開示のマーキング組成物は、硬さ(hardness)および/または機械的強度を組成物に与えるような、所望する特性を組成物に付与するように配合されるワックス、および/または、脂肪酸成分のような、少なくとも1つのワックスおよび/または脂肪酸成分を含む場合がある。特に、特定の実施態様では、マーキング組成物の主要な構造的成分は、本明細書に開示するような脂肪酸成分の場合がある。さらに様々な態様では、二官能性脂肪酸、例えばステアリン酸、のような曲げ硬化剤を、例えば曲げ硬化剤として、ならびに、レイダウンの滑らかさを強化するために、組成物に含める場合がある。
かかる硬さは構造的形態をマーキング組成物に与えるが、該組成物がクレヨンのようなマーカーとして使用できるようにするために十分柔らかでなければならない。
具体的には、主構造成分は、崩壊せずに使用することができるのに十分な支持構造を形成するための構造的剛性(rigidity)および強度を保持するように配合される固体であるべきだが、所望のレイダウンおよび/またはフローの質でマークされるべき材料の表面に圧力下で付着される(deposited)か、またはそうではなく運ばれる着色剤、例えば顔料用の担体を形成するために十分に柔らかでなければならない。したがって本明細書で配合されるように、かかる硬さは脂肪酸成分から組成物に与えることができる。
さらにマーキング組成物に構造的形態および/または曲げ剛性(stiffness)を与えるように、ならびに、組成物を改善されたレイダウン特性を有するクレヨンのようなマーカーとして使用できるようにするために十分な柔らかさを強化するように、二官能性脂肪酸、例えばステアリン酸成分を含める場合がある。さらに本明細書で提供するように、様々な態様において、本開示のマーキング組成物は、環境に優しく、かつ/または、再生可能な資源に由来するような様式で、配合することができ、そして、例えば脂肪酸の構造的成分と、二官能性脂肪酸、例えばステアリン酸、の曲げ硬化成分(1種類以上)とが環境に優しく持続性の天然資源に由来するときには、生分解性にできる場合がある。
しかし特定の事例では、ワックス組成物が提供される。1種類以上のワックス成分が、ASTM D2240に説明されるショア硬度法により測定されたときに、25℃で約10の、約15の、約20の、約25の、約30の、約40の、約50または60の、もしくはこれを超える硬さにできるような、十分な硬さを有する支持構造に配合できる限り、任意の適切なワックスまたは複数のワックス組成物を使用することができる。さらに使用することになるワックス成分が、約110°ないし約120°、ないし約140°、ないし約160°または165°、ないし約180°、または、約200°ないし210°Fまでの融点を有することができるように、1種類以上のワックス成分を使用することができる。特定の事例では、1種類以上のワックス成分が3,000ないし150,000、ないし約500,000、ないし約100万または200万、または、さらに4,000,000ないし5,000,000以上、例えば6,000,000以上までの範囲の分子量を有する場合がある。例えば本明細書に記載するワックス成分は、クレヨンのような筆記具に構成される場合、マーキング組成物、例えば筆記具、が接触に対して実質的に剛性があり(rigid)、基材にマークするときに用具に圧をかけたときに所望の強度特性と、所望する滑らかなレイダウン特性とを有するような様式で配合される場合がある。
適切なワックス成分が、野菜、昆虫または動物源に由来する場合がある。かかるワックス成分は、ポリエチレン、非晶性ポリプロピレン、パラフィン等の1種類以上、例えば組み合わせ、を含む場合がある。パラフィンワックス成分が使用されることになる場合、C2n+2系のパラフィン炭化水素を含む場合がある。かかる事例では、パラフィンは
、例えば動物由来、例えば牛の獣脂、または植物油のような油から誘導される場合がある。様々な場合で、ワックス成分はハードワックス、例えば1種類以上の蜜蝋、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、セレシンワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸のアルカリおよびアルカリ土類金属およびアンモニウム塩、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライトワックス、ライスワックスおよび/またはそれらの組み合わせを含む場合がある。特定の事例では、例えば高温に対する耐性を上げることにより、マーカー組成物を改善するように、マーカー組成物に成分としてポリエチレンを提供してもよい。例えばポリエチレンは、例えば石油または天然ガスからのような、エチレンの化学合成を介して合成されるポリマーであり、そしてモールド型への挿入前の組成物メルトに加える場合がある。適切なワックスの他の例は、ジオールおよび二酸の縮合重合化から作られるものを含み、エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオール、シクロヘキサンジオール等を含むがこれらに限定されない。具体的には、実施例のジオールは、RC(O)CHCHOHまたはRCH(OH)CHCHOHまたは(CH2)(CHOH)等(式中、n=炭素骨格の数)の1種類以上に似ている式を有するような、種々の1,2-ジオールおよび/または1,3ジオールおよび/または1,4-ジオールを含む場合がある。例えば特定の態様では、ワックス成分は、1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,2-シクロヘキサンジオール等の1種類以上でよい。前記ワックスの組み合わせも本開示に含まれる。
同様に特定の事例では開示の組成物は、ソフトワックスおよび/またはエモリエントを含む場合がある。本開示による使用に適するソフトワックスの例は、ラノリンワックス、水素化ラノリンワックス、水素化ひまし油、ヒドロキシポリエステル等を含む。特にソフトワックスはマーカー組成物のレイダウン特性を強化するように使用される場合がある。さらにエモリエントは、マーキング組成物が基材に適用されるとき、マーキング組成物への一般的な圧を介してより直ちに、かつ容易に基材へマーキング組成物を移すことができるように含む場合がある。エモリエントの例には、ラノリン油およびその誘導体、鉱物油、石油、植物性ショートニング、植物油、シリコーンおよびそれらの混合物の1種類以上を含む場合がある。エモリエントは、基材の表面を横切るマーキング組成物の滑りを良くし、しかもマーキング組成物の滑らかなレイダウンを確実にするように、マーキング組成物に対する潤滑効果または滑らかさを提供するために使用する場合がある。様々な事例で、ソフトワックス、例えばヒドロキシポリエステルを1種類以上のエモリエントを組成物内に保持するように使用でき、そしてマーキング組成物の油っぽい感触を低減するように機能することができる。
様々な場合で、マイクロクリスタリンワックスを提供することができる。マイクロクリスタリンワックスは、石油が、石油精製処理の一部のように、脱油されるときに作成される。例えばマイクロクリスタリンワックスおよびその混合物は、動物、昆虫および野菜から由来する場合がある。かかるワックスは、より高い割合のイソパラフィン系炭化水素およびナフテン系炭化水素を有し、そして華氏約140°ないし210°の融点を有するのでパラフィンワックスとは区別される。マイクロクリスタリンワックスの重要な特徴は、その結晶の細かさ、高い引張強度、および、より高い融点を含む。したがってクリスタリンワックスは、溶媒および油を最終的なマーキング組成物に結びつける手助けをするために本明細書では有用な場合がある。
任意の適切な量のソフトワックスを使用してマーキング組成物を調製することができる。幾つかの態様では、ソフトワックスはマーキング組成物の約10重量%または20重量%以下から約40重量%または約50重量%または約60重量%または約80重量%までの量で存在する場合がある。さらに任意の適切な量のエモリエントをマーキング組成物に使用することができるが、含む場合でも少量であることが典型的である。例えばエモリエントは、マーキング組成物の約1重量%または2重量%または5重量%以下から約25重
