JP7056105B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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本発明は、内視鏡とともに使用するためのバルーンカテーテルに関する。
従来より、バルーンカテーテルが知られており、医療器具として広く用いられている。
例えば特許文献1に開示のバルーンカテーテルは、先端チューブ、バルーン、及びシャフトを含む管体と、管体の基端が接続されるコネクタとを有する。管体の内部には、ステンレス製のコアワイヤが配置される。コアワイヤの先端は、先端チューブに固定され、コアワイヤの基端は、コネクタに固定される(例えば同文献1の図2を参照)。バルーンを食道の狭窄部に位置付けた状態で、バルーンを流体によって膨張させることで、狭窄部の拡張が図られる。
特開2008-538986号公報
特許文献1に記載のバルーンカテーテルでは、内視鏡等から引き抜く際、バルーンが内視鏡等に引っ掛かり、バルーンカテーテルを引き抜く作業が煩雑となる問題があった。この点について以下に詳述する。
例えばバルーンカテーテルを内視鏡と共に使用した後には、収縮させたバルーンを内視鏡の鉗子口を通過させるように、バルーンカテーテルを引き抜く作業を行う。この際、内視鏡の鉗子口にバルーンが引っ掛かると、バルーンのうち引っ掛かった箇所よりも基端側の部分が伸びてしまう。一方、この状態であってもコアワイヤ自体は近位側へ移動可能であるため、バルーンのうち引っ掛かった箇所よりも先端側の部分は、コアワイヤとともに近位側へ引き寄せられる。この結果、バルーンの引っ掛かった箇所よりも先端側において、バルーンが蛇腹状に変形してしまうことがあった。
このようなバルーンとコアワイヤの引き抜き距離のずれに起因して、バルーンが蛇腹状になると、バルーンカテーテルを内視鏡と独立して引き抜くことができなくなることがあった。この場合、内視鏡を継続して使用したいにも拘わらず、バルーンカテーテルと内視鏡とを同時に引き抜く必要があった。また、引き抜いた内視鏡からバルーンカテーテルを取り外すためにバルーンを切断する必要があった。
本開示の目的は、バルーンが引っ掛かることに起因して、バルーンカテーテルの引き抜き作業が煩雑となることを抑制できるバルーンカテーテルを提供することである。
本開示の一の態様は、先端チューブ、拡張及び収縮変形が可能なバルーン、及び前記バルーンに対して流体の供給と排出を行う給排用ルーメンが設けられたシャフトが連続して形成される管体と、前記管体の基端が接続されるコネクタと、前記管体の内部に配置されるとともに、先端側が前記先端チューブに固定され、基端側が前記コネクタに固定されるコアワイヤとを備え、前記コネクタは、前記コアワイヤの基端側の固定位置が調節可能に構成されるバルーンカテーテルである。
この態様では、コネクタにおいて、コアワイヤの基端側の固定位置が調節できるため、管体に対するコアワイヤの実質的な長さを調節できる。これにより、管体の引き抜き時において、管体とコアワイヤの引き抜き距離の差を吸収できるように、コアワイヤの長さを設定できる。
具体的には、コアワイヤの実質的な長さを、管体の実質的な長さよりも長めに設定する。これにより、管体に対しコアワイヤを僅かに撓むような状態となる。この構成では、管体の引き抜き時にバルーンが引っ掛かってバルーンが伸びる際、コアワイヤは、その撓み量を小さくするように変形する。従って、バルーンにおける引っ掛かった箇所よりも先端側の部分が、急峻に近位側に移動することを回避でき、この部分が蛇腹状に変形してしまうことを抑制できる。よって、バルーン自体の材質を硬くしなくても、食道狭窄部拡張に適したバルーン自体の材質がより柔軟な樹脂であっても管体の引き抜き作業が煩雑とならない。
一の態様において、前記コネクタは、筒状のコネクタ本体と、前記コアワイヤの基端側の所定箇所を保持した状態で、前記コネクタ本体の内部に挿入されることで前記コアワイヤを固定するストッパとを備えるようにしてもよい。
この態様では、コアワイヤの基端側の所定箇所を保持したストッパを、コネクタ本体の内部に挿入することで、コアワイヤがコネクタに固定される。つまり、この構成では、ストッパにおいて、コアワイヤを保持する箇所の位置に応じて、コアワイヤの固定位置が調節される。
一の態様において、前記ストッパは、前記コアワイヤが挿通される筒部を有し、前記筒部の外周面には、該筒部の基端から先端に向かって軸方向に延びるとともに、前記コアワイヤの他端側の折り返し部が嵌合する溝が形成されるようにしてもよい。