量%または35重量または45重量%以上までの量で存在する場合がある。しかしエモリエントがより有意な量で存在する場合、ソフトワックスおよび/またはエモリエントは、マーキング組成物の約4重量%までの量のような、さらに一層少ない量で存在する場合がある。特定の事例では、例えば大量のソフトワックスが含まれる場合、エモリエントは、少量で存在するか、または省かれる場合があり、それでもなお、所望の改善されたレイダウン特性を維持する。エモリエントの量を上げると、粘着性が逆に上がる恐れがあることに留意されたい。ソフトワックスおよびエモリエントの両方が使用される場合、ハードワックスは存在するソフトワックスの量に等しいか、またはそれより多い量で使用する場合がある。
さらに任意の適切な量のワックス成分、例えば1種類以上のハードおよび/またはソフトワックス成分をマーカー組成物に含めることができる。例えば全ワックス成分は、存在する場合、マーキング組成物の約0.10重量%ないし約80重量%または約90重量%または95重量%、例えば約1重量%または約5重量%または約10重量%、ないし、約60重量%または約70重量%、例えば約20重量%または30重量%、ないし、約40重量%または約50重量%の量で存在する場合がある。様々な態様において、ワックス成分はマーキング組成物の約39重量%または40重量%から約64重量%または65重量%までの量で、例えばマーキング組成物の約45重量%から約55重量%までの量で存在する場合がある。過剰量のワックス成分は、レイダウン性に悪い影響を及ぼす恐れがあることに留意されたい。
特定の事例では、脂肪酸成分が提供され得る。脂肪酸成分は、ワックス成分および/またはソフトワックス成分に加えて、またはそれに換えて、含める場合がある。例えば脂肪酸成分は、典型的なワックス成分を包含しない場合のように、または全く除外され得るように、それ自体がマーキング組成物の主構造成分を形成するように含まれる場合がある。含まれる場合、脂肪酸成分は有機酸源に由来する場合があり、そして他の事例では、無機酸源に由来する場合がある。例えば脂肪酸成分は、カルボン酸および/またはアルコールもしくはアルコール誘導体、例えば少なくとも1つのヒドロキシル基がアルコキシ基に置き換えられた酸であるか、またはそれを他の方法で含む場合がある。特に様々な事例で、脂肪酸成分はエステルワックスの場合があり、これは、筆記具に形成されたとき、改善された構造的一体性、色の範囲、色の強度および均一性といった所望する組成物の特性と、基材またはその上に適用したとき、最少の圧で滑らかで、そしてつるつるしたレイダウンを少ない剥離と一緒に示すような、化学的かつ機械的に十分な量とで供給される。例えば脂肪酸成分は、本明細書に記載するように、クレヨンのような筆記具に構成されたとき、マーキング組成物例えば筆記具が、実質的な構造的一体性を有し、そして接触に対する粘着性が実質的に無く、基材上に適用されたときに所望する滑らかなレイダウン特性と、子供の使用に耐える強度とを有する様式で配合される場合がある。
特に、マーキング組成物の脂肪酸成分は、ワックスエステルのようなエステル系ワックスを含むか、またはそれらから誘導され得る。例えば様々な事例で、脂肪酸(および/または含まれるならばワックス成分)は、例えばエステル結合を形成するように、酸、例えば有機酸、のカルボキシル基と反応するアルコールのヒドロキシル基の反応から誘導されるような脂肪酸前駆体と脂肪アルコールとから形成されたエステルの場合がある。かかる場合、ワックスエステルは所望する融点、例えば強度 対 レイダウン特性の容易さ、に依存して飽和もしくは不飽和でよい。例えばより大きい強度を望む場合、ワックスエステルは比較的飽和となるように配合される場合があり、これにより、例えば室温でより高い融点を有し、したがってより曲げにくい、組成物およびより高い引張強度を有する。
しかしより滑らかなレイダウン特性を望む場合、ワックスエステルは比較的より不飽和となるように配合される場合があり、これにより、例えば室温でより低い融点を有し、紙
のような基材に適用されたときのように、最終的なマーキング組成物にレイダウンの改善された質および滑らかさを与えることになる。したがってマーキング組成物を配合するとき、かかる組成物は任意の適切な脂肪酸、例えば飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸または脂肪酸の混合物、を含むことができ、ここで強度を最大にすると同時に粘着性を最少とし、それでもなお、最終的なマーキング組成物のレイダウンの滑らかさを強化する最終的な脂肪酸をもたらすように、特定の脂肪酸前駆体が選択されてきた。
同様に炭素骨格の炭素長は、ワックスエステルの立体的方向および/または相転移特性を調節するために任意の適切な長さの場合があり、これによりそのワックスエステルの使用により配合されたマーキング組成物の強度 対 レイダウン特性を調節する。例えば様々な態様において、ワックスエステルは脂肪酸前駆体および脂肪アルコールの組み合わせおよび/または混合物から誘導されることができ、これにより混合されることになるこれら2つの要素が異なる炭素骨格鎖長を有するか、またはそれらは自然に存在する物質から単離されることができ、あるいはその両方でよい。特に特定の事例では、脂肪酸前駆体の炭素鎖長は4個未満から40個までの炭素長以上、例えば約6個から約32個までの炭素長、例えば約8個または10個の炭素から約28ないし26個までの炭素長の場合があり、約12または14個から約22個または約24個の炭素長(その間の数を含む)を含む。同様に脂肪アルコール中の炭素鎖長は、16個未満から60個または80個またはさらに100個の炭素長以上まで、例えば約18個から約50個または約60個までの炭素長、例えば約20個または22個の炭素から約36個ないし40個までの炭素長の場合があり、約24個または26個ないし約30個または約34個の炭素長(その間の数を含む)を含む。
したがって脂肪酸前駆体を脂肪アルコール前駆体と合わせて脂肪酸成分を誘導する場合、生じるワックスエステルは約2個または3個または4個から約120または約150個までの炭素長以上の炭素骨格長を有する場合がある。特に脂肪酸および/または脂肪アルコール反応前駆体は、脂肪酸成分および/またはマーキング組成物全体に所望する強度 対 レイダウン特性を提供するような様式で選択される場合がある。より詳細には、脂肪酸成分全体、例えば選択した炭素骨格長の全体が、組成物が特にクレヨンのような筆記具として作成されるときに組成物に強度を加えるものである。かかる事例では、使用する脂肪酸の炭素鎖が長いほどより大きい硬さおよび機械的強度が最終的な組成物に供給されることになる。
しかしこれは脂肪酸成分の強度が大きいほどマーカー構造が曲がりにくくなり、ゆえにより多くの力を筆記具にかけてマーキング組成物をレイダウンさせなければならないという事実により相殺され、すなわち書くことはより難しくなり、しかもマーキングの滑らかさは低下することになる。他方では、炭素鎖骨格が少ないほどマーカー構造はより柔らかくなり、ゆえにレイダウンもより容易になるが、筆記具は壊れやすくなり、かつ/または、より粘着性となる。したがって脂肪酸および/または脂肪アルコール前駆体は、マーキング組成物全体に所望の強度およびレイダウン特性を与えるために、生じる脂肪酸成分に望ましい炭素骨格長を与えるように選択されるべきである。
したがって本明細書に開示する特定の事例では、脂肪酸成分は一般に約6個から約40個の炭素原子、例えば約16個から約24個までの炭素原子長の範囲の炭素鎖骨格を有する場合がある。さらにこれらの様々な特徴を調節するために、種々の異なる側鎖および分枝鎖要素を含む場合がある。特に脂肪酸の適切な例には、ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸等、ならびにそれらの混合物を含む。例えばステアリン酸および/またはその誘導体および/または異性体は例示的な脂肪酸の場合がある。例えばステアリン酸は、牛の獣脂のような動物の脂肪か、植物油かから誘導され得る一般的な疎水性脂肪酸であり、したがって疎水性であり、そしてバインダーとして役立つ場合がある。使
用することができる一般に有用な量は、約20重量%以下から約40重量%以上までの範囲である。より詳細には様々な事例で、エモリエント様のつるつるした特性および/または滑らかなレイダウン特性を有する基本成分を形成するように、ステアリン酸、コハク酸および/またはアジピン酸と、これらの組み合わせとが提供される場合がある。かかる事例では、100%天然かつ/または純植物性となるようにこれらの成分は植物源由来の場合がある。任意の他の適切なワックスおよび/または脂肪酸成分を使用してもよい。したがって前記ワックスの組み合わせも本開示に含まれる。
特定の態様では、さらにレイダウンを強化することができる曲げ硬化剤として役立てるような目的のために、追加の脂肪酸成分を加える場合がある。例えば金属酸化物顔料のような金属カチオンに付けることができる極性のヘッド基と、例えば有機溶媒中での溶解性を付与する非極性鎖とを有する飽和脂肪酸を含む場合がある。例えば曲げ硬化剤は、18個の炭素原子を有する炭素鎖骨格(18-carbon chain backbone)を有する脂肪酸の場合があり、C1735COHのような式を有する場合がある。特に曲げにくくする飽和脂肪酸は、ステアリン酸またはパルミチン酸、またはそれらの塩もしくはエステルか、アルコールの存在下で容易にエステル化を受ける他のかかる脂肪酸かでよい。特定の態様では、ステアリンを含む場合がある。具体的態様において、ステアリンおよび/またはパルミチン酸は、例えば動物および/または植物の脂肪および油から得ることができ、例えばケン化および蒸留により生成される。したがってマーキング組成物に含まれる場合、ステアリンおよび/またはパルミチン酸のような二官能性脂肪酸は、ワックスおよび/または他の脂肪酸成分により提供される構造的硬さと同時に、上昇した曲げ剛性をマーキング組成物に向ける(departing)ためにバランスをとるように機能する場合がある。
様々な事例で、二官能性脂肪酸、例えばステアリン酸、を含む場合がある脂肪酸成分は、選択した炭素骨格鎖長を持つ生成物の脂肪酸成分を与えるために、生成するエステル系脂肪酸と水を導くために適切な触媒の存在下でのエステル化によるような、例えば化学技術において周知の方法により、成分を適切な脂肪酸前駆体と適切な脂肪アルコール前駆体と反応させることにより合成する場合がある。特定の事例では、脂肪酸前駆体は、1種類以上のカルボキシル基のような1種類以上の官能基が付いた炭素骨格を有する有機化合物の場合がある。例えば適切な脂肪酸前駆体は、カルボン酸、例えば単一の「モノ」カルボキシル基、例えばC(O)OHを含み、そして一般式R-C(O)OHを有する有機化合物の場合があり、式中、Rは2個から約40個の炭素長のような本明細書に記載する長さの直鎖または分岐鎖の炭素骨格を指し、例えば式中Rは偶数の場合がある。
特定の事例では脂肪酸前駆体は、例えばそれぞれが2または3個のカルボキシル基を中に含むような、ジカルボン酸またはトリカルボン酸の場合がある。
例えば脂肪酸前駆体は、一般式HOC-R-COHを有するジカルボン酸でよく、ここで様々な事例でRは脂肪族または芳香族の場合がある。特に適切なジカルボン酸は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、ドデカン二酸、ヘキサデカン二酸等の1種類以上でよく、例えば炭素骨格は、式HOOC-(CH)n-COOHであるような約4個から約14個のような約2個から約20個を含み(約6個から約8個または10個の炭素長を含む)、式中、nは直鎖に含まれる炭素原子の数であり、そしてカルボキシル基は鎖の末端にあるが、様々な分岐鎖骨格配置も使用する場合がある。さらに具体的には、例示の脂肪酸前駆体はアジピン酸の場合がある。
さらに特定の事例では、脂肪アルコール前駆体は、炭素骨格に付いた、またはそれから分岐した1種類以上のヒドロキシル(OH)基のような1種類以上の官能基を有する炭素
骨格に基づく化学的化合物、例えば炭素骨格に付いた単一のヒドロキシル基を有するアルコ―ルか、炭素骨格に付いた例えば2個のヒドロキシル基を有するジオールか、炭素骨格に付いた3個のヒドロキシル基を有するトリオールか、それ以上のポリオールなどかを含む場合がある。例えば特定の事例では脂肪アルコールは、一般式C2n+1OHを有するような飽和直鎖アルコールでよく、式中、nは上記のように炭素骨格中の炭素数である。他の事例では、脂肪アルコールは分岐鎖骨格を有する場合があり、かつ/あるいは、化学的化合物は不飽和の場合がある。
特定の態様では脂肪アルコール成分は、ジオール、例えば炭素骨格鎖を有し、かつ、さらに2個のヒドロキシル官能基を含む化学的化合物の場合がある。かかる事例では、OH官能基は互いに比較的近いか、または離れて(spread out)いる場合がある。例えば例示的なジオールは、エチレングリコールのような互いに近いOH官能基を有する化合物か、あるいは、1,4-ブタンジオール、例えばHO-(CH4-OH、ビスフェノールA、プロピレン-1,3-ジオール、ベータプロピレングリコール、例えばHO-CH-CH-CH-OH、等のような比較的離れたOH官能基を有するジオール、例えば一般式HO-(CH)n-OHを有する、(式中、nは上記のように炭素鎖骨格中の炭素数である)かの場合がある。様々な事例で、脂肪アルコール成分は、グリセロールのようなトリオールか、ベンゼントリオール等のようなトリヒドロキシベンゼンかの場合がある。さらに様々な事例で、脂肪アルコール成分はポリエステルまたはポリウレタン誘導体のような多数のヒドロキシル基を含有するようなポリオールの場合がある。本明細書に開示するようなかかる脂肪アルコール前駆体は、直接得ることができ、あるいはハロゲン化アルキルと塩基との反応、またはアルデヒドもしくはケトンと水素化物との反応のような1種類以上の様々な置換または還元反応を介するような合成による場合がある。それらはまた、水和反応を触媒するために適切なアルケンと酸との反応によるような加水分解を通して合成することもできる。
様々な事例で、所望する特性を持つような直鎖もしくは分岐鎖のいずれかの所望する炭素骨格長を有する脂肪酸成分を生成するために、脂肪酸前駆体を脂肪アルコール前駆体と反応させる場合がある。かかる反応は、脱プロトン化反応、置換反応、還元、加水分解、脱水反応、および/またはエステル化によるような任意の適切な様式で行う場合がある。
例えば特定の事例では脂肪酸成分は、以下の一般式:R-OH+R’-COOH→R’-COOR+HOを有する反応のようなエステル化反応により生成することができ、例えばここで水が一貫して除去されて生成物の収量をつり上げる(drive up)場合がある。さらに脂肪酸成分は合成を介して誘導することができるが、これはまた天然資源からのように単離および/または精製によるような様々な様式でも得ることもできる。例えば適切な脂肪酸は、天然および/または有機資源からの単離から誘導されることができ、例えば種々の植物、海洋生物、穀粒、堅果、および/または例えば蜜蝋の生産におけるハチのような種々の昆虫の活動等に由来する場合がある。
反応すべき脂肪酸および/または脂肪酸アルコール前駆体の量は、所定量のクレヨンを生産するためのように、望まれるマーカー組成物の特定量を生産するために必要とされる脂肪酸成分の量に依存して変動する。したがってマーカー組成物の生産に使用することになる脂肪酸成分の量は、一般にある程度はマーキング組成物を構成する他の材料、特に様々な事例で、使用されるワックス、例えばハードワックス、の量に依存する。例えば脂肪酸含量は、ハードワックス含量を所望する機械的強度を提供するために適切に増加する場合には減らすことができる。脂肪酸含量は、所望するレイダウン特性を提供するようにハードワックス含量を適切に下げるか、または全く除く場合に増やすことができる。このように脂肪酸含量は、任意の適切な量で存在する場合があり、例えば組成物の最高約80重量%の量で存在する場合がある。