この態様では、ストッパの外周面の溝に、コアワイヤの折り返し部を嵌合させることで、ストッパにおけるコアワイヤの位置決めを行うことができる。この状態のストッパをコネクタ本体に挿入することで、コアワイヤをコネクタの内部に確実に固定できる。
一の態様において、前記ストッパには、前記溝の基端側に設けられるとともに前記コアワイヤの折り返し部に当接する突起が形成されるようにしてもよい。
この態様では、コアワイヤの折り返し部に突起を当接させることで、コアワイヤの押し返し部の位置ずれや変形を抑制できる。従って、コアワイヤの固定位置がずれるのを抑制できる。
一の態様において、前記コネクタ本体の内周面、及び前記ストッパの外周面のいずれか一方には、凸部が形成され、該コネクタ本体の内周面、及び該ストッパの外周面の他方には、前記凸部が嵌合する凹部が形成されるようにしてもよい。
この態様では、凸部が凹部に嵌合することで、コネクタ本体の内部におけるストッパの移動を確実に規制できる。従って、コアワイヤの固定位置がずれるのを抑制できる。
本開示の一の態様は、先端チューブ、バルーン、及びシャフトが連続して形成される管体と、前記管体の基端が接続されるコネクタと、前記管体の内部に配置されるとともに、先端側が前記先端チューブに固定され、基端側が前記コネクタに固定されるコアワイヤとを備え、前記管体の基端を基準位置Pとし、前記コアワイヤにおける、前記先端チューブと前記コアワイヤの固定位置から、前記基準位置Pまでの長さをL1とし、前記管体における、前記先端チューブと前記コアワイヤの固定位置から、前記基準位置Pまでの長さをL2とすると、前記L1が前記L2よりも長いバルーンカテーテルである。
一の態様では、コアワイヤの実質的な長さL1が、管体の実質的な長さL2よりも長くなる。これにより、管体に対しコアワイヤを僅かに撓む状態にできる。この構成では、管体の引き抜き時にバルーンが引っ掛かってバルーンが伸びる際、コアワイヤは、その撓み量を小さくするように変形する。従って、バルーンにおける引っ掛かった箇所よりも先端側の部分が、急峻に近位側に移動することを回避でき、この部分が蛇腹状に変形してしまうことを抑制できる。
本開示のバルーンカテーテルによれば、バルーンの引っ掛かりに起因して、管体の引き抜き作業が煩雑となることを抑制できる。
図1は、実施形態に係るバルーンカテーテルの全体構成図であり、バルーンが拡張した状態を表している。 図2は、実施形態に係るバルーンカテーテルの全体構成図であり、バルーンが収縮した状態を表している。 図3は、コネクタの斜視図である。 図4は、コネクタ本体の縦断面図である。 図5は、ストッパの斜視図である。 図6は、ストッパをスリット側から視た側面図である。 図7は、図6のIIV-IIV線断面図である。 図8は、コアワイヤ及びストッパをコネクタ本体に取り付けた状態におけるコネクタの縦断面図である。 図9は、コアワイヤをコネクタに固定する工程を説明するための概略構成図である。図9(A)はコアワイヤをストッパに挿通した状態を、図9(B)はコアワイヤの折り返し部をストッパの溝に嵌合させた状態を、図9(C)はストッパをコネクタ本体に挿入する状態を表している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下に説明する各実施形態、変形例、その他の例等の各構成は、本発明を実施可能な範囲において互いに組み合わせてもよい。
本実施形態は、消化器用のバルーンカテーテル10である。バルーンカテーテル10は、例えば内視鏡(図示省略)とともに使用され、食道の狭窄部の拡張術に用いられる。
〈バルーンカテーテルの全体構成〉
バルーンカテーテル10は、細長い管体20と、管体20の内部に配置されるコアワイヤ30と、管体20の基端が接続されるコネクタ40とを備えている。管体20は、患者側(遠位側)から術者側(近位側)へ向かって順に、先端チップ21、先端チューブ22、バルーン23、シャフト24、及びシャフト保護カバー25が連続して設けられる。管体20の全長(有効長)は、例えば1900mmに設定される。
先端チップ11は、球形状に形成され、管体20の先端に設けられる。先端チューブ22には、コアワイヤ30の先端が接合される。つまり、コアワイヤ30の先端は、所定の固定位置(図1に示す位置A)において、先端チューブ22に固定される。先端チューブ22の基端側には、第1造影マーカ26が設けられる。