このように様々な態様で、構造的成分および/または曲げ硬化成分は、任意の適切な脂肪酸および/または二官能性脂肪酸成分、例えばステアリン酸から構成される場合がある。任意の適切な脂肪酸または二官能性脂肪酸成分を、それまたはそれらが十分な硬さならびに十分なレイダウン特性を有する支持構造に配合できる限り、使用することができる。例えば1種類以上の
成分は、ASTM D2240に説明されているショア硬度法により測定したときに、25℃で約10の、約15の、約20の、約25の、約30の、約40の、約50または60以上の硬さを有する場合がある。さらに1種類以上の曲げ硬化成分は、成分が約110°ないし約120°ないし約140°ないし約160°または165°ないし約180°または約200°ないし210°Fまでの融点を有するものとなり得るように使用される場合がある。例えば構造的および/または曲げ硬化成分全部が存在する場合には、個々にマーキング組成物の約0.10重量%ないし約80重量%または約90重量%または95重量%、例えば約1重量%または約5重量%または約10重量%ないし約60重量%または約70重量%、例えば約20重量%または30重量%ないし約40重量%または約50重量%の量で存在する場合がある。
特定の態様では、脂肪酸成分は、脂肪酸エステル、脂肪酸のダイマーまたはトリマー、脂肪アルコール、プロピレングリコールのモノ-およびジ-エステル、グリセロールジ-エステル、ポリエチレングリコールのモノ-およびジ-エステル等の1種類以上を含む場合がある。脂肪酸成分が存在する場合には、例えば強度が高いマーキング組成物を配合する場合のように、マーキング組成物の約3重量%から約15重量%までの量で存在する場合があり、そして特定の他の態様では、例えば適切な強度およびレイダウン特性を有する、よりバランスがとれたマーカー組成物用に、脂肪酸はマーキング組成物の約15重量%から約30重量%までの量で存在する。幾つかの他の態様は、上昇したレイダウン特性を望む場合のように、脂肪酸をマーキング組成物の約30重量%から約55または60重量%までの量で含む。様々な態様で、1種類以上のワックス成分および/または脂肪酸成分が含まれても含まれなくてもよいが、含まれる場合には、顔料および/または他の着色剤を加える場合があるワックス様基本成分を作成するのに釣り合った量で一緒に混合する場合がある。
したがってマーキング組成物は、一般に顔料または染料のような着色剤を含む。具体的にはクレヨンのようなマーカーはその色が顔料または染料に由来し、これは水および/または油に不溶性の製品でよく、そして天然または合成の場合がある。かかる顔料は、無機または有機および/またはそれらの混合物でよく、そして天然資源から単離され、および/または、様々な化学反応を介して合成される場合がある。例えば特定の態様では、顔料は、天然の酸化物に由来するような無機顔料の場合があり、前記天然の酸化物は例えば金属酸化物であり、該金属酸化物は例えば、酸化鉄(FeO-OH)、例えばゲータイト、ヘマタイト、マグネタイト、水マンガン鉱、鉄マンガン酸化物、酸化クロム、酸化チタン、例えば二酸化チタン、赤色鉄酸化物、酸化亜鉛、亜鉛フェライト、アイアンブルー、アイアンブラック、アイアンイエロー、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、アルミナホワイト、アルミニウムパウダー、ブロンズパウダー、雲母、キナクリドン顔料、アントラキノン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ペリノン顔料、ペリレーンピグメント(perylenepigment)、パール顔料、インドレノン(indolenone)顔料、蛍光顔料、カラー樹脂粒子、金属粉顔料、例えばアルミニウムパウダー、亜炭、フミン酸、炭素、例えばカーボンブラック、油煙、骨炭、ローアンバー、それらの混合物等の場合がある。
さらに様々な事例で着色剤は、植物または野菜に由来するような有機物、および/また
は、食品級の鉱物のような鉱物抽出物の場合がある。例えば、再生可能な、有機栽培による、および/または、環境に優しい顔料は、植物および種々の野菜に由来する顔料および/または染料のような持続可能な資源に由来する1種類以上の着色剤、例えばKremerpigments(商標)、例えばそのナチュラファベン系(naturfaben line)、に由来する場合がある。有機顔料の他の例は、アゾ、ナフトール、ジアニシジン、リソール(例えばリソールレッド)、ジアリライドまたはフタロ顔料の場合がある。特にアゾは、アゾレーキ顔料、レーキレッドC、ブリリアントカーマイン6B、ウォッチュングレッド(watchung red)、ボルドー10B、ファストイエロー、ジス-アゾイエロー、ピアゾロンオレンジ、パラレッド、アゾ-アゾメチン顔料;ジオキサジン顔料、例えばジオキサジンバイオレット、ジアニシジンオレンジ等の場合がある。さらに有機顔料は、ジアリライドイエロー、またはフタロ顔料、例えばフタロシアニン顔料、例えばフタロシアニンブルー、銅フタロシアニンブルー、ファストスカイブルーおよびフタロシアニングリーン;ニトロソまたはニトロ顔料、例えばナフトール、例えばナフトールグリーン、ナフトールイエロー、ナフトールレッド、ナフトールブルー;スレン顔料、例えばアントラピリミジンイエロー、ペリノンオレンジ、ペリンレッド、チオインジゴレッド、インダントロンブルー;キナクリドン顔料、例えばキナクリドンレッド、キナクリドンバイオレット、イソインドレノン顔料、イソインドレノンイエロー;染料レーキ顔料、例えばピーコックブルーレーキ、アルカリブルーレーキ、レーキレッド、ローダミンレーキ、メチルバイオレットレーキ、およびマラカイトグリーンレーキ;クロモフタルイエロー、クロモフタルレッド;インダンスレン顔料等の場合がある。顔料は所望によりクレー担体と組み合わせる場合がある。酸性または塩基性のいずれかの染料をマーキング組成物に使用することができる。1種類以上の着色剤は、クレー、タルク、および/または炭酸カルシウムのようなフィラーをも含む場合がある。様々な体質顔料も使用することができる。適切な染料の例には、サウスカロライナ州、インマンのミリケンケミカル社(Milliken Chemical Co.)から入手できるREACTIN(商標)ブランドのブルー×3LV、オレンジ×38およびバイオレット×80LTのような重合体着色剤を含む。
かかる顔料を作成するために、化学品を反応タンク内で合わせ、次いで余水を抽出するためにフィルターに通すことができる。かかる事例では、顔料材料は後に残ることになり、そして炉中で乾燥する場合がある。いったん乾燥すれば、顔料は混合されて所望する色を誘導し、粉末にされ、次いでブレンドされ、そして反応混合物に加えられてホットワックスおよび/または脂肪酸成分と混合される場合がある。かかる事例では顔料は、例えば研削、噴霧、微粉化、製粉等により、大変小さい、小さい、中程度、大きい、大変大きい粒子サイズに配合することができる。しかし顔料は適切な粒子サイズを有する場合があり、粒子サイズは、約0.1または0.3ミクロンから約20または約25ミクロンまで、例えば約0.5または1ミクロンないし約15または約20ミクロン、例えば約5ミクロンから約10ミクロンまでの粒子サイズの場合がある。着色剤は適切な量で存在する場合があり、使用する着色剤の種類に依存して変動する。例えばマーキング組成物は顔料を、マーキング組成物の約0.5重量%以下から約50重量%以上まで、例えば約2重量%または約5重量%から約30重量%または35重量%まで、例えばマーキング組成物の重量に基づき約5重量%または10重量%ないし約20重量%または約25重量%の範囲の量で含む場合がある。染料着色剤が使用される場合、該染料着色剤はマーカー組成物の約1重量%から約3重量%の量で含む場合がある。