バルーン23には、先端チューブ22の基端が接続される。バルーン23は、膨張及び収縮変形が可能な柔軟な材料で構成される。例えばバルーン23は、収縮状態(図2の状態)のリラップ性能が高い材料が好ましい。バルーン23のリラップ性能が高くない材料であってバルーン23自体の材質が硬いと内視鏡の鉗子口に引っかかりやすい。例えばバルーン23は、ポリアミド、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、Pebax(登録商標)として入手可能なポリエーテル・ブロック・アミド(PEBA)、ポリエステル(PET)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、アクリロニトリル-ブタジエン・スチレン・ターポリマー(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等を含んでおり、特に食道狭窄部拡張に適したバルーン23自体の材質がより柔軟な樹脂が望ましい。なお、先端チューブ22及びシャフト24を、バルーン23と同様の材料で構成してもよい。
シャフト24には、バルーン23の先端が接続される。シャフト24は、可撓性を有するチューブ状の部材で構成される。シャフト24の基端は、コネクタ40と連通される。シャフト24は、バルーン23に対して流体の供給と排出を行う給排用ルーメンが設けられる。シャフト24の先端側には、第2造影マーカ27が設けられる。
コアワイヤ30は、先端チューブ22からコネクタ40に亘って管体20の軸方向に延びている。コアワイヤ30は、ステンレス鋼、ニッケル-チタン等の線材により構成される。コアワイヤ30の先端は、先端チューブ22に固定される。コアワイヤ30の基端は、コネクタ40のストッパ50に固定される。詳細は後述するが、ストッパ50では、コアワイヤ30の固定位置が調節可能となっている。
シャフト保護カバー25は、シャフト24の基端側を覆うようにコネクタ40の先端に設けられる。シャフト保護カバー25は、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパ状に形成されている。
〈コネクタの構成〉
コネクタ40の構成について、図3~図8を参照しながら詳細に説明する。コネクタ40は、翼部を設けた筒状のコネクタ本体41と、コネクタ本体41の内部に挿入される筒状のストッパ50とを備えている。
図3及び図4に示すように、コネクタ本体41は、胴部42と、胴部42から遠位側へ突出する接続部43とを備えている。接続部43の外側には、シャフト保護カバー25が取り付けられる。接続部43の内部には、シャフト24が挿入される。
胴部42は、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパ状の内周面を有している。胴部42の軸方向の中間部には、環状凹部44(凹部)が軸周りに形成される。環状凹部44には、ストッパ50の環状凸部63が嵌合する。
図5~図8に示すように、ストッパ50は、縦長の略筒状に形成される。ストッパ50には、先端側から基端側に向かって順に、筒部51と基部60とが連続して形成される。筒部51は、円形の軸直角断面を有する一方、基部60は、C字状の軸直角断面を有する。
筒部51の外周面は、先端側に向かうにつれて先細りとなるテーパ状に形成される。筒部51の外周面には、その基端側から軸方向に延びる溝52が形成される。筒部51の内部には、コアワイヤ30が挿通可能な挿通口53が形成される。例えば挿通口53は、短軸が溝52を向くような楕円ないし長円形状に形成されている。挿通口53の断面は、正円形であってもよい。筒部51の内径(厳密には、短軸長さ)は、コアワイヤ30の直径よりも僅かに大きい。
溝52は、筒部51の軸方向の両端に亘って形成される。なお、溝52は、筒部51の基端から筒部51の中間位置で終わっていてもよい。溝52は、円弧面状の底面を有している。溝52には、コアワイヤ30の折り返し部31が嵌合する。溝52の最大の深さは、コアワイヤ30の直径よりも僅かに小さいのが好ましい。
筒部51の基端には、溝52の基端と連通するように切り欠き54が形成される。切り欠き54は、先端側に向かって膨出する略円弧状に形成される。切り欠き54には、コアワイヤ30の曲げ部32が嵌合する。
ストッパ50の基端側の基部60には、筒部51の溝52と連通するようにスリット61が形成される。スリット61は、基部60の軸方向の両端に亘るように軸方向に延びている。基部60には、スリット61の先端部に対応する位置に一対の突起62が形成される。つまり、一対の突起62は、溝52の基端側であって、切り欠き54よりもストッパ50の基部側にオフセットして配置される。一対の突起62には、コアワイヤ30の折り返し部31の端部が当接する。このように一対の突起62を設けることで、スリット61の先端部の幅が、該スリット61の中間部の幅よりも狭くなっている。ここで、中間部側の幅は、コアワイヤ30の直径よりも僅かに大きいのが好ましい。一方、先端部側の幅は、コアワイヤ30の直径と概ね等しくするのが好ましい。
基部60の外周面には、その基端側寄りに環状凸部63(凸部)が形成される。ストッパ50をコネクタ本体41に差し込むと、環状凸部63がコネクタ本体41の環状凹部44に内嵌する。これにより、コネクタ本体41とストッパ50との位置決めがなされる。なお、凸部63及び凹部44は必ずしも環状でなくてもよく、円弧状や矩形状であってもよい。また、コネクタ本体41の内周面に凸部を形成し、ストッパ50の外周面に、この凸部に嵌合する凹部を形成してもよい。
〈コネクタにおけるコアワイヤを固定する工程〉
コアワイヤ30の他端をコネクタ40に固定する工程について、図8及び図9を参照しながら詳細に説明する。この工程では、コネクタ40においてコアワイヤ30の固定位置が調節可能となる。これにより、コアワイヤ30の両側の固定端の間のスパンが調節可能となる。
まず、コアワイヤ30の基端を、コネクタ本体41の先端側から通過させる。次いで、コアワイヤ30の基端を、ストッパ50の先端側から通過させる。つまり、コアワイヤ30の基端を、筒部51、基部60の順に通過させる(図9(A))。
次いで、コアワイヤ30を、スリット61が通過するように、該コアワイヤ30の所定位置をコネクタ40の先端側へ曲げる。このコアワイヤ30の曲げ位置に応じて、コアワイヤ30の固定位置、ないしコアワイヤ長さL1(詳細は後述する)が調節されることになる。コアワイヤ30が一対の突起62の間を通過すると、コアワイヤ30の曲げ部32が切り欠き54の内部に嵌まり込む。
更に、コアワイヤ30を折り返し、コアワイヤ30の折り返し部31を溝52に内嵌させる。この状態では、折り返し部31の端部(コネクタ40の基端側の端部)は、一対の突起62に当接するとともに、コアワイヤ30の曲げ部32が切り欠き54に内嵌する。これにより、固定位置が調節されたコアワイヤ30が、ストッパ50に保持、ないし仮固定される(図9(B))。
次いで、コアワイヤ30が仮固定されたストッパ50をコネクタ本体41の基端側から、その内部へ挿入していく(図9(C))。ストッパ50の環状凸部63がコネクタ本体41の環状凹部44に嵌まり込むと、ストッパ50の位置決めがなされ、ストッパ50がコネクタ本体41に固定される(図8)。この状態では、溝52に嵌まり込んだ、コアワイヤ30の折り返し部31がコネクタ本体41の内周面に押し込まれる。これにより、コアワイヤ30がコネクタ40に完全に固定される。なお、コネクタ本体41にストッパ50を挿入することで、ストッパ50の挿通口53の内径を縮小させ、挿通口53の内周面によりコアワイヤ30を押さえ付けてもよい。この場合にも、コアワイヤ30をコネクタ40の内部に固定でき、コアワイヤ30の脱落を抑制できる。
〈コアワイヤ長さの調整、及びその効果〉
上記のように、本実施形態のバルーンカテーテル10では、コネクタ40におけるコアワイヤ30の固定位置を調節できる。これにより、管体20の引き抜き時において、バルーン23とコアワイヤ30の引き抜き距離にずれが生じることを抑制できる。この点について以下に詳述する。
本実施形態のバルーンカテーテル10では、コアワイヤ30の実質的な長さL1(以下、これをコアワイヤ長さL1と称する)が、管体20の実質的な長さL2(以下、これを管体長さL2と称する)よりも若干長くなるように、コネクタ40におけるコアワイヤ30の固定位置が調節される。
ここで、L1は、コアワイヤ30における、先端チューブ22とコアワイヤ30の固定位置(図1に示すA位置)から、基準位置(図1及び図8に示すP位置)までの長さである。また、L2は、管体20における、先端チューブ22とコアワイヤ30の固定位置(図1のA位置)から、基準位置Pまでの長さである。また、基準位置Pは、管体(シャフト)の基端に対応する位置)である。従って、本実施形態のバルーンカテーテル10では、コアワイヤ長さL1>管体長さL2とすることで、コアワイヤ30が管体20の軸心に対して僅かに撓むような関係となっている。L1-L2(=ΔL)は、1mm以上10mm以下であるのが好ましく、更には5mmであるのが好ましい。ΔLが大きすぎると、シャフト24がコアワイヤ30とともに過剰に撓んでしまう可能性がある。ΔLが小さすぎると、バルーン23とコアワイヤ30の引き抜き距離のずれを十分に抑制できなくなる。