さらにマーキング組成物は、少量を含む場合がある1種類以上の添加剤、例えば錆止め剤、腐食防止剤、フィラー、均染剤、粘性調整剤、例えば粘度制御剤、構造的粘度生成剤(structural viscosity producer)、乾燥剤および可塑剤、例えばジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、2-エチルヘキシルエポキシヘキサヒドロフタレート、2-エチルヘキシルセバケート、トリクレ
シルホスフェート等を含む場合がある。さらに、抑泡剤および/または離型剤のような加工助剤と、酸化およびUV安定化剤とを加える場合がある。適切な抑泡剤の例は、石油系炭化水素、例えばFOAMKILL(商標)614(サウスカロライナ州、グリーンビルのクルーシブルケミカル社:Crucible Chemical Co.)およびセチルジメチコンを含む。
適切な離型剤の例は、脂肪酸のIIA族金属塩、特にステアリン酸カルシウムを含む。適切な酸化安定化剤の例は、立体障害フェノールを含む。適切なUV安定化剤の例は、ヒンダードアミン光安定剤およびベンゾトリアゾールを含む。さらに様々な態様で、分散剤(dispersantまたはdispersing agent)も含む場合がある。例えばポリビニルブチラール樹脂のような樹脂を分散剤として使用する場合がある。これらの添加剤は一般に、マーキング組成物の約0.01重量%から約5重量%まで、そして好ましくはマーキング組成物の約0.1重量%から約1重量%までの量で加える場合がある。
したがってマーキング組成物は、一般に脂肪酸と一緒に、着色剤およびワックス成分を含み、例えばワックスおよび/または脂肪酸成分はエステルワックスを含む。特にマーキング組成物は、適切な脂肪酸、例えば飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、または脂肪酸の混合物を含む場合がある。例えば脂肪酸は、特に組成物がクレヨンに仕上げられる場合に組成物に強度を加える物の場合がある。例えば脂肪酸は、炭素鎖が長いほど、より大きな硬さおよび機械的強度を組成物に与えるのが一般的で、脂肪酸自体は約12個から約30個までの炭素原子、例えば約16個から約24個までの炭素原子を有する場合がある。例えば適切な脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびそれらの混合物を含む。示すように、かかる成分は、最終的なマーカー組成物が、例えば子供による、マーキングの使用に耐える適切な強度を有する量、かつ、基材上に適用したときに滑らかなレイダウン特性を維持するような量で加えられる場合がある。したがって本明細書に開示する組成物は、接触に対する接着性が組成物に実質的に無いとう利点があるように構成する場合があり、そして再生可能な供給源から生成できる場合がある。上で示したように、本組成物はクレヨンのようなマーキング組成物を調製するための使用に特に良く適している。
特に様々な態様にマーキング組成物が含まれ、ここで該組成物は、構造的形態をマーキング組成物に向けるための硬化(hardening)成分と;マーカーとして使用するときに組成物のレイダウン特性を可能かつ/または改善するための軟化(softening)成分と;組成物に色を提供するための着色剤とを含む。例えばマーキング組成物は、アルコール成分、第1脂肪酸成分、第2脂肪酸成分および着色剤を含む場合がある。幾つかの事例では、ワックス成分も含む場合がある。しかし幾つかの事例では、ワックス成分は必要ではなく、含まれることもない。より詳細には特定の態様では、マーキング組成物は、第1の構造的および/または硬化組成物を提供するために、アルコール成分と第1脂肪酸成分との反応から誘導されるような硬化成分を含む場合がある。いったん得られれば、この組成物は、ステアリン酸および/またはパルミチン酸を含むような第2脂肪酸のような軟化剤と反応させるか、あるいは添加するか、または混合する場合がある。この混合物に、本明細書で上に記載したような有機または無機顔料のような着色剤を、指定する色を有するマーキング組成物を形成するように添加する場合がある。様々な事例で、本明細書に記載するような1種類以上の添加剤も含む場合がある。
例えば特定の態様では、構造的組成物が提供されることができ、ここで組成物はジオールのようなアルコール成分、例えば1,4-ブタンジオールまたは1,6-ヘキサンジオールのようなブタンジオールまたはヘキサンジオールを含み、これは例えばアルコール成分と脂肪酸前駆体成分とのエステル化を介して第1脂肪酸成分を形成するようにアジピン
酸またはコハク酸のようなカルボン酸のような脂肪酸前駆体成分と混合され、次いでこれはワックス成分のようなさらなる硬化および/または構造化剤、軟化剤、例えば第2脂肪酸成分、および/または着色剤のような1種類以上に加える場合がある。特に様々な態様で、第1脂肪酸成分、例えばアジピン酸またはコハク酸と混合されたブタンジオールおよび/またはヘキサンジオールを含有する第1脂肪酸成分は、パラフィンまたは蜜蝋のようなワックス成分に添加され、これは次いで第2脂肪酸成分および着色剤の両方に添加される。しかし他の態様では第1脂肪酸成分自体が、所望の色のマーキング組成物を生成する様式で、第2脂肪酸成分および着色剤に添加される。
例えば本開示のマーキング組成物は、様々な成分、例えば第1脂肪酸成分、第2脂肪酸成分および着色剤、を反応槽に加え、そしてそれらを半固体または液体状態まで加熱し、そして一緒に混合することによるような任意の適切な様式で調製される場合がある。一般に脂肪酸および/または(含める場合には)ワックスの一部がその融解温度より上、例えば約104-116℃(220-240°F)に加熱される。具体的には、最初に脂肪アルコール前駆体成分および脂肪酸前駆体成分を反応槽に加え、そして例えば加圧下で、加熱して第1のワックス状またはワックス様構造組成物を生成することができる。例えば、脂肪アルコール部分を、約10%から約60%まで、例えば約20%から約40%まで(約30%ないし約35%または約38%を含む)のような任意の適切な量で加えることができる。同様に脂肪酸前駆体成分を、約90%から約40%まで、例えば約80%から約60%まで(約70%ないし約65%または約62%を含む)のような任意の適切な量で加えることができる。特定の態様では、脂肪アルコール部分および脂肪アルコール前駆体部分を、実質的に等しい量、例えば約48%から約52%まで(約50%ないし約50%の等しい部を含む)で加えることができる。
次いでいったん第1のエステル化ワックス状構造成分が生成されれば、次いでこれを、(含める場合には)半固体、液化ワックス状材料に加えることができるワックス成分および/または脂肪酸(1種類以上)成分の1種類以上と混合する、例えばディスペンサーヘッドミキサーのような適切な撹拌メカニズムを用いて前記組成物を撹拌しながら混合することができる。例えば様々な態様で、上記の第1のエステル化ワックス状構造成分は、例えば最終組成物の約60%から約99%まで、例えば約70%から約95%まで、例えば約80%ないし約90%(約85%ないし約88%を含む)のような任意の適切な量で最終混合物に含まれる場合がある。かかる事例では、第2脂肪酸成分のような軟化剤は、例えば最高約40%ないし約1%または0.5%、例えば約30%または約28%ないし約3%または約5%、例えば約20%または約18%ないし約10%または8%(15%ないし約12%を含む)で最終混合物に含まれる場合がある。
特定の事例では、パラフィンまたは蜜蝋または類似のワックス成分のようなワックス成分も前記組成物に加えることができ、そして加えた場合、第1のエステル化ワックス状成分と、例えば実質的に等量で混合されて、前記組成物全体に加えられることになる最終的な量のワックス状成分を構成することになる。特定の事例では、ワックス状混合物は、約4:1、3:1、2:3、1:4、1:3または約3:2の第1ワックス状成分 対 第2ワックス成分の比の場合がある。さらに第2ワックス成分が含まれることになる場合、パラフィンおよび蜜蝋のようなワックス成分の混合物でよく、これらは例えば等量で一緒に加えられて第2ワックス成分を構成する場合がある。同様に、最終組成物の最高約5%以上、例えば約0.05%または1%から約3%ないし約4%(約2%を含む)の量のような任意の適切な量の着色剤を加えて最終的な混合物を構成する場合がある。