例えばL1とL2とが等しい構成では、バルーン23が内視鏡の鉗子口に引っ掛かることに起因してバルーン23が伸びると、コアワイヤ30とバルーン23の引き抜き距離にずれが生じ、バルーン23における引っかかり箇所よりも先端側が蛇腹状になる問題があった。これに対し、コアワイヤ長さL1を管体長さL2よりも若干長めに設定することで、この差分ΔLにより、バルーンカテーテル10の引き抜き時のずれを吸収、ないし補うことができる。これにより、バルーン23が蛇腹状となることを回避でき、管体20だけを容易に引き抜くことできる。
加えて、L1をL2よりもやや長く設定すると、コアワイヤ30により、バルーン23が長手方向に僅かに伸ばされた状態となる。この状態から、図2に示すように、バルーン23を縮小させると、バルーン23のリラップ性能が向上する結果が得られた。
-実施形態の効果-
以上のように、本実施形態では、コネクタ40におけるコアワイヤ30の固定位置を調節可能であるため、コアワイヤ長さL1を調節できる。従って、バルーン23の硬さや、管体20の有効長さ等に応じてL1を最適な長さに調節でき、ひいては、管体20とコアワイヤ30の引き抜き距離に差が生じるのを抑制できる。この結果、バルーン23が蛇腹状に変形することを回避でき、管体20だけを容易に引き抜くことができる。
更に、コアワイヤ長さL1を管体長さL2に対して所定量だけ長くすることで、バルーン23のリラップ性能を向上できる。
以上のように、本発明は、バルーンカテーテルについて有用である。
10 バルーンカテーテル
11 先端チップ
23 バルーン
24 シャフト
30 コアワイヤ
31 折り返し部
40 コネクタ
41 コネクタ本体
44 環状凹部(凹部)
50 ストッパ
51 筒部
52 溝
62 突起
63 環状凸部(凸部)

Claims (6)

  1. 先端チューブ、膨張及び収縮変形が可能なバルーン、及び前記バルーンに対して流体の供給と排出を行う給排用ルーメンが設けられたシャフトが連続して形成される管体と、
    前記管体の基端が接続されるコネクタと、
    前記管体の内部に配置されるとともに、先端側が前記先端チューブに固定され、基端側が前記コネクタに固定されるコアワイヤとを備え、
    前記コネクタは、前記コアワイヤの基端側の固定位置が調節可能に構成され
    前記コネクタは、筒状のコネクタ本体を備え、
    前記コアワイヤの基端が前記コネクタ本体の内部に位置する
    ることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 請求項1において、
    前記コネクタは、
    前記コアワイヤの基端側の所定箇所を保持した状態で、前記コネクタ本体の内部に挿入されることで前記コアワイヤを固定するストッパとを備えていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  3. 請求項2において、
    前記ストッパは、前記コアワイヤが挿通される筒部を有し、
    前記筒部の外周面には、該筒部の基端から先端に向かって軸方向に延びるとともに、前記コアワイヤの他端側の折り返し部が嵌合する溝が形成されることを特徴とするバルーンカテーテル。
  4. 請求項3において、
    前記ストッパには、前記溝の基端側に設けられるとともに前記コアワイヤの折り返し部に当接する突起が形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  5. 請求項2又は3において、
    前記コネクタ本体の内周面、及び前記ストッパの外周面のいずれか一方には、凸部が形成され、
    該コネクタ本体の内周面、及び該ストッパの外周面の他方には、前記凸部が嵌合する凹部が形成されることを特徴とするバルーンカテーテル。
  6. 先端チューブ、膨張及び収縮変形が可能なバルーン、及び前記バルーンに対して流体の供給と排出を行う給排用ルーメンが設けられたシャフトが連続して形成される管体と、
    前記管体の基端が接続されるコネクタと、
    前記管体の内部に配置されるとともに、先端側が前記先端チューブに固定され、基端側が前記コネクタに固定されるコアワイヤとを備え、
    前記管体の基端を基準位置Pとし、
    前記コアワイヤにおける、前記先端チューブと前記コアワイヤの固定位置から、前記基準位置Pまでの長さをL1とし、
    前記管体における、前記先端チューブと前記コアワイヤの固定位置から、前記基準位置Pまでの長さをL2とすると、
    前記L1が前記L2よりも長く、
    前記コアワイヤが前記管体の軸心に対して撓んでいることを特徴とするバルーンカテーテル。
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