フィラーおよび/または他の着色剤および/または他の適切な添加剤も、例えば順次、連続撹拌下で組成物に加えられる場合がある。所望により、エモリエントを洗浄剤等のようなさらなる添加剤等と一緒に液化した材料に組成物の撹拌を続けながら加えられる場合
がある。次いで組成物を平台モールド型に注ぐことによるように、適切に成形されるようにモールド型に注ぎ、そして冷却することができる。モールド型を冷却し、そして組成物はクレヨンのようなマーカー用の適切な形に成形される。
より具体的には、第1工程で、第1のワックス状組成物のような第1脂肪酸組成物が作成されるか、または他の方法で得られる。例えば特定の態様では、反応槽、例えば凝縮器を備えた1リットルの反応槽、に脂肪アルコール成分、例えば1,4-ブタンジオール(例えば約38-40%の量で)、および脂肪酸前駆体成分、例えばアジピン酸(約62-60%の量で)、を入れることができ、これらの成分は次いで混合され、そしてそれらの融点の上、例えば180℃°で、半固体または液体に変えるために、例えばエステル化反応に十分な時間、例えば約4時間程度、加熱することができる。代替的にはより具体的な態様では、2リットルの反応槽に、およそ等量の脂肪アルコール部分、例えば約45%ないし約55%、例えば約48%または49%ないし約50%ないし約52%の1,6-ヘキサンジオール(760.5g)と、約45%ないし約55%、例えば約48%または49%ないし約50%ないし約52%のコハク酸(738.9g)とを入れ、そして185℃まで、例えば約15ないし約24時間、例えば約18時間ないし約20または22時間加熱することができる。この時間中、圧を700トル以下、例えば400トル、例えば200または100トルまで、さらに約50または25トルまで、例えば徐々に、下げて、組成物をより稠密または半固体形態に、20または15時間、例えば約10または5または4時間凝縮し、そして反応、例えばエステル化で生じた余分な水はリザーバーに集めることができる。次いで反応は180または約185℃ないし約190ないし約200℃で続行し、そして圧をさらに例えば1トル圧まで約18時間または10時間または5時間、例えば最後の約3時間下げることができる。
したがって第1脂肪酸構造成分生成物、例えばオフホワイト色のワックス状固体、を次に集めて、マーキング組成物の生成のために第2槽に加える場合がある。例えば第1脂肪酸構造成分生成物は、最終マーカー組成物の生成のために新たな槽へ、全マーカー組成物の約70%、例えば約80%、例えば約85%、さらに約88%または90%または95%の量で加える場合がある。同様に第2工程では、ワックス成分、例えば上記のようなパラフィンおよび/または蜜蝋、および/または軟化剤、例えば第2脂肪酸成分、例えばステアリン酸、を、第1脂肪酸成分を含有する第2槽に加えることができる。特に第2脂肪酸成分は、最終組成物の約20%以上、例えば約15%または10%、例えば約8%または5%以下の量で加える場合がある。さらに顔料のような着色剤、例えば上に列挙したような顔料、を、最終組成物の最高約5%以上、例えば約0.05%または1%から約3%から約4%まで(約2%を含む)の量で最終混合物を構成するために加える場合がある。
特定の実施態様では、例えば第1の例示配合物では100gないし約200g、例えば約120gないし約180g、例えば約160gまたは約165gないし約174または175g(約150gないし約164gを含む)の第1脂肪酸構造成分生成物を使用する場合がある。特定の事例では、上記混合物の一部がパラフィンおよび/または蜜蝋成分のようなワックス成分を含むか、または該ワックス成分に添加するかの場合があり、これは第1脂肪酸構造成分生成物の約50%までの量で存在する場合がある。しかし特定の態様では、ワックス成分は約5%ないし約10%まで、例えば約15%ないし約20%または約25%の場合がある。例えばワックス成分を含む場合、1つの態様ではワックス成分が約7gのパラフィンワックスおよび/または約7gの蜜蝋を含む場合のように、約5または約9または10gないし約14または15gまたは約20gの場合がある。しかし様々な事例で、かかるワックス成分は必要とならず、そして含まれない。さらに特定の態様では、着色剤が約2gないし約10g、例えば約4gないし約8g(約5または6gを含む)の量で存在する場合がある。
結果として、マーキング組成物は上記に従い配合されたし、該組成物は子供が扱うために十分に硬く、しかも簡単に崩れることに対して抵抗があるが、それでも例えば前記組成物を用いた基材、例えば紙片への通常のマーキング過程において、基材上へかける最少の圧で滑らかで、つるつるした組成物のレイダウンを可能にする軟化剤の存在により、十分に柔らかい(soft)ことがわかった。また色が豊かで、しかも実質的に均一であり、そして組成物は全体的に剥落が少ないことが観察された。このように本明細書に開示する組成物のレイダウン特性は、これまでに利用できる組成物のかかる特性よりも改善されている。したがって本開示のマーキング組成物は、クレヨンのような筆記具としての使用に適し、そして紙のような種々の孔質および非孔質の筆記面または基材に、破壊、脆さ、べとつきが無く、しかも強化されたプットダウン(putdown)で適用される場合がある。
当業者は本開示のマーキング組成物が、特定の主成分と、かかる成分の量との選択に依存して変動する可能性があることを了解するであろう。これは組成物を改変して、所望する色、構造的安定性、およびレイダウン特性を達成可能にする。例えば本明細書に記載する様々な組み合わせで、開示するマーキング組成物、例えばクレヨン、は、上記方法により配合されて、約70%から約80%または約90%または95%ないし100%まで植物由来となり、かつ/または、約70%ないし約80%または約90%または95%から100%再生可能となり、かつ/または約70%から約80%または約90%または95%ないし100%堆肥にでき(compositable)、しかも安全、例えば子供による使用および/または消費について安全、となる。
本発明に関して好ましい実施態様の以上の説明は、例示および説明の目的で提供てきた。前記実施態様が、網羅的である、または本発明を開示されたのとぴったり同じ形態に限定することは意図していない。上記の教示に照らして、自明な改変または変更が可能である。前記実施態様は、本発明の原理およびその実践的応用の最良の例示を与えるよう選択され、そして説明され、これにより、当業者が意図する特定の使用に適するように本発明を様々な態様で、様々な変更を用いて利用できるようにする。すべてのかかる改変および変更は、それらが公平に、合法的に、そして公正に権利が認められる範囲(breadth)に従って解釈されるとき、添付する特許請求の範囲により定められるような本発明の範囲内にある。

Claims (13)

  1. マーキング組成物であって、
    前記組成物の10重量%から90重量%までの量の、ジオールとジカルボン酸との反応生成物である縮合重合体と、
    前記組成物の20重量%から80重量%までの量の、10個から24個までの炭素原子を含む1種類以上の脂肪酸、またはそれらのエステルと、
    前記組成物の1重量%から15重量%までの量の、着色剤とを含み、
    前記縮合重合体は35から65までのショアD硬度値を有し、且つ前記縮合重合体は5000ダルトンから15,000ダルトンまでの重量平均分子量を有し、ポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(へキシレンスクシネート)およびポリ(プロピレンアジペート)からなる群から選択される、
    上記マーキング組成物。
  2. 前記重合体は、前記組成物の20重量%から80重量%までを構成する、請求項1に記載のマーキング組成物。
  3. 前記ジオールおよび前記ジカルボン酸は、それぞれ、2個ないし14個の炭素原子を含む、請求項1に記載のマーキング組成物。
  4. 前記縮合重合体は、40Cから75Cまでの融点を有する、請求項1に記載のマーキング組成物。
  5. 前記組成物は、14個から18個の炭素原子を含む1種類以上の脂肪酸、またはそれらのエステルを、前記組成物の20重量%から80重量%までの量で含む、請求項1に記載のマーキング組成物。
  6. 前記1種類以上の脂肪酸が、完全に飽和された脂肪酸を含んでなる請求項1に記載のマーキング組成物。
  7. 前記1種類以上の脂肪酸は、100ダルトンから400ダルトンまでの重量平均分子量を有する、請求項1に記載のマーキング組成物。
  8. 着色剤が無機顔料である請求項1に記載のマーキング組成物。
  9. 前記着色剤は、0.1ミクロンから25ミクロンまでの平均粒子サイズを有する顔料である、請求項1に記載のマーキング組成物。
  10. 前記着色剤は植物または野菜に由来する、請求項1に記載のマーキング組成物。
  11. さらに、錆止め剤、腐食防止剤、フィラー、均染剤、粘性調整剤、乾燥剤、可塑剤、抑泡剤、離型剤および重合体安定化剤からなる群から選択される1種類以上の添加剤を含む、請求項1に記載のマーキング組成物。
  12. 請求項1~11のいずれかに記載のマーキング組成物を含む筆記具であって:
    該筆記具は、クレヨン、ワックスパステル、グリースペンシル、水溶性クレヨン、カラーインキマーカー、カラ―チャーコール、および、チョークからなる群から選択される、筆記具。
  13. 前記筆記具はクレヨンである、請求項12に記載の筆記具。
JP2019545887A 2016-10-26 2017-10-26 再生可能な生分解性マーキングワックス組成物 Active JP7057368B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662413150P 2016-10-26 2016-10-26
US62/413,150 2016-10-26
PCT/US2017/058396 WO2018081336A1 (en) 2016-10-26 2017-10-26 Renewable, biodegradable marking wax composition

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020513470A JP2020513470A (ja) 2020-05-14
JP2020513470A5 JP2020513470A5 (ja) 2020-12-10
JP7057368B2 true JP7057368B2 (ja) 2022-04-19

Family

ID=60570178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019545887A Active JP7057368B2 (ja) 2016-10-26 2017-10-26 再生可能な生分解性マーキングワックス組成物

Country Status (12)

Country Link
US (1) US11001727B2 (ja)
EP (1) EP3532553B1 (ja)
JP (1) JP7057368B2 (ja)
KR (1) KR102453164B1 (ja)
CN (2) CN115820040B (ja)
AU (1) AU2017348093B2 (ja)
BR (1) BR112019008406B1 (ja)
CA (1) CA3041803C (ja)
ES (1) ES2841823T3 (ja)
MY (1) MY194033A (ja)
SG (1) SG11201903769UA (ja)
WO (1) WO2018081336A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3047487B1 (fr) * 2016-02-05 2018-03-16 Societe Bic Craie de coloriage a base de cire a effet aquarelle
US10280327B1 (en) * 2017-12-04 2019-05-07 Nov. & March Compositions for eco-friendly crayon and methods for preparing the same
CN108546455A (zh) * 2018-07-26 2018-09-18 陕西杨凌陕特农业发展有限公司 一种彩色蜡笔及其制作方法
US11866603B2 (en) 2019-01-03 2024-01-09 Crayola Llc Color-change and erasable writing compositions, writing instruments, and systems
CN110387167A (zh) * 2019-07-16 2019-10-29 安徽得亿文教用品有限公司 一种节能环保塑料铅笔的配方及制备方法
CN115505297A (zh) * 2021-06-23 2022-12-23 滁州雄鹰笔墨科技有限公司 一种用于珐琅黑板的粉笔及制作方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002518542A (ja) 1998-06-17 2002-06-25 ビニー アンド スミス インコーポレイティド エステルワックス含有クレヨン
JP2006299103A (ja) 2005-04-21 2006-11-02 Pilot Precision Co Ltd 固形描画材

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1051504A (ja) 1964-07-10 1900-01-01
US3933708A (en) 1973-05-24 1976-01-20 Sun Oil Company Of Pennsylvania Crayon wax composition
JPS54115922A (en) 1978-02-22 1979-09-08 Sakura Color Prod Corp Erasable crayon
US4487919A (en) * 1983-06-30 1984-12-11 Eastman Kodak Company Polyester waxes based on 1,12-dodecanedioic acid
JPS61261380A (ja) 1985-05-15 1986-11-19 Pentel Kk マ−キングインキ組成物
US4990013A (en) 1988-10-20 1991-02-05 Hejmanowski Conrad L Glitter crayon
US5261952A (en) 1992-03-31 1993-11-16 Binney & Smith Inc. Solid marking composition containing glitter
JPH06248220A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 San Chitsupu:Kk 無毒性固形画材組成物
US5449399A (en) * 1994-06-07 1995-09-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Blendable writing instrument
US6039797A (en) 1999-02-01 2000-03-21 Binney & Smith Inc. Washable marking composition
US6136078A (en) * 1999-02-05 2000-10-24 Binney & Smith Inc. Marking composition and method for marking dark substrates
EP1146098A1 (en) * 2000-04-14 2001-10-17 Sicpa Holding S.A. Solid marking composition as writing means, a writing instrument, an optically variable marking layer and use of a plurality of optically variable pigments
US20050037041A1 (en) * 2003-02-28 2005-02-17 David Schlossman Duplex coated color lake and other powders, their preparation and cosmetic and other uses
ITMI20080507A1 (it) * 2008-03-26 2009-09-27 Novamont Spa Poliestere biodegradabile, suo processo di preparazione e prodotti comprendenti detto poliestere.
US20090324846A1 (en) * 2008-06-25 2009-12-31 B&T Technologies, Llc Polyene pigment compositions for temporary highlighting and marking of printed matter
DE102008034014B4 (de) * 2008-07-15 2011-06-16 J. S. Staedtler Gmbh & Co. Kg Mine für Schreib-, Zeichen- und/oder Malgeräte
WO2011009535A1 (de) * 2009-07-18 2011-01-27 J.S. Staedtler Gmbh & Co. Kg Mine für schreib-, zeichen- und/oder malgeräte

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002518542A (ja) 1998-06-17 2002-06-25 ビニー アンド スミス インコーポレイティド エステルワックス含有クレヨン
JP2006299103A (ja) 2005-04-21 2006-11-02 Pilot Precision Co Ltd 固形描画材

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190099199A (ko) 2019-08-26
EP3532553A1 (en) 2019-09-04
CN115820040A (zh) 2023-03-21
JP2020513470A (ja) 2020-05-14
ES2841823T3 (es) 2021-07-09
CA3041803A1 (en) 2018-05-03
AU2017348093B2 (en) 2021-12-23
US11001727B2 (en) 2021-05-11
CN115820040B (zh) 2024-01-30
AU2017348093A1 (en) 2019-05-23
KR102453164B1 (ko) 2022-10-07
BR112019008406A2 (pt) 2019-07-09
WO2018081336A1 (en) 2018-05-03
CA3041803C (en) 2023-11-14
US20180112095A1 (en) 2018-04-26
EP3532553B1 (en) 2020-12-16
BR112019008406B1 (pt) 2023-02-07
CN110114423A (zh) 2019-08-09
SG11201903769UA (en) 2019-05-30
MY194033A (en) 2022-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7057368B2 (ja) 再生可能な生分解性マーキングワックス組成物
US3590076A (en) Wax-anhydride compounds
US4154618A (en) Novel coating compositions
US4041056A (en) Reaction products of wax-anhydride compounds and polyamines
US3699154A (en) Reaction products of wax-anhydride compounds and alcohol
US3933512A (en) Carbon paper inks containing wax-anhydride compounds
WO1999065997A1 (en) Crayons containing ester waxes
CN104487528A (zh) 用于胶版印刷油墨的树脂
JP4880378B2 (ja) ビニル変性エポキシエステル樹脂の水分散体の製造方法、及び当該水分散体を用いた水性塗料組成物
JP6827141B1 (ja) 油性抗菌ニス組成物
US11965097B2 (en) Wax composition comprising linear hydrocarbons, branched hydrocarbons and oxidized hydrocarbons, aqueous dispersion thereof, method to produce such wax composition and dispersion and use thereof as Carnauba wax replacement
JP2008007684A (ja) 水性平版印刷インキならびに印刷物
US20120318158A1 (en) Biodegradable vehicle/carrier for printing ink
JPH03221574A (ja) 固形描画材
US2502606A (en) Reacting blown nondehydrated castor oil with maleic anhydride, products, and compositions thereof
JP2531969B2 (ja) 水性オ―バ―プリント用ワニス対応金属用印刷インキ組成物及びその使用方法
US3562194A (en) Oil-modified alkyd resin thixotropic paint and process for the preparation thereof
JP2017043690A (ja) 固形筆記材
TH1901002603A (th) องค์ประกอบไขทำเครื่องหมายที่ย่อยสลายทางชีวภาพที่ทำใหม่ได้
WO2016121246A1 (ja) オフセット印刷インキ用樹脂
JP3407757B2 (ja) 撥水・撥油剤、つや出し剤、固化剤または滑剤
KR20110079932A (ko) 소거성 고형상 마커
JP2008007685A (ja) 水性平版印刷インキならびに印刷物
JPH07316504A (ja) エステル系ワックス

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190722

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201023

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7057368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